B 4636-1 : 1998
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本
工業規格である。この規格は,下記の6規格を統合するとともに,対応国際規格との整合を図ったもので
ある。これによって下記の6規格は,この規格に置き換えられる。
また,JIS Z 8301が1996年7月に改正されたのに伴い,規格票の様式も変更した。
JIS B 4636-1には次に示す附属書がある。
附属書(規定) I形ソケットレンチ−呼び12.5角ドライブ
なお,本体で規定する“I形ソケットレンチ−呼び12.7角ドライブ”と附属書で規定している“I形ソケ
ットレンチ−呼び12.5角ドライブ”とは,角ドライブの呼び方が異なるだけで実用上差し支えない寸法で
ある。
JIS B 4636は次に示す部構成となっている。
第1部:ソケットレンチ−12.7角ドライブ
第2部:ソケットレンチ−6.3〜25角ドライブ
記
JIS B 4636 : 1994 ソケットレンチ−ソケット
JIS B 4637 : 1994 ソケットレンチ−エクステンションバー
JIS B 4638 : 1994 ソケットレンチ−スピンナハンドル
JIS B 4639 : 1994 ソケットレンチ−ユニバーサルジョイント
JIS B 4640 : 1994 ソケットレンチ−T形スライドハンドル
JIS B 4641 : 1994 ソケットレンチ−ラチェットハンドル
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4636-1 : 1998
ソケットレンチ−12.7角ドライブ
Socket wrenches-12.7mm square drive
序文 この規格は,備考に示す国際規格を元に,本体には,従来,日本工業規格で規定していた種類とこ
れらの形状・寸法,品質,検査,強さ試験,製品の呼び方及び表示を規定し,附属書には,これに対応す
る国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には
規定されていない規定項目(外観,検査など)を追加している。
なお,附属書のうち点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 286-2 : 1988 ISO system of limits and fits−Part 2 : Tables of standard tolerance grades and limit
deviations for holes and shafts
ISO/DIS 691 Assembly tools for screws and nuts−Wrench and socket openings−Tolerances for
gen-eral use
ISO 1174-1 : 1996 Assembly tools for screws and nuts−Driving squares−Part 1 : Driving squares for
hand socket tools
ISO 1711-1 : 1996 Assembly tools for screws and nuts−Technical specifications−Part 1 :
Hand-operated wrenches and sockets
ISO 2725-1 : 1996 Assembly tools for screws and nuts−Square drive sockets−Part 1 :
Hand-operated sockets−Dimensions
ISO 3315: 1996 Assembly tools for screws and nuts−Driving parts for hand-operated square drive
socket wrenches−Dimensions and tests
ISO 3316: 1996 Assembly tools for screws and nuts−Attachments for hand-operated square drive
socket wrenches−Dimensions and tests
1. 適用範囲
この規格は,六角ボルト・ナットの組付け又はその取外しに用いる,12.7mm角ドライブの手動式のソ
ケットレンチについて規定する。
2. 種類
ソケットレンチの種類は,表1による。
2
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 ソケットレンチの種類
製品名称
ソケットレンチ用ソケット
ソケットレンチ用ラチェットハンドル
ソケットレンチ用スピンナハンドル
ソケットレンチ用T形スライドハンドル
ソケットレンチ用ユニバーサルジョイント
ソケットレンチ用エクステンションバー
備考 製品名称でソケットレンチ用ソケットを“ソケット”
と省略し,ソケットレンチ用ラチェットハンドルなど
も“ラチェットハンドル”などと省略してもよい。
また,ソケット以外の製品を,ソケットレンチ用ハ
ンドル類としてまとめ,これも“ハンドル類”と省略
してもよい。
3. 形状・寸法
3.1
ソケットの形状及び寸法
ソケットの形状は,図1によるのがよい。また,寸法は表2による。
備考1. ソケットは,角ドライブ部にハンドル類を差し込んだとき,簡単に脱落しないような溝又は小
径の穴を付けることが望ましい。
2. ソケット部の形状は,六角又は十二角のいずれでもよい。
図1 ソケットの形状
3
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 ソケットの寸法及び試験トルク
単位 mm
呼び
二面幅S
D
最大
L
最大
L1
最小
試験トルク
(N・m)
基準寸法
許容差
8
8
+0.15
+0.03
13
38
6
39
9
9
14
69
10
10
+0.19
+0.04
16
7
88
11
11
18
118
12
12
+0.24
+0.04
19
8
147
13
13
21
177
14
14
+0.27
+0.05
22
9
206
15
15
23
235
16
16
24
10
265
17
17
+0.30
+0.05
25
40
294
18
18
26
324
19
19
+0.36
+0.06
28
12
353
21
21
31
14
471
22
22
33
44
23
23
34
15
24
24
36
16
26
26
+0.48
+0.08
37
18
27
27
39
29
29
41
30
30
44
48
20
32
32
46
3.2
ラチェットハンドルの形状及び寸法
ラチェットハンドルの形状は,図2によるのがよい。また,寸法は図2による。
図2 ラチェットハンドルの形状及び寸法
3.3
スピンナハンドルの形状及び寸法
スピンナハンドルの形状は,図3によるのがよい。また,寸法は図3による。
備考 柄の断面形状は,円形でなくても差し支えない。
4
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図3 スピンナハンドルの形状及び寸法
3.4
T形スライドハンドルの形状及び寸法
T形スライドハンドルの形状は,図4によるのがよい。また,寸法は図4による。
図4 T形スライドハンドルの形状及び寸法
3.5
ユニバーサルジョイントの形状及び寸法
ユニバーサルジョイントの形状は,図5によるのがよい。また,寸法は図5による。
5
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図5 ユニバーサルジョイントの形状及び寸法
3.6
エクステンションバーの形状及び寸法
エクステンションバーの形状は,図6によるのがよい。また,寸法は図6による。
図6 エクステンションバーの形状及び寸法
4. 品質
4.1
外観
ソケットレンチの外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければならない。
4.2
機能
a) ソケットレンチの鋼球の出入りは,硬すぎたり軟らかすぎてはならない。
b) ハンドル類の回転部は,円滑に作動しなければならない。
4.3
硬さ
a) ソケットの硬さは,37HRC以上とする。
6
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b) ハンドル類の角ドライブの硬さは,表3による。
表3 ハンドル類の硬さ
製品名称
硬さ (HRC)
ソケットレンチ用ラチェットハンドル
39以上
ソケットレンチ用スピンナハンドル
37以上
ソケットレンチ用T形スライドハンドル
37以上
ソケットレンチ用ユニバーサルジョイント
37以上
ソケットレンチ用エクステンションバー
36以上
4.4
強さ
ソケットレンチは,6.の強さ試験を行ったとき,各部に使用上有害な欠陥があってはならない。
5. 検査
ソケットレンチの検査は,形状,寸法及び品質について行い,それぞれ3.及び4.の規定に適合しなけれ
ばならない。
6. 強さ試験
6.1
強さ試験方法
a) ソケットは,ドライブ部を固定し,ソケット部にこれと適合する六角試験棒を挿入し,試験トルクを
加えて,15秒間以上保持する。
b) ラチェットハンドルは,角ドライブを固定し,柄の端に試験トルクに対応する荷重を加え,約10秒間
保持する。
c) スピンナハンドルは,角ドライブの軸線と柄部の軸線とをほぼ直角にし,角ドライブを固定して,柄
の端に試験トルクに対応する荷重を加え,約10秒間保持する。
d) T形スライドハンドルは,角ドライブを固定し,柄の端に試験トルクに対応する荷重を加え,約10秒
間保持する。
e) ユニバーサルジョイントは,両方の角ドライブを固定棒(1)に固定し,試験トルクを加え,約10秒間保
持する。
ただし,図7に示すように両方の角ドライブを共通軸の状態にする。
図7 ユニバーサルジョイントの強さ試験
f)
エクステンションバーは,両方の角ドライブを固定棒(1)に固定し,試験トルクを加え,約10秒間保持
する。
注(1) ソケット又はハンドル類で代用してもよい。
6.2
試験トルク
a) ソケットの強さ試験の試験トルクは表2による。
b) ハンドル類の強さ試験の試験トルクは表4による。
7
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 ハンドル類の試験トルク
単位 N・m
製品名称
試験トルク
ソケットレンチ用ラチェットハンドル
490.3
ソケットレンチ用スピンナハンドル
343.2
ソケットレンチ用T形スライドハンドル
343.2
ソケットレンチ用ユニバーサルジョイント
245.2
ソケットレンチ用エクステンションバー
372.6
6.3
六角試験棒
六角試験棒の二面幅の寸法は,ソケットの二面幅Sの最小寸法とし,許容差は表5のとおりとする。試
験棒の硬さは50HRC以上とする。
ただし,附属書の6.2に規定する試験棒を使用してもよい。
表5 六角試験棒の許容差
単位 mm
基準寸法の区分
Sの最小寸法に対する許容差
6を超え 10以下
0
−0.040
10を超え 18以下
0
−0.043
18を超え 30以下
0
−0.052
30を超え 50以下
0
−0.062
7. 製品の呼び方
a) ソケットの製品の呼び方は,製品名称,角ドライブ,六角又は十二角の区分,及び呼びによる。
例 ソケットレンチ用ソケット 12.7 六角 10
b) ハンドル類の製品の呼び方は,製品名称,角ドライブ,及び呼び(2)による。
例1. ソケットレンチ用ラチェットハンドル 12.7
例2. ソケットレンチ用エクステンションバー 12.7 150
注(2) 呼びのないものは不要。
8. 表示
ソケットレンチには適切な箇所に,製造業者名又はその略号を表示する。
ソケットには呼びを表示する。
8
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(規定) I形ソケットレンチ−呼び12.5角ドライブ
1. 適用範囲
この規格は,六角ボルト・ナットの組付け又はその取外しに用いる,呼び12.5角ドライブの手動式ソケ
ットレンチについて規定する。
2. 種類
ソケットレンチの種類は附属書表1による。
附属書表1 ソケットレンチの種類
製品名称
ソケットレンチ用ソケット
ソケットレンチ用ラチェットハンドル
ソケットレンチ用スピンナハンドル
ソケットレンチ用T形スライドハンドル
ソケットレンチ用ユニバーサルジョイント
ソケットレンチ用エクステンションバー
備考 製品名称は,ソケットレンチ用ソケットを“ソケット”と省
略し,ソケットレンチ用ラチェットハンドルなども“ラチェ
ットハンドル”などと省略してもよい。
また,ソケット以外の製品を,ソケットレンチ用ハンドル
類としてまとめ,これも“ハンドル類”と省略してもよい。
3. 形状・寸法
3.1
角ドライブの形状及び寸法
角ドライブの形状は,附属書図1及び附属書図2によるのがよい。また,寸法は附属書表2及び附属書
表3による。
附属書図1 凸角ドライブ
9
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表2 凸角ドライブの寸法
単位 mm
形
二面幅S1
d1
d2
e1
l1
l3
r1
最大
最小
約
最大
最大
最小
最大
最大
A (B)
12.70
12.59
6
3.0
16.9
16.3
15.5
8.0±0.3
0.8
備考1. 形は,括弧付きでないものが望ましい。
2. B形とC形とは,一緒に使用しないほうがよい。
附属書図2 凹角ドライブ
附属書表3 凹角ドライブの寸法
単位 mm
形
二面幅S2
d3
e2
l2
l3
r2
t1
最大
最小
最小
最小
最小
C (D)
13.03
12.76
6.0
17.1
16.0
8.0±0.3
4
3.0
備考1. 形は,括弧付きでないものが望ましい。
2. B形とC形との組合せは用いないほうがよい。
3. a)凸角ドライブのr1に合った面取り又は丸め。
4. b)溝又は小径の穴。
3.2
ソケットの形状及び寸法
ソケットの形状は,附属書図3によるのがよい。また,寸法は附属書表4による。
なお,二面幅寸法の許容差は附属書表5による。
備考 ソケット部は,六角又は十二角のいずれでもよい。
附属書図3 ソケット
10
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表4 ソケットの寸法
単位 mm
呼び
t
最小
d1
最大
d2
最大
l
標準形
最大
l
ロング形
最小
最小試験トルク
(N・m)
10
6
15.5
24.0
40
75
147
11
7
16.7
178
12
8
18.0
212
13
19.2
249
14
10
20.5
288
15
21.7
331
16
23.0
25.5
377
17
24.2
425
18
12
25.5
42
477
19
26.7
26.7
531
21
14
29.2
29.2
44
569
22
30.5
30.5
24
16
33.0
33.0
46
27
18
36.7
36.7
48
30
20
40.5
40.5
50
32
22
43.0
43.0
附属表5 二面幅寸法の許容差
単位 mm
呼び
ソケットの二面幅の許容差
切削加工品
非切削加工品
最小
最大
最小
最大
10, 11
+0.04
+0.19
+0.04
+0.24
12, 13
+0.04
+0.24
+0.04
+0.30
14, 15, 16
+0.05
+0.27
+0.05
+0.35
17, 18
+0.05
+0.30
+0.05
+0.40
19, 21, 22, 24
+0.06
+0.36
+0.06
+0.46
27, 30, 32
+0.08
+0.48
+0.08
+0.58
3.3
ハンドル類の寸法
ハンドル類の寸法は,附属書表6による。
11
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表6 ハンドル類の寸法
単位 mm
製品名称
寸法
最小試験ト
ルク (N・m)
ソケットレンチ用ラチェットハンドル
両側式
d
L1
L2
最大
最小
最大
最大
50
230
300
45
512
片側式
ソケットレンチ用スピンナハンドル
L
最大
490
512
ソケットレンチ用T形スライドハンドル
d
L1
L2
最大
最小
最大
最大
455
27
220
320
50
ソケットレンチ用ユニバーサルジョイント
d
L
284
最大
最大
28
80
ソケットレンチ用エクステンションバー
d
L
最大
25
75± 4
125± 6
250±12
512
4. 品質
4.1
外観
ソケットレンチの外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなくてはならない。
4.2
機能
a) 接続したソケットとハンドル類は,25N以下の荷重で外れてはならない。
テストには同一メーカー製品を使用し,角ドライブの軸に沿って徐々に力を加える。
b) ハンドル類の回転部は,円滑に回転しなければならない。
4.3
硬さ
12
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) ソケットの硬さは,39HRC以上でなければならない。
b) ハンドル類の角ドライブの硬さは,39HRC以上でなければならない。
4.4
強さ
ソケットレンチの強さは,6.1の試験方法で,附属書表4又は附属書表6の試験トルクによって試験し,
試験後は使用性能に影響するような永久変形その他の損傷を示していてはならない。
5. 検査
ソケットレンチの検査は,寸法及び品質について行い,それぞれ3.及び4.の規定に適合しなければなら
ない。
6. 強さ試験
6.1
試験方法
ソケットレンチは試験トルクに達するまで,徐々に荷重を加えていく。試験中,急激に荷重を加えたり,
たたいたりしてはならない。
a) ソケットは,角ドライブとソケット部を試験棒で固定して,トルクを加える。
ソケットは,両方の角ドライブが同軸上にあるような位置にして,試験をする。
b) ラチェットハンドルは,角ドライブを試験棒で固定し,柄の端に荷重を加える。両側式のラチェット
は左右とも試験する。ただし,左右対称のものは片側だけでもよい。
c) スピンナハンドルは,角ドライブを軸とほぼ直角にし,角ドライブを試験棒で固定して,柄の端に荷
重を加える。
d) T形スライドハンドルは,角ドライブを試験棒で固定し,柄を端まで完全に引き出して,柄の端に荷
重を加える。
e) ユニバーサルジョイント及びエクステンションバーは両方の角ドライブを試験棒で固定してトルクを
加える。
ユニバーサルジョイントは,両方の角ドライブが同軸上にあるような位置にして試験する。
6.2
試験棒
a) 六角試験棒
六角試験棒の形状は,附属書図4によるのがよい。また,寸法は附属書表7による。試験棒の硬さ
は,55HRC以上とする。
13
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書図4 六角試験棒
附属書表7 六角試験棒の寸法
単位 mm
呼び
二面幅の寸法 S
高さ h
基準寸法 下の許容差 上の許容差 基準寸法 下の許容差 上の許容差
10
10
−0.022
0
4.8
−0.18
0
11
11
−0.027
0
5.6
12
12
6
13
13
6.4
−0.22
0
14
14
7
15
15
7.4
16
16
8
17
17
8.8
18
18
9.6
19
19
−0.033
0
10.2
−0.27
0
21
21
11.2
22
22
11.8
24
24
12.8
27
27
14.4
30
30
16
32
32
−0.039
0
16.8
b) 四角試験棒
四角試験棒の二面幅寸法は,附属書表8のとおりとする。試験棒の硬さは,55HRC以上とする。
附属書表8 四角試験棒の二面幅の寸法
単位 mm
試験棒の形状
呼び
基準寸法
下の許容差
上の許容差
四角凸形
12.5
12.70
−0.027
0
四角凹形
12.5
12.76
0
+0.027
14
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3
試験装置
トルク試験は,決められたトルクに対して±2.5%の範囲で回転することができる装置を用いてもよい。
7. ラチェットハンドルの耐久試験
ラチェットハンドルは,次のとおり耐久試験を行う。
a) 試験条件
1) 試験トルクは,128N・mとする。
2) 試験回数は,5万回とする。
3) 試験サイクルは,最大毎分30回とする。
4) 試験は,トルクを滑らかに加えながら,一方向に対して実施する。
5) すべての歯を使用する。
6) 試験中は,ラチェットハンドルの手入れをしてはならない。
b) 手順
1) 耐久試験の前に4.4の強さ試験を行う。
2) 耐久試験を行い,耐久試験後はラチェットハンドルの各部に異常があってはならない。
3) 再度4.4の強さ試験を行う。
8. 製品の呼び方
a) ソケットの製品の呼び方は,製品の名称,この附属書に基づいて製作されたことを示す“I”,角ドラ
イブ,六角又は十二角の区分,呼び,及び標準(1)又はロングとする。
注(1) 標準の場合には,これを省略してよい。
例 ソケットレンチ用ソケット I 12.5 六角 10 ロング
b) エクステンションバーの製品の呼び方は,製品名称,この附属書に基づいて製作されたことを示す“I”,
角ドライブ,及び長さによる。
例 ソケットレンチ用エクステンションバー I 12.5 100
c) その他のハンドル類の製品の呼び方は,製品の名称,この附属書に基づいて製作されたことを示す“I”
及び角ドライブによる。
例 ソケットレンチ用ラチェットハンドル I 12.5
9. 表示
ソケットレンチには適切な箇所に,製造業者の商標又はその略号,及び附属書に基づいて製作されたこ
とを示すために“I”を表示する。
ソケットには,呼びを表示する。
15
B 4636-1 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 4636-1(ソケットレンチ−12.7角ドライブ)制定原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(主査)
竹 原 康
東京都立科学技術大学
(委員)
杉 上 孝 二
通商産業省機械情報産業局
高 橋 孝 一
通商産業省製品評価技術センター
本 間 清
工業技術院標準部
菅 谷 伸 夫
トヨタ自動車株式会社
鷹 野 武 次
日産アルティア株式会社
徳 田 憲 暁
財団法人鉄道総合技術研究所
豊 島 国 男
株式会社日立製作所
中 西 忠 雄
防衛庁装備局調達補給室
中 村 智 男
日本ねじ研究協会
三 沢 彰
東日本旅客鉄道株式会社
森 浩 一
東京ガス株式会社
森 部 幸 男
社団法人日本自動車整備振興会連合会
吉 田 育 夫
株式会社東芝
岡 田 正 之
北陽産業株式会社
兼 古 耕 一
株式会社兼古製作所
佐 藤 浩 輔
京都機械工具株式会社
田 口 一 重
株式会社ベツセル工業
田 脇 光 浩
フラッシュ精機株式会社
成 田 弘 市
水戸工機株式会社
長谷川 直
株式会社マルト長谷川工作所
○ 前 田 英 治
前田金属工業株式会社
松 塚 允 宏
旭金属工業株式会社
室 本 治
室本鉄工株式会社
山 下 昭一朗
株式会社山下工業研究所
渡 辺 鉄太郎
全国作業工具工業組合
(事務局)
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
三 塚 隆 正
財団法人日本規格協会
備考 ○印は,WG主査を示す。