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B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 13584-1:2001,Industrial automation 

systems and integration−Parts library−Part 1: Overview and fundamental principlesを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS B 3800-1には,次に示す附属書がある。 

附属書A(規定)情報オブジェクトの登録 

附属書B(参考)製品データにおけるパーツライブラリの利用 

JIS B 3800の規格群は,一連の規格から構成されており,それぞれの規格は部として個別に制定される。

部は,概念記述,論理リソース,実装リソース,記述方法論及びビュー交換プロトコルの組に分類される。

JIS B 3800-1は,この規格群の概要及びその構造を規定するものである。 

JIS B 3800規格群の現時点での構成は,次のとおりとなっている。 

JIS B 3800-1  産業オートメーションシステム及びその統合−パーツライブラリ−第1部:概要及び基

本原理 

ISO 13584-10  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 10: Conceptual description: 

Conceptual model of parts library 

ISO 13584-20  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 20: Logical resource: 

Logical model of expressions 

ISO 13584-24  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 24: Logical resource: 

Logical model of supplier library 

ISO 13584-25  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 25: Logical model of 

supplier library with aggregate values and explicit content 

ISO 13584-26  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 26: Logical resource: 

Information supplier identification 

ISO 13584-31  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 31: Implementation 

resources: Geometric programming interface 

ISO 13584-42  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 42: Description 

methodology: Methodology for structuring part families 

ISO 13584-101  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 101: Geometric view 

exchange protocol by parametric program 

ISO 13584-102(DIS)  Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 102: View exchange 

protocol: View exchange protocol by ISO 10303 conforming specification

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 2 

3. 定義及び略語 ·················································································································· 2 

3.1 定義 ···························································································································· 2 

3.2 略語 ···························································································································· 4 

4. この規格群の概要 ············································································································ 4 

4.1 目的 ···························································································································· 4 

4.2 ライブラリシステムの構成要素························································································· 4 

4.3 ライブラリシステムの内部構造························································································· 5 

5. 基本原理 ························································································································ 7 

5.1 基本概念及び前提条件 ···································································································· 8 

5.2 この規格群と他の規格との関係························································································· 9 

6. この規格群の構造 ··········································································································· 10 

6.1 概念記述 ····················································································································· 10 

6.2 論理リソース ··············································································································· 10 

6.3 実装リソース ··············································································································· 10 

6.4 記述方法論 ·················································································································· 10 

6.5 ビュー交換プロトコル ··································································································· 10 

附属書A(規定)情報オブジェクトの登録 ··············································································· 12 

附属書B(参考)製品データにおけるパーツライブラリの利用 ····················································· 13 

関連規格 ···························································································································· 15 

索引 ·································································································································· 16 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 3800-1:2004 

(ISO 13584-1:2001) 

産業オートメーションシステム及びその統合− 

パーツライブラリ− 

第1部:概要及び基本原理 

Industrial automation systems and integration−Parts library− 

Part 1: Overview and fundamental principles 

序文 この規格は,2001年に第1版として発行されたISO 13584-1:2001,Industrial automation systems and 

integration−Parts library−Part 1: Overview and fundamental principlesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式

を変更することなく作成した日本工業規格である。 

この規格を含む一連の規格は,パーツライブラリの計算機可読な表現及び交換を定める規格群である。

この規格群は,適用業務システムに依存せずにパーツライブラリデータを交換することのできる中立的な

機構を提供することを目的とする。これは,部品データを含むファイルの交換だけでなく,パーツライブ

ラリデータベースの実装及び共有の基盤としても適する。 

この規格群は,一連の規格からなり,それぞれの規格は部として個別に制定する。この規格群の各規格

は,概念記述,論理リソース,実装リソース,記述方法又はビュー変換プロトコルのいずれかの組に属す

る。この規格は,規格群の概要を示し,それぞれの組を規定する。 

1. 適用範囲 この規格群は,パーツライブラリに関する情報の表現方法を提供するとともに,パーツラ

イブラリデータの交換,利用及び更新に必要な機構と定義とを提供する。パーツライブラリデータの交換

は,異なる計算機システム間で行われることを想定し,ライブラリ化された部品が使用される製品の設計,

使用,保全及び廃棄にわたるすべてのライフサイクルに関連する。この規格群は,パーツライブラリシス

テムのための一般化された構造を規定するものであり,具体的な実装可能なパーツライブラリシステムを

定義するものではない。 

この規格は,この規格群の概要及びその構成を示す。 

この規格の適用範囲は,次のとおりとする。 

− この規格群に属する他の規格の要約 

− この規格群が基礎としている基本原理 

次の事項は,この規格の適用範囲外とする。 

− パーツライブラリデータを収集するために定義される情報モデル 

− パーツライブラリデータを処理するために必要な実装リソースの定義 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ISO 13584-1:2001,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 1: Overview and 

fundamental principles (IDT) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補は適用しない。しかし,この規格に基づく取決めの当事者が

次に掲げる引用規格の最新版の適用可能性を検討することを奨励する。発効年を付記していない引用規格

は,その最新版を適用する。 

JIS B 3700-1 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第1部:概

要及び基本原理 

備考 ISO 10303-1:1994, Industrial automation systems and integration−Product data representation and 

exchange−Part 1: Overview and fundamental principlesが,この規格と一致している。 

3. 定義及び略語  

3.1 

定義 この規格群で使用する用語を次に定義する。利便性の目的から幾つかの用語をJIS B 3700-1

から引用する。 

3.1.1 

抽象部品(abstract part) 仕様の一部だけを定義した部品であって,その仕様を定義した組織であ

っても,物として提供することはできない。 

3.1.2 

辞書(dictionary) 一連の見出し項目によって構成される表。それぞれの見出し項目には一つの意

味が対応し,一つの見出し項目はただ一つの意味を識別する。 

3.1.3 

機能モデル(functional model) ライブラリデータであって,統合ライブラリに含まれている部品

の表現カテゴリを定義する。 

例 精密に定義されたねじの機能モデルは,CADシステムのデータベース上に異なる幾何機能ビュー

を生成するパラメトリックなプログラムの集まりで構成することができる。 

3.1.4 

機能ビュー(functional view) 製品データに含まれている部品の表現カテゴリの一つを表すデー

タ。 

例 幾何形状に対応する機能ビューの構造は,表現しようとする部品に依存しない。この構造は,機

能ビュークラスとして規定する。 

3.1.5 

総合モデル(general model) ライブラリデータであって,統合ライブラリに含まれている部品の

定義及び識別可能性を保持する。 

3.1.6 

実装法(implementation method) データ仕様記述言語EXPRESSで記述された製品データを交換

するために,計算機システムで使用される技術を規定するもの。 

備考 JIS B 3700-1での定義を引用した。 

3.1.7 

情報モデル(information model) 指定された要求を満たすための情報の有限集合の形式的モデル

(JIS B 3700-1の3.2.12参照)。 

3.1.8 

統合ライブラリ(integrated library) ライブラリ管理システムと利用者ライブラリとから構成され

る実運用システム。 

3.1.9 

ライブラリデータ(library data) 部品の集合に関する情報を表現するデータの集まり。 

3.1.10 ライブラリデータ供給者,供給者(library data supplier,supplier) この規格群で定義する形式で

ライブラリを提供する組織であって,そのライブラリの内容に責任をもつ。 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.1.11 ライブラリ利用者,利用者(library end user,user) 統合ライブラリの利用者。 

備考 ライブラリ利用者は,次のことをする。 

− ライブラリに含まれているデータを問合せ, 

− 所与の部品を選択し, 

− その部品の選択されたビューを,ライブラリシステムから伝送することを要求する。 

3.1.12 ライブラリ管理システム,LMS(library management system,LMS) ソフトウェアシステムであ

って,ライブラリ利用者が統合ライブラリの内容を利用することを可能にするもの。 

備考 このソフトウェアシステムは,標準化の対象外である。 

3.1.13 ライブラリ部品(library part) 部品であって,それ自身を表現するライブラリ中の一連のデータ

に関連付けられたもの。 

3.1.14 ライブラリ部品データ(library part data) ライブラリ内で部品を表現するデータ。 

3.1.15 ライブラリシステム(library system) 部品又は部品のビューの格納及び検索を容易にするよう設

計された仕組み。 

3.1.16 部品(part) 実体上又は機能上の要素であって,複数の製品の構成要素とすることを意図したも

の。 

3.1.17 パーツライブラリ,ライブラリ(parts library,library) 一連の部品の情報を生成するためのデー

タの集合及びプログラムに識別子をつけたもの。ただし,プログラムは含まれていてもよい。 

参考 パーツライブラリは,PLIBと呼ばれることもある。 

3.1.18 実在部品(physical part) 複数の同等な複製品が存在し得る部品であって,この部品のライブラ

リデータを記述したライブラリデータ供給者が実際に提供することのできる部品。 

備考 抽象部品と比較のこと 

3.1.19 製品(product) 自然な又は人工的な過程によって生成された事物(JIS B 3700-1の3.2.26参照)。 

3.1.20 表現カテゴリ(representation category) ある種の抽象概念であって,部品の表現に関する利用者

の様々な要求を区別することを目的とするもの。 

備考 この規格群が定義するモデルでは,ビュー論理名とビュー制御変数とを用いて上のような区別

を形式的に表現する。 

3.1.21 リソース構成要素(resource construct) EXPRESS言語のエンティティ,型,関数,規則及び引用

の集まりであって,全体として製品データのある側面を正しく記述し,定義するもの。 

備考 JIS B 3700-1での定義を引用した。 

3.1.22 供給者ライブラリ(supplier library) 部品の集まり及び部品表現の集まりを記述した一連のデー

タ及びプログラムであって,その供給者を識別することができ,この規格群で定義する形式で記述されて

いるもの。 

3.1.23 利用者ライブラリ(user library) 一つ以上の供給者ライブラリを,ライブラリ管理システムを用

いて統合した結果得られる情報。利用者によって調整されていることもある。 

3.1.24 ビュー制御変数(view control variable) 列挙型の変数であって,ビュー論理名に関連付けられて

おり,利用者が選択した部品に関するビューをより詳細に指定することを目的としたもの。 

例 幾何形状に関するビュー制御変数の値として,2D,ワイヤーフレーム,及びソリッドを考えるこ

とができる。 

3.1.25 ビュー論理名(view logical name) 部品に関するビューとして利用者が選択したものに対応する

表現カテゴリの識別子。 

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B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

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例 ビュー論理名として,幾何形状,慣性,機構の運動学などを考えることができる。 

3.2 

略語  

− CAD 計算機支援設計(Computer Aided Design) 

− CAx 計算機支援ツール(Computer Aided Tools) 

備考 略語CAxは,エンジニアリングを支援することのできるすべての計算機システムを指し,必ず

しも描画能力をもっている必要はない。 

4. この規格群の概要  

4.1 

目的 この規格群は,計算機可読なパーツライブラリの情報を明確に表現し,かつ,電子計算機間

で交換できるようにするため,ライブラリシステムの構造を規定する。ライブラリを構成するデータは,

ライブラリ内に格納されている部品の様々な表現をライブラリシステムが生成するための記述からなる。 

このライブラリシステムの構造は,特定の計算機システムに依存するものではなく,部品の表現として

のあらゆる種類のデジタル表現を取り扱うことができる。この構造は,複数のアプリケーション及び計算

機システムにわたって整合性のある実装を可能とする。異なる実装技術を用いてパーツライブラリデータ

の蓄積,照会,伝送,及び保管を行うことができる。この規格群の実装は,この規格群への適合性試験に

よって確認することができる。 

この規格群は,供給者ライブラリの内容は規定しない。供給者ライブラリの内容は,ライブラリデータ

供給者の責任とする。この規格群が定義する構造を実装したライブラリ管理システム,及びシステムと利

用者との間のいかなるインタフェースも,ライブラリ管理システム提供者の責任とし,この規格群では規

定しない。 

4.2 

ライブラリシステムの構成要素 ライブラリシステムを構成する要素は,図1に示すように幾つか

の機能群に分けることができる。 

利用者の

計算機

システム

ライブラリ

システム

表現伝送インタフェース

ライブラリ問合せ

インタフェース

外部システムへ

のインタフェース

利用者

供給者ライブラリ

部品の表現

対話の流れ

ライブラリデータ

図 1 ライブラリ利用時の機能群 

4.2.1 

利用者と計算機システムとの交信 利用者と計算機システムとの間のインタフェースは,この規格

では定義しない。 

備考 上のインタフェースは,適用業務に依存しており,計算機システムの一部分として提供される

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

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利用者インタフェースの一部分をなす。 

4.2.2 

外部システムへのインタフェース この規格群が規定するライブラリシステムとこの規格群が想

定しているその他ソフトウェアシステムとの間のインタフェースは,次のとおりとする。 

− ライブラリ問合せインタフェース(4.2.2.1参照) 

− 表現伝送インタフェース(4.2.2.2参照) 

− ライブラリデータ入力インタフェース(4.2.2.3参照) 

4.2.2.1 

ライブラリ問合せインタフェース この規格群ではライブラリ問合せインタフェースは,定義し

ない。この規格群は,ライブラリデータ供給者が提供するデータについて規定しており,利用者が部品情

報へアクセスするのを支援することを目的としている。 

備考 ライブラリ問合せインタフェースには,ライブラリの中から部品を選択する機能とともに,こ

の選択した部品の表現カテゴリ,位置及び向きを定義する機能が含まれる。 

4.2.2.2 

表現伝送インタフェース 表現伝送インタフェースは,ライブラリシステムが部品の表現を利用

者の計算機システムへ送信する際に用いられる。表現伝送インタフェースは,部品選択に際して利用者が

要求した表現に依存する。表現に関する利用者の要求は,表現カテゴリとしてモデル化する。それぞれの

表現カテゴリに用いられるインタフェースについては,この規格群の表現カテゴリを定義する規格で規定

する。この規格群は,適宜他の規格で規定された形式及びインタフェースを用いることもある。 

例 この規格群で表現カテゴリとしてモデル化する利用者の要求としては,記号表現及び動作モデル

が含まれる。 

特に,JIS B 3700のアプリケーションプロトコルに従って定義された部品表現は,この規格群に基づく

ライブラリとともに交換することができ,利用者が部品と表現カテゴリとを選択した際に,共に利用者の

計算機システムに伝送することができる。 

幾何プログラムインタフェースは,ISO 13584-31で規定されている。この幾何プログラムインタフェー

スによってパラメトリック形状を交換することができる。パラメトリック形状は,パラメトリックプログ

ラムを用いて部品ファミリの形状を暗黙的に記述したものとする。 

備考 この幾何プログラムインタフェースには,FORTRAN結合が含まれている。 

4.2.2.3 

ライブラリデータ入力インタフェース ライブラリデータ入力インタフェースは,ライブラリシ

ステム内に供給者ライブラリを統合するために用いる。ライブラリデータは,JIS B 3700で規定する実装

法に適合したデータリポジトリで構成されていなければならない。ライブラリに含まれる表現カテゴリに

応じて,これ以外のデータリポジトリを提供してもよい。これらデータリポジトリの情報モデルは,この

規格群の第24部及びビュー交換プロトコルの組に属する部で定義する。 

4.3 

ライブラリシステムの内部構造 ライブラリシステムは,図2に示すように辞書,ライブラリ管理

システム及びライブラリコンテンツから構成される。この規格群は,これらの構成要素をそれらの機能的

な振る舞いに対する要求を示すことによって定義する。この規格群は,これら構成要素の実装を標準化す

るものではない。 

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B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

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機能モデル

クラス

総合モデル

クラス

ライブラリコンテンツ

辞書

ライブラリ管理システム

表現伝送

インタフェース

ライブラリ問合せ

インタフェース

ライブラリ

データ

図 2 ライブラリシステム 

4.3.1 

辞書 辞書は,一連の見出し項目から構成されており,この見出し項目は,人間が可読な意味の表

現及び計算機が可読な意味の表現に関連付けられている。辞書は,利用者が利用することもあり,ライブ

ラリデータから参照されることもある。 

辞書は,複数の供給者から得られたライブラリデータ間の参照機構を提供し,利用者に対してライブラ

リに格納されている部品に関する理解可能なビューを提供する。辞書の構造は,この規格群の第42部で規

定する。 

供給者ライブラリは,辞書の見出し項目だけで構成されてもよい。この場合,辞書の見出し項目は,特

定の適用業務領域内の概念に対して,計算機で参照可能な識別子として機能する。 

例 IEC 61360-4は,電気・電子技術分野での膨大な部品の諸元に対する辞書の見出し項目を定めた

ものである。この辞書の一つの見出し項目を参照することによって,IEC 61360-4で定義された

一つの概念を識別することができる。 

供給者ライブラリは,辞書の見出し項目とライブラリコンテンツとの両方を含んでもよい。この場合,

辞書の見出し項目は,利用者が選択しようとする部品情報への参照経路を提供する。 

例 部品の供給者は,部品をこの規格群に基づくライブラリとして記述することができる。この場合,

辞書は提供される部品とその諸元とを定義し,ライブラリコンテンツはこの供給者が提供する

個々の部品を規定する。 

4.3.2 

ライブラリ管理システム ライブラリ管理システムは,ソフトウェアシステムであって,ライブラ

リ利用者が統合ライブラリの内容を用いたり,統合ライブラリにデータを格納したりするために用いられ

る。 

備考 この規格群は,ライブラリ管理システムを標準化しない。 

4.3.3 

ライブラリコンテンツ ライブラリデータは,オブジェクト指向パラダイムに沿って複数のクラス

に構造化されている。この規格群では3種類のクラスを考える。次に示すような3種類のクラスの内容が

この規格群が規定する構造及び交換形式で交換される。 

− 総合モデルクラス ライブラリデータ供給者が一つのファミリと考えることのできる類似した部

品群に定義を与えるために用いる。 

− 機能モデルクラス ライブラリデータ供給者が上の総合モデルクラスとして定義された部品群の

様々な表現を定義するために用いる。 

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B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

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例 表現の例として幾何形状,系統図,調達データなどを挙げることができる。 

− 機能ビュークラス 異なる機能モデルクラスが提供する表現の中から,使用する表現の種別を規

定するために用いる。幾つかの機能ビュークラスは,この規格群のビュー交換プロトコルとして

標準化する。ライブラリデータ供給者は,独自の機能ビュークラスを提供することもできる。 

これらの3種類のクラスを,図3に示す。 

パーツライブラリは,辞書の拡張とする。辞書は,クラスの階層を定義し,各々のクラスに関連するプ

ロパティを定義するだけとする。パーツライブラリのライブラリコンテンツは,辞書で定義された各クラ

スのインスタンスの集合を定義する。 

JIS B 3700データ
モデルを明示する
ことによる表現

ISO 13584パラメト
リックプログラムに
よる表現

プログラム

パラメトリックデー
タモデルによる表

t

l

JIS B 1180六角ボ
ルト

t

l

d

0.5

0.5

0.5

2

3

2

1.2

1.2

1.4

機能ビュー(幾何形状)

総合モデルクラス

機能モデルクラス

(幾何形状)

利用者CADシステム

d

図 3 ライブラリコンテンツの構造 

利用者のCAxシステムがJIS B 3700のアプリケーションプロトコルに適合している場合には,この規格

群の定義を用いてライブラリコンテンツからJIS B 3700のアプリケーションプロトコルに適合した機能ビ

ューを生成することができる。 

5. 基本原理 この規格群は,パーツライブラリに格納されている情報の表現とデータ交換で用いられた

実装法とを分離する。 

この規格群は,データ仕様記述言語EXPRESSを用いてライブラリの構造情報を規定する。 

この規格群は,パーツライブラリの構造情報とライブラリ内の部品又は部品ファミリの表現に関する情

報とを分離する。この規格群は,部品表現情報が異なる複数の規格で規定されることを許しており,この

ような他の規格の記述を参照する機構を含んでいる。 

例1. テキストによって部品ファミリを記述した定義文書は,JIS X 4151のSGML形式を用いて交換

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

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することができる。この規格群は,このような記述の参照が可能なよう意図されている。 

例2. ある電子部品のファミリの動作は,VHDL形式を用いて交換することができる。この規格群は,

このような形式を用いることが可能なよう意図されている。この規格群は,JIS B 3700-31の定

義に基づいた手法を用いてこの規格群の実装の適合性試験を行う。 

5.1 

基本概念及び前提条件  

5.1.1 

部品表現に関する利用者の要求 製品中のライブラリ部品を記述するために生成されるべきデー

タは,利用者の部品表現の利用に関する要求によって異なる。 

例 電子回路基板の機能設計を行う際に計算機支援エンジニアリングシステム内に生成されるデータ

は,同じ基板の2次元図面表現のために生成されるデータとは異なる。 

5.1.2 

表現カテゴリ 部品表現に関する利用者の要求は,表現カテゴリによってモデル化してもよい。こ

の規格群では表現カテゴリは,次のとおりとする。 

− ビュー論理名によって識別され,更にビュー制御変数の値によって詳細化してもよい。 

− 情報モデルに関連付けられる。この情報モデルは,ライブラリ部品の製品内で使われるそれぞれ

の表現のために生成されるべきデータを規定する。 

備考 このような情報モデルを機能ビューと呼ぶ。 

− 一つ以上の情報モデルに関連付けられる。この情報モデルは,ライブラリがライブラリ部品の機

能ビューを生成するために必要な,機能モデルと呼ぶライブラリデータを規定する。 

− モデルからビューを生成する方法を定義する表現伝送インタフェースに関連付けられる。 

例 この規格群では,幾何形状的な視点は,ISO 13584-101で次のとおり定義されている。 

− ビュー論理名として“basic̲geometry”をもち,かつ,四つのビュー制御変数(“geometrical̲level”,

“detail̲level”,“variant”及び“side”)をもつ。 

− 製品モデルデータの中でJIS B 3700-43に整合した方法での幾何形状的なビューの表現

として用いられることを意図している。 

− パラメトリックプログラムを含む機能モデルに関連付けられている。 

− 利用者システム上に実装され,パラメトリックプログラムから幾何形状的なビューを生

成するISO 13584-31が規定する表現伝送インタフェースにビューの生成要求を行う。 

5.1.3 

ライブラリモデル 利用者ライブラリは,オブジェクト指向パラダイムを用いてクラスの階層とし

てモデル化してもよい。総合モデルは,部品の識別可能性及びその部品を定義する諸元を保持する。機能

モデルクラスは,様々な表現カテゴリに関連付けられた様々な部品表現を生成するために用いられる。こ

れら二つのクラス階層は,ともに一般化/特殊化関係に沿って構成する。 

例1. JIS B 1180は,六角ボルトの一群を規定する。オブジェクト指向パラダイムに従い,この一群

を総合モデルクラスとしてモデル化して,そのインスタンスがこの規格群に整合した方法で

各々のボルトをモデル化するようにしてもよい。 

例2. これらのボルトの幾何形状的なビューを生成するために必要な,一連のデータ及びパラメトリ

ックプログラムを,上の総合モデルを参照する一つのクラス内にまとめ,これらのボルトの幾

何形状的なビューを生成させるようにしてもよい。 

5.1.4 

複数の供給者からのライブラリ統合 利用者パーツライブラリは,1か所以上のライブラリデータ

供給者から入手したパーツライブラリを自動的に統合したものとして構成される。この規格群が規定する

構造及び交換形式は,複数のライブラリデータ供給者からのパーツライブラリを一つのソフトウェアシス

テム内で整合性を保ちながら管理することを可能にする。 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

この規格群を用いて国際規格又は日本工業規格が規定する標準部品のような抽象部品のライブラリ,及

び供給者のカタログに記述されているような実在部品のライブラリを記述することができる。したがって,

これら抽象部品と実在部品とが同一の利用者ライブラリ内に存在してもよく,利用者の要求に応じて選択

するようにできる。 

5.1.5 

意味辞書 ライブラリデータ供給者がその内容を定義する辞書は,計算機が参照可能な辞書の見出

し項目を提供し,この見出し項目は,供給者ライブラリで定義されたクラス及びプロパティに関連付けら

れている。また,この辞書は,異なる供給者のライブラリ間で参照できる機構を備えている。 

備考 これは,辞書の見出し項目を逐次標準化し,供給者ライブラリから参照できるようにすること

を意図している。標準的な見出し項目を定義する活動は,この規格群の組の一つである記述方

法論で規定された方法論に従って複数の標準化委員会の中で行われる。標準辞書は,複数の供

給者からのライブラリデータを含む利用者ライブラリ内で,複数の供給者にまたがる検索を行

えるようにする。 

例 IEC 61360-4は,意味辞書の一つの例である。この辞書は,IEC SC 3Dによって開発された。 

5.1.6 

部品選定 パーツライブラリ内に記述される部品は,ライブラリ利用者によって選定され,ある製

品のモデル内に挿入されることを意図している。この選定過程を支援するために必要な情報は,ライブラ

リデータ供給者が提供し,利用者ライブラリ内に格納されなければならない。 

5.2 

この規格群と他の規格との関係  

5.2.1 

外部ファイル この規格群に適合した供給者ライブラリは,JIS B 3700の実装法に適合した一つの

データリポジトリとして構成しなければならない。このデータリポジトリは,外部ファイルと呼ぶ他のデ

ータリポジトリを参照してもよい。ただし,この外部ファイルは,部品に関連する情報を定めた他の規格

に適合しているデータリポジトリとする。部品の表現情報を交換するために適している規格を次に示す。 

− 文書情報       JIS X 4151(SGML) 

− 部品のモデル情報   JIS B 3700(STEP) 

             IEEE 1076(VHDL) 

ISO 13584-102は,JIS B 3700のアプリケーションプロトコルに適合したファイルを参照する供給者ライ

ブラリの情報モデルを規定する。 

5.2.2 

製品データの中でのライブラリ部品の利用 ライブラリから部品が選択されると,これに関連する

データが利用者の製品モデル化システムの製品モデル中に挿入される。このような利用者の製品モデル化

システムは,部品に関するデータをJIS B 3700のアプリケーションプロトコルに適合した形式で格納して

もよい。この場合,この規格群は,JIS B 3700のアプリケーションプロトコルの情報モデルに適合した表

現伝送インタフェース(図1参照)を通した部品情報の生成を可能にすることを設計目標とした。この目

標を実現するために,次のとおりとする。 

− この規格群のライブラリは,JIS B 3700を構成するどのアプリケーションプロトコルに適合する部

品表現情報を格納してもよい。 

− ISO 13584-31が定義する幾何プログラムインタフェースは,JIS B 3700-42で定義された幾何情報モ

デルの観点から規定する。JIS B 3700-42に基づくことによって,JIS B 3700の種々のアプリケーシ

ョンプロトコルで定義された幾何への写像は,容易なものとなる。 

ライブラリデータと製品モデルデータとの間で参照する形態には,三つのものがある。これら三つの形

態については附属書B(参考)に示すが,どの形態もこの規格群が定義する情報モデルと互換性がある。 

10 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

6. この規格群の構造 この部のほかに,この規格群は,一連の部からなる複数の組で構成される。それ

ぞれの組は,この規格群のなかで独自の機能をもつ。各々の組は,一つ以上の部から構成される。 

この規格群を構成する組及びその組に属する部の番号体系を,次に示す。 

− 概念記述        − 第10部〜第19部 

− 論理リソース      − 第20部〜第29部 

− 実装リソース      − 第30部〜第39部 

− 記述方法論       − 第40部〜第49部 

− ビュー交換プロトコル  − 第101部〜第199部 

6.1 

概念記述 概念記述の組では全体的な概念の枠組み及び機構を定義する。これらの枠組み及び機構

は,複数の供給者及び複数の表現からなるパーツライブラリの交換及び更新のために,パーツライブラリ

の可搬性を実現する。概念記述の組は,問題領域の分析を提示する。また,この規格群を構成するに当た

って採用された概念及び選択された方針について示す。概念記述の組で全体のタスクを複数の論理タスク

に分割して,これをこの規格群の別の部で定義する。部品の詳細な定義は,概念記述の組では定義しない。 

6.2 

論理リソース パーツライブラリの情報モデルは,リソースの集合によって提供される。各々のリ

ソースは,リソース構成要素として知られるEXPRESSで書かれたデータ記述の集合で構成される。ある

データ記述の集合の定義は,他のデータ記述の集合に依存したものであってもよい。この規格群のリソー

ス構成要素を定義するために,JIS B 3700が定義する幾つかのリソース構成要素を用いてもよい。 

この規格群のすべてのリソース構成要素は,論理リソースの組に属する一つの規格で定義する。これら

のリソースは,ビュー交換プロトコルの中で使用してもよいが,変更してはならない。 

6.3 

実装リソース 各々の表現カテゴリは,部品のモデルを解釈し,部品のビューを生成するために,

受信側のCAxシステムに表現伝送インタフェースが実装されるよう要求してもよい。 

この規格群の実装リソースの組では,ビュー交換プロトコルが参照する可能性がある標準の表現伝送イ

ンタフェースを規定する。実装リソースの組のそれぞれの規格では,実装の要件とともに表現伝送インタ

フェースを規定するか,又は他の規格で規定されたインタフェースの実装の要件を規定する。 

6.4 

記述方法論 記述方法論の組では,標準化機関を含むライブラリデータ供給者,部品供給者又は機

能モデル供給者に対する規則及び指針を示す。これら規則は,利用者ライブラリの整合性を確保すること

を意図している。この規則は,標準辞書データを策定する標準化組織には必す(須)とする。この規則は,

部品供給者又は機能モデル供給者に対する任意の指針も含む。 

6.5 

ビュー交換プロトコル ビュー交換プロトコルの組の規格は,部品の表現カテゴリの一つを交換す

る際に必要な一連の要件を規定する。複数のビュー交換プロトコルが同一の表現カテゴリを参照してもよ

い。 

ビュー交換プロトコルは,実装で選択可能な任意機能を導入してもよい。この任意機能は,適合性クラ

スと呼ばれる。適合性クラスを導入する場合には,ビュー交換プロトコルの要件は,適合性クラスごとに

個別に規定する。 

それぞれのビュー交換プロトコルは,次の項目を含んでいなければならない。 

− ビュー交換プロトコルが参照する表現カテゴリに対応するビューの定義 

− 必要であれば,ビュー交換プロトコルが参照する表現カテゴリに対応する部品のモデルを交換す

るために用いるライブラリ外部ファイルの構造 

− 部品のモデルを解釈するために,受信側システムに実装されなければならない表現伝送インタフ

ェース 

11 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− JIS B 3700が規定する実装法の組のなかから選んだ一つ以上の実装法 

− 必要であれば,受信側システムの意味辞書の中に存在しなければならない標準辞書の見出し項目 

− 必要であれば,ビュー交換プロトコルへの適合性を主張するシステムが認識しなければならない

標準データと呼ぶインスタンスデータ 

ビュー交換プロトコルは,相互運用可能であることを意図している。一つの供給者ライブラリの交換環

境には,ビュー交換プロトコルに適合した複数の交換が含まれていてもよい。受信側システムが供給者ラ

イブラリの交換環境で使用されるビュー交換プロトコル又はビュー交換プロトコルの適合性クラスに対応

していない場合,受信側システムは,これらのビュー交換プロトコル又はビュー交換プロトコルの適合性

クラスに対応するデータを無視しなければならない。 

12 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A(規定)情報オブジェクトの登録 

文書の識別 

開放型システムで情報オブジェクトをあいまいさなく識別するために,次のオブジェクト識別子をこの

規格自身に割り当てる。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1の定義による。 

{  iso standard 13584 part (1) version (1) } 

background image

13 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B(参考)製品データにおけるパーツライブラリの利用 

この附属書(参考)は,製品データにおけるパーツライブラリについて記述するものであり,規定の一

部ではない。 

参考 この附属書Bは,パーツライブラリの規格群作成の初期段階で検討され,附属書とされたもの

であるが,現在は,ここに書かれているものと異なった形態で運用されることもある。 

交換環境に適合しているこの規格群は,利用者ライブラリに格納されることを意図したライブラリデー

タの交換を提供する。 

交換環境に適合しているJIS B 3700は,製品データの交換を提供する。 

これら二つの交換レベルの間では,次の3レベル交信があることが知られている。 

レベル1 システムAで生成されたすべての部品に関する情報は,JIS B 3700を用いてシステムBへ伝送

される(附属書図B.1参照)。 

利用者ライブラリ

ISO 13584

後処理系

ISO 13584 ファイル

供給者ライブラリ

CADモデル

利用者

JIS B 3700

前処理系

JIS B 3700 ファイル

製品データ

JIS B 3700

後処理系

CADモデル

利用者

システムA

システムB

ライブラリ

CAD

附属書図 B.1 ライブラリ及び製品データの交換(レベル1) 

レベル2 システムAからシステムBに必要な情報だけが伝送される。これによってシステムBは,受信

側システムBのライブラリ2から同一の部品を要求された位置及び向きに生成する。ライブラリ1及びラ

イブラリ2は,共に伝送される部品に関するすべての情報をもっている(附属書図B.2参照)。 

background image

14 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

利用者ライブラリ

ISO 13584

後処理系

ISO 13584 ファイル

供給者ライブラリ

CADモデル

利用者

JIS B 3700

前処理系

JIS B 3700 ファイル

製品データ

JIS B 3700

後処理系

CADモデル

利用者

システムA

システムB

ライブラリ

CAD

利用者ライブラリ

ISO 13584

後処理系

ライブラリ1

ライブラリ2

附属書図 B.2 ライブラリ及び製品データの交換(レベル2) 

レベル3 ライブラリ2の内容に関係なく,受信側システムBに同一の部品情報を生成するのに必要な情

報がシステムAからシステムBに伝送される。これは,伝送されるデータがライブラリ1の部分集合を含

んでいることを意味する(附属書図B.3参照)。 

利用者ライブラリ

ISO 13584

前処理系

CADモデル

利用者

JIS B 3700

前処理系

JIS B 3700

ファイル

供給者ライブラリ

製品データ

JIS B 3700

後処理系

CADモデル

利用者

システムA

システムB

ライブラリ

CAD

利用者ライブラリ

ISO 13584

後処理系

ライブラリ1

ライブラリ2

附属書図 B.3 ライブラリ及び製品データの交換(レベル3) 

この規格群で規定する情報モデルは,これらの三つのレベルの交信が可能なよう意図している。 

15 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

関連規格 

[1] JIS B 3700-31 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第31

部:適合性試験の方法及び枠組み:一般概念 

[2] JIS B 3700-42 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第42

部:統合総称リソース:幾何及び位相の表現 

[3] JIS B 3700-43 産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第43

部:統合総称リソース:表現構造 

[4] JIS X 3001 プログラム言語Fortran 

[5] JIS X 4151 文書記述言語SGML 

[6] JIS X 5603 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)仕様 

[7] ISO 13584-31:1999,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 31: Implementation 

resource: Geometric programming interface 

[8] ISO 13584-10*,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 10: Conceptual 

description: Conceptual model of parts library 

[9] ISO 13584-102*,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 102: View exchange 

protocol: View exchange protocol by ISO 10303 conforming specification 

[10]ISO 13584-24*,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 24: Logical resource:

Logical model of supplier library 

[11]ISO 13584-42,Industrial automation systems and integration−Parts library−Part 42: Description 

methodology: Methodology for structuring part families 

[12]IEC 61360-4:1997-05,Standard data element types with associated classification scheme for electric 

components−Part 4: IEC reference collection of standard data element types, component classes and terms 

[13]IEEE 1076:1993,VHDL−Language reference manual 

注* 

原案作成中 

16 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

索引 

アプリケーションプロトコル(application protocol) ································· 4.2.2.2,4.3.3,5.2.1,5.2.2 

意味辞書(semantic dictionary) ···························································································5.1.5 

オブジェクト指向パラダイム(object-oriented paradigm) ·························································4.3.3 

概念記述(conceptual description) ························································································· 6.1 

外部ファイル(external file) ······························································································5.2.1 

記述方法論(description methodology) ··················································································· 6.4 

機能ビュー(functional view) ·········································································· 3.1.4,4.3.3,5.1.2 

機能モデル(functional model) ········································································· 3.1.3,4.3.3,5.1.2 

供給者(supplier) ········································································································· 3.1.10 

供給者ライブラリ(supplier library) ·················································································· 3.1.22 

交信のレベル(level of interaction) ················································································ 附属書B 

辞書(dictionary) ···································································································3.1.2,4.3.1 

実在部品(physical part) ································································································· 3.1.18 

実装法(implementation method) ·························································································3.1.6 

実装リソース(implementation resources) ··············································································· 6.3 

情報モデル(information model) ·························································································3.1.7 

製品(product) ············································································································· 3.1.19 

総合モデル(general model) ·····················································································3.1.5,4.3.3 

抽象部品(abstract part) ··························································································3.1.1,5.1.4 

統合ライブラリ(integrated library)·····················································································3.1.8 

入力インタフェース(input interface) ··············································································· 4.2.2.3 

ビュー制御変数(view control variable) ·············································································· 3.1.24 

ビュー交換プロトコル(view exchange protocol) ······································································ 6.5 

ビュー論理名(view logical name) ······················································································5.1.2 

表現カテゴリ(representation category) ····································································· 3.1.20,5.1.2 

表現伝送インタフェース(representation transmission interface) ·············································· 4.2.2.2 

標準部品(standard part) ···································································································5.1.4 

部品(part) ················································································································· 3.1.13 

部品選定(part selection) ··································································································5.1.6 

パーツライブラリ(parts library) ······················································································ 3.1.17 

ライブラリ(library) ····································································································· 3.1.17 

ライブラリ管理システム(library management system) ················································· 3.1.12,4.3.2 

ライブラリシステム(library system) ················································································ 3.1.15 

ライブラリデータ(library data)·························································································3.1.9 

ライブラリデータ供給者(library data supplier) ··································································· 3.1.10 

ライブラリ問合せインタフェース(library interrogation interface) ··········································· 4.2.2.1 

ライブラリ部品(library part) ·························································································· 3.1.13 

17 

B3800-1:2004 (ISO 13584-1:2001) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ライブラリ利用者(library end user) ················································································· 3.1.11 

リソース構成要素(resource construct) ·············································································· 3.1.21 

利用者(user) ·············································································································· 3.1.11 

利用者の要求(user requirements) ·······················································································5.1.1 

利用者ライブラリ(user library)······················································································· 3.1.23 

論理リソース(logical resources) ·························································································· 6.2 

LMS  ·························································································································· 3.1.12