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B 7257:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 性能及び試験方法 ············································································································· 1 

附属書A(規定)双眼鏡筒の試験方法 ······················································································ 3 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 4 

B 7257:2019  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本顕微鏡工業会(JMMA)及び一般財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

日本工業規格          JIS 

B 7257:2019 

顕微鏡−双眼鏡筒の要求事項 

Microscopes-Minimum requirements for binocular tubes 

序文 

この規格は,2015年に第1版として発行されたISO 19055を基とし,我が国の実情に合わせて技術的内

容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している箇所である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,顕微鏡に用いる双眼鏡筒の光学性能及び機械性能の要求事項及びその試験方法について規

定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 19055:2015,Microscopes−Minimum requirements for binocular tubes(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7139-2 双眼実体顕微鏡−第2部:試験 

注記 対応国際規格:ISO 15227:2000,Optics and optical instruments−Microscopes−Testing of 

stereomicroscopes 

JIS Z 8120 光学用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8120による。 

性能及び試験方法 

双眼鏡筒の性能及び試験方法は,表1〜表3による。 

表1は,一般用途と高性能用途の鏡筒とを区別している。 

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B 7257:2019  

表1−光学性能,機械性能及びその試験方法 

項目 

許容範囲 

試験方法 

一般用途 

高性能用途 

眼幅調整の最小範囲 

55 mm〜75 mm 

JIS B 7139-2 

の5.11 

眼幅目盛誤差 

±1 mm 

A.1 

左右光軸のずれ 

上下方向 

≦15′ 

A.2 

左右方向 

内方 

≦45′ 

外方 

≦10′ 

≦3′ 

左右視野中心のずれ 

上下方向 

≦0.20 mm 

A.3 

左右方向 

内方 

≦0.40 mm 

外方 

左右同焦点差 

±0.3 mm 

A.4 

左右像の回転差 

≦2° 

JIS B 7139-2 

の5.9 

左右接眼スリーブの突出差 

≦1 mm 

A.5 

表2−視度調整のある鏡筒に対する追加の光学性能,機械性能及びその試験方法 

項目 

許容範囲 

試験方法 

視度調整の最小範囲 

−5 m−1〜+5 m−1 

JIS B 7139-2 

の5.13 

視度目盛0 m−1のときの左右同焦点差 

±0.5 mm 

A.4 

表3−光量に関する性能及びその試験方法 

項目 

許容範囲 

試験方法 

相対的明るさa) 

≧65 % 

A.6 

注a) 左右の光学系のうち,暗い方の明るさを明るい方の明るさで除したものをパーセントで示す。この表の

要求は,全ての偏光状態で満たされなければならない。 

B 7257:2019  

附属書A 

(規定) 

双眼鏡筒の試験方法 

A.1 眼幅目盛誤差 

眼幅目盛誤差は,眼幅55 mm,標準眼幅65 mm及び眼幅75 mmで測定する。また,視度目盛0 m−1位

置で左右の接眼レンズの射出ひとみ間隔を読み取り,呼称値との差を求める。 

A.2 左右光軸のずれ 

倍率10の対物レンズを用いて眼幅65 mmで測定する。試験手順は,JIS B 7139-2の5.3(左右光軸のず

れ)による。 

A.3 左右視野中心のずれ 

倍率10の対物レンズを用いて眼幅65 mmで測定する。試験手順は,JIS B 7139-2の5.4(左右視野中心

のずれ)による。 

A.4 左右同焦点差 

同一の接眼レンズを用いて視度望遠鏡によって測定する。試験手順は,JIS B 7139-2の5.7(左右同焦点

差)による。 

A.5 左右接眼スリーブの突出差 

左(右)の接眼スリーブの基準面と,他方の接眼スリーブの基準面との間の光軸方向の距離を測定する。 

A.6 相対的明るさ 

次のいずれかによって測定する。 

a) 鏡筒の入射ひとみの設計位置にタイプD65標準光源を置き測定する。光源は,円形で少なくとも直径

8 mmのものでなければならない。測定は,接眼レンズの射出ひとみの位置で行う。 

b) 光源のフィラメントランプ又は白色LEDを使用し,顕微鏡を明視野観察にセットする。測定は鏡筒の

左右像位置で行う。 

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B 7257:2019  

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 7257:2019 顕微鏡−双眼鏡筒の要求事項 

ISO 19055:2015,Microscopes−Minimum requirements for binocular tubes 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

2 引用規格  

3 用語及び
定義 

用語及び定義 

3.1 
3.2 
3.3 
3.4 
3.5 

JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格で定義している左右
像の回転差及び相対照度は一般的
な用語であることから,用語及び定
義から削除した。他の用語は引用規
格による定義に変更した。 
技術的差異はない。 

4 性能及び
試験方法 

性能及び試験方法 

JISとほぼ同じ 

削除 

対応国際規格にある説明部分を削
除した。 
技術的差異はない。 

表1 

Table 1 

JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格Table 1の試験方法を
次のように変更した。 

・A.1をJIS B 7139-2の5.11の引用

に変更した。 
・A.2をA.1に変更した。 
・ISO 15227:2000の6.3.3.1をA.2
に変更した。 
技術的差異はない。 

表2 

A.6 

JISとほぼ同じ 

変更 

・国際単位系とした。 

・視度目盛を0 m−1に合せて測定す

ることが明確なため,A.6をA.4に
変更した。 
技術的差異はない。 

2

B

 7

2

5

7

2

0

1

9

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B 7257:2019  

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 性能及び
試験方法
(続き) 

表3 

3.5 

JISとほぼ同じ 

追加 
 
 
 
変更 

・対応国際規格3.5の内容は試験方

法に記載するほうが適切であるた
め,その内容を表3に注a)として追
加して記載した。 
・A.7をA.6に変更した。 

対応国際規格の見直し時に改正を
提案する。 

附属書A
(規定) 
双眼鏡筒の
試験方法 

箇条番号 

A.1 
A.2 

JISとほぼ同じ 

変更 

試験方法のうち対応国際規格のA.1
をJIS B 7139-2の5.11の引用とし
たため,箇条番号の付番を変更し
た。 
技術的差異はない。 

A.1 眼幅目盛誤差 

A.2 

JISとほぼ同じ 

追加 

・旧JIS B 7132の記載を参考に,測

定位置の指定を追加した。 

対応国際規格の見直し時に改正を
提案する。 

A.2 左右光軸のず
れ 

 
 

6.3.3.1 

JISとほぼ同じ 

変更 

“倍率10の対物レンズを用いて”
を追加し,試験手順にJIS B 7139-2
の5.3を引用し変更した。 

対応国際規格の見直し時に改正を
提案する。 

A.3 左右視野中心
のずれ 

A.3 

JISとほぼ同じ 

変更 

“倍率10の対物レンズを用いて”
を追加し,試験手順にJIS B 7139-2
の5.4を引用し変更した。 

対応国際規格の見直し時に改正を
提案する。 

A.4 左右同焦点差 

A.4 

JISとほぼ同じ 

変更 

“同一の接眼レンズを用いて”を追
加し,試験手順にJIS B 7139-2の
5.7を引用し変更した。 
技術的差異はない。 

A.5 左右接眼スリ
ーブの突出差 

A.5 

JISとほぼ同じ 

変更 

左右の接眼レンズの射出ひとみの
光軸方向の距離に代えて,接眼スリ
ーブ基準面の光軸方向の距離を測
定することに変更とした。 

対応国際規格の見直し時に改正を
提案する。 

A.6 相対的明るさ 

A.7 

JISとほぼ同じ 

追加 

フィラメントランプ又は白色LED
の光源を使用した試験方法を追加
した。 

顕微鏡に附属する光源での測定が
可能となるように項目を追加し
た。対応国際規格の見直し時に改
正を提案する。 

2

B

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2

5

7

2

0

1

9

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B 7257:2019  

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 19055:2015,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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