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B 5111 : 2000 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本金型

工業会 (JDMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本工業規格である。 

今回の改正では,全面的に見直し,ISO 10907-1 : 1996, Tools for moulding−Locating rings−Part 1 : Locating 

rings for moulding without thermal insulating sheets in small or medium moulds−Types A and Bに整合させるた

めの各項目の改正を行った。 

これによってJIS B 5111 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。 

JIS B 5111には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 5111 : 2000 

プラスチック用金型の 

ロケートリング 

Locating rings of moulds for plastics 

序文 この規格は,1996年に第1版として発行されたISO 10907-1, Tools for moulding−Locating ringsを基

に作成した日本工業規格であるが,従来,日本工業規格で規定していた種類及びその形状,寸法並びに表

示を追加規定している以外は,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更

の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。 

1. 適用範囲 この規格はプラスチック用射出金型に用いるロケートリングについて規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 10907-1 : 1996 Tools for moulding−Locating rings−Part 1 : Locating rings for moulding 

without thermal insulating sheets in small or medium moulds−Types A and B (MOD) 

2. 種類及び記号 ロケートリングの種類及び記号は,表1のとおり区分する。 

表1 種類及び記号 

種類 

記号 

A形 

B形 

AJ形 

AJ 

BJ形 

BJ 

3. 形状・寸法 ロケートリングの形状及び寸法は,付表1〜付表4による。 

4. 材料 ロケートリングの材料は,降伏点又は耐力が370 N/mm2以上の鋼とし,その鋼種は受渡当事者

間の協議による。 

5. 表示 この規格に適合するロケートリングには,次の表示をする。 

a) 規格の名称 

b) 規格番号 

c) 種類又はその記号 

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B 5111 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 呼び寸法 (D)  

e) 内径 (D1) (B形は表示なし) 

例1. ロケートリングJIS B 5111 A-100×32 

例2. ロケートリングJIS B 5111 B-100 

例3. ロケートリングJIS B 5111 AJ-60×35 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,

製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一

任する。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,

製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一

任する。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,

製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一

任する。 

図1 D<90mm 

図2 D=90mm 

図3 D>90mm 

付表1 A形 

単位 mm 


f8 

D1 

参照図 

25 

28 

32 

40 

 60 

○ 

図1 

 63 

○ 

○ 

図1 

 80 

○ 

○ 

○ 

図1 

 90 

○ 

○ 

○ 

図2 

100 

○ 

○ 

○ 

○ 

図3 

110 

○ 

○ 

○ 

○ 

図3 

125 

○ 

○ 

○ 

○ 

図3 

160 

○ 

○ 

○ 

図3 

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B 5111 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,

製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一任

する。 

注(1) コーナーR又は面取り形状

は,製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一

任する。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,

製造業者に一任する。 

(2) 逃げの形状は,製造業者に一任

する。 

図4 D<90mm 

図5 D=90mm 

図6 D>90mm 

付表2 B形 

単位 mm 

Df8 

参照図 

 60 

図4 

 63 

図4 

 80 

図4 

 90 

図5 

100 

図6 

l10 

図6 

125 

図6 

160 

図6 

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B 5111 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,製造

業者に一任する。 

図7 

付表3 AJ形 

単位 mm 

呼び寸法 

(D) 

D1 

D2 

D3 

 60 

 60 

 35 

 48 

5.5 

9.5 

5.4 

100 

100 

 70 

 85 

6.6 

11 

6.5 

120 

120 

 90 

105 

6.6 

11 

6.5 

150 

150 

110 

130 

14 

8.6 

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B 5111 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注(1) コーナーR又は面取り形状は,製造業者

に一任する。 

図8 

付表4 BJ形 

単位 mm 

呼び寸法 

(D) 

D1 

D2 

D3 

100 

100 

35 

 85 

6.6 

11 

6.5 

100 

100 

50 

 85 

6.6 

11 

6.5 

120 

120 

35 

 85 

6.6 

11 

6.5 

120 

120 

50 

 85 

6.6 

11 

6.5 

150 

150 

35 

100 

14 

8.6 

150 

150 

50 

100 

14 

8.6 

background image

 
 

6

B

 5

11

1

 : 

2

0

0

0

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表 

JIS B 5111 : 2000 プラスチック用金型のロケートリング 

ISO 10907-1 : 1996 Tools for mouldmg−Locating rings−Part 1:モールド用ロケートリング:

パート1断熱板を使用しない中小型用ロケートリング 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際規

格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の

項目ごとの評価及びその内容 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目番号 

内容 

項目番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

(1)適用範囲 

プラスチック用射出金型
に用いるロケートリング
を規定。 

(1)適用範囲 

断熱板を用いない中小型
のモールド用ロケートリ
ング(穴付きA形と穴な
しB形)の基本寸法と許
容差を規定。 

MOD/ 
追加 

ISOはEUROMAP2の規
定にある成形機に合わせ
た規格であり,JISは日
本で多く使用されている
成形機で多く利用されて
いる規格を追加規定し
た。 

同左 

(2)種類及び

記号 

A形,B形,AJ形,BJ
形を規定。 

なし 

MOD/ 
追加 

種類の区分を明確にし,
その記号を決めた。 

使用上混乱するおそれがある
ため,当面JISの併記とし,将
来は国際規格へ一本化する予
定。 

(3)形状・寸

法 

種類に対応した基本寸法
及び許容差を規定。 

(2)寸法 

A形及びB形で,それぞ
れ外形サイズが3種類の
規格について、基本寸法
と許容差を規定。 

MOD/ 
追加 

使用上の混乱を避けるた
め 
AJ形(従来のA形) 
BJ形(従来のB形) 
を追加規定。 

使用上混乱するおそれがある
ため,当面JISの併記とし,将
来は国際規格へ一本化する予
定。 

(4)材料 

降伏点又は耐力が
370N/mm2以上の鋼とし,
鋼種は受渡当事者間の協
議と規定。 

(3)材料 

降伏点又は耐力が,
370N/mm2以上の鋼とし,
鋼種は製造業者に一任す
ると規定。 

IDT 

(5)表示 

規格名称,番号,呼び寸
法などを規定。 

(4)表示 

規格名称,番号,呼び寸
法などを規定。 

IDT 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

 
 

7

B

 5

11

1

 : 

2

0

0

0

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

−IDT ················ 技術的差異がない。 
−MOD/追加 ····· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

2.  JISと国際規格との対応程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

−MOD ·············· 国際規格を修正している。 

B 5111 : 2000 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS B 5111(プラスチック用金型のロケートリング)改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

村 田 良 司 

東京理科大学理工学部 

(幹事) 

国 枝 正 典 

東京農工大学工学部 

(委員) 

橋 本   進 

財団法人日本規格協会 

黒 田 武 夫 

社団法人日本鍛圧機械工業会 

中 島 次 登 

社団法人日本金属プレス工業協会 

金 子 昌 雄 

社団法人日本ダイカスト協会 

安 達 治 喜 

昭和精機工業株式会社 

池 田 振一郎 

株式会社オギハラ 

石 川 一 成 

昭和精工株式会社 

石 川 雅 也 

池上金型工業株式会社 

坂 西 伸 一 

黒田精工株式会社 

下 辻  和美 

大機金型工業株式会社 

坪 内 英 明 

岐阜精機工業株式会社 

中 川 輝 男 

株式会社京浜金型製作所 

広 瀬 洋 吉 

立松モールド工業株式会社 

米 村 成 行 

株式会社積水工機製作所 

飯 塚 栄 治 

パンチ工業株式会社 

犬 飼   治 

双葉電子工業株式会社 

嶋 田 卓 也 

日本デイトンプログレス株式会社 

末 永 裕 之 

日本金型材株式会社 

武 居 雅 夫 

株式会社ミスミ 

並 木 邦 夫 

大同特殊鋼株式会社 

浜小路 正 博 

日立金属株式会社 

比留間   弘 

大同アミスター株式会社 

吉 田 興 二 

日本金型部品工業株式会社 

(事務局) 

萬   克 己 

社団法人日本金型工業会