B 8392-5:2005
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8573-5:2001,Compressed air ― Part
5: Test methods for oil vapour and organic solvent contentを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 8392-5には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定)試験方法
附属書B(参考)ドルトンの分圧の法則
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 8392の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 8392-1 第1部:汚染物質及び清浄等級
JIS B 8392-2 第2部:オイルミストの試験方法
JIS B 8392-3 第3部:湿度測定方法
JIS B 8392-4 第4部:固体粒子含有量の試験方法
JIS B 8392-5 第5部:オイル蒸気及び有機溶剤含有量の試験方法
B 8392-5:2005
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. オイル蒸気等級 ··············································································································· 2
5. 試験方法 ························································································································ 2
6. サンプリング ·················································································································· 2
6.1 一般 ···························································································································· 2
6.2 抽出 ···························································································································· 3
6.3 サンプリング及び測定条件 ······························································································ 3
7. 測定 ······························································································································ 3
8. 試験結果の評価 ··············································································································· 3
8.1 参考状態 ······················································································································ 3
8.2 湿度の影響 ··················································································································· 3
8.3 圧力及び温度の影響 ······································································································· 3
9. 不確かさ ························································································································ 4
10. 試験報告 ······················································································································ 4
10.1 記述 ··························································································································· 4
10.2 試験報告の項目 ············································································································ 4
附属書A(規定)試験方法 ····································································································· 6
附属書B(参考)ドルトンの分圧の法則···················································································· 9
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ·································································· 10
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8392-5:2005
圧縮空気−
第5部:オイル蒸気及び有機溶剤含有量の試験方法
Compressed air -
Part 5: Test methods for oil vapour and organic solvent content
序文 この規格は,2001年に第1版として発行されたISO 8573-5 Compressed air ― Part 5:Test methods for
oil vapour and organic solvent contentを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,オイル蒸気(6個以上の炭素原子で構成された炭化水素)及び有機溶剤の含
有量を圧縮空気源の種類に関係なく決定するための,ガスクロマトグラフ試験方法について規定する。
また,この規格は,オイル蒸気の存在の初期目安として用いる検知管の使用についても指針を与える。
この規格は,JIS B 8392-1に従った圧縮空気清浄要因のオイル蒸気に関するサンプリング,測定,評価,
不確かさ及び試験報告について規定する。
備考1. 5個以下の炭素原子で構成された炭化水素は,ガス状汚染物質としてISO 8573-6に試験方法
が規定されている。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8573-5:2001,Compressed air ― Part 5: Test methods for oil vapour and organic solvent content
(MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
備考 ISO 5598 Fluid power systems and components ― Vocabularyからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
JIS B 8392-1 圧縮空気−第1部:汚染物質及び清浄等級
備考 ISO 8573-1:2001 Compressed air ― Part 1: Contaminants and purity classesからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8392-2 一般用圧縮空気−第2部:オイルミストの試験方法
備考 ISO 8573-2:1996 Compressed air for general use ― Part 2: Test methods for aerosol oil contentか
らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
2
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 8392-3 空気圧−第3部:湿度測定方法
備考 ISO 8573-3 Compressed air ― Part 3: Test methods measurement of humidityからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8815 ふるい分け試験方法通則
備考 ISO 2591-1 Test sieving ― Part 1: Methods using test sieves of woven wire cloth and perforated
metal plateからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 3857-1 Compressors, pneumatic tools and machines ― Vocabulary ― Part 1: General
ISO 9486 Workplace air ― Determination of vaporous chlorinated hydrocarbons ― Charcoal tube/solvent
desorption/gas chromatographic method
ISO 9487 Workplace air ― Determination of vaporous aromatic hydrocarbons ― Charcoal tube/solvent
desorption/gas chromatographic method
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 3857-1,JIS B 0142及びJIS B 8392-1によるほか,
次による。
3.1
メッシュ(mesh) 限定された孔径のふるいを用いて,通過可能な固体を階級付けすることによる
粒径表示。
3.2
オイル(oil) 6個以上の炭素原子(C6)で構成された炭化水素。
3.3
有機溶剤(organic solvent) 次のグループの一つ及びそれらが組み合わされた混合物。
(アルコール,ハロゲン系炭化水素,エステル,エステル/エーテルアルコール,ケトン,脂肪族/芳香族
炭化水素)
備考 これらの混合物は,空気のサンプルを分析するとき,その状態に相当する蒸気圧によって識別
する。
4. オイル蒸気等級 ここで規定するオイル蒸気は,JIS B 8392-1 表4の等級付けで使用するオイル総濃
度の表に含まれる。
5. 試験方法 使用可能な試験方法は,次の圧縮空気中のオイル蒸気含有量によって選択する。
− ガスクロマトグラフ(附属書A A.1参照)は,0.001 mg/m3から10 mg/m3のオイル蒸気含有量に適用
する。
− 検知管(附属書A A.2参照)は,オイルの存在の確認目的及び初期調査のための予備的な方法だけに
用い,後でガスクロマトグラフ法を用いなければならない。
6. サンプリング
6.1
一般 圧縮空気システム中のオイル蒸気含有量の定量化は,次の制約条件下で行う。
サンプルは,汚染物質(例えば水蒸気,オイルエアロゾル)に影響されてはならない。
オイル蒸気のサンプリング及び分析は,一定流量の状態で行わなければならない。
通常空気流は,適正なインラインバルブを通して,試験装置に分流させる。これらはすでに存在する汚
染レベルに影響しないことが確認済みでなければならない。特に,試験装置の清浄度について注意を払い,
また,その他にも,例えば一定の試験条件に関し,バルブの清浄化及び安定化に対して事前に注意を払う。
なお,適切な分析技術は,測定の信頼度向上を促進する。
3
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
流量測定は,試験方法に関係なく,試験を通じて使用した空気流量の測定が必要である。
温度及び速度の範囲は,試験装置の製造業者が指定した範囲内とする。
サンプリングの手順は,附属書A A.1を参照。
6.2
抽出 プローブは,サンプル空気を主配管から測定チャンバへ誘導する小さな抽出チューブ中に取
り付け,測定は,システムと同じ圧力下で行う。
6.3
サンプリング及び測定条件
6.3.1
再現性 測定方法の再現性及び測定装置に関する経験を考慮し,継続的な測定を数多く行うことが
必要な場合もある。
6.3.2
サンプリングシステム サンプリングシステムで空気を流すために使用した材料は,サンプルのオ
イル蒸気含有量に影響を及ぼすものであってはならない。
サンプリングシステム圧力は,測定の間中,記録する。
サンプリングシステム温度は,測定空気の露点よりも高くし,測定の間中記録する。(JIS B 8392-3参照)。
6.3.3
測定システム 圧縮空気システム及びサンプリングシステムは,測定を行う前に定常状態に達して
いて,測定の間中安定した状態に保持する。少なくとも20分間隔で行った二回の連続測定からの測定値の
違いは,測定システムの精度以内でなければならない。
6.3.4
試験装置 サンプルを抽出するための試験装置の一般的な配置は,附属書A 図 1に示す。
なお,試験装置は,収集したサンプルに影響を与えないことが重要である。
圧縮空気システムと収集点との間に温度降下がないことを確実にするために,事前に注意を払わなけれ
ばならない。
また,JIS B8392-2に定められる測定手順も考慮することが望ましい。
7. 測定 測定装置の取扱説明書に指示されている校正要求事項及び測定する蒸気濃度について考慮する。
JIS B 8392-2の方法B2に示されている装置の取扱い,測定及び評価についての要求事項によって行う。
ガスクロマトグラフ試験手順の仕様については,附属書A 図1を参照する。
測定のための準備として,サンプルの炭化水素の総含有量を増加させない溶剤で,測定管及びステンレ
ス鋼管の洗浄並びにグリースの除去を行う。測定する前に,システムからの圧縮空気で,例えば,5分間,
サンプリング点からメンブレンフィルタまでのステンレス鋼管をフラッシングする。
方法に関しては,ISO 9486及びISO 9487を参照することが望ましい。
測定するとき流量計の標準参考状態を確認する。
8. 試験結果の評価
8.1
参考状態 特に要求されない限り,オイル蒸気濃度は次の参考状態で行う。
− 圧縮空気温度 : 20 ℃
− 空気圧力 : 0.1 MPa(絶対圧力)
− 相対水蒸気圧 : 0
8.2
湿度の影響 湿度は,75 %未満で,かつ,試験装置の製造業者が指定する限度内とする。測定のた
めの適切な校正手順は,製造業者の取扱説明書などによって行う。
8.3
圧力及び温度の影響 オイル蒸気濃度は,次の式を利用して,参考圧力状態に対して再計算する。
ref
test
test
ref
test
ref
t
t
p
p
c
c =
4
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ここに,
cref: 参考状態での濃度
ctest: 試験状態での濃度
pref: 参考圧力(絶対圧力)
ptest: 試験圧力(絶対圧力)
tref: 参考温度(絶対温度)
ttest: 試験温度(絶対温度)
温度は,体積空気流量に影響を与える。附属書Bを参照。
9. 不確かさ 物理計測では,本質的に誤差を伴わず物理量を測定すること,すなわち,ある特定の測定
においてその真の誤差を決定することは不可能である。しかし,測定条件を十分に知ることができる場合
には,確かな信頼度をもって真の誤差が呼び偏差よりも小さいことが断定できるように,真の値からの測
定値の逸脱を見積もり計算することは可能である。
このように求めた偏差の値(通常,95 %信頼限界)は,特定の測定の正確さの基準になる。
すべての系統誤差は,独立量の測定及び補正によって補償した空気の特性の測定で起こり得る。
また,読取り回数が十分な場合には,読取り及び累積誤差の信頼限界を無視できる。
計測中発生し得る(小さな)系統誤差は,測定の不確かさの範囲内に収まる。
個々の測定の不確かさの確認に関して,品質の等級及び誤差の限界がしばしば引用されるが,その理由
は電気的変換器のような例外を除き,これらが品質等級又は誤差の限界の一部だけを表示するからである。
個々の測定の不確かさ及びガス特性の信頼限界の確認に関するデータは近似である。これらの近似は,
不相応な投資によってしか改善できない。ISO 2602及びISO 2854を参照。
備考 この項による誤差の計算は,常に必要とされるものではない。
10. 試験報告
10.1 記述 JIS B 8392-1による等級付けの目的に対して使用するとき,圧縮空気中のオイル蒸気,有機溶
剤及びその両方の含有量の表示は,オイルエアロゾルの含有量の表示とともに行い,また,その値がこの
規格で規定された試験手順に従って証明することができるような方法で得られなければならない。
この規格による記載は,オイル総量が考慮されていないので,記載なしで空気中のオイル含有特性の表
示に用いてはならない。
10.2 試験報告の項目 この規格に基づくオイル蒸気濃度の公表に用いる試験報告書には,次の項目を含
む。
a) 公表した濃度の妥当性を決定するのに十分な詳細説明を含めた,圧縮空気システム及び作動条件の説
明。次のものを含む。
− 圧力
− 温度
− その他の汚染物質
b) サンプリング箇所の説明
c) 使用したサンプリング及び測定システムの説明,特に,用いた材料及びその校正記録の詳細
d) “この規格に従ったオイル蒸気含有量”という用語の後に次のものを加える。
− 8.に従って求めた,参考状態を参照して換算した実際の平均測定値
− 実際条件に相応する8.に従って求めた平均測定値
− 測定数値にかかわる不確かさに関する事項
5
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
− 校正記録の日時
e) サンプリング及び測定の日時
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A(規定)試験方法
A.1 ガスクロマトグラフ試験方法
A.1.1 サンプリング手順 附属書A 図1のサンプリングシステムを用い,次に示す手順によって試験を
実施する。
a) サンプリングポイントにおいて,遮断弁6に抽出管13を接続する。
b) 遮断弁7及び消音器3を取り付けた遮断弁8を接続する。
c) すべてのバルブを閉じる。
d) 遮断弁6,7を徐々に開く。
1.メンブレンホルダ(1)
7. 遮断弁
2.オイル蒸気と有機溶剤を集めるための
8. 遮断弁
ステンレスチューブ(附属書A 図 2参照)
9. 流量制御弁
3.消音器
10.流量制御弁(2)
4.圧力計
11.流量計
5.温度計
12.主配管
6.遮断弁
13.抽出管
注(1) メンブレンは,エアロゾル状の汚染物質からステンレスチューブを守るためのものである。
(2) 流量制御弁10は,流量計が圧力下で使用できるときにだけ用いる。
附属書A 図 1 サンプリング配管
e) 5分間空気を流しシステムをフラッシングする(洗浄工程)。
f)
すべてのバルブを閉じる。
g) 附属書A 図 1に従い残りの測定システムを接続する。
h) すべてのバルブを閉じる。
i)
試験回路を加圧するため遮断弁6,7を全開にする。
j)
流量計11に接続する流量調整弁9,10を用いて流量を調整する。
7
B 8392-5:2005
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k) サンプリング時間終了後,抽出管の入口を遮断弁6で閉じる。サンプリング時間は,0.001 mgから1 mg
までの量がチューブのメインゾーンで吸着されるのに,十分な長さとする。最小接触時間は0.1秒と
する。ここでいう接触時間とは,メインゾーンの活性炭の体積を圧縮空気の加圧下流量で除したもの
である。
l)
メンブレンホルダ1及びステンレスチューブ2を外し,両端に栓をする。ステンレスチューブは,附
属書A 図 2に示す。
1.
活性炭
2.
石英繊維セパレータ
3.
穴あきステンレス鋼板
4.
1/4 in接続口
d.
活性炭3 gの入ったメインゾーンの長さ:100 mm
e.
活性炭1 gの入ったバックアップゾーンの長さ:40 mm
f.
チューブの内径:10 mm
a.
流れの方向
附属書A 図 2 ステンレスチューブ
A.1.2 サンプルの準備 ステンレスチューブのメインゾーンには,やし殻活性炭を3 g(相対湿度75 %以
下),バックアップゾーンにはやし殻活性炭1 gを収納する。
バックアップゾーンでのオイル蒸気又は有機溶剤の最大吸着量は,質量の10 %から25 %の範囲とする。
その吸着剤は,JIS Z 8815による20/40メッシュのやし殻活性炭とする。
この用途に最も広く利用できる吸着剤は,やし殻活性炭ではあるが,同じ性能を示す代わりとなる吸着
剤があればそれに代えてもよい。
A.1.3 測定 ブラインドテストとともに,次に示す手順によってメインゾーン及びバックアップゾーンを
分けて分析する。
a) 二硫化炭素を用いてメインゾーン及びバックアップゾーンを抽出する。内部標準物質としてベンゼン
-d6,トルエン-d8,エチルベンゼン-d10及びオクタン-d18を使用する。
b) 30分間かくはん後,サンプルチューブから溶剤を抽出する。
c) フルスキャンモードにてガスクロマトグラフ質量分析計で抽出物を分析する。同じ方法でブラインド
テスト及び内部標準物質とを分析する。
d) 優勢な単一成分をできる限り識別する。その合計値及びそれ以外の単一成分(例えば脂肪族化合物,芳
香族化合物)を,トルエンの半分の量と見なした計算値で特性を与える。
チューブ1本当たりの検知限界は,0.1 μgから0.5 μgとする。
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B 8392-5:2005
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A.1.4 計算 JIS B 8392-2に示された分析方法に関する原則及び関連する計算方法を適用することが望ま
しい。
A.2 検知管 この規格の目的のため,検知管をオイル蒸気の有無の初期的な指示器として用いてもよい。
確認後,A.1によるガスクロマトグラフ法を圧縮空気中のオイル蒸気を量的に明らかにするため使用する。
検知管の適用に関する詳細な情報は,製造業者の説明書を参照する。
9
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B(参考)ドルトンの分圧の法則
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
abs
air
r,
oil
oil
r,
oil
P
M
P
M
C =
ここに,
Coil: オイル濃度比
Mr,oil: オイルの分子量
Mr,air: 空気の分子量
Poil: オイルの蒸気圧 Pa
Pabs: 絶対圧力 Pa
参考文献
[1] ISO 2602,Statistical interpretation of test results−Estimation of the mean−Confidence interval
[2] ISO 2854,Statistical interpretation of data−Techniques of estimation and test relating to means and variances
10
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JIS B 8392-5:9999 圧縮空気―第5部:オイル蒸気及び有機溶剤含有量の試験方法
ISO 8573-5:2001,圧縮空気―第5部:オイル蒸気及び有機溶剤含有量の試
験方法
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由及
び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範
囲
圧縮空気中のオイル蒸気含
有量を測定する試験方法に
ついて規定
ISO
8573-5
1.
JISと同じ
IDT
2.引用規
格
JIS B 0142(ISO 5598)
JIS B 8392-1(ISO 8573-1)
JIS B 8392-2(ISO 8573-2)
JIS B 8392-3(ISO 8573-3)
JIS Z 8819
JIS Z 8815
ISO 9486
ISO 9487
2.
JISと同じ
IDT
3.定義
3.
JISと同じ
IDT
4.オイル
蒸気等級
4.
JISと同じ
IDT
5.試験方
法
5.
JISと同じ
IDT
6.サンプ
リング
6.
JISと同じ
IDT
2
B
8
3
9
2
-5
:
0
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体,附属書
表示方法:点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由及
び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
7.測定
7.
JISと同じ
IDT
8.試験結
果の評価
ISO
8573-5
8.
JISと同じ
IDT
9.不確か
さ
9.
JISと同じ
IDT
10.試験
報告
10.
JISと同じ
IDT
A.1.1サ
ンプリン
グ手順
i) 遮断弁6,7を全開にす
る。
A.1.1
i) 遮断弁6,7,8を全開
にする。
MOD/削
除
遮断弁8を削除した
遮断弁8を全開にすると圧縮空気が消音
器より大気に放出され試験回路を加圧
できない。ISO見直し時変更を申入れる。
13. 抽出管
A.1.1
標記なし
MOD/追
加
抽出管の指示を記載
した
抽出管の指示がないため,手順が明確と
なっていなかったので,抽出管を図示し
た。ISO見直し時変更を申入れる。
1. 活性炭
A.1.1
ステンレスチューブ
MOD/変
更
活性炭とした
図の説明d及びeの内容と矛盾するた
め。ISO見直し時変更を申入れる。
A.1.2サ
ンプルの
準備
A.1.2
JISと同じ
IDT
A.1.3測
定
A.1.3
JISと同じ
IDT
A.1.4計
算
A.1.4
JISと同じ
IDT
A.2検知
管
A.2
JISと同じ
IDT
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
2
B
8
3
9
2
-5
:
0
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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B 8392-5:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。