B4201 : 1998
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS B 4201-1990は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 240 : 1994, Milling cutters−Interchangeability dimensions for
cutter arbors or cutter mandrels(フライス−カッタアーバ及びカッタマンドレルの互換寸法)を基礎として
用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,又は出願公開後の実用新案登録
出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,このよう
な技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に
かかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B4201 : 1998
フライス穴及びフライスアーバ部
Milling cutters−Interchangeability dimensions for
cutter arbors or cutter mandrels
序文 この規格は,1994年に第2版として発行されたISO 240,Milling cutters−Interchangeability dimensions
for cutter arbors or cutter mandrelsを基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分につい
ては,技術的内容を変更することなく作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定
義)及び規定内容(種類におけるB式及び形状・寸法におけるフライスアーバ部)を追加している。
1. 適用範囲 この規格は,フライス穴及びフライスアーバ部について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 240 : 1994 Milling cutters−Interchangeability dimensions for cutter arbors or cutter mandrels
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0172 フライス用語
JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0172による。
4. 種類 フライス穴の種類は,キーの取付け位置によって,キー溝付き及び端面キー付きの2種類,単
位系によって,A式及びB式の2種類とする。フライスアーバ部はA式にだけ規定する。
5. 形状・寸法 フライス穴及びフライスアーバ部の形状及び寸法は,表1〜4による。
2
B4201 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 キー溝付きA式フライス穴及びフライスアーバ部
単位mm
呼び径
フライス穴
フライスアーバ部
穴径 d
キー溝の深さ E
キー溝の幅 F
キー溝の丸み
r
アーバの直径 d1 アーバ溝の深さ
E1
アーバ溝の幅
F1
アーバ溝の丸み
r1
基準
寸法
許容差
H7
基準寸法 許容差 基準
寸法
許容差
C11
許容差
C12
基準
寸法
許容差 基準寸法 許容差
h6
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差
h9
基準寸法 許容差
8
10
8
10
+0.015
0
8.9
+0.1
0
2 +0.120
+0.060
+0.160
+0.060
0.4
0
−0.1
8
10
0
−0.009
6.7
0
−0.1
2
0
−0.025
0.16
0
−0.08
11.5
3
8.2
3
13
16
13
16
+0.018
0
14.6
13
16
0
−0.011
11.2
17.7
4 +0.145
+0.070
+0.190
+0.070
0.6
0
−0.2
13.2
4
0
−0.030
19
22
27
19
22
27
+0.021
0
21.1
5
1
0
−0.3
19
22
27
0
−0.013
15.6
5
0.25
0
−0.09
24.1
6
17.6
6
29.8
+0.2
0
7 +0.170
+0.080
+0.230
+0.080
1.2
22
0
−0.2
7
0
−0.036
32
40
50
32
40
50
+0.025
0
34.8
8
32
40
50
0
−0.016
27
8
43.5
10
34.5
10
0.4
0
−0.15
53.5
12 +0.205
+0.095
+0.275
+0.095
1.6
0
−0.5
44.5
12
0
−0.043
60
70
80
60
70
80
+0.030
0
64.2
14
60
70
80
0
−0.019
54
14
75
16
2
63.5
16
85.5
18
73
18
100
100 +0.035
0
107
25 +0.240
+0.110
+0.320
+0.110
2.5
100
0
−0.022
91
25
0
−0.052
0.6
0
−0.2
備考1. 穴径d,フライスアーバ部の直径d1,キー溝の幅F,フライスアーバ部の溝の幅F1の許容差は,JIS B 0401-2
による。
2. この表のdの許容差は,ホブに対しては適用しない。
参考1. 量記号は,ISO 240では,穴径及びフライスアーバ部の直径をd,キー溝の深さをc1,フライスアーバ部の
キー溝の深さをc,キー溝及びフライスアーバ部の溝の幅をaと表示している。
2. キー溝の幅Fの許容差は,ISO 240ではC11である。
3
B4201 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 キー溝付きB式フライス穴及びフライスアーバ部
単位 mm
呼び径
フライス穴
参考 フライスアーバ部
穴径 d
キー溝の深さ E
キー溝の幅 F
キー溝の丸み
r
直径 d1
アーバ溝の深さ
E1
アーバ溝の幅 F1
基準寸法
許容差
H7
基準寸法
許容差
基準寸法 許容差 基準
寸法
許容差
基準寸法
許容差
基準寸法
許容差
12.7
12.7
+0.018
0
14.2
+0.25
0
2.39
+0.31
+0.13
0.5
0
−0.1
12.7
11.51
0
−0.127
2.41
0
−0.025
15.875
15.875
17.7
3.18
0.8
0
−0.3
15.875
14.29
3.2
19.05
19.05
+0.021
0
20.9
19.05
17.46
22.225
22.225
24.1
22.225
20.64
25.4
25.4
28
6.35
1.2
25.4
21.43
6.38
31.75
31.75
+0.025
0
35.2
7.92
+0.32
+0.14
1.6
0
−0.5
31.75
27
7.96
38.1
38.1
42.3
9.52
+0.89
+0.25
38.1
32.54
9.55
44.45
44.45
49.5
11.12
44.45
38.1
11.14
50.8
50.8
+0.030
0
55.8
12.7
50.8
42.85
12.73
63.5
63.5
69.4
15.87
63.5
53.19
15.9
76.2
76.2
82.9
19.05
2.4
76.2
63.5
19.08
88.9
88.9
+0.035
0
98.8
22.22
88.9
76.2
22.25
101.6
101.6
111.5
25.4
101.6
85.73
25.43
114.3
114.3
125.8
28.58
3.2
114.3
96.85
28.6
127
127
+0.040
0
140.1
31.75
127
107.95
31.78
備考1. B式は,なるべく用いない。
2. 穴径dの許容差は,JIS B 0401-2による。
3. この表のdの許容差は,ホブに対しては適用しない。
4. dの許容差は,呼び径25.4mm以下のものでも,フライスの幅が75mmを超える場合には+0025
0.
とする。
4
B4201 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3 端面キー溝付きA式フライス穴及びフライスアーバ部
単位mm
呼び径
フライス穴
偏心公
差値
(1)
フライスアーバ部
穴径 d
端面キー溝の
幅 F
端面キー溝
の深さ E
端面キー溝
の丸み r
面取り寸法
c
直径 d1
端面キー溝
の幅 F1
端面キー溝
の深さ E1
端面キー溝
の丸み r1
面取り寸
法 c1
基準
寸法
許容差
H7
基準
寸法
許容差
H11
基準
寸法
許容差
H13
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
h6
基準
寸法
許容差
h11
基準
寸法
許容差
h11
基準寸法 基準寸法
5
5 +0.012
0
3.3 +0.075
0
2.5 +0.14
0
0.6
0
−0.2
0.3
+0.1
0
0.75
5 +0.008
0
3
0
−0.060
2
0
−0.060
0.3
0.3
8
8 +0.015
0
5.4
4
0.8
0.4
0.100
8 +0.009
0
5
0
−0.075
3.5
0
−0.075
0.4
0.4
10
10
6.4 +0.090
0
4.5 +0.18
0
1
0.5
10
6
4
0.5
0.5
13
13 +0.018
0
8.4
5
13 +0.011
0
8
0
−0.090
4.5
16
16
5.6
0
−0.3
0.6
+0.2
0
16
5
0.6
0.6
19
19 +0.021
0
10.4 +0.110
0
6.3 +0.22
0
1.2
19 +0.013
0
10
5.6
22
22
22
27
27
12.4
7
0.8
27
12
0
−0.110
6.3
0
−0.090
0.8
0.8
32
32 +0.025
0
14.4
8
1.6
0
−0.4
32 +0.016
0
14
7
40
40
16.4
9
2
0
−0.5
1
+0.3
0
40
16
8
1
1
50
50
18.4 +0.130
0
10
50
18
9
60
60 +0.030
0
20.5
11.2 +0.27
0
0.125
60 +0.019
0
20
0
−0.130
10
70
70
22.5
12.5
2.5
1.2
70
22
11.2
0
−0.110
1.2
1.2
80
80
24.5
14
80
24
12.5
100
100 +0.035
0
16
3
1.6
+0.5
0
100 +0.022
0
14
1.6
1.6
注(1) 穴径dの軸線と端面キーの中心との偏心の許容差を示す。
備考1. 穴径d,端面キー溝の幅F,端面キー溝の深さE,フライスアーバ部の直径d1,フライスアーバ部の端面キー
溝の幅F1及びフライスアーバ部の溝の長さE1の許容差は,JIS B 0401-2による。
2. この表のdの許容差は,ホブに対しては適用しない。
参考 量記号は,ISO 240では,穴径及びフライスアーバ部の直径をd1,フライス穴の端面キー溝の深さをb1,フライ
スアーバ部の端面キー溝の長さをb,フライス穴のキー溝の幅をa1,フライスアーバ部のキー溝の幅をa,フラ
イス穴及びフライスアーバ部の面取り寸法をe,と表示している。
5
B4201 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 端面キー溝付きB式フライス穴及びフライスアーバ部
単位mm
呼び径
フライス穴
偏心公
差値
(1)
参考
穴径 d
端面キー溝の
幅 F
端面キー溝
の深さ E
端面キー溝
の丸み r
面取り寸法
c
フライスアーバ部
基準寸法
許容差H7 基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差
H13
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差
直径
d1
端面キー
溝の幅
F1
端面キー
溝の長さ
E1
端面キー溝
の丸み r1
面取り寸
法 c1
12.7
12.7
+0.018
0
6.4 +0.300
+0.100
4
+0.18
0
1
0
−0.3
0.5
+0.1
0
0.100
12.7
6.4
3.2
0.5
0.5
8.4 +0.090
0
3.6
8.4
2.6
15.875
15.875
3.9
15.875
2.9
19.05
19.05
+0.021
0
7.9 +0.300
+0.100
4.8
19.05
7.9
4
22.225
22.225
8.4 +0.090
0
5
1.5
0
−0.4
0.7
+0.2
0
22.225
8.4
3.5
0.7
0.7
25.4
25.4
9.5 +0.300+
0.100
6
25.4
9.5
5
10.4 +0.110
0
5.3
10.4
3.8
31.75
31.75
+0.025
0
10.4 +0.110
0
6.3 +0.22
0
1.5
0
−0.4
0.7
+0.2
0
31.75
10.4
4.3
0.7
0.7
12.7 +0.400
+0.100
8
2
0
−0.5
1
+0.3
0
12.7
7
1
1
38.1
38.1
12.4 +0.110
0
7
2
0
−0.5
1
+0.3
0
38.1
12.4
5
1
1
15.9 +0.400
+0.100
10
15.9
9
47.625
47.625
25.4 +0.400
+0.100
14
+0.27
0
47.625
25.4
12.5
50.8
50.8
+0.030
0
19.1
11
50.8
19.1
10
備考1. B式はなるべく用いない。
2. 穴径d,端面キー溝の幅F及び端面キー溝の深さEの許容差は,JIS B 0401-2による。
3. この表のdの許容差は,ホブには適用しない。
関連規格 JIS B 0021 製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公
差表示方式
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
6
B4201 : 1998
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
国際整合化調査研究委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
村 田 良 司
東京理科大学理工学部
中 嶋 誠
通商産業省機械情報産業局
本 間 清
工業技術院標準部
伊 藤 哲
工業技術院機械技術研究所
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会技術部
野 上 彰
株式会社不二越
羽 山 隆 貫
日立ツール株式会社
片 桐 泰 典
株式会社不二越
日下部 祐 次
神鋼コベルコツール株式会社
宮 林 光 行
株式会社彌満和製作所
倉 持 建
日本高周波鋼業株式会社
舞 田 靖 司
社団法人日本機械工業連合会
岡 安 英 雄
社団法人日本工作機械工業会
西 村 欣 也
社団法人日本歯車工業会
石 川 侑 男
社団法人日本金型工業会
安 武 昭 彦
社団法人日本工作機器工業会
手 取 正 輝
いすゞ自動車株式会社川崎工場
小 峰 武 夫
コベルコツールエンジニアリング株式会
社
白 土 秀 明
オーエスジー株式会社
佐 藤 直 彦
理研製鋼株式会社
木 村 育 夫
株式会社三興製作所
(事務局)
平 野 武 治
日本工具工業会
西 垣 吉麻呂
日本工具工業会