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B 5063:2003  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本金型

工業会 (JDMA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 5063:1995は改正され,この規格に置き換えられる。 

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8977:1987 Tools for pressing−

Round matrixesを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS B 5063:2003には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

B 5063:2003  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 種類及び記号 ·················································································································· 1 

3. 形状及び寸法 ·················································································································· 1 

4. 材料及び硬さ ·················································································································· 3 

5. 表示 ······························································································································ 3 

5.1 A形及びB形の場合 ······································································································· 3 

5.2 AJ形及びBJ形の場合 ····································································································· 4 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 5 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 5063:2003 

プレス型用ダイブシュ 

Die bushing for press dies 

序文 この規格は,1987年に第1版として発行されたISO 8977, Tools for pressing−Round matrixesを元に,

対応する部分(形状・寸法)については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した

日本工業規格であるが,対応国際規格に規定されていない規定内容を日本工業規格として追加している。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,プレス型に用いるダイブシュについて規定する 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 8977:1987,Tools for pressing―Round matrixes (MOD) 

2. 種類及び記号 ダイブシュの種類及び記号は,表1のとおり区分する。 

表 1 種類及び記号 

種類 

記号 

備考 

A形 

つば部なし 

B形 

つば部あり 

AJ形 

AJ 

つば部なし 

BJ形 

BJ 

つば部あり 

3. 形状及び寸法 ダイブシュの形状及び寸法は,表2及び表3による。 

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B 5063:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 2 形状及び寸法(A形及びB形) 

注(1) にげ又はRを付ける。 

(2) 打込み案内形状は,製造業者に一任する。 

備考 切れ刃部L1はD1の許容誤差内において,上部表面側を最小径のテーパにすることもある。 

単位 mm 

呼び寸法 

(D) 

D1 

(H 8) 

 L 

+0.5 

 0 

 D2 

−0.25 

L1 

D3 

最大 


法 

許容差 

いずれか選択 

A形 (n5) B形 (m5) 

16 20 25 32 

最小 標準 最大 

+0.013 
+0.008 

+0.009 
+0.004 

 1.0以上 2.4以下 ○ ○ ○ 

2.8 

 1.6以上 3.0以下 ○ ○ ○ 

3.5 

+0.016 
+0.010 

+0.012 
+0.006 

 2.0以上 3.5以下 ○ ○ ○ ○ 

11 

10 

10 

 3.0以上 5.0以下 ○ ○ ○ ○ 

13 

5.8 

13 

13 

+0.020 
+0.012 

+0.015 
+0.007 

 4.0以上 7.2以下 

○ ○ ○ 

16 

16 

16 

 6.0以上 8.8以下 

○ ○ ○ 

19 

9.5 

20 

20 

+0.024 
+0.015 

+0.017 
+0.008 

 7.5以上11.3以下 

○ ○ ○ 

24 

12 

12 

25 

25 

11.0以上16.6以下 

○ ○ ○ 

29 

12 

17.3 

32 

32 

+0.028 
+0.017 

+0.020 
+0.009 

15.0以上20.0以下 

○ ○ ○ 

36 

12 

20.7 

40 

40 

18.0以上27.0以下 

○ ○ ○ 

44 

12 

27.7 

50 

50 

26.0以上36.0以下 

○ ○ ○ 

54 

12 

37 

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B 5063:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 3 形状及び寸法(AJ形及びBJ形) 

注(3) にげ又はRを付ける。 

(4) 打込み案内形状は,製造業者に一任する。 

単位mm 

呼び寸法 

(D) 

 L 

+0.5 

 0 

D1 

L1 

 D2 

 −0.25 

D3 

最大 

寸法 

許容差 

切れ刃部直径の寸法範囲 

いずれか選択 

AJ形 (n5) 

BJ形 (m5) 

最小  標準  最大 

+0.013 

+0.009 

16 

1.0以上 

2.4以下 

2.8 

+0.008 

+0.004 

20 

1.0以上 

3.0以下 

3.5 

+0.016 

+0.012 

22 

1.5以上 

4.0以下 

11 

4.5 

10 

10 

+0.010 

+0.006 

25 

2.0以上 

6.0以下 

13 

6.5 

13 

13 

+0.020 

+0.015 

28 

3.0以上 

8.0以下 

16 

8.5 

16 

16 

+0.012 

+0.007 

30 

5.0以上 

10.0以下 

19 

10.5 

20 

20 

+0.024 

+0.017 

32 

7.0以上 

12.0以下 

12 

23 

13.0 

25 

25 

+0.015 

+0.008 

35 

9.0以上 

16.6以下 

12 

28 

17.3 

32 

32 

40 

12.0以上 

20.0以下 

12 

35 

21.0 

38 

38 

+0.028 

+0.020 

16.0以上 

26.0以下 

12 

41 

27.0 

40 

40 

+0.017 

+0.009 

16.0以上 

27.0以下 

12 

43 

27.7 

50 

50 

20.0以上 

36.0以下 

12 

53 

37.0 

4. 材料及び硬さ ダイブシュの材料及び硬さは,受渡当事者間の協定による。 

5. 表示 プレス型用ダイブシュの表示は,次による。 

5.1 

A形及びB形の場合  

a) 規格名称 

B 5063:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 規格番号 

c) 種類又はその記号 

d) 外径 (D) 

e) 内径 (D1) 

f) 

全長 (L) 

g) 切れ刃部の長さ (L1) 

例 プレス型用ダイブシュ JIS B 5063 A 5×1×16×2 

5.2 

AJ形及びBJ形の場合  

a) 規格名称 

b) 規格番号 

c) 種類又はその記号 

d) 外径 (D) 

e) 全長 (L) 

f) 

内径 (D1) 

g) 切れ刃部の長さ (L1) 

例 プレス型用ダイブシュ JIS B 5063 AJ 10×25×5×8 

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B 5063:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS B 5063: 2003 プレス金型用ダイブシュ 

ISO 8977:1987 Tools for pressing−Round matrixes 
(プレス型用ダイブシュ) 

(I) JISの規定 

(II) 国際
規格番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本体 
表示方法:点線の下線又は実線の側線 

(V) JISと国際規格との技術的差異の
理由及び今後の対策 

項目番号 

内容 

項目番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1.適用範囲 

プレス型用ダイブ
シュについて規定。 

1.適用範囲 

外径が5 mmから50 
mmのプレス型用ダイ
ブシュについて規定。 

IDT 

− 

なし 

2.参照 

工具鋼規格及び金属
材料の硬さ試験規格
を表示。 

MOD/削除 

JISでは,引用規格がないため,削除
した。 

2.種類及び記

号 

A形,B形,AJ形,
BJ形を規定。 

なし(ただし,寸法の
項でA形,B形に区分
している。) 

MOD/追加 AJ形,BJ形を追加した。 使用上混乱するおそれがあるため,種

類の区分を明確にし,その記号を決
め,当面JISの併記とし,将来は国際
規格へ変更提案する予定。 

3.形状及び寸

法 

種類別に,呼び寸
法,外径寸法,長さ,
許容差などを規定。 

3.寸法 

形状によってA形,B
形に分けて,呼び寸
法,外形寸法外径,長
さ,許容差などを規
定。 

MOD/追加 切れ刃部直径の寸法の

許容差が異なるため,AJ
形,BJ形を追加した。 

用途によって切れ刃部直径の寸法の
許容差が異なるため追加規定した。 

4.材料及び硬

さ 

受渡当事者間の協
議と規定。 

4.材料及び硬さ 材料は製造者一任と

規定し,硬さは例とし
て,工具鋼と高速度鋼
別に記載。 

MOD/変更 硬さの例示をせず,材料

と同様に受渡当事者間
の協議とした。 

用途によって要求される硬さが異な
るため,材料及び硬さの例示をしなか
った。 

5.表示 

規格名称,番号,種
類各部寸法などを
規定。 

5.表示 

規格名称,番号,種類
各部寸法などを規定。 

MOD/変更 ISOは外径,内径,全長

の順に表示するが,JIS
は外径,全長,内径の順
に表示する。 

使用上混乱するおそれがあるため,A
形,B形はISOに準拠したが,AJ形,
BJ形は従来のJIS方式とした。 
将来は国際規格へ変更提案する予定。 

5

B

 5

0

6

3

2

0

0

3

  

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B 5063:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

−IDT…………… 

技術的差異がない。 

−MOD/削除…… 

国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 

−MOD/追加…… 

国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

−MOD/変更…… 

国際規格の規定内容を変更している。 

2. JISと国際規格との対応程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

−MOD…………… 

国際規格を修正している。 

6

B

 5

0

6

3

2

0

0

3