B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 2
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 略語······························································································································· 3
5 製造用アプリケーション及びMSUで参照する複数のケイパビリティクラス構造 ·························· 3
5.1 プロファイル照合の概念 ································································································· 3
5.2 MSUの再利用 ··············································································································· 4
5.3 MSUの登録 ·················································································································· 4
5.4 新規の製造用アプリケーションの要求を満たすMSUの再利用················································ 5
5.5 製造用領域のデータ ······································································································· 7
5.6 ケイパビリティクラスのMDDへの写像 ············································································· 9
6 ケイパビリティプロファイリングの方法及び規則 ··································································· 9
6.1 MSUケイパビリティプロファイリングのテンプレート ························································· 9
6.2 CCSテンプレート ········································································································· 10
6.3 ケイパビリティプロファイルテンプレート ········································································· 11
6.4 MDMテンプレート ······································································································· 18
6.5 MDDテンプレート········································································································ 20
7 複数のケイパビリティクラス構造に基づいたプロファイルの照合 ············································· 21
7.1 ケイパビリティプロファイルの照合手順············································································ 21
7.2 照合報告 ····················································································································· 23
8 適合性··························································································································· 24
附属書A(参考)MDM及びMDDの作成手順 ·········································································· 29
附属書B(参考)複数のケイパビリティクラスを用いたプロファイル照合の例 ································ 30
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人製造科学技術センター(MSTC)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 3900の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 3900-1 第1部:枠組み
JIS B 3900-2 第2部:プロファイリングの手法
JIS B 3900-3 第3部:インタフェースサービス,プロトコル及びケイパビリティテンプレート
JIS B 3900-4 第4部:適合性試験の方法,規範及び報告
JIS B 3900-5 第5部:複数のケイパビリティクラス構造を用いたプロファイル照合の手法
JIS B 3900-6 第6部:複数のケイパビリティクラス構造に基づいたプロファイル照合のためのインタ
フェースサービス及びプロトコル(予定)
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日本工業規格 JIS
B 3900-5:2014
(ISO 16100-5:2009)
産業オートメーションシステム及びその統合−
製造用ソフトウェア相互運用のための
ケイパビリティプロファイリング−
第5部:複数のケイパビリティクラス構造を用いた
プロファイル照合の手法
Industrial automation systems and integration-
Manufacturing software capability profiling for interoperability-
Part 5: Methodology for profile matching
using multiple capability class structures
序文
この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 16100-5を基に,技術的内容を変更することなく作
成した日本工業規格である。
この規格は,製造用ソフトウェアの相互運用を促進する目的で作成し,各企業の生産環境に応じて個別
に開発され使用されてきたソフトウェアにおいて,複数のケイパビリティクラス構造を用いたプロファイ
ル照合の手法について規定する。これによって,製造用ソフトウェアの部品化及び共有化による流通及び
開発コストの削減に寄与する。
1
適用範囲
この規格は,製造用ソフトウェアにおける複数のケイパビリティクラス構造を用いたプロファイル照合
の手法について規定する。この規格は,製造用領域で使用するソフトウェア製品に適用する。この規格は,
製造用の工程設計,操作及び制御に関わるソフトウェアのインタフェースを適用範囲とし,製品設計,工
場管理,サプライチェーンマネジメント(SCM)及び企業資源計画(ERP)には適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 16100-5:2009,Industrial automation systems and integration−Manufacturing software capability
profiling for interoperability−Part 5: Methodology for profile matching using multiple capability
class structures(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
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2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 3900-1 産業オートメーションシステム及びその統合−製造用ソフトウェア相互運用のための
ケイパビリティプロファイリング−第1部:枠組み
注記 対応国際規格:ISO 16100-1,Industrial automation systems and integration−Manufacturing
software capability profiling for interoperability−Part 1: Framework(MOD)
JIS B 3900-2:2008 産業オートメーションシステム及びその統合−製造用ソフトウェア相互運用のた
めのケイパビリティプロファイリング−第2部:プロファイリングの手法
注記 対応国際規格:ISO 16100-2:2003,Industrial automation systems and integration−Manufacturing
software capability profiling for interoperability−Part 2: Profiling methodology(IDT)
JIS B 3900-3:2010 産業オートメーションシステム及びその統合−製造用ソフトウェア相互運用のた
めのケイパビリティプロファイリング−第3部:インタフェースサービス,プロトコル及びケイ
パビリティテンプレート
注記 対応国際規格:ISO 16100-3:2005,Industrial automation systems and integration−Manufacturing
software capability profiling for interoperability−Part 3: Interface services, protocols and capability
templates(IDT)
JIS B 3900-4:2012 産業オートメーションシステム及びその統合−製造用ソフトウェア相互運用のた
めのケイパビリティプロファイリング−第4部:適合性試験の方法,規範及び報告
注記 対応国際規格:ISO 16100-4:2006,Industrial automation systems and integration−Manufacturing
software capability profiling for interoperability−Part 4: Conformance test methods, criteria and
reports(IDT)
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 3900-1,JIS B 3900-2,JIS B 3900-3及びJIS B 3900-4に
よるほか,次による。
3.1
ケイパビリティクラス(capability class)
ケイパビリティプロファイリングで用いる要素で,製造用アクティビティにおけるソフトウェアユニッ
トの役割を表す機能又は挙動を定義したクラス。ケイパビリティの継承構造の定義及び集約構造の記述に
使用する。
注記1 MSUの役割は,製造用アクティビティごとに異なる。しかし,MSUに対応するケイパビリ
ティクラスは,ある継承構造においては一意に決まるが,集約構造においては多様に決めら
れる。
注記2 この規格では,ケイパビリティクラステンプレートはケイパビリティテンプレートのことで
ある(JIS B 3900-2の6.3参照)。
3.2
ケイパビリティクラス構造テンプレート,CCSテンプレート(capability class structure template)
ケイパビリティクラスの階層構造を表すXMLスキーマ。
3
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3.3
製造用領域データ,MDD(manufacturing domain data)
特定の製造用領域での製造用資源,アクティビティ,又は製造用資源の間を行き来するものについての
情報を表すUMLクラス。
3.4
製造用領域データテンプレート,MDDテンプレート(manufacturing domain data template)
製造用領域データを表すXMLスキーマ。
3.5
製造用領域モデル,MDM(manufacturing domain model)
製造用領域データ及びそれらの関係を含み,その領域のアプリケーションに関連する特定の視点。
3.6
製造用領域モデルテンプレート,MDMテンプレート(manufacturing domain model template)
製造用領域モデルを表すXMLスキーマ。
4
略語
CCS
ケイパビリティクラス構造(Capability Class Structure)
CSI
適合性情報(Conformance Statement for the Implementation)
MDD
製造用領域データ(Manufacturing Domain Data)
MDM
製造用領域モデル(Manufacturing Domain Model)
MES
製造実行システム(Manufacturing Execution System)
MSU
製造用ソフトウェアユニット(Manufacturing Software Unit)
UML
統一モデル言語(Unified Modeling Language)
XML
Extensible Markup Language
5
製造用アプリケーション及びMSUで参照する複数のケイパビリティクラス構造
5.1
プロファイル照合の概念
複数のCCSを用いたプロファイル照合の概念を図1に示す。
注記1 用意したMSU(図の左部分)のCCSは,共通のケイパビリティクラスの継承構造に属して
いる。
注記2 プロファイル照合の実処理には,XMLスキーマ照合と同一のアルゴリズムを用いている。
4
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データベース
ケイパビリティ
テンプレート #A
ケイパビリティ
プロファイル #D
ケイパビリティ
プロファイル #B
ケイパビリティ
プロファイル #G
ケイパビリティ
クラス構造 #1
ケイパビリティ
クラス構造 #2
ケイパビリティ
クラス
MDM #a
MDD #aa
ケイパビリティ
テンプレート #E
ケイパビリティ
テンプレート #B
ケイパビリティ
テンプレート #B
ケイパビリティ
テンプレート #B
ケイパビリティ
テンプレート #A
ケイパビリティ
テンプレート #D
ケイパビリティ
プロファイル #A
ケイパビリティ
プロファイル #B2
ケイパビリティ
プロファイル #B
ケイパビリティ
プロファイル #D
ケイパビリティ
プロファイル #B1
ケイパビリティ
クラス #A
ケイパビリティ
クラス #B
ケイパビリティ
クラス #D
ケイパビリティ
クラス #B1
ケイパビリティ
クラス #B2
テンプレート
プロファイル
プロファイリング
テンプレートの作成
登録 又は
ケイパビリティ
クラス構造の検索
参照
又は
登録
参照
又は
登録
登録
ケイパビリティ
クラス構造 #X
アクティビティ
#E1
アクティビティ
#E2
アクティビティ
#E3
アクティビティ
#E
アクティビティ
#F
アクティビティ
の木 #N
ケイパビリティ
クラス #E1
ケイパビリティ
クラス #E2
ケイパビリティ
クラス #E
ケイパビリティ
クラス #E3
ケイパビリティ
クラス #F
ケイパビリティ
クラス構造 #N
モデル化
(JIS B 3900群の適用)
MSUの提供者
参照
登録
参照
登録
ケイパビリティ
テンプレート #E3
ケイパビリティ
プロファイル #E3
テンプレート
プロファイル
ケイパビリティ
プロファイル
照合機構
入力
入力
出力
利用可能なMSU
解析
製造用アプリケーション #N
製造用アプリケーション #N
の要求
MSUの統合
製造用アプリケーションの開発者
(MSUの使用者)
図1−複数のCCSを用いたプロファイル照合
5.2
MSUの再利用
製造用アプリケーションの開発効率を改善するために,類似の製造用アプリケーションにおいて過去に
開発したMSUを再利用するのがよい。MSUの使用者は,ケイパビリティプロファイルの照合基準(図1
の右部分)に見合ったケイパビリティプロファイルをもつMSU(図1の左部分)だけを,再利用するMSU
の候補として考えればよい。この規格は,プロファイル照合の過程を規定している。プロファイルのCCS
が異なっても適用できることから,多くのMSUが再利用の候補となる。
5.3
MSUの登録
MSUの提供者は,MSUの使用者が広く利用できるMSUを登録する。MSUの提供者は,次の手順で
MSUを準備して登録しなければならない。
a) MSUが実現するアクティビティを解析する。MSUは,一つ以上のアクティビティを実現する。
b) それぞれのアクティビティに関連するケイパビリティクラスを同定し,そのケイパビリティクラスが
属するCCSを検索する。一つのMSUが複数のアクティビティに対するケイパビリティをもつ場合は,
それらのアクティビティは,同じCCS又は異なるCCSに属することになる。
c) 同定したそれぞれのケイパビリティクラスに対応するケイパビリティテンプレートを選択する。
d) 対応するCCSがない場合は,CCSを作成し,適切なデータベース管理手法を使用して登録する。さ
5
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
らに,対応するテンプレートを作成し,同様に登録する。
e) 手順c)で選んだテンプレート又は手順d)で作成したテンプレートに値を入れることによって,MSU
ケイパビリティプロファイルを作成し登録する。
5.4
新規の製造用アプリケーションの要求を満たすMSUの再利用
MSUの使用者は,新規の製造用アプリケーションが必要な場合に,次の手順で開発しなければならない。
a) 製造用アプリケーションの要求機能を分析し,アクティビティの木構造表現(以下,アクティビティ
木という。)を作成する。
b) 手順a)で作成したアクティビティ木に合致する既存の又は新規のケイパビリティクラスを使用して
CCSを作成するか,若しくはJIS B 3900-2に規定する手法を用いて既存のCCSを選択する。
c) 作成又は選択したCCSのそれぞれのケイパビリティクラスに対して,必要となるケイパビリティプロ
ファイルを作成するために,対応するケイパビリティクラステンプレートに値を入れる。
d) JIS B 3900-3に規定するケイパビリティプロファイルのII型照合機構を使用して,必要となるケイパ
ビリティプロファイルに適合する既存のMSUを見つけるために,利用可能なMSUケイパビリティプ
ロファイルと要求ケイパビリティプロファイルとを比較する。
e) 新規の製造用アプリケーションの要求に合致する既存のMSUを選択する。
f)
要求に合致するMSUがない場合は,不足のMSUを開発する。
g) 手順e)で再利用するMSUと手順f)で開発したMSUとを統合することによって,要求に合致した新規
の製造用アプリケーションを作成する。
新規の製造用アプリケーションを開発するための概念(図1)の具体化した手順を図2に示す。
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
:既存MSUの仕様
:製造用領域モデル
(MDM)
:ケイパビリティクラス構造
(CCS)
:製造用領域データ
(MDD)
:ケイパビリティ
テンプレート
:必要な
ケイパビリティプロファイル
:MSUの
ケイパビリティプロファイル
:製造用アプリケーション
の要求
MSUユースケースの確認
ケイパビリティクラス構造の作成
ケイパビリティテンプレートの作成
プロファイリング(値をテンプレートへ代入)
ケイパビリティテンプレートの登録
製造用アプリケーションの要求分析
製造用アプリケーションの
アクティビティ木の確認
ケイパビリティクラス構造の作成
ケイパビリティテンプレートの作成
既存MSUの再利用
製造用アプリケーションの開発
:Ⅱ型照合機構
:既存の
MSU
:新規の
MSU
プロファイリング(値をテンプレートへ代入)
既存のケイパビリティプロファイルとの比較
(詳細は図12参照)
同じケイパビリティプロファイルあり
新規MSUの開発
同じケイパビリティ
プロファイルなし
新規の製造用アプリケーションの開発手順
既存のMSUの登録手順
図2−ケイパビリティテンプレート,ケイパビリティプロファイル及びCCSによる
アプリケーションの開発手順
7
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5.5
製造用領域のデータ
図3は,MDD,MDM,CCS,ケイパビリティクラス及び製造用領域の他の要素,並びにそれらの関係
を示す。
製造用領域モデル(MDM)
製造用領域
製造用情報
製造用アプリケーション
製造用プロセス
ケイパビリティクラス構造(CCS)
交換用アプリケーション情報
製造用資源
製造用領域データ(MDD)
1..*
+包含
−可能
1..*
1
1..*
1..*
1..*
−制約
−アクセス
1..*
−写像
1
1
1
1
1
1
1
1
1
製造用機能
ケイパビリティクラス
製造用アクティビティ
−組織化
−連続
−記述
−具現化
1
*
−可能
1..*
1
1..*
+制約
1
*
−制約
−制約
*
1
*
1
1
*
1
*
*
−制約
*
1
1
−可能
図3−製造用領域及び製造用アプリケーションの関係
MDDは,製造用情報の異なる型を表し,それらは一つのアプリケーションの資源間及び複数のアプリ
ケーション間で交換する製造用情報を含む。
複数のMDDをもつ一つのMDMの構造例を図4に示す。MDMの作成者が,MDM及びMDDを作成す
るための手順を附属書Aに示す。
8
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MDM #1
関係 #1
役割 1A
役割 1B
関係 #2
関係 #3
関係 #4
関係 #5
関係 #6
役割 2A
役割 2C
役割 3A
役割 3D
役割 4D
役割 5D
役割 6D
役割 4E
役割 5F
役割 6G
1
1
1..*
1
1
-属性 A-1
-属性 A-2
MDD #A
-属性 B-1
-属性 B-2
-属性 B-3
MDD #B
-属性 C-1
-属性C-2
-属性C-3
MDD #C
-属性D-1
MDD #D
-属性E-1
MDD #E
-属性F-1
-属性F-2
MDD #F
-属性G-1
MDD #G
*
図4−MDMの構造例
MDMの作成者は,特定の製造用領域では製造用アプリケーションをMDDの集合として表現する。一
つのMDDは,次に示す製造用アプリケーションの様々な観点の情報を提供する。
a) 製造用資源(例えば,MSU,機器,自動装置,人,材料,仕掛かり在庫など)
b) 製造用プロセス(例えば,オペレーション,アクティビティなど)
c) 交換する製造用情報(例えば,製品データ,手順書,製造用データ,品質データなど)
d) 資源,プロセス,交換する情報間の関係(例えば,データの流れ,ネットワーク構成,物の流れなど)
図5において特定の製造用領域内のMDDは,属性及び関係クラスを用いた同じ領域の他のMDDとの
関係表現で成り立つ。関係クラスにおける関係の拘束及び型の属性は,特定のMDMにおけるMDD間で
許される関係を表現している。対象の製造用領域では,MDMの作成者が製造用機能又は製造用アクティ
ビティ間で交換するそれぞれのMDDに固有の名前を付ける。
特定の製造用領域におけるMDM
特定の製造用領域におけるMDD
二つのMDD間の関係
関係性
2
1..*
1
1
制約
制約
1..*
2..*
属性 1
…
属性 x
- 関係名
- 関係型
- 関係制約
- 役割名
- 方向
- 多重性
図5−MDDとMDMとの関係
9
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図5にMDMと二つのMDDとの関係を示す。これらのMDDは,典型的な木構造を成し,図5に記載
した関係クラスによる制約関係をもつ。ある製造用領域の適用可能な関連規格を,外部クラスとして特定
するクラス定義を実装することもできる。
5.6
ケイパビリティクラスのMDDへの写像
MSUの提供者又はMSUの使用者は,製造用アプリケーションの要求に沿ったMDMに基づいてアクテ
ィビティ木を作成する。MSUの提供者又はMSUの使用者は,アクティビティ木のあるアクティビティを
識別するために,MDDの関連が分かるような意味のある固有の名前をアクティビティに付ける。アクテ
ィビティ木の中のアクティビティがCCSを構成する。MSUの提供者及び製造用アプリケーション開発者
は,共通のMDDを利用してケイパビリティクラスを特定する。
図6は,それぞれ関連する製造用アクティビティ木から写像した二つの異なるCCSを示す。CCS#1と
CCS#2とは異なった構造であるが,二つのCCS間で部分的に幾つかの同一のケイパビリティクラスをも
つ。ケイパビリティクラスに対応しているケイパビリティプロファイルが同一のMDMのMDDを使って
記述されている場合に,これらのケイパビリティクラスが同じであると認識できる。
一つの構造内の個々のケイパビリティクラスは,一つのMDD又はMDMの中の組合せMDDのサービ
スに基づいて作成する。ケイパビリティクラスの正規表現には,属性,メソッド及び資源の特定のリスト
を含む。
ケイパビリティ
クラス #A
ケイパビリティ
クラス #B
ケイパビリティ
クラス #D
ケイパビリティ
クラス #B1
ケイパビリティ
クラス #B2
ケイパビリティ
クラス #B11
ケイパビリティ
クラス #B
ケイパビリティ
クラス #E
ケイパビリティ
クラス #B1
ケイパビリティ
クラス #B3
製造用アプリケーション
クラス #2
ケイパビリティ
クラス #B11
製造用アプリケーション
クラス #1
ケイパビリティ
クラス #B12
ケイパビリティ
クラス #B121
ケイパビリティ
クラス #B122
ケイパビリティ
クラス #B12
ケイパビリティクラス構造 #1
ケイパビリティクラス構造 #2
製造用領域モデル
MDD #1
MDD #2
MDD #3
MDD #4
MDD #5
MDD #6
MDD #n
図6−同一のMDMのMDDで記述した複数のケイパビリティクラス
6
ケイパビリティプロファイリングの方法及び規則
6.1
MSUケイパビリティプロファイリングのテンプレート
複数のケイパビリティ構造が存在する場合は,次の四つのテンプレートをMSUケイパビリティプロフ
ァイリングに使用する。
10
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
a) CCSテンプレート
b) ケイパビリティテンプレート
c) MDMテンプレート
d) MDDテンプレート
6.2
CCSテンプレート
6.2.1
概念構造
CCSテンプレートは,少なくとも次の要素から成る。
a) CCSの作成者名
b) CCSの識別子(ID)
c) ケイパビリティクラスのID
d) ケイパビリティクラスの親ノードID(最上位のノードに親ノードIDはない。)
e) ケイパビリティクラスの子ノードID
CCSテンプレートの概念構造を図7に示す。
CSSの作成者名
CCSの識別子(ID)
CCSの最上位ノードID
ケイパビリティクラスID
親ノードID
子ノードID
図7−CCSテンプレートの概念構造
6.2.2
形式構造
MSUの提供者又はMSUの使用者は,XMLスキーマでCCSテンプレートを記述する。CCSテンプレー
トの形式構造を次に示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xs:element name="CapabilityClassStructure">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="CCS̲Creator̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="CCS̲ID">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="CCS̲Root̲Node̲ID">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:ID" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Capability̲Class" type="RecursionType"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:complexType name="RecursionType">
<xs:sequence>
<xs:element name="Capability̲Class̲ID">
<xs:complexType>
11
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:sequence maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Parent̲Node̲ID">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Child̲Node̲ID">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<!--the follwing sentence shows the recurdion definition of capability̲class-->
<xs:element name="Capability̲Class" type="RecursionType"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:schema>
6.3
ケイパビリティプロファイルテンプレート
6.3.1
概念構造
ケイパビリティプロファイルのテンプレートには,JIS B 3900-2の6.3及びJIS B 3900-3の7.2.2に記載
の共通部分並びにJIS B 3900-2の6.3に記載の特有部分を含む。特有部分は,少なくとも次の付加要素と
ともにJIS B 3900-2に記載した要素から成る。
a) 参照用MDM名
b) MDD記述書式(例えば,MDDオブジェクトのリスト)
c) MDD記述(例えば,MDDオブジェクトの時系列アクセス)
ケイパビリティプロファイルテンプレートの概念構造を図8に示す。
12
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
共通部分
テンプレート識別子(ID)
ケイパビリティクラス名及び参照CCS
ソフトウェアユニットのID
ベンダー名
バージョン番号及び履歴
必要なコンピュータ設備
プロセッサ
オペレーティングシステム及びオプション
言語
ランタイムメモリ
ディスク容量
複数使用者支援
遠隔アクセス
追加機能及び差込機能
ユニットの実測性能
無駄時間
単位時間当たりの情報処理量
ユニットの信頼性データ
使用履歴
販売実績
安全水準
保証機関
サポート方針
価格
ケイパビリティクラスの参照用辞書名
プロファイルの属性数
メソッド数
資源数
制約数
拡張数
下位レベル数
直下位レベルの副テンプレート数
ケイパビリティクラスの特有部分
参照用MDM名
MDD記述書式
MDD記述
MDDオブジェクトの集合
MDDオブジェクトのリスト
MDDオブジェクトの時系列
MDDオブジェクトの事象順序
ケイパビリティクラスの属性リスト
ケイパビリティクラスのメソッドリスト
ケイパビリティクラスの資源リスト
ケイパビリティクラスの制約リスト
ケイパビリティクラスの拡張リスト
ケイパビリティクラスの下位レベルリスト
ケイパビリティクラスの副テンプレートリスト
図8−ケイパビリティプロファイルテンプレートの概念構造
13
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.3.2
形式構造
MSUの提供者又はMSUの使用者は,XMLスキーマでケイパビリティプロファイルテンプレートを記
述する。ケイパビリティプロファイルテンプレートの形式構造を次に示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xs:element name="CapabilityProfiling">
<xs:complexType>
<xs:sequence maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Type">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" use="required"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="CapabilityProfile">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="Pkgtype">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="version" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Common" type="CommonPartType"/>
<xs:element name="Specific" type="SpecificPartType"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="date" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:complexType name="CommonPartType">
<xs:sequence>
<xs:choice>
<xs:element name="Requirement">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="ID" type="xs:string"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="MSU̲Capability">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="ID" type="xs:string"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:choice>
<xs:sequence maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="ReferenceCapabilityClassStructure">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="version" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="url" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="TemplateID">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
14
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<xs:element name="Capability̲Class̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Reference̲Capability̲Class̲Structure̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Version">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="major" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="minor" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Owner">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="Name" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="Street" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="City" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="Zip" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="State" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="Country" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="Comment" type="xs:string" minOccurs="0"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="ComputingFacilities" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="Processor" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="type" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="OperatingSystem" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="type" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Language" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Memory" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="size" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="unit" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="DiskSpace" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="size" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="unit" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="type" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Performance" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="elapsedTime" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="transactionsPerUnitTime" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
15
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</xs:element>
<xs:element name="ReliabilityData" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="UsageHistory" type="xs:string" minOccurs="0"/>
<xs:element name="Shipments" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="IntendedSafetyIntegrity" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="level" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Certification" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="SupportPolicy" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="index" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="PriceData" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="invest" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="annualSupport" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="unit" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="ReferenceDictionaryName">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfProfileAttributes" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfMethods" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfResources" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfConstraints" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfExtensions" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfLowerLevels" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
16
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="NumberOfSubtemplatesAtNextLowerLevel" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="number" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
<xs:complexType name="SpecificPartType">
<xs:sequence>
<xs:element name="Reference̲MDM̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="domain̲name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="MDD̲Description̲Format">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="format̲name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="MDD̲Description">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:choice>
<xs:element name="Set̲Of̲MDD̲Objects">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="action" type="xs:string"
form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="List̲Of̲MDD̲Objects">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
<xs:attribute name="action" type="xs:string"
form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Time̲Ordered̲MDD̲Objects">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Time̲Occurrence̲Of̲MDD̲Object">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string"
form="unqualified"/>
<xs:attribute name="action" type="xs:string"
form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="MDD̲Qualifiers">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0"
17
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Qualifier̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name"
type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Event̲Ordered̲MDD̲Objects">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Event̲Occurrence̲Of̲MDD̲Object">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string"
form="unqualified"/>
<xs:attribute name="action" type="xs:string"
form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="MDD̲Qualifiers">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0"
maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="Qualifier̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name"
type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:choice>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Attributes" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Methods" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Resources" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Constraints" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Extensions" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Lower̲Levels" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
<xs:element name="List̲Of̲CC̲Subtemplates" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:schema>
18
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.4
MDMテンプレート
6.4.1
概念構造
MDMテンプレートは,基本部分及び拡張部分から成る。基本部分には,次の要素を含まなければなら
ない。
a) MDM名
b) 領域の参照用辞書名
注記 領域の参照用辞書は,一つの製造用領域に固有の定義から成る。製造用領域は,企業の機能
レベル又はアクティビティによって境界が決まる。
c) MDD名 一つのMDM内のMDDごとに付与
d) 関係型 MDDごとの,参照先MDDとの接続を記述したリスト
e) 参照先MDD名 MDDごとの,関係するMDD名を記述したリスト
f)
接続方向 MDDごとの,関係するMDDとの接続方向を記述したリスト
g) 役割名 MDDごとの,関係するMDDの役割名を記述したリスト
h) 多重度 MDDごとの,関係するインスタンスの多重度を記述したリスト
拡張部分は,産業領域,企業組織又は企業の機能領域のいずれかに特有の要素から成る。
MDMテンプレートの概念構造を図9に示す。
MDM名
領域の参照用辞書名
MDD群のリスト
MDD群
MDD名
関係リスト
関係
関係型
関係名
参照先MDD名
接続方向
MDDの役割名
参照先MDDの役割名
多重度
型
図9−MDMテンプレートの概念構造
6.4.2
形式構造
MDMの作成者は,XMLスキーマでMDMテンプレートを記述する。MDMテンプレートの形式構造は,
次に示すとおりでなければならない。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xs:element name="MDM">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="MDM̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="domain̲name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
19
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
</xs:element>
<xs:element name="Domain̲Reference̲Dictionary̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="dictionary̲name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="List̲Of̲MDD̲Packages">
<xs:complexType>
<xs:sequence maxOccurs="unbounded">
<xs:element name="MDD̲Package">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="List̲Of̲Relationships">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="Relationship" type="Relationship̲Type"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:complexType name="Relationship̲Type">
<xs:sequence>
<xs:element name="Relationship̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Destination̲MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Direction">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="direction" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Role̲Name̲For̲MDD">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Role̲Name̲For̲Destination̲MDD">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Multiplicity">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="multiplicity" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Type">
<xs:complexType>
20
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<xs:attribute name="type" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:schema>
6.5
MDDテンプレート
6.5.1
概念構造
MDDテンプレートは,基本部分及び拡張部分から成る。基本部分には,次の要素を含まなければなら
ない。
a) MDD名
b) 参照MDM名
c) MDD型
注記 MDD型は,MDDで表現する製造用資源,製造用機能又は製造用情報項目の識別に使用され
る。
d) 属性名 MDDの属性ごとに付与
e) 属性型 MDDの属性ごとに付与
MDDテンプレートの拡張部分は,産業領域,企業組織又は産業用アプリケーションのいずれかに特定
のMDD型を補足する他の属性から成る。
MDDテンプレートの概念構造を図10に示す。
MDD名
参照MDM名
属性リスト
属性名
属性型
図10−MDDテンプレートの概念構造
6.5.2
形式構造
MDMの作成者は,XMLスキーマでMDDテンプレートを記述する。MDDテンプレートの形式構造を
次に示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xs:element name="MDD">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="MDD̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Reference̲MDM̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="List̲Of̲Attributes">
<xs:complexType>
<xs:sequence minOccurs="0" maxOccurs="unbounded">
21
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<xs:element name="Attribute">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="Attribute̲Name">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="name" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
<xs:element name="Attribute̲Type">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="type" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="id" type="xs:string" form="unqualified"/>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:schema>
7
複数のケイパビリティクラス構造に基づいたプロファイルの照合
7.1
ケイパビリティプロファイルの照合手順
図11に示すように,二つのケイパビリティプロファイルの間に機能的依存性の有無を判定するために,
II型照合機構を使用する。II型照合機構は,要求ケイパビリティプロファイルとMSUケイパビリティプロ
ファイルとに記述された製造用機能の特徴を比較する。MSUの提供者又は製造用アプリケーションの開発
者は,ケイパビリティテンプレートが同じ製造用領域内の異なるケイパビリティクラスに基づいている場
合でも,これらのプロファイルの機能依存性の有無を評価することができる。
22
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
製造用アクティビティ
対象のMDM #α
ケイパビリティクラス構造 #N
ケイパビリティクラス構造 #X
ケイパビリティクラス構造#E3のクラス#N
ケイパビリティクラス#E3のテンプレート#E3
ケイパビリティクラス構造#Dのクラス#X
ケイパビリティクラス#Dのテンプレート#D
製造用資源
要求製造用機能
MSU
要求ケイパビリティプロファイル #E3
MSUケイパビリティプロファイル #D
Ⅱ型照合機構
合致レベル報告
MDM #αのMDD
依存
依存
−包含
−包含
1
1..*
1
1..*
1
1..*
1
1..*
図11−照合ケイパビリティプロファイル及びII型照合機構
II型照合機構は,図12に示す照合手順に従って要求ケイパビリティプロファイルとMSUケイパビリテ
ィプロファイルとを照合する。II型照合機構は,これらのプロファイルが同じMDM及び同じMDDに基
づいているかを判定するために,二つの入力ケイパビリティプロファイルから参照CCS名及び関連情報を
利用する。これらのプロファイルが同じMDM及び同じMDDの集合に基づく場合に,II型照合機構は,
これらのプロファイル間の機能的依存性の有無を判定できる。
II型照合機構を用いたケイパビリティプロファイルの照合では,はじめにケイパビリティプロファイル
の参照辞書のIDを抽出し,これらのIDを比較する。これらのIDが同じ場合には,II型照合機構は,JIS
B 3900-3に定義するI型照合機構と同じ手順で照合する。これらのIDが同じでない場合には,II型照合機
構は,入力ケイパビリティプロファイルから参照MDMのIDを抽出し,これらのIDを比較する。これら
のMDMのIDが同じでない場合には,II型照合機構は,入力プロファイルの比較が不能であると報告する。
これらのMDMのIDが同じ場合には,II型照合機構は,入力プロファイルからケイパビリティ定義書式を
抽出し,これらの書式を比較する。これらの書式が同じでない場合には,II型照合機構以外の手段でケイ
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B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
パビリティ定義の二つのMDDをいずれか一つのケイパビリティ定義書式に統一する。これらの書式が同
じ場合には,統一する必要はない。II型照合機構は,ケイパビリティ定義にあるMDDの集合を抽出し,
プロファイル間の機能依存性の有無を判定するためにそれらを比較する。II型照合機構は,要求プロファ
イルに対するMSUプロファイルの合致レベルを報告する。
要求ケイパビリティプロファイルから抽出した
ケイパビリティクラス参照辞書のID
MSUケイパビリティプロファイルから抽出した
ケイパビリティクラス参照辞書のID
要求ケイパビリティの取得
MSUケイパビリティの取得
二つのプロファイルのMDM名比較
二つのプロファイルの辞書ID比較
二つのプロファイルのケイパビリティ定義書式比較
ケイパビリティ定義MDDをケイパビリティ定義書式に変換
要求ケイパビリティプロファイルとMSUケイパビリティプロファイルの
ケイパビリティ定義の比較
:照合結果
:MSUケイパビリティ
プロファイル
:要求ケイパビリティ
プロファイル
MSUケイパビリティプロファイルからの
ケイパビリティ定義書式の抽出
要求ケイパビリティプロファイルからの
ケイパビリティ定義書式の抽出
MSUケイパビリティプロファイルからの
ケイパビリティ定義の抽出
要求ケイパビリティプロファイルからの
ケイパビリティ定義の抽出
要求ケイパビリティプロファイルからの
参照MDM名の抽出
MSUケイパビリティプロファイルからの
参照MDM名の抽出
[合致]
[合致なし]
[合致なし]
プロファイルの
比較不可能
[合致なし]
[合致]
[合致]
照合報告
1型照合機構
による処理
(JIS B 3900-3参照)
図12−ケイパビリティプロファイルの照合手順
7.2
照合報告
II型照合機構は,対象となる二つのケイパビリティプロファイルの内容を比較して合致レベルを生成し,
その値は次のいずれか一つでなければならない。
a) 完全合致 要求ケイパビリティプロファイルで参照する全ての製造機能が,MSUケイパビリティプロ
ファイルで参照する全ての対応機能と完全に合致する。これは,製造用機能の二つの集合が,MDD
オブジェクトと等価でこれらのオブジェクトの時間順序も等価であることを意味している。
b) 必須部分の完全合致 要求プロファイルの全ての必須機能が,MSUケイパビリティプロファイルで参
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照する全ての対応機能と完全に合致する。合致レベルの報告には,対応するMSU機能の詳細情報を
含む。
c) 必須部分の部分合致 要求ケイパビリティプロファイルは,MSUケイパビリティプロファイルと部分
的に合致する。合致レベルの報告には,対応する要求ケイパビリティプロファイルが参照して合致し
た機能の詳細情報を含む。
d) 必須部分の合致なし 要求ケイパビリティプロファイルの全ての必須の機能が,MSUプロファイルの
機能と合致しない。
複数のケイパビリティクラスを用いたプロファイル照合の例を附属書Bに示す。
8
適合性
JIS B 3900-4に規定する適合性試験の方法をこの規格にも適用する。この箇条はJIS B 3900-4の6.1.3で
規定するCSIに,CCSテンプレート(表1参照),MDMテンプレート(表3参照)及びMDDテンプレー
ト(表4参照)に関するCSIを追加する。さらに,この箇条ではJIS B 3900-4に規定していないケイパビ
リティプロファイルテンプレート(表2参照)の要素に関するCSIも追加する。この箇条のこれらの表に
示す適合性判定箇所の型は,JIS B 3900-4の表5に規定する。
表1−CCSテンプレートのCSI
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲1
XML書式
JIS B 3900-5の6.2.2
A
XMLスキーマ書式のCCSであ
る。
Index̲2
CCS̲Creator̲Name
JIS B 3900-5の6.2.2
A
“name”属性の存在及び唯一性
を示す。
Index̲3
CCS̲ID
JIS B 3900-5の6.2.2
A
“id”属性の存在及び唯一性を
示す。
Index̲4
CCS̲Root̲Node̲ID
JIS B 3900-5の6.2.2
A
“id”属性の存在及び唯一性を
示す。
Index̲5
Capability̲Class
JIS B 3900-5の6.2.2
A
“id”属性,Parent̲Node及び
Child̲Nodeの存在及び唯一性
を示す。
Index̲5.1
Parent̲Node̲ID
JIS B 3900-5の6.2.2
A
“id”属性及び一緒に直上の
Parent̲Nodeの存在及び場所を
示す。
Index̲5.2
Child̲Node̲ID
JIS B 3900-5の6.2.2
A
ケイパビリティクラスの型と
一緒に全てのChild̲Nodeの存
在及び場所を示す。
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表2−ケイパビリティプロファイルテンプレートのCSI
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲1
XML書式
JIS B 3900-5の6.3.2
A
XMLスキーマ書式のケイパビ
リティテンプレートである。
Index̲2
ケイパビリティプロファイリ
ング
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲2.1
型
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲2.2
ケイパビリティプロファイル
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
index̲2.2.1
パッケージの型及び版
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲2.2.2
CommonPart
の
型
及び
SpecificPartの型
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index ̲3
Common Partの型
JIS B 3900-5の6.3.2
Index̲3.1
ケイパビリティプロファイル
型の選択
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示し,値
が“Requirement”又は
“MSU̲Capability”のIDであ
る。
Index̲3.2
参照ケイパビリティクラス構
造
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“id”,“name”,“version”,及び
“url”の属性を正しく示す。
Index̲3.3
Capability̲Class̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
A
Capability̲Class̲Nameを正しく
示す。
Index̲3.4
テンプレートID
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲3.5
版
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲3.6
所有者
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“Street”,“city”,“zip”,“state”,
“country”,及び“comments”
が存在する。
Index̲3.7
コンピュータシステム
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“Processor0”,
“OperatingSystem0”,
“Language”,“Memory”及び
“DiskSpace”が存在する。
Index̲3.8
追加するコンピュータシステ
ムの要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
Index̲4.7の規定を満足するス
キーマ要素を正しく示す。
Index̲3.9
性能
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“ElapsedTime”及び
“TransactionsPerUnitTime”の属
性を正しく示す。
Index̲3.10
追加する性能の要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
Index̲4.9の規定を満足するス
キーマ要素を正しく示す。
Index̲3.11
実績データ
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“UsageHistory”,“Shipments”,
“IntendedSafetyIntegrity”及び
“Certification”のスキーマ要素
を正しく示す。
Index̲3.12
追加する実績データの要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
Index̲4.9の規定を満足するス
キーマ要素を正しく示す。
Index̲3.13
支援方法
JIS B 3900-5の6.3.2
D
“index”の属性を正しく示す。
Index̲3.14
追加する支援方法の要素
JIS B 3900-5の6.3.2
D
Index̲4.1.3の規定を満足するス
キーマ要素を正しく示す。
Index̲3.15
価格データ
JIS B 3900-5の6.3.2
D
“invest”,“annualSupport”及び
“unit”の属性を正しく示す。
Index̲3.16
追加する価格データの要素
JIS B 3900-5の6.3.2
D
Index̲4.1.3の規定を満足するス
キーマ要素を正しく示す。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−ケイパビリティプロファイルテンプレートのCSI(続き)
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲3.17
ケイパビリティクラスの参照
用辞書の名前
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲3.18
プロファイル属性の数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.19
メソッドの数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.20
資源の数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.21
制約の数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.22
拡張の数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.23
下位のレベルの数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲3.24
より下位レベルの副テンプレ
ートの数
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“number”の属性を正しく示す。
Index̲4
特有部分の型
JIS B 3900-5の6.3.2
Index̲4.1
Reference̲MDM̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“Domain̲Name”の属性を正し
く示す。
Index̲4.2
Capability̲Definition̲Format
JIS B 3900-5の6.3.2
A
“設定̲of̲MDD̲objects”,
“List̲of̲MDD̲Objects”,
“Time̲Ordered̲MDD̲Objects”,
“Event̲Ordered̲MDD̲Objects”
のいずれかの値をもつ
“Format̲Name”属性のスキー
マ要素を正しく示す。
Index̲4.3
Capability̲Definition
JIS B 3900-5の6.3.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.1
Set̲of̲MDD̲object
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.1.1
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.1.2
追加のMDD̲Name要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.2
List̲of̲MDD̲Objects
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.2.1
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“name”及び“action”の属性
を正しく示す。
Index̲4.3.2.2
追加のMDD̲Name要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.3
Time̲Ordered̲MDD̲Objects
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.3.1
Time̲Occurence
̲of̲MDD̲Objects
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.3.1.1
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“name”及び“action”の属性
を正しく示す。
Index̲4.3.3.1.2
MDD̲Qualifiers
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.3.1.2.1 Qualifier̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“name”及び“action”の属性
を正しく示す。
Index̲4.3.3.1.2.2 追加のQualifier̲Name要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.4
Event̲Ordered̲MDD̲Object
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.4.1
Event̲Occurence
̲of̲MDD̲Object
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.4.1.1
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“name”及び“action”の属性
を正しく示す。
Index̲4.3.4.1.2
MDD̲Qualifiers
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.3.4.1.2.1 Qualifier̲Name
JIS B 3900-5の6.3.2
C
“name”の属性を正しく示す。
Index̲4.3.4.1.2.2 追加のQualifier̲Name要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
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B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2−ケイパビリティプロファイルテンプレートのCSI(続き)
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲4.4
List̲Of̲CC̲Attributes要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.4.1
追加のList̲Of̲CC̲Attributes
要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.5
List̲Of̲CC̲Methods
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.5.1
追加のList̲Of̲CC̲Methods
要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.6
List̲Of̲CC̲Resources
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.6.1
追加のList̲Of̲CC̲Resources
要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.7
List̲Of̲Constraints
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.7.1
追加のList̲Of̲Constraints要素 JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.8
List̲Of̲Extentions
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.8.1
追加のList̲Of̲Extentions要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.9
List̲Of̲Lower̲Levels
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.9.1
追加のList̲Of̲Lower̲Levels
要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.10
List̲Of̲CC̲Subtemplates
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.10.1
追加の
List̲Of̲CC̲Subtemplates要素
JIS B 3900-5の6.3.2
C
スキーマ要素を正しく示す。
28
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ケイパビリティプロファイルの明確で唯一のMDMのIDを参照するために,MDMの作成者は,6.4.2
で定義するテンプレートを使用し,表3を用いてMDMをデータベースに登録する。
表3−MDMテンプレートのCSI
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲1
XML書式
JIS B 3900-5の6.4.2
A
XMLスキーマ書式のMDMテ
ンプレートである。
Index̲2
MDM̲Name
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“Domain̲Name”の属性を正し
く示す。
Index̲3
Domain̲Reference
̲Dictionary̲Name
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“Dictionary̲Name”の属性を正
しく示す。
Index̲4
List̲of̲MDD̲Packages
JIS B 3900-5の6.4.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.1
MDD̲Package
JIS B 3900-5の6.4.2
A
制約のない“id”の属性を正し
く示す。
Index̲4.1.1
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲4.1.2
List̲of̲Relationships
JIS B 3900-5の6.4.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.1.2.1
Relationship
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“Relationship̲Type”型の制約
のない“Relationship̲Name”の
属性を正しく示す。
Index̲4.1.2.2
追加のRelationship要素
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“Relationship̲Type”型の制約
のない“Relationship̲Name”の
属性を正しく示す。
Index̲5
Relationship̲Type
JIS B 3900-5の6.4.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲5.1
Relationship̲Name
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲5.2
Destination̲MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲5.3
Direction
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“direction”の属性を正しく示
す。
Index̲5.4
Role̲Name̲for
̲Destination̲MDD
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲5.5
Multiplicity
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“multiplicity”の属性を正しく
示す。
Index̲5.6
Type
JIS B 3900-5の6.4.2
A
“type”の属性を正しく示す。
表4−MDDテンプレートのCSI
適合性判定箇所
又は番号
適合性判定箇所の記述
参照する仕様
適合性判定
箇所の型
簡易試験規範
Index̲1
XML書式
JIS B 3900-5の6.5.2
A
XMLスキーマ書式のMDMテ
ンプレートである。
Index̲2
MDD̲Name
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲3
Reference̲MDM̲Name
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲4
List̲of̲Attributes
JIS B 3900-5の6.5.2
A
スキーマ要素を正しく示す。
Index̲4.1
Attribute
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“id”の属性を正しく示す。
Index̲4.1.1
追加のAttribute要素
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“id”の属性を正しく示す。
Index̲4.1.2
Attribute̲Name
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“name”の属性を正しく示す。
Index̲4.1.3
Attribute̲Type
JIS B 3900-5の6.5.2
A
“Type”の属性を正しく示す。
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B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
MDM及びMDDの作成手順
MDM及びMDDを作成する標準手順を図A.1に示す。モデル作成者は,MDM及びMDDの基盤となる
対象の製造用領域を定義することから始める。モデル作成者の経験を活用し,国際規格又はその他出版物
にある適切なモデルを参照して,対象とする製造用領域に関連する複数の典型的な製造用アプリケーショ
ンを収集する。次に,モデル作成者は,これらの製造用アプリケーションから製造用機能を抽出し,複数
の機能間で共有し交換する製造用情報及び製造用資源を認識するためにそれらを解析する。モデル作成者
は,認識した製造用情報及び製造用資源を用いて,最終的にMDM及びそれに関連するMDDを作成する。
実用上は,モデル作成者は,CCS設計者のような使用者がこれらを利用してケイパビリティプロファイ
ルテンプレート及びケイパビリティプロファイルを生成できることを保証するために,作成したMDM及
びMDDを検証しておく。
:MDM
:MDD
:製造用情報
製造用アプリケーションの収集
製造用アプリケーションからの
製造用機能の抽出
製造用機能の分析
製造用情報及び資源の認識
MDM及びMDDの作成
{経験及び既存の関連モデル}
:製造用資源
:製造用アプリケーション
:製造用機能
対象とする製造用領域の定義
図A.1−MDD及びMDMの作成手順
30
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
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附属書B
(参考)
複数のケイパビリティクラスを用いたプロファイル照合の例
B.1
製造用領域モデルの例
MES 1) 領域内のMDMの例を図B.1に示す。
注1)
MES:Manufacturing Execution System(製造工程管理法の一部)
倉庫
在庫
値
品質基準
品質項目
<<plan&result>>
品質値
シリアル番号
モノ
仕掛品
完成品
アイテム
名前
プロファイル
ケース
ツール
日時
代替
<< plan& result>>
作業指示
型番
<< plan& result>>
製品注文
半製品
量
位置
方向
<<plan&result>>
運用
工程
名称
標準作業時間
標準コスト
作業場
工程名
<<plan&result>>
<<history>>
利用
消費
<<plan&result>>
レシピ
<dynamic>
<<plan&result>>
製造
量
出力
入力
<<plan&result>>
作業方法
開始時刻
終了時刻
コスト
占有
型
作業中
ユーティリティ
装置
性能
整備中
工場
実装置
数量
能力
利用期間
自社
型
代替
<dynamic>
[発注]
工程ライン
型
製品
[発注]
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
0..1
0..1
1
0..1
<<plan&result>>
<<history>>
割当て
作業の種類
<<plan&result>>
状況
図B.1−MES領域におけるMDMの例
図B.1におけるMDD要素の意味を次に示す。
a) アイテム 原材料,部品,仕掛品[f) 参照],もの[e) 参照]並びに完成品[g) 参照]を総称する一
般用語
b) 品質項目 製品の合否をはかる属性名
c) 品質基準 製品の合否をはかる指標となる標準属性値
d) 品質値 製品の合否をはかる指標となる標準属性値の実値
e) もの 製造用アクティビティを通過するアイテム[上記a)で定義]
f)
仕掛品 製造用アクティビティが始まったが未完了のアイテム[上記a)で定義]
g) 完成品 製造用アクティビティが完了したアイテム[上記a)で定義]
h) レシピ 作業方法[i)参照]に割り当てた装置の作業パラメータの集合
i)
作業方法 完成品[g)参照]又は仕掛品[f)参照]を製造するアクティビティ
31
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
j)
作業の種類 関連する作業の一般的記述。例えば,旋削,ドリル加工,フライス加工といった作業は
“機械加工”
k) 工程 一つのアイテムを製造するための作業方法[i)参照]の順序リスト
l)
仕掛在庫 ある時刻におけるあるアイテムの残量
m) 倉庫 アイテムの貯蔵に用いる場所
n) 作業場 製造を行う場所
o) ユーティリティ 例えば,水,空気,電気,燃料
p) 装置 機械,ツール並びに作業者の労働力を総称する一般用語
q) 実装置 製造用アクティビティに用いる装置[p)参照]
r) ツール 例えば,金型のような装置に付け外しするデバイス
s)
運用 作業方法[i)参照]に対する入力であるアイテム[a)参照]及びその量をリストにしたMDDの
名称
t)
製造 作業方法[i)参照]の出力であるアイテム[a)参照]及びその量をリストにしたMDDの名称
u) 利用 作業方法[i)参照]で消費するユーティリティ及びその量をリストにしたMDDの名称
v) 割当て 実装置[例えば,作業方法に割り当てた装置]をリストにしたMDDの名称
図B.1は,二つのステレオタイプクラス<<plan&result>>及び<<history>>を含む。ステレオタイプクラス
<<plan&result>>の構造を図B.2に示す。ステレオタイプクラス<<history>>の構造を図B.3に示す。
量
位置
方向
<<plan&result>>
運用
=
運用
運用 (計画)
運用 (実績)
量
位置
方向
量
位置
方向
量
位置
方向
図B.2−ステレオタイプクラス<<plan&result>>の構造
<<history>>
割当て
=
占有
割当て
時区間
*
図B.3−ステレオタイプクラス<<history>>の構造
B.2
MSUケイパビリティプロファイルの例
B.2.1 MESパッケージにおけるアクティビティ木の例
ソフトウェア提供者が開発するMESパッケージにおける製造用アクティビティ木の例を図B.4に示す。
32
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
MESパッケージ
A
スケジュール管理
A1
製造実行管理
A5
資源管理
A3
製造方法管理
A2
製造準備
A4
製造用データ取得
A6
製造実績管理
A7
作業の規定
A51
作業準備の規定
A511
作業開始の規定
A512
作業場の監視
A52
作業の異常状況の検出
A522
作業の進行状況の取得
A521
製造指示の取得
A11
製造用資源の実状況の取得
A31
スケジュール管理
A1
作業方法の取得
A21
製造用資源の利用可能性の
取得
A32
作業開始の指示
A331
作業終了報告の受領
A332
計測結果の受領
A333
作業状況の監視
A33
故障状況データの取得
A334
作業指示の作成
A41
製造資源の割当て
A42
製造方法の提示
A22
作業完了の取得
A523
製造能力の報告
A12
原材料使用量の集計
A61
製品の完成状況の報告
A63
製品情報の提供
A71
製品の進捗状況の集計
A62
製造方法管理
A2
資源管理
A3
製造準備
A4
製造実行管理
A5
製造用データ取得
A6
製造実績管理
A7
図B.4−MESパッケージAのアクティビティ木
33
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
このMESパッケージは,図B.1に示すMDMを適用した製造用作業管理アクティビティモデルにおける
七つのアクティビティに分割できる。七つのアクティビティは,更に各アクティビティの機能分析を通じ
て副アクティビティに分割できる。表B.1は,これらのアクティビティ及び副アクティビティのリストで,
MDD及び各副アクティビティの動作とともに示している。
表B.1−MESパッケージAの分解(図B.4参照)
ID
アクティビティ名
関連MDD
動作
A1
スケジュール管理
A11
製造指示の取得
製品注文(計画)
取得
作業指示(計画)
取得
アイテム
取得
A12
製造能力の報告
製品注文(実績)
設定
作業指示(実績)
設定
運用(実績)
設定
製造(実績)
設定
代替
設定
A2
製造方法管理
A21
作業方法の取得
作業の種類
設定
作業方法(計画)
取得
レシピ(計画)
取得
A22
製造方法の提示
作業の種類
設定
作業方法(計画)
設定
レシピ(計画)
設定
A3
資源管理
A31
製造用資源の実状況の取得
ユーティリティ
取得
実装置
取得
工場
取得
A32
製造用資源の利用可能性の取得
実装置
設定
状況(計画)
取得
A33
作業状況の監視
実装置
設定
状況(実績)
取得
A331
作業開始の指示
作業方法(実績)
設定
割当て(実績)
設定
実装置
設定
A332
作業終了報告の受領
作業方法(実績)
取得
割当て(実績)
取得
実装置
取得
状況(実績)
取得
A333
計測結果の受領
作業方法(実績)
取得
製造(実績)
取得
代替
取得
品質値(実績)
取得
A334
故障状況データの取得
作業方法(実績)
取得
割当て(実績)
取得
実装置
取得
34
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.1−MESパッケージAの分解(図B.4参照)(続き)
ID
アクティビティ名
関連MDD
動作
A4
製造準備
A41
作業指示の作成
作業指示(計画)
設定
作業方法(計画)
設定
アイテム
設定
運用(計画)
設定
製造(計画)
設定
A42
製造資源の割当て
作業指示(計画)
設定
作業方法(計画)
設定
割当て(計画)
設定
装置
設定
実装置
設定
A5
製造実行管理
A51
作業の規定
作業指示(実績)
設定
作業方法(実績)
設定
運用(実績)
設定
製造(実績)
設定
代替
設定
A511
作業準備の規定
作業指示(実績)
設定
作業方法(実績)
設定
レシピ(実績)
設定
A512
作業開始の規定
作業指示(実績)
設定
作業方法(実績)
設定
A52
作業場の監視
作業場
取得
A521
作業の進行状況の取得
作業指示(計画)
取得
作業方法(実績)
取得
運用(計画)
取得
製造(計画)
取得
アイテム
取得
運用(実績)
取得
製造(実績)
取得
代替
取得
A522
作業の異常状況の検出
作業方法(実績)
取得
A523
作業完了の取得
作業方法(計画)
取得
作業方法(実績)
取得
製造(計画)
取得
アイテム
取得
製造(実績)
取得
完成品
取得
35
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.1−MESパッケージAの分解(図B.4参照)(続き)
ID
アクティビティ名
関連MDD
動作
A6
製造用データ取得
A61
原材料使用量の集計
作業指示(実績)
設定
運用(実績)
取得
代替
取得
在庫
取得
A62
製品の進捗状況の集計
作業指示(実績)
設定
製造(実績)
取得
代替
取得
仕掛品
取得
A63
製品の完成状況の報告
製品注文(実績)
設定
作業指示(実績)
設定
運用(実績)
取得
製造(実績)
取得
代替
取得
品質値
取得
完成品
取得
A7
製造実績管理
A71
製品情報の提供
代替
取得
アイテム
取得
品質値
取得
B.2.2 MSUケイパビリティプロファイル例のXML記述
次のXML記述は,表B.1のアクティビティA11のケイパビリティプロファイルを示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<CapabilityProfiling xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:noNaMESpaceSchemaLocation="C:¥ISO16100¥Capability̲Template.xsd">
<type id="MES SW-A011"/>
<CapabilityProfile date="2006-02-01">
<pkgtype version="1.0.0"/>
<Common>
<MSU̲Capability ID="MSU81-0001">
<id="pilot̲only"/>
</MSU̲Capability>
<ReferenceCapabilityClassStructure/>
<TemplateID id="A11"/>
<Capability̲Class̲Name name="A11̲ReceiveOrder̲Activity"/>
<Reference̲Capability̲Class̲Structure̲Name name="MESSW̲Structure"/>
<Version major="1" minor="1"/>
<Owner>
<name>MES Product Inc.</name>
<city>Tokyo</city>
<country>Japan</country>
</Owner>
<ReferenceDictionaryName/>
<NumberOfProfileAttributes/>
<NumberOfMethods/>
<NumberOfResources/>
<NumberOfConstraints/>
<NumberOfExtensions/>
<NumberOfLowerLevels/>
<NumberOfSubtemplatesAtNextLowerLevel/>
</Common>
<Specific>
<Reference̲MDM̲Name domain̲name="MESX Domain Conceputual Model"/>
36
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<MDD̲Description̲Format format̲name="List̲Of̲MDD̲Objects"/>
<MDD Description>
<List̲Of̲MDD̲Objects>
<MDD̲Name name="product order (plan)" action="Get"/>
<MDD̲Name name="operating instruction (plan)" action="Get"/>
<MDD̲Name name="item" action="Get"/>
</List̲of̲MDD̲Objects>
</MDD Description>
</Specific>
</CapabilityProfile>
</CapabilityProfiling>
B.3
要求ケイパビリティプロファイルの例
B.3.1 システムの要求仕様のためのアクティビティ木の例
システム統合者が要求するMESパッケージにおける製造用アクティビティ木の例を図B.5に示す。
このMESパッケージは,図B.1に示すMDMを適用した製造用作業管理アクティビティモデルにおける
六つのアクティビティに分割できる。六つのアクティビティは,更に各アクティビティの機能分析を通じ
て副アクティビティに分割できる。表B.2は,これらのアクティビティ及び副アクティビティのリストで,
MDD及び各副アクティビティの動作とともに示している。
37
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
要求仕様
B
スケジュール管理
B1
製造実行管理
B5
資源管理
B3
製造方法管理
B2
製造準備
B4
製造用データ取得
B6
製造指示の取得
B11
スケジュール管理
B1
製造能力の報告
B14
スケジュール
B12
製造状況の報告
B13
製造状況に応じた
再スケジュール
B121
製造能力に応じた
再スケジュール
B122
作業レシピの取得
B21
製造方法管理
B2
製造用資源の利用可能性の
取得
B31
資源管理
B3
状況変化の報告の取得
B32
作業完了報告の取得
B321
警告報告の取得
B322
品質情報の取得
B323
製造資源の割当て
B41
製造準備
B4
作業の規定
B51
作業準備の規定
B511
作業の規定
B512
製造実行管理
B5
作業完了の取得
B52
製造用データ取得
B6
作業の集計
B61
搬送装置の規定
B513
図B.5−MESパッケージBのアクティビティ木
38
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.2−MESパッケージBの分解(図B.5参照)
ID
アクティビティ名
参照MDD
動作
B1
スケジュール管理
B11
製造指示の取得
製品注文(計画)
取得
作業指示(計画)
取得
アイテム
取得
B12
スケジュール
作業指示(計画)
設定
作業方法(計画)
設定
割当て(計画)
設定
装置
設定
B121
製造状況に応じた再スケジュール
作業指示(計画)
設定
作業方法(実績)
取得
作業方法(計画)
設定
割当て(実績)
設定
装置
設定
B122
製造能力に応じた再スケジュール
作業指示(計画)
設定
作業方法(計画)
設定
割当て(実績)
設定
装置
設定
製品注文(実績)
取得
製造(実績)
取得
代替
取得
B13
製造状況の報告
作業指示(実績)
設定
作業方法(実績)
設定
B14
製造能力の報告
製品注文(実績)
設定
作業指示(実績)
設定
運用(実績)
設定
製造(実績)
設定
代替
設定
B2
製造方法管理
B21
作業レシピの取得
作業方法(計画)
設定
レシピ(計画)
取得
B3
資源管理
B31
製造用資源の利用可能性の取得
実装置
設定
状況(計画)
取得
B32
状況変化の報告の取得
実装置
取得
状況(実績)
取得
B321
作業完了報告の取得
作業方法(実績)
取得
割当て(実績)
取得
実装置
取得
状況(実績)
取得
B322
警告報告の取得
実装置
取得
状況(実績)
取得
B323
品質情報の取得
製品注文(実績)
取得
作業指示(実績)
取得
作業方法(実績)
取得
製造(実績)
取得
代替
取得
品質値(実績)
取得
39
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.2−MESパッケージBの分解(図B.5参照)(続き)
ID
アクティビティ名
参照MDD
動作
B4
製造準備
B41
製造資源の割当て
作業方法(計画)
取得
割当て(計画)
設定
実装置
設定
レシピ(計画)
設定
B5
製造実行管理
B51
作業の規定
作業指示(計画)
取得
作業方法(計画)
設定
運用(計画)
設定
製造(計画)
設定
アイテム
設定
B511
作業準備の規定
作業方法(計画)
取得
運用(計画)
設定
アイテム
設定
B512
作業の規定
作業方法(計画)
取得
運用(実績)
設定
製造(実績)
設定
代替
設定
B513
搬送装置の規定
作業方法(計画)
取得
割当て(実績)
設定
実装置
設定
代替
設定
B52
作業完了の取得
製品注文(実績)
取得
作業指示(実績)
取得
作業方法(実績)
取得
B6
製造用データ取得
B61
作業能力の集計
製品注文(実績)
設定
作業指示(実績)
設定
作業方法(実績)
取得
製造(実)
取得
完成品
取得
B.3.2 要求ケイパビリティプロファイルの例
次のXML記述は,表B.2のアクティビティB11のケイパビリティプロファイルを示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<CapabilityProfiling xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNaMESpaceSchemaLocation="C:
¥ISO16100¥Capability̲Template.xsd">
<type id="Requirement Profile"/>
<CapabilityProfile date="2006-02-10">
<pkgtype version="V01.01.03"/>
<Common>
<Requirement ID="SYS-Req2006-0001">
<id="production̲ready"/>
</Requirement>
<ReferenceCapabilityClassStructure/>
<Template̲ID id="B11"/>
<Capability̲Class̲Name name="B11̲ReceiveOrder̲Activity"/>
<Reference̲Capability̲Class̲Structure̲Name name="REQ̲Structure"/>
<Version major="1" minor="1"/>
<Owner>
40
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
<name>MES User Inc.</name>
<city>SoftCity</city>
<state>Alabama</state>
<country>USA</country>
</Owner>
<ReferenceDictionaryName/>
<NumberOfProfileAttributes/>
<NumberOfMethods/>
<NumberOfResources/>
<NumberOfConstraints/>
<NumberOfExtensions/>
<NumberOfLowerLevels/>
<NumberOfSubtemplatesAtNextLowerLevel/>
</Common>
<Specific>
<Reference̲MDM̲Name domain̲name="MESX Domain Conceputual Model"/>
<MDD̲Description̲Format format̲name="List̲of̲MDD̲Objects"/>
<MDD Description>
<List̲of̲MDD̲Objects>
<MDD̲Name name="product order (plan)" action="Get"/>
<MDD̲Name name="operating instruction (plan)" action="Get"/>
<MDD̲Name name="item" action="Get"/>
</List̲of̲MDD̲Objects>
</MDD Description>
</Specific>
</CapabilityProfile>
</CapabilityProfiling>
B.4
II型照合機構を用いた照合例
システム統合者は,箇条7に詳細化した手順を用いて,要求ケイパビリティプロファイル(B.3参照)
と既存のMSUケイパビリティプロファイル(B.2参照)とを比較する。II型照合機構は,MDD名及び各
副アクティビティの動作を比較する。副アクティビティの各照合に対して,II型照合機構は,合致率,例
えばMSUプロファイル及び要求プロファイルのMDD名及び動作の合致割合を評価する。
図B.6及び表B.3は,II型照合機構の評価例を示している。図B.6では,II型照合機構が,共に“product
order (result)”というMDD名及び“Set”という動作名をもつアクティビティB61とアクティビティA63
とを照合している。II型照合機構は,要求ケイパビリティプロファイルにおけるアクティビティB61の
MDD名と動作名との合致率4/5,すなわち,80 %を計算している。照合機構は,MSUプロファイルのア
クティビティと,合致した要求ケイパビリティプロファイルにおける全てのアクティビティとの合致率を
計算し,表B.3に示す報告を作成する。照合機構は,要求ケイパビリティプロファイルにおけるアクティ
ビティの合致レベル(7.2参照)も計算し,“All Mandatory Match”が達成できた場合には,報告用の項目
を網掛けして示す。アクティビティB61の例では,80 %の合致率でしかないが,必須機能である四つの
MDD名とアクション名とが合致している。このため表B.3のB61-A63の項目を網掛けしている。
製品注文 (実績)
作業指示 (実績)
運用 (実績)
製造 (実績)
代替
設定
設定
取得
取得
取得
B61
作業能力につい
ての情報集計
製品注文 (実績)
作業指示 (実績)
作業方法 (実績)
設定
設定
取得
取得
ケース1
ケース2
ケース3
ケース4
要求ケイパビリティプロファイル中のアクティビティB61
MSUケイパビリティプロファイル中のアクティビティA63
取得
製造 (実績)
A63
製品完了につい
ての情報報告
図B.6−II型照合機構を用いたプロファイル照合の例
41
B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.3−II型照合機構を用いたプロファイル照合結果の例
MSUアクティビテ
ィと合致した要求
アクティビティ
MSUアクティビティ(MESパッケージA)
A11 A12 A21 A22 A31 A32 A33 A41 A42 A51 A511 A512 A61 A62 A63
B11
100
0
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
B12
0
0
−
−
0
0
0
50
100
−
−
−
−
−
−
B121
−
−
−
−
−
−
−
40
40
−
−
−
−
−
−
B122
−
−
−
−
−
−
−
28
42
−
−
−
−
−
−
B13
0
50
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
B14
0
100
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
B21
−
−
100
50
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
B31
−
−
−
−
0
100
50
−
−
−
−
−
−
−
−
B32
−
−
−
−
50
50
50
−
−
−
−
−
−
−
−
B321
−
−
−
−
25
0
50
−
−
−
−
−
−
−
−
B322
−
−
−
−
50
50
50
−
−
−
−
−
−
−
−
B323
−
−
−
−
0
0
0
−
−
−
−
−
−
−
−
B41
−
−
−
−
−
−
−
25
50
−
−
−
−
−
−
B51
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0
0
0
−
−
−
B511
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0
0
0
−
−
−
B512
−
−
−
−
−
−
−
−
−
75
0
0
−
−
−
B513
−
−
−
−
−
−
−
−
−
50
0
0
−
−
−
B52
−
−
−
−
−
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B61
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システム統合者は表B.3を解析し,網掛けの項目によって七つのMSUが“All Mandatory Match”のレベ
ルにあることを知る。こうして,表B.3のMESパッケージBにおいては,これら七つのMSUがシステム
統合者の要求を満たし,使用可能(又は再利用可能)なMSU候補となる。
図B.7は,表B.3に示す利用可能なMSUを適用したMESパッケージBの製造用アクティビティ木を示
している。
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B 3900-5:2014 (ISO 16100-5:2009)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
製造指示の取得
A11
スケジュール管理
B1
製造能力の報告
A12
製造資源の割当て
A42
製造状況の報告
B13
製造状況に応じた
再スケジュール
B121
製造能力に応じた
再スケジュール
B122
製造方法の取得
A21
製造方法管理
B2
製造用資源の利用可能性の
取得
A32
資源管理
B3
状況変化の報告の取得
B32
作業完了報告の取得
B321
警告報告の取得
B322
品質情報の取得
B323
製造資源の割当て
B41
製造準備
B4
作業の規定
B51
作業準備の規定
B511
作業の規定
A51
製造実行管理
B5
作業完了の取得
B52
製造用データ取得
B6
作業実績の集計
A63
搬送装置の規定
B513
再利用可能なMSU
新規のMSU
図B.7−再利用及び新規のMSUを示すシステムの要求仕様に対するアクティビティ木の例
参考文献 JIS X 4159 拡張可能なマーク付け言語(XML)1.0
ISO/IEC 10746-2:2009,Information technology−Open distributed processing−Reference model:
Foundations
ISO/IEC 19501:2005,Information technology−Open Distributed Processing−Unified Modeling
Language (UML) Version 1.4.2
ISO/IEC TR 10000-1:1998,Information technology−Framework and taxonomy of International
Standardized Profiles−Part 1: General principles and documentation framework