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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって,JIS B 8375 : 1993は廃止され,JIS B 8375-1〜3に置き換えられる。 

JIS B 8375は,次に示す部構成になっている。 

第1部:電気コネクタなしインタフェース取付面 

第2部:電気コネクタ付インタフェース取付面 

第3部:弁機能伝達用コード体系 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8375-3 : 2000 

(ISO 5599-3 : 1990) 

空気圧用5ポート方向制御弁− 

第3部:弁機能伝達用 

コード体系 

Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves− 

Part 3 : Code system for communication of valve functions 

日本工業規格としての序文 この規格は,1990年に第1版として発行されたISO 5599-3, Pneumatic fluid 

power−Five-port directional control valves−Part 3 : Code system for communication of valve functionsを翻訳し,

技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。 

序文 空気圧システムは,圧縮空気によって,閉回路内で動力を伝達し制御する。空気圧の分配や制御用

の各種装置は,直接そのパイプラインに配管するか,より早い作業を考慮し,設備の互換性のため,イン

タフェース面に取り付けることができる。この規格の要求に合ったインタフェース取付面タイプの,5ポ

ート方向制御弁は,空気圧の制御に用いる。 

バルブの作動やインタフェースのサイズが規格化され,コード化することは,有効なことである。このこ

とは,記述を簡素化し,バルブ動作機能の定義を一元化することができる。 

1. 適用範囲 この規格は,伝達目的に使用されるコード化体系を規定する。JIS B 8375-1及びJIS B 

8375-2に規定された取付面の,各種サイズで使用されるバルブの動作機能を定義する。このコード化体系

は,性能に影響を与える多くの特性(例えば,定格圧力,電気特性,流量定格,すべての幾何寸法など)

については,記述していないので,直接製品に適用されることはない。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 5599-3 : 1990, Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves−Part 3 : Code system 

for communication of valve functions 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 

備考 ISO 5598 : 1985, Fluid power systems and components−Vocabularyからの引用事項は,この規格

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

の該当事項と同等である。 

JIS B 8375-1 空気圧用5ポート方向制御弁−第1部:電気コネクタなしインタフェース取付面 

備考 ISO 5599-1 : 1989 , Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves−Part 1 : Mounting 

interface surfaces without electrical connectorが,この規格と一致している。 

JIS B 8375-2 空気圧用5ポート方向制御弁−第2部:電気コネクタ付インタフェース取付面 

備考 ISO 5599-2 : 1990 , Pneumatic fluid power−Five-port directional control valves−Part 2 : Mounting 

interface surfaces with optional electrical connectorが,この規格と一致している。 

3. 定義 この規格では,JIS B 0142の定義を適用する。 

4. コード化原則 

4.1 

サイズや弁機能(インタフェースに関して)のコードは,次のように3けたで表す。 

サイズ 

弁機能 

n1 

n2n3 

n1 :インタフェースのサイズを表す。JIS B 8375-1及びJIS B 8375-2に規定されたサイズの符号を使用す

る。 

n2n3 :次の5.に基づく弁機能を表す。ここに記載してあれば,バルブに対して一定のコードを割り当てる。

ただし,JIS B 8375-1又はJIS B 8375-2に記載してある内容に限る。00から69までの番号は,JIS B 

8375-1に規定した,インタフェースに電気接続をもたない弁機能を表す。 

70から99までの番号は,JIS B 8375-2に規定した,インタフェースに電気接続をもつ弁機能を表す。

00の番号は,JIS B 8375-1及びJIS B 8375-2に規定しない,特殊な弁機能を表す。 

4.2 

コード番号は,次のように分類する。 

− パイロット操作 

− 機械,手動操作 

− 直動電磁操作 

− パイロット電磁操作 

5. 弁機能記号 

5.1 

次に示すコード番号を付けた弁機能の番号は,作動や流れ方向の表示に対応する。 

5.2 

作動位置及び流れ方向の異なる場合は,この規格では規定しない。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

01 

2位置,両側空気操作 

02 

2位置,空気操作, 
内部給気エアリターン 

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

03 

2位置,空気操作, 
外部給気エアリターン 

04 

2位置,空気操作, 
スプリングリターン 

05 

2位置,空気操作, 
スプリング及び内部給気エアリタ
ーン 

06 

3位置,スプリングセンタ,両側空
気操作,オールポートクローズ 

07 

3位置,スプリングセンタ, 
両側空気操作, 
負荷ポートとセンタポート接続 

08 

3位置,スプリングセンタ, 
両側空気操作, 
負荷ポートと排気ポート接続 

09 

2位置,両側空気操作,デテント 

10〜18 

予備 

19 

2位置,手動操作, 
内部給気エアリターン 

20 

2位置,手動操作, 
スプリングリターン 

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

21 

2位置,手動操作, 
スプリング及び内部給気エアリタ
ーン 

22 

2位置,デテント, 
手動操作,手動復帰 

23 

3位置,デテント,両側手動操作,
オールポートクローズ 

24 

3位置,スプリングセンタ, 
両側手動操作, 
オールポートクローズ 

25 

3位置,デテント,両側手動操作,
負荷ポートと排気ポート接続 

26 

3位置,スプリングセンタ, 
両側手動操作,負荷ポートと排気ポ
ート接続 

27 

3位置,デテント,両側手動操作,
負荷ポートとセンタポート接続 

28 

3位置,スプリングセンタ, 
両側手動操作, 
負荷ポートとセンタポート接続 

29 

2位置,手動操作, 
外部給気エアリターン 

30〜40 

70 

予備 

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

41 

71 

2位置,直動電磁操作, 
内部給気エアリターン 

42 

72 

2位置,直動電磁操作, 
スプリングリターン 

43 

73 

2位置,直動電磁操作, 
スプリング及び内部給気エアリタ
ーン 

44 

74 

2位置,両側直動電磁操作 

45 

75 

2位置,デテント, 
両側直動電磁操作 

46 

76 

3位置,スプリングセンタ, 
両側直動電磁操作, 
オールポートクローズ 

47 

77 

3位置,スプリングセンタ, 
両側直動電磁操作, 
負荷ポートと排気ポート接続 

48 

78 

3位置,スプリングセンタ, 
両側直動電磁操作, 
負荷ポートとセンタポート接続 

49 

79 

2位置,直動電磁操作, 
外部給気エアリターン 

50 

80 

予備 

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

51 

81 

2位置,内部給気, 
パイロット電磁操作, 
エアリターン 

52 

82 

2位置,内部給気, 
パイロット電磁操作, 
スプリングリターン 

53 

83 

2位置,外部給気, 
パイロット電磁操作, 
エア及びスプリングリターン 

54 

84 

2位置,内部給気, 
パイロット電磁操作, 
外部給気エアリターン 

55 

85 

2位置,内部給気, 
両側パイロット電磁操作 

56 

86 

3位置,スプリングセンタ, 
内部給気,両側パイロット電磁操
作, 
オールポートクローズ 

57 

87 

3位置,スプリングセンタ, 
内部給気,両側パイロット電磁操
作, 
負荷ポートと排気ポート接続 

58 

88 

3位置,スプリングセンタ, 
内部給気,両側パイロット電磁操
作, 
負荷ポートとセンタポート接続 

59 

89 

2位置,内部給気,デテント, 
両側パイロット電磁操作 

60〜63 

90〜93 

予備 

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B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

機能符号 

弁機能記号 

備考 

取付面電気
接続なし 

取付面電気
接続あり 

64 

94 

2位置,外部給気, 
パイロット電磁操作, 
外部給気エアリターン 

65〜68 

95〜98 

予備 

69 

99 

特殊 

JIS B 8375-1に合致し,サブベース
に接続される弁で,ここに示されな
い機能は,69又は99のコードと機
能記号を付けること 

B 8375-3 : 2000 (ISO 5599-3 : 1990) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考) 参考文献 

JIS B 0125 : 1984 油圧及び空気圧用図記号 

備考 ISO 1219 : 1976 , Fluid power systems and components−Graphic symbols 

JIS B 8375-3整合化本委員会及び原案作成分科会 構成表 

整合化本委員会 

氏名 

所属 

(委員長) 

竹 中 俊 夫 

東京工業大学名誉教授 

島 田 公 雄 

中央大学理工学部 

中 嶋   誠 

通商産業省機械情報産業局産業機械課 

○ 本 間   清 

工業技術院標準部機械規格課 

○ 橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会技術部国際整合化規格室 

村 井 孝 宣 

財団法人機械振興協会技術研究所 

岡 安 英 雄 

社団法人日本工作機械工業会技術部 

吉 松 英 昭 

株式会社神戸製鋼所 

渡 並   直 

トヨタ自動車株式会社 

荒 木 義 昭 

株式会社日平トヤマ 

黒 部 昌 徳 

東芝機械株式会社 

藤 田   勝 

石川島汎用機械株式会社 

中 西 康 二 

黒田精工株式会社 

手 塚 昂 宏 

カヤバ工業株式会社 

門   泰 一 

太陽鉄工株式会社 

石 井   進 

内田油圧機器工業株式会社 

山 崎 一 彦 

山信工業株式会社 

平 野 謙 一 

油研工業株式会社 

木 原 和 幸 

株式会社トキメック 

(分科会主査) 

○ 二 見 安 亮 

CKD株式会社 

根 本 圭 介 

三菱電線工業株式会社 

小 池 一 夫 

イハラサイエンス株式会社 

小曽戸   博 

内田油圧機器工業株式会社 

(事務局) 

○ 三 浦 吉 成 

社団法人日本油空圧工業会 

堀 切 俊 彦 

社団法人日本油空圧工業会 

○印は,分科会委員を兼ねる。 

原案作成分科会 

氏名 

所属 

高 橋 隆 通 

甲南電機株式会社 

仲 田 好 宏 

黒田精工株式会社 

松 島 章 雄 

株式会社コガネイ 

浅 原 重 昭 

日本精器株式会社 

田 辺   博 

TACO株式会社 

深 野 善 弘 

SMC株式会社 

最 上 敏 博 

CKD株式会社 

樋江井 昇 輝 

豊興工業株式会社 

(文責 二見安亮)