1
B 4445
: 19
98
解
説
解説表
3
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS B 4445
: 1998
管用平行ねじ用タップ
(Hand taps for parallel pipe threads)
ISO 2284
: 1987
Hand taps for parallel and taper pipe threads-General dimensions and marking
(管用平行ねじ用及び管用テーパねじ用ハンドタップ−形状・寸法及び表示)
ISO 5969
: 1979
Ground thread taps for pipe threads G series and Rp series-Tolerances on the threaded portion
(管用ねじ用
G
シリーズ及び
Rp
シリーズの研削仕上げクップ−ねじ部の精度)
ISO 8830
: 1991
High-speed steel machine taps with ground threads-Technical specifications
(高速度工具鋼研削仕上げマシンクップ−技術仕様)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由及び今
後の対策
(1)
適用範囲
○ 管用平行ねじ用タップについて規
定。
ISO 2284
○ 管用平行ねじ用及び管用テーパね
じ用タップの形状・寸法について規
定。
=
JIS
は,管用平行ねじ用タ
ップだけ規定。管用テーパ
ね じ 用 タ ッ プ は ,
JIS B
4446
に規定。
規格体系の相違。現状の
ままとする
ISO 5969
○ 管用平行ねじ用タップのねじ部の
精度について規定。
ISO 8830
○ 高速度工具鋼研削仕上げマシンタ
ップの特性について規定。
○
PF
形については,
附属書
に示す。
−
ADP PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す(
附属書
)
。
(2)
引用規格
○ 引用される
JIS
及び
ISO
規格を記
載。
−
JIS
独自の規定として残
す。
(3)
定義
○
JIS B 0176
(ねじ加工工具用語)及
び
JIS B 0101
(ねじ用語)による。
−
JIS
独自の規定として残
す。
(4)
等級
○
PF
形は,
2
級及び
3
級の
2
種類。
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
(5)
形状・寸法
○ 寸法範囲:
G1/16
〜
G4
ISO 2284
○ 寸法範囲:
G1/16
〜
G4
ADP
JIS
は,呼び
G1 1/8
及び
G2 1/4
を規定。
ね じ 基 本 に あ る の で 追
加。
○ 全長:基準寸法
ISO 2284
○ 全長:基準寸法
≡
○ ねじ部の長さ:
基準寸法
許容差
0
〜
+2
ISO 2284
○ ねじ部の長さ:
基拳寸法
許容差
0
〜
+2
≡
○ シャンク径:
基準寸法
許容差
精密
h9
非精密
h11
ISO 2284
○ シャンク径:
基準寸法
許容差
精密
h9
非精密
h11
=
2
B 4445
: 19
98
解
説
解説表
3
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由及び今
後の対策
(5)
形状・寸法
○ シャンク四角部の幅:
基準寸法
許容差
h11
(形状・位置の偏差
を含む場合
h12
)
ISO 2284
○ シャンク四角部の幅:
基準寸法
許容差
h11
(形状・位置の偏差を
含む場合
h12
)
≡
○ シャンク四角部の長さ:基準寸法
ISO 2284
○ シャンク四角部の長さ:基準寸法
≡
○ 食付き部の長さ:
一般には
3.5
〜
5.5
山
ISO 8830
○ 食付き部の長さ:
直溝,スパイラル,スパイラルポ
イントタップも含め,
5
種類を規
定。
ADP
JIS
は,直溝タップのうち
の一つを規定。
○
PF
形の寸法範囲及び形状・寸法
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
(6)
品質
○ 外観:
−
JIS
独自の規定として残
す。
○ 硬さ:ねじ部
63HRC
以上
シャンク・シャンク四角部
30HRC
以上
ISO 8830
○ 硬さ:ねじ部
63HRC
以上
シャンク・シャンク四角部
30HRC
以上
≡
○ ねじ部の精度:
G 1/16
〜
G4
について規定
ISO 5969
○ ねじ部の精度:
G 1/16
〜
G6
について規定
ADP
JIS
は,呼び
G 41/2
〜
G6
の規定がない。
ISO 2284
の寸法規定範囲
に一致させる。
○ 振れ:公差
ねじ部
0.018
〜
0.026mm
シャンク
0.03
〜
0.04mm
食付き部
0.018
〜
0.036mm
ISO 8830
○ 振れ:公差
ねじ部
0.018
〜
0.026mm
シャンク
0.03
〜
0.04mm
食付き部
0.018
〜
0.036mm
≡
○
PF
形の硬さ,ねじ部の精度及び振
れ
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
(7)
材料
○ ねじ部の材料は,
JIS G 4403
(高
速度工具鋼鋼材)の
SKH51
又はこ
れと同等以上の性能をもつもの。
ISO 8830
○ 高速度工具鋼鋼材を使用したもの
だけ規定。
=
JIS
は,鋼種を規定。
○
PF
形のねじ部の材料及びねじ部
とシャンクとの材料が異なるもの
のシャンクの材料。
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
3
B 4445
: 19
98
解
説
解説表
3
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格
番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由及び今
後の対策
(8)
試験方法
○ 硬さ,ねじ部の精度及び振れにつ
いて規定。
−
JIS
独自の規定として残
す。
(9)
検査
○ 形状・寸法,外観,硬さ,ねじ部
の精度及び振れについて行う。
−
JIS
独自の規定として残
す。
(10)
製 品 の 呼 び
方
○ 規格番号又は規格の名称,呼び及
びねじ部の材料記号による。左ね
じの場合は,呼びの前に
左
を
付け加える。
−
JIS
独自の規定として残
す。
○
PF
形は,呼びの後に等級を付け加
える。
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
(11)
表示
○ 製品の表示:
左ねじの記号,呼び,ねじ部の材
料記号及び製造業者名又その略号
を表示。製造業者の判断によって
ISO
の記号を入れてもよい。
ISO 2284
○ 製品の表示:
ねじのシリーズの名称記号と呼
び。製造業者の判断によって
ISO
の記号を入れてもよい。
=
JIS
の呼びは,
ISO
のねじ
のシリーズの名称記号と
呼びを組み合わせたもの
と同等。
ISO 8830
ISO 1105
4
○ 高速度工具鋼のコード(
HSS
及び
HSS-E
),左ねじの記号及び製造業
者若しくは供給者の名称又は略号
を表示。
○
PF
形は,等級を付け加える。
−
PF
形は,
JIS
独自の規定
として残す。
○ 包装の表示:
製品の表示事項のほかに規格の
名称を表示。
−
JIS
独自の規定として残
す。
備考
1.
対比項目
(I)
及び
(III)
の小欄で, ○
は該当する項目を規定している場合, −
は規定していない場合を示す。
2.
対比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は,次による
≡ :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。
= :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
ADP
:
JIS
は,国際規格と対応する部分を国際規格そのまま変更なしで採用している。ただし,
JIS
として必要な規定内容を追加している。