B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工作
機械工業会(JMTBA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 6225:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 1984-2:2001,Test conditions for
manually controlled milling machines with table of fixed height−Testing of the accuracy−Part 2: Machines with
vertical spindleを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 機械の構成要素,座標軸の名称及び加工方法 ········································································ 2
4. 一般事項 ························································································································ 3
4.1 測定単位 ······················································································································ 3
4.2 JIS B 6191の参照 ··········································································································· 3
4.3 検査の順序 ··················································································································· 3
4.4 実施する検査 ················································································································ 3
4.5 測定器 ························································································································· 3
4.6 工作精度検査 ················································································································ 3
4.7 最小許容値 ··················································································································· 3
5. 静的精度検査 ·················································································································· 4
5.1 運動の軸 ······················································································································ 4
5.2 テーブル ······················································································································ 7
5.3 主軸 ··························································································································· 12
6. 工作精度検査 ················································································································· 15
参考文献 ···························································································································· 16
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 6225:2006
(ISO 1984-2:2001)
ベッド形立てフライス盤−精度検査
Test conditions for manually controlled milling machines with table of fixed
height−Testing of the accuracy−Machines with vertical spindle
序文 この規格は,2001年に第1版として発行されたISO 1984-2,Test conditions for manually controlled
milling machines with table of fixed height−Testing of the accuracy−Part 2: Machines with vertical spindleを翻訳
し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 6191に基づいて,普通精度のはん(汎)用ベッド形立てフライス盤の
静的精度及び工作精度の検査方法,並びにそれぞれの検査事項に対応する許容値について規定する。
この規格は,機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転試験(振動,異常
騒音,運動部品のスティックスリップなど)又は機械の特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)に
は適用しない。
この規格は,機械の構成要素及びJIS B 6310に基づく座標軸の名称についても規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 1984-2:2001,Test conditions for manually controlled milling machines with table of fixed height
−Testing of the accuracy−Part 2: Machines with vertical spindle (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 6191 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則
備考 ISO 230-1:1996 Test code for machine tools−Part 1: Geometric accuracy of machines operating
under no-load or finishing conditionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 6310 産業オートメーションシステム−機械及び装置の制御−座標系及び運動の記号
備考 ISO 841:2001 Industrial automation systems and integration−Numerical control of machines−
Coordinate system and motion nomenclatureが,この規格と一致している。
参考 原国際規格では,引用規格であるISO 841:2001が脱落しているため,追加した。
2
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
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3. 機械の構成要素,座標軸の名称及び加工方法 機械の構成要素,座標軸の名称は表1,加工方法は図1
による。
表 1 機械の構成要素及び座標軸の名称
番号
名称
対応英語
1
ベッド
Bed
2
コラム
Column
3
サドル
Saddle/cross-slide
4
サドル案内面
Saddle slideways
5
テーブル
Table
6
テーブル案内面
Table slideways
7
テーブル作業面
Table surface
8
主軸頭
Spindle head
9
主軸頭案内面
Spindle head slideways
10
主軸端
Spindle nose
3
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
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a) 平フライス加工 b) 正面フライス加工 c) 端面フライス加工
図 1 加工方法
4. 一般事項
4.1
測定単位 この規格では,長さ,長さの偏差及び許容値は,mmで表す。角度は,度(°)で表し,
角度の偏差及び許容値は,長さの比(例えば,0.00x/1 000)で表すが,場合によっては,目的に合わせて
マイクロラジアン(μrad)又は秒(″)を使用することがある。ただし,これらの間には,次の関係があ
る。
0.010/1 000=10×10-6=10 μrad≒2″
4.2
JIS B 6191の参照 この規格を適用するに当たって,特に検査前の機械の据付け,主軸及び他の運動
部品の暖機運転,測定方法並びに測定器の推奨精度については,JIS B 6191を参照する。
各検査事項の備考欄には,その検査に関係するJIS B 6191の参照箇条及び注意事項を示す。
4.3
検査の順序 この規格に示す検査の順序は,実際の検査の順序を決めるものではない。測定器の取
付け及び検査が容易にできるように,検査は,どのような順序で行ってもよい。
4.4
実施する検査 機械を検査するときは,必ずしもこの規格に示したすべての検査を行う必要はない。
この検査が受渡しのために必要なとき,使用者は,製造業者との協定に基づいて関心のある機械の構成要
素及び/又は特性に関係する検査事項を選択してもよい。実施する検査事項は,機械を発注するときに明
確にしなければならない。実施する検査事項の指定がなく,また,その検査に要する経費についての協定
もない状態で,この規格を受取検査に引用するだけでは,受渡当事者相互間を拘束することにはならない。
4.5
測定器 この規格の表2〜3の測定器欄に示す測定器は,例としてだけ示したものである。同じ量が
測定でき,これと同等以上の精度の測定器を使用してもよい。ダイヤルゲージの目量は,0.001 mm以下と
する。
4.6
工作精度検査 工作精度検査は,仕上げ削りだけで行い,大きな切削力の発生する可能性のある荒
削りでは行わない。
4.7
最小許容値 この規格に与えられている測定長さと異なる長さで許容値を決定する場合(JIS B 6191
の2.311参照)には,許容値の最小値は0.005 mmとする。
4
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5. 静的精度検査 静的精度検査は,表2による。
5.1
運動の軸
表 2
単位 mm
検査事項
主軸頭のZ軸方向運動の真直度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G1
測定方法図
許容値
a) 及びb) 測定長さ300について 0.025
測定値
a)
b)
測定器
ダイヤルゲージ,直角定規
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.232.11
測定長さの両端で,同じ読みが得られるように直角定規をテーブル作業面上に定置する。
テーブルは,動きの中央に固定する。
a) サドル(Y軸)は,固定する。
b) テーブル(X軸)は,固定する。
ダイヤルゲージは,主軸を締め付けることができる場合は,主軸に取り付け,主軸を締め付けることができな
い場合は,主軸頭の固定部分に取り付ける。
5
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
サドルのY軸方向運動とテーブルのX軸方向運動との直角度
G2
測定方法図
許容値
測定長さ300について 0.02
測定値
測定器
直定規,ダイヤルゲージ及び直角定規
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.522.4
主軸頭は,固定する。
1) 直定規をテーブルのX軸方向運動と平行に定置し,直角定規を直定規に当てて置く。次に,テーブルを動き
の中央に固定する。直定規を使用しないで直角定規の長い辺をX軸と平行に定置してもよい。
2) 次にサドルのY軸方向に運動させて測定する。
ダイヤルゲージは,主軸を締め付けることができる場合は,主軸に取り付け,主軸を締め付けることができな
い場合は,主軸頭の固定部分に取り付ける。
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B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブルのX軸方向運動の角度偏差
a) ZX面内で(ピッチ)
b) YZ面内で(ロール)
G3
測定方法図
許容値
a) X≦1 000 0.06/1 000(又は60 μrad又は12″)
X>1 000 0.10/1 000(又は100 μrad又は20″)
b) 0.03/1 000(又は30 μrad又は6″)
測定値
a)
b)
測定器
精密水準器及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.232.2
精密水準器をテーブルの中央に置く。
a) X軸方向に
b) Y軸方向に
テーブルをX軸方向に移動させたときに,テーブルと主軸頭との両方に角度偏差が発生する場合には,二つの
角度偏差の差を測定値とする。精密水準器は,コラム又は主軸に定置する。主軸頭は,その動きの中央に置く。
測定は,テーブルをX軸方向に等間隔(200又は250)で移動させて,数箇所で行う。
この測定は運動の両方向で行う。
7
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
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5.2
テーブル
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブル作業面の平面度
G4
測定方法図
許容値
1 000まで0.04(中低であること)
テーブル長さが1 000増すごとに,0.005を加える。
最大許容値:0.05
部分許容値:測定長さ300について 0.02
測定値
測定器
精密水準器又は直定規及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.322及び5.323
テーブル(X軸)及びサドル(Y軸)は,動きの中央に置き,サドルは固定し,テーブルは固定しない。
備考 測定方法図の英文字は,JIS B 6191の図28に対応している。
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B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブル作業面と次のa) 及びb) との平行度
a) サドルのY軸方向運動(YZ面内で)
b) テーブルのX軸方向運動(ZX面内で)
G5
測定方法図
許容値
a) 及びb) 測定長さ300について 0.025
最大許容値:0.05
測定値
a)
b)
測定器
直定規,ダイヤルゲージ及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.422.21
ダイヤルゲージは主軸に取り付け,その測定子は,工具の刃先位置近くで当てる。
測定は,テーブル作業面と平行に定置した直定規上で行ってもよい。
テーブル長さが1 600を超える場合は,直定規を順次移動させて測定する。
主軸頭(Z軸)は,固定する。
a) テーブル(X軸)は,動きの中央で固定する。
b) サドル(Y軸)は,動きの中央で固定する。
ダイヤルゲージは,主軸を締め付けることができる場合は,主軸に取り付け,主軸を締め付けることができな
い場合は,主軸頭の固定部分に取り付ける。
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B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブル上面と主軸頭のZ軸方向運動との直角度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G6
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.025 α≦90°
b) 測定長さ300について 0.025
測定値
a)
b)
測定器
ダイヤルゲージ,直角定規及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.522.2
テーブルは,動きの中央に置く。
a) サドル(Y軸)は,動きの中央で固定する。
b) テーブル(X軸)は,動きの中央で固定する。
ダイヤルゲージは,主軸を締め付けることができる場合は,主軸に取り付け,主軸を締め付けることができな
い場合は,主軸頭の固定部分に取り付ける。
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B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブル中央の基準溝又は基準T溝の真直度
G7
測定方法図
許容値
測定長さ500について 0.01
最大許容値:0.03
測定値
測定器
直定規,ダイヤルゲージ及び直角定盤,鋼線及び測微顕微鏡,又はオートコリメータ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.212,5.212.1及び5.232
直定規は,テーブル上に直接定置してもよい。
11
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
テーブル中央の基準溝又は基準T溝とテーブルのX軸方向運動との平行度
G8
測定方法図
許容値
測定長さ300について 0.015
最大許容値:0.04
測定値
測定器
ダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.422.1及び5.422.21
サドル(Y軸)及び主軸頭(Z軸)は,固定する。
ダイヤルゲージは,主軸を締め付けることができる場合は,主軸に取り付け,主軸を締め付けることができな
い場合は,主軸頭の固定部分に取り付ける。
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B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
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5.3
主軸
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
a) 主軸端外面の振れ(主軸端外面を使用する機械の場合)
b) 軸方向の動き
c) 主軸端面の振れ(軸方向の動きを含む。)
G9
測定方法図
許容値
a) 0.01
b) 0.01
c) 0.02
測定値
a)
b)
c)
測定器
ダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
a) 5.612.2
b) 5.622.1及び5.622.2
c) 5.632
ダイヤルゲージc) の主軸中心線からの距離Aは,できるだけ大きくとる。
b) 及びc) について力Fの大きさ及びかける方向は製造業者が指定する。
軸方向に予圧をかけた軸受を使用している場合は,力Fをかける必要はない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
主軸テーパ穴の振れ
a) 口元で
b) 口元から300の位置で
G10
測定方法図
許容値
a) 0.01
b) 0.02
測定値
a)
b)
測定器
ダイヤルゲージ及びテストバー
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.612.3
14
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 (続き)
単位 mm
検査事項
主軸中心線とテーブル作業面との直角度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G11
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.025 α≦90°
b) 測定長さ300について 0.025
測定値
a)
b)
測定器
ダイヤルゲージ及びテストバー
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.512.1及び5.512.42
主軸頭(Z軸)は,固定する。テーブル(X軸)及びサドル(Y軸)は,固定しない。
15
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6. 工作精度検査 工作精度検査は,表3による。
表 3
単位 mm
検査事項
a) A面の正面削り
a1) A面の平面度
a2) A面とE面との等距離度
b) B,C及びD面の側面削り
b1) B面とC及びD面との直角度
b2) A面とB,C及びD面との直角度
M1
測定方法図
工作物寸法
L(工作物の長さ又は二つの工作物の両端面間の距離)
=X軸移動量の1/2
l=h=X軸移動量の1/8
l(最大)=100(L≦500)
150(500<L≦1 000)
200(1 000<L)
l(最小)=50
1) X軸移動量400以上の場合
工作物の数1又は2個
Lの両端部でX軸方向にそれぞれl以上切削する。
2) X軸移動量400未満の場合
工作物の数1個
X軸方向に工作物の全長を切削する。
3) 工作物の材料
鋳鉄
切削方法
a) A面の切削は,テーブルをX軸方向の機動送りで行う。2回目の切削は,5〜10 mm重なるようにサドルをY
軸方向に手動で送った後,X軸方向の機動送りで行う。
b) B,C及びD面の切削は,X軸及びY軸方向に機動送りで行う。Z軸方向の送りは,手動で行う。
工具
a) 正面フライス(正面削り)
b) シェルエンドミル又は同等の切削工具(側面削り)
許容値
a1) 二つの工作物の面Aの平面度:0.02
a2) 等距離度:0.03
b1) B面とC,D面との直角度:100について 0.02
b2) A面とB,C及びD面との直角度:100について 0.02
測定値
a1)
a2)
b1)
b2)
測定器
a1) 直定規,ブロックゲージ及びダイヤルゲージ a2) マイクロメータ
b1) 及びb2) 直定規,ブロックゲージ及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
3.1及び3.22,4.1及び4.2
工作物のE面は,あらかじめ平面にしておく。
2個の工作物は,X軸の移動量の中心から両側に対称の位置に固定する。
備考 使用者と製造業者との協定に基づいて,測定方法図に示す工作物の代わりに単純形状のものを使用して
もよい。この場合の許容値は,測定方法図に示した形状の工作物を使用して行う検査と同じである。
アーバに取り付けたときの工具の精度は,次による。
1) 外周の振れ:≦0.02
2) 端面の振れ:≦0.03
操作しない運動部品は,切削中はすべて締め付ける。
16
B 6225:2006 (ISO 1984-2:2001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献
[1] JIS B 6336-2 マシニングセンタ−検査条件−第2部:立て形及び万能主軸頭をもつ機械の静的精
度(垂直Z軸)
備考 ISO 10791-2:2001,Test condtions for machining centres−Part 2: Geometric tests for machines
with vertical spindle or universal heads with vertical primary rotary axis(vertical Z-axis)からの
引用事項は,この規格の該当事項と同等である。