2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 8215-1994
ボイラ−透視式水面計
Boilers−Transparent type water gauges
1. 適用範囲 この規格は,最高使用圧力4.5MPa {45kgf/cm2},6.0MPa {60kgf/cm2} 及び8.0MPa
{80kgf/cm2} のボイラに使用する透視式水面計(以下,水面計という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 水面計は,最高使用圧力及び継手管の接続方法によって,表1のとおり分類する。
表1
種類
A-TA
A-TB
B-TB
B-TC
C-TB
C-TC
最高使用圧力
MPa {kgf/cm2}
4.5
{45}
6.0
{60}
8.0
{80}
継手管
TA形
TB形
TB形
TC形
TB形
TC形
備考1. 最高使用圧力4.5MPa {45kgf/cm2} をA,6.0MPa {60kgf/cm2} をB,8.0MPa
{80kgf/cm2} をCとする。
2. TA形はフランジなし直管式継手管,TB形はフランジ付き直管式継手管
TC形はフランジ付き伸縮管式継手管をいう。
3. TA形及びTB形の熱膨張に対する処置は,バルブ側で行う。
4. 8.0MPa {80kgf/cm2} を超える水面計については,受渡当事者間の協定によ
る。
3. 材料 水面計の材料は,表2のとおりとする。
2
B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2
名称
材料
A
B
C
水面計本体
JIS G 3201のSF440A又はJIS G 41051のS25C*
カバー板
JIS G 3201のSF440A又はJIS G 4051のS25C*
継手管(直管)
JIS G 3454のSTPG370,JIS G 3455のSTS370,
JIS G 3456のSTPT370又はJIS G 4051のS25C*
継手管(伸縮管)
JIS G 3454のSTPG370,JIS G 3455のSTS370
又はJIS G 3456のSTPT370
フランジ
JIS G 3201のSF440A又はJIS G 4051のS25C*
ボルト
JIS G 4107のSNB7
ナット
JIS G 4051のS45C
平形透視式ガラス
JIS B 8211のPA
JIS B 8211のPB
防食板
雲母
ガスケット(ガラス用) JIS R 3453の石綿ジョイントシート
チェックボール
JIS G 4303のSUS304
ボール受けプラグ
JIS G 4303のSUS304
注*
S25Cの2次処理については受渡当事者間の協定による。
4. 構造,形状及び寸法 水面計の構造,形状及び寸法は,付図1〜5によるほか,次による。
(1) ガラスはめあい部分の平面度は,0.05mm以下とする。
(2) フランジは,AはJIS B 2210の呼び圧力40Kフランジの呼び径15mmとし,B及びCはJIS B 2210
の呼び圧力63Kフランジの呼び径15mmとする。
(3) ガラス締付けボルト及びナットは,JIS B 1051及びJIS B 1052による。
(4) ガスケット(ガラス用)の厚さは,A及びBは水面計本体側,カバー板側とも1.5mmとし,Cは水面
計本体側は0.8mm,カバー板側は0.4mmとする。
(5) 防食板は,実用上差支えない程度の透明度をもち,その厚さは,A及びBは0.15〜0.2mmとし,Cは
0.3〜0.5mmとする。
(6) 水面計は,適当なさび止め処置を施したものとする。
5. 品質
5.1
外観及び寸法 水面計の各部の寸法は,付図1〜5に適合し,かつ,使用上有害なきず,曲がり及び
変形があってはならない。
5.2
耐圧性 水面計は,最高使用圧力の2倍の水圧に2分間以上耐え,かつ,各部からの漏れ,その他
の異状があってはならない。
6. 製品の呼び方 水面計の呼び方は,規格番号又は規格の名称,種類の記号及びガラスの呼び番号によ
る。
例 B-TB形でガラスの長さ250mmのもの
JIS B 8215 B-TB-PA250
ボイラ用透視式水面計 B-TB-PA250
7. 表示 水面計のカバー板の側面下方に次の事項を表示する。
3
B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) ガラスの呼び番号
(2) 水圧試験圧力値
(3) 製造年月又はその略号
(4) 製造業者名又はその略号
付表1 引用規格
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 1051 鋼製のボルト・小ねじの機械的性質
JIS B 1052 鋼製ナットの機械的性質
JIS B 2203 管フランジの寸法許容差
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS B 8211 ボイラ−水面計ガラス
JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3455 高圧配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3456 高温配管用炭素鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4107 高温用合金鋼ボルト材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS R 3453 石綿ジョイントシート
4
B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図1 A形の形状及び寸法
ガラスの
呼び番号
取付中心間寸法
全高
可視寸法
±2
可視幅
A±2
ボルト
数
ガラスはめあい部
TA形
TB形
H
H1
L±0.8
W±0.3
PA165
670
610
420
400
140
16
8
167
35
PA190
695
635
445
425
165
16
10
192
35
PA220
725
665
475
455
195
16
10
222
35
PA250
755
695
505
485
225
16
12
252
35
PA280
785
725
535
515
255
16
14
282
35
PA320
825
765
575
555
295
16
16
322
35
PA340
845
785
595
575
315
16
16
342
35
備考1. 特に許容差の規定がない寸法の許容差は,JIS B 0405による。ただし,フランジ
の寸法許容差は,JIS B 2203による。
2. 取付中心間寸法は最小寸法を示す。
3. H1はフランジ付きの寸法である。弁付きの場合の形状は付図2を参照のこと。
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B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図2 B-TB形の形状及び寸法
ガラスの
呼び番号
取付中心間
寸法
全高
可視寸法
±2
可視幅
A±2
ボルト
数
ガラスはめあい部
H1±0.3
L±0.8
W±0.3
PA165
630
400
140
16
8
167
35
PA190
655
425
165
16
10
192
35
PA220
685
455
195
16
10
222
35
PA250
715
485
225
16
12
252
35
PA280
745
515
255
16
14
282
35
PA320
785
555
295
16
16
322
35
PA340
805
575
315
16
16
342
35
備考 特に許容差の規定がない寸法の許容差は,JIS B 0405による。ただし,フ
ランジの寸法許容差は,JIS B 2203による。
6
B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 B-TC形の形状及び寸法
ガラスの
呼び番号
取付中心間寸法
可視寸法
±2
可視幅
A±2
ボルト
数
ガラスはめあい部
H
l′
l″
L±0.8
W±0.3
PA165
400
140
260
140
16
8
167
35
PA190
430
155
275
165
16
10
192
35
PA220
460
170
290
195
16
10
222
35
PA250
490
185
305
225
16
12
252
35
PA280
520
200
320
255
16
14
282
35
PA320
560
220
340
295
16
16
322
35
PA340
580
230
350
315
16
16
342
35
備考 特に許容差の規定がない寸法の許容差は,JIS B 0405による。ただし,フ
ランジの寸法許容差は,JIS B 2203による。
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B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 C-TB形の形状及び寸法
ガラスの
呼び番号
取付中心間
寸法
全高
可視寸法
±2
可視幅
A±2
ボルト
数
ガラスはめあい部
H1±0.3
L±0.8
W±0.3
T±0.1
PB235
485
485
225
14
12
236
23
17.4
PB265
515
515
255
14
14
266
23
17.4
PB305
555
555
295
14
16
306
23
17.4
PB325
575
575
315
14
16
326
23
17.4
備考 特に許容差の規定がない寸法の許容差は,JIS B 0405による。ただし,フランジの寸
法許容差は,JIS B 2203による。
8
B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 C-TC形の形状及び寸法
ガラスの
呼び番号
取付中心間寸法
可視寸法
±2
可視幅
A±2
ボルト
数
ガラスはめあい部
H
l′
l″
L±0.8
W±0.3
T±0.1
PB235
490
185
305
225
12
12
236
23
17.4
PB265
520
200
320
255
12
14
266
23
17.4
PB305
560
220
340
295
12
16
306
23
17.4
PB325
580
230
350
315
12
16
326
23
17.4
備考 特に許容差の規定がない寸法の許容差は,JIS B 0405による。ただし,フランジの寸法
許容差は,JIS B 2203による。
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B 8215-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 8215改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
境 野 照 雄
東京工業大学
(主査)
○ 橋 本 甲四郎
千葉工業大学
若 松 茂 三
工業技術院標準部機械規格課
森 田 光 俊
通商産業省立地公害局保安課
荒 井 行 雄
資源エネルギー庁公益事業部発電課
薦 田 康 久
資源エネルギー庁公益事業部ガス保安課
大 関 親
労働省労働基準局安全課
黒 木 勝 也
財団法人日本規格協会
○ 秋 山 清 次
高圧ガス保安協会
鈴 木 祥 布
社団法人火力原子力発電技術協会
○ 矢 野 穠
社団法人日本ボイラ協会
○ 山 本 雅 通
株式会社ヒラカワガイダム研究開発部
○ 清 水 明
株式会社前田鉄工所東京工場
○ 藤 澤 明
石川島汎用ボイラ株式会社営業推進部
○ 三 苫 俊 邦
千代田プロテック株式会社エンジニアリング本部
○ 首 藤 久仁夫
日立造船株式会社環境事業本部
○ 津 田 修
株式会社サワダ製作所技術部
○ 鈴 木 三 夫
文化貿易工業株式会社久喜工場
○ 志 田 清 美
株式会社安中特殊硝子製作所
○ 吉 田 信 男
江信特殊硝子株式会社
○ 山 口 幹 雄
日本クリンゲージ株式会社
○ 小 林 隆 治
コーニングジャパン株式会社
備考 ○印は小委員会委員を兼ねる。