2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4237-1987
ブローチのつかみ部の形状・寸法
Dimensions of Pull and Follower Ends of Broach
1. 適用範囲 この規格は,ブローチのつかみ部(以下,つかみ部という。)の形状及び寸法について規定
する。
引用規格:
JIS B 0175 ブローチ用語
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 0209 メートル並目ねしの許容限界寸法及び公差
JIS B 0405 削り加工寸法の普通許容差
JIS B 1051 鋼製ボルト・小ねじの機械的性質
関連規格:JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 4238 キーみぞブローチ
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS B 0175(ブローチ用語)による。
3. 種類 つかみ部には,前つかみ部及び後つかみ部とがあり,それぞれ形状によって,前つかみ部はピ
ン形,コッタ形,丸首形及びねじ形の4種類,後つかみ部は,丸首形及び台形溝形の2種類とする。
また,前つかみ部のコッタ形及び丸首形は,それぞれA形及びB形とする。
種類の記号は,表1による。
表1
種類
記号
前つかみ部
ピン形
−
PP
コッタ形
A形
PC-A
B形
PC-B
丸首形
A形
PR-A
B形
PR-B
ねじ形
−
PT
後つかみ部
丸首形
−
FR
台形溝形
−
FT
4. 形状・寸法 つかみ部の形状及び寸法は,前つかみ部は表2〜5,後つかみ部は表6による。
2
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 ピン形 (PP)
単位 mm
呼び寸法
シャンク径
d
取付け溝の半径
r
取付け溝までの高さ
h
取付け溝
中心まで
の長さ
l1
シャンク
径有効長
さ l2
(最大)
参考
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
c
s(1) (mm2)
3.2
3.2
−0.010
−0.028
2.5
+0.250
0
2.2
0
−0.100
10
45
0.6
5.9
(3.6)
3.6
−0.010
−0.028
2.5
+0.250
0
2.5
0
−0.100
10
45
0.6
7.5
4
4
−0.010
−0.028
3
+0.250
0
2.8
0
−0.100
12
45
1
9.4
(4.5)
4.5
−0.010
−0.028
3
+0.250
0
3.2
0
−0.120
12
45
1
12.1
5
5
−0.010
−0.028
3
+0.250
0
3.5
0
−0.120
13
45
1
14.7
(5.5)
5.5
−0.010
−0.028
3
+0.250
0
4
0
−0.120
13
45
1
18.5
6
6
−0.010
−0.028
3
+0.250
0
4.5
0
−0.120
13
45
1.6
22.7
(7)
7
−0.013
−0.035
4
+0.300
0
5
0
−0.120
14
50
1.6
29.4
8
8
−0.013
−0.035
4.5
+0.300
0
5.5
0
−0.120
16
50
1.6
36.8
(9)
9
−0.013
−0.035
5
+0.300
0
6.5
0
−0.150
18
55
1.6
49.2
10
10
−0.013
−0.035
5.5
+0.300
0
7
0
−0.150
20
55
2
58.7
(11)
11
−0.016
−0.043
6
+0.300
0
8
0
−0.150
22
60
2
74.0
12
12
−0.016
−0.043
7
+0.360
0
9
0
−0.150
25
60
2
91.0
注(1) 断面A-Aの面積を示し,d及びhの基準寸法で計算している。
備考1. 括弧を付けたものは,なるべく使用しない。
2. l1の許容差は,JIS B 0405(削り加工寸法の普通許容差)に規定する粗級とする。
3. l2はdが許容差の範囲を満足している部分をいう。
3
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3 コッタ形 (PC)
単位 mm
呼び
寸法
シャンク径
d
コッタ穴幅
b
コッタ
穴まで
の長さ
l1
コッタ
穴長さ
l2
シャンク
径有効長
さ l3
(最小)
参考
基準
寸法
許容差
基準
寸法 許容差
l4
t
c1
c2
r
s(2)
(mm2)
10
10
−0.013
−0.035
3
+0.4
0
16
20
70
50
9
3
0.4
1
48.6
(11)
11
−0.016
−0.043
3
+0.4
0
16
20
70
50
10
3
0.4
1
61.9
12
12
−0.016
−0.043
3
+0.4
0
16
25
70
50
11
3
0.4
1
76.9
(14)
14
−0.016
−0.043
3.5
+0.5
0
18
25
80
60
12
4
0.4
1
102
16
16
−0.016
−0.043
4
+0.5
0
18
25
80
60
14
4
0.4
1
135
(18)
18
−0.016
−0.043
4.5
+0.5
0
18
25
80
60
16
4
0.4
1
171
20
20
−0.020
−0.053
5
+0.5
0
18
25
80
60
18
4
0.4
1
212
(22)
22
−0.020
−0.053
5.5
+0.5
0
20
32
90
70
20
5
0.6
1.6
258
25
25
−0.020
−0.053
6
+0.5
0
20
32
90
70
22
5
0.6
1.6
335
(28)
28
−0.020
−0.053
7
+0.6
0
20
32
90
70
25
5
0.6
1.6
415
32
32
−0.025
−0.064
8
+0.6
0
20
32
90
70
28
5
0.6
1.6
538
(36)
36
−0.025
−0.064
9
+0.6
0
22
40
100
80
32
6
1
2.5
685
4
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
呼び
寸法
シャンク径
d
コッタ穴幅
b
コッタ
穴まで
の長さ
l1
コッタ
穴長さ
l2
シャンク
径有効長
さ l3
(最小)
参考
基準
寸法
許容差
基準
寸法 許容差
l4
t
c1
c2
r
s(2)
(mm2)
40
40
−0.025
−0.064
10
+0.6
0
22
40
100
80
36
6
1
2.5
850
(45)
45
−0.025
−0.064
11
+0.7
0
22
40
100
80
40
6
1
2.5
1080
50
50
−0.025
−0.064
12
+0.7
0
22
40
100
80
45
6
1
2.5
1350
(56)
56
−0.030
−0.076
14
+0.7
0
25
50
120
100
50
8
1.6
4
1660
63
63
−0.030
−0.076
16
+0.7
0
25
50
120
100
56
8
1.6
4
2080
(70)
70
−0.030
−0.076
18
+0.7
0
32
56
140
120
63
10
1.6
4
2570
80
80
−0.030
−0.076
20
+0.8
0
32
56
140
120
70
10
1.6
4
3360
(90)
90
−0.036
−0.090
22
+0.8
0
40
63
160
140
80
12
2.5
6
4320
100
100
−0.036
−0.090
25
+0.8
0
40
63
160
140
90
12
2.5
6
5310
注(2) B形の断面B-Bの面積を示し,d及びbの基準寸法で計算している。ただし,面取c2はないものとしている。
備考1. 括弧を付けたものは,なるべく使用しない。
2. l1及びl2の許容差は,JIS B 0405に規定する粗級とする。
3. l3はdが許容差の範囲を満足している部分をいう。
5
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 丸首形 (PR)
単位 mm
呼び
寸法
シャンク径
d
ネック径
d1
平取り高さ
e
首部
長さ
l1
ネッ
ク部
長さ
l2
シャン
ク径有
効長さ
l4
(最小)
平取り
長さ
l5
(最小)
参考
基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差
基準
寸法
許容差
d2
l3
c
r1
r2
s(3)
(mm2)
8
8 −0.013
−0.035
6
−0.080
−0.170
6.5
−0.025
−0.047
12
20
90
60
7.8
1
2
0.4
1
27.1
(9)
9 −0.013
−0.035
6.8 −0.080
−0.170
7.4
−0.025
−0.047
12
20
90
60
8.8
1
2
0.4
1
35.1
10
10 −0.013
−0.035
7.5 −0.080
−0.170
8.25
−0.025
−0.047
14
22
100
65
9.8
1
3
0.4
1
42.9
(11)
11 −0.016
−0.043
8.2 −0.080
−0.170
9.1
−0.025
−0.047
14
22
100
65
10.8
1
3
0.4
1
51.5
12
12 −0.016
−0.043
9
−0.080
−0.170
10
−0.025
−0.047
14
22
100
65
11.8
1
3
0.4
1
62.2
(14)
14 −0.016
−0.043 10.5 −0.095
−0.205
11.75
−0.032
−0.059
16
25
110
75
13.7
2
4
0.6
1
85.1
16
16 −0.016
−0.043 12
−0.095
−0.205 13.5
−0.032
−0.059
16
25
110
75
15.7
2
4
0.6
1
111
(18)
18 −0.016
−0.043 13.5 −0.095
−0.205 15.25
−0.032
−0.059
16
25
110
75
17.7
2
4
0.6
1
141
20
20 −0.020
−0.053 15
−0.095
−0.205
17
−0.032
−0.059
18
28
125
85
19.7
2
5
0.6
1
175
(22)
22 −0.020
−0.053 16.5 −0.095
−0.205 18.75
−0.040
−0.073
18
28
125
85
21.7
2
5
0.6
1
212
25
25 −0.020
−0.053 19
−0.110
−0.240 21.5
−0.040
−0.073
18
28
125
85
24.7
2
5
0.6
1
281
(28)
28 −0.020
−0.053 21
−0.110
−0.240
24
−0.040
−0.073
20
32
140
95
27.6
3
6
1
1.6
344
6
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
単位 mm
呼び
寸法
シャンク径
d
ネック径
d1
平取り高さ
e
首部
長さ
l1
ネッ
ク部
長さ
l2
シャン
ク径有
効長さ
l4
(最小)
平取り
長さ
l5
(最小)
参考
基準
寸法 許容差 基準
寸法 許容差
基準
寸法
許容差
d2
l3
c
r1
r2
s(3)
(mm2)
32
32 −0.025
−0.064 24
−0.110
−0.240 27.5
−0.040
−0.073
20
32
140
95
31.6
3
6
1
1.6
450
(36)
36 −0.025
−0.064 27
−0.110
−0.240
31
−0.050
−0.089
20
32
140
95
35.6
3
6
1
1.6
570
40
40 −0.025
−0.064 30
−0.110
−0.240 34.5
−0.050
−0.089
25
40
160
110
39.5
3
8
1
2.5
704
(45)
45 −0.025
−0.064 34
−0.120
−0.280
39
−0.050
−0.089
25
40
160
110
44.5
3
8
1
2.5
905
50
50 −0.025
−0.064 38
−0.120
−0.280 43.5
−0.050
−0.089
25
40
160
110
49.5
3
8
1
2.5
1130
(56)
56 −0.030
−0.076 42
−0.130
−0.290 48.5
−0.050
−0.089
32
50
180
130
55.4
3
10
1.6
4
1380
63
63 −0.030
−0.076 48
−0.130
−0.290
55
−0.060
−0.106
32
50
180
130
62.4
3
10
1.6
4
1810
(70)
70 −0.030
−0.076 53
−0.140
−0.330
61
−0.060
−0.106
32
50
180
130
69.4
3
10
1.6
4
2200
80
80 −0.030
−0.076 60
−0.140
−0.330 69.5
−0.060
−0.106
40
63
200
150
79.2
3
12
1.6
6
2820
(90)
90 −0.036
−0.090 68
−0.150
−0.340 78.5
−0.060
−0.106
40
63
200
150
89.2
3
12
1.6
6
3630
100
100 −0.036
−0.090 75
−0.150
−0.340
87
−0.072
−0.126
40
63
200
150
99.2
3
12
1.6
6
4410
注(3) B形の断面B-Bの面積を示し,d,d1及びeの基準寸法で計算している。
備考1. 括弧を付けたものは,なるべく使用しない。
2. l1及びl2の許容差は,JIS B 0405に規定する粗級とする。
3. l4及びl5は,それぞれd及びeが許容差の範囲を満足している部分をいう。
7
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5 ねじ形 (PT)
備考 図はキー溝ブローチに用いた一例を示す。
単位 mm
呼び寸法
取付けねじの
呼び
d
取付けねじ
長さ
l
参考
T
N
s(4) (mm2)
6
M 6
20
5
3.5
20.1
8
M 8
25
6
4.5
36.6
7
4.5
10
M10
30
8
5.5
58.0
9
6
12
M12
35
10
6.5
84.3
11
7
14
M14
40
12
8
115
16
M16
40
15
11
157
18
M18
50
17
13
192
20
M20
50
19
15
245
注(4) ねじ部の有効断面積を示し,JIS B 1051(鋼製ボルト・小ねじの機械的性質)の付表1による。
ただし,Tによる断面積の減少は考慮していない。
備考1. 取付けねじのねじは,JIS B 0205(メートル並目ねじ)により,その精度は,JIS B 0209
(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)に規定する8 gとする。
2. lの許容差は,JIS B 0405に規定する粗級とする。
8
B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6 後つかみ部
単位 mm
呼び寸法
シャンク径
d
ネック径又は
平取り幅
d1又はa
首部長さ
取付け溝
までの長
さ
l1
ネック
部長さ
取付け
溝長さ
l2
シャン
ク径有
効長さ
l4
(最小)
参考
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
l3
r1
r2
a
12
12
−0.016
−0.043
9
−0.080
−0.170
16
16
60
8
0.4
1
10°
16
16
−0.016
−0.043
12
−0.095
−0.205
16
16
60
8
0.4
1
20°
20
20
−0.020
−0.053
15
−0.095
−0.205
20
20
70
10
0.6
1.6
20°
25
25
−0.020
−0.053
18
−0.095
0.205
20
20
70
10
0.6
1.6
20°
32
32
−0.025
−0.064
24
0.110
−0.240
25
25
80
12
0.8
2.5
20°
40
40
−0.025
−0.064
30
0.110
−0.240
25
25
80
12
0.8
2.5
30°
50
50
−0.025
−0.064
38
−0.120
−0.280
28
32
90
16
1
4
30°
63
63
−0.030
−0.076
49
−0.130
−0.290
28
32
90
16
1
4
30°
80
80
−0.030
−0.076
66
−0.140
−0.330
32
40
110
20
1.6
6
30°
100
100
−0.036
−0.090
86
−0.170
−0.390
32
40
110
20
1.6
6
30°
備考 l1及びl2の許容差は,JIS B 0405に規定する粗級とする。
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B 4237-1987
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
工作機械部会 歯切工具専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
丸 山 弘 志
東京理科大学
竹 山 秀 彦
幾徳工業大学
中 田 哲 雄
通商産業省機械情報産業局
森 田 昭 三
工業技術院標準部
宮 坂 金 佳
機械技術研究所
榎 本 眞 三
千葉県機械金属試験場
宇野沢 敦 夫
宇野沢技術士事務所
小 林 正
株式会社長谷川歯車
佐 藤 巌
日産自動車株式会社
芳 賀 実
トヨタ自動車株式会社
佐々木 賢 市
株式会社東芝
大 高 義 穂
社団法人日本工作機械工業会
田 島 孝
いすゞ自動車株式会社
山 崎 正 登
石川島播磨重工業株式会社
島 村 寛 治
アヅミ株式会社
山 川 哲 央
株式会社神戸製鋼所
神 谷 清 弘
株式会社不二越
武 田 憲 昌
株式会社鈴木工機製作所
中 島 紀 夫
株式会社恵美須屋工具製作所
津 川 佳 巳
三菱重工業株式会社
土 谷 隆 之
株式会社アマダメトレックス
竹 井 辰 男
日本工具工業会
(事務局)
篠 崎 和 紀
工業技術院標準部機械規格課
宗 像 保 男
工業技術院標準部機械規格課