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B 4803 : 1998  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS B 4803-1973は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正によって,この規格は対応国際規格であるISO 3295 : 1975 (Narrow bandsaw blades for 

woodworking−Dimensions) との整合性及び使用実態に合わせ改正を行った。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 4803 : 1998 

木工用帯のこ 

Bandsaw blades for woodworking 

序文 この規格は,1975年に第1版として発行されたISO 3295 (Narrow bandsaw blades for woodworking−

Dimensions) を元に作成した日本工業規格であるが,従来,日本工業規格で規定していた種類とその形状・

寸法を規定している以外は,技術的内容を変更することなく作成している。また,対応国際規格に規定さ

れていない項目(品質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)を日本工業規格として追加して

いる。 

1. 適用範囲 この規格は,木工用帯のこ(以下,帯のこという。)について規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 3295 : 1975 Narrow bandsaw blades for woodworkmg−Dimensions 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,その最新版を適用する。 

JIS B 7502 マイクロメータ 

JIS B 7507 ノギス 

JIS B 7725 ビッカース硬さ試験−試験機の検証 

JIS G 3311 みがき特殊帯鋼 

JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験方法 

3. 品質 

3.1 

外観 外観は,割れ,使用上有害なきず,さびなどの欠点がなく,仕上げは良好でなければならな

い。 

3.2 

幅及び厚さのばらつき 帯のこの幅及び厚さのばらつきは,表1による。 

表1 幅及び厚さのばらつき 

単位 mm 

区分 

ばらつき(単体内) 

幅 

厚さ 

幅 

厚さ 

127以下 

0.7 以下 

0.4以下 

0.05以下 

0.8 以上 

0.06以下 

152以上 

1.05 以下 

0.5以下 

0.07以下 

1.25 以上 

0.08以下 

3.3 

硬さ 帯のこの硬さ及び硬さのばらつきは,表2による。 

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B 4803 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2 硬さ 

幅の区分 

mm 

硬さ 

HV 

硬さのばらつき(単体内) 

HV 

63以下 

320〜490 

50以下 

76以上 

400〜560 

3.4 

横曲がり 帯のこの横曲がりは,表3による。 

表3 横曲がり 

単位 mm 

幅の区分 

25以下 

32〜76 

102〜152 

178以上 

横曲がり 

15以下 

10以下 

8以下 

6以下 

4. 形状及び寸法 帯のこの形状及び寸法は,付表1による。 

5. 材料 帯のこの材料は,JIS G 3311に規定する。SK6M又はSKS5M若しくは使用上これと同等以上

の性能をもつものとする。 

6. 試験方法 

6.1 

幅及び厚さ 幅は任意の4か所について,JIS B 7507に規定するノギスを用いて測定する。 

厚さは,幅40mm以下のものは幅のほぼ中央,幅50mm以上のものは図1に示すように端面から5〜15mm

内側の線上で,任意の4か所について,JIS B 7502に規定するマイクロメータを用いて測定する。 

幅及び厚さのばらつきは,単体内の測定値のうちの最大値と最小値との差で表す。 

6.2 

硬さ 硬さは,任意の4か所について,JIS B 7725に規定するビッカース硬さ試験機を用い,JIS Z 

2244による試験方法によって測定する。 

硬さのばらつきは,単体内の測定値のうちの最大値と最小値との差で表す。 

6.3 

横曲がり 横曲がりは,長さを6mとする任意の2か所について,図1に示すように6mの両端を結

んだ直線を基準とする最大の曲がりを,JIS B 7507に規定するノギスを用いて測定し,その最大値で表す。 

図1 横曲がり 

7. 検査 検査は,品質,形状及び寸法について行い,3.及び4.の規定に適合しなければならない。 

8. 製品の呼び方 製品の呼び方は,日本工業規格番号又は規格名称と,幅及び厚さによる。 

例 JIS B 4803 152×1.25 

木工用帯のこ 152×1.25 

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B 4803 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

9. 表示 製品には,次の事項を表示する。 

a) 幅 (W) ×厚さ (T)  

b) 材料名又は記号 

c) 製造業者名又はその略号 

付表1 形状及び寸法 

単位 mm 

幅 

厚さ 

ピッチ(1) 

幅 

厚さ 

ピッチ(1) 

許容差 

許容差 

許容差 

許容差 

6.3 

±1 

0.5 

±0.03 

40 

21

+− 

0.8 

±0.03 

10 

10 

0.5 

6.3 

50 

0.9 

12.5 

0.55 

− 

51 

0.55 

− 

0.65 

0.65 

0.7 

0.7 

12.5 

0.6 

6.3 

0.8 

13 

0.55 

− 

63 

0.9 

12.5 

0.65 

76 

0.7 

− 

0.7 

0.8 

±0.04 

16 

0.6 

6.3 

0.9 

0.65 

− 

102 

42

+− 

0.65 

0.7 

0.7 

0.8 

0.8 

19 

0.65 

0.9 

0.7 

1.05 

0.8 

127 

0.7 

20 

0.5 

6.3 

0.8 

0.7 

0.9 

25 

21

+− 

0.5 

6.3 

1.05 

±0.05 

0.65 

− 

152 

0.9 

0.7 

1.05 

0.8 

− 

1.25 

±0.06 

0.9 

178 

1.05 

32 

0.7 

10 

1.25 

±0.07 

0.8 

− 

203 

1.25 

38 

0.7 

1.45 

0.8 

255 

1.45 

注(1) ピッチ (P) は,ISO 3295によるもので,図に示す歯の形状だけに適用する。 
備考1. 歯切りの有無及びピッチは,受渡当事者間の協定による。 

2. 下線を施してある箇所は,原国際規格にはない寸法である。 

B 4803 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

丸 山 弘 志 

東京理科大学 

中 嶋   誠 

通商産業省機械情報産業局 

本 間   清 

工業技術院標準部 

山 村 修 蔵 

財団法人日本規格協会 

○ 古 田   寛 

兼房株式会社 

◎ 竹 村 曽 吉 

天竜製鋸株式会社 

○ 高 崎 寿 夫 

三和製鋸株式会社 

 海老原   稔 

小島工業株式会社 

△ 大 谷   徹 

大同特殊鋼株式会社 

△ 加 藤 範 夫 

オタリ株式会社 

△ 水 落 敏 夫 

大阪熱処理株式会社 

○ 石 津 匡 美 

有限会社石津製作所 

○ 関     恒 

東海製作株式会社 

△ 廣 田 哲 夫 

株式会社ヒロタ 

△ 浅 井 正 幸 

中部機械製造株式会社 

△ 田 中   賞 

株式会社大井製作所 

村 上   勝 

社団法人全国木工機械工業会 

(事務局) 

箱 田 大 幸 

日本機械鋸・刃物工業会 

備考 ○印は,丸のこJIS原案作成分科会委員 

◎印は,丸のこJIS原案作成分科会長 
△印は,帯のこJIS原案作成分科会委員 

印は,帯のこJIS原案作成分科会長 

文責 海老原 稔