B 4216 : 1998 (ISO 3937 : 1985)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 4216-1980は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,日本工業規格と国際規格との整合化を目的とし,国際規格を採用することによって,
改正を行った。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 4216には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) カッタアーバの種類,品質,材料,試験方法,製品の呼び方及び表示
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 4216 : 1998
(ISO 3937 : 1985)
カッタアーバ−形状・寸法
Cutter arbors−Dimensions
序文 この規格は,1985年に第3版として発行されたISO 3937,Cutter arbors with tenon drive−Dimensions
を元に,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施した箇所及び附属書(参考)は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,モールステーパ又は7/24テーパをもつカッタアーバ(以下,アーバという。)
の形状・寸法について規定する。
備考1. カッタアーバとフライスベアリングとのはめあい及び使用する保持ボルトは,それぞれJIS B
4214に規定された寸法とする。
2. この規格の対応国際規格を次に示す。
ISO 3937-1985 Cutter arbors with tenon drive−Dimensions
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 4003 モールステーパ部をもつシャンク及びソケット−形状・寸法
備考 ISO 296 : 1991,Machine tools−Self-holding tapers for tool shanksは,この規格と同等である。
JIS B 4214 シェルエンドミル
備考 ISO 2780 : 1986,Milling cutters with tenon drive−Interchangeability dimensions with cutter arbors
−Metric seriesは,この規格と同等である。
JIS B 6101 テーパの主軸端及びシャンク
備考 ISO 297-1988,7/24 tapers for tool shanks for manual changingは,この規格と同等である。
ISO 2583 Tool shanks and equipment with 7/24 tapers−Collar dimensions
ISO 5413 Machine tools−Positive drive of Morse tapers
参考 この規格の参考規格を次に示す。
JIS B 4201 フライス穴
備考 ISO 240 : 1975,Milling cutters−Interchangeability dimensions for cutter arbors or cutter mandrels
−Metric series and inch seriesは,この規格と同等である。
3. 形状・寸法 アーバの形状・寸法は,表1及び表2による。
24
7
2
B 4216 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 モールステーパシャンク付きアーバ
単位 mm
モールス
テーパ番号
D
d
h6
l1
0
−1
d2
最小
l
a
h11
b
h11
c
最小
l2
最小
d3
3
23.825
16
17
32
25
8
5.0
17.0
22
M 8
22
19
40
25
10
5.6
22.5
28
M10
27
21
48
25
12
6.3
28.5
32
M12
4
31.267
22
19
40
25
10
5.6
22.5
28
M10
27
21
48
25
12
6.3
28.5
32
M12
32
24
58
40
14
7.0
33.5
36
M16
40
27
70
40
16
8.0
44.5
45
M20
5
44.399
27
21
48
40
12
6.3
28.5
32
M12
32
24
58
40
14
7.0
33.5
36
M16
40
27
70
40
16
8.0
44.5
45
M20
50
30
90
40
18
9.0
55.0
50
M24
備考1. モールステーパシャンクは,JIS B 4003及びISO 5413による。
2. 図は概要図であって,規定ではない。
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B 4216 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 7/24テーパシャンク付きアーバ
7/24
テーパ番号
D
d
h6
l1
0
−1
d2
最小
l
a
h11
b
h11
c
最小
l2
最小
d3
30
31.750
16
17
32
25
8
5.0
17.0
22
M 8
22
19
40
25
10
5.6
22.5
28
M10
27
21
48
25
12
6.3
28.5
32
M12
40
44.450
16
17
32
25
8
5.0
17.0
22
M 8
22
19
40
25
10
5.6
22.5
28
M10
27
21
48
25
12
6.3
28.5
32
M12
32
24
58
40
14
7.0
33.5
36
M16
40
27
70
40
16
8.0
44.5
45
M20
45
57.150
22
19
40
40
10
5.6
22.5
28
M10
27
21
48
40
12
6.3
28.5
32
M12
32
24
58
40
14
7.0
33.5
36
M16
40
27
70
40
16
8.0
44.5
45
M20
50
69.850
27
21
48
40
12
6.3
28.5
32
M12
32
24
58
40
14
7.0
33.5
36
M16
40
27
70
40
16
8.0
44.5
45
M20
50
30
90
40
18
9.0
55.0
50
M24
備考1. 7/24テーパシャンクは,JIS B 6101及びISO 2583による。
2. 図は概要図であって,規定ではない。
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B 4216 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考) カッタアーバの種類,品質,材料,
試験方法,製品の呼び方及び表示
序文 この附属書(参考)は,従来のJISに規定されていた項目のうち,対応国際規格に規定されていな
い項目についてまとめて記述するものであって,規定の一部ではない。
1. 種類 アーバの種類は,引きねじ付き及びタング付きの2種類とする。
2. 品質
2.1
外観 アーバの外観は,地きず及び割れ並びに有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上
げは良好でなければならない。
2.2
表面粗さ カッタ取付部の表面粗さは,外周においてJIS B 0601(表面粗さ−定義及び表示)に規
定する3.2μmRy以下とする。
2.3
硬さ 硬さは,40HRC以上とする。
2.4
振れ カッタ取付部外周の振れの公差は,0.02mmとする。
3. 材料 アーバの材料は,JIS G 4105(クロムモリブデン鋼鋼材)に規定するSCM435又はこれと同等
以上の性能をもつものとする。
4. 試験方法
4.1
表面粗さ 表面粗さは,目視によってJIS B 0659(比較用表面あらさ標準片)に規定する粗さ標準
片と比較測定する。
4.2
硬さ 硬さは,JIS B 7726(ロックウェル硬さ試験−試験機の検証)に規定する試験機を用いてJIS Z
2245(ロックウェル硬さ試験方法)の試験方法によって測定する。
4.3
振れ シャンク部を基準にして,カッタ取付部外周に直角にJIS B 7503(ダイヤルゲージ)に規定
するダイヤルゲージを当て,アーバを回し,ダイヤルゲージの読みの最大差を測定値とする。
5. 製品の呼び方 アーバの呼び方は,規格番号又は規格名称及び呼び(1)による。ただし,止めねじ用の
ねじ穴が左ねじの場合には,“左”を付け加える。
注(1) 呼びは,d寸法及びテーパ番号による。
6. 表示
6.1
製品の表示 アーバには,附属書図1の※印の位置に,次の事項をカッタ取付部を下にして右へ横
書きに表示する。
a) 呼び
b) 製造業者名又はその略号
例1. 16-MT3
○○○○
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B 4216 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例2. 16-NT30
○○○○
附属書図1
6.2
包装の表示 包装には,規格番号又は規格名称及び6.1に記述する事項を明記する。
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B 4216 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 4216(カッタアーバ−形状・寸法)改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
堤 正 臣
東京農工大学
(委員)
清 水 伸 二
上智大学
青 山 藤詞郎
慶応義塾大学
中 嶋 誠
通商産業省機械情報産業局
本 間 清
工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
羽 山 隆 貫
日立ツール株式会社
西 垣 吉麻呂
日本工具工業会
平 野 光 男
日産自動車株式会社
横 山 茂
日立精機株式会社
辻 正 年
株式会社静岡鉄工所
八 賀 聡 一
社団法人日本工作機械工業会
三 角 進
株式会社日研工作所
小 坂 登
大昭和精機株式会社
石 川 均
エヌティーツール株式会社
杉 矢 健 一
黒田精工株式会社
堀 隆 郎
株式会社MSTコーポレーション
安 武 昭 彦
社団法人日本工作機器工業会
(事務局)
堺 弘 司
社団法人日本工作機器工業会