B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工作
機械工業会(JMTBA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 6211:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 2407:1997,Test conditions for
internal cylindrical grinding machines with horizontal spindle−Testing of accuracyを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ············································································································································· 1
1. 適用範囲 ································································································································· 1
2. 引用規格 ································································································································· 1
3. 機械の形式,構成要素及び座標軸の名称 ···················································································· 2
3.1 機械の形式 ···························································································································· 2
3.2 機械の構成要素及び座標軸の名称 ···························································································· 2
4. 一般事項 ································································································································· 3
4.1 測定単位 ······························································································································· 3
4.2 JIS B 6191の参照 ··················································································································· 3
4.3 検査の順序 ···························································································································· 3
4.4 実施する検査 ························································································································· 3
4.5 測定器 ··································································································································· 3
4.6 工作精度検査 ························································································································· 3
4.7 最小許容値 ···························································································································· 3
4.8 測定方法図 ···························································································································· 3
5. 静的精度検査 ··························································································································· 4
5.1 直進運動 ······························································································································· 4
5.2 工作主軸 ······························································································································· 6
5.3 といし軸 ······························································································································ 10
5.4 端面研削といし軸頭 ·············································································································· 13
6. 位置決め精度検査 ··················································································································· 17
7. 工作精度検査 ·························································································································· 18
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 6211:2006
(ISO 2407:1997)
横軸内面研削盤−精度検査
Test conditions for internal cylindrical grinding machines with horizontal
spindle−Testing of the accuracy
序文 この規格は,1997年に第3版として発行されたISO 2407,Test conditions for internal cylindrical grinding
machines with horizontal spindle−Testing of accuracyを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更すること
なく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 6191に基づいて,端面研削装置の付いている又は付いてない普通精度
のはん(汎)用横軸内面研削盤の静的精度,工作精度及び位置決め精度の検査方法について規定する。ま
た,それぞれの検査事項に対応する許容値についても規定する。
この規格は,機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転試験(振動,異常
騒音,構成部品のスティックスリップなど)又は機械の特性試験(回転速度,送り速度など)には適用し
ない。
この規格は,機械の形式,構成要素及びJIS B 6310に基づく座標軸の名称についても規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 2407:1997,Test conditions for internal cylindrical grinding machines with horizontal spindle−
Testing of accuracy (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む)を適用する。
JIS B 6191 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則
備考 ISO 230-1:1996 Test code for machine tools−Part 1: Geometric accuracy of machines operating
under no-load or finishing conditionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 6310 産業オートメーションシステム−機械及び装置の制御−座標系及び運動の記号
備考 ISO 841:2001 Industrial automation systems and integration−Numerical control of machines−
Coordinate system and motion nomenclatureが,この規格と一致している。
参考 原国際規格では,引用規格であるISO 841:2001が脱落しているため,追加した。
コメントの追加 [情電室1]: 一連のJIS規格と統一
をするため
2
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 機械の形式,構成要素及び座標軸の名称
3.1
機械の形式 横軸内面研削盤に共通する特徴は,工作主軸台及びといし軸頭が横軸で,ベッド上で
互いに対向して取り付けられていることである。
工作主軸台は,円すい面を研削するために立て軸(B′軸)の周りに旋回できる。
工作主軸台又はといし軸頭のうちの一つが,X軸に平行に運動をするように設計された機械もある。通
常は,といし軸頭が,Z軸に平行に運動する(図1及び図2参照)。
端面研削といし軸を備えた機械には,図3に示すような別のといし軸頭をもつ機械と旋回式といし軸頭
を使用する機械とがある。この旋回式のといし軸頭は,通常,Z軸に平行な直進運動(W軸)又はW軸の
周りに旋回運動(C軸)を行う工作主軸台に取り付けられる(図4参照)。
3.2
機械の構成要素及び座標軸の名称 機械の構成要素及び座標軸の名称は,図1〜4及び表1による。
図 1 図 2
図 3 図 4
3
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 1 機械の構成要素の名称
番号
名称
対応英語
1
ベッド
Bed
2
といし軸頭
Wheelhead
3
といし軸頭クロススライド
Wheelhead cross slide
4
といし軸頭送り台
Wheelhead carriage
5
といし軸
Wheel spindle
6
内面研削といし
Internal grinding wheel
7
工作主軸台(旋回式)
Workhead(swivelling)
8
工作主軸台クロススライド
Workhead cross slide
9
ワークホルダ
Workpiece holder
10
工作物覆い
Workpiece guard
11
といし覆い
Wheel guard
12
端面研削といし軸頭
Facing wheelhead
13
旋回アーム(駆動装置及び覆い付)
Swivel arm(with drive and guard)
14
端面研削といし軸
Facing spindle
15
端面研削といし
Facing wheel
16
端面研削用旋回・切込み軸
Facing wheel quill
4. 一般事項
4.1
測定単位 この規格では,長さ,長さの偏差及び許容値は,mmで表す。角度は,度(°)で表し,
角度の偏差及び許容値は,長さの比(例えば,0.00x/1 000)で表すが,場合によっては,目的に合わせて
マイクロラジアン(μrad)又は秒(″)を使用することがある。ただし,これらの間には次の関係がある。
0.010/1 000=10×10-6=10 μrad≒2″
4.2
JIS B 6191の参照 この規格を適用するに当たって,特に検査前の機械の据付け,主軸及び他の運
動部品の暖機運転,測定方法並びに測定器の推奨精度については,JIS B 6191を参照する。
参考 各検査事項の備考欄には,その検査に関係するJIS B 6191の参照箇条及び注意事項を示す。
4.3
検査の順序 この規格に示す検査の順序は,実際の検査の順序を決めるものではない。測定器の取
付け及び検査が容易にできるように,検査は,どのような順序で行ってもよい。
4.4
実施する検査 機械を検査するときは,必ずしもこの規格に示したすべての検査を行う必要はない。
この検査が受渡しのために必要なとき,使用者は,製造業者との協定に基づいて関心のある機械の構成要
素及び/又は特性に関係する検査事項を選択してもよい。実施する検査事項は,機械を発注するときに明
確にしなければならない。実施する検査事項の指定がなく,また,その検査に要する経費についての協定
もない状態で,この規格を受取検査に引用するだけでは,受渡当事者相互間を拘束することにはならない。
4.5
測定器 この規格の表2〜4の測定器欄に示す測定器は,例として示したものである。同じ量が測
定でき,これと同等以上の精度の測定器を使用してもよい。ダイヤルゲージの目量は,0.001 mm以下とす
る。
4.6
工作精度検査 工作精度検査は,仕上げ研削で行い,大きな研削力の発生する可能性のある荒研削
では行わない。
4.7
最小許容値 この規格に与えられた測定長さと異なる長さで許容値を決定する場合(JIS B 6191の
2.311参照)には,許容値の最小値は0.005 mmとする。
4.8
測定方法図 この規格に示す図は,一例として一つの機械の形態だけを示す。
コメントの追加 [情電室2]: より理解を得やすくす
るための追記
コメントの追加 [情電室3]: 原規格の標記にあわせ
た
4
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 静的精度検査 静的精度検査は,表2による。
5.1
直進運動
表 2 静的精度検査
単位 mm
検査事項
といし軸頭(又は工作主軸台)のZ軸方向運動の真直度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G1
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.015
b) 測定長さ300について 0.008
測定値
a)
b)
測定器
直定規又はテストバー,ダイヤルゲージ及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.232.1
直定規を使って測定する場合は,ダイヤルゲージを機械の固定部に取り付け,Z軸方向と平行に定置した直定
規に当てる。
テストバーを使って測定する場合は,ダイヤルゲージは,といし軸頭に取り付け,テストバーは,工作主軸の
テーパ穴に取り付ける。工作主軸を180゜回して再度測定する。
5
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
Z軸方向運動とといし軸頭クロススライド(又は工作主軸台)クロススライドのX軸方向運動との
直角度
G2
測定方法図
許容値
0.02/300
300は,2点間の距離である。
測定値
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.512.32
テストバーを工作主軸穴に取り付け,工作主軸中心線が,Z軸方向と平行になるように,工作主軸台を定置する。
ダイヤルゲージをテストバーに取り付け,といし軸端に当てる。
工作主軸を 180゜回し,ダイヤルゲージが再びテストバーの同じ箇所に当たるようにX軸を移動させる。
ダイヤルゲージの読みの差を2点間の距離300当たりに換算した値を測定値とする。
6
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.2
工作主軸
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
工作主軸の回転精度
a) 外周の振れ
b) 周期的軸方向の動き
c) 端面の振れ(周期的軸方向の動きを含む。)
G3
測定方法図
許容値
a) 0.005
b) 0.005
c) 0.01
測定値
a)
b)
c)
測定器
ダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
a) 5.612.2
工作主軸端がテーパの場合は,ダイヤルゲージをテーパ面の母線に垂直に当てる。
b) 5.622.1及び5.622.2
c) 5.631及び5.632
工作主軸中心線から測定点までの距離Aは,できるだけ大きくする。
軸方向に加える力Fの値及び向きは,機械の製造業者が決める。
予圧をかけた軸受けを使用する場合は,力Fを加える必要はない。
7
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
工作主軸のテーパ穴又は心出し用円筒穴の振れ
a) テストバーの口元で
b) テストバーの口元からDa/2の距離で(最小 100,最大 300)
Daは工作物最大外径
G4
測定方法図
許容値
a) 0.005
b) 測定長さ300について 0.015
測定値
a)
b)
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.612.3
工作主軸がテーパ穴の場合は,テストバーを使用する。
工作主軸が心出し用円筒穴の場合は,ダイヤルゲージをその円筒穴内面に直接当てる。この場合は,a) の値を
許容値とする。
備考 b) において,口元からの距離Da/2が300と異なる場合,その許容値Tは,次の式による。
2
300
005
.0
010
.0
005
.0
a
D
T
×
−
+
=
8
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
といし軸頭(又は工作主軸台)のZ軸方向運動と工作主軸中心線との平行度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G5
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.025
(テストバーは先上がりでなければならない。)
b) 測定長さ300について 0.01
測定値
a)
b)
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.412.1及び5.422.3
工作主軸の任意の位置で測定した後,工作主軸を 180°回して再度測定する。それぞれの読みの平均値を測定
値とする。
9
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
工作主軸台旋回面とX軸との平行度
G6
測定方法図
許容値
l=100について 0.01
測定値
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.432.2
工作主軸台をAの位置で固定して測定する。
工作主軸台を旋回し,位置Bで固定する。
位置Bで測定ができるようにクロススライドを移動させる。
10
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.3
といし軸
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
といし軸のテーパ穴(といし取付け部)の振れ
a) テストバーの口元で
b) テストバーの口元からDa/2の距離で(最小 100,最大 200)
Daは,工作物最大外径
G7
測定方法図
許容値
a) 0.005
b) 測定長さ200について 0.01
測定値
a)
b)
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.612.3
といし軸がテーパ穴の場合は,テストバーを使用する。
といし軸が心出し用円筒穴の場合は,ダイヤルゲージをその円筒穴内面に直接当てる。この場合は,a) の値を
許容値とする。
備考 b) において,口元からの距離Da/2が200と異なる場合,その許容値Tは,次の式による。
2
200
005
.0
010
.0
005
.0
a
D
T
×
−
+
=
11
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
といし軸頭(又は工作主軸台)のZ軸方向運動とといし軸中心線との平行度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G8
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.02
(テストバーは先上がりでなければならない。)
b) 測定長さ300について 0.01
測定値
a)
b)
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.412.1及び5.422.3
といし軸の任意の位置で測定した後,といし軸を 180°回して再度測定する。それぞれの読みの平均値を測定
値とする。
12
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
YZ面内における工作主軸中心線とといし軸中心線との等距離度(高さの差)
G9
測定方法図
許容値
0.025
測定値
測定器
テストバー,ダイヤルゲージ及びその支持台又は専用取付台
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.432.1
あらかじめ水平面内の心出しを行ってから垂直面内の測定を行う。
代替検査では,案内面が平面の場合は,ベッド上の適切な位置にダイヤルゲージ支持台を取り付けて測定する。
13
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4
端面研削といし軸頭
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
端面研削といし軸の回転精度
a) 外周の振れ
b) 周期的軸方向の動き
c) 端面の振れ(周期的軸方向の動きを含む。)
G10
測定方法図
許容値
a) 0.005
b) 0.005
c) 0.01
測定値
a)
b)
c)
測定器
ダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
a) 5.612.1及び5.612.2
端面研削といし軸がテーパの場合は,ダイヤルゲージをテーパ面の母線に垂直に当てる。
b) 5.622.1及び5.622.2
c) 5.631及び5.632
端面研削といし軸中心線から測定点までの距離Aは,できるだけ大きな値とする。
軸方向に加える力Fの値及び向きは,機械の製造業者が決める。
予圧をかけた軸受を使用する場合は,力Fを加える必要はない。
14
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
端面研削といし軸のフランジ面と工作主軸中心線との直角度
G11
測定方法図
許容値
0.02/300
300は,2点間の距離である。
測定値
測定器
ダイヤルゲージ及びその専用支持台
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.512.1及び5.512.42
15
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
内面研削といし軸頭又は工作主軸台の,Z軸方向運動と端面研削といし軸中心線との平行度
a) YZ面内で
b) ZX面内で
G12
測定方法図
許容値
a) 測定長さ300について 0.02
(テストバーは先上がりでなければならない。)
b) 測定長さ300について 0.01
測定値
a)
b)
測定器
テストバー及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.412.1及び5.422.3
端面研削といし軸の一つの位置で測定し,次にそのといし軸を180°回転させて再度測定し,それぞれの読みの
平均値を測定値とする。
16
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 静的精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
端面研削といし軸頭の旋回運動と工作主軸中心線との直角度
G13
測定方法図
許容値
α≧90°で測定長さ300について 0.01
測定値
測定器
ダイヤルゲージ及び面板又は直定規
備考及びJIS B 6191の参照箇条
5.522.3
17
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 位置決め精度検査 位置決め精度検査は,表3による。
表 3 位置決め精度検査
単位 mm
検査事項
といし軸頭クロススライド(又は工作主軸台クロススライド)の仕上げ送り停止位置の繰返し精度
P1
測定方法図
許容値
0.002
測定値
測定器
ダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
位置決めの繰返し精度の測定は,連続して5回行う。
位置決めは,早送りの後,仕上げ送りで行う。
18
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 工作精度検査 工作精度検査は,表4による。
表 4 工作精度検査
単位 mm
検査内容
面板を使用した内面研削加工
M1
工作物の形状及び寸法 工作物の寸法
D=工作物最大外径
d
l
D≦40
15
25
40<D≦80
30
50
80<D≦150
60
100
D>150
100
150
研削条件
加工穴の全長を研削(振れ止めは使用しない。)
測定方法
a) 真円度 b) 直径の一様性:直径の測定は,両端及び中央で行う。
許容値
a) 0.003
b) l=25について 0.005
l=50について 0.005
l=100について 0.010
l=150について 0.015
測定値
a)
b)
測定器
穴測定用ゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
4.1及び4.2
真円度の測定は,工作物の数箇所で行い,その最大値を測定値とする。
直径の一様性の測定は,一つの軸断面内で行う。
備考 工作物の直径は,工作主軸台側が大径となるのが望ましい。
19
B 6211:2006 (ISO 2407:1997)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 4 工作精度検査(続き)
単位 mm
検査事項
端面研削加工
M2
工作物の形状及び寸法
研削条件
工作物は,面板又はチャックに取り付ける。
Z軸運動に対する工作主軸中心線の平行は,あらかじめ出しておく。
端面研削は,工作主軸中心線に対して直角に送りをかけて行う。
測定方法
研削面の平面度
許容値
d1=300について 0.01
研削面は平面又は中低とする。
測定値
測定器
直定規及びブロックゲージ,又は定盤及びダイヤルゲージ
備考及びJIS B 6191の参照箇条
4.1及び4.2