B 4119:2013
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類······························································································································· 2
5 形状・寸法 ······················································································································ 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 8
B 4119:2013
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本工具工業会(JSCTA)及び一般財団法人
日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格 JIS
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超硬質合金ソリッドストレートシャンク−
ラジアスエンドミル−形状・寸法
Solid hardmetal corner radii end mills with cylindrical shanks-Dimensions
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 22037を基とし,国内の実情に合わせるため,技術
的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,超硬質合金ソリッドストレートシャンクラジアスエンドミル(以下,ラジアスエンドミル
という。)の形状及び寸法について規定する。
適用材質は,JIS B 4053で規定する超硬合金,サーメット,超微粒子超硬合金及びこれらに炭化物,窒
化物,酸化物などを被覆した合金の総称である超硬質合金とする。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 22037:2007,Solid end mills with corner radii and cylindrical shanks made of hard cutting materials
−Dimensions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0172 フライス用語
JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表
注記 対応国際規格:ISO 286-2:1988,ISO system of limits and fits−Part 2: Tables of standard tolerance
grades and limit deviations for holes and shafts(IDT)
JIS B 4053 切削用超硬質工具材料の使用分類及び呼び記号の付け方
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0172による。
2
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4
種類
ラジアスエンドミルの種類は,刃長ℓ及び全長Lによって区分し,図1及び表1に示す3種類とする。
a) タイプ1
b) タイプ2及びタイプ3
注a) rは,コーナ半径を示す。
b) φDCは,外径を示す。
図1−ラジアスエンドミルの形状
表1−ラジアスエンドミルの種類
タイプ
刃長ℓ
全長L
1
ℓ=DC×1.5
ショート
2
ℓ=DC×1.5
レギュラ
3
ℓ=DC×2.5
レギュラ
5
形状・寸法
ラジアスエンドミルの形状及び寸法は,図2〜図4及び表2〜表4による。
図2−タイプ1
3
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表2−タイプ1
単位 mm
外径
DC a)
コーナ半径
r
刃長ℓ b)
全長L
シャンク径DS c)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
系列1 d)
系列2 d)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
0.5
表5による。
0.8
+0.2
0
38.0
+2 0
4.0
0
−0.008
3.0
0
−0.006
0.6
0.9
0.8
1.2
1.0
1.5
+0.3
0
43.0
4.0
0
−0.008
1.2
1.8
1.4
2.1
1.5
2.3
1.6
2.4
1.8
2.7
2.0
3.0
57.0
6.0
6.0
2.5
3.8
3.0
4.5
3.5
5.3
+0.5
0
4.0
6.0
4.5
6.8
5.0
7.5
5.5
8.3
6.0
9.0
7.0
10.5
+1 0
63.0
8.0
0
−0.009
8.0
0
−0.009
8.0
12.0
9.0
13.5
72.0
10.0
10.0
10.0
15.0
11.0
16.5
83.0
12.0
0
−0.011
12.0
0
−0.011
12.0
18.0
13.0
19.5
16.0
14.0
14.0
21.0
−
−
−
−
14.0
0
−0.011
16.0
24.0
92.0
16.0
0
−0.011
16.0
18.0
27.0
20.0
0
−0.013
−
−
−
−
18.0
0
−0.013
20.0
30.0
104.0
20.0
0
−0.013
20.0
注a) 許容差は,製造業者の判断による。
b) ℓは,四捨五入し小数第一位に丸める。
c) シャンク径DSの許容差は,JIS B 0401-2のh6による。
d) 系列1は,日本国内で一般的に使用されているシャンク径である。
系列2は,ISO 22037で規定しているシャンク径である。
系列1及び系列2のどちらを用いてもよい。
4
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図3−タイプ2
表3−タイプ2
単位 mm
外径
DC a)
コーナ半径
r
刃長ℓ b)
全長L
シャンク径DS c)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
系列1 d)
系列2 d)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
0.5
表5による。
0.8
+0.2
0
50.0
+2 0
4.0
0
−0.008
3.0
0
−0.006
0.6
0.9
0.8
1.2
1.0
1.5
+0.3
0
4.0
0
−0.008
1.2
1.8
1.4
2.1
1.5
2.3
1.6
2.4
1.8
2.7
2.0
3.0
60.0
6.0
6.0
2.5
3.8
3.0
4.5
70.0
3.5
5.3
+0.5
0
4.0
6.0
4.5
6.8
80.0
5.0
7.5
5.5
8.3
6.0
9.0
90.0
7.0
10.5
+1 0
8.0
0
−0.009
8.0
0
−0.009
8.0
12.0
9.0
13.5
100.0
10.0
10.0
10.0
15.0
11.0
16.5
110.0
12.0
0
−0.011
12.0
0
−0.011
12.0
18.0
13.0
19.5
120.0
16.0
14.0
14.0
21.0
−
−
−
−
14.0
0
−0.011
16.0
24.0
140.0
+3 0
16.0
0
−0.011
16.0
5
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表3−タイプ2(続き)
単位 mm
外径
DC a)
コーナ半径
r
刃長ℓ b)
全長L
シャンク径DS c)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
系列1 d)
系列2 d)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
18.0
表5による。 27.0
+1 0
140.0
+3 0
20.0
0
−0.013
−
−
−
−
18.0
0
−0.013
20.0
30.0
160.0
20.0
0
−0.013
20.0
注a) 許容差は,製造業者の判断による。
b) ℓは,四捨五入し小数第一位に丸める。
c) シャンク径DSの許容差は,JIS B 0401-2のh6による。
d) 系列1は,日本国内で一般的に使用されているシャンク径である。
系列2は,ISO 22037で規定しているシャンク径である。
系列1及び系列2のどちらを用いてもよい。
図4−タイプ3
表4−タイプ3
単位 mm
外径
DC a)
コーナ半径
r
刃長ℓ b)
全長L
シャンク径DS c)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
系列1 d)
系列2 d)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
0.5
表5による。
1.3
+0.2
0
50.0
+2 0
4.0
0
−0.008
3.0
0
−0.006
0.6
1.5
0.8
2.0
1.0
2.5
+0.3
0
4.0
0
−0.008
1.2
3.0
1.4
3.5
1.5
3.8
1.6
4.0
1.8
4.5
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4−タイプ3(続き)
単位 mm
外径
DC a)
コーナ半径
r
刃長ℓ b)
全長L
シャンク径DS c)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
系列1 d)
系列2 d)
基準
寸法
許容差
基準
寸法
許容差
2.0
表5による。
7.0
+0.3
0
60.0
+2 0
6.0
0
−0.008
6.0
0
−0.008
2.5
6.3
3.0
7.5
70.0
3.5
8.8
+0.5
0
4.0
10.0
4.5
11.3
80.0
5.0
12.5
5.5
13.8
6.0
15.0
90.0
7.0
17.5
+1 0
8.0
0
−0.009
8.0
0
−0.009
8.0
20.0
9.0
22.5
100.0
10.0
10.0
10.0
25.0
11.0
27.5
110.0
12.0
0
−0.011
12.0
0
−0.011
12.0
30.0
13.0
32.5
120.0
16.0
14.0
14.0
35.0
−
−
−
−
14.0
0
−0.011
16.0
40.0
140.0
+3 0
−
−
16.0
18.0
45.0
20.0
0
−0.013
−
−
−
−
18.0
0
−0.013
20.0
50.0
160.0
20.0
0
−0.013
20.0
注a) 許容差は,製造業者の判断による。
b) ℓは,四捨五入し小数第一位に丸める。
c) シャンク径DSの許容差は,JIS B 0401-2のh6による。
d) 系列1は,日本国内で一般的に使用されているシャンク径である。
系列2は,ISO 22037で規定しているシャンク径である。
系列1及び系列2のどちらを用いてもよい。
7
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5−コーナ半径
単位 mm
外径
DC
コーナ半径r a)
0.1
0.2
0.3
0.5
1
1.5
2
3
4
5
6
0.5
◎
○
0.6
◎
◎
0.8
◎
◎
○
1.0
◎
◎
◎
1.2
◎
◎
◎
○
1.4
◎
◎
◎
◎
1.5
◎
◎
◎
◎
1.6
◎
◎
◎
◎
1.8
◎
◎
◎
◎
2.0
◎
◎
◎
◎
2.5
○
◎
◎
◎
○
3.0
○
◎
◎
◎
◎
3.5
○
◎
◎
◎
◎
○
4.0
◎
◎
◎
◎
○
4.5
○
◎
◎
◎
○
5.0
○
◎
◎
◎
○
○
5.5
◎
◎
◎
◎
○
6.0
◎
◎
◎
◎
○
7.0
○
◎
◎
◎
◎
○
8.0
○
◎
◎
◎
◎
○
9.0
○
◎
◎
◎
◎
○
○
10.0
○
◎
◎
◎
◎
○
○
11.0
○
◎
◎
◎
◎
○
○
12.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
13.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
14.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
○
○
16.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
18.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
20.0
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
注記1 ◎は第一推奨,○は第二推奨を示す。
注記2 太線は,推奨する範囲としない範囲との境界を示す。
注a) 寸法許容差は,製造業者の判断による。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 4119:2013 超硬質合金ソリッドストレートシャンク−ラジアスエンドミル−
形状・寸法
ISO 22037:2007 Solid end mills with corner radii and cylindrical shanks made of
hard cutting materials−Dimensions
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
1 適用範
囲
超硬質合金ソリッ
ドストレートシャ
ンクラジアスエン
ドミルの形状及び
寸法について規定
1
ISO 513による超硬又は
セラミック製ソリッドス
トレートシャンクラジア
スエンドミルについて規
定
削除
JISは超硬質合金ソリッドスト
レートシャンクラジアスエン
ドミルだけを規定。
セラミック製ソリッドエンドミ
ルは市場にないため規格から外
した。
2 引用規
格
3 用語及
び定義
JIS B 0172による。
−
−
追加
JISは用語規格を引用した。
用語の定義を明確にした。
4 種類
刃長ℓ及び全長によ
って区分し,3種類
とする。
3
ショート及びロングの2
種類を規定
追加
JISは3種類を規定。
種類の違いを明確にした。
首逃しありのタイプは,日本では
外径φ6未満のロングネックタイ
プが一般的で,首下長さのバリエ
ーションが様々であり,ISO規格
で規定している首逃しありタイ
プとは異なる。そのため,首逃し
ありは将来的に別規格を検討予
定であるため,ISOへの改訂提案
はしない。
3
B
4
11
9
:
2
0
1
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
5 形状・寸
法
各種類の形状・寸法
を規定
4
形状・寸法を規定
変更
JISは,首逃しなしで規定。
JISの全長については,タイプ
1はISO規格のショートタイ
プを盛り込んでいる。
タイプ2及びタイプ3は,JIS
独自の寸法を規定。
刃長はタイプ1,タイプ2及び
タイプ3ともにJIS独自に規定
している。
シャンク径については,系列1
及び系列2を規定した。
ISO規格のショートタイプを盛り
込んだ規格をタイプ1,刃長によ
ってJISにタイプ2及びタイプ3
を規定した。
日本国内で一般的に使用されて
いるシャンク径を系列1として追
加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 22037:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
3
B
4
11
9
:
2
0
1
3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。