1
B 4430
: 19
98
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS B 4430
: 1998
メートルねじ用ハンドタップ
ISO
529
: 1993
Short machine taps and hand taps
(ショートマシンタップ及びハンドタップ)
ISO 2857
: 1973
Ground thread taps for
ISO
metric threads of tolerances 4H to 8H and 4G to 6G coarse and fine pitches
−
Manufacturing tolerances on the threaded portion
(
ISO
メートルねじの等級
4H
〜
8H
及び
4G
〜
6G
用の並目・細目ピッチ用の研削タップ−ねじ部の製作公差)
ISO 8830
: 1991
High-speed steel machine taps with ground threads
−
Technical specifications
(高速度工具鋼研削仕
上げマシンタップ−技術仕様)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が
困難な理由及び今後の対策
(1)
適用範囲
○ メートル並目ねじ及びメートル細
目ねじのねじ立てに使用するハン
ドタップについて規定。
ISO 529
○
ISO
メートルねじとして
メートル並目ねじ及びメートル
細目ねじ,
ISO
インチねじとして
ユニファイ並目ねじ(
UNC
)及び
ユニファイ細目ねじ(
UNF
)のね
じ立てに使用するハンドタップ
の形状・寸法について規定。
=
JIS
は,
ISO
で規定して
いるユニファイねじ用
の形状・寸法は,別規格
で規定。
規格体系の相違。現状のまま
とする。
ISO 2857
○
ISO
メートルねじの並目・細目ね
じの等級
4H
〜
8H
及び
4G
〜
6G
のねじ立て
に使用する研削タップのねじ部
の精度について規定。
ISO 8830
○ 高速度工具鋼研削仕上げマシン
タップの特性について規定。
○
J
形については,附属書に示す。
−
ADP
J
形は
JIS
独自の規定として残
す。
(2)
引用規格
○ 引用される
JIS
を記載。
−
JIS
独自の規定として残す。
(3)
定義
○
JIS B 0101
(ねじ用語)及び
JIS B 0176
(ねじ加工工具用語)
による。
JIS
独自の規定として残す。
(4)
種類・等級
○ 種類
フルダイヤメータシャンクタッ
プ,ネック付きタップ及びレリー
ブシャンクタップの
3
種類。
ISO 529
○
フルダイヤメータシャンクタッ
プ,ネック付きタップ及びレリー
ブシャンクタップの
3
種類。
≡
2
B 4430
1 : 1
998
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が
困難な理由及び今後の対策
(4)
種類・等級
○ 等級
クラス
1
,クラス
2
及びクラス
3
の
3
種類。
ISO 2857
○
クラス
1
,クラス
2
及びクラス
3
の
3
種類。
≡
○
J
形は,
1a
,
1b
,
2
及び
3
級の
4
種
類。
−
J
形は
JIS
独自の規定として残
す。
(5)
形状・寸法
○ 寸法範囲
M1
〜
M100
ISO 529
○ 寸法範囲
M1
〜
M100
≡
○ 規定内容
フルダイヤメークシャンク:
M1
〜
M2.5
ネック付き:
M3
〜
M10
レ リ ー ブ シ ャ ン ク :
M3
〜
M100
ISO 529
○ 規定内容
フルダイヤメータシャンク:
M1
〜
M2.5
ネック付き:
M3
〜
M10
レ リ ー プ シ ャ ン ク :
M3
〜
M100
≡
○ 全長:基準寸法
許容差:
h16
ISO 529
○ 全長:基準寸法
許容差:
h16
≡
○ ねじ部の長さ:基準寸法
許容差:
max.
だけ規定
ISO 529
○ ねじ部の長さ:基準寸法
許容差:
max.
だけ規定
≡
○ シャンク径:基準寸法
許容差:精密;
h9
,非精密;
h11
ISO 529
○ シャンク径:基準寸法
許容差:精密;
h9
,非精密;
h11
=
○ シャンク四角部の幅:基準寸法
許容差:
h11
(形状・位置の誤差を
含む場合
h12
)
ISO 529
○ シャンク四角部の幅:基準寸法
許容差:
h11
(形状・位置の誤差
を含む場合
h12
)
≡
○ シャンク四角部の長さ:基準寸法
許容差:
M1
〜
M25
;±
08mm
,
M27
〜;±
1.6mm
ISO 529
○ シャンク四角部の長さ:基準寸法
許容差:
M1
〜
M25
;±
0.8mm
,
M27
〜;±
1.6mm
≡
○ 食付き部の長さ:
先;
6
山以上,中;
3.5
〜
5.5
山,
上:
2
山未満
ISO 8830
○ 食付き部の長さ:
直溝,スパイラル,スパイラル
ポイントタップも含め
5
種類
を規定。
ADP
JIS
は直溝タップ用だけ
規定。
○
J
形の寸法範囲及び形状・寸法
−
J
形は
JIS
独自の規定として残
す。
3
B 4430
: 19
98
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が
困難な理由及び今後の対策
(6)
品質
○ 外観:
−
JIS
独自の規定として残す。
○ 硬さ:
刃部:
3mm
以下
min.61HRC
3mm
を超え
6mm
以下
min.62HRC
6mm
を超え
min.63HRC
シャンク・四角部:
30HRC
以上
○ 硬さ:
刃部:
3mm
以下
min.61HRC
3mm
を超え
6mm
以下
min.62HRC
6mm
を超え
min.63HRC
シャンク・四角部:
30HRC
以上
≡
○ ねじ部の精度:
ISO 2857
○ ねじ部の精度
≡
○ 振れ:
公差値:
食付き部:
0.018
〜
0.036mm
ねじ部
:
0.018
〜
0.026mm
シャンク:
0.03
〜
0.04mm
ISO 8830
○ 振れ:
公差値:
食付き部:
0.018
〜
0.036mm
ねじ部
:
0.018
〜
0.026mm
シャンク:
0.03
〜
0.04mm
≡
○
J
形の硬さ,ねじ部の精度及び振
れ
−
J
形は
JIS
独自の規定として残
す。
(7)
材料
○
JIS G 4403
(高速度工具鋼鋼材)の
SKH51
又はこれらと同等以上の性
能をもつもの。
ISO 11054
○ 高速度工具鋼鋼材を使用したも
のだけ規定し,鋼種の規定はな
い。
=
○
J
形の材料
JIS G 4404
(合金工具鋼鋼材)
の
SKS2
若しくは
JIS G 4403
の
SKH51
又はこれらと同等以上の
性能をもつもの。
なお,ねじ部とシャンクとの材
料が異なるもののシャンクの材
料は,
JIS G 4051
(機械構造用
炭素鋼鋼材)に規定する
S55C
又は使用上これと同等以上の性
能をもつものとする。
−
J
形は
JIS
独自の規定として残
す。
4
B 4430
1 : 1
998
解
説
解説表
4
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規
格番号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一致が
困難な理由及び今後の対策
(8)
試験方法
○ 硬さ,ねじ部の精度及び,振れに
ついて規定。
−
JIS
独自の規定として残す。
(9)
検査
○ 形状・寸法,外観,硬さ,ねじ部
の精度及び振れについて行う。
−
JIS
独自の規定として残す。
(10)
製 品 の 呼 び
方
○ 規格番号又は規格名称,種類,呼
び,等級,食付き部の長さの種類
及びねじ部の材料による。
なお,左ねじの場合は呼びの前に
左
を付け加える。
−
JIS
独自の規定として残す。
(11)
表示
○ 製品の表示:
左ねじの記号,呼び,ねじ部の
材料記号,製造業者名又はその
略号及び等級記号を表示。
シャンク径
3.9mm
以下は変更・
省略可。
ISO 8830
ISO 1105
4
○ 呼び,等級,高速度工具鋼のコー
ド(
HSS
及び
HSS-E
)
,左ねじの
記号及び製造業者若しくは供給
者の名称又はその略号を表示。
=
JIS
はシャンク径
3.9mm
以下の変更・省略を可と
している。
ISO
は省略の規定なし。
JIS
独自の規定として残す。
○ 包装表示:
製品の表示事項のほかに製品名
称及び食付き部の長さの種類を
明記。
−
JIS
独自の規定として残す。
備考
1.
対比項目
(I)
及び
(III)
の小欄で, ○
は該当する項目を規定している場合
−
は規定していない場合を示す。
2.
対比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は,次による。
≡ :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。
= :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
ADP
:
JIS
は,国際規格と対応する部分を国際規格そのまま変更なしで採用している。ただし,採用した部分において,
JIS
として必要な規定内容を追
加し,又は適用範囲,規定項目及び/又は規定内容の一部を不採用としている。