2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4706-1966
製材のこやすり
Mill Saw Files
1. 適用範囲 この規格は,製材ノコヤスリについて規定する。
関連規格:JIS G 4404(合金工具鋼)
2. 種類 種類は,形状によって,平形および三角形の2種類とし,三角形をさらに細形,並形および大
形の三つに分ける。
3. 材料 材料は,JIS G 4404のSKS 8またはこれと同等以上の品質をもつものとする。
4. 形状・寸法 形状および寸法は,原則として表1および表2による。
表1 平形
単位 mm
呼ビ寸法
A
A1
B
B1
l
l1
150
16
10
3
3
150
45
200
21
13
3.5
3.5
200
55
250
25
16
4
4
250
65
300
28
18
5
4.8
300
75
備考 Cから先端の部分は,lの約45%とする。
2
B 4706-1966
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 三角形
単位 mm
呼ビ寸法
三角細形
三角並形
三角大形
A
A1
l
l1
l2
A
A1
l
l1
l2
A
A1
l
l1
l2
75
4
2.5
75
30
38 5.5 3
75
30
35 7
3.2
75
30
30
90
4.7 2.8
90
35
45 7
3.2
90
35
40 8.5 3.8
90
35
35
100
5.5 3
100
35
50 8.5 4
100
35
45 9.5 4.2
100
35
40
115
6.5 3.2
115
38
55 9.5 4.5
115
38
50 10.5 5
115
38
45
125
7
3.5
125
40
65 10.5 5
125
40
55 11
5.2
125
40
50
140
8
3.8
140
42
75 11
5.2
140
42
65 12
5.8
140
42
55
150
8.5 4
150
45
80 12
5.8
150
45
70 13.5 6
150
45
60
175
10.5 4.5
175
50
90 13.5 6
175
50
80 15
6.8
175
50
70
200
12
6
200
55
100 15
6.8
200
55
90 16.5 7.5
200
55
80
225
13.5 6.5
225
58
115 16.5 7.5
225
58
100 18
8.2
225
58
90
250
15
7
250
60
125 18
8.2
250
60
110 20
9
250
60
100
300
18
8
300
65
150 20
9
300
65
130
−
−
−
−
−
備考1. C点から先端の部分は,先端に向かって細くする。
2. 三角並形および三角大形は,なるべく使用しない。
5. 目の種類および目数
5.1
目の種類 目の種類は,単目とし,なお平形は,中目および細目とする。
5.2
目数 目数は,25 mmの長サにつき,表3および表4による。
表3 平形
呼ビ寸法 mm
150
200
250
300
目数
中目
52
47
40
36
細目
60
54
48
42
備考1. 目数の許容差は,±10%とする。
2. コバの目数は,平面の目数に10〜20%を加えるものとする。
また,平面の目数と同じにすることができる。
表4 三角形
呼ビ寸法mm
75
90
100
115
125
140
150
175
200
225
250
300
目数
三角細形
58
57
55
54
52
51
48
46
45
41
42
38
三角並形
55
54
52
51
49
48
45
44
42
41
39
35
三角大形
54
53
50
49
46
45
43
42
41
40
38
−
備考1. 目数の許容差は,±10%とする。
2. コバの目数は,平面の目数に10〜20%を加える。
6. 品質
3
B 4706-1966
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.1
外観 形状は,曲リ,キズ,割レ,カエリ,その他の有害な欠点がなく,目は規則正しく,仕上ゲ
は良好でなければならない。
6.2
カタサ 目切リ部のカタサは,HRC 63以上でなければならない。
6.3
切レ味および耐久性 切レ味は,全面にわたりむらがなく,良好でなければならない。また,耐久
性は,相当の時間使用しても良好な切削性を長時間維持し,その低下は漸進的でなければならない。
参考 切レ味および耐久性に対しては,その良否を数値的に確かめることが望ましい。
7. 検査
7.1
外観 外観の検査は,通常目視により行ない,6.1の規定を満足しなければならない。
7.2
目の種類および目数 目の種類および目数の検査は,通常目視および所要目数に適応する測定器具
を用いて行ない,5.1および5.2の規定を満足しなければならない。
7.3
カタサ 目切リ部のカタサの検査は,カタサ試験機または試験棒を用いて行ない,6.2の規定を満足
しなければならない。
なお,試験棒を用いてカタサを測定する場合は,少なくともHRC 57〜59のカタサをもつ試験捧により
行ない,目切リ部のどの面のどの部分もむらなくかかり,スベリを生じてはならない。
8. 製品の呼び方 製材ノコヤスリの呼び方は,規格番号または規格名称,種類,呼ビ寸法および目の種
類による。
例: JIS B 4706 平形250 mm中目
製材ノコヤスリ 平形250 mm中目
製材ノコヤスリ 三角細形150 mm
9. 表示 適当な箇所に,製造業者名またはその略号を表示する。