B 5116:2003
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本金型
工業会(JDMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS B 5116:1995は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 10073:1991,Tools for moulding−
Support pillarsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 5116:2003には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
B 5116:2003
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 種類及び記号 ·················································································································· 1
4. 材料及び硬さ ·················································································································· 2
5. 形状・寸法 ····················································································································· 2
6. 表示 ······························································································································ 2
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ··································································· 5
B 5116:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 5116:2003
モールド用サポートピラ
Support pillars for moulds
序文 この規格は,1991年に第1版として発行されたISO 10073:1991,Tools for moulding−Support pillars
を元に作成した日本工業規格であるが,国際規格の一部に不適格な事項があるため,技術的内容を変更し
て作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,主にプラスチック用金型,ダイカスト用金型,ゴム用金型などのモールド金
型に用いるサポートピラについて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 10073:1991,Tools for moulding−Support pillars (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1001 ボルト穴径及びざぐり径
備考 ISO 273:1979 Fasteners−Clearance holes for bolts and screwsからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
3. 種類及び記号 サポートピラの種類及び記号は,形状によって表1のとおり区分する。
表 1 種類及び記号
種類
記号
A形
A
B形
B
4. 材料及び硬さ サポートピラの材料は,機械構造用炭素鋼S45C又はこれと同等以上の鋼とし,硬さ
は受渡当事者間の協議による。
5. 形状・寸法 サポートピラの形状・寸法は,付表1及び2による。
2
B 5116:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 表示 サポートピラの表示は,次による。
a) 規格名称
b) 規格番号
c) 種類又はその記号(A形又はB形)
d) 外径(D)
e) 長さ(L)
例 モールド用サポートピラ JIS B 5116 A 32×100
3
B 5116:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 1 形状及び寸法(A形)
注(1)
モールド用金型に組み込んだとき,サポートピラの高さ(L)とスペーサブロックの高さは同じで
なければならない。
単位 mm
D
L
D1(2)
D2
L1
適用
ねじ
寸法
40
50
63
80
100
125
160
25
○
○
○
○
○
○
9
15
9
M8
32
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
11
18
11
M10
50
○
○
○
○
○
63
○
○
○
○
○
13.5
20
13
M12
80
○
○
○
○
○
注(2)
寸法公差は,JIS B 1001の2級を適用する。
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B 5116:2003
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表 2 形状及び寸法(B形)
注(3)
モールド用金型に組み込んだとき,サポートピラの高さ(L)とスペーサブロックの高さは同じ
でなければならない。
単位 mm
D
L
D1 H7
D2
L1
L2
40
50
63
80
100
125
160
25
○
○
○
○
○
○
8
+0.015
0
M8
15
15
32
○
○
○
○
○
○
8
40
○
○
○
○
○
○
10
M10
18
18
50
○
○
○
○
○
10
63
○
○
○
○
○
12
+0.018
0
M12
20
20
80
○
○
○
○
○
12
5
B 5116:2003
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 5116 : 1995 モールド金型用サポートピラ
ISO 10073:1991 Tools for moulding-Support pillars
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規格
番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策
項目番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範囲
モールド金型(主にプラ
スチック用金型,ダイカ
スト用金型,ゴム用金
型)に用いるサポートピ
ラについて規定。
ISO
10073
1
モールド金型(プラスチッ
ク用,ダイカスト用,ゴム
用など)に用いられるサポ
ートピラについて規定。
IDT
2.引用規格
JIS B 1001を引用。
ISO
10073
ISO 273を備考として引
用。
IDT
ISO 273に相当するJISはJIS B
1001があり,これを引用する。
3.種類及び記
号
形状によりA形,B形に
区分している。
ISO
10073
2
形状によりA形,B形に区
分している。
IDT
4.材料及び硬
さ
S45C又はこれと同等以
上の鋼と規定している。
硬さは受渡当事者間の
協議による。
ISO
10073
4
low carbon steel(低炭素鋼)
と規定している。
硬さは製造業者に一任と
する。
MOD/変更
low carbon steelの定義は,S20C
以下であり,使用目的から不適
格。
ISOに見直し要求を行ってい
る。
5.形状・寸法
呼び寸法、基準寸法、許
容差などを規定してい
る。
ISO
10073
3
呼び寸法,基準寸法,許容
差などを規定している。
IDT
6.表示
規格名称,規格番号,種
類及び記号,外径,長さ
を表示する。
ISO
10073
5
規格名称,規格番号,種類
及び記号,外径,長さを表
示する。
IDT
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
2
B
5
11
6
:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
B 5116:2003
備考1.項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2.JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
2
B
5
11
6
:
2
0
0
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。