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B 8388 : 2000 (ISO 4400 : 1994) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8388 : 2000 

(ISO 4400 : 1994) 

油圧・空気圧システム及び機器− 

アースコンタクト付き3ピン 

電気プラグコネクタの 

特性及び要求事項 

Fluid power systems and components−Three-pin electrical plug connectors 

with earth contact−Characteristics and requirements 

序文 この規格は,1994年に第3版として発行されたISO 4400, Fluid power systems and components−

Three-pin electrical plug connectors with earth contact−Characteristics and requirementsを翻訳し,技術的内容及

び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

1. 適用範囲 この規格は,シングルソレノイド用アースコンタクト付一般用3ピン電気プラグコネクタ

について,次のような特性及び要求事項に適用する。 

− コネクタの電気特性 

− ピン及びアースコンタクトの寸法 

− ソケットのプラグへの取付け方法 

− プラグとソケット間のシール手順 

− 使用法の要求事項 

この規格の中に記載した電気プラグコネクタは,外力(ショックや過大な負荷など)でダメージを受け

ない条件下で使用する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 

備考 ISO 5598 : 1985 (Fluid power systems and components−Vocabulary) からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。 

JIS B 8361 油圧システム通則 

備考 ISO 4413 : 1979 (Hydraulic fluid power−General rules for the application of equipment to 

transmission and control systems) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

B 8388 : 2000 (ISO 4400 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS B 8370 空気圧システム通則 

備考 ISO 4414 : 1988 (Pneumatic fluid power−Recommendations for the application of equipment to 

transmission and control systems) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS C 0920 電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級 

備考 IEC 60529 : 1989 [Degrees of protection provided by enclosures (IP Code) ] からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。 

IEC 60309-1 : 1988 Plugs, socket-outlets and couplers for industrial purposes−Part 1 : General 

requirements 

3. 定義 

この規格で用いられる主な用語の定義は,JIS B 0142によるほか,次による。 

3.1 

電気コネクタ (electrical connector)  接続することによって,電気を供給する二つの組立部品(プ

ラグとソケット)。 

4. コネクタ構成部品 

コネクタの構成部品は,付図1に示し識別する。 

5. コネクタ特性 

コネクタ特性は,次の要求に合致するように設計する。 

a) 電圧 : 250V 

b) 電流 : 10A 

c) 使用温度 : −40〜+125℃ 高い温度域での温度と電流の変化は,付図2に示す。 

d) プラグへソケットを固定した後の保護の程度 : JIS C 0920に基づくIP65 

e) 絶縁及び絶縁強さ : コネクタは,IEC 60309-1に合致する。 

備考 機械的な保護の程度を規定する必要のある場合には,JIS C 0920によるのが望ましい。 

6. ピン及びアースコンタクトの位置 

6.1 

ピン及びアースコンタクトは,プラグ上に取り付ける。 

6.2 

アースコンタクトは,電流がピンに流れる前に,アース接続が保証されるような方法で取り付ける。 

6.3 

ピン及びアースコンタクトの位置,寸法,マーキングの内容は,付図3に基づく。 

6.4 

ピン1及びピン2は,主要なピンである。 

6.5 

ピン3は,インジケータランプ,ストロークリミッタのような補助目的のための追加ピンである。 

6.6 

ピン4は,(ピン1, 2, 3より2mm長い)アースコンタクトである。 

7. ソケットのプラグ上への固定 

ソケットのプラグ上への固定は,付図3のa)のようにM3ねじを使用する。 

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B 8388 : 2000 (ISO 4400 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

8. ソケットとプラグの締付け 

8.1 

ソケットとプラグをごみや液体から保護するため (IP65) ,プラグ上又はソケットにフラットシール

を用いる。 

8.2 

シールは,付図4に示す要求寸法に合うように取り付ける。 

8.3 

付図4の寸法の範囲内ならば,代用のシールを用いてもよい。 

9. 機械的保護 

カバーは,ソケットをはずしたとき,電気プラグを保護するように取り付け,プラスチック又は同等の

材料を用いる。 

10. 使用法 

10.1 コネクタは,電流を切るために使用してはならない。電気を切った後にだけコネクタの脱着をする。 

10.2 接続時に間違いの生じるおそれのあるリード線やコネクタは,JIS B 8361及びJIS B 8370に示すア

クチュエータ識別要求に従った永久表示をする。 

11. 規格適合表示 

この規格に適合することを,試験報告書,カタログ及び販売資料において記述する場合は,次の文言を

用いる。 

“電気プラグコネクタは,JIS B 8388(油圧・空気圧システム及び機器−アースコンタクト付き3ピン

電気プラグコネクタの特性及び要求事項)に適合する。” 

付図1 コネクタ構成部品 

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B 8388 : 2000 (ISO 4400 : 1994) 

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付図2 温度と電流の変化 

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付図3 コネクタ詳細 

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付図4 外形寸法 

B 8388 : 2000 (ISO 4400 : 1994) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS B 8388整合化本委員会及び原案作成分科会 構成表 

整合化本委員会 

氏名 

所属 

(委員長) 

竹 中 俊 夫 

東京工業大学名誉教授 

島 田 公 雄 

中央大学理工学部 

中 嶋   誠 

通商産業省機械情報産業局 

○ 本 間   清 

工業技術院標準部 

○ 橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会 

村 井 孝 宣 

財団法人機械振興協会技術研究所 

岡 安 英 雄 

社団法人日本工作機械工業会 

吉 松 英 昭 

株式会社神戸製鋼所 

渡 並   直 

トヨタ自動車株式会社 

荒 木 義 昭 

株式会社日平トヤマ 

黒 部 昌 徳 

東芝機械株式会社 

藤 田   勝 

石川島汎用機械株式会社 

中 西 康 二 

黒田精工株式会社 

手 塚 昂 宏 

カヤバ工業株式会社 

門   泰 一 

太陽鉄工株式会社 

石 井   進 

内田油圧機器工業株式会社 

山 崎 一 彦 

山信工業株式会社 

平 野 謙 一 

油研工業株式会社 

木 原 和 幸 

株式会社トキメック 

(分科会主査) 

○ 二 見 安 亮 

CKD株式会社 

根 本 圭 介 

三菱電線工業株式会社 

小 池 一 夫 

イハラサイエンス株式会社 

小曽戸   博 

内田油圧機器工業株式会社 

(事務局) 

○ 三 浦 吉 成 

社団法人日本フルードパワー工業会第1技術部 

堀 切 俊 彦 

社団法人日本フルードパワー工業会第2技術部 

○印は,分科会を兼ねる。 

原案作成分科会 

氏名 

所属 

(主査) 

二 見 安 亮 

CKD株式会社 

高 橋 隆 通 

甲南電機株式会社 

仲 田 好 宏 

黒田精工株式会社 

松 島 章 雄 

株式会社コガネイ 

浅 原 重 昭 

日本精器株式会社 

田 辺   博 

TACO株式会社 

深 野 善 弘 

SMC株式会社 

最 上 敏 博 

CKD株式会社 

樋江井 昇 輝 

豊興工業株式会社 

(事務局) 

三 浦 吉 成 

社団法人日本フルードパワー工業会第1技術部 

(文責 二見 安亮)