B 3800-42:2005
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 13584-42:1998,Industrial automation
systems and integration ― Parts library ― Part 42:Description methodology:Methdology for structuring part
familiesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
ISO 13584-42:1998には,次に示すAnnex(附属書)がある。規定である附属書A〜CはJISとして翻訳
したが,参考であるAnnex D〜JはJISとして翻訳していないので,必要な場合には,ISO 13584-42:1998
のAnnexを参照されたい。
なお,ISO 13584-42:1998の発行後,Annex J が引用するISO 13584-10は作成中止となったが,ここで
定義されているAnnex Jに記載の用語はこの規格に不可欠であるので,この規格の3.3で規定した。
Annex A(normative)Survey of type classification codes of non-quantitative data element types
附属書A(規定)非数量データ要素型の分類コード一覧
Annex B(normative)Short names of entities
附属書B(規定)エンティティの短縮名
Annex C(normative)Information object registration
附属書C(規定)情報オブジェクトの登録
Annex D(informative)Common IEC/ISO dictionary schema
附属書D(参考)共通IEC/ISO辞書スキーマ
Annex E(informative)Survey of main classes and categories of properties
附属書E(参考)プロパティの主クラス及び分類一覧
Annex F(informative)Survey of type classification codes of quantitative data element types
附属書F(参考)数量データ要素型の分類コード一覧
Annex G(informative)EXPRESS-D diagrams
附属書G(参考)EXPRESS-G図
Annex H(informative)Definitions from ISO 13584-1
附属書H(参考)JIS B 3800-1による定義
Annex J(informative)Definitions from ISO 13584-10
附属書J(参考)ISO13584-10による定義
ISO 13584-42:1998は,辞書データの交換に用いるデータモデルを引用規格として引用する。この
EXPRESSによる定義は,この規格群及びIEC 61360に共通のデータモデルとして開発されたもので,IEC
61360-2:2002として出版されている。ISO 13584-42:1998では,この共通のデータモデルは,IEC 61360-2
B 3800-42:2005
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
の規定の内容を複製したISO 13584-42 Annex D(informative)において示されている。ここに記載されて
いる概念の,共通のデータモデルへの写像については,この規格で規定する。
JIS B 3800(ISO 13584)の規格群は,一連の規格から構成されており,それぞれの規格は部として個別
に制定される。部は,概念記述,論理リソース,実装リソース,記述方法論及びビュー交換プロトコルの
組に分類される。JIS B 3800-42は,記述方法論の組に属し,複数の供給者間での整合性を保つことを目的
とした共通の方法論に従ってライブラリデータ供給者が部品ファミリの階層構造を作成するための規則及
び指針を規定するものである。
JIS B 3800(ISO 13584)の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 3800-1 産業オートメーションシステム及びその統合―パーツライブラリ―第1部:概要及び基
本原理
JIS B 3800-42 産業オートメーションシステム及びその統合―パーツライブラリ―第42部:記述方法
論:部品ファミリの構造化方法
ISO 13584-20 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 20: Logical resource:
Logical model of expressions
ISO 13584-24 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 24: Logical resource:
Logical model of supplier library
ISO 13584-25 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 25:Logical resource:
Logical model of supplier library with aggregate values and explicit content
ISO 13584-26 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 26:Logical resource:
Information supplier identification
ISO 13584-31 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 31:Implementation
resource: Geometric programming interface
ISO 13584-101 Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 101:Geometrical view
exchange protocol: Geometric view exchange protocol by parametric program
ISO 13584-102(DIS) Industrial automation systems and integration - Parts library - Part 102:View
exchange protocol: View exchange protocol by ISO 10303 conforming specification
B 3800-42:2005
(3)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 2
3. 用語及び定義 ·················································································································· 3
4. 略語 ······························································································································ 6
5. 部品ファミリの階層構造の記述 ·························································································· 6
5.1 部品ファミリ及びプロパティの同時記述 ············································································· 6
5.2 適用可能プロパティ及び視野内プロパティ ·········································································· 6
5.3 標準辞書の目的 ············································································································· 7
5.4 標準辞書の利用 ············································································································· 7
5.5 クラス共通値プロパティ·································································································· 7
5.6 IEC 61360の要求による共通辞書スキーマの拡張 ································································· 7
5.7 ISO 13584の要求による共通辞書スキーマの拡張 ·································································· 7
5.8 IEC 61360とJIS B 3800(ISO 13584)との間の互換性··························································· 8
6. 部品ファミリの階層構造作成規則 ······················································································· 8
6.1 部品ファミリの階層構造の選択························································································· 8
6.2 プロパティの関連付け ··································································································· 10
7. 部品のプロパティを記述する辞書要素 ················································································ 11
7.1 共通辞書スキーマへのプロパティの写像 ············································································ 11
7.2 辞書属性 ····················································································································· 11
7.3 プロパティの版及び/又は改訂の定義に関する規則 ····························································· 18
8. 部品ファミリを記述する辞書要素 ······················································································ 20
8.1 部品ファミリの共通辞書スキーマへの写像 ········································································· 20
8.2 辞書属性 ····················································································································· 20
8.3 クラスの版及び改訂を定義する規則 ·················································································· 27
9. 関連規格 ······················································································································· 29
附属書A(規定)非数量データ要素型の分類コード一覧······························································ 31
附属書B(規定)エンティティの短縮名 ··················································································· 33
附属書C(規定)情報オブジェクトの登録 ··············································································· 35
B 2800-42:2005
(4)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
B 3800-42:2005
(ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
産業オートメーションシステム及びその統合―
パーツライブラリ―
第42部:記述方法論:部品ファミリの構造化方法
Industrial automation systems and integration -Parts library-
Part 42:Description methodology:Methdology for structuring part families
序文 この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 13584-42:1998,Industrial automation systems and
integration ‐Parts library‐ Part 42:Description methodology:Methdology for structuring part familiesを翻訳し,
技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。1.〜9.の本体及び附属書A
〜Cについては原国際規格の同項目を全文翻訳し,Annex D〜Jについては,それぞれ原国際規格の同項目
の内容を参照するものとした。ただし,ISO 13584-42:1998の発行後ISO 13584-10は作成中止となったが,
ここで定義するAnnex Jに記載の用語はこの規格に不可欠であるので,この規格の3.3で規定した。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,部品ファミリ及び部品のプロパティを定義するときに適用しなければならな
い原則を規定する。この原則を適用することによって,部品及びそのプロパティを十分に特徴付けること
ができる。
標準辞書の開発に責任をもつ標準化委員会は,この規格で定める規則及び指針を必ず用いなければなら
ない。
供給者及び利用者に対しては,独自の辞書構築のための方法論としてこれらの規則を用いることを推奨
する。
この規格の適用範囲は,次のとおりとする。
- 部品を総称部品ファミリ及び単一部品ファミリに組み分けする規則
- 部品ファミリに関連付けられるプロパティを適切に選択する規則
- 部品ファミリ及び部品のプロパティを記述するために,ライブラリデータ供給者が提供しなければなら
ない辞書属性
- 辞書データの交換のために提供されるEXPRESS情報モデルを用いた辞書属性の仕様
備考1. 辞書データ交換のためのEXPRESS情報モデルは,IEC 61360-2で規定されている。
2. このEXPRESS情報モデルの内容は,ISO 13584-42 Annex D(informative)にIEC 61360-2の
規定内容を複製する形で示されている。
次の事項は,この規格の適用範囲外とする。
- 集合体構造をもつ組み立てられた部品のライブラリ(Level 3 ライブラリ)
2
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
- 部品そのものの記述
- 部品ファミリを参照する機能モデルの記述
- 部品ファミリを参照する表,プログラムライブラリ及び文書の記述
- パーツライブラリを管理することを目的としたシステムの記述
- パーツライブラリ間の参照のためのEXPRESSリソース構成要素
備考 表,プログラムライブラリ,文書及びパーツライブラリ間の参照のためのEXPRESSリソース
構成要素は,ISO 13584-24で規定されている。
この規格で定める情報の構造及び方法論を適用することによって次のことが可能となる。
- 一つのデータリポジトリに異なるライブラリデータ供給者が作成した複数のパーツライブラリを統合し,
辞書によって実現される単一の参照機構を提供すること
- 一つのデータリポジトリに異なる供給者が作成した材料の異なる定義を統合し,辞書によって実現され
る単一の参照機構を提供すること
- 受信側システムで利用可能と考えられる他の供給者ライブラリを参照すること
- 標準辞書が存在する場合,これを参照すること
- 利用者による独自の分類及び検索のための辞書を定義し,これらを利用者のシステムで利用可能な供給
者ライブラリに対応付けること
備考
この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 13584-42:1998,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 42:Description
methodology: Methodology for structuring part families(IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補は適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 3700-1 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第1部:概
要及び基本原理
備考 ISO 10303-1:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 1: Overview and fundamental principlesが,この規格と一致している。
JIS B 3700-11 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第11
部:記述法:EXPRESS言語
備考 ISO 10303-11:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation
and exchange−Part 11: Description Methods: The EXPRESS language reference manualが,この規
格と一致している。
JIS B 3700-21 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第21
部:実装法:交換構造のクリアテキスト符号化
備考 ISO 10303-21:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation
and exchange−Part 21: Implementation methods: Clear Text Encoding of the Exchange Structureが,
この規格と一致している。
3
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 3700-41 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第41
部:統合総称リソース:製品記述の基本要素
備考 ISO 10303-41:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation
and exchange−Part 41: Integrated generic resources: Fundamentals of product description and
supportが,この規格と一致している。
JIS B 3700-42 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第42
部:統合総称リソース:幾何及び位相の表現
備考 ISO 10303-42:1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation
and exchange−Part 42: Integrated generic resources: Geometric and topological representationが,
この規格と一致している。
JIS Z 8202-0 量及び単位−第0部:一般原則
備考 ISO 31-0:1992 Quantities and Units−Part 0: General principlesが,この規格と一致している。
ISO 639:1988 Code for the representation of names of languages
ISO 4217 Codes for the representation of names of currencies and funds
ISO 6093:1985 Information Processing−Representation of numerical values in character strings for
information interchange
ISO 8601:1988 Date elements and interchange formats−Information interchange−Representations of dates
and times
ISO/IEC 8824-1:1999 Information technology−Open System Interconnection−Abstract Syntax Notation
One(ASN.1)−Part 1: Specification of basic notation
ISO 8879-1:1987 Information processing−8-bit single byte coded graphics character sets−Part 1: Latin
alphabet No.1
ISO 8879:1986 Information processing−Text and office systems−Standard Generalised Mark-up Language
(SGML)
ISO 9735:1988 Electronic Data Interchange for Administration−Commerce and Transport (EDIFACT) −
Application Level Syntax Rules
ISO 12083:1992 Information and Documentation−Electronic Manuscript Preparation and Markup
ISO/IEC 11179-3:1994 Information technology−Specification and standardisation of data elements−Basic
attributes of data elements
IEC 61360-1:1995 Standard data element types with associated classification scheme for electric components
−Part 1: Definitions, principles and methods
IEC 61360-2:2002 Standard data element types with associated classification scheme for electric components
−Part 2: EXPRESS Dictionary Schema
IEC/TR 61360-3:1995 Standard data element types with associated classification scheme for electric
components−Part 3: Maintenance and validation procedures
IEC 61360-4:1997 Standard data element types with associated classification scheme for electric components
−Part 4: IEC reference collection of standard data element types, component classes and terms
3. 用語及び定義 この規格で使用する用語を,次に定義する。
4
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.1
JIS B 3700-1から引用する用語及び定義 この規格ではJIS B 3700-1で定義された次の用語及び定義
を適用する。
3.1.1
情報(information) 事実,概念又は知識。
3.1.2
情報モデル(information model) 指定された要求を満たすための,情報の有限集合の形式的モデ
ル。
3.2
JIS B 3800-1から引用する用語及び定義 この規格ではJIS B 3800-1で定義された次の用語及び定義
を適用する。
- ライブラリデータ供給者(library data supplier)
- 部品(part)
- パーツライブラリ(parts library)
- リソース構成要素(resource construct)
- 供給者ライブラリ(supplier library)
備考 これらの定義は,この規格のISO 13584-42 Annex H(informative)に記載してある。
3.3
パーツライブラリの概念モデルに関する用語及び定義 パーツライブラリの概念モデルについて,
次の用語及び定義を適用する。
備考 これらの定義は,ISO 13584-42 Annex J(informative)に記載してある。
参考 ISO 13584-10はCD(DIS)の段階で作成が中止されたが,ここで定義するAnnex Jに記載の用
語はこの規格に不可欠であるので,ここで規定した。
3.3.1 適用可能プロパティ(applicable property) ある部品ファミリに対して定義するプロパティで,そ
の部品ファミリに属するすべての部品に当てはまらなければならないもの。
例 “ねじ”総称部品ファミリに対して,“ねじの外径”は,適用可能プロパティである。この特性は,
すべてのねじに当てはまるからである。
3.3.2 部品の特性(characteristic of a part)[部品特性(part characteristic)]部品が決まれば値が一意に決ま
るような,変化しない部品のプロパティ又は部品の特性。
備考 部品の特性値を変更することは,部品を変更することを意味する。
例 玉軸受の内径と外径は部品特性である。
3.3.3 条件依存特性(context dependent characteristic) 部品のプロパティであって,その値が条件パラメ
タに依存するもの。ある部品に対する条件依存特性は,関数として数学的に定義する。その関数の定義域
は,その部品に関する環境を定義する一つ以上の条件パラメタで定義する。
例 玉軸受において,“寿命時間”は条件依存特性である。この条件依存特性は,ラジアル荷重,アキ
シアル荷重及び回転速度に依存する。
3.3.4 条件パラメタ(context parameter) 変数であって,その値が部品を組み込む状況の特徴を表すもの。
例 軸受に加わる動荷重は,この軸受に対する条件パラメタである。
3.3.5 総称部品ファミリ(generic family of parts) 単一部品ファミリ又は総称部品ファミリを集めたもの
で,分類のため又は共通の情報のくく(括)り出しのために定義する。
3.3.6 単一部品ファミリ(simple family of parts) 同一のプロパティ群で記述できる部品の集合。
3.3.7 部品ファミリ(family of parts) 単一部品ファミリ又は総称部品ファミリ。
3.3.8 視野内プロパティ(visible property) ある部品ファミリに対して定義するプロパティであって,そ
の部品ファミリの部品によって,当てはまったり当てはまらなかったりするもの。
例 “ねじ”総称部品ファミリにおいて,“円筒部長さ”は視野内プロパティである。このプロパティ
5
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
は,すべてのねじに対して明確に定義されるが,このプロパティに値をもつのは,円筒部のある
ねじだけである。
備考 なお,ここで示す視野内プロパティ(visible property)のvisibleは,オブジェクト指向技術にお
けるvisible(可視)とは概念的に異なっているので,この規格では“視野内”とした。
3.4 その他の用語及び定義 この規格で使用する用語を,次に定義する。
3.4.1 基本意味単位(basic semantic unit) エンティティであって,適用業務領域の特定の対象に対して
絶対的,かつ,普遍的に唯一の識別を与えるもの(例えば,クラス,データ要素型)。
3.4.2 クラス共通値プロパティ(class valued property) プロパティであって,部品ファミリ全体で単一
の値をもつもの。この値は部品ファミリ内の部品ごとに個別に指定するのではなく,部品ファミリに対し
て指定する。
備考 クラス共通値プロパティは,異なる部品ファミリ間の共通性を階層構造によってとらえること
ができない場合に,これら部品ファミリ間の共通性をとらえるために用いることができる(規
則5bの例を参照)。
3.4.3 共通辞書スキーマ(common dictionary schema) 辞書のための情報モデルであって,情報モデリン
グ言語EXPRESSを用い,ISO/TC 184/SC 4/WG 2 と IEC SC3Dとが共同作業で作成したもの。
備考 共通辞書スキーマはIEC 61360-2で規定されている。その内容は,ISO 13584-42 Annex D
(informative)として示されている。
3.4.4 データ要素型(data element type) 識別,記述,値の表現を指定するためのデータの構成単位。
3.4.5 データ型(data type) プロパティのデータ型の仕様であって,そのプロパティが取り得る値の集
合を指定するもの。
3.4.6 辞書データ(dictionary data) データの集合であって,部品ファミリの階層構造及び部品のプロパ
ティを記述するもの。
備考 辞書データは,共通辞書スキーマを用いて交換しなければならない。
3.4.7 辞書要素(dictionary element) 辞書属性の集合であって,適用業務領域の特定の対象に対する辞書
記述を構成するもの(例えば,クラス,データ要素型)。
3.4.8 アイテム(item) クラス構造及びプロパティの集合によって,とらえることができるもの。
3.4.9 数量データ要素型(quantitative data element type) データ要素型であって,物理量,情報の量,対
象の数などを表現する数値をもつもの。
3.4.10 非数量データ要素型(non-quantitative data element type) データ要素型であって,コード,略称,
名前,参照,記述などによって対象を識別又は記述するもの。
3.4.11 プロパティ(property) データ要素型によって表現できる情報。
3.4.12 標準辞書(standardized identification hierarchy) 標準化組織によって定義された辞書データ。
4. 略語 この規格群で使用する略語を,次に定義する。
- BSU 基本意味単位(Basic Semantic Unit)
- DET データ要素型(Data Element Type)
- ICS 国際規格分類(International Classification for Standards)
- SI 国際単位系[Système International d'Unités(International System of Units)]
5. 部品ファミリの階層構造の記述
6
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.1
部品ファミリ及びプロパティの同時記述 部品ファミリの階層構造は,単一継承の木構造で構成さ
れなければならない。各階層において総称部品ファミリの下位の部品ファミリは,互いに排他的でなけれ
ばならない。階層構造は,次の二つの部分を含んでいなければならない。
- 上位部分は技術分野を分類し,これに沿って総称部品ファミリの上位層を定義する。これらの総称部品
ファミリは分類目的に用いるものとし,インスタンス化されることを意図しない。
- 下位部分は上の総称部品ファミリを下位の総称部品ファミリに分割していき,最終的に単一部品ファミ
リに分割する。単一部品ファミリを選択する場合には,インスタンス化規則(規則3)が重要となる。
単一部品ファミリは,インスタンス化されることを意図している。
標準辞書及び供給者提供の辞書は,ともに次の項目を同時に定義しなければならない。
- (階層構造的な)部品ファミリ
- (非階層構造的な)プロパティ
各々の部品ファミリ及び各々のプロパティは,任意の部品に対して次の項目を決定できるような意味を
もたなければならない。
- その部品が属する部品ファミリ,属さない部品ファミリ
- すべての適用可能プロパティに対応するその部品の特性
部品ファミリと,これに関連するプロパティとを同時に定義することによって,部品ファミリの定義を
充実させるものとする。部品ファミリの構成は,関連するプロパティによって明確化し,プロパティの意
味はその適用分野を定義した部品ファミリによって説明する。
継承のある階層構造を用いて部品ファミリを定義することによって,プロパティの定義をそのプロパテ
ィが意味をもち,かつ,そのプロパティが適用可能な下位部品ファミリが存在するような最上位の部品フ
ァミリにくく(括)り出すことができる。
5.2
適用可能プロパティ及び視野内プロパティ 各々の(総称)部品ファミリで定義されるプロパティ
は,次の2種類に分類する。
- 適用可能プロパティは,(総称部品ファミリ及び単一部品ファミリに属する)すべての部品がもたなけ
ればならない特性に対応する。
- 視野内プロパティは,(総称部品ファミリ及び単一部品ファミリに属する)部品が,属する下位の部品
ファミリにおいて,もっていたり,もっていなかったりする部品特性に対応する。
ある部品ファミリに対して視野内であるとされたプロパティ(継承を介するものでもよい。)だけを
適用可能プロパティとして指定することができる。
5.3
標準辞書の目的 実世界は多様性に富んでいるので,標準辞書を構成する部品ファミリとプロパテ
ィとはすべての部品を余すところなく特徴付け,記述することを意図するものではない。標準辞書は,共
通のプロパティに識別子を与え,その特徴付けを段階的に行うことによって次のことを実現することを目
的とする。
- 複数の供給者にまたがる検索
- 複数の供給者による部分的な特徴付け
- 異なる部品間の交換性
5.4
標準辞書の利用 供給者は,自身の部品を記述するときに,次のいずれかを選択することができる。
- 標準辞書にそれらの部品が定義されている場合,標準化された部品ファミリ及びプロパティを参照する。
- この規格で規定する規則に沿って自身の部品ファミリ及びプロパティを追加する。
このようにして,供給者は,自身の部品ファミリを標準辞書の最も適切と思われる階層に接続すること
7
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ができ,自身の階層構造を用いて標準辞書を完成させることができる。接続する階層が上位であればある
ほど,供給者が標準辞書とそのプロパティとから得られる利便性は少なくなる。
5.5
クラス共通値プロパティ 実世界の対象の集合に対して適用される視点の多様性から,総称部品フ
ァミリの異なる構造が現れてくることがある(6.1.5の例を参照)。
この場合,標準辞書に対しては,くく(括)り出されたプロパティの適用範囲が最大となる構造を選択
しなければならない。有用と考えられる他の視点は,プロパティとして表現する。このプロパティは,部
品ファミリ全体に有効で,その部品ファミリの部分木内のすべての基本部品ファミリに対して同一の値を
割り当てる。このようなプロパティの部品ファミリへの割当ては,部分木のどの層において定義されても
よい。このようにして割り当てられた値は,すべての下位部品ファミリに継承される。
このようなプロパティのデータ型は重複のないコードの集合として表現する。各々のコードは,人間が
読むことができ,かつ,多言語での表記が可能な表現に関連付けられている。
5.6
IEC 61360の要求による共通辞書スキーマの拡張 共通辞書スキーマは,IEC 61360とJIS B 3800
(ISO 13584)との要求を結合したものとする。したがって,共通辞書スキーマは,双方の規格特有の要求
に対応したリソースを含む。これらのリソースは,選択機能又は共通の要求を満たすエンティティ型の下
位型として提供されている。IEC 61360特有の拡張は,この規格に従う標準辞書を定義するときに用いて
はならない。これらの拡張は次のとおりとなる。
a) item̲classエンティティの省略可能な属性value̲code
b) value̲domainエンティティの省略可能な属性terms
5.7
ISO 13584の要求による共通辞書スキーマの拡張 この規格は,次の二つの要求を扱う。
- 部品の標準辞書又は供給者の辞書とその部品に関連するプロパティとを定義するための方法論を定義す
ること
- 部品ファミリの階層構造及び部品のプロパティを記述する辞書データの交換のために提供される情報モ
デルを規定すること
共通辞書スキーマ内の幾つかのリソースは,この規格群の他の部で規定されるデータ(例えば,ライブ
ラリコンテンツ)をモデル化したり交換したりするときに用いるためのものとする。これらのリソースは
省略可能な機能か,又はこの規格の要求を満たすエンティティ型の下位型として提供されている。
これらの拡張は標準辞書又は供給者の辞書を定義する際に用いてはならない。これらのリソースは,次
のとおりとする(これらのリソースの仕様はISO 13584-42 Annex D(informative)に定義されている)。
a) content̲item;
b) supplier̲related̲BSU;
c) class̲related̲BSU;
d) supplier̲BSU̲relationship;
e) class̲BSU̲relationship.
5.8
IEC 61360とJIS B 3800(ISO 13584)との間の互換性 IEC 61360の適用範囲は,電気部品に関す
る標準のデータ要素型及びそれに関連する分類スキーマを規定することにある。このことは次の規格で指
定されている。原理を規定するIEC 61360-1,共通辞書スキーマを規定するIEC 61360-2,電気部品に関す
るデータ要素型の集合及び初期階層構造を規定するIEC 61360-4,並びにこれらの規格群で規定するデー
タ要素型の集合と階層構造の更新を目的とした保守及び認証機関を規定するIEC 61360-3。
JIS B 3800(ISO 13584)の適用範囲は,二つの要素からなる。
- あらゆる種類の部品の辞書を定義し,交換すること
8
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
- 辞書データ及びクラス拡張(すなわち,個別の部品ファミリ内の部品の集合)を含む部品のライブラリ
を定義し,交換すること
辞書の交換環境は,両規格に対して共通辞書スキーマとして定められている。したがって,辞書の交換
環境は完全に整合している。唯一の制限は,この規格群に従う辞書は5.6に示す二つの選択可能リソース
を用いてはならないことと,共通辞書スキーマでは省略可能と定義されている初版作成日,最新改版日及
び最新改訂日がこの規格に従う辞書では必す(須)である点である。さらにISO/IEC ICS階層構造(1)を利
用者システムのルート階層構造として用いることによって(6.1.2参照),IEC 61360-4での辞書及びISO
標準化委員会で開発される様々な標準辞書の統合を実現することができる。
注(1) IEC 61360-4が定める階層構造はISO/IEC ICS階層構造の幾つかの下位クラスを包含する。こ
のようなIEC 61360-4階層構造は,包含するICS階層構造のルートに接続されていなければな
らない。
IEC 61360-4辞書データを参照する電気部品ライブラリを交換するには,電気部品供給者はISO
13584-24で定められた交換形式を用いることができる。この交換形式は,
component̲class̲case̲ofエンティティを介して,共通辞書スキーマに従うすべての標準辞書の
参照を可能とする。
6. 部品ファミリの階層構造作成規則 標準辞書及び供給者の辞書を作成する場合の分析を単純化するた
めに,次の規則群を適用して分析を二つの局面に分割しなければならない。第一の規則群は,部品ファミ
リの階層構造の選択に関する規則である。第二の規則群はプロパティの部品ファミリへの関連付けに関す
る規則である。
6.1
部品ファミリの階層構造の選択
6.1.1
適用分野
規則1 ‒ 階層構造が包含する分野
標準辞書は,JIS(及びISO又はIEC)で扱われているすべての部品を対象とする。部品供給者の階層
構造はその供給者が供給するすべての部品を包含しなければならない。
6.1.2
階層構造の上位部分
規則2 ‒ 分類
標準辞書の上位部分は国際規格分類(ICS)に基づいていなければならない。
くく(括)り出し規則(規則 8)に従って,プロパティを上位部分に関連付けてもよい。
備考1. ICSは共通の上位分類を提供しており,標準化委員会はその適用範囲に対応する少なくとも
最上位の分類としてICSを用いるか,又は参照しなければならない。適用範囲を一つのICS
分類に対応付けることのできない標準化委員会は,その適用範囲を包含する既存の分類の下
に新たな分類を作成しなければならない。
2. 標準化委員会の適用範囲がICSのある部分木全体を包含する場合,この委員会はこの部分木
を独自の目的に応じて再定義してもよい。ただし,再定義した部分木は元の部分木の最上位
の部品ファミリを参照していなければならない。
3. 標準辞書の役割は,プロパティの定義を充実させることにあり,選定機構を規定することを
意図していない。
6.1.3
階層構造の下位部分
規則3 ‒ インスタンス化規則
9
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
階層構造の上位部分の下には、機能モデル(形状モデル,概略モデル又は系統モデルなど)を関連付け
ることが可能で,かつ,それが望ましい場合に限って,総称部品ファミリを作成しなければならない。機
能モデルを関連付けることが望ましい場合とは,利用者が設計過程の重要な局面を表現するときに,その
総称部品ファミリの総称部品を合理的に選択できる場合とする。
例 金属用,木工用及び板金用のねじを“ねじ”という単一の部品ファミリとしてグループ化するこ
とは,インスタンス化規則に反する。設計過程の中で,設計者が金属用であるべきか木工用であ
るべきかを知らずにねじを選定することはあり得ない。したがって,“ボルト/ねじ/植え込みボ
ルト”という階層構造の上位部分の下には,異なる形式のねじのために異なる総称部品ファミリ
を定義する必要がある。
6.1.4
単一部品ファミリ 紙の文書,規格又はカタログでは,適用可能なプロパティが完全には同一でな
い一連の部品をグループ化していることがある。単一部品ファミリでは,このようなグループ化を行って
はならない。
規則4 ‒ 単一部品ファミリの同質性
単一部品ファミリに適用可能なすべてのプロパティは,その部品ファミリ内のすべての部品に適用可能
でなくてはならない。
6.1.5
階層構造上での複数の視点 階層構造のある層で,部品ファミリの幾つかのプロパティが下位構造
の定義に利用可能なことがある。
規則5a ‒ 適用可能性の最大化
インスタンス化規則(規則3)を適用することによって作成される総称部品ファミリの構造が,視点に
よって複数考えられる場合,くく(括)り出されるプロパティの適用範囲が最大となる構造を選択しなけ
ればならない。
規則5b ‒ クラス共通値プロパティ
適用可能性の最大化規則(規則 5a)によって階層構造として選択はされなかったが,選定目的に不可欠
であると考えられる別の視点はクラス共通値プロパティを用いて表現しなければならない(5.5参照)。こ
のクラス共通値プロパティは別の視点に対応する部品ファミリの集合を選定するために利用者が問い合わ
せることを意図している。
規則5c ‒ クラス共通値プロパティを割り当てる階層
クラス共通値プロパティとは,そのプロパティが割り当てられた階層以下の部分木に対応するすべての
単一部品ファミリに当てはまり,かつ,割り当てられた階層の直接上位の親部品ファミリでは当てはまら
ないような階層に割り当てなければならない。
例 回転軸受の部品ファミリは,玉軸受,針状ころ軸受及び円すいころ軸受に分類できるし,シール
ド軸受と非シールド軸受に分類することもできる。最初の視点は階層構成目的で選択されなけれ
ばならない(規則5a)。“シールされている”というクラス共通値プロパティは,すべての下位の
単一部品ファミリで論理値の定数をとると考えられるが,このプロパティは回転軸受の部品ファ
ミリの階層で視野内でなければならない(規則 5b)。“シールされている”というプロパティが非
回転軸受には当てはまらない場合は,このプロパティは回転軸受の部品ファミリの階層に割り当
てなければならない。“シールされている”というプロパティが回転及び非回転を問わずすべての
軸受に当てはまるならば,このプロパティは軸受の部品ファミリの階層に割り当てなければなら
ない(規則5c)。
6.2
プロパティの関連付け
10
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6.2.1
考慮すべきプロパティ
規則6 ‒ プロパティの選択
少なくとも総称部品ファミリを特徴付けるプロパティ及び総称部品ファミリの下位部品ファミリ内の部
品を検索するときに用いることのできるプロパティは標準辞書に関連付けられなければならない。
検索目的に用いられることのない(又はめったに用いられない)プロパティを適宜追加してもよい。
6.2.2
プロパティの意味による識別 次の規則は,二つのプロパティが同じ意味をもつかどうかの二つの
判断基準を与える。
規則7 ‒ 意味による識別
異なる二つの部品がもつ二つの特徴的なプロパティは,両者が同一の意味をもつと考えられるときに限
り階層構造のより上位にくく(括)り出されなければならない。このような判断は,次の二つの基準のう
ちどちらか一方を満たす場合に行うものとする。
‒ 交換可能性基準:問題の二部品がある状況下で交換可能であり,交換した場合に問題の二つの特徴的
なプロパティが同一の値をもつこと。
‒ 処理の中での同質性基準:問題の二つのプロパティが,部品の集合に対して自動的又は非自動的に施
される処理の中で同一の役割を果たしていること。
これらの基準を満たさない場合には,異なる二つのプロパティを定義しなければならない。
例1. 六角頭ねじ及び平頭ねじのプロパティ“ねじの外径”は,交換可能性基準に適合する。
例2. “質量”(部品の質量又は慣性の計算),(部品リストの)“呼び”,自動工具交換のための円すい
工具アタッチメントの“径”,自動部品挿入のための円筒電子部品の“外径”などのプロパティ
は自動処理の中での同質性基準に適合する。
例3. 木工用ねじ及び金属用ねじの“ねじの径”は,同一のプロパティとしてはならない。
6.2.3
くく(括)り出し規則 次の条件を満たすような階層構造は,常に定義できるとは限らない。
幾つかの下位部品ファミリ内で同じ意味をもつプロパティが,それぞれ上位部品ファミリの階層に唯一
のプロパティとしてくく(括)り出されている(すなわち,一度だけ定義されて継承されている。)。
総称部品ファミリの階層で定義されているすべてのプロパティが,すべての下位部品ファミリ内のすべ
ての部品に実際に適用可能である(すなわち,値をもっている。)。
プロパティをくく(括)り出すことを目的に中間部品ファミリを作成することは,部品ファミリ階層構
造を定義するために用いられるインスタンス化規則(規則3)に抵触するため行えない場合がある。
次の規則は同一の意味をもつプロパティを,インスタンス化規則に沿って体系的にくく(括)り出すた
めのガイドラインを提供する。
規則 8 ‒ 継承されたプロパティの適用可能性
二つの部品ファミリ内の同一の意味をもつ二つのプロパティ(規則7)は,共通の上位部品ファミリの
階層において唯一のプロパティとしてくく(括)り出して定義しなければならない。もし,このプロパテ
ィが適用されない下位部品ファミリがある場合は,このプロパティは視野内プロパティとして定義しなけ
ればならない。上位の階層で視野内プロパティとなっているこのプロパティは,これを継承する数多くの
下位部品ファミリで適用可能と指定してもよい。このようにプロパティを適用可能と定義する場合には,
そのプロパティが,適用可能と指定した部品ファミリの下位のどの部品ファミリに対しても必ず適用可能
であり,また,そのプロパティに対応する特性が必ず存在しなければならない。
例1. “材料”というプロパティを “部品をつくる材料”と定義すると,そのプロパティはくく(括)
り出すことができない。なぜならば,例えば,超硬合金のチップをろう付けしたバイトの場合,
11
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
どの部品特性が“材料”というプロパティに対応するか不明であるからである。
例2. “単一材料”というプロパティを“単一の材料から作られた部品にだけ適用されるプロパティ
でその値はその単一材料のコード”と定義すると,プロパティ“単一材料”は意味による識別
規則(規則 7)に適合する。
7. 部品のプロパティを記述する辞書要素 部品のプロパティを,次のように分類する。
- 部品特性
- 条件依存特性
- 条件パラメタ
7.1
共通辞書スキーマへのプロパティの写像 プロパティは,共通辞書スキーマ内の,プロパティを識
別するproperty̲BSUと,プロパティを説明するproperty̲DETとに写像する。部品特性は,property̲DET
の下位型であるnon̲dependent̲P̲DETに写像する。条件依存特性は,property̲DETの下位型である
dependent̲P̲DETに写像する。条件パラメタは,property̲DETの下位型であるcondirion̲DETに写像す
る。
備考 条件パラメタ及び条件依存特性は,少なくとも選定目的に役立つと判明している場合には,表
現しなければならない。
プロパティの視野内範囲を定める部品ファミリは,辞書属性であるproperty̲BSU.name̲scopeに写像す
る。プロパティの適用可能性は,辞書属性であるclass.described̲byを通してそのプロパティが適用可能と
なるクラスによって定義する。
この箇条では,プロパティに直接関連付けられる辞書属性についてだけ規定する。
7.2
辞書属性 各々のプロパティは,次にあげる辞書属性を含む辞書要素によって記述する。
識別コード(Code)
定義クラス(Definition Class)
データ型(Data Type)
推奨名(Preferred Name)
短縮名(Short Name)
推奨文字記号(Preferred Letter Symbol)
同義文字記号(Synonymous Letter Symbols)
別名(Synonymous Name)
プロパティ型の分類(Property Type Classification )
定義(Definition)
定義出典(Source Document of Definition)
注記(Note)
備考(Remark)
単位(Unit)
条件(Condition)
数式(Formula)
値の形式(Value Format)
初版作成日(Date of Original Definition)
最新改版日(Date of current version)
最新改訂日(Date of current revision)
12
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
版番号(Version Number)
改訂番号(Revision Number)
各々の辞書属性の説明事項は次のように構造化する(適用されない事項は省くことがある。)。
- 辞書属性の名前
- 目的
- 説明
- 記載義務
- 翻訳:翻訳の必要性
- 形式:表現形式又は文字列型の場合は,最大文字数及び文字の種別
- 写像:共通辞書スキーマで用いられている属性への写像
- 例
備考 企業内部での利用目的で上記以外の辞書属性又は辞書属性に与えるコードなどを定義してもよ
い。しかし,これらをデータ交換の目的に用いてはならない。
7.2.1
識別コード
目的: 部品ファミリの中で,一つのプロパティを識別すること。さらに,識別コードが,プロパティの
定義されている部品ファミリの識別コード及びライブラリデータ供給者の識別コードに関連付けられてい
る場合には,データ辞書内での絶対的な識別を可能にすること。
説明: プロパティに関連付けられた基本意味単位。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
写像: property̲DET\dictionary̲element.identified̲by\basic̲semantic̲unit.code
7.2.2
定義クラス
目的: プロパティがどの部品ファミリに対して定義されているか明示すること。
説明: このプロパティの視野内範囲となる木構造の最上位の部品ファミリの識別コード。
義務: 必す(須)
翻訳: 翻訳なし
写像: property̲DET\dictionary̲element.identified̲by\property̲BSU.name̲scope
7.2.3
データ型
目的:プロパティのデータ型を明示すること。データ型はプロパティに代入することのできる値の集合
を記述する。
説明: プロパティのデータ型を規定する共通辞書スキーマで規定されるデータ型体系に適合する型。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
写像: property̲DET.domain
備考 property̲DET.domainはdata̲typeを参照しているが,このdata̲typeはさらに下位型として
様々な可能なデータ型を派生する。このようにデータ型はプロパティに直接に付随している。
しかし,同一のデータ型を意図的に異なるプロパティに用いる場合には,named̲typeと
data̲type̲BSUを用いた識別機構も用いることができる。data̲typeを意図的に異なるプロパテ
ィで用いる場合,このdata̲typeをnamed̲typeとして定義することによって,データ型とそれ
を参照する各々のプロパティとを独立に更新することができる。
13
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.2.4
推奨名
目的: プロパティの名称を(可能であれば省略せずに)与えること。これは対話と理解のために用いる。
説明: 国際規格で使われている名称がある場合は,推奨名はその名称と同一とする。もし国際規格で定
める名称がこの属性として許される最大文字数を超える場合には,その意味を損なわないように短縮しな
ければならない。
翻訳: 翻訳対象
形式: 70文字
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.names\item̲names.preferred̲name
例: ねじの呼び径
7.2.5
短縮名
目的: 限られたスペースで表記するためのプロパティの名称を与えること。
説明:意味を損なわない形で推奨名を短縮したもの。もし,標準の短縮名があればそれを用いなければ
ならない。短縮名は,推奨名又は推奨文字記号と同一でもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象。短縮名が文字記号と同一である場合には,すべての言語間で同一でなければならない。
形式: 30文字
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.names¥item̲names.short̲name
例: ねじの呼び
7.2.6
推奨文字記号
目的:プロパティのより短い名称を与えること。これが存在する場合には,表,数式,図面などでの表
記のために短縮名の代わりに用いる。
説明:文字記号は単一部品ファミリ内で唯一無二でなければならない。また,JIS Z 8202及びその他の
国際規格(例えば, IEC 27, IEC148及び製品標準)から導出されなければならない。推奨文字
記号は常に文字列表記として提供しなければならない。推奨文字記号はISO 8879-SGML表記と
して提供してもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: 文字列及び,提供できるならば,SGML形式
写像: property̲DET.preferred̲symbol
7.2.7
同義文字記号
目的: プロパティの更に短い名称を与えること。表,数式,図面などでの表記に用いる。
説明:文字記号は,単一部品ファミリ内では唯一無二でなければならない。また,JIS Z 8202及びその
他の国際規格(例えば,IEC 27, IEC148及び製品標準)から導出されなければならない。同義
文字記号はなくてもよいし,一つ又は複数あってもよい。同義文字記号は,常に文字列表記とし
て提供しなければならない。同義文字記号は,ISO 8879-SGML表記として提供してもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: 文字列及び,提供できるならば,SGML形式
写像: property̲DET.synonymous̲symbols
7.2.8
別名
14
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目的:推奨名の同意語を与えること。これにより,地域的及び歴史的な理由によって用いられている名
称からの移行を容易にする。
説明:推奨名とは異なる名称であるが,同一の概念を指示するための代替手段。別名はなくてもよいし,
一つ又は複数あってもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 70文字
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.names\
item̲names.synonymous̲names
7.2.9
プロパティ型の分類
目的:定義されている種々のプロパティを分類しすること。これにより,多量のプロパティを管理しや
すくする。
説明:プロパティの集合をJIS Z 8202-0に定められた分類に従って部分集合に分割する。辞書属性であ
るプロパティ型の分類はプロパティが関連するJIS Z 8202分類への参照である。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 英大文字1文字とそれに続く数字2文字
写像: property̲DET.DET̲Classification
備考1. JIS Z 8202に従ったプロパティの主分類に関する調査結果はISO 13584-42 Annex E
(informative)に示されている。JIS Z 8202による数量的量の分類はISO 13584-42 Annex F
(informative)に示されている。識別子又は指示子とも呼ばれる非数量的属性のJIS Z 8202
による分類を,附属書A(規定)に示す。
2. IEC 61360では,この辞書属性をunit̲of̲measureという用語で表す。
7.2.10 定義
目的: プロパティの意味を記述すること。
説明:プロパティの意味を記述する文章であり,他のすべてのプロパティとの違いを明らかにする。完
結した,あいまいさのない定義でなければならない。重要な用語が同音異義語,同てい(綴)異
義語及び異物同名と混同されることを避けなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限のない文字列
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.definition
7.2.11 定義出典
目的: プロパティの定義が導かれた元文書への参照。
説明: 少なくとも文書番号と発行日付とを明記すること。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: 文字列。文書の識別子であること。
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.source̲doc̲of̲definition\
identified̲document.document̲identifier
15
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考 ISO 13584-24に適合した交換においては,文書そのものを交換することができる。
7.2.12 注記
目的: 用語上の記録のうち,その記録の理解に不可欠な部分に関する,より詳細な情報を提供する。
参考 “用語上の記録”が“定義の記述”を指すとすると,次のように解釈できる。“定義に記述され
た用語に関するより詳細な情報を提供し,その記述の理解に不可欠な情報を提供する。”
説明: 注記に記述する情報は元文書から複写しなければならない。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限のない文字列
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.note
7.2.13 備考
目的: プロパティの使用方法の意味をより明確に説明する文章。
説明: 自由な文章による備考。プロパティの使用方法の意味に影響を与えてはならない。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限のない文字列
写像: property̲DET\class̲and̲property̲elements.remark
7.2.14 単位
目的: 数量的プロパティの値を表示するときに用いる単位の規定。
説明: 基本SI単位の記号だけを用いること。
記載義務:数量的データ型のプロパティに対しては必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式:単位はJIS B 3700-41に規定された表現及び必要であれば共通辞書スキーマで規定する拡張を用
いること。数学文字列を与えてもよい。数学文字列は,常に文字列表記で与えなければならない。
数学文字列はSGML表記で与えてもよい。
写像: property̲DET.domain\int̲measure̲type.unit.structured̲representation
又は
property̲DET.domain\real̲measure̲type.unit.structured̲representation
備考 IEC 61360ではこの辞書属性に対して,用語unit̲of̲measureを用いている。
7.2.15 条件
目的: 条件依存特性が依存する条件パラメタを形式的に識別すること。
説明: 適切な条件パラメタの識別コードを与える。
記載義務:条件依存特性に対してだけ必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 基本意味単位の集合への参照
写像: property̲DET\dependent̲P̲DET.depends̲on
7.2.16 数式
目的:数量的プロパティの意味を表す数式による規則又は記述。数式は,定義の意味の本質的な情報を
変更するものであってはならない。
説明: プロパティ定義の数式による表現。
16
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式:数学文字列(数学文字列は常に文字列表記で与えなければならない。SGML表記で与えてもよい)。
写像: property̲DET.formula
7.2.17 値の形式
目的:プロパティの値を表現するときに型及び長さとを指定すること。これは通信及びデータベースへ
の格納に要する値の形式の最大値を与えることを意図している。
説明: 値の形式は,次の定義に従って定めなければならない。
a. 非数量的データ値の形式 (ISO 9735: 1988):
A =
アルファベット文字だけ。
M =
文字,記号すべて。
N =
数字だけ。
X =
アルファベット及び数字だけ。
b. 数量的データ値の形式(ISO 6093: 1985):
NR1 =
整数。
NR2 = 小数点を伴う有理数(固定小数点数)。
NR3 =
小数点及びべき乗記号を伴う有理数(浮動小数点数)。
S(2) =
符号付(正の数又は負の数)。
. =
小数点。
E =
10を底とするべき乗記号。(A)E(B)は値A×10Bを表す。
注(2) ISO 6093以外にもʻSʼは“符号付”の標識として用いられている。
c. けた数
非数量的データ値のけた数は,数値(例えば17)によって示さなければならない。次に推
奨標準形式を示す。これらはISO 9735及びISO 6093から導かれたものである。
A..3
N..3
X..3
M..3
A..8
N..8
X..8
M..8
A..17
N..17
X..17
M..17
A..35
N..35
X..35
M..35
A..(nx35)
N..(nx35)
X..(nx35)
M..(nx35)
これらの形式では,いかなる特殊文字も用いてはならない。可変のけた数は,二つのドッ
トを前置することによって示す。固定長のけた数は,一つの空白を前置することによって示
す(例: A 3,N 8,X 17,M 35など)。
数量的データ値のけた数は,数字及び文字との組合せによって指示しなければならない
(例えば, 3.3ES2)。次に,推奨標準形式を示す。これらはISO 9735及びISO 6093から導
かれたものである。
NR1..4
正の整数(positive integers)
NR1 S..4
正又は負の整数(positive or negative integers)
NR2..3.3
正の固定小数点数(positive reals)
NR2 S..3.3
正又は負の固定小数点数(positive or negative reals)
NR3..3.3ES2
正の浮動小数点数(floating point, positive)
17
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
NR3 S..3.3ES2
正又は負の浮動小数点数(floating point, positive or negative)
これらの形式では,いかなる特殊文字も用いてはならない。可変のけた数は,二つのドッ
トを前置することによって示す。固定長のけた数は,一つの空白を前置することによって示
す(例: NR1 4,NR1 S 4など)。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 15英数字
写像: property̲DET.domain¥simple̲type.value̲format
備考 名前付きデータ型の場合には,写像はnamed̲typeの連鎖を通して行われる。
7.2.18 初版作成日
目的:ライブラリデータ供給者がプロパティを定義した日付を示し,この供給者がこのプロパティを有
効であると宣言した日付を示すこと。この日付は変更されることはなく,検証目的に用いること
ができる。
説明: この値はISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: property̲DET\dictionary̲element.time̲stamps\dates.date̲of̲original̲definition
例:1967-08-20
7.2.19 最新改版日
目的: 現在の版が定義された日付を示すこと。
説明: この値はISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: property̲DET¥dictionary̲element.time̲stamps\dates.date̲of̲current̲version
7.2.20 最新改訂日
目的: 改訂番号が最後に変更された日付を示すこと。
説明: この値はISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: property̲DET\dictionary̲element.time̲stamps\dates.date̲of̲current̲revision
7.2.21 版番号
目的:プロパティの各版を個別に識別すること。プロパティを記述する辞書属性の変更がそのプロパテ
ィの利用に影響を与える場合には常に新たな版番号を発番しなければならない。
備考1. プロパティの意味に影響を与えるような変更は行ってはならない。
2. 版番号に影響を与えるプロパティの変更は,7.3.1の表1に定義する。
説明: 自然数を含む文字列であり,プロパティのライフサイクルにおける異なる版を示す。版番号は,
昇順に発番しなければならない。プロパティの新たな版は,表1(7.3参照)による定義に従って
18
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
作成しなければならない。
記載義務:必す(須)
形式: 数字9文字
翻訳: 翻訳なし
写像: property̲DET\dictionary̲element.identified̲by\basic̲semantic̲unit.version
7.2.22 改訂番号
目的:プロパティの同一の版における各改訂を個別に識別すること。プロパティを記述する辞書属性の
変更において,その変更がそのプロパティの意味及び利用に影響を与えない場合には,新たな改
訂番号を発番しなければならない。
備考1. プロパティの意味に影響を与えるような変更は行ってはならない。
2. 改訂番号に影響を与えるプロパティの変更は7.3.1の表1に定義する。
説明:自然数を含む文字列であり,プロパティの管理目的に用いる。改訂番号は各々の版番号ごとに連
続で,かつ,昇順に発番しなければならない。プロパティは,その識別子によって重複すること
はなく,現行の改訂番号は一つだけである。プロパティの新たな版は表1(7.3参照)による定義
に従って作成しなければならない。
記載義務:必す(須)
形式: 数字3文字
翻訳: 翻訳なし
写像: property̲DET\dictionary̲element.revision
7.3
プロパティの版及び/又は改訂の定義に関する規則
7.3.1
プロパティの辞書属性の変更 プロパティの更新活動を記録するために,次の二つの概念を使用す
る。版番号という概念はデータを識別するためのタグである(版番号はBSUに関連する。)のに対して,
改訂番号という概念はプロパティの記述データを識別するためのタグである(改訂番号は辞書要素に関連
する。)。
表1は,更新活動(プロパティの辞書属性の追加,修正及び削除)がプロパティの版番号に影響を与え
る場合をʻVʼ,改訂番号に影響を与える場合をʻRʼで示す。ʻ-ʼは記された操作が概念上無意味な場合
及び共通辞書スキーマによって文法上制限されている場合,ʻXʼは操作が禁止されている場合を示す。プ
ロパティの新規作成は,この表に反映されていない。修正とは,辞書属性の値を修正することを意味する。
19
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 1 プロパティの更新操作での改版・改訂の概要
辞書属性
追加
修正
削除
識別コード(Code)
‒
X
X
定義クラス(Definition Class)
X
X
X
データ型(Data Type)
‒
V(3)
X
推奨名(Preferred Name)
‒
R
X
短縮名(Short Name)
‒
R
X
推奨文字記号(Preferred Letter Symbol)
R
R
X
同義文字記号(Synonymous Letter Symbols)
R
R
R
別名(Synonymous Name)
R
R
R
プロパティ型の分類
(Property Type Classification)
‒
R(4)
X
定義(Definition)
‒
R/V(5)
X
定義出典(Source Document of Definition)
R(6)
R(7)
R
注記(Note)
R(7)
R(7)
R
備考(Remark)
R(7)
R
R
単位(Unit)
‒
X
X
条件(Condition)
X
X/ R(7)
X
数式(Formula)
R(7)
R(7)
R(7)
値の形式(Value Format)
‒
V
X
初版作成日(Date of Original Definition)
‒
X
X
最新改版日(Date of current version)
‒
V
X
最新改訂日(Date of current revision)
‒
R / V
X
版番号(Version Number)
‒
V
X
改訂番号(Revision Number)
‒
R
X
注(3) 定義域を定めるdata̲typeエンティティの下位型は変更してはならない(X)。許される変更は,
次のとおりである。
1.non̲quantitative̲code̲typeエンティティ又はnon̲quantitative̲int̲typeエンティティとして
モデル化されている列挙型の型に列挙値を追加すること。
2.プロパティの定義域を構成するクラスの版を変更すること(アセンブリモデリングのための
is̲part̲of関係)。
3. プロパティの定義域を識別するdata̲type̲BSUの版を変更すること。
これら3種類の変更ではプロパティの版を変更しなければならない(V)。
(4) JIS Z 8202又はこの規格群の改訂があった場合にだけ許される。
(5) 定義の変更は,定義が参照する抽象プロパティに影響を与えてはならない。しかし、プロパテ
ィの値を評価する場合に用いる測定プロセスの仕様は,変更してもよい。もし,定義の変更が
この測定プロセスに影響を与えるのならば,版を更新しなければならない。そうでない場合で
は,改訂を更新しなければならない。
(6) この変更は,プロパティの辞書属性が参照する抽象プロパティに影響を与えてはならない。
(7) dependent̲P̲DETとしてモデル化される条件依存特性が依存しているcondition̲DETとして
モデル化される条件パラメタは,変更してはならない。それでもこれらcondition̲DETのうち
の幾つかの版を変更した場合には,dependent̲P̲DETの版を変更しなければならない。
20
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.3.2
プロパティの版番号に影響を与える変更 表2にプロパティの版の更新につながるプロパティの
辞書属性の変更を規定する。
表 2 プロパティの版番号に影響を与える変更
辞書属性
変更されるアイテム
データ型
(Data type)
property̲DET.domain\non̲quantitative̲code̲type.domain.its̲values(8)
property̲DET.domain\non̲quantitative̲int̲type.domain.its̲values(5)
property̲DET.domain\Class̲Instance̲Type.domain.version
property̲DET.domain\Named̲Type.referred̲type.version
条件
(Condition)
property̲DET¥dependent̲P̲DET.depends̲on[.].version(9)
注(8) 値は追加することだけができる。
(9) 集合の要素であるプロパティの版の変更。
8. 部品ファミリを記述する辞書要素
8.1
部品ファミリの共通辞書スキーマへの写像 部品ファミリは共通辞書スキーマ内の,部品ファミリ
を識別するclass̲BSUと,部品ファミリを記述するcomponent̲classとに写像する。
この章では,プロパティに直接関連付けるべき辞書属性についてだけ規定する。
8.2
辞書属性 各々の部品ファミリは,次に挙げる辞書属性を含む辞書要素によって記述する。
識別コード(Code)
上位クラス(Superclass)
推奨名(Preferred Name)
短縮名(Short Name)
別名(Synonymous Name)
視野内データ型(Visible Types)
適用可能データ型(Applicable Types)
下位クラス選択用プロパティ(Sub-class Selection Properties)
視野内プロパティ(Visible Properties)
適用可能プロパティ(Applicable Properties)
クラス共通値割り当て(Class Value Assignment)
定義(Definition)
定義出典(Source Document of Definition)
注記(Note)
備考(Remark)
簡略図(Simplified Drawing)
初版作成日(Date of Original Definition)
最新改版日(Date of current version)
最新改訂日(Date of current revision)
21
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
版番号(Version Number)
改訂番号(Revision Number)
各々の辞書属性の説明事項は,次のように構造化する(適用されない事項は,省くことがある。)。
- 辞書属性の名前
- 目的
- 説明
- 記載義務
- 翻訳:翻訳の必要性
- 形式:表現形式又は文字列型の場合は,最大文字数及び文字の種別
- 写像:共通辞書スキーマで用いられている属性への写像
- 例
8.2.1
識別コード
目的:一つの部品ファミリを識別すること。さらに,識別コードがライブラリデータ供給者の識別コー
ドに関連付けられている場合には,データ辞書内での絶対的な識別を可能にすること。
説明: 部品ファミリに関連付けられた基本意味単位。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
写像: component̲class\dictionary̲element.identified̲by\basic̲semantic̲unit.code
8.2.2
上位クラス
目的: 部品ファミリの直接の親である唯一の部品ファミリを参照すること。
説明: 当該部品ファミリの直接の親部品ファミリの基本意味単位。
記載義務:省略可能(この値が存在しない場合にはそのクラスは上位クラスをもたない)
翻訳: 翻訳なし
形式: クラスの基本意味単位
写像: component̲class\class.its̲superclass
備考1. 標準辞書を定義するときには,定義するすべてのクラスに上位クラスをもたせなければなら
ない。標準辞書を構成する木構造の最上位のクラスは,ISO/IEC 国際規格分類 (ICS)であ
らかじめ定義されている木構造の中の一つのクラスであるか,又は他の標準辞書に既に定義
されているクラスでなければならない。
2. ISO/IEC ICSで定義される木構造のノードに対応するクラスの識別コードは,ICS: 1993が規
定するコードに等しくなければならない。ただし,ドットはアンダースコアに置き換えるも
のとする。ICS: 1993の最上位のクラスの識別コードは'OO'とする。
3. ISO/IEC ICSで定義される木構造の各々のノードに対応するクラスの版番号はʼ001ʼでなけれ
ばならない。ただし,JIS B 3800-42及びIEC 61360-2を引用規格として統合するISO/IEC標
準によって他の版番号が指定される場合はこの限りではない。
4. ISO/IEC ICSで定義される階層構造木のノードに対応するクラスを識別するclass̲BSUは,
そのdefined̲by辞書属性でISO 13584-26が規定するISO/IEC ICSのための特別な識別コー
ドを参照しなければならない。
8.2.3
推奨名
22
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目的:部品ファミリについて,意味のある記述を(可能であれば省略せずに)与えること。これは対話
と理解とのために用いられる。
説明:国際規格で使われている名称がある場合には,推奨名はその名称と同一とする。もし国際規格で
定める名称がこの属性として許される最大文字数を超える場合には,その意味を損なわないよう
に短縮しなければならない。
翻訳: 翻訳対象
形式: 70文字
写像: component̲class\class̲and̲property̲elements.names\item̲names.preferred̲name
例:ねじ
8.2.4
短縮名
目的: 部品ファミリを限られたスペースで表記するために名称を与える。
説明:推奨名の意味を損なわない形で短縮したもの。もし,標準の短縮形があれば,それを用いなけれ
ばならない。短縮名は,推奨名と同一でもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 30文字
写像: component̲class\class̲and̲property̲elements.names\item̲names.short̲name
8.2.5
別名
目的:推奨名の同意語を与えること。これによって,地域的及び歴史的理由から用いられている名称か
らの移行を容易にする。
説明:推奨名とは異なる名称であるが,同一の概念を指示するための代替手段。別名はなくてもよいし,
複数あってもよい。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 70文字
写像:component̲class\class̲and̲property̲elements.names\item̲names.synonymous̲names
8.2.6
視野内データ型
目的:新たな名前付きデータ型を定義すること。これによって,部品ファミリ又はその下位の部品ファ
ミリの視野内プロパティを,そのデータ型として参照できるようにする。
説明:異なるプロパティが,同一のデータ型の値をもってもよい(例えば,材料を識別する識別コード
の集合。)。このようなデータ型はプロパティとは独立に,名前付きデータ型として定義してもよ
い。そして後から異なるプロパティのデータ型として参照してよい。名前付きデータ型の定義は,
名前付きデータ型の識別コード,名前付きデータ型の版番号及び共通辞書スキーマのリソース構
成要素を用いたデータ型の仕様を含んでいなければならない。non̲quantitative̲code̲type及び
non̲quantitative̲int̲typeについては,データ型の定義は一意なコードと名前の集合(多言語で
記述してよい。)から構成されるdic̲valueの集合を用いたものでなければならない。
記載義務:省略可能
翻訳: non̲quantitative̲code̲type及びnon̲quantitative̲int̲typeの場合には,その値の名称は翻訳対象
形式: data̲type̲BSU及びdata̲type̲element
写像:component̲class\dictionary̲element.identified̲by\class̲BSU.added̲visible̲data̲types
23
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考1. 視野内データ型は継承される。
2. 適用可能データ型ではない視野内データ型は,部品ファミリ(又はその下位の部品ファミリ)
の視野内プロパティのデータ型を定義する目的以外に参照してはならない。
例 ある部品ファミリの階層で,“材料”という名前付きデータ型をnon̲quantitative̲code̲typeとし
て定義することができる。この名前付きデータ型の値の集合とは,異なった(多言語表記が可能
な)名前に関連付けられた識別コードの集合で構成する。この名前付きデータ型は,その部品フ
ァミリ又は下位の部品ファミリで部品を構成する材料に対応するプロパティのデータ型を定義す
るために参照できる。さらに,別の部品ファミリで部品のコーティングに対応するプロパティの
データ型を定義するために参照することもできる。
8.2.7
適用可能データ型
目的:部品ファミリの視野内データ型の中から,その部品ファミリ又は下位の部品ファミリに適用可能
なプロパティのデータ型として参照してよいものを定義する。
説明:部品ファミリで定義又は継承された視野内データ型の中から,その部品ファミリ(及び下位の部
品ファミリ)で適用可能データ型とするものの識別コードのリスト。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: data̲type̲BSUのリスト
写像: component̲class\class.defined̲types
8.2.8
下位クラス選択用プロパティ
目的:ある部品ファミリにおいて,下位の部品ファミリである単一部品ファミリに対して,(新たに)値
を割り当てなければならないクラス共通値プロパティがどれであるかを定義すること。
説明:クラス共通値プロパティは,当該部品ファミリに属する部品の集合に対する異なる視点の表現を
可能とする。ある部品ファミリの階層でクラス共通値プロパティが定義されていると,辞書の利
用者はその部品ファミリの下位にあるすべての単一部品ファミリの中からそのクラス共通値プロ
パティに同一の値が割り当てられている単一部品ファミリを検索することができる。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: property̲BSUのリスト
写像: component̲class\item̲class.sub̲class̲properties
備考1. 下位クラス選択用プロパティは,継承される。ある部品ファミリにおいて定義された下位ク
ラス選択用プロパティは,その下位の部品ファミリの下位クラス選択用プロパティのリスト
の中に入れてはならない。
2. 単一部品ファミリにおいて,上位の部品ファミリのいずれかで下位クラス選択用プロパティ
と定義されたクラス共通値プロパティには必ず値を割り当てなければならない。
8.2.9
視野内プロパティ
目的:ある部品ファミリの階層で,新たに定義するプロパティを指定すること。これにより,その部品
ファミリ自身又は下位の部品ファミリのうちいずれかで適用可能プロパティとして指定できるよ
うにする。
説明:(継承の観点からの)新たなプロパティであって,総称部品ファミリ又は単一部品ファミリに属
する部品がその属する下位の部品ファミリにおいて,もっていたり,もっていなかったりするも
24
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
の。
形式: property̲BSUの集合
記載義務:必す(須)(空集合でもよい。)
写像:component̲class\dictionary̲element.identified̲by\class̲BSU.added̲visible̲properties
8.2.10 適用可能プロパティ
目的:部品ファミリ及びすべての下位の部品ファミリに対して,適用可能とするプロパティを新たに指
定すること。
説明:(継承の観点からの)新たなプロパティであって,総称部品ファミリ又は単一部品ファミリに属
する部品がもたなければならないもの。このリスト内のプロパティは,その部品ファミリの視野
内プロパティでなければならない。すなわち,当該部品ファミリ又はその上位階層の部品ファミ
リにおいて視野内プロパティとして定義されたものでなければならない。プロパティを表現する
ときの暗黙の順序(例えば,あるクラスのプロパティを画面上に表示する場合の順序)が定めら
れている場合には,リストに列挙する順序もそれに対応しなければならない。
形式: property̲BSUのリスト
記載義務:必す(須)(空のリストでもよい。)
写像: component̲class\class.described̲by
8.2.11 クラス共通値割当て
目的:部品ファミリ自身又は上位階層の部品ファミリで,下位クラス選択用プロパティと指定されたク
ラス共通値プロパティに割り当てる値を定義すること。
説明:クラス共通値プロパティは,利用者がそのクラス共通値プロパティが,ある値をもつ部品ファミ
リの集合を選択するための問合せに用いることを意図している。一端,クラス共通値プロパティ
に値を割り当てたら,その値は継承されるものとし,再定義してはならない。
形式: Class̲Value̲Assignmentの集合
記載義務:省略可能
写像: component̲class\item̲class.class̲constant̲values
8.2.12 定義
目的: その意図を文章として与えることによって,部品ファミリの意味を明確にすること。
説明:部品ファミリの意味を記述し,他のすべての部品ファミリとの区別を可能にする文章。完結した,
あいまいさのない定義でなければならない。重要な用語が同音異義語,同てい(綴)異義語及び
異物同名と混同されることを避けなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限のない文字列
写像: component̲class\class̲and̲property̲elements.definition
8.2.13 定義出典
目的: 部品ファミリの定義が導かれた元文書への参照。
説明: 少なくとも文書番号と発行日付を明記すること。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳なし
形式: 文字列。文書の識別子であること。
25
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
写像:component̲class\
class̲and̲property̲elements.source̲doc̲of̲definition; \identified̲document.document̲identifier
備考 ISO 13584-24に適合した交換においては,文書そのものを交換してもよい。
8.2.14 注記
目的: 用語上の記録のうち,その記録の理解に不可欠な部分に関する,より詳細な情報を提供する。
参考 “用語上の記録”が“定義の記述”を指すとすると,次のように解釈できる。“定義に記述され
た用語に関するより詳細な情報を提供し、その記述の理解に不可欠な情報を提供する。”
説明: 注記に記述する情報は,元文書から複写しなければならない。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限のない文字列
写像: component̲class\class̲and̲property̲elements.note
8.2.15 備考
目的: 部品ファミリの利用方法の意味をより明確に説明する文章。
説明: 自由な文章による備考。部品ファミリの利用方法の意味に影響を与えてはならない。
記載義務:省略可能
翻訳: 翻訳対象
形式: 文字数に制限の無い文字列
写像: component̲class\class̲and̲property̲elements.remark
8.2.16 簡略図
目的: 利用者の要求に応じて部品のクラスの画像を表示するための視覚化手段を提供する。
説明:少なくとも(この部品のすべての表現に用いられる)参照座標系と,主要な適用可能プロパティ
の文字記号を含む図。
記載義務:インスタンス化される可能性のあるすべての部品ファミリに対して必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 抽象上位型
写像: component̲class\item̲class.simplified̲drawing
備考 ISO 13584-24はこのような図の交換形式を規定する。
8.2.17 初版作成日
目的:ライブラリデータ供給者がその部品ファミリを定義した日付を示し,この供給者がその部品ファ
ミリを有効であると宣言した日付を示すこと。この日付は変更されることはなく,検証目的に用
いることができる。
説明: この値はISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: component̲class\dictionary̲element.time̲stamps.date̲of̲original̲definition
例: 1967-08-20
8.2.18 最新改版日
目的: 現在の版が定義された日付を示すこと。
26
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
説明: この値は,ISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: component̲class\dictionary̲element.time̲stamps.date̲of̲current̲vers
8.2.19 最新改訂日
目的: 改訂番号が最後に変更された日付を示すこと。
説明: この値は,ISO 8601に従ったものでなければならない。
記載義務:必す(須)
翻訳: 翻訳なし
形式: 10文字
写像: component̲class\dictionary̲element.time̲stamps. date̲of̲current̲revision
8.2.20 版番号
目的:部品ファミリの各版を個別に識別すること。部品ファミリを記述する辞書属性の変更がその部品
ファミリの利用に影響を与える場合には常に新たな版番号を発番しなければならない。
備考1. 部品ファミリの意味に影響を与えるような変更は行ってはならない。
2. 版番号に影響を与える部品ファミリの変更は8.3.1の表3に定義する。
説明: 自然数を含む文字列であり,部品ファミリのライフサイクルにおける異なる版を示す。版番号は
昇順に発番しなければならない。部品ファミリの新たな版は表3(8.3参照)による定義に従っ
て作成しなければならない。
記載義務:必す(須)
形式: 数字9文字
翻訳: 翻訳なし
写像: component̲class\dictionary̲element.identified̲by\basic̲semantic̲unit.version
8.2.21 改訂番号
目的:部品ファミリの同一の版における各改訂を個別に識別すること。部品ファミリを記述する辞書属
性の変更がその部品ファミリの意味及び利用に影響を与えない場合に新たな改訂番号を発番しな
ければならない。
備考1. 部品ファミリの意味に影響を与えるような変更は行ってはならない。
2. 改訂番号に影響を与える部品ファミリの変更は8.3.1の表3に定義する。
説明: 自然数を含む文字列であり,部品ファミリの管理目的に用いる。改訂番号は各々の版番号毎に連
続,かつ,昇順に発番しなければならない。部品ファミリは,その識別子によって重複すること
がなく,現行の改訂番号は一つだけである。部品ファミリの新たな版は表3(8.3参照)による
定義に従って作成しなければならない。
記載義務:必す(須)
形式: 数字3文字
翻訳: 翻訳なし
写像: component̲class\dictionary̲element.revision
8.3
クラスの版及び改訂を定義する規則
27
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8.3.1
クラスの辞書属性の変更 部品ファミリの更新活動を記録するために,二つの概念を使用する。版
番号という概念は,データを識別するためのタグである(版番号はBSUに関連する。)のに対し,改訂番
号という概念は,部品ファミリの記述データを識別するためのタグである(改訂番号は辞書要素に関連す
る。)。
表3は,更新活動(クラスの辞書属性の追加,修正,削除)がクラスの版番号に影響を与える場合をʻVʼ
で,改訂番号に影響を与える場合をʻRʼで示す。ʻ‒ʼは記された操作が概念上無意味な場合及び共通辞
書スキーマによって文法上制限されている場合を,ʻXʼは操作が禁止されている場合を示す。部品ファミ
リの新規作成は,この表に反映されていない。修正とは辞書属性の値を修正することを意味する。
表 3 クラスの更新操作での改版・改訂の概要
辞書属性
追加
変更
削除
識別コード(Code)
‒
X
X
上位クラス(Superclass)
V(10)
V(10)
V(10)
推奨名(Preferred Name)
‒
R
X
短縮名(Short Name)
‒
R
X
別名(Synonymous Name)
V
V(11)
X
視野内データ型(Visible Types)
V
V(11)
X
適用可能データ型(Applicable Types)
V
V(11)
X
下位クラス選択用プロパティ
(Sub-class Selection Properties)
R
R
R
視野内プロパティ(Visible Properties)
V
V(11)
X
適用可能属性(Applicable Properties)
V
V(11)
X
クラス共通値割当て
(Class Value Assignment)
V
V(11)
X
定義(Definition)
‒
R(12)
X
定義出典(Source Document of Definition)
R
R
R
注記(Note)
R
R
R
備考(Remark)
R
R
R
簡易図(Simplified Drawing)
‒
R
R
初版作成日(Date of Original Definition)
‒
X
X
最新改版日(Date of current version)
‒
V
X
最新改訂日(Date of current revision)
‒
R / V
X
版番号(Version Number)
‒
V
X
改訂番号(Revision Number)
‒
R
X
28
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注(10) 上位クラスの変更によって継承される視野内プロパティ,視野内データ型,適用可能プロパ
ティ,適用可能データ型が削除されることがあってはならない。ここで許される変更は,次
の二つである。参照する上位クラスの版を変更して,下位クラスの新たな版を定義すること。
また,例えばあるクラスと直接上位のクラスとの間に,中間クラスを追加すること。
(11) 変更が許されるのは,新たなアイテムを追加する場合か,参照するアイテムの版番号に変更
があった場合だけである。他の変更は行ってはならない。アイテムを削除してはならない。
(12) この変更は,クラスのデータ要素型が参照する抽象的な概念を共有するインスタンスの集合
に,影響を与えてはならない。
8.3.2
部品ファミリの版番号に影響を与える変更 ある部品ファミリの版番号の変更は,その下位の部品
ファミリすべての版番号の変更につながる(表3,上位クラスの変更を参照)。したがって,継承されたプ
ロパティの版番号又は継承されたデータ型の版番号が変更された場合は,その部品ファミリの版番号を変
更しなければならない。
ある部品ファミリが辞書データの集合によって意図的に定義されており,パーツライブラリの一部分で
ある場合,この部品ファミリの情報モデルを構成するクラスは,他の基本意味単位(表及び文書)を参照
してもよく,また,このクラスの拡張部を定義するcontent̲itemに関連付けてもよい。
備考1. クラスの拡張部の概念はISO 13584-24で定義される。
2. パーツライブラリにおける部品ファミリの情報モデルは,ISO 13584-24で定義される。
パーツライブラリにおける部品ファミリの拡張部を特徴付けるcontent̲versionに変更があった場合,部
品ファミリの情報モデルを構成するクラスが参照する表の版番号又はname̲scope辞書属性を通してその
クラスを参照する表の版番号に変更があった場合には,その部品ファミリの版番号を変更しなければなら
ない。
9. 関連規格
ISO 639: 1988, Language Codes.
ISO 843: 1990, Documentation - International system for the transliteration of Greek characters into Latin
characters.
29
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A(規定)非数量データ要素型の分類コード一覧
型分類コード
Description
A11
Geographical unit (greater than a place)
A12
Geographical location (place or smaller)
A13
Geographical route and network
A21
Organization
A22
Functionary
A31
Date and time period
A32
Time of day
A41
Private person
A51
Product
A52
Product class
A53
Product batch and package (type)
A54
Transport mode, means and unit
A55
Manufacturing process and technology
A56
Product function and application
A57
Material
A58
Product geometry, shape, and size
A59
Product quality, performance, and test
A61
document and message
A62
Information element and information group
A63
Data medium and transmission unit
A71
Measuring unit
A79
Type of measurement
A81
Account
A82
Project, project activity
A83
Procedure
A91
Abstract identification such as language, colour, etc.
A93
Clause
30
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B(規定)エンティティの短縮名
表B.1 は,この規格で規定するエンティティの短縮名を示す。短縮名の使用に関する要件は,JIS B
3700(ISO 10303)の規格群で規定される実装方法の中で示す。
表B.1 エンティティの短縮名
エンティティ名
短縮名
AXIS1̲PLACEMENT̲TYPE
AXPLTY
AXIS2̲PLACEMENT̲2D̲TYPE
AP2T
AXIS2̲PLACEMENT̲3D̲TYPE
AP3T
BASIC̲SEMANTIC̲UNIT
BSSMUN
BOOLEAN̲TYPE
BLNTYP
CLASS
CLASS
CLASS̲AND̲PROPERTY̲ELEMENTS
CAPE
CLASS̲BSU
CLSBS
CLASS̲BSU̲RELATIONSHIP
CLBSRL
CLASS̲INSTANCE̲TYPE
CLINTY
CLASS̲RELATED̲BSU
CLRLBS
CLASS̲VALUE̲ASSIGNMENT
CLVLAS
COMPLEX̲TYPE
CMPTYP
COMPONENT̲CLASS
CMPCLS
CONDITION̲DET
CNDDT
CONTENT̲ITEM
CNTITM
DATA̲TYPE
DTTYP
DATA̲TYPE̲BSU
DTTYBS
DATA̲TYPE̲ELEMENT
DTTYEL
DATES
DATES
DEPENDENT̲P̲DET
DPPDT
DICTIONARY̲ELEMENT
DCTELM
DIC̲UNIT
DCUNT
DIC̲VALUE
DCVL
DOCUMENT
DCMNT
ENTITY̲INSTANCE̲TYPE
ENINTY
GLOBAL̲LANGUAGE̲ASSIGNMENT
GLLNAS
31
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表B.1 (続き)
エンティティ名
短縮名
GRAPHICS
GRPHCS
IDENTIFIED̲DOCUMENT
IDNDCM
INT̲CURRENCY̲TYPE
INCRTY
INT̲MEASURE̲TYPE
INMSTY
INT̲TYPE
INTTYP
ITEM̲CLASS
ITMCLS
ITEM̲NAMES
ITMNMS
LABEL̲WITH̲LANGUAGE
LBWTLN
LEVEL̲TYPE
LVLTYP
MATERIAL̲CLASS
MTRCLS
MATHEMATICAL̲STRING
MTHSTR
NAMED̲TYPE
NMDTYP
NON̲DEPENDENT̲P̲DET
NDPD
NON̲QUANTITATIVE̲CODE̲TYPE
NQCT
NON̲QUANTITATIVE̲INT̲TYPE
NQIT
NON̲SI̲UNIT
NNSUN
NUMBER̲TYPE
NMBTYP
PLACEMENT̲TYPE
PLCTYP
PRESENT̲TRANSLATIONS
PRSTRN
PROPERTY̲BSU
PRPBS
PROPERTY̲DET
PRPDT
REAL̲CURRENCY̲TYPE
RLCRTY
REAL̲MEASURE̲TYPE
RLMSTY
REAL̲TYPE
RLTYP
SIMPLE̲TYPE
SMPTYP
STRING̲TYPE
STRTYP
SUPPLIER̲BSU
SPPBS
SUPPLIER̲BSU̲RELATIONSHIP
SPBSRL
SUPPLIER̲ELEMENT
SPPELM
SUPPLIER̲RELATED̲BSU
SPRLBS
TRANSLATED̲LABEL
TRNLBL
TRANSLATED̲TEXT
TRNTXT
VALUE̲DOMAIN
VLDMN
32
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C(規定)情報オブジェクトの登録
C.1 文書の識別 開放型システムで情報オブジェクトをあいまいさなく識別するために,次のオブジェ
クト識別子をこの規格自身に割り当てる。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1の定義による。
{ iso standard 13584 part (42) version(1) }
C.2 Schema の識別
C.2.1 ISO13584̲IEC61360̲dictionary̲schema
ISO13584̲IEC61360̲dictionary̲schema に次のオブジェクト識別子を割り当てる。
{ iso standard 13584 part (42) version(1) object(1) ISO13584-IEC61360-dictionary-schema(1) }
C.2.2 ISO13584̲IEC61360̲language̲resource̲schema
ISO13584̲IEC61360̲language̲resource̲schema に次のオブジェクト識別子を割り当てる。
{ iso standard 13584 part (42) version(1) object(1) ISO13584-IEC61360-language-resourceschema(2) }
33
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
索引
クラスの辞書属性
下位クラス選択用プロパティ (sub-class selection properties) ................................................. 8.2.8
改訂番号 (revision number) .................................................................................................. 8.2.21
簡略図 (simplified drawing) .................................................................................................. 8.2.16
クラス共通値割当て (class value assignment) ....................................................................... 8.2.11
最新改訂日 (date of current revision) ................................................................................... 8.2.19
最新改版日 (date of current version) .................................................................................... 8.2.18
識別コード (code) ..................................................................................................................... 8.2.1
視野内データ型 (visible types) ............................................................................................... 8.2.6
視野内プロパティ (visible properties) ...................................................................................... 8.2.9
初版作成日 (date of original definition) ............................................................................... 8.2.17
上位クラス (superclass) ............................................................................................................ 8.2.2
推奨名 (preferred name) .......................................................................................................... 8.2.3
短縮名 (short name) ................................................................................................................. 8.2.4
定義 (definition) ..................................................................................................................... 8.2.12
定義出典 (source document of definition) ............................................................................ 8.2.13
適用可能データ型 (applicable types) ..................................................................................... 8.2.7
適用可能プロパティ (applicable properties) .......................................................................... 8.2.10
注記 (note) ............................................................................................................................. 8.2.14
版番号 (version number) ....................................................................................................... 8.2.20
備考 (remark) ......................................................................................................................... 8.2.15
別名 (synonymous name) ......................................................................................................... 8.2.5
定義
基本意味単位 (basic semantic unit) ........................................................................................ 3.4.1
供給者ライブラリ (supplier library) ............................................................................................. 3.2
共通辞書スキーマ (common dictionary schema) .................................................................... 3.4.3
クラス共通値プロパティ (class valued property) ...................................................................... 3.4.2
辞書データ (dictionary data) ................................................................................................... 3.4.6
辞書要素 (dictionary element) ................................................................................................ 3.4.7
視野内プロパティ (visible property) ........................................................................................... 3.3.8
条件依存特性 (context dependent characteristic of a part) ........................................................ 3.3.3
条件パラメタ (context parameter) ................................................................................................ 3.3.4
情報 (information) .................................................................................................................... 3.1.1
情報モデル (information model) ............................................................................................. 3.1.2
数量データ要素型 (quantitative data element type) ............................................................... 3.4.9
総称部品ファミリ (generic family of parts) .................................................................................. 3.3.5
単一部品ファミリ (simple family of parts) ................................................................................... 3.3.6
適用可能プロパティ (applicable property) ................................................................................. 3.3.1
34
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
データ型 (data type) ................................................................................................................. 3.4.5
データ要素型 (data element type) ........................................................................................... 3.4.4
パーツライブラリ (parts library) ................................................................................................... 3.2
非数量データ要素型 (non-quantitative data element type) .................................................. 3.4.10
標準辞書 (standardized identification hierarchy) ....................................................................... 5.4
部品 (part) ................................................................................................................................... 3.2
部品の特性 (characteristic of a part) .......................................................................................... 3.3.2
部品ファミリ (family of parts) ....................................................................................................... 3.3.7
プロパティ (property) ...................................................................................................................... 5
ライブラリデータ供給者 (library data supplier) ........................................................................ 3.2
リソース構成要素 (resource construct) ........................................................................................ 3.2
プロパティの辞書属性
値の形式 (value format) ........................................................................................................ 7.2.17
改訂番号 (revision number) .................................................................................................. 7.2.22
最新改訂日 (date of current revision) ................................................................................... 7.2.20
最新改版日 (date of current version) .................................................................................... 7.2.19
識別コード (code) ..................................................................................................................... 7.2.1
条件 (condition) ..................................................................................................................... 7.2.15
初版作成日 (date of original definition) ............................................................................... 7.2.18
推奨名 (preferred name) .......................................................................................................... 7.2.4
推奨文字記号 (preferred letter symbol) .................................................................................. 7.2.6
数式 (formula) ........................................................................................................................ 7.2.16
単位 (unit) .............................................................................................................................. 7.2.14
短縮名 (short name) ................................................................................................................. 7.2.5
注記 (note) .............................................................................................................................. 7.2.12
定義 (definition) ..................................................................................................................... 7.2.10
定義クラス (definition class) ..................................................................................................... 7.2.2
定義出典 (source document of definition) ............................................................................ 7.2.11
データ型 (data type) ................................................................................................................. 7.2.3
同義文字記号 (synonymous letter symbol) ............................................................................ 7.2.7
版番号 (version number) ....................................................................................................... 7.2.21
備考 (remark) ......................................................................................................................... 7.2.13
プロパティ型の分類 (property type definition) ........................................................................ 7.2.9
別名 (synonymous name) ......................................................................................................... 7.2.8
規則
意味による識別 (semantic identification) ................................................................................ 6.2.2
インスタンス化規則 (instantiation rule) .................................................................................... 6.1.3
階層構造が包含する分野 (field covered by the hierarchy) ................................................... 6.1.1
クラス共通値プロパティ (class valued properties) .................................................................... 6.1.5
クラス共通値プロパティを割り当てる階層 (class valued assignment level) ............................ 6.1.5
35
B 3800-42:2005 (ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
継承されたプロパティの適用可能性 (applicability of inherited properties) .......................... 6.2.3
単一部品ファミリの同質性 (homogeneity of simple family of parts) ...................................... 6.1.4
適用可能性の最大化 (maximum applicability) ..................................................................... 6.1.5
プロパティの選択 (choice of properties) .................................................................................. 6.2.1
分類 (classification) ................................................................................................................. 6.1.2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
(ISO 13584-42:1998, Technical corrigendum 1:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。