B 5105 : 2000
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本金型
工業会 (JDMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本工業規格である。
今回の改正では,全面的に見直し,ISO 8018 : 1985, Mould guide bushes, headed, and locating guide bushes,
headedに整合させるため各項目の改正を行った。また,名称を“ダイカスト金型用ガイドピンブシュ”か
ら“モールド用ガイドブシュ”とし,JIS B-5110 : 1995(プラスチック用金型のガイドピンブシュ)を包含
させる改正を行った。
これによってJIS B 5105 : 1995は改正され,また,JIS B 5110 : 1995は廃止・統合され,この規格に置き
換えられる。
JIS B 5105には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 5105 : 2000
モールド用ガイドブシュ
Guide bushes for moulds
序文 この規格は,1985年に第1版として発行されたISO 8018,Mould guide bushes, headed, and locating
guide bushes, shoulderedを基に作成した日本工業規格であるが,従来,日本工業規格で規定していた形状・
寸法,材料及び表示を追加規定している以外は技術的内容を変更することなく作成している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表
をその説明を付けて,附属書に示す。
1. 適用範囲 この規格は,主にダイカスト金型,プラスチック用金型などのモールド金型に用いられる
ガイドブシュについて規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8018 : 1985 Mould guide bushes, headed and locating guide bushes, shouldered (MOD)
2. 種類及び記号 ガイドブシュの種類及び記号は,形状によって表1のとおり区分する。
表1 種類及び記号
種類
記号
参照付表
A形
A
付表1
AJ形
AJ
付表2
B形
B
付表3
C形
C
付表4
3. 形状・寸法 ガイドピンの形状及び寸法は,付表1〜付表4による。
4. 材質 ガイドピンの材質は,受渡当事者間の協議による。
5. 表示 この規格に適合したガイドブシュは,次の表示とする。
a) 規格の名称
b) 規格番号
c) 種類又は記号
d) 呼び寸法 (D)
e) 全長 (L)
2
B 5105 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例1. モールド用ガイドブシュJIS B 5105-AJ-40×100
付表1 形状及び寸法(A形)
注(1) にげ又はR,R≦0.1×S
単位 mm
呼び寸法 (D)
12
16
20
25
32
40
50
D
寸法
12
16
20
25
32
40
50
許容差 (h7)
+ 0.018
0
+ 0.021
0
+ 0.025
0
D1
寸法
18
22
28
32
40
50
63
許容差 (k6) +0.012
+0.001
+0.015
+0.002
+0.018
+0.002
+0.021
+0.002
D2
22
26
32
36
45
56
71
S
4
6
8
L1
L
16
16
16
16
20
20
20
20
20
25
25
25
25
25
32
32
32
32
32
32
40
32
40
40
40
40
50
32
50
50
50
50
63
63
63
63
63
63
80
63
80
80
80
80
80
100
80
80
100
100
100
125
100
100
100
160
100
100
200
125
125
3
B 5105 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 形状及び寸法(AJ形)
注(1) にげ又はR,Rmax=0.1×S
単位 mm
呼び寸法 (D)
12
16
20
25
*30
32
*35
40
50
60
D
寸法
12
16
20
25
30
32
35
40
50
60
許容差 (h7)
+0.018
0
+0.021
0
+0.025
0
+0.030
0
D1
寸法
20
25
30
35
42
44
48
55
70
80
許容差 (k6)
+0.015
+0.002
+0.018
+0.002
+0.021
+0.002
D2
25
30
35
40
47
49
54
61
76
86
S
6
8
10
12
L
20
○
○
○
25
○
○
○
○
*30
○
○
○
○
○
○
○
32
○
○
○
○
○
○
○
*35
○
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
○
45
○
○
○
○
○
○
○
○
50
○
○
○
○
○
○
○
○
*60
○
○
○
○
○
○
○
○
○
63
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
*70
○
○
○
○
○
○
○
○
○
80
○
○
○
○
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
○
○
100
○
○
○
○
○
○
○
○
*110
○
○
○
○
○
○
○
*120
○
○
○
○
○
○
○
125
○
○
○
○
○
○
*130
○
○
○
○
○
○
140
○
○
○
160
○
○
備考1. 呼び寸法 (D) 及び全長 (L) は基本数列R20を採用し,全長が100未満の数値は有効数値1けた,100以
上の数値は有効数値2けたで丸めた。
2. 呼び寸法 (D) 及び全長 (L) に*印を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
4
B 5105 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表3 形状及び寸法(B形)
注(1) にげ又はR,R≦0.1×S
単位 mm
呼び寸法 (D)
12
16
20
25
32
40
50
D
寸法
12
16
20
25
32
40
50
許容差 (h7)
+0.018
0
+0.021
0
+0.025
0
D1
寸法
18
22
28
32
40
50
63
許容差 (k6) +0.012
+0.001
+0.015
+0.002
+0.018
+0.002
+0.021
+0.002
D2
22
26
32
36
45
56
71
S
4
6
8
L2
L
L1
20
16
20
25
20
25
25
25
25
32
25
32
32
32
32
40
32
32
32
40
40
50
40
32
32
40
40
50
63
50
40
40
40
50
71
63
40
40
40
50
90
80
50
50
63
63
112
100
63
63
63
80
100
132
125
63
80
80
100
100
170
160
63
80
80
100
100
210
200
125
125
5
B 5105 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表4 形状及び寸法(C形)
単位 mm
呼び寸法 (D)
12
16
20
25
*30
32
*35
40
50
60
D
寸法
12
16
20
25
30
32
35
40
50
60
許容差 (h7)
+0.018
0
+0.021
0
+0.025
0
+0.030
0
D1
寸法
20
25
30
35
42
44
48
55
70
80
許容差 (k6)
+0.015
+0.002
+0.018
+0.002
+0.021
+0.002
L
15
○
16
○
○
20
○
○
○
○
25
○
○
○
○
*30
○
○
○
○
32
○
○
○
○
○
○
*35
○
○
○
○
○
○
40
○
○
○
○
○
○
○
45
○
○
○
○
○
○
○
50
○
○
○
○
○
○
○
○
*60
○
○
○
○
○
○
○
63
○
○
○
○
○
○
○
*70
○
○
○
○
○
○
○
80
○
○
○
○
○
○
○
90
○
○
○
○
○
○
○
○
100
○
○
○
○
○
○
○
*110
○
○
○
○
○
○
○
125
○
○
○
○
○
○
○
備考1. 呼び寸法 (D) 及び全長 (L) は基本数列R20を採用し,全長が100未満の数値は有効数値1けた,100以
上の数値は有効数値2けたで丸めた。
2. 呼び寸法 (D) 及び全長 (L) に*印を付けたものは,なるべく用いないほうがよい。
6
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
7
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 5105 : 2000 モールド用ガイドブシュ
ISO 8018 :
8
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I) JISの規定
(II) 国際規
格番号
(III) 国際規格の規定
(
I
V
)
J
I
S
と
国
際
規
格
と
の
技
術
的
差
異
の
項
目
ご
と
の
評
価
及
び
そ
の
内
容
(
V
)
J
I
S
と
国
際
規
格
と
の
技
術
的
差
異
の
理
由
及
び
今
後
の
対
策
9
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
項目番号
内容
項目番号
内容
項
目
ご
と
の
評
価
技
術
的
差
異
の
内
容
(1) 適用範囲 ダイカスト金型・プラスチ
ック用金型などのモール
ド用ガイドブシュを規定。
(1) 適用範囲 モールド用ガイドブシ
ュを規定。
I
D
T
モ
ー
ル
ド
用
と
い
う
総
括
的
用
語
が
あ
い
ま
い
な
た
め
,
J
I
S
で
は
,
用
語
と
し
て
混
乱
す
る
お
そ
れ
が
あ
る
た
め
,
J
I
S
の
表
記
と
し
た
。
1
0
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
主
に
ダ
イ
カ
ス
ト
,
プ
ラ
ス
チ
ッ
ク
用
な
ど
と
し
た
。
なし
(2) 参照
関連規格を表示。
M
O
D
/
削
除
J
I
S
で
は
,
引
用
規
格
が
な
い
た
め
11
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
,
削
除
し
た
。
(2) 種類と記
号
A形,AJ形,B形,C形を
規定。
なし
M
O
D
/
追
加
種
類
の
区
分
を
明
確
に
し
,
そ
の
記
号
を
決
め
た
。
使
用
上
混
乱
す
る
お
そ
れ
が
あ
る
た
め
,
当
面
は
旧
J
I
S
と
の
併
記
と
し
,
1
2
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
将
来
は
国
際
規
格
へ
一
本
化
す
る
予
定
。
(3) 硬さ
ガイドブシュの硬さを
55HRC以上と規定。
なし
M
O
D
/
追
加
技
術
的
特
性
と
し
て
必
要
な
た
め
,
追
加
し
た
。
1
3
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(4) 形状・寸
法
種類に対応した呼び寸法,
長さなどを規定。
(3) 寸法
A形(ガイドブシュつば
あり)B形(位置決めブ
シュつばあり)の寸法を
規定。
M
O
D
/
追
加
使
用
上
の
混
乱
を
避
け
る
た
め
A
J
形
,
C
形
(
従
来
の
B
形
)
を
追
加
し
た
。
使
用
上
混
乱
す
る
お
そ
れ
が
あ
る
た
め
,
当
面
J
I
S
の
併
記
と
し
,
将
来
は
国
際
規
格
へ
一
1
4
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
本
化
す
る
予
定
。
(5) 材料
材料は受渡当事者間の協
議と規定。
なし
M
O
D
/
追
加
用
途
な
ど
に
よ
る
材
料
特
性
を
求
め
る
こ
と
が
あ
る
た
め
,
明
記
し
た
。
1
5
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(6) 表示
規格名称,番号,呼び寸法
などを規定。
(4) 表示
規格名称,番号,呼び寸
法などを規定。
I
D
T
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
1
6
B
5
1
0
5
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT……………技術的差異がない。
− MOD/削除……国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− MOD/追加……国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− MOD…国際規格を修正している。
17
B 5105 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 5105(モールド用ガイドブシュ)改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
村 田 良 司
東京理科大学理工学部
(幹事)
国 枝 正 典
東京農工大学工学部
(委員)
橋 本 進
財団法人日本規格協会
黒 田 武 夫
社団法人日本鍛圧機械工業会
中 島 次 登
社団法人日本金属プレス工業協会
金 子 昌 雄
社団法人日本ダイカスト協会
安 達 治 喜
昭和精機工業株式会社
池 田 振一郎
株式会社オギハラ
石 川 一 成
昭和精工株式会社
石 川 雅 也
池上金型工業株式会社
坂 西 伸 一
黒田精工株式会社
下 辻 和 美
大機金型工業株式会社
坪 内 英 明
岐阜精機工業株式会社
中 川 輝 男
株式会社京浜金型製作所
広 瀬 洋 吉
立松モールド工業株式会社
米 村 成 行
株式会社積水工機製作所
飯 塚 栄 治
パンチ工業株式会社
犬 飼 治
双葉電子工業株式会社
嶋 田 卓 也
日本デイトンプログレス株式会社
末 永 裕 之
日本金型材株式会社
武 居 雅 夫
株式会社ミスミ
並 木 邦 夫
大同特殊鋼株式会社
浜小路 正 博
日立金属株式会社
比留間 弘
大同アミスター株式会社
吉 田 興 二
日本金型部品工業株式会社
(事務局)
萬 克 己
社団法人日本金型工業会