B 7411-1
:2014
(1)
目 次
ページ
序文
1
1
適用範囲
1
2
引用規格
1
3
用語及び定義
1
4
種類
2
4.1
形式による区分
2
4.2
浸没による区分
2
5
許容誤差
3
6
材料
3
6.1
ガラス
3
6.2
毛細管
3
6.3
感温液
3
6.4
封入気体
3
7
構造
3
7.1
形状
3
7.2
頭部の仕上げ
3
7.3
膨張容積
4
7.4
孔の膨らみ
4
7.5
各部の名称及び寸法
4
7.6
目盛
4
7.7
機構
4
7.8
零点示度変化量
4
8
試験方法
5
8.1
試験装置
5
8.2
器差試験
6
8.3
零点示度変化量試験
8
9
検査
8
10
表示
9
附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表
19
B 7411-1
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(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。これによって,JIS B 7411:1997 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置
き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 7411
の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 7411-1
第 1 部:一般計量器
JIS B 7411-2
第 2 部:取引又は証明用
日本工業規格
JIS
B
7411-1
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一般用ガラス製温度計−第 1 部:一般計量器
Glass thermometers for general-Part 1: General measuring instruments
序文
この規格は,1981 年に第 1 版として発行された ISO 1770 及び ISO 1771 を基に作成した日本工業規格で
あるが,国内の実情に即した補足事項を追加するために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格で
ある。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,
附属書 JA に示す。
1
適用範囲
この規格は,目盛範囲が−100 ℃〜+500 ℃の棒状又は二重管の液体封入ガラス製温度計(以下,温度
計という。
)で,かつ,棒状については全浸没用又は部分浸没用,二重管については全浸没用に目盛られた
一般用の温度計について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 1770:1981
,Solid-stem general purpose thermometers
ISO 1771:1981
,Enclosed-scale general purpose thermometers(全体評価:MOD)
なお,対応の程度を表す記号
MOD
は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき, 修正している
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JIS Z 8103
計測用語
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103 によるほか,次による。
3.1
温度目盛
国際度量衡総会(CGPM)によって採択された国際温度目盛の定義で定めたセルシウス度目盛。
3.2
浸没
3.2.1
完全浸没
2
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温度計全体を測定対象(媒体)に浸すこと。
3.2.2
全浸没
温度計の球部下端から感温液柱頂部までを,測定対象(媒体)に浸すこと。
温度計の液柱頂部が測定しようとする温度媒体の表面と同一面,又は 2 目盛以上上方にならないように
浸せきされている状態。
3.2.3
部分浸没
温度計の球部下端から指定された位置までを,測定対象(媒体)に浸すこと。
3.3
浸没線
測定する温度に保つ部分の境界を表示する線。
3.4
毛細管
封入された感温液が上昇又は下降する細い管。
3.5
感温液
温度に対応する膨張の度合いによって,毛細管中で温度を指示する温度計の球部に封入された液体。
3.6
経年変化
同じ温度に対する温度計の計量値が,年月の経過とともに変化する現象。
3.7
器差
計量値から真実の値を減じた値。
3.8
補正値
真実の値から計量値を差し引いた値。
4
種類
4.1
形式による区分
温度計は,型式・形状によって次の二つに区分する。
a)
棒状温度計 棒状温度計は,下端に球部を溶着し,上端を溶封した管状の厚い壁の毛細管から構成す
る。表面に,適切な方法で,恒久的に目盛線などが消えないように印を付ける。
b)
二重管温度計 二重管温度計は,目盛板に固定された毛細管をもつガラス細管及びそれらを封入して
保護するガラス被覆管(以下,外管という。
)によって構成する。ガラス細管の下端は球部に溶着し,
上端は溶封する。外管の上端は,溶封,金属などの適切な材料のスリーブを取り付けて仕上げる。
4.2
浸没による区分
温度計は,浸没の状態によって次の三つに区分する。
a)
完全浸没の温度計 完全浸没の状態で正しい示度を示すよう目盛られた温度計
b)
全浸没の温度計 全浸没の状態で正しい示度を示すよう目盛られた温度計
3
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c)
部分浸没の温度計 部分浸没の状態で正しい示度を示すよう目盛られた温度計
5
許容誤差
温度計の目盛の許容誤差は,8.2 によって試験したとき,
表 3〜表 8 による。
6
材料
6.1
ガラス
ガラスは,次による。
a)
ガラスは,適切な温度計用ガラスであって,仕上げられた温度計は,経年変化が少なく,機械的・熱
的耐久性をもつように熱処理し,かつ,安定化を図らなければならない。
b)
温度計に用いるガラス管は,その切り口が円形で,次の欠点があってはならない。
1)
熱的又は機械的な衝撃によって,容易に破損するおそれがあるようなひずみ。
2)
読み取りに支障をきたすような気泡,きずなど。
6.2
毛細管
毛細管は,次による。
a)
温度計の毛細管に 2 本以上の孔があって,
かつ,
感温液がその 2 本以上の孔に入っていてはならない。
b)
温度計は,毛細管の内壁が著しく汚れ,毛細管の膨張室に示度に影響を及ぼす程度の量の感温液が付
着し,又は毛細管内に水分,空気,ちりなどを含んでいることが原因で,温度を測定するときに感温
液の液切れ又は示度に誤差が生じるおそれがあってはならない。
c)
温度計は,ガラス管が異常反射するものであってはならない。また,二重管の温度計については,そ
の毛細管若しくは目盛板が著しく動くもの,又はその外管に水,ちりなどが入っていて,示度を視定
しにくいもの若しくは示度を視定する場合に,誤認のおそれがあるものであってはならない。
6.3
感温液
感温液は,次による。
a)
水銀などの金属又は合金(以下,水銀などという。
)の場合は,不純物を含有してはならない。
b)
水銀など以外の液体であって染料によって着色している場合は,その染料は,容易に退色し又は沈殿
してはならない。
6.4
封入気体
水銀を封入している温度計の場合,感温液よりも上側には,封入気体として乾燥した不活性ガスを充塡
しなければならない。温度計の公称目盛範囲全体にわたって,水銀の蒸発を最少にするために,封入気体
の圧力を高くしなければならない。
7
構造
7.1
形状
温度計は,直線状でなければならない。その断面は,ほぼ円形でなければならない。ただし,棒状温度
計で,目盛を読みやすくするためのレンズ形状の外形が,円形断面から外れていてもよい。
7.2
頭部の仕上げ
二重管温度計は,外管の頭部が溶封されていないものについては,その頭部を水分の発生しにくい材料
で封じたものでなければならない。
4
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7.3
膨張容積
毛細管の頭部には,膨張容積を設けなければならない。この膨張容積は,孔の延長又は膨張室のいずれ
かの形をとってもよい。ただし,幹部がほうけい(硼珪)酸ガラス以外で作られている場合には,膨張室
は半球状の西洋なしの形とする。
7.4
孔の膨らみ
孔の膨らみを設ける場合には,孔の膨らみと最も近い目盛線又は浸没線との間に,毛細管の内径が一定
な部分を 10 mm 以上設ける。
7.5
各部の名称及び寸法
温度計の各部の名称及び寸法は,
図 1,図 2,及び表 3〜表 8 による。
7.6
目盛
目盛は,次による。
a)
温度計の目盛線は,相互に対応するものについては,大きさ及びその他の性質が均一でなければなら
ない。
b)
温度計の目盛線は,その中心によって温度を表すように目盛らなければならない。
c)
全浸没の温度計の目盛線は,その温度計を鉛直の状態にし,かつ,感温液の液面の位置までその目盛
線が表す温度に保ったときに,その示度の位置に目盛らなければならない。
d)
部分浸没の温度計[以下,浸没線付温度計(
図 1 参照)という。]の目盛線は,規定の浸没で,その露
出部の平均温度が
表 2,表 3 又は表 4 に示す温度で目盛らなければならない。
e)
温度計の目盛線は,感温液が水銀などであるときは液面の最上部による示度によって,また,水銀な
ど以外の液体であるときは,液面の最下部による示度によって目盛らなければならない。
f)
温度計の主な目盛線及び特定の温度を表す目盛線には,その見やすい箇所に,それらの表す温度の値
又はその値を表す数値を表記しなければならない。
g)
表 3 のうち,低い方の公称目盛範囲の限界が 0 ℃又は高い方の公称目盛範囲の限界が 100 ℃である温
度計の場合には,その目盛は,それぞれの限界を超えて,3 目盛以上でなければならない。他の全て
の場合についても,その公称目盛範囲の限界を超えて,目盛を適切に拡張してもよい。
h)
浸没線付温度計については,その浸没線を幹部の上に目盛線と交差しない 1 本の線で表示する。
i)
腐食目盛の場合には,その充塡に用いる色素は正常な使用条件下で,目盛線,目盛数字,表記及び浸
没線から脱落してはならない。
j)
浸没線は,幹部正面に球部下端から規定の浸没位置に刻み, 浸 若しくは 没 の文字を記入するか,
又は浸没線付温度計の裏面に,例えば, 76 mm IMM
の文字を記入する。
注記 IMM とは immersion(浸すこと)の略語である。
k)
目盛線及び目盛数字は
図 3 及び図 4 の記入例に従い,目盛線は管軸に直角で,表 3〜表 8 に従って記
入する。
7.7
機構
温度計は,測定することができる最高の温度に保ったときに,感温液の沸騰,酸化,蒸発,凝結,気泡
の発生,球部の変形などが生じるため,示度の視定しにくいもの,及び容易に液切れ又は示度に誤差が生
じるおそれがあるものであってはならない。
7.8
零点示度変化量
温度計は,8.3 によって試験を行ったときに,測定することのできる温度が 100 ℃未満のものについて
は,その零点示度変化量は目量の 70 %以下とし,温度が 100 ℃以上のものについては,目量以下でなけ
5
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ればならない。
8
試験方法
8.1
試験装置
8.1.1
参照温度計
8.1.1.1
標準温度計 標準温度計は,国家計量標準にトレーサビリティが確保された温度計又はこれと同
等の温度計とし,試験を行う温度計(以下,受検温度計という。
)の目量と同等又はこれより細かい目量の
ものとする。ただし,目量が 0.1 ℃よりも細かい受検温度計には,目量 0.1 ℃の標準温度計でもよい。
8.1.1.2
校正された浸没線付温度計 校正された浸没線付温度計は,浸没線付温度計の目量の試験に使用
するものであって,次の構造及び寸法をもつものとする。
a)
受検温度計と同等の膨張係数をもつガラスで構成し,浸没線から温度計頂部まで同一種類の形状及び
寸法のもので,かつ,露出部の平均温度が
表 2,表 3 又は表 4 に示す値のとき,正しい示度が得られ
るように校正されていなければならない。
b)
試験温度が指定されている温度計については,その目盛の補正値,指定されていない温度計について
は,目盛範囲の中央及び両端付近の目盛の補正値を記入した校正証明書が添付されていなければなら
ない。
なお,目盛の補正値の算出方法は,8.2.3 による。
8.1.1.3
浸没線付目盛検査用温度計 浸没線付目盛検査用温度計(図 5 参照)は,全浸没目盛及び浸没線
付目盛の両目盛を備え,次の構造及び寸法をもつものとする。ただし,その浸没線付目盛は,露出部の平
均温度が
表 2,表 3 又は表 4 に示す値のとき,正しい示度が得られるように目盛られたものでなければな
らない。
a)
受検温度計と同等の膨張係数をもつガラスで構成し,
かつ,
同一種類の形状及び寸法のものであって,
浸没線付目盛を表示する前に,受検温度計の目盛範囲を全浸没目盛で表示する。この目盛の刻入位置
は,温度計の球部を下にして鉛直に保持したとき,正面に向かって左側とする。
b)
全浸没目盛の右側には,浸没線から上の感温液を
表 2,表 3 又は表 4 に示す露出部の平均温度に保っ
たときの感温液の液柱頂部を次によって求め,その対応関係を満たす浸没線付目盛を刻み,かつ,規
定の位置に浸没線を刻み, 浸
又は
没
の文字を記入する。
温度 T に対応する浸没線付目盛の位置は,露出部の補正値 C
1
によって T−C
1
として全浸没目盛上に
求められ,その位置に浸没線付目盛を刻む。この露出部の補正値 C
1
は,式(1)によって算出する。
(
)
s
t
T
K
n
C
−
1
1
=
(1)
ここに,
C
1
:
露出部の補正値(℃)
n
1
:
浸没線から感温液柱の頂部までの長さを,その温度計の全浸
没目盛における
1
℃に相当する長さで除した値
K
:
感温液のガラスに対する見掛けの膨張係数(℃
−
1
)
(
表 1
によ
る。
)
T
:
温槽の温度(℃)
t
s
:
規定の露出部の平均温度(℃)
(
表 2
,
表 3
又は
表 4
に規定)
c)
全浸没目盛及び浸没線付目盛のそれぞれに対し,試験温度が指定されているものについては,その目
盛の補正値を,また,指定されていないものについては,目盛範囲の中央部及び両端部付近の目盛の
補正値を記入した校正証明書が添付されたものでなければならない。
なお,全浸没目盛の補正値は,
8.2.1 h)
に規定の試験方法で行う場合,露出部の補正値は無視でき
6
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るので,校正証明書に記載されている参照温度計の補正値のみからなる。また,浸没線付目盛の補正
値は,浸没線付目盛の式
(1)
に基づく全浸没目盛の計算値からのずれに起因する補正値に,全浸没目盛
の補正値(校正証明書に記載の補正値)を加算した値になる。
8.1.2
温槽
8.2
の器差試験に使用する温槽の槽内温度は,温度計に要求される温度を設定できるものと
する。また,槽内温度を均一に保つための液体をかくはんする装置を備え,参照温度計と試験する温度計
とを,槽内中心部に接近させて挿入した状態で,次の温度分布幅の性能をもつことが望ましい。
−
水温槽では±
0.02
℃以内
−
油温槽では±
0.05
℃以内
−
硝石槽では±
0.1
℃以内
−
低温槽では±
0.03
℃以内
8.2
器差試験
8.2.1
器差試験の共通事項
器差試験の共通事項は,次による。
a)
公称目盛範囲の最高の温度を表す目盛線,公称目盛範囲の最低の温度を表す目盛線及び公称目盛範囲
内の任意の
1
本以上の目盛線,並びに零点示度を表す目盛線のある温度計にあっては,
0
℃を表す目
盛線についてそれぞれ行う。ただし,公称目盛範囲の最高の温度又は公称目盛範囲の最低の温度を表
す目盛線についての器差試験が困難なときは,できるだけそれに近い目盛線について行う。
b)
参照温度計との比較によって行う。
c)
参照温度計及び試験を行う温度計の温度を感じる速さに応じ,温槽の温度が試験に必要な一定の温度
に保たれる状態又は極めて緩やかに上昇する状態において行う。
d)
温槽内の液体をかくはんして,液体の各部の温度が常に均一であるようにして行う。
e)
器差試験を行う温度計の目盛線は,目盛面に視線が垂直になる位置に置いて,その正面から示度を視
定する。
f)
示度の視定は,感温液が水銀などであるときは,液面の最上部において,また,水銀など以外の液体
であるときは,液面の最下部において行う。
g)
温度計の温度
300
℃以上の目盛線の試験を行う場合に,試験を行う温度計を温槽中に沈めるときは,
250
℃以上の温度変化を急激に温度計に与えないようにあらかじめ予熱する。温槽中から取り出すと
きは,温度計を温槽中に浸せきした部分を
3
分間以上空気中に保持する。
なお,保持中は球部に急激な温度変化を与えてはならない。
h)
目盛の比較は,温度計を全浸没の状態にした場合,温槽の側面が透明なものでは,その示度は側壁を
通して観測し,側壁が不透明なものでは,温度計の液柱頂部が見えるまで温度計を引き上げて直ちに
示度を観測し,観測後は直ちに元の位置に戻す。また,標準温度計の感温液柱頂部が栓(液体の上部
に蓋がない場合には,液体の表面。
)から僅かに露出した状態のままで観測する場合には,その露出し
た度数と同程度に受検温度計を露出させて示度を観測する。次の,
1)
及び
2)
の観測と観測との間の時
間は,できる限り等しい時間とし,記録した示度の間に著しい差がある場合には,その観測をやり直
す。
なお,この観測は,
2
人の観測者によって交互に行うことが望ましい。
1)
示度の観測方法は,受検温度計が
1
本の場合には,標準温度計を
S
,受検温度計を
a
とすると,
S
,
a
,
S
,
a
,
S
の順に行い,次による。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
1
を記録する。
7
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−
受検温度計の示度を観測し,その値 a
1
を記録する。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
2
を記録する。
−
受検温度計の示度を観測し,その値 a
2
を記録する。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
3
を記録する。
−
[(
S
1
+S
2
+S
3)/3]
+補正値
1)
=S
4
を計算する。
−
[(
a
1
+a
2)/2]
−S
4
が受検温度計
a
の器差である。
注
1)
標準温度計の校正証明書に器差が記載されているものについては,その器差の符号を逆
にした値。
2)
受検温度計の数が多い場合には,例えば,
3
本を一組とし,標準温度計を
S
,受検温度計を
a
,
b
,
及び
c
とすると,その示度の観測は,
S
,
a
,
b
,
c
,
S
,
c
,
b
,
a
,
S
の順に行い,次による。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
1
を記録する。
−
受検温度計の示度を
a
,
b
,
c
の順に観測し,その値 a
1
,b
1
及び c
1
を記録する。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
2
を記録する。
−
受検温度計の示度を前と逆の順に観測し,その値 c
2
,b
2
及び a
2
を記録する。
−
標準温度計の示度を観測し,その値 S
3
を記録する。
−
[(
S
1
+S
2
+S
3)/3]
+補正値
1)
=S
4
を計算する。
−
[(
a
1
+a
2)/2]
−S
4
が受検温度計
a
の器差である。
−
[(
b
1
+b
2)/2]
−S
4
が受検温度計
b
の器差である。
−
[(
c
1
+c
2)/2]
−S
4
が受検温度計
c
の器差である。
8.2.2
全浸没温度計の器差試験
全浸没温度計の器差試験は,次による。
a)
全浸没温度計の器差試験は,試験すべき温度を表す目盛線の位置まで同一の温度とした状態で行う。
ただし,温槽の構造及びその他のやむを得ない事由によって,目盛線の位置まで同一の温度とするこ
とができないときは,この限りでない。
b) a)
のただし書によって,試験すべき温度を表す目盛線の位置まで同一の温度とできなかった場合は,
式
(2)
によって算出する値によって補正する。
(
)
t
T
K
n
C
−
2
2
=
(2)
ここに,
C
2
:
露出部の補正値(℃)
n
2
:
露出部(試験を行う目盛線とそれに対応する温度に保った箇
所との間の部分をいう。
)の長さをその目盛面における
1
℃に
相当する長さで除した値
K
:
感温液のガラスに対する見掛けの膨張係数(℃
−
1
)
(
表 1
によ
る。
)
T
:
温槽の温度(℃)
t
:
露出部の平均の温度(℃)
(
JIS Z 8705:1992
の
9.2
を参照)
c)
温度計の示度の視定は,当該温度計を温槽に沈めた状態で行う。
d)
試験は
8.2.1
の規定による。
8.2.3
部分浸没温度計の器差試験
部分浸没温度計の器差試験は
8.2.1
によるほか,次のいずれかの条件で行う。
a)
標準温度計と示度比較を行う方法
受検温度計と標準温度計とを全浸没の状態で並べて温槽に差し込
む。目盛の比較は,
8.2.1 h)
の規定を準用し,まず全浸没の状態での器差を求める。この値から式
(3)
8
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で算出した露出部の補正値 C
3
を減じて,規定の浸没条件における目盛の器差を求める。
(
)
s
t
T
K
n
C
−
=
3
3
(3)
ここに,
C
3
:
露出部の補正値(℃)
n
3
:
浸没線から感温液の頂部までの露出度数(温度計の示度と浸
没線の位置に相当する温度値との差)
K
:
感温液のガラスに対する見掛けの膨張係数(℃
−
1
)
(
表 1
によ
る。
)
T
:
温槽の温度(℃)
t
s
:
規定の露出部の平均温度(℃)
(
表 2
,
表 3
又は
表 4
に規定)
b)
校正された浸没線付温度計と示度比較を行う方法
受検温度計と校正された浸没線付温度計とを並
べ,浸没線は蓋を使用しない場合には温度媒体の液面に,蓋を使用する場合には栓の下面に一致する
ように温槽に差し込む。目盛の比較は,
8.2.1 h)
の規定を準用する。ただし,
8.2.1 h)
の規定で標準温度
計とあるところは,校正された浸没線付温度計と読み替える。
なお,この方法で疑義を生じた場合は,
a)
の方法による。
c)
浸没線付目盛検査用温度計と示度比較を行う方法
受検温度計と浸没線付目盛検査用温度計とを並
べ,浸没線は蓋を使用しない場合には温度媒体の液面に,蓋を使用する場合には栓の下面に一致する
ように温槽に差し込む。目盛の比較は,
8.2.1 h)
の規定を準用する。ただし,
8.2.1 h)
の規定で標準温度
計とあるところは,浸没線付目盛検査用温度計の浸没線付目盛と,補正値とあるところは,浸没線付
目盛検査用温度計の浸没線付目盛の校正証明書に記載された補正値と読み替える。
なお,この方法で疑義を生じた場合は,
a)
の方法による。
8.3
零点示度変化量試験
零点示度変化量試験は,次による。
a)
試験手順
試験手順は,次による。
1)
温槽中にその温度計が測定することができる最高の温度に近い温度に
5
分間保持する。
2)
徐々に,周囲温度より
20
℃高い温度又は
50
℃のいずれか低い方の温度まで下げてから
0
℃の目
盛線の器差試験を行う。
3) 24
時間温槽中にその温度計が測定することができる最高の温度に近い温度で保持する。
4)
徐々に,周囲温度より
20
℃高い温度又は
50
℃のいずれか低い方の温度まで下げてから
0
℃の目
盛線の器差試験を行う。
b)
試験条件
試験条件は,次による。
1) 0
℃の目盛線がない温度計については,その測定することができる最低の温度を表す目盛線を
0
℃
の目盛線とみなして行う。
2) a)
の
2)
及び
4)
において,空気中で自然に温度計を冷却する場合は,
0
℃の目盛線における器差試験
は,
1
時間以内に行わなければならない。
c)
算出方法
a)
の
2)
及び
4)
の器差試験で求めた器差の差を零点示度変化量とする。
d) a)
の試験は,必要がないと認めるときは,省略してもよい。
9
検査
検査は,許容誤差,材料,構造について行い,箇条
5
〜箇条
7
の規定に適合しなければならない。
9
B 7411-1
:2014
10
表示
温度計には,次の事項を恒久的に,かつ,見やすく表示しなければならない。
a)
温度の単位記号:℃
b)
温度計記号(例えば
50A
)
(
表 3
〜
表 8
参照)
c)
販売業者又は製造業者の名称又はその略号。
d)
この規格の番号
e)
幹部のガラスの識別表示
f)
製造業者の識別番号又は通し番号。最初の
2
桁には,製造年を表示してもよい。
10
B 7411-1
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表 1
−
感温液のガラスに対する見掛けの膨張係数 K
単位 10
−
4
℃
−
1
(
)
t
T
+
2
1
a)b)
エナ 16 III 又は同等のもの
エナ 59 III,ほうけい酸又は同等のもの
水銀
トルエン
水銀
−80
− 9.0
−
−40
− 10.0
−
0 1.58
10.0
1.64
20 1.58
11.0
1.64
100 1.58
− 1.64
200 1.59
− 1.67
300 1.64
− 1.74
400
−
− 1.82
500
−
− 1.95
注
a)
T
は温槽の温度(℃)
,t は露出部の平均温度(℃)
。
b)
K
は表の
(
)
t
T
+
2
1
列の値の近い値の行を参照する。
表 2
−
露出部の平均温度
単位 ℃
種類及び記号
浸没線以下の部分の温度
−20 0 25 50 100
150
200
250 300 350
浸没線付 50 度温度計 50 P
−10
11
25
30
浸没線付 100 度温度計
100
P 9
25
33
44
浸没線付 150 度温度計
150
P
8 25 34 45 52
浸没線付 200 度温度計
200
P
8 25 34 46 55 60
浸没線付 250 度温度計
250
P
8 25 34 47 56 62 67
浸没線付 300 度温度計
300
P
8 25 34 47 56 65 71 75
浸没線付 360 度温度計
360
P
8 25 35 48 58 67 75 81 85
表 3
−
温度計の要件(比較的低い正確さでの測定用)
公称
目盛範囲
℃
目量
℃
長目
盛線
℃
目盛線
の太さ
以下
mm
省略
数字
℃
完全
数字
℃
全長
以下
mm
目盛部
の長さ
以上
mm
全浸没
部分浸没
温度計記号
(
図 3 参照)
(浸没は適
切に付加。
例えば,
“/75”
)
b)
許容
誤差
℃
許容
誤差
℃
露出部
の平均
温度
℃
−100〜+30 1 5 0.25 − 10
305
180
±2
a) a)
A
−35〜+30 0.5 1 0.25 5 10
305
180
±1
±1.5 20
B
0
〜+60 0.5 1 0.25 5 10
305
180
±0.5
±0.5 20
C
0
〜+100 1
5 0.25
− 10
305
180
±1
±1.5 35
D
0
〜+160 1
5 0.25 10 100
305
180
±2
±3 35 E
0
〜+250 1
5 0.20 10 100
305
180
±2
±3 35 F
0
〜+360 2 10 0.20 20 100
305
180
±4
±6 50 G
0
〜+500 5 10 0.20 50 100
350
180
±10
±15 75 H
注
a)
これらの温度計には,浸没線付目盛を付けてはならない。
b)
例えば,公称目盛範囲 0〜+100 ℃で浸没線 75 mm の浸没線付温度計の温度計記号は, D/75
とする。
11
B 7411-1
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表 4−温度計の要件(比較的高い正確さでの測定用)
公称目盛範囲
℃
目量
℃
長目
盛線
℃
目盛線の
太さ
以下
mm
省略数字
℃
完全数字
℃
全長
mm
±10
目盛部の
長さ
以上
mm
全浸没
部分浸没
温度計記号(
図 3
参照)
(浸没は
適切に付加。例
えば,“/75”)
b)
許容誤差
℃
許容誤差
℃
露出部の
平均温度
℃
−100〜+50 1 5 0.25
10
100
305
200
±2
a) a)
J
−50〜+50 1 5 0.25
− 10
305
150
±2
a) a)
K
−1〜+51 0.1
0.5 0.10
1
10
460
300
±0.3
±1 20 L
−1〜+101
0.1
0.5 0.10
1
10
610
500
±0.3
±1 35 M
−1〜+201
0.2
1 0.25
2
10 610 500
100
℃以下±0.4
100
℃を超え±0.5
100
℃以下±1
100
℃を超え±1.5
35 N
−35〜+50 1 5 0.25
− 10
305
200
±0.5
±1 20 P
−20〜+110 1 5 0.25
− 10
305
200
±0.5
±1 35 R
−20〜+150
1 5 0.20
10
100
305
200
±0.5
±1 35 S
−10〜+260
1 5 0.20
10
100
405
250 100
℃以下±0.5
100
℃を超え±1
100
℃以下±1
100
℃を超え±1.5
35 T
−10〜+400
2 10
0.25
20
100
405
250 300
℃以下±2
300
℃を超え±4
300
℃以下±2.5
300
℃を超え±5
50 V
−10〜+500
2 10
0.20
20
100
405
250 300
℃以下±2
300
℃を超え±4
300
℃以下±2.5
300
℃を超え±5
75 W
注
a)
これらの温度計には,浸没線付目盛を付けてはならない。
b)
例えば,公称目盛範囲−1〜+101 ℃で浸没線 75 mm の浸没線付温度計の温度計記号は, M/75
とする。
11
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:
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表 5−棒状温度計(全浸没)の構造及び機能
種類 50 度
温度計
100
度
温度計
150
度
温度計
200
度
温度計
250
度
温度計
300
度
温度計
360
度
温度計
温度計記号
50A 50M 100A 100M 150A 150M
200M
250M
300M
360M
感温液
有機液体
水銀
有機液体
水銀
有機液体
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
公称目盛範囲
℃
−30〜+50
−5〜+105
−5〜+150
−5〜+200
−5〜+250
−5〜+300
−5〜+360
目量
℃
1 1 1 1 1 1 1
長目盛線
℃
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
目盛線の太さ
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目盛数字
℃ 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと
許容誤差
℃
±1
±1
±1
±1 200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
300
℃を超え±2
人工経年
試験条件
試験温度 ℃
−
−
−
−
− 280〜290 340〜350
試験温度に保
つ積算時間 h
−
−
−
−
− 24 24
全長 mm
300
±5 300±5 300±5 300±5 300±5 300±5 330±5
ガラス管の直径 mm
6
〜7 6〜7 6〜7 6〜7 6〜7 6〜7 6〜7
球部の直径 mm
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
球部の長さ mm
15
〜25 12〜20
15
〜25
12
〜20
15
〜25
12
〜20
12
〜20 12〜20 12〜20 12〜20
球部下端
から指定
目盛線ま
での距離
指定目盛線 ℃
−30
−30
0 0 0 0
0
0
0
0
距離 mm
70
〜90 60〜80
70
〜90
60
〜80
70
〜90
50
〜70
45
〜65 40〜60 40〜60 40〜60
目盛部の長さ mm
155
〜200 165〜210 155〜200 165〜210 155〜200 175〜220
180
〜225 185〜230 185〜230 215〜260
12
B 741
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:
201
4
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B 7411-1
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表 6−浸没線付温度計の構造及び機能
種類
浸没線付
50
度温度計
浸没線付
100
度温度計
浸没線付
150
度温度計
浸没線付
200
度温度計
浸没線付
250
度温度計
浸没線付
300
度温度計
浸没線付
360
度温度計
温度計記号
50P 100P 150P 200P 250P 300P 360P
感温液
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
浸没 mm
76 76 76 76 76 76 76
公称目盛範囲
℃
−30〜+50
−10〜+110
−10〜+150
−10〜+200
−10〜+250
−10〜+300
−10〜+360
目量
℃
1 1 1 1 1 1 1
長目盛線
℃
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
目盛線の太さ
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目盛数字
℃ 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと
許容誤差
℃
±1
±1
±1
±1 200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
300
℃を超え±2
全長 mm
300
±5 300±5 300±5 350±5 350±5 400±5 400±5
ガラス管の直径 mm 6.5〜7.5 6.5〜7.5 6.5〜7.5 6.5〜7.5 6.5〜7.5 6.5〜7.5 6.5〜7.5
球部の直径 mm
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
球部の長さ mm
12
〜20 12〜20 12〜20 12〜20 12〜20 12〜20 12〜20
球部下端
から指定
目盛線ま
での距離
指定目盛線 ℃
−30
−10
−10
−10
−10
−10
−10
距離 mm
80
〜95 80〜95 80〜95 80〜95 80〜95 80〜95 80〜95
目盛部の長さ mm
150
〜190 150〜190 150〜190 200〜240 200〜240 250〜290 250〜290
13
B 741
1
-1
:
201
4
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B 7411-1
:2014
表 7−二重管温度計の要件
公称目盛範囲
℃
目量
℃
長目盛線
℃
目盛線の
太さ
部分数字
℃
全体数字
℃
全長
最大
mm
目盛部の長さ
(公称範囲)
最小
mm
許容誤差
℃
球部直径
温度計記号
(
図 4 参照)
−100〜+30 1 5
目幅の 1/5
以下
− 10
305 200
±2
外管直径
より小さ
いこと。
A/e
−35〜+30 0.5 1
5 10
305 200
±0.5 B/e
0
〜+60 0.5 1
5 10
305 200
±0.5 C/e
0
〜+100 1
5
− 10
305 200
±1 D/e
0
〜+160 1
5
10 100 305
200
±1 E/e
0
〜+250 1
5
10 100 305
200 210
℃以下±1
210
℃を超え±2
F/e
0
〜+360 2 10
20 100 305
200
±2 G/e
0
〜+500 5 10
50 100 350
200
±5 H/e
14
B 741
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-1
:
201
4
15
B 7411-1
:2014
表 8−二重管温度計(全浸没)の構造及び機能
種類 50 度
二重管温度計
100
度
二重管温度計
150
度
二重管温度計
200
度
二重管温度計
250
度
二重管温度計
300
度
二重管温度計
360
度
二重管温度計
温度計記号
50EM 100EM 150EM 200EM 250EM 300EM 360EM
感温液
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
水銀
浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
全浸没
公称目盛範囲
℃
−30〜+50
−5〜+105
−5〜+150
−5〜+200
−5〜+250
−5〜+300
−5〜+360
目量
℃
1 1 1 1 1 1 1
長目盛線
℃
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
5
ごと
目盛線の太さ
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目幅の 1/5 以下
目盛数字
℃ 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと 10 ごと
許容誤差
℃
±1
±1
±1
±1 200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
200
℃以下±1
200
℃を超え±1.5
300
℃を超え±2
人 工 経 年
試験条件
試験温度 ℃
−
−
−
−
− 280〜290 340〜350
試験温度に保
つ積算時間 h
−
−
−
−
− 24 24
全長 mm
300
±5 300±5 300±5 300±5 300±5 330±5 330±5
ガラス管の直径 mm 8〜10.5 8〜10.5 8〜10.5 8〜10.5 8〜10.5 8〜10.5 8〜10.5
球部の直径 mm
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
5
以上でガラス管
の 直 径 よ り 小 さ
いこと
球部の長さ mm
12
〜20 12〜20 12〜20 12〜20 12〜20 10〜18 10〜18
球 部 下 端
か ら 指 定
目 盛 線 ま
での距離
指定目盛線 ℃
−30
0 0 0 0 0 0
距離 mm
45
〜60 45〜60 45〜60 45〜60 45〜60 45〜60 45〜60
球 部 下 端
か ら 指 定
目 盛 線 ま
での距離
指定目盛線 ℃
50 100 150 200 250 300 360
距離 mm 240〜255 240〜255 240〜255 240〜255 240〜255 270〜285 270〜285
15
B 741
1
-1
:
201
4
16
B 7411-1
:2014
a)
全浸没温度計
b)
浸没線付(部分浸没)温度計
図 1
−
棒状温度計の各部の名称
単位 mm
a)
100 EM の例
b)
360 EM の例
図 2
−
二重管温度計の各部の名称
・
寸法
17
B 7411-1
:2014
図 3
−
棒状温度計の目盛線及び目盛数字の例
18
B 7411-1
:2014
図 4
−
二重管温度計の目盛線及び目盛数字の例
図 5
−
浸没線付目盛検査用温度計
19
B 7411-1
:2014
附属書 JA
(参考)
JIS
と対応国際規格との対比表
JIS B 7411-1:2014
一般用ガラス製温度計−第 1 部:一般計量器
ISO 1770:1981
Solid-stem general purpose thermometers
ISO 1771:1981
Enclosed-scale general purpose thermometers
(I)JIS の規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対
策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1
適用範囲
棒 状 又 は 二 重 管 ガ
ラス製温度計
ISO 1770
1
適用範囲
ガラス製棒状温度計
追加
ISO 1771
二重管温度計の規格を
追加した。
実質上技術的差異はない。
ISO 1771
1
適用範囲
ガラス製二重管温度計
追加
2
引用規格
3
用語及び
定義
−
−
−
追加
必要な用語規格を追加した。
実質上技術的差異はない。
4
種類
−
−
−
追加
区分による種類を追加した。
実質上技術的差異はない。
5
許容誤差
公 称 目 盛 範 囲 ご と
の 許 容 さ れ る 誤 差
の限界値
ISO 1770
10
精度
公称目盛範囲ごとの許容
される誤差の限界値
追加
公称目盛範囲を国内事情に合わ
せて,従来の JIS の附属書の表を
追加。
従来の JIS の附属書で製造
された公称目盛範囲のもの
が現在も広く使用されてい
るため。
ISO 1771
10
精度
公称目盛範囲ごとの許容
される誤差の限界値
追加
6
材料 6.2
毛細管
ISO 1770
8.3
細管
JIS
とほぼ同じ
追加
毛細管に 2 本以上の孔があって,
かつ,感温液がその 2 本以上の孔
に入ってはならないを追加。
実質上技術的差異はない。
ISO 1771
8.4
細管
JIS
とほぼ同じ
追加
6.3
感温液
ISO 1770
6
液体封入
封入液体
追加
JIS
では水銀以外の金属又は合
金を追加した。
国内の生産及び使用実態を
考慮し,追加した。
ISO 1771
6
液体封入
封入液体
追加
7
構造 7.2
頭部の仕上げ
ISO 1770
8.2
上 部 仕
上げ
頭部の仕上げ
削除
JIS
では二重管温度計を規定し
た。
実質上技術的差異はない。
ISO 1771
8.2
上 部 仕
上げ
頭部の仕上げ
変更
JIS
では封じる材料の要件を規
定した。
国内の生産及び使用実態を
考慮し,変更した。
19
B 741
1
-1
:
2014
20
B 7411-1
:2014
(I)JIS の規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JIS と国際規格との技術
的差異の理由及び今後の対
策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
7
構造
(続き)
7.5
各部の名称及び
寸法
ISO 1770
8.6
寸法
寸法
追加
国内事情に合わせて,従来の JIS
の附属書の図及び表を追加。
従来の JIS の附属書で製造
された公称目盛範囲のもの
が現在も広く使用されてい
るため。
ISO 1771
8.7
寸法
寸法
追加
7.6
目盛
ISO 1770
4
浸没
9
目盛線
浸没
目盛線,浸没線及び文字
変更
目盛を国内事情に合わせて,従来
の JIS の附属書の表を追加。
実質上技術的差異はない。
ISO 1771
4
浸没
8.3
目盛板
9
目盛線
浸没
目盛板
目盛線及び数値
変更
7.7
機構
−
−
−
追加
国内事情に合わせて,従来の JIS
の附属書の規定を追加。
実質上技術的差異はない。
7.8
零点示度変化量
−
−
追加
零点示度変化量を追加。
実質上技術的差異はない。
8
試験方法
8.1
試験装置
8.2
器差試験
8.3
零点示度変化量
試験
−
−
−
追加
試験に関する規定を追加。
実質上技術的差異はない。
9
検査
−
−
−
追加
JIS
として必要なので追加した。 実質上技術的差異はない。
−
−
ISO 1770
3
温度目盛
削除
用語及び定義で規定している。
ISO 1771
3
温度目盛
削除
用語及び定義で規定している。
JIS
と国際規格との対応の程度の全体評価:
(ISO 1770:1981,ISO 1771:1981,MOD)
注記 1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記 2 JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
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B 741
1
-1
:
2014