2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4606-1995
パイプレンチ
Pipe wrenches
1. 適用範囲 この規格は,パイプレンチについて規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4105 クロムモリブデン鋼鋼材
2. 等級 パイプレンチは,強力級及び普通級の2等級に分ける。
3. 形状・寸法 形状及び寸法は,原則として図1及び表1による。
図1
2
B 4606-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1
単位 mm
呼び寸法(1)
上あご
本体 くわえられ
る管の外径
a
b
l1
l2
200
28
15
95
160
6〜 20
250
32
17
115
200
6〜 26
300
38
19
135
240
10〜 32
350
44
21
155
285
13〜 38
450
50
24
180
370
26〜 52
600
58
28
215
495
38〜 65
900
72
34
280
750
50〜 95
1 200
90
40
350
1 000
65〜140
注(1) 呼び寸法は,くわえられる最大の管をくわえたときの
全長を示す。
4. 品質
4.1
外観 有害な,きず,割れ,まくれ,さびその他の欠点がなく,仕上げの程度は良好でなければな
らない。
4.2
機能 丸ナットの動きは円滑で,遊びが少なく,各部の機能は良好でなければならない。
4.3
機械的性質
4.3.1
硬さ 歯部の硬さは,原則として50 HRCとする。
4.3.2
荷重 図2に示すように表2の丸棒をくわえ,本体の他の端に荷重を加えて表2のモーメントを与
えたとき,各部に異常があってはならない。
図2
表2
呼び寸法 (mm)
200
250
300
350
450
600
900
1 200
丸棒の直径 (mm)
16
20
25
30
40
52
75
100
モーメント
(N・m)
強力級 225.6
411.9
637.4
833.6
1 274.9 1 814.2 2 794.9 3 726.5
普通級 176.5
323.6
441.3
588.4
882.6 1 323.9 2 108.4 2 942.0
備考1. 丸棒の硬さは,20〜25 HRCとし,直径の許容差はJIS B 0405の粗級による。
5. 材料 上あご及び植歯の材料は,原則として強力級はJIS G 4105のSCM3,普通級はJIS G 4051の
S45Cとする。
6. 検査
6.1
外観検査 目視によって検査し,4.1の規定を満足しなければならない。
3
B 4606-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2
機能検査 4.2の規定を満足しなければならない。
6.3
荷重検査 4.3.2の規定を満足しなければならない。
7. 製品の呼び方 製品の呼び方は,規格番号又は規格名称,等級及び呼び寸法による。
例 JIS B 4606
強力級 450 mm
パイプレンチ
強力級 450 mm
8. 表示 適切な箇所に,呼び寸法,等級を表す記号及び製造業者名又はこれに代わるものを表示する。
なお,材料記号を明示することが望ましい。
等級を表する記号は,表3による。
表3
強力級
H
普通級
N
関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方