B 8368-3:2012
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 寸法······························································································································· 2
4.1 基準寸法 ······················································································································ 2
4.2 取付寸法 ······················································································································ 2
5 ストローク ······················································································································ 2
6 内径寸法························································································································· 3
7 取付形式························································································································· 3
8 ピストンロッド先端部 ······································································································· 3
8A 製品の呼び方 ················································································································ 3
9 規格準拠表示 ··················································································································· 3
附属書JA(参考)参考文献 ···································································································· 7
附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 8
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(2)
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
フルードパワー工業会(JFPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本
工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS B 8368-3:2002は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 8368(空気圧シリンダ取付寸法)の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 8368-1 第1部:片ロッド−1 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッド締付(取付金具固定)式
(内径32 mm〜250 mm)
JIS B 8368-2 第2部:片ロッド及び両ロッド−1 MPaシリーズ−角カバー形−タイロッド締付(取付
金具分離)式(内径32 mm〜320 mm)
JIS B 8368-3 第3部:片ロッド−1 MPaシリーズ−小内径(取付金具固定又は分離)形(内径8 mm
〜25 mm)
JIS B 8368-4 第4部:片ロッド−1 MPaシリーズ−薄形(内径20 mm〜100 mm)
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日本工業規格
JIS
B 8368-3:2012
空気圧シリンダ取付寸法−
第3部:片ロッド−1 MPaシリーズ−
小内径(取付金具固定又は分離)形
(内径8 mm〜25 mm)
Pneumatic fluid power-Mounting dimensions for cylinders-
Part 3: Single rod, 1 MPa series-Small bore with fixed and
detachable mounting device type (Bores from 8 mm to 25 mm)
序文
この規格は,1985年に第1版として発行されたISO 6432を基に,対応する部分(形状及び寸法)につ
いては対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際
規格には規定されていない規定項目(製品の呼び方)を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。
1
適用範囲
この規格は,互換性の確保に必要な次の空気圧シリンダの取付寸法について規定する。
規定する空気圧シリンダは,片ロッドで,固定又は分離取付金具付で,内径8 mmから25 mmまでの小
内径形汎用1 MPa シリーズとする。
注記1 この規格は,取付寸法を規定するもので,定格圧力に基づいた性能,また技術の発展を阻害
するおそれのある内容(構造,特性など)は,含まない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6432:1985,Pneumatic fluid power−Single rod cylinders−10 bar (1 000 kPa) series−Bores
from 8 to 25 mm−Mounting dimensions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器−用語
注記 対応国際規格:ISO 5598:2008,Fluid power systems and components−Vocabulary(MOD)
2
B 8368-3:2012
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JIS B 0202 管用平行ねじ
注記 対応国際規格:ISO 228-1:1994,Pipe threads where pressure-tight joints are not made on the threads
−Part 1: Dimensions, tolerances and designation(MOD)
JIS B 0203 管用テーパねじ
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 8366-1 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第1部:シリンダ
内径及びピストンロッド径
注記 対応国際規格:ISO 3320:1987,Fluid power systems and components−Cylinder bores and piston
rod diameters−Metric series(IDT)
JIS B 8366-3 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第3部:標準ピス
トンストローク
注記 対応国際規格:ISO 4393:1978,Fluid power systems and components−Cylinders−Basic series of
piston strokes(IDT)
JIS B 8366-4 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第4部:ピストン
ロッド先端ねじ寸法及び形状
注記 対応国際規格:ISO 4395:1978,Fluid power systems and components−Cylinders−Piston rod
thread dimensions and types(IDT)
JIS B 8366-5 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第5部:識別記号
注記 対応国際規格:ISO 6099:2009,Fluid power systems and components−Cylinders−Identification
code for mounting dimensions and mounting types(IDT)
JIS B 8403-1 空気圧シリンダ附属金具寸法−1MPaシリーズ−第1部:スフェリカルロッドアイ
JIS B 8403-2 空気圧シリンダ附属金具寸法−1MPaシリーズ−第2部:ロッドクレビス
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0142による。
4
寸法
4.1
基準寸法
シリンダの基準寸法及びその許容差は,表1による。
4.2
取付寸法
取付寸法及びその許容差は,表2〜表5による。
注記1 +記号は,ストロークを加算する箇所を示す。
注記2 ストロークが100 mmまでの取付寸法は,表に示す値にストロークを加算して求め,その許
容差は表の値を使用する。ストロークが100 mmを超える場合の許容差は,受渡当事者間の
協定による。
5
ストローク
5.1
ストロークは,JIS B 8366-3から選択する。
5.2
100 mmまでのストロークの許容差の上限値を+1.5,下限値を0とする。ストロークが100 mmを超
える場合の許容差は,受渡当事者間の協議による。
3
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6
内径寸法
内径寸法は,JIS B 8366-1から選択し,次の呼び寸法とする(単位mm)。
8,10,12,16,20,25
7
取付形式
取付形式は,JIS B 8366-5に規定する取付形式及び識別記号とし,次による。
MF 8 :ロッド側長方形フランジ取付形式(取付ボルト穴2個) (表2参照)
MR 3 :ロッド側ねじカバー取付形式
(表3参照)
MS 3 :ロッド側フート取付形式
(表4参照)
MP 3 :キャップアイ取付形式
(表5参照)
8
ピストンロッド先端部
8.1
ピストンロッド先端形状は,JIS B 8366-4に規定する“おねじ−肩当たりなし形状”とする。
8.2
ロッド先端金具を使用する場合は,JIS B 8403-1に規定するスフェリカルロッドアイ金具,又はJIS
B 8403-2に規定するロッドクレビス金具を使用するのがよい。
8A 製品の呼び方
空気圧シリンダの呼び方は,規格番号,シリンダ内径,取付形式記号及びストロークの長さによる。
例 JIS B 8368-3 ‒ 16 ‒ MP3 ‒100
例は,規格番号JIS B 8368-3,内径16 mm,キャップアイ取付形式,ストローク100 mmの空
気圧シリンダであることを表す。
9
規格準拠表示
この規格に従っていることを,試験報告書,カタログ及び販売資料に記載する場合には,次の文言を用
いる。
“取付寸法は,JIS B 8368-3[空気圧シリンダ取付寸法−第3部:片ロッド−1 MPaシリーズ−小内径(取
付金具固定又は分離)形(内径8 mm〜25 mm)]に準拠する。”
4
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表1−基準寸法及びその許容差
単位 mm
内径
A
0
2
−
KK
EE
E
最大
D
最大
管用平行
ねじa)
管用テーパ
ねじb)
メートル
ねじc)
8
10
12
16
20
25
12
12
16
16
20
22
M4
M4
M6
M6
M8
M10×1.25
−
−
−
−
G1/8
G1/8
−
−
−
−
Rc 1/8
Rc 1/8
M5
M5
M5
M5
−
−
18
20
24
24
34
34
20
22
26
27
40
40
注a) 管用平行ねじは,JIS B 0202による。
b) 管用テーパねじは,JIS B 0203による。
c) メートルねじは,JIS B 0205-3による。
表2−取付形式MF8の取付寸法及びその許容差
単位 mm
内径
W
±1.4
FB
H13
TF
js14
UF
最大
UR
最大
8
10
12
16
20
25
13
13
18
18
19
23
4.5
4.5
5.5
5.5
6.6
6.6
30
30
40
40
50
50
45
53
55
55
70
70
25
30
30
30
40
40
5
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表3−取付形式MR3の取付寸法及びその許容差
単位 mm
内径
BE
KW
最大
KV
最大
WF
±1.2
8
10
12
16
20
25
M12×1.25
M12×1.25
M16×1.5
M16×1.5
M22×1.5
M22×1.5
7
7
8
8
11
11
19
19
24
24
32
32
16
16
22
22
24
28
表4−取付形式MS3の取付寸法及びその許容差
単位 mm
内径
XS
±1.4
AU
最大
AO
最大
LH
±0.3
TR
js14
US
最大
AB
H13
8
10
12
16
20
25
24
24
32
32
36
40
6
6
7
7
8
8
14
14
16
16
20
20
16
16
20
20
25
25
25
25
32
32
40
40
35
42
47
47
55
55
4.5
4.5
5.5
5.5
6.6
6.6
6
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表5−取付形式MP3の取付寸法及びその許容差
単位 mm
内径
EW
d13
XC+
±1
L
最小
CD
H9
MR
最大
8
10
12
16
20
25
8
8
12
12
16
16
64
64
75
82
95
104
6
6
9
9
12
12
4
4
6
6
8
8
18
18
22
22
25
25
7
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附属書JA
(参考)
参考文献
JIS B 0401-2:1998 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表
注記 対応国際規格:ISO 286-2:1988,ISO system of limits and fits−Part 2: Tables of standard tolerance
grades and limit deviations for holes and shafts(IDT)
JIS B 1001:1985 ボルト穴径及びざぐり径
注記 対応国際規格:ISO 273:1979,Fasteners−Clearance holes for bolts and screws(MOD)
JIS B 1002:1985 二面幅の寸法
注記 対応国際規格:ISO 272:1982,Fasteners−Hexagon products−Widths across flats,ISO 2343:1972,
Hexagon socket set screws−Metric series及びISO 4762:1977,Hexagon socket head cap screws−
Product grade A(全体評価:MOD)
JIS B 2401:2005 Oリング
注記 対応国際規格:ISO 3601-1:2002,Fluid power systems−O-rings−Part 1: Inside diameters, cross-
sections, tolerances and size identification code(MOD)
JIS B 8366-2:2000 油圧・空気圧システム及び機器−シリンダ−構成要素及び識別記号−第2部:呼び
圧力
注記 対応国際規格:ISO 3322:1985,Fluid power systems and components−Cylinders−Nominal pressures
(IDT)
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 8368-3:2012 空気圧シリンダ取付寸法−第3部:片ロッド−1 MPa シリーズ
−小内径(取付金具固定又は分離)形(内径 8 mm〜25 mm)
ISO 6432:1985 Pneumatic fluid power−Single rod cylinders−10 bar (1 000 kPa)
series−Bores from 8 to 25 mm−Mounting dimensions
(I)JISの規定
(II)
国際規
格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 寸法
4.2 取付寸法及びポー
ト寸法を規定
4
JISとほぼ同じ
追加
国内では,ISO規格に適合した継
手の普及度は低く,JISでは普及
度の高いテーパねじを追加した。
また,表中の+記号に対する注記
を削除し,4.2に注記を追加した。
技術的差異はない。
ISO規格の継手の普及に努力
し,普及した時点でJISを改正
する。
8 ピスト
ンロッド
先端部
8.2 ロッド先端に使用
する附属金具規格の
推奨
8
−
追加
従来からJISに記載されていた推
奨附属金具規格を継続して記載し
た。技術的差異はない。
見直し時にISOへ提案する。
8A 製品
の呼び方
規格番号,シリンダ内
径,取付形式記号及び
ストロークの長さで
呼ぶことを推奨
−
−
追加
呼び名であり,技術的な差異はな
い。
見直し時にISOへ提案する。
表4
寸法記号
Figure 5,
Table 5
JISとほぼ同じ
変更
識別記号のISO規格に従い変更し
た。技術的差異はない。
見直し時にISOへ提案する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6432:1985,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
B
8
3
6
8
-3
:
2
0
1
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。