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B 7281:2003 (ISO/FDIS 8624:2001) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,福井県眼鏡工業組

合 (FOIA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 7281 : 1990は改正され,この規格に置き換えられる。 

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO/FDIS 8624 : 2001, Ophthalmic optics

―Spectacle frames―Measuring system and terminologyを基礎として用いた。 

JIS B 7281には,次に示す附属書がある。 

附属書A(参考) 補足的な用語及び定義 

B 7281:2003 (ISO/FDIS 8624:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 寸法測定方式 ·················································································································· 1 

附属書A(参考) 補足的な用語及び定義 ·················································································· 4 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 7281:2003 

(ISO/FDIS 8624:2001) 

眼鏡光学−眼鏡フレーム−寸法測定方式及び用語 

Ophthalmic optics―Spectacle frames―Measuring system and terminology 

序文 この規格は,2001年に第1版として発行されたISO/FDIS 8624 : 2001, Ophthalmic optics―Spectacle 

frames―Measuring system and terminologyを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成

した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,眼鏡フレームの寸法測定方式及び用語について規定し,対称的に設計される

眼鏡フレームに適用する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO/FDIS 8624 : 2001 Ophthalmic optics―Spectacle frames―Measuring system and terminology 

(IDT) 

2. 寸法測定方式 眼鏡フレームの寸法測定方式は,図1,図2及び表1に詳細に示されている方式によ

る。眼鏡フレーム関係の資料に記号を用いる場合には,表1に示す記号を標準として用いる。 

2.1 

寸法測定方式は,眼鏡フレームの寸法決定の基礎に長方形を使用するボクシング方式に基づく。玉

形上部の接線は両玉形に接するもので,この接線が基準となる。この寸法測定方式は,水平線,垂直線及

び基準点から構成される。これらの寸法はレンズを眼鏡フレームに正確に組み込む場合だけでなく,眼鏡

フレームの製造,注文及び調整にも必要となる。 

2.2 

附属書Aは,眼鏡フレームの寸法測定方式に関係する補足的な用語及び定義を記述している。 

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B 7281:2003 (ISO/FDIS 8624:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 1 用語,記号及び定義(図1及び図2参照) 

用語 

記号 

定義 

対応英語(参考) 

玉形中心 

玉形 (1) に外接する長方形の水平中心線と垂直中心線との交点 

boxed centre 

玉形幅 

玉形 (1) (2) に外接する長方形の垂直線間の距離 

horizontal boxed lens size, 
horizontal lens size 

玉形高さ 

玉形 (1) に外接する長方形の水平線間の距離 

vertical boxed lens size, 
vertical lens size 

玉形中心間距離 

玉形中心C間の距離 

boxed centre distance, 
distance between centres 

レンズ間距離 

左右の玉形に外接する長方形の鼻側垂直線間の水平距離 (3) 

distance between lenses 

テンプル長さ 

テンプルチップが伸ばされた状態での丁番ねじ軸と丁番の中央
面との交点(図2参照)からテンプル先端までの距離 

overall length of side 

注(1) この定義における用語“玉形”は,次の事項を仮想したレンズ形状に基づく。 

− やげん付きレンズ(やげん角度120°)では,レンズ先端の外縁 
− 平たん又は溝付きレンズでは,レンズの外縁 

(2) フロント角が非常に大きい眼鏡フレームでは,玉形幅は個々の玉形の“面”で測定する。(附属書図A.4参照) 
(3) これまで用いられていたデータム方式では,“レンズの最短距離 (minimum between lenses)”がこの寸法に対応

している。 

参考 日本では,データム方式はほとんど使用されていない。 
備考 斜体の用語は,この規格で定義している用語である。 

  

図 1 眼鏡フレーム(フロント)測定に関する記号及び寸法 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

記号 
 1 丁番ねじ軸 
 2 丁番の中央面 
 3 テンプルの中心線 
 lテンプル長さ l1イアポイント長さ l2ドロップ長さ 
 (l1, l2は,附属書A参照) 

図 2 眼鏡フレーム(テンプル)測定に関する記号及び寸法 

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B 7281:2003 (ISO/FDIS 8624:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(参考) 補足的な用語及び定義 

この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。 

附属書表A.1の用語及び定義は,規格本体には含まれないが,玉形又は眼鏡フレームにはよく使用され

るので,附属書として記述する。 

附属書表A. 1 補足的な用語及び定義(図2,附属書図A.1〜A.4参照) 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

水平中心線 

ボクシング方式の二つの水平接線から等距離の直線(附属書図A.1

の1参照) 

horizontal centreline 

玉形の垂直中心線 

玉形に外接する長方形の垂直線から等距離の直線(附属書図A.1
の2参照) 

vertical centreline of box 

垂直対称軸 

左右玉形に外接する長方形の鼻側垂直線から等距離の直線(附属
書図A.1の3参照) 

vertical symmetry axis 

鼻幅線 

鼻幅測定のための,水平中心線から5 mm下の基準線(附属書図
A.1の4参照) 

bridge width line 

鼻幅,e (1) 

鼻幅線で測定されるリム間の最短距離(附属書図A.1及び附属書

図A.2参照) 

bridge width 

ブリッジ高さ,f 

垂直対称軸で測定される,鼻幅線からブリッジ下端までの距離(附

属書図A.1参照) 

bridge height 

イアポイント長さ,l1 

丁番ねじ軸と丁番の中央面との交点からチップ軸とテンプル軸と
の交点までのテンプル軸上で測定した長さ(図2参照) 

length to bend 

ドロップ長さ,l2 

テンプル軸とチップ軸との交点からテンプル先端までの長さ(図
2参照) 

length of drop 

有効直径 

玉形中心にアンカットレンズの幾何学中心を置いたとき,玉ずり
するために必要なアンカットレンズの最小直径(附属書図A.3参
照) 
備考 これは玉ずりしろも含む。 

effective diameter 

玉形 

鼻側と水平線とを示したレンズの外形線 

lens shape 

フロント角 

眼鏡フレームの面と左右の玉形の面との間のなす角(附属書図A.4
参照) 

face form angle 

注(1) メタルフレームの場合,鼻幅はパッドではなくリムで測定する。縁なしフレームの場合は,鼻幅線で測定され

るレンズの鼻側端の間の最短距離を用いる(附属書図A.2参照)。 

備考 斜体の用語は,この規格で定義している用語である。 

 参考 テンプル軸,チップ軸を,参考図1に示す。 

参考図 1 テンプル軸及びチップ軸 

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B 7281:2003 (ISO/FDIS 8624:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

記号 
 1 水平中心線 
 2 玉形の垂直中心線 
 3 垂直対称軸 
 4 鼻幅線 
 C 玉形中心 
 e 鼻幅 
 f ブリッジ高さ 

附属書図A. 1 フロントに関する補足的な用語 

単位 mm 

a) メタルフレーム 

b) 縁なしフレーム 

記号 
 1 水平中心線 
 2 鼻幅線 

附属書図A. 2 鼻幅の測定 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

記号 
 C 玉形中心 

附属書図A. 3 玉形の外形と有効直径とを示す円 

記号 
 1 眼鏡フレームの面と玉形の垂直中心線の面との交点 
 2 左の玉形面 
 3 眼鏡フレームの面 
 4 右の玉形面 
 αL / αR 左/右のフロント角 

附属書図A. 4 フロント角(眼鏡フレームの面及び玉形面の図解)