1
B 4432
: 19
99
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS B 4432
: 1999
ユニファイねじ用ハンドタップ
JIS B 4432
と
JIS B 4438
とを統合した規格である。
ISO 529
: 1993
Short machine taps and hand taps
(ショートマシンタップ及びハンドタップ)
ISO 8830
: 1991
High-speed steel machine taps with ground threads
−
Technical specifications
(高速度工具鋼研
削仕上げマシンタップ−技術仕様)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格と
の相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が困
難な理由及び今後の対策
(1)
適用範囲
○ ユニファイ並目ねじ及びユニファイ細
目ねじのねじ立てに用いるユニファイ
ねじ用ハンドタップについて規定。
ISO 529
○
ISO
メートルねじとしてメートル並
目ねじ及びメートル細目ねじ,
ISO
イ
ンチねじとしてユニファイ並目ねじ
(
UNC
) 及 び ユ ニ フ ァ イ 細 目 ね じ
(
UNF
)のねじ立てに使用するハンド
タップの形状・寸法について規定
ADP
JIS
は,
ISO
で
規 定 し て い る
メ ー ト ル ね じ
用の形状・寸法
は,別規格で規
定
規格体系の相違。現状のままと
する。
JIS
マーク製品のため
JlS
独自
規格として残す部分について
は,次回改正時までに検討し方
向性を決める。
現時点では,
ISO
規格によるユ
ニファイねじ用タップはほと
んど使用されていないので,
J
形を附属書に規定する附属書
はできるだけ早く廃止するこ
とを検討する。
ISO 8830
○ 高速度工具鋼研削仕上げマシンタッ
プの特性について規定
○
J
形については,附属書に示す。
−
(2)
引用規格
○ 引用される
JIS
規格を記載。
17
規格
−
6
規格
=
JIS
規格を追加
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
(3)
定義
○
JIS B 0101
(ねじ用語)及び
JlS B 0176
(ねじ加工工具用語)による。
−
ISO
になし
=
JIS
用語規格を
追加
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
(4)
種類・等級
○ 種類:
フルダイヤメータシャンクタップ,
ネック付きタップ及びレリープシャ
ンクタップの
3
種類。
ISO 529
○ 種類:
フルダイヤメータシャンクタップ,
ネック付きタップ及びレリーブク
タップの
3
種類。
≡
○ 等級:
1a
,
1b
,
2
及び
3
級の
4
種類
− 等級:規定なし
−
追加
JIS
独自の規定として残す。
(5)
形状・寸法
○ 寸法範囲:
No.1-64
〜
4-4
(並目)
No.0-80
〜
1 1/2-12
(細目)
ISO 529
○ 寸法範囲:
No.1-64
〜
4-4
(並目)
No.0-80
〜
1 1/2-12
(細目)
≡
2
B 4432
: :1
999
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格と
の相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が困
難な理由及び今後の対策
(5)
形状・寸法
○ 規定内容
フルダイヤメータ:
No.1-64
〜
No.3-48
(並目)
シャンク
No.0-80
〜
No.3-56
(細目)
ネック付き:
No.4-40
〜
3/8-16
(並目)
No.4-48
〜
3/8-24
(細目)
レリープシャンク:
No5-40
〜
4-4
(並目)
No.5-44
〜
l l/2-12
(細目)
規定内容
フルダイヤメータ:
No.1-64
〜
No.3-48
(並目)
シ ャ ンク
No.0-80
〜
No.3-56
(細目)
ネック付き:
No.4-40
〜
3/8-16
(並目)
No.4-48
〜
3/8-24
(細目)
レリーブシャンク:
No5-40
〜
4-4
(並
目)
No.5-44
〜
l l/2-12
(細目)
≡
○ 全長:基準寸法
全長の許容差:
h16
ISO 529
○ 全長:基準寸法
全長の許容差:
h16
≡
○ ねじ部の長さ:基準寸法
ねじ部の長さの許容差:最大だけ規定
○ ねじ部の長さ:基準寸法
ねじ部の長さの許容差:最大だけ規定
≡
○ シャンク径:基準寸法
シャンク径の許容差:
h9
○ シャンク径:基準寸法
シャンク径の許容差:
h9
≡
○ シャンク四角部の幅:基準寸法
シャンク四角部の幅の許容差:
h11
(形状及び位置の偏差を含む場合
h12
)
○ シャンク四角部の幅:基準寸法
シャンク四角部の幅の許容差:
h11
( 形 状 及 び 位 置 の 偏 差 を 含 む 場 合
h12
)
≡
○ シャンク四角部の長さ:
1
以下±
0.8
1 1/8
以上±
1.6
○ シャンク四角部の長さ:
1
以下±
0.8
1 1/8
以上±
1.6
≡
○ 食付き部の長さ:
先;
6
山以上,中;
3.5
〜
5.5
山,上;
2
山未満
ISO 8830
食付き部の長さ:直溝,スパイラル,
スパイラルポイントタップを含めて
5
種類を規定
=
JIS
は直溝タッ
プだけ規定
この
JIS
は直溝タップの規格
であるので,スパイラルタップ
及びスパイラルポイントタッ
プは適用範囲外であるため含
めない。
3
B 4432
: 19
99
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格と
の相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が困
難な理由及び今後の対策
(6)
品質
○ 外観:
ISO 8830
− 外観:規定なし
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
○ 硬さ
刃部:
3mm
以下
min.61HRC
3mm
を超え
6mm
以下
min.62HRC
6mm
を超え
min.63HRC
シャンク・四角部:
30HRC
以上
○ 硬さ
刃部:
3mm
以下
min.61HRC
3mm
を超え
6mm
以下
min.62HRC
6mm
を超え
min.63HRC
シャンク・四角部:
30HRC
以上
≡
○ ねじ部の精度:
− ねじ部の精度:規定なし
≡
JIS
マーク指定商品のため
JIS
の規定として必要。
○ 振れ:公差値
食付き部
0.018
〜
0.036mm
ねじ部
0.018
〜
0.026mm
シャンク
0.03
〜
0.04mm
○ 振れ:公差値
食付き部
0.018
〜
0.036mm
ねじ部
0.018
〜
0.026mm
シャンク
0.03
〜
0.04mm
(7)
材料
○
JIS G 4403
に規定する
SKH51
又はこれ
らと同等以上の性能をもつもの。
ISO 11054
○ 高速度工具鋼鋼材を使用したものだ
け規定し,鋼種の規定はない。
=
(8)
試験方法
○ 硬さ,ねじ部の精度及び,振れについ
て規定。
−
JlS
独自の規格様式(規定項目)
として残す。
(9)
検査
○ 形状・寸法,外観,硬さ,ねじ部の精
度及び振れについて行う。
−
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
(10)
製 品 の 呼 び
方
○ 規格番号又は規格名称,種類,呼び,
等級,食付き部の長さの種類及びねじ
部の材料による。
なお,左ねじの場合は呼びの前に 左
を付け加える。
−
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
4
B 4432
: :1
999
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格と
の相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が困
難な理由及び今後の対策
(11)
表示
○ 製品の表示:
左ねじの記号,呼び,ねじ部の材料
記号,製造業者名又はその略号及び
等級記号を表示。
シャンク径
3.9mm
以下は変更・省略
可。
ISO 8830
ISO 1105
4
○ 呼び,等級,高速度工具鋼のコード
(
HSS
及び
HSS-E
)
,左ねじの記号及
び製造業者又は供給者の名称及びそ
の略号を表示
=
JIS
はシャンク
径
3.9mm
以下
の変更・省略を
可としている。
ISO
は 省 略 の
規定なし
JlS
独自の規定として残す。
○ 包装の表示:
製品の表示事項の外に製品名称及び
食付き部の長さの種類を明記。
−
JIS
独自の規格様式
(規定項目)
として残す。
附属書
1
(規定)
J
形
J
形は国内で多く使用されてい
るため
附属書
1
で規定した。こ
の
附属書
1
はできるだけ早く
廃止する。
(1)
適用範囲
○
No.1-64UNC
〜
2-41/2UNC
のユニファ
イ 並 目 ね じ 及 び 呼 び
No.0-80UNF
〜
11/2-12UNF
のユニファイ細目ねじの
ねじ立てに用いるユニファイねじ用ハ
ンドタップの
J
形について規定。
本体と異なる形状・寸法を規定。
ISO 529
○
−
ISO
に な い 形
状・寸法を
J
形
と し て 追 加 し
た。
(2)
形状・寸法
○ 寸法範囲:
No.1-64UNC
〜
2-4 1/2UNC
(並目)
No.0-80UNF
〜
1 1/2-12UNF
(細目)
本体と異なる形状・寸法を規定。
−
ISO
になし
ISO
に な い 形
状・寸法を
J
形
と し て 追 加 し
た。
(3)
品質
−
3.1
硬さ
○ 合金工具鋼:
58HRC
以上又は
660HV
以上
高速度工具備:
60HRC
以上又は
700HV
以上
ISO 8830
○ 硬さ
刃部:
3mm
以下
min.61HRC
3mm
を超え
6mm
以下
min.62HRC
6mm
を超え
min.63HRC
シャンク・四角部:
30HRC
以上
5
B 4432
: 19
99
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格と
の相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が困
難な理由及び今後の対策
3.2
振れ
○ ねじ部及びシャンクの公差値:
1
級
0.03mm
2
級
0.04mm
3
級
0.20mm
ISO 8830
○ 振れ:公差値
食付き部
0.018
〜
0.036mm
ねじ部
0.018
〜
0.026mm
シャンク
0.03
〜
0.04mm
(4)
材料
○
JIS G
4403
に規定する
SKH51
又はこれ
らと同等以上の性能をもつもの。
○ 高速度工具鋼鋼材を使用したものだ
け規定し,鋼種の規定はない。
=
(5)
製 品 の 呼 び
方
○ 規格番号又は規格名称,呼び,等級,
食付き部の長さの種類及びねじ部の材
料記号による。
なお,左ねじの場合は呼びの前に 左
を付け加える。
○
−
(6)
表示
○ 製品の表示:
左ねじの記号,呼び,ねじ部の材料
記号,製造業者名又はその略号及び
等級記号を表示。
シャンク径
3.9mm
以下は変更・省略
可。
○
−
○ 包装の表示:
製品名称及び食付き部の長さの種類
及び製品の表示事項を表示。
附属書付表
○ 寸法範囲:
No.1-64UNC
〜
2-41/2UNC
(並目)
No.0-80UNF
〜
11/2-12UNF
(細目)
ISO
になし