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B 7252:2015  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 対物レンズ ······················································································································ 1 

3.1 必須表示項目 ················································································································ 1 

3.2 推奨表示項目 ················································································································ 2 

3.3 表示項目の推奨配列方法 ································································································· 3 

3.4 対物レンズの表示例 ······································································································· 4 

4 接眼レンズ ······················································································································ 4 

4.1 必須表示項目 ················································································································ 4 

4.2 推奨表示項目 ················································································································ 5 

4.3 接眼レンズの表示例 ······································································································· 5 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 6 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本顕微鏡工業会

(JMMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 7252:2001は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 7252:2015 

顕微鏡対物レンズ及び接眼レンズの表示方法 

Marking of microscope objectives and eyepieces 

序文 

この規格は,2012年に第2版として発行されたISO 8578を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,顕微鏡に用いる対物レンズ及び接眼レンズの光学的な特徴,性能などを表示する方法につ

いて規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 8578:2012,Microscopes−Marking of objectives and eyepieces(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 7158-1 顕微鏡対物レンズの性能及び表示−第1部:プラン対物レンズの像面平たん(坦)性 

注記 対応国際規格:ISO 19012-1,Microscopes−Designation of microscope objectives−Part 1: Flatness 

of field/Plan(MOD) 

JIS B 7158-2 顕微鏡対物レンズの性能及び表示−第2部:色収差補正 

注記 対応国際規格:ISO 19012-2,Microscopes−Designation of microscope objectives−Part 2: 

Chromatic correction(MOD) 

JIS K 2400 顕微鏡用浸液 

注記 対応国際規格:ISO 8036,Optics and photonics−Microscopes−Immersion liquids for light 

microscopy(MOD) 

対物レンズ 

3.1 

必須表示項目 

必須表示項目は,表1による。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−顕微鏡対物レンズの必須表示項目 

項目 

表示内容 

表示記号例a) 

補足 

倍率 

有限補正対物レンズの横倍率 

100 

倍率と開口数とは,斜線で分けて表示する

(例 100/1.30)。 

無限遠補正の倍率の値は,結像レンズとの関
わりにおいて成り立つものである。そのため
に記号“×”を付けて他と区別する。 

無限遠補正対物レンズの横倍
率 

100× 

開口 

開口数 

/1.30 

小数点以下2桁まで表示する。 

調整可能な開口

[こう(虹)彩]

絞り 

開口数の最大値及び最小値を
示す。 

/1.30−0.80 

最大,最小の開口数となる位置を明示する。 

浸液 

オイルb) 

OIL 

カラーリングを使用する場合には,表2に従
う。 

水 

グリセリンb) 

GLYC 

その他 

機械筒長 

有限補正の場合の機械筒長を
単位mmで表示する。 

160 

機械筒長とカバーガラスの厚さとは,斜線で
分けて表示する(例 160/0.17)。 

無限遠補正の場合は,記号∞
で表示する。 

∞ 

カバーガラスの
厚さ 

厚さを単位mmで表示する。 

/0 

カバーガラスなしで使用する対物レンズに
対しては,記号“0”を斜線の次に表示する

(例 160/0)。 

/0.17 

カバーガラス使用の対物レンズは,使用する
カバーガラスの厚さを斜線の次に表示する

(例 160/0.17)。 

/− 

カバーガラスの有無にかかわらず,使用でき
る対物レンズの場合は,斜線の次に記号“−”
を表示する(例 160/−)。 

/0.14−0.20 

補正環付対物レンズは,使用可能なカバーガ
ラスの厚さを表示する。 

平たん性c) 

記号PLAN又はPLを表示す
る。 

PLAN 

色収差d) 

アクロマート 

無印とするが,記号A又はAchを付けてもよ
い。 

セミアポクロマート 

FL 

アポクロマート 

APO 

位相差 

記号PHを表示する。 

PH2 

記号PHの次に対応するリングスリット番号
を表示する。 

偏光 

記号POL,PO又はPを表示
する。 

POL 

製造業者名 

製造業者の名称又は商標を表
示する。 

注a) 大文字,小文字又はその混合は問わない。 

b) JIS K 2400に規定する浸液を示す。 

c) JIS B 7158-1の規定による。 

d) JIS B 7158-2の規定に基づく色収差補正の区分による。 

3.2 

推奨表示項目 

必須表示項目以外に追加することは任意である。ただし,表2に示す項目を追加する場合は,表2によ

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

る。 

表2−顕微鏡対物レンズの追加推奨表示項目 

項目 

表示内容 

表示記号例a) 

補足 

倍率 
カラーリング 

倍率値 

カラーリング 

1/1.25 

黒(Black) 

1.6/2 

灰色(Gray) 

2.5/3.2 

茶色(Brown) 

4/5 

赤(Red) 

6.3/8 

オレンジ(Orange) 

10/12.5 

黄(Yellow) 

16/20 

明るい緑(Light Green) 

25/32 

暗い緑(Dark Green) 

40/50 

明るい青(Light Blue) 

63/80 

暗い青(Dark Blue) 

100≦ 

白(White) 

浸液 
カラーリング 

浸液 

カラーリング 

浸液表示カラーリングは,倍
率表示カラーリングの近傍に
表示する。 
空気は,無印とする。 

オイルb) 

黒(Black) 

水 

白(White) 

グリセリンb) 

オレンジ(Orange) 

その他 

赤(Red) 

対物レンズ視野数 

対物レンズの設計において,組み合わせる
接眼レンズの最大視野数を表示する。 

/OFN20 

記号PLAN又はPLを表示する
対物レンズに適用する。 

位相差 

カラーリングと,製造業者名及び製造国名
を除く全ての表示内容は,緑色で表示する。 

製造業者名及び製造国名の表
示の色は,どの色でもよい。 

偏光 

カラーリングと,製造業者名及び製造国名
を除く全ての表示内容は,赤色で表示する。 

製造業者名及び製造国名の表
示の色は,どの色でもよい。 

微分干渉 

記号DICを表示する。 

DIC 

反射照明 

記号EPI又はMを表示する。 

EPI 

反射照明における明
視野及び暗視野 

記号D又はBDを表示する。 

記号EPIは,併記してもよい。 

補正環 

記号CORRを表示する。 

CORR 

長作動距離 

記号L,LD又はLWDを表示する。 

結像レンズの焦点距
離 

結像レンズの焦点距離を単位mmで表示す
る。 

f=180 

製造国名 

製造国名を表示する。 

国によっては必須表示項目で
ある場合がある。 

注a) 表1の注a)による。 

b) 表1の注b)による。 

3.3 

表示項目の推奨配列方法 

表3のA) の項目は,B) の項目の上側又は前側の位置に,B) の項目は,C) の項目の上側又は前側の位置

に表示する。 

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表3−表示位置 

A) 

B) 

C) 

平たん性 
色収差 
長作動距離 

倍率 
開口 

浸液 
位相差 
偏光 
微分干渉 
反射照明における明視野及び暗視野 
補正環 
対物レンズ視野数 

注記1 表2の浸液を表示するための,カラーリングを付加する場合には,このリングは倍率を表示するカラーリ

ングよりも対物レンズの先端に近い位置に表示する。 

注記2 表1に規定する機械筒長及びカバーガラスの厚さは,A) 欄又はC) 欄のいずれかの項目に表示する。 

3.4 

対物レンズの表示例 

対物レンズの表示例は,図1による。 

図1−対物レンズの表示例 

接眼レンズ 

4.1 

必須表示項目 

必須表示項目は,表4による。 

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表4−接眼レンズの必須表示項目 

項目 

表示内容 

表示記号例 

補足 

倍率 

観察倍率 

10× 

観察倍率と視野数とは,斜線で分けて表示
する。 
例 10×/18 

視野数 

直径を単位mmで表示する。 

/18 

製造業者名 

製造業者の名称又は商標を表
示する。 

4.2 

推奨表示項目 

必須表示項目以外に追加することは任意である。ただし,表5に示す項目を追加する場合は,表5によ

る。 

表5−接眼レンズの追加推奨表示項目 

項目 

表示内容 

表示記号例a) 

補足 

眼鏡適合接眼レンズ 
 

記号 

記号を視野数の近傍に表示する。 
例 10×/18 

クロス入り接眼レンズ 
 

記号 

位置決めピンをもつクロス入り接眼。 

製造国名 

製造国名を表示する。 

国によっては必須表示項目である場合が
ある。 

注a) 表1の注a)参照。 

4.3 

接眼レンズの表示例 

接眼レンズの表示例は,図2による。 

図2−接眼レンズの表示例 

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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 7252:2015 顕微鏡対物レンズ及び接眼レンズの表示方法 

ISO 8578:2012,Microscopes−Marking of objectives and eyepieces 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

2 引用規
格 

3 対物レ
ンズ 

3.1 必須表示項目 

3.1 

JISにほぼ同じ 

削除 

国際規格の2行目以降は表1で説
明されているため削除した。 

技術的差異はない。 

変更 

表1の対物レンズ視野数の項目は
表2に移動した。 

技術的差異はない。 

変更 

表1の平たん性及び色収差の表示
内容を変更した。 

旧JISに倣った。技術的差異は
ない。 

追加 

表1で色収差のアクロマートを追
加した。 

旧JISに倣った。技術的差異は
ない。 

削除 

表1で偏光の表示記号例からPO
及びPを削除した。 

表示記号例は1種類だけとした。
技術的差異はない。 

3.2 推奨表示項目 

3.2 

JISにほぼ同じ 

削除 

表2の表示内容及び表示記号例か
らドイツ語のHD及びKORRを削
除した。 

技術的差異はない。 

変更 

表2の表示記号例は各項目1種類
だけとした。 

技術的差異はない。 

追加 

表2の項目に結像レンズの焦点距
離を追加した。 

旧JISに倣った。 

3.4 対物レンズの表
示例 

− 

− 

追加 

新たな3.4に,図1 対物レンズの
表示例を追加した。 

旧JISに倣った。技術的差異は
ない。 

3

B

 7

2

5

2

2

0

1

5

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際規格
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

箇条番号
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

4 接眼レ
ンズ 

4.2 推奨表示項目 

4.2 

JISにほぼ同じ 

追加 

表5の項目に製造国名を追加し
た。 

旧JISに倣った。 

4.3 接眼レンズの表
示例 

− 

− 

追加 

新たな4.3に,図2接眼レンズの
表示例を追加した。 

旧JISに倣った。技術的差異は
ない。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 8578:2012,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

3

B

 7

2

5

2

2

0

1

5

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