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B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 技術的要求事項 ················································································································ 2 

4.1 一般特性 ······················································································································ 2 

4.2 特別要求事項 ················································································································ 3 

5 操作及び保守 ··················································································································· 5 

6 本体表示························································································································· 5 

7 規格準拠表示 ··················································································································· 5 

附属書A(参考)ISO 1179-1〜ISO 1179-4及びISO 16030の長さ ··················································· 6 

B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フル

ードパワー工業会(JFPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。 

これによって,JIS B 8378-1:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 8378(空気圧−空気圧用ルブリケータ)の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 8378-1 第1部:供給者の文書に表示する主要特性及び製品表示要求事項 

JIS B 8378-2 第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8378-1:2011 

(ISO 6301-1:2009) 

空気圧−空気圧用ルブリケータ− 

第1部:供給者の文書に表示する主要特性及び 

製品表示要求事項 

Pneumatic fluid power-Compressed-air lubricators- 

Part 1: Main characteristics to be included in supplier's literature and 

product-marking requirements 

序文 

この規格は,2009年に第3版として発行されたISO 6301-1を基に,技術的内容及び構成を変更するこ

となく作成した日本工業規格であるが,附属書Aの側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規

格に追加している事項である。 

空気圧システムの動力は,回路中の圧縮空気を介して伝達され制御される。空気圧用ルブリケータ(以

下,ルブリケータという。)は,空気に潤滑が必要な場所の圧縮空気の流れに,必要な量の潤滑油を供給す

るための機器である。 

適用範囲 

この規格は,ルブリケータの供給者の文書に表示する主要特性について規定し,また,製品表示に対す

る要求事項について規定する。 

この規格は,材質にアルミニウム合金,亜鉛ダイカスト合金,黄銅,鋼及びプラスチックを使用し,定

格圧力1.6 MPa以下及び最高使用温度80 ℃以下のルブリケータに適用する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 6301-1:2009,Pneumatic fluid power−Compressed-air lubricators−Part 1: Main characteristics to 

be included in supplier's literature and product-marking requirements(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器−用語 

注記 対応国際規格:ISO 5598,Fluid power systems and components−Vocabulary(MOD) 

JIS B 0203 管用テーパねじ 

注記 対応国際規格:ISO 7-1,Pipe threads where pressure-tight joints are made on the threads−Part 1: 

B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Dimensions, tolerances and designation(MOD) 

JIS B 8378-2 空気圧−空気圧用ルブリケータ−第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 

注記 対応国際規格:ISO 6301-2,Pneumatic fluid power−Compressed-air lubricators−Part 2: Test 

methods to determine the main characteristics to be included in supplier's literature(MOD) 

JIS B 8670 油圧・空気圧システム及び機器−呼び圧力 

注記 対応国際規格:ISO 2944,Fluid power systems and components−Nominal pressures(IDT) 

ISO 1179-1,Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 228-1 threads with 

elastomeric or metal-to-metal sealing−Part 1: Threaded ports 

ISO 16030,Pneumatic fluid power−Connections−Ports and stud ends 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142によるほか,次による。 

3.1 

ルブリケータ(compressed-air lubricator) 

油を霧状にして空気の流れに送り込むように設計された機器。 

注記 作動原理によって3.1.1及び3.1.2に定義する2種類の方式がある。 

3.1.1 

全量式ルブリケータ(non-recirculating lubricator) 

霧状にした全ての油を給油機構を通し,空気の流れに送り込むルブリケータ。 

3.1.2 

選択式ルブリケータ(recirculating lubricator) 

霧状にした油を選択し,粒子の細かい油霧だけを給油機構を通し,空気の流れに送り込むルブリケータ。 

3.2 

定格圧力(rated pressure) 

定められた条件の下で機器の性能を保証でき,また,設計及び使用上の基準となる圧力。 

3.3 

ルブリケータの滴下最少空気流量(minimum operating flow rate for a lubricator) 

指定された条件で油が滴下するのに必要な最少の空気流量。 

技術的要求事項 

4.1 

一般特性 

ルブリケータに関わる説明文書には,一般特性の4.1.1〜4.1.4を含まなければならない。 

4.1.1 

主要寸法 

図1に示す寸法は,ミリメートル単位(mm)で表示しなければならない。ポートについては,4.1.2を

参照。 

4.1.2 

ポートの形式 

ポートの形式は,管用並行ねじをもつポートでは,ISO 1179-1又はISO 16030から選択することが望ま

しい。附属書A参照。また,管用テーパねじをもつポートでは,JIS B 0203から選択することが望ましい。 

フランジ取付けの場合,取付面にOリング溝となる座ぐりを設けてもよい。 

なお,特定の用途の接続に対しては,他のポート形式を使用してもよい。 

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B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.1.3 

定格圧力 

ルブリケータは,JIS B 8670に規定する呼び圧力に従って区分しなければならない。 

定格圧力は,JIS B 8378-2の箇条6(定格圧力の検証試験)に従って確認しなければならない。 

4.1.4 

使用温度範囲 

ルブリケータの材質及び作動に障害のない温度範囲を表示しなければならない。 

特殊仕様を要求された場合は,最高使用圧力及び使用温度範囲を表示しなければならない。 

記号 

最大幅 

ポートの中心線から底部までの距離 

最大奥行き 

ポート(入口及び出口)接続面の間の距離 

ポートの中心線から最上部までの距離 

ポートの中心線からの最大設置奥行き(取付けブラケットにも適用する。) 

取り外しのためのポートの中心線からの最小距離 

取付け穴間の距離(ルブリケータに取付け穴がある場合に適用する。) 

ポートの中心線から取付け穴までの距離(ルブリケータに取付け穴がある場合に適用する。) 

取付け穴の寸法,又は推奨取付けねじ寸法(ルブリケータに取付け穴がある場合に適用する。) 

ポートのサイズ及び種類 

図1−ルブリケータの寸法指示図 

4.2 

特別要求事項 

供給者の提供する文書は,使用者の特別な用途に最適なルブリケータを選択できるように,4.2.1〜4.2.7

で規定されている情報を含まなければならない。 

4.2.1 

空気流量に対する圧力降下 

定格圧力が1.0 MPaの場合,JIS B 8378-2の箇条7(流量試験)に従って,0.25 MPa,0.63 MPa及び1.0 MPa

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B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

の三つの入口圧力での圧力降下を,ポートサイズ,ルブリケータのタイプ(全量式又は選択式)及びケー

ス容量の組合せごとに測定しなければならない。 

なお,定格圧力が1.0 MPaと異なる場合には,定格圧力及びそれ以下の入口圧力での圧力降下を測定し

なければならない。 

JIS B 8670などに規定している中から,選定した入口圧力での圧力降下を追加して記録してもよい。 

試験結果は,グラフ又は表の形式で示さなければならない。代表的な例を,図2及び表1に示す。 

図2−空気流量に対する圧力降下性能曲線の例 

表1−空気流量に対する圧力降下性能表の例 

形式 

入口圧力 

ポートサイズ 

MPa 

空気流量 L/min(ANR) 

0.25 

0.63 

1.0 a) 

注a) 定格圧力が,1.0 MPaと異なる場合は定格圧力とする。 

4.2.2 

ルブリケータの種類 

供給者は,試験文書及びカタログ情報を含む文書に,ルブリケータが全量式又は選択式かを記載しなけ

ればならない。 

4.2.3 

滴下最少空気流量 

供給者は,入口圧力が0.63 MPa又は定格圧力がこれ以下の場合には,定格圧力の滴下最少空気流量を

JIS B 8378-2の箇条8(滴下最少空気流量試験)に従って決定し,文書に記載しなければならない。供給者

は,滴下最少空気流量の試験手順(試験方法1又は試験方法2)を文書に記載しなければならない。 

4.2.4 

ケースの貯油容量 

ケースの貯油容量は,JIS B 8378-2の箇条9(ケースの貯油容量の測定)に従って,ルブリケータのケー

スの各サイズ及びルブリケータの種類ごとに測定しなければならない。 

B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

結果は,ルブリケータの仕様とともに記載しなければならない。 

4.2.5 

滴下油量の調整 

滴下油量の調整方法及び固定方法(機構がある場合)を,文書に記載しなければならない。 

4.2.6 

油の補給 

油の補給方法及び補給手順を記載しなければならない。 

4.2.7 

構成部品の材質 

一般的構成部品の材質(例えば,本体,内部部品,ゴム,ケースなど)は,記載しなければならない。 

操作及び保守 

供給者の提供する文書は,適用,操作,試験及び保守に必要な,次の事項を含む情報を示さなければな

らない。 

a) ルブリケータに適合できる潤滑油の種類に関する情報 

b) ルブリケータの部品(例えば,滴下窓,ケースなど)の洗浄に使用可能な洗剤の種類に関する情報 

c) 凍結に対する適切な警告を行い,使用可能な最低温度に関する情報 

本体表示 

ルブリケータには,次の情報を表示しなければならない。 

a) 製造業者又は供給者の名前,若しくは商標 

b) 製造業者又は供給者が示す製品の形式 

c) 定格圧力 

d) 最高使用温度 

e) 洗剤に関する警告(可能な場合。) 

f) 

流れの方向 

g) 最高及び最低の油面高さ(実用的な表示が可能な場合。) 

h) 製造年月日(製造年月日を示す符号でもよい。) 

規格準拠表示 

この規格に準拠する場合には,試験報告書,カタログ及び販売文書に次の文言を用いる。 

“この空気圧用ルブリケータの特性と要求事項は,JIS B 8378-1(空気圧−空気圧用ルブリケータ−第1

部:供給者の文書に表示する主要特性及び製品表示要求事項)に準拠する。” 

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B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

ISO 1179-1〜ISO 1179-4及びISO 16030の長さ 

表A.1−ISO 1179-1〜ISO 1179-4及びISO 16030の長さ 

単位 mm 

ポートの

サイズ 

最小長さ 

長さ 

ISO 1179-1 a) 

L1 

ISO 16030 b) 

L1 

ISO 1179-2 c) 

L2 

ISO 1179-3 d) 

ISO 1179-4 e) 

L5 

ISO 16030 f) 

L6 

タイプG 

L3 

タイプH 
(参考) 

L4 

G 1/8 

8.5 

6.0 

8.0±0.2 

7.6±0.2 

8.5 

8.0±0.2 

0
0.9

5.5

− 

G 1/4 

12.5 

7.0 

12.0±0.2 

11.2±0.2 

11.2 

12.0±0.2 

0
1.3

5.6

− 

G 3/8 

12.5 

8.0 

12.0±0.2 

11.2±0.2 

11.1 

12.0±0.2 

0
3.1

5.7

− 

G 1/2 

15.0 

9.5 

14.0±0.2 

14.5±0.2 

14.9 

14.0±0.2 

0
8.1

0.9

− 

G 3/4 

16.5 

11.0 

16.0±0.2 

14.5±0.2 

14.9 

16.0±0.2 

0
1.8

5.

10

− 

G 1 

19.0 

12.0 

18.0±0.2 

18.6±0.2 

17.3 

18.0±0.2 

0

3.2

5.

11

− 

G 1 1/4 

21.5 

17.0 

20.0±0.2 

18.6±0.2 

17.3 

20.0±0.2 

0

3.2

5.

16

− 

G 1 1/2 

21.5 

18.0 

22.0±0.2 

18.6±0.2 

17.3 

22.0±0.2 

0

3.2

5.

17

− 

G 2 

26.0 

20.0 

− 

− 

− 

− 

0

3.2

5.

19

− 

注a) ISO 1179-1:2007の表1による最小長さ 

b) ISO 16030:2001の表1による最小長さ 

c) ISO 1179-2:2007の表2による長さ 

d) ISO 1179-3:2007の表1による長さ 

e) ISO 1179-4:2007の表1による長さ 

f) ISO 16030:2001の表2による長さ 

図A.1−ISO 1179-1及びISO 16030の長さ 

図A.2−ISO 1179-2の長さ 

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B 8378-1:2011 (ISO 6301-1:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図A.3−ISO 1179-3タイプGの長さ 

図A.4−ISO 1179-3タイプHの長さ 

図A.5−ISO 1179-4の長さ 

図A.6−ISO 16030の長さ