B 7286:2006
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,福井県眼鏡工業組合(FOIA)/財団法人日本規
格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会
の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11380:1994,Optics and optical
instruments−Ophthalmic optics−Formersを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS B 7286には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
B 7286:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 1
4. 玉型板の種類 ·················································································································· 1
4.1 レンズサイズ ················································································································ 1
4.2 リムサイズ ··················································································································· 1
5. 寸法上の必要事項 ············································································································ 2
6. 表示 ······························································································································ 2
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 7286:2006
眼鏡光学−玉型板
Optics and optical instruments−Ophthalmic optics−Formers
序文 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 11380:1994,Optics and optical instruments−
Ophthalmic optics−Formersを元に作成した日本工業規格であるが,玉型板の穴の寸法及び公差が実情にあ
っていないため,技術的内容を変更して作成している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,眼鏡レンズを加工する玉す(摺)り機に使用する玉型板について規定する。
ただし,例えば,ファセットのように,レンズを補足的に加工するために必要な玉型板は除く。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 11380:1994,Optics and optical instruments−Ophthalmic optics−Formers (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7281 眼鏡光学−眼鏡フレーム−寸法測定方式及び用語
JIS B 7282 眼鏡枠−表示
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 7281及びJIS B 7282による。
4. 玉型板の種類 玉型板は,レンズサイズ(4.1参照)及びリムサイズ(4.2参照)に分類する。
4.1
レンズサイズ レンズサイズの玉型板は,玉すりされる眼鏡レンズと大きさ及び形状が同じである
玉型板である。
このタイプには,同一モデルでもそれぞれのサイズについて別々の玉型板を準備する形式(system a)及
び一連のフレームサイズ(大きい場合及び小さい場合の両方)について一つのサイズの玉型板を準備する
形式(system b)がある。
4.2
リムサイズ リムサイズの玉型板は,形状が玉すりする眼鏡レンズに相似であるが,実際のレンズ
サイズよりもやげん(bevel)分だけ小さい玉型板である。この玉型板は,設計どおりに製作されたリムに
対し大きさ又は形状を変えずに確実にはめ込むことができるもので,目視ではリム及び玉型板のすき間が
わからない程度とする。
参考 日本では,レンズサイズが用いられていて,リムサイズは使用されていない。
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B 7286:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 寸法上の必要事項 寸法及び公差を図1に示す。センタ穴の中心は,ボクシング中心とする。位置決
め穴は,玉形水平中心線上とする。
なお,同じ大きさ及び形状の二つの玉型板の間の違いは,どの周上の点においても0.2 mmを超えては
ならない。また,寸法的に安定な材料を選定し,厚さは1.5 mm以上とする。
単位 mm
図 1 穴の寸法及び公差
6. 表示 玉型板には,少なくとも次の事項を表示する。
a) 製造業者若しくは供給者の名称又はその略号
b) 製造業者が指定する型名
c) 玉型板の鼻側を示す記号:N(図2参照)
さらに,レンズサイズの玉型板には,ボックス記号とともにミリメートル単位で玉形幅を表示する。
例 51□
リムサイズの玉型板には,複製できるようにミリメートル単位で玉形幅を表示し,“リムサイズ”の用語
を付け加える。
玉形の水平中心線及び垂直中心線は,位置決めマークとして玉型板の片面又は両面に短い線で表示して
もよい。表示した場合は,正確な方向から±1°とする(図2参照)。
図 2 表示の推奨位置
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B 7286:2006
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 7286:2006 眼鏡光学―玉型板
ISO 11380:1994 光学及び光学機器―眼鏡光学―玉型板
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際
規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規
定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線又は側線
(Ⅴ)JISと国際規格と
の技術的差異の理由
及び今後の対策
項目番
号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
1.適用
範囲
ISO
11380
1
JISと同じ
IDT
―
2.引用
規格
JIS B 7281
JIS B 7282
規定なし
MOD/追加
JISでは,3.定義の引
用に伴い,引用規格
を追加。
次回ISO規格の改正
時に追加を提案する。
3.定義
JIS B 7281及び
JIS B 7282によ
る。
規定なし
MOD/追加
JISでは,用語の統一
を図るため,定義を
追加。
原国際規格である
ISO 11380は,
ISO/FDIS 8624(JIS B
7281がこの規格と一
致している。)に規定
する定義を用いてい
るが,その旨の記述が
ない。
次回ISO規格の改正
時に追加を提案する。
4.玉型
板の種
類
参考 日本で
は,レンズサイ
ズが用いられて
いて,リムサイ
ズは使用されて
いない。
2
規定なし
MOD/追加
日本製品の特殊性に
ついて記述した。
5.寸法
上の必
要事項
厚さは1.5 mm
以上とする。
玉型板のセンタ
穴の寸法として
ISO規格で図示
するa)タイプを
採用。
ただし,公差は
0.5 mmとする。
3
規定なし
センタ穴の
形状及び寸
法として,
a),b)及びc)
の3種類を
図で規定。
a)タイプの
公差は,
0.025 mm
MOD/追加
MOD/変更
玉型板の厚さを剛性
の点から規定した。
ISO規格に規定され
ている取付穴(セン
タ穴+位置決め穴)
の形状は複雑であ
り,しかも玉すり機
に取り付けるときに
がたつきを生じるた
め,JISではセンタ穴
の公差の数値を変更
して,a)タイプだけを
採用した。
玉型板の厚さの規定
については,次回ISO
規格改正時に追加を
提案する。
次回ISO規格の改正
時に変更を提案する。
6.表示
例 51□
4
規定なし
MOD/追加
玉形幅とボックス記
号の表示順番を規定
した例を示した。
次回ISO規格の改正
時に追加を提案する。
4
B 7286:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT ······················ 技術的差異がない。
― MOD/追加 ············· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更 ············· 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD ···················· 国際規格を修正している。