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B 7158-3:2017  

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 要求事項························································································································· 2 

4.1 一般 ···························································································································· 2 

4.2 分光透過率の図 ············································································································· 2 

4.3 OSTDの表示 ················································································································ 2 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 3 

B 7158-3:2017  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本顕微鏡工業会(JMMA)及び一般財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 7158の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 7158-1 第1部:プラン対物レンズの像面平たん(坦)性 

JIS B 7158-2 第2部:色収差補正 

JIS B 7158-3 第3部:分光透過率 

日本工業規格          JIS 

B 7158-3:2017 

顕微鏡対物レンズの性能及び表示− 

第3部:分光透過率 

Microscopes-Designation of microscope objectives- 

Part 3: Spectral transmittance 

序文 

この規格は,2015年に第1版として発行されたISO 19012-3を基とし,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,対物レンズ設計分光透過率を算出する際の条件及び使用者に情報提供を行う場合の表示に

ついて規定する。ただし,双眼実体顕微鏡の専用対物レンズは除く。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 19012-3:2015,Microscopes−Designation of microscope objectives−Part 3: Spectral 

transmittance(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 8120 光学用語 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8120によるほか,次による。 

3.1 

対物レンズ設計分光透過率,OSTD(objective spectral transmittance by design) 

次の条件によって算出される設計による対物レンズの分光透過率。 

a) 光軸上。 

b) 材料メーカによる特性に基づく内部吸収を含む。 

c) 薄膜による反射を含む。 

d) 浸液・カバーガラスの内部吸収及び表面反射は除外する。 

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B 7158-3:2017   

e) OSTDは,パーセンテージで表示する。 

要求事項 

4.1 

一般 

使用者に提供する顕微鏡対物レンズの透過率データは,OSTDとする。この規格に基づき対物レンズの

OSTDを使用する場合は,4.2及び4.3に規定する二つのうち,いずれかによる。 

4.2 

分光透過率の図 

分光透過率の図の例を,図1に示す。 

O

S

T

D

%

波長(nm) 

図1−分光透過率の図の例 

4.3 

OSTDの表示 

OSTDの表示は,表1による。 

表1−対物レンズのOSTD表示 

分光透過率 

OSTD 

表示内容a) 

表示例 

80 %以上b) 

◎λ1−λ2又はλ1−λ2では
高OSTD 

例1 波長400 nm〜700 nmにおける透過率がOSTD80 %以上の場合: 

“◎400−700”又は“400−700では高OSTD” 

◎λ3又はλ3では高OSTD 例2 波長1 064 nmにおける透過率がOSTD80 %以上の場合: 

“◎1 064”又は“1 064では高OSTD” 

25 %以上b) 

○λ1−λ2又はλ1−λ2では
実用OSTD 

例3 波長340 nm〜1 100 nmにおける透過率がOSTD25 %以上の場合: 

“○340−1 100”又は“340−1 100では実用OSTD” 

○λ3又はλ3では実用
OSTD 

例4 波長340 nmにおける透過率がOSTD25 %以上の場合: 

“○340”又は“340では実用OSTD” 

注a) λ1,λ2,λ3は波長(nm)を示し,記載に含めなければならない。 

b) 使用者にデータを提供する場合,80 %以上,25 %以上の両方又はいずれか一方でもよい。 

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B 7158-3:2017  

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 7158-3:2017 顕微鏡対物レンズの性能及び表示−第3部:分光透過率 

ISO 19012-3:2015,Microscopes−Designation of microscope objectives−Part 3: Spectral 
transmittance 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 対物レンズの分光透過

率の表示について規定 

JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格ではガイドラインと
しているが,使用者に情報提供を行
うための規定とした。対応国際規格
のNOTEを本文に移した。 

目的が明確になる文面に変更し
た。国際規格の見直しの際には,
提案を検討する。 

4 要求事項 4.1 一般 

4.1 

JISとほぼ同じ 

変更 

対応国際規格ではカタログ等各種
資料にて提供することを規定して
いるが,使用者に情報提供を行うた
めの規定とした。 

手段を限定しないよう変更した。
国際規格の見直しの際には,提案
を検討する。 

4.3 OSTDの表示 

4.3 

JISとほぼ同じ 

追加 

データ提供の範囲は選択可能であ
ることを注にて明記した。 

データ提供の範囲が明確になるよ
うに注を追記した。国際規格の見
直しの際には,提案を検討する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 19012-3:2015,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

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