B 5119:2003
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本金型
工業会(JDMA)/財団法人日本規格協会(JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 5119:1995は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8406:2001,Tools for moulding−
Mould bases−Round locating elements and spacersを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 5119:2003には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 種類及び記号 ·················································································································· 1
3. 材料及び硬さ ·················································································································· 3
4. 形状・寸法 ····················································································································· 3
5. 表示 ······························································································································ 3
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ·································································· 10
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 5119:2003
モールド用位置決め部品
Round locating elements and spacers for moulds
序文 この規格は,2001に第2版として発行されたISO 8406:2001,Tools for moulding−Mould bases−Round
locating elements and spacersを元に,対応する部分(ISOの形状及び寸法)については対応国際規格を翻訳
し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない
規定項目及び規定内容を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。変更の一覧表をその
説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,主にプラスチック用金型,ダイカスト用金型,ゴム用金型などのモールド金
型に用いるテーパピン形状の位置決め部品,及びそれに組み合わせて使うスペーサについて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8406:2001,Tools for moulding−Mould bases−Round locating elements and spacers (MOD)
2. 種類及び記号 モールド用位置決め部品の種類及び記号は,表1による。
表 1 種類及び記号
用途
種類
記号
テーパピン形状の
位置決め部品
A形
A
AJ形
AJ
スペーサ
B形
B
BJ1形
BJ1
BJ2形
BJ2
BJ3形
BJ3
モールド用位置決め部品の適用例を図1及び図2に示す。
2
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
断面図 平面図
図 1 モールド用位置決め部品の適用例
図 2 モールド用位置決め部品の使用例
注(1) テーパピン形状の位置決め部品
(2) スペーサ
3
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 材料及び硬さ モールド用位置決め部品の材料及び硬さは,表2による。
表 2
種類
材料
硬さ
A形
受渡当事者間の協議による。
62±2HRC以上
AJ形
合金工具鋼SKS3又は同等以上
とする。
55HRC以上
B形
受渡当事者間の協議による。
62±2HRC以上
BJ1形
機械構造用炭素鋼S45C又は同
等以上とする。
45HRC以上
BJ2形
BJ3形
4. 形状・寸法 モールド用位置決め部品の形状・寸法は,付表1〜付表6による。
5. 表示 モールド用位置決め部品の表示は,次のとおりとする。
a) 規格の名称
b) 規格番号
c) 種類又はその記号
d) 呼び寸法(D)
e) 角度(α) (A形・AJ形の場合)
f)
長さ(T) (B形・BJ1形・BJ2形・BJ3形の場合)
例 モールド用位置決め部品 JIS B 5119 A 32×5°
モールド用位置決め部品 JIS B 5119 AJ 32×3°
モールド用位置決め部品 JIS B 5119 B 16×7
モールド用位置決め部品 JIS B 5119 BJ 16×5
4
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 1 A形の形状及び寸法
注(3) 基準面
(4) 位置決め部品の長さは,組み合わせ後に調整加工されて使用する。
(5) 加工のためのセンター穴は,付けてもよい。
(6) 角度(α)は,受渡当事者間の協議による。
(7) 凸形の根元のテーパ形状は,受渡当事者間の協議による。
単位 mm
呼び寸法
(D)
D
D1
D2
L
L1
L2
L3
L4
12
12
6
M4
40
19.5
11
5
7
16
16
10
M5
50
24.5
6
8
20
20
12
M8
64
31.5
15
9
11
25
25
16
10
12
32
32
20
M10
80
39.5
18
14
16
40
40
25
100
49.5
18
20
50
50
32
M12
25
25
27
5
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 2 AJ形の形状及び寸法
注(8) 参考値とする。
単位 mm
呼び寸法
(D)
D
α
(度)
D1
D2
D3
L
L1
L2
L3
L4
寸法
許容差
*12
12
+0.012
+0.001
1
3
5
10
7
5
M4
30
14
8
6
11
*13
13
16
16
10
8
M5
7
20
20
+0.015
+0.002
12
9
M6
40
19
13
10
12
25
25
16
12
50
24
11
15
30
30
20
15
M8
60
29
20
15
18
*32
32
*35
35
+0.018
+0.002
22
16
*70
34
22
17
40
40
25
19
80
39
25
19
50
50
32
25
M10
100
49
30
21
20
備考
呼び寸法(D)については,標準数のR40を採用したが,*印は標準数に近い数値を用いた。
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 3 B形の形状及び寸法
単位 mm
呼び寸法
(D)
D1
T
D2
12
12
5
4.5
12
16
16
7
5.5
15
20
20
8
9
18
25
25
8
18
32
32
10
11
23
40
40
13
30
50
50
13
13.5
30
7
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 4 BJ1形の形状及び寸法
単位 mm
呼び寸法
(D)
D1
T
呼び寸法
(D)
D1
T
呼び寸法
(D)
D1
T
*12
4.5
5
25
6.6
5
*35
9
5
10
10
10
15
15
20
*13
5
20
30
10
25
40
15
35
40
10
16
5.5
5
45
20
10
*30
9
5
30
15
10
40
20
20
50
11
10
25
30
20
35
40
30
20
6.6
5
32
5
40
10
10
50
15
20
20
30
30
40
40
50
備考 呼び寸法(D)については,標準数のR40を採用したが,*印は標準数に近い数値を用いた。
8
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 5 BJ2形の形状及び寸法
単位 mm
呼び寸法
(D)
D1
D2
D3
H
T
*12
17
4.5
8
4.8
10
15
*13
17
4.5
8
4.8
10
15
16
20
5.5
9.5
5.8
10
15
20
25
6.6
11
7
10
15
25
30
10
15
*30
35
9
14
9
20
30
32
38
20
30
*35
40
20
30
40
45
20
30
50
58
11
17.5
11.3
20
30
備考
呼び寸法(D)については,標準数のR40を採用したが,*印は標準数に近い数
値を用いた。
9
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 6 BJ3形の形状及び寸法
単位 mm
呼び寸法
(D)
D1
D2
C
T
*12
17
4.5
2.7
5
*13
17
4.5
2.7
16
20
5.5
3
20
25
6.6
3.8
25
30
*30
35
9
4.8
10
32
38
*35
40
40
45
備考 呼び寸法(D)については,標準数のR40を採用したが,*印は標準
数に近い数値を用いた。
10
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 5119:2002 モールド用位置決め部品
ISO 8406:2001 Tool for moulding-Mould bases―Round locating elements and
spacers
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範
囲
モールド金型に用いるテ
ーパピン形状の位置決め
部品及び,それに組み合わ
せて使うスペーサについ
て規定する。
ISO 8406
1.適用範
囲
モールド金型の2つの
部位について正確に
位置を決めるための
テーパ形状の部品と,
スペーサについて規
定する。
IDT
2.種類及
び記号
A形,A J形,B形,B J 1
形,B J 2形,B J 3形を規
定
ISO 8406
3.寸法
3.1 テーパ形状の位置
決め部品
3.2 スペーサ
MOD/追
加
A J形,B J 1形,B J 2
形,B J 3形を追加し規
定。
国内で使用している規格とISO規格で
は,形状・寸法などに相違点があり,ISO
規格に一本化すると使用上混乱するお
それがあるため,当面JISと併記し,将
来は国際規格へ一本化する予定。
3.材料及
び硬さ
材料はA形,B形,が受渡
当事者間の協議と規定。A J
形 はS K S 3又は同等以
上,B J 1形,B J 2形,B J 3
形は,S 4 5 C又は同等以上
と規定。硬さはA形及びB
形が62±2H R C以上と規
定。A J形は55 H R C以上,
B J 1形,B J 2形,B J 3形
は,45 H R C以上と規定。
ISO 8406
4.材料及
び硬さ
材料は,ISO 4957によ
り,硬さは62±2以上
とする。
MOD/追
加
材料は,A J形をS K S
3又は同等以上と規
定。B J 1形,B J 2形,
B J 3形は,S 4 5 C又は
同等以上と規定。硬さ
はA J形は55 HR C以
上と規定。B J 1形,B
J 2形,B J 3形は,45 H
R C以上と規定。
ISO規格に一本化すると使用上混乱す
るおそれがあるためJIS材料を用いる
こととしたが,将来は国際規格へ一本
化する予定。
5
B
5
11
9
:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
B 5119:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異
の項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
4.形状・寸
法
付表1〜付表6に呼び寸法,
基準寸法,許容差,テーパ
等を規定。
ISO 8406
3.寸法
3.1 テーパー形状位置
決め部品,3.2 スペー
サーとして,基準寸
法,許容差等を規定。
MOD/追
加
付表2にA J形を,付
表4〜付表6にB J 1
形,B J 2形,B J 3形
を規定。
国内で使用している規格とISO規格で
は,形状・寸法などに相違点があり,ISO
規格に一本化すると使用上混乱するお
それがあるため,当面JISと併記し,将
来は国際規格へ一本化する予定。
5.表示
規格の名称,規格番号,種
類又はその記号,呼び寸
法,角度(A形,A J形),
長さ(B形,B J 1形,B J 2
形,B J 3形)を規定。
ISO 8406
5.表示
規格の名称,規格番
号,呼び寸法,角度(A
形)を規定。
MOD/追
加
種類又はその記号と
長さ(B形,B J 1形,
B J 2形,B J 3形)を
追加して規定。
国内で使用している規格とISO規格で
は,形状・寸法などに相違点があり,ISO
規格に一本化すると使用上混乱するお
それがあるため,当面JISと併記し,将
来は国際規格へ一本化する予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1.項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT………………技術的差異がない。
― MOD/追加………国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2.JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD……………国際規格を修正している。
5
B
5
11
9
:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。