2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4220 : 1988
すりわりフライス
Screw Slotting Cutters
1. 適用範囲 この規格は,外径45mm及び70mm,幅0.25〜8.0mmのすりわりフライス(以下,フライ
スという。)について規定する。
引用規格:
JIS B 0021 幾何公差の図示方法
JIS B 0172 フライス用語
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0601 表面粗さの定義と表示
JIS B 0659 比較用表面粗さ標準片
JIS B 4201 フライス穴
JIS B 7503 0.01mm目盛ダイヤルゲージ
JIS B 7513 精密定盤
JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験機
JIS B 7734 微小硬さ試験機
JIS G 4403 高速度工具鋼鋼材
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法
JIS Z 2251 微小硬さ試験方法
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS B 0172(フライス用語)による。
3. 形状・寸法 フライスの形状及び寸法は,表1による。
表1 形状及び寸法
単位 mm
外径 D
穴径 d
幅 L
刃数
A式
B式(1)
基準
寸法
許容差
(js 14)
基準
寸法
許容差
(H7)
基準
寸法
許容差
(H 7)
基準
寸法
許容差
(js 10)
45 ±0.31 13
018
.00 +
15.875
018
.00 +
0.25
±0.02
90
0.3
0.32
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
0.65
0.7
0.8
2
B 4220 : 1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
0.9
1.0
1.05
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.8
2.0
2.3
2.6
2.9
3.0
単位 mm
外径 D
穴径 d
幅 L
刃数
A式
B式(1)
基準
寸法
許容差
(js 14)
基準
寸法
許容差
(H 7)
基準
寸法
許容差
(H 7)
基準
寸法
許容差
(js 10)
70 ±0.31 22
021
.00 +
25.4
021
.00 +
0.25
56
又は
72
0.3
0.32
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
0.65
0.7
0.8
0.9
1.0
1.05
1.1
1.2
1.3
1.4
±0.02
1.5
1.6
1.8
2.0
2.3
2.6
2.9
3.0
3.2
±0.024
3.6
4.0
4.6
5.2
5.8
6.0
6.5
±0.029
7.3
8.0
注(1) B式は,なるべく用いない。
備考1. D,d及びLの許容差は,JIS B 0401(寸法公差及びはめあい)による。
2. dにキー溝を必要とするときのキー溝は,JIS B 4201(フライス穴)による。
3. 両側面に中低のこう配を付けても差し支えない。
3
B 4220 : 1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. 品質
4.1
外観 フライスの外観は,地きず及び割れ並びに有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕
上げは良好でなければならない。
4.2
表面粗さ フライスの刃部の表面粗さは,6.1の試験を行ったとき,すくい面でJIS B 0601(表面粗
さの定義と表示)に規定する1.6a (6.3S) とする。
4.3
硬さ フライスの刃部の硬さは,6.2の試験を行ったとき,HRC63 (HV772) 以上とする。
4.4
振れ フライスの刃部の振れは,6.3の試験を行ったとき,表2による。
表2 刃部の振れの公差値
備考 図示方法は,JIS B 0021(幾何公差の図示方
法)による。
単位 mm
外径
D
外周の振れ
t1
側面の振れの公差値 t2
幅Lの区分
0.25以上
0.4以下
0.4を超え
0.6以下
0.6を超え
1.0以下
1.0を超え
1.6以下
1.6を超え
2.5以下
2.5を超え
4.0以下
4.0を超え
6.0以下
6.0を超え
8.0以下
45
0.1
0.16
0.12
0.1
0.08
0.06
0.05
−
−
70
0.12
0.2
0.16
0.12
0.1
0.08
0.06
0.05
0.04
4.5
切れ味 フライスの切れ味は,良好でなければならない。
5. 材料 フライスの材料は,JIS G 4403(高速度工具鋼鋼材)に規定するSKH51又はこれと同等以上の
性能をもつものとする。
6. 試験方法
6.1
表面粗さ フライスの表面粗さは,目視によってJIS B 0659(比較用表面粗さ標準片)に規定する
粗さ標準片と比較測定する。
6.2
硬さ フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726(ロックウェル硬さ試験機)に規定する試験機を用いて
JIS Z 2245(ロックウェル硬さ試験方法)に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル
硬さ試験機によって測定できない場合は,JIS B 7734(微小硬さ試験機)に規定する試験機を用いて,JIS
Z 2251(微小硬さ試験方法)に規定する試験方法によって測定してもよい。
また,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。
4
B 4220 : 1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3
振れ フライスの振れは,フライスをつば付きアーバにナットで締め付け,図のように精密定盤上
に置いたセンタ台に取り付け,外周刃及び側面にそれぞれ垂直にダイヤルゲージを当て,矢の方向に回し
ながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測定値とする。
備考1. 精密定盤は,JIS B 7513(精密定盤)に規定する1級とする。
2. ダイヤルゲージは,JIS B 7503(0.01mm目盛ダイヤルゲージ)による。
図 振れの測定方法
7. 検査 フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ,振れ及び切れ味について行い,それ
ぞれ3.,4.1〜4.5の規定に適合しなければならない。
8. 製品の呼び方 フライスの呼び方は,規格番号又は規格名称,D×L×d,刃数及び材料記号(2)による。
例1 : JIS B 4220
70×1×22
56
SKH51
例2 : すりわりフライス
70×1×22
72
SKH51
注(2) 使用材料が高速度工具鋼鋼材の場合は,HS又はHSSと呼んでもよい。
9. 表示
9.1
製品の表示 フライスには側面に次の事項を横書きに表示する。
例:
(1) D×L×d
70×1×22
(2) 刃数
56
(3) 材料記号(3)
SKH51
(4) 製造業者名又はその略号
注(3) 使用材料が高速度工具鋼鋼材の場合は,HS又はHSSと表示してもよい。
9.2
包装の表示 フライスの包装は,規格名称及び9.1に規定する事項を表示する。
5
B 4220 : 1988
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
切削工具規格体系調査委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
丸 山 弘 志
東京理科大学
(幹事・委員)
竹 井 辰 男
日本工具工業会
竹 山 秀 彦
幾徳工業大学
中 田 哲 雄
通商産業省機械情報産業局
森 田 昭 三
工業技術院標準部機械規格課
徳 増 肇
日本機械工業連合会
江 見 正 民
日本産業機械工業会
内 藤 俊 雄
前日本国有鉄道鉄道技術研究所
大 高 義 穂
日本工作機械工業会
宇田川 鉦 作
日本ねじ研究協会
郷 間 豊 彦
いすゞ自動車株式会社
吉 田 清 司
日産自動車株式会社
根 津 裕 司
株式会社日立製作所
平 松 豊
日本工作用機器工業会
篠 生 全
黒田精工株式会社
関 野 等
超硬工具協会
冨士原 由 雄
三菱金属株式会社
山 川 哲 央
株式会社神戸製鋼所
松 井 博
株式会社彌満和製作所
野 上 彰
株式会社不二越
西 礼次郎
株式会社日本工具製作所
岩 本 肇
日本高周波鋼業株式会社
神 谷 清 弘
株式会社不二越