2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8216-1994
ボイラ−1MPa丸形水面計
Boilers-1MPa tubular type water gauges
1. 適用範囲 この規格は,最高使用圧力1MPa {10kgf/cm2} 以下のボイラに使用する1MPa {10kgf/cm2}(1)
丸形水面計(以下,水面計という。)について規定する。
注(1) 呼び圧力を示す。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 水面計は,コック付きでそのハンドルが向かって左側にあるもの(CL形)及び右側にあるも
の(CR形)(図1参照)並びに弁付きのもの(V形)の3種類に分類する。
図1
3. 材料 水面計の材料は,コック付きのものを表1に,弁付きのものを表2に示す。
2
B 8216-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 材料(コック付き)
名称
材料
コック本体
JIS G 5502のFCD450
ドレンコック本体
JIS G 5502のFCD450
フランジ
JIS G 3101のSS400
コック閉子
JIS G 4304のSUS304
カバーナット
JIS H 3250のC3602
タイトニングナット
JIS H 3250のC3602
ガスケット押さえナット JIS H 3250のC3602
ボール
JIS G 4303のSUS304
プラグ
JIS H 3250のC3602
ハンドル
JIS G 5702のFCMB
ナット
JIS G 3101のSS400
座金
JIS G 3506のSWRH27
スリーブガスケット
JIS R 3453の石綿ジョイントシート
はめ輪
JIS H 3250のC3602
グランドパッキン
JIS R 3453の石綿ジョイントシート
銅ガスケット
JIS H 3100のC1100P
丸形水面計ガラス
JIS B 8211のT
保護板
JIS G 3101のSS400
バンド
JIS G 3101のSS400
丸子ねじ
JIS G 3101のSS400
ナット
JIS G 3101のSS400
ピン
JIS G 3101のSS400
表2 材料(弁付き)
名称
材料
弁本体
JIS H 5111のBC2
弁棒
JIS H 3250のC3712又はC3771
ガスケット押さえナット JIS H 5111のBC2
ガスケット押さえ
JIS H 5111のBC2,JIS H 3250のC3712又はC3771
はめ輪
JIS H 5111のBC2,JIS H 3250のC3712又はC3771
ハンドル
JIS G 5501のFC150
プラグ
JIS H 5111のBC2,JIS H 3250のC3712又はC3771
六角ナット
JIS H 3250のC3712又はC3771
ばね座金
JIS G 3506のSWRH42
保護筒
JIS H 3100のC2100P
割りピン
JIS G 3521のSW-A
ピン
JIS G 3521のSW-A
ガスケット(弁棒用)
JIS F 7102の3GP
ガスケット(ガラス用) JIS F 7102の3GP
ガスケット(プラグ用) JIS F 7102の220SJ
丸形水面計ガラス
JIS B 8211のT
ボール受け金物
JIS H 3250のC3712又はC3771
ボール
JIS G 3521のSW-A
丸小ねじ
JIS G 3521のSW-A
4. 構造,形状及び寸法 水面計の構造,形状及び寸法,並びにガラスの外径及び取付寸法は,コック付
きは付図1,弁付きは付図2によるほか,次による。
3
B 8216-1994
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(1) 上下部本体及びドレン抜きは,コック式又は弁式とする。
(2) 緊急遮断装置は,下部ボール式とする。
(3) 水面計には,保護筒を設ける。
(4) フランジは,JIS B 2210の基準寸法の呼び圧力10 Kフランジの呼び径20mmとする。
(5) ドレンコック又はドレン弁は,下部コック又は下部弁に設ける。
5. 品質
5.1
外観及び寸法 水面計の各部の寸法は,付図1及び付図2に適合し,かつ,使用上有害なきず,曲
がり,変形があってはならない。
5.2
耐圧性 水面計は,気密部に2MPa {20kgf/cm2} の水圧に2分間以上耐え,かつ,各部から漏れ,そ
の他の異状があってはならない。
6. 製品の呼び方 水面計の呼び方は,規格番号又は規格の名称,種類の記号,ガラスの外径及び取付寸
法による。
例1. CL形水面計ガラスの外径16mm,取付寸法350mmのもの
JIS B 8216 CL T16×350
ボイラ用1MPa {10kgf/cm2} 丸形水面計CL形T16×350
例2. V形水面計ガラスの外径19mm,取付寸法250mmのもの
JIS B 8216 V T19×250
ボイラ用1MPa {10kgf/cm2} 丸形水面計V形T19×250
7. 表示 水面計の本体フランジ側面に次の事項を表示する。
(1) 水圧試験圧力値
(2) 製造年月又はその略号
(3) 製造業者名又はその略号
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B 8216-1994
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付表1 引用規格
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS B 8211 ボイラ−水面計ガラス
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS G 3521 硬鋼線
JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品
JIS G 5702 黒心可鍛鋳鉄品
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
JIS H 5111 青銅鋳物
JIS R 3453 石綿ジョイントシート
5
B
8
2
1
6
-1
9
9
4
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付図1 C形の形状及び寸法
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付図2 V形の形状及び寸法
ガラスの外径
d
ガラスの長さ 取付寸法
H
保護筒長
A
16
300
350
230
350
400
280
19
300
350
223
350
400
273
7
B 8216-1994
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JIS B 8216改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
境 野 照 雄
東京工業大学
(主査)
○ 橋 本 甲四郎
千葉工業大学
若 松 茂 三
工業技術院標準部機械規格課
森 田 光 俊
通商産業省立地公害局保安課
荒 井 行 雄
資源エネルギー庁公益事業部発電課
薦 田 康 久
資源エネルギー庁公益事業部ガス保安課
大 関 親
労働省労働基準局安全課
黒 木 勝 也
財団法人日本規格協会
○ 秋 山 清 次
高圧ガス保安協会
鈴 木 祥 布
社団法人火力原子力発電技術協会
○ 矢 野 穠
社団法人日本ボイラ協会
○ 山 本 雅 通
株式会社ヒラカワガイダム研究開発部
○ 清 水 明
株式会社前田鉄工所東京工場
○ 藤 澤 明
石川島汎用ボイラ株式会社営業推進部
○ 三 苫 俊 邦
千代田プロテック株式会社エンジニアリング本部
○ 首 藤 久仁夫
日立造船株式会社環境事業本部
○ 津 田 修
株式会社サワダ製作所技術部
○ 鈴 木 三 夫
文化貿易工業株式会社久喜工場
○ 志 田 清 美
株式会社安中特殊硝子製作所
○ 吉 田 信 男
江信特殊硝子株式会社
○ 山 口 幹 雄
日本クリンゲージ株式会社
○ 小 林 隆 治
コーニングジャパン株式会社
備考 ○は小委員会委員を兼ねる。