B 4630 : 1998
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 4630 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,日本工業規格と国際規格との整合を図ることに重点を置き,対応国際規格の技術的内
容を変更することなく採用し附属書に規定した。さらに,国際規格の差異を必要最小限とするため,JIS B
4630 : 1994の規定内容の部を改正して本体に規定した。
また,JIS Z 8301(規格票の様式)が1996年7月に改正されたのに伴い,それに従って規格票の様式も
変更した。
JIS B 4630には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) I形スパナ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4630 : 1998
スパナ
Open ended spanners
序文 この規格は,備考に示す国際規格を元に,本体には,従来,日本工業規格で規定していた種類・等
級とこれらの形状・寸法,品質,検査,製品の呼び方及び表示を規定し,附属書には,対応国際規格を翻
訳し,技術的内容を変更することなく規定した日本工業規格であるが,対応国際規格にはない規定項目(外
観,検査,製品の呼び方及び表示)を日本工業規格として追加している。
なお,附属書のうち,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/DIS 691 : 1996, Assembly tools for screws and nuts−Wrench and socket openings−Tolerances
for general use
ISO 1085 : 1986, Assembly tools for screws and nuts−Double-ended wrenches−Size pairing
ISO 1703 : 1983, Assembly tools for screws and nuts−Nomenclature
ISO 1711 : 1975, Hand operated wrenches and sockets−Technical specifications
ISO 3318 : 1990, Assembly tools for screws and nuts−Double-headed open-ended wrenches,
double-headed ring wrenches and combination wrenches−Maximum widths of heads
ISO 4229 : 1977, Assembly tools for screws and nuts−Single-head engineer's wrenches−Gaps from 50
to 120 mm
ISO 10102 : 1990, Assembly tools for screws and nuts−Double-headed open-ended engineers'
wrenches
1. 適用範囲 この規格は,ボルト,ナット及び四角止めねじの組付け又はその取外しに用いる丸形及び
やり形スパナ(以下,スパナという。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規定の部を構成する。引用
規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであっ
て,その後の改正版・追補には適用しない。
JIS B 1002 : 1985 二面幅の寸法
3. 種類及び等級 種類及び等級は,表1による。
2
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 種類及び等級
種類
等級 等級を表す記号
頭部の形状による種類 口の数による種類
丸形
片口
普通級
N
強力級
H
両口
普通級
N
強力級
H
やり形
片口
−
S
両口
4. 形状及び寸法
4.1
二面幅許容差 二面幅の許容差は,表2による(JIS B 1002参照)。
表2 二面幅の許容差
単位 mm
呼び
許容差
最小
最大
5.5
+0.02
+0.12
6, 7, 8, 9
+0.03
+0.15
10,11
+0.04
+0.19
12,13
+0.04
+0.24
14,16
+0.05
+0.27
17,18
+0.05
+0.30
19,21,22,23,24
+0.06
+0.36
26,27,29,30,32
+0.08
+0.48
35,36,38,41,46,50
+0.10
+0.60
54,55,58,60,63,65,67,70,71
+0.12
+0.72
75,77,80
+0.16
+0.85
4.2
丸形
4.2.1
丸形片口スパナ 丸形片口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
a) 丸形片口スパナの形状は,図1によるのがよい。
b) 丸形片口スパナの寸法は,表3による。
図1 形状
3
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3 寸法
単位 mm
呼び
S
外幅 S1
厚さ T
全長 L
呼び
S
外幅 S1
厚さ T
全長 L
最大
最大
基準寸法 許容差
最大
最大
基準寸法 許容差
5.5
17
3.2
80
±6%
30
68
13
270
±6%
6
18
3.5
85
32
73
14
285
7
20
4
90
35
80
15
305
8
22
4.5
95
36
81
15
320
9
24
4.5
100
38
86
16
320
10
26
5
110
41
91
17
360
11
29
5.5
120
46
102
19
400
12
30
6
125
50
110
20
430
13
33
6.5
135
54
118
21
455
14
35
7
140
55
121
21
470
16
39
8
160
58
127
22
490
17
41
8
165
60
131
23
510
18
43
8.5
170
63
137
24
535
19
45
9
180
65
142
24
550
21
50
10
200
67
145
25
565
22
52
10
205
70
152
26
590
23
54
11
215
71
154
26
600
24
56
11
220
75
162
28
630
26
60
12
240
77
166
28
645
27
62
12
245
80
173
29
670
29
66
13
265
4.2.2
丸形両口スパナ 丸形両口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
a) 丸形両口スパナの形状は,図2によるのがよい。
b) 丸形両口スパナの寸法は,表4による。
図2 形状
4
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 組合せ方及び寸法
単位 mm
呼び
S
外幅 S1
厚さ T
全長 L
小さい方 大きい方
最大
最大
最大
基準寸法 許容差
5.5×7
17
20
4
100
±6%
6×7
18
20
4
100
6×8
18
22
4.5
105
7×8
20
22
4.5
105
8×9
22
24
4.5
110
8×10
22
26
5
120
9×10
24
26
5
120
10×11
26
29
5.5
125
10×12
26
30
6
130
10×13
26
33
6.5
135
10×14
26
35
7
140
11×13
29
33
6.5
135
12×14
30
35
7
140
13×16
33
39
8
160
13×17
33
41
8
165
14×17
35
41
8
165
16×18
39
43
8.5
170
17×19
41
45
9
180
17×21
41
50
10
200
18×21
43
50
10
200
19×21
45
50
10
200
19×22
45
52
10
205
19×24
45
56
11
220
21×23
50
54
11
215
21×24
50
56
11
220
21×26
50
60
12
230
22×24
52
56
11
220
23×26
54
60
12
230
24×27
56
62
12
245
24×30
56
68
13
270
26×29
60
66
13
245
26×32
60
73
14
270
27×30
62
68
13
270
29×32
66
73
14
280
30×32
68
73
14
285
32×35
73
80
15
300
32×36
73
81
15
320
35×41
80
91
17
340
36×41
81
91
17
360
41×46
91
102
19
400
41×50
91
110
20
420
46×50
102
110
20
430
4.3
やり形
4.3.1
やり形片口スパナ やり形片口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
5
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) やり形片口スパナの形状は,図3によるのがよい。
b) やり形片口スパナの寸法は,表5による。
図3 形状
表5 寸法
単位 mm
呼び
S
外幅 S1
口の深さ F 厚さ T
全長 L
最大
最小
最大
基準寸法 許容差
5.5
13
6
2.4
80
±6%
6
14
6.5
2.8
85
7
16
7.5
3.2
90
8
18
8.5
4
95
9
20
9.5
4.5
100
10
22
11
5
110
11
24
12
5.5
120
12
26.5
13
6
125
13
28.5
14
6.5
135
14
30.5
15
7
140
16
35
17.5
7.5
160
17
37
18.5
8
165
18
39
19.5
8
170
19
41
20.5
8.5
180
21
45.5
23
9
200
22
47.5
24
9.5
205
23
49.5
25
10
215
24
51.5
26
10
220
26
56
28.5
11
240
27
58
29.5
11
245
29
62
31.5
12
265
30
64
33
12
270
4.3.2
やり形両口スパナ やり形両口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
a) やり形両口スパナの形状は,図4によるのがよい。
b) やり形両口スパナの寸法は,表6による。
6
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図4 形状
表6 組合せ方及び寸法
単位 mm
呼び
S
外幅 S1
口の深さ F
厚さ T
全長 L
小さい方 大きい方 小さい方 大きい方
最大
最大
最小
最小
最大
基準寸法 許容差
5.5×7
13
16
6
7.5
3.2
100
±6%
6×7
14
16
6.5
7.5
3.2
100
6×8
14
18
6.5
8.5
4
105
7×8
16
18
7.5
8.5
4
105
8×9
18
20
8.5
9.5
4.5
110
8×10
18
22
8.5
11
5
120
9×10
20
22
9.5
11
5
120
10×11
22
24
11
12
5.5
125
10×12
22
26.5
11
13
6
130
10×13
22
28.5
11
14
6.5
135
10×14
22
30.5
11
15
7
140
11×13
24
28.5
12
14
6.5
135
12×14
26.5
30.5
13
15
7
140
13×16
28.5
35
14
17.5
7.5
160
13×17
28.5
37
14
18.5
8
165
14×17
30.5
37
15
18.5
8
165
16×18
35
39
17.5
19.5
8
170
17×19
37
41
18.5
20.5
8.5
180
17×21
37
45.5
18.5
23
9
200
18×21
39
45.5
19.5
23
9
200
19×21
41
45.5
20.5
23
9
200
19×22
41
47.5
20.5
24
9.5
205
19×24
41
51.5
20.5
26
10
220
21×23
415.5
49.5
23
25
10
215
21×24
45.5
51.5
23
26
10
220
21×26
45.5
56
23
28.5
11
230
22×24
47.5
51.5
24
26
10
220
23×26
49.5
56
25
28.5
11
230
24×27
51.5
58
26
29.5
11
245
24×30
51.5
64
26
33
12
270
7
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
呼び
S
外幅 S1
口の深さ F
厚さ T
全長 L
小さい方 大きい方 小さい方 大きい方
最大
最大
最小
最小
最大
基準寸法 許容差
26×29
56
62
28.5
31.5
12
245
±6%
26×32
56
68.5
28.5
35
13
270
27×30
58
64
29.5
33
12
270
29×32
62
68.5
31.5
35
13
280
30×32
64
68.5
33
35
13
285
5. 品質
5.1
外観 外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければならない。
5.2
硬さ 硬さは,丸形の普通級は36HRC以上,強力級は39HRC以上とし,やり形は39HRC以上とす
る。
5.3
強さ 強さは,6.の試験を行った後に,使用性能に影響するような永久変形,その他の損傷を示して
いてはならない。
6. 強さ試験 強さ試験は,図5に示すように,口にこれと適合する六角試験棒をくわえ,表7又は表8
に示す試験トルクを加える。
試験棒の二面幅の寸法は,Sの最小寸法に対して表9のとおりとし,硬さは50HRC以上とする。
ただし,六角試験棒は,附属書表6によるものを使用してもよい。
図5 強さ試験
8
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表7 試験トルク(丸形)
呼び S
5.5
6
7
8
9
10
11
12
13
試験トルク
N・m
普通級
3.9
4.9
8.8
14
20
27
35
45
56
強力級
5.9
7.8
14
21
31
41
53
68
84
呼び S
14
16
17
18
19
21
22
23
24
試験トルク
N・m
普通級
68
103
119
137
162
201
226
250
279
強力級
103
155
178
206
240
299
338
373
417
呼び S
26
27
29
30
32
35
36
38
41
試験トルク
N・m
普通級
333
368
431
471
539
657
701
784
932
強力級
500
549
647
706
804
981
1050
1 180
1 390
呼び S
46
50
54
55
58
60
63
65
67
試験トルク
N・m
普通級 1 160
1 370
1 600
1 670
1 840
1 980
2 180
2 320
2 460
強力級 1 740
2 060
2 400
2 500
2 770
2 970
3 270
3 490
3 700
呼び S
70
71
75
77
80
試験トルク
N・m
普通級 2 700
2 700
3 090
3 260
3 510
強力級 4 050
4 150
4 640
4 880
5 270
表8 試験トルク(やり形)
呼び S
5.5
6
7
8
9
10
11
12
13
試験トルク N・m
4.9
5.9
9.8
15
23
30
39
50
62
呼び S
14
16
17
18
19
21
22
23
24
試験トルク N・m
76
115
132
153
169
226
255
265
319
呼び S
26
27
29
30
32
試験トルク N・m
373
412
461
520
608
表9 試験棒の寸法
単位mm
基準寸法の区分
Sの最小寸法に対する許容差
3を超え 10以下
0
−0.040
10を超え 18以下
0
−0.043
18を超え 30以下
0
−0.052
30を超え 50以下
0
−0.062
50を超え 80以下
0
−0.074
80を超え 120以下
0
−0.087
9
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7. 検査 スパナの検査は,形状及び寸法,並びに品質について行い,それぞれ4.及び5.の規定に適合し
なければならない。
8. 製品の呼び方 スパナの呼び方は,規格番号又は規格の名称(1),種類,等級及び呼びによる。
例1. JIS B 4630 丸形両口スパナ強力級 8×10
例2. スパナ(1) やり形片口スパナ 12
注(1) 省略してもよい。
9. 表示 スパナには,適切な箇所に次の事項を表示する。
a) 呼び 例 8×10
b) 等級を表す記号 例 H
c) 製造業者名又はその略号 例 ○○○○
さらに,スパナの二面幅に適応するボルト・ナットの呼びを表示してもよい。
例 呼び M8mmの場合 M8
10
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(規定) I形スパナ
序文 この附属書は,ISO 10102 : 1990, Assembly tools for screws and nuts−Double-headed open-ended
engineers' wrenchesを元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,寸法規格,試験トルク及び試
験棒の寸法などを表にまとめ,技術的内容を変更することなく規定した日本工業規格であるが,対応国際
規格に規定されていない規定項目を日本工業規格として追加している。
なお,この附属書のうち,点線の下線を施してある部分は,対応国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この附属書は,二面幅が50〜120mmのエンジニア用I形片口スパナ(以下,片口スパナと
いう。)及びエンジニア用I形両口スパナ(以下,両口スパナという。また,片口スパナ及び両口スパナを
総称して,スパナという。)の寸法及び技術仕様について規定する。
なお,品質,検査,製品の呼び方及び表示についても規定する。
2. 種類 種類は,片口スパナ及び両口スパナの2種類とする。
3. 形状及び寸法 二面幅の許容差は,附属書表1による。その他の寸法は,附属書表2及び附属書表3
による。
附属書表1 二面幅の許容差
単位 mm
呼び
許容差
最小
最大
3.2
+0.02
+0.08
4, 5, 5.5
+0.02
+0.12
6, 7, 8, 9
+0.03
+0.15
10, 11
+0.04
+0.19
12, 13
+0.04
+0.24
14, 15, 16
+0.05
+0.27
17, 18
+0.05
+0.30
19, 20, 21, 22, 23, 24, 25
+0.06
+0.36
26, 27, 28, 30, 32
+0.08
+0.48
34, 36, 41, 46, 50
+0.10
+0.60
55, 60, 65, 70
+0.12
+0.72
75, 80, 85, 90, 95,100
+0.16
+0.85
105,110,115,120
+0.20
+1.00
3.1
片口スパナ 片口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
a) 形状 形状の例を,附属書図1に示す。この図は例示であり,製造業者の設計に影響を与えるもので
はない。
b) 頭部の寸法 頭部の寸法は,附属書表2による。
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附属書図1 形状
附属書表2 頭部の寸法
単位mm
呼び
S
外幅
厚さ
a(1)
e(2)
最大
最大
50
110
20
55
121
22
60
131
24
65
141
26
70
152
28
75
162
30
80
173
32
85
183
34
90
188
36
95
198
38
100
208
40
105
218
42
110
228
44
115
238
46
120
248
48
注(1) S≦85 amax.=2.1S+5
S>85 amax.=2S+8
(2) e=0.4S
3.2
両口スパナ 両口スパナの形状及び寸法は,次のとおりである。
a) 形状 形状の例を,附属書図2に示す。この図は例示であり,製造業者の設計に影響を与えるもので
はない。
b) 組合せ方及び寸法 組合せ方及び寸法は,附属書表3による。
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附属書図2 形状
附属書表3 組合せ方及び寸法
単位 mm
組合せ(3)
S1×S2
外幅
全長
厚さ
b1(4)
b2(4)
L(5)
e(6)
最大
最大
最小
最大
3.2×4
14
15
81
3
4×5
15
18
87
3.5
5×5.5
18
19
95
3.5
5.5×7
19
22
99
4.5
(6×7)
20
22
103
4.5
7×8
22
24
111
4.5
(8×9)
24
26
119
5
8×10
24
28
119
5.5
(9×11)
26
30
127
6
10×11
28
30
135
6
10×13
28
34
135
7
11×13
30
34
143
7
(12×13)
32
34
151
7
(13×14)
34
36
159
7
13×15
34
39
159
7.5
(13×16)
34
41
159
8
(13×17)
34
43
159
8.5
(14×15)
36
39
167
7.5
15×16
39
41
175
8
(15×18)
39
45
175
8.5
(16×17)
41
43
183
8.5
16×18
41
45
183
8.5
(17×19)
43
47
191
9
(18×19)
45
47
199
9
18×21
45
51
199
10
(19×22)
47
53
207
10
(20×22)
49
53
215
10
(21×22)
51
53
223
10
(21×23)
51
55
223
10.5
21×24
51
57
223
11
13
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
組合せ(3)
S1×S2
外幅
全長
厚さ
b1(4)
b2(4)
L(5)
e(6)
最大
最大
最小
最大
(22×24)
53
57
231
11
24×27
57
64
247
12
(24×30)
57
70
247
13
(25×28)
60
66
255
12
27×30
64
70
271
13
(27×32)
64
74
271
13.5
(30×32)
70
74
295
13.5
30×34
70
78
295
14
(32×34)
74
78
311
14
(32×36)
74
83
311
14.5
34×36
78
83
327
14.5
36×41
83
93
343
16
41×46
93
104
383
17.5
46×50
104
112
423
19
50×55
112
123
455
20.5
55×60
123
133
495
22
注(3) 組合せは,括弧を付けた組合せはなるべく使用しないの
がよい。
(4) b1max. , b2max. ≒2.1S+7
(5) Lmin. : S1×8+55 S1は,小さい方の二面幅を示す。
(6) emax. =S20.75 S2は,大きい方の二面幅を示す。
4. 品質
4.1
外観 外観は,使用上有害な欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければならない。
4.2
硬さ 硬さは,炭素鋼で製造するものは最小36HRCとし,合金鋼で製造するものは最小39HRCと
する。
4.3
トルク試験
4.3.1
手順
a) 口に六角試験棒をくわえ,附属書表4及び附属書表5によるトルクを加える。
b) 試験中は,急激に力を加えたり,たたいたりしてはならない。荷重を次第に増していき,最小試験ト
ルクを加える。トルクは,荷重の大きさと,荷重を加えた位置から試験棒の中心までの測定距離の積
として計算する。
c) 六角試験棒の二面幅の基準寸法は,公差がh8の基準寸法Sに等しくする。試験棒の硬さは55HRC以
上に熱処理する。六角試験棒の寸法を,附属書表6に示す。
d) また,決められたトルク値に対して±2.5%の範囲で試験棒を回転できる装置を用いて,この試験を行
ってもよい。
e) 最小試験トルクを加えた後,使用性能に影響するような永久変形,その他の損傷を示していてはなら
ない。
14
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書表4 片口スパナの最小試験トルク
S mm
50
55
60
65
70
75
80
85
90
95
試験トルク
M(7) N・m
850
1 030
1 225
1 435
1 665
1 910
2 175
2 455
2 755
3 070
S mm
100
105
110
115
120
試験トルク
M(7) N・m
3 400
3 750
4 115
4 495
4 895
注(7) 最小試験トルク M=0.34S2 N・m
附属書表5 両口スパナの最小試験トルク
S mm
3.2
4
5
5.5
6
7
8
9
10
11
試験トルク
M(8) N・m
1.02
1.90
3.55
4.64
5.92
9.12
13.3
18.4
24.8
32.3
S mm
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
試験トルク
M(8) N・m
41.2
51.6
63.5
77.0
92.3
107
128
149
172
198
S mm
22
23
24
25
26
27
28
30
32
36
試験トルク
M(8) N・m
225
255
287
322
359
399
442
536
643
894
Smm
41
46
50
55
60
試験トルク
M(8)N・m
1 154
1 453
1 716
2 077
2 471
注(8) S≦36mm 最小試験トルク M=0.0392S2・8 N・m
S>36mm 最小試験トルク M=0.6865S2 N・m
附属書表6 六角試験棒の寸法
単位 mm
基準寸法の区分
基準寸法に対する許容差
3を超え6以下
0
−0.018
6を超え10以下
0
−0.022
10を超え18以下
0
−0.027
18を超え30以下
0
−0.033
30を超え50以下
0
−0.039
50を超え80以下
0
−0.046
80を超え120以下
0
−0.054
4.3.2
試験
a) 試験棒は,口の底に当てる。
15
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
b) 荷重をスパナに沿ってできるだけ遠くに,スパナの長手軸に垂直に加える。大形スパナを試験すると
きには,エクステンションチューブを使用する。
c) スパナの両方向(正方向及び逆方向)に1回ずつ荷重を加えて試験する。
5. 材料 片口スパナは炭素鋼で製造し,両口スパナは炭素鋼又は合金鋼で製造する。
6. 検査 スパナの検査は,形状及び寸法,並びに品質について行い,それぞれ3.及び4.の規定に適合し
なければならない。
7. 製品の呼び方 スパナの呼び方は,規格番号又は規格の名称,この附属書に基づいて製作されたこと
を示す “I” ,種類及び呼びによる。
8. 表示 スパナには,適切な箇所に,呼び寸法及び製造業者の商標又はその略号及び附属書に基づいて
製作されたことを示すために “I” を表示する。
16
B 4630 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 4630(スパナ)改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(主査)
竹 原 康
東京都立科学技術大学
(委員)
杉 上 孝 二
通商産業省機械情報産業局
高 橋 孝 一
通商産業省製品評価技術センター
本 間 清
工業技術院標準部
菅 谷 伸 夫
トヨタ自動車株式会社
鷹 野 武 次
日産アルティア株式会社
徳 田 憲 暁
財団法人鉄道総合技術研究所
豊 島 国 男
株式会社日立製作所
中 西 忠 雄
防衛庁装備局調達補給室
中 村 智 男
日本ねじ研究協会
三 沢 彰
東日本旅客鉄道株式会社
森 浩 一
東京ガス株式会社
森 部 幸 男
社団法人日本自動車整備振興会連合会
吉 田 育 夫
株式会社東芝
相 田 明 雄
相伍工業株式会社
岡 田 正 之
北陽産業株式会社
兼 古 耕 一
株式会社兼古製作所
川 上 平八郎
東邦工機株式会社
〇 佐 藤 浩 輔
京都機械工具株式会社
田 口 一 重
株式会社ベツセル工業
長谷川 直
株式会社マルト長谷川工作所
前 田 英 治
前田金属工業株式会社
松 塚 允 宏
旭金属工業株式会社
室 本 治
室本鉄工株式会社
吉 川 明
株式会社スーパーツール
渡 辺 鉄太郎
全国作業工具工業組合
(事務局)
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
三 塚 隆 正
財団法人日本規格協会
備考 ○印は,WG主査を示す。