JIS B 6109-1:2005
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工作
機械工業会(JMTBA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これ
によってJIS B 6109:1998は廃止され,この規格及びJIS B 6109-2に置き換えられる。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 702-1:2001,Machine tools -
Connecting dimensions of spindle noses and work holding chucks - Part 1: Conical connectionを基礎として用い
た。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 6109-1には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 6109の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 6109-1 工作機械−旋盤の主軸端及びチャックの接続寸法−第1部:円すい接続
JIS B 6109-2 工作機械−旋盤の主軸端及びチャックの接続寸法−第2部:円筒接続
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 6109-1:2005
工作機械−旋盤の主軸端及びチャックの接続寸法−
第1部:円すい接続
Machine tools - Connecting dimensions of spindle noses
and work holding chucks - Part 1: Conical connection
序文 この規格は,2001年に第2版として発行されたISO 702-1:2001,Machine tools - Connecting dimensions
of spindle noses and work holding chucks - Part 1: Conical connectionを元に,我が国の実情に合わせて技術的内
容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。変更の一
覧表を,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,円すい主軸端(A形)と面板及びチャックの取付面との互換性のための寸法
について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 702-1:2001,Machine tools - Connecting dimensions of spindle noses and work holding chucks -
Part 1: Conical connection (MOD)
2. 互換性 この規格のこの部のすべての寸法及び公差は,ミリメートルで表示されている。しかしなが
ら,メートル系とインチ系の取付ねじの寸法が異なり,表1及び表2の接続寸法は,メートル基本のチャ
ックとインチ基本のチャックとの間に互換性を与えている(表2の備考参照)。
3. 互換性寸法
3.1
主軸端の寸法 図1及び表1を参照。
なお,主軸端の形には,次の2種類がある。
A1形:直径D1及びD2の二つのボルトピッチ円をもつもの。
A2形:直径D2の一つのボルトピッチ円をもつもの。
(主軸端番号3及び4はA2形だけ,主軸端番号5〜28はA1形及びA2形がある。)
2
B 6109-1:2005
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図 1 主軸端の寸法
3
B 6109-1:2005
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表 1 主軸端の寸法
単位 mm
寸 法
主軸端番号
3
4
5
6
8
11
15
20
28
D
53.975
63.513
82.563
106.375
139.719
196.869
285.775
412.775
584.225
公差
+0.008
0
+0.008
0
+0.010
0
+0.010
0
+0.012
0
+0.014
0
+0.016
0
+0.020
0
+0.023
0
D1
−
−
61.9
82.6
111.1
165.1
247.6
368.3
530.2
D2
70.6
82.6
104.8
133.4
171.4
235
330.2
463.6
647.6
D3
92
108
133
165
210
280
380
520
725
d
M10
M10
M10
M12
M16
M20
M24
M24
M30
d1 H8/h8
−
14.25
15.9
19.05
23.8
28.6
34.9
41.3
50.8
E1 0
(A1形) -0.025
−
−
14.288
15.875
17.462
19.050
20.638
22.225
25.400
E2
(A2形)
11
11
13
14
16
18
19
21
24
F
16
20
22
25
28
35
42
48
56
I
−
5
5
5
6
8
8
8
8
K
14
17
19
22
25
32
37
42
50
W及びX
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.3
0.3
0.3
参考
l1
−
−
6.4
7.9
9.5
11.1
12.7
15.9
20.6
d2
−
−
M6
M8
M10
M10
M12
M12
M12
備考 指示のない一般公差は,±0.4mm。
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B 6109-1:2005
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3.2
面板及びチャックの接続面の寸法 図2及び表2を参照。
図 2 面板及びチャックの接続面の寸法
内側のボルト穴による取付け(内側のボルト
穴を使用して,主軸端A1形に取付ける。)
外側のボルト穴による取付け(外側のボルト穴を
使用して,主軸端A1又はA2形に取付ける。)
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B 6109-1:2005
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表 2 面板及びチャックの接続面の寸法
単位 mm
寸 法
主軸端番号
3
4
5
6
8
11
15
20
28
D
53.975
63.513
82.563
106.375
139.719
196.869
285.775
412.775
584.225
公差
+0.003
-0.005
+0.003
-0.005
+0.004
-0.006
+0.004
-0.006
+0.004
-0.008
+0.004
-0.010
+0.004
-0.012
+0.005
-0.015
+0.006
-0.017
D1
−
−
61.9
82.6
111.1
165.1
247.6
368.3
530.2
D2
70.6
82.6
104.8
133.4
171.4
235
330.2
463.6
647.6
D3
92
108
133
165
210
280
380
520
725
d
12
12
12
14
18
22
26(1)
26(1)
33
d1 +0.1
0
−
14.7
16.3
19.45
24.2
29.4
35.7
42.1
51.6
E1 +0.025
(A1形) 0
−
−
14.288
15.875
17.462
19.050
20.638
22.225
25.400
E2 最小
(A2形) (2)
−
−
15
16
18
20
21
23
26
G
10
10
12
13
14
16
17
19
22
I
−
6.5
6.5
6.5
8
10
10
10
10
W及びX
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.3
0.3
0.3
備考 指示のない一般公差は,±0.4 mm。
注(1) メートル系チャックとインチ系チャックとの間に互換性を考慮する場合は,主軸端番号15の場合25.5,主軸
端番号20の場合27としてもよい。
(2) 内側ボルト穴を使用して取り付けたとき,面板が曲がることなく十分剛性があれば,E1のところにE2寸法を
用いてもよい。
4. 円すい接続の名称 円すい接続の名称は,次による。
− JIS B 6109の該当部の番号
− 円すい接続の主軸端の形
− 円すい接続の主軸端番号
例 主軸端番号8の名称は,
JIS B 6109-1-A1- No.8
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B 6109-1:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 6109-1:2003 工作機械−旋盤の主軸端及びチャックの
接続寸法−第1部:円すい接続
ISO 702-1:2001,工作機械−旋盤の主軸端及びチ
ャックの接続寸法−第1部:円すい接続
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術
的差異の項目ごとの評価及
びその内容
表示箇所:本文の左側
表示方法:傍線
(Ⅴ) JISと国際規格と
の技術的差異の理由及
び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の
内容
1. 適用
範囲
円すい主軸端
と面板及びチ
ャックの取付
面との互換性
のための寸法
について規定
ISO 702-1 1
JISに同じ
IDT
−
2. 互換
性
寸法及び公差
の表示方法に
ついて規定
2
JISに同じ
IDT
−
3. 互換
性寸法
主軸端の寸法
面板及びチャ
ックの接続面
の寸法
3.1
3.2
主軸端の寸法
面板及びチャ
ックの接続面
の寸法
IDT
MOD/変更
dの一部の寸
法を変更して
いる
ISOの改正時に提案
していく予定
4. 円す
い接続
の名称
円すい接続の
名称
−
MOD/追加
ISOにはない
内容を追加
ISOの改正時に提案
していく予定
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。