2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 3700-101-1996
(ISO 10303-101 : 1994)
産業オートメーションシステム
及びその統合−
製品データの表現及び交換−
第101部:統合アプリケーションリソース:製図
Industrial automation systems and integration−
Product data representation and exchange−
Part 101 : Integrated application resources : Draughting
序文 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 10303-101, Industrial automation systems and
integration−Product data representation and exchange−Part 101 : Integrated application resources : Draughtingを
翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
0. 序文 この規格群は,計算機が解釈可能な製品データの表現及び交換を規定する。この規格群は,製
品のライフサイクルの間特定のシステムに依存せずに製品データを記述できる中立の機構を提供すること
を目的とする。この記述の特質は,中立のファイル交換だけでなく,製品データベースの実装及び共有,
並びに保管の基盤としても適する。
この規格群は一連の規格からなり,それぞれの規格は部として個別に制定する。この規格群の各規格は,
記述法,統合リソース,アプリケーションプロトコル,抽象試験スイート,実装法又は適合性試験のいず
れかの組に属する。
これらの組の構成は,JIS B 3700-1に示されている。この規格は,統合リソースの組に属する。この規
格で規定する主な事項は,次のとおりとする。
− 図面及び図面シートの版の識別,記述,構成及び管理に必要なリソースを定める図面定義
− 寸法線,寸法補助線,引出し線などの基本製図要素を表現するリソース,及び他の注記線・記号・テ
キストと組み合わせて図面に出てくる情報を記述するためのこれらのリソースの使用法を定める製図
要素
− 図面シート上に寸法,公差及び寸法関連情報を記述するために,他の注記線・記号・テキストと組み
合わせて基本製図要素を使用するのに必要なリソースを規定する製図寸法
参考 この規格は,製品データの表現及び交換を規定する一連の規格群の中で,統合リソースを規定
する組に属する製図の規格である。この製品データの表現及び交換を規定する規格群の全体を
総称するときには“規格群”と呼び,統合リソースを規定する一組の規格を呼ぶときには“組”
2
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
又は“組の規格”と呼び,個々の規格を呼ぶときには単に“規格”と呼ぶ。
この規格中では,EXPRESSの構文要素を,“日本語(英字の構文要素)”の形で示す。(ただ
し,3.は除く。)
この規格は,製品定義データの図面描写に製図上の慣行を適用して得られるディジタルCADデータを
システムに依存せずに表現することを目的とする。この規格は,統合リソースの組に属する他の規格で定
められていない製図情報の表現を規定する。必要な場合には,統合リソースの他の組で表現されている情
報について,製図的な意味の拡張も行う。
注記線・記号・テキストの製図特有の用法,形状及び特定の集合体に関する要件・慣行は,ISO規格ハ
ンドブック12 (ISO Standards Handbook 12) のような技術的図面に関する製図法の規格に規定されている。
1. 適用範囲 この規格は,製図情報を表現するためのリソース構成要素を規定する。
この規格の適用範囲は,次のとおりとする。
− 図面及び図面シートの定義・記述・管理に関する情報
− 基本的な製図注記,及びそれらの集合体に製品又は図面の解釈に関する事実・要件の記述のために,
より一般的な注記を付けたもの
− 寸法,公差及び関連の寸法測定情報の記述に使用する製図注記
次の事項は,この規格の適用範囲外とする。
− 図面の版を変えるような変更,承認,製図作業を行う契約,機密区分,責任者及び責任者の任務のよ
うなJIS B 3700-41に規定された管理情報
− ISO 10303-46に規定された形状の記述のためのビュー及びビュー機構
− ISO 10303-46に規定された様式付きはん(汎)用注記[すなわち,線,記号,テキスト及び断面(ク
ロスハッチング)]
− JIS B 3700-42及びJIS B 3700-43に規定された注記の位置及び位置間の関係を示すための座標系
2. 引用規格 この規格で引用する規格を,次に示す。これらの規格がこの規格の本体中で引用された場
合には,この規格の規定の一部とみなす。この規格の制定時点では,次の規格が最新のものであるが,改
正されることもある。したがって,この規格を使用するときは,引用規格の最新版を適用できるかどうか
を検討するのが望ましい。
ISO 10209-1 : 1992 Technical product documentation−Vocabulary−Part 1 : Terms relating to technical
drawings : general and types of drawing
ISO 10303-1 : 1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 1 : Overview and fundamental principles
備考 JIS B 3700-1(産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−
第1部:概要及び基本原理)−1996がこの国際規格と一致している。
ISO 10303-11 : 1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 11 : Description methods : The EXPRESS language reference manual
備考 JIS B 3700-11(産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−
第11部:記述法:EXPRESS言語)−1996がこの国際規格と一致している。
ISO 10303-41 : 1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 41 : Integrated generic resources : Fundamentals of product description and support
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
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備考 JIS B 3700-41(産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−
第41部:統合総称リソース:製品記述の基本要素)−1996がこの国際規格と一致して
いる。
ISO 10303-46 : 1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 46 : Integrated generic resources : Visual presentation
ISO/IEC 8824-1 : 1994 Information technology−Open Systems Interconnection−Abstract Syntax Notation
One (ASN.1) −Part 1 : Specification of Basic Notation
3. 用語の定義
3.1
JIS B 3700-1の用語 この規格は,JIS B 3700-1で定義された次の用語を使う。
− アプリケーション (application)
− アプリケーションプロトコル (application protocol)
− アプリケーションリソース (application resource)
− データ (data)
− 総称リソース (generic resource)
− 情報 (information)
− 統合リソース (integrated resource)
− 製品 (product)
− 製品データ (product data)
− リソース構成要素 (resource construct)
3.2
JIS B 3700-42の用語 この規格は,JIS B 3700-42で定義された次の用語を使う。
− 曲線,線 (curve)
3.3
ISO 10303-46の用語 この規格は,ISO 10303-46で定義された次の用語を使う。
− 注記 (annotation)
− 表示 (presentation)
3.4
ISO 10209-1の用語 この規格は,ISO 10209-1で定義された次の用語を使う。
− 図面 (drawing)
− 技術図面 (technical drawing)
3.5
この規格で定義する用語 この規格では,次の用語を定義する。
3.5.1
表記 (callout) 製品に関する要件及び情報の描写。
3.5.2
製図 (draughting,drafting) 図面の形で人間が解釈可能な表示をするために,製品データの適切
な表現を選択し構成する活動。
3.5.3
図面シート (drawing sheet) 図面として同じ識別子をもつが,独自のシート番号をもつ図面の一
部。図面シートは,図面のテキスト表示又は図的表示の一部又は全部を含んでいてもよい。
4. 図面定義 図面定義スキーマ (drawing̲definition̲schema) は,次のEXPRESS宣言で始まり,そこで
必要な外部参照を識別する。
EXPRESSによる定義:
*)
SCHEMA drawing̲definition̲schema
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
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REFERENCE FROM support̲resource̲schema ;
(label,
text,
identifier,
bag̲to̲set) ;
REFERENCE FROM representation̲schema
(mapped̲item,
representation̲relationship,
representation) ;
REFERENCE FROM presentation̲organization̲schema
(area̲in̲set,
presentation̲area,
presentation̲set,
presentation̲representation̲relationship) ;
(*
備考 上で参照したスキーマは,この規格群の次の規格で定義されている。
支援リソーススキーマ (support̲resource̲schema)
JIS B 3700-41
表現スキーマ (representation̲schema)
JIS B 3700-43
表示構成スキーマ (presentation̲organization̲schema)
ISO 10303-46
4.1
概要 図面定義スキーマ (drawing̲definition̲schema) の目的は,図面リビジョンの識別,記述,構
成及び管理とする。これは,図面を構成する図面リビジョン及び図面シートリビジョンを識別する。さら
に,これは,図面リビジョンと図面シートリビジョンとの間の関係を記述する。すなわち,このスキーマ
は,図面の定義及び管理のためのリソースを提供する。
備考 このスキーマのEXPRESS−Gによる図解を,附属書D(参考)に示す。
4.2
基本概念及び前提 図面は,表示を解釈するために使用する情報を含め,製品に関する情報を製図
特有に表示したものとする。図面は,複数の図面シートに区分したり分割したりできる。図面は,複数の
版によって構成され,管理される。図面シートを含め,それぞれの図面は,幾つかの版をもってもよい。
図面及び図面シートの版は,リビジョンと呼ぶ。図面は,最初のリビジョンであるか変更結果のリビジョ
ンであるかのいずれかとする。図面シートが追加されたり,変更されたり,削除された場合,図面の新し
いリビジョンを起こしてもよい。企業などの組織の慣行とは無関係に,図面リビジョンを識別し記述でき
るようにする。
改訂された図面又は図面シートは,元の図面又は図面シートの後続者とみなす。図面又は図面シートの
リビジョンは,逐次順序付けてもよい。
図面又は図面シートには,製図特有の標題又は記述を付けてもよい。製図標題は,図面又は図面シート
の後続のリビジョンで変更してもよい。
4.3
図面定義スキーマの型定義:製図標題項目 (draughting̲titled̲item) 製図特有の標題が付けられる
可能性のある項目の選択。
EXPRESSによる定義:
*)
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
TYPE draughting̲titled̲item=SELECT
(drawing̲revision,
drawing̲sheet̲revision) ;
END̲TYPE ;
(*
4.4
図面定義スキーマのエンティティ定義
4.4.1
図面定義 (drawing̲definition) 図面定義は,図面の版の集合を識別し,型によって類別する。
備考 図面の必要性が認識され,組織が図面番号を割り当てたときに,図面定義が存在するようにな
る。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲definition ;
drawing̲number : idcntifier ;
drawing̲type : OPTIONAL label ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
図面番号 (drawing̲number):図面の版の識別子
備考 図面番号自身は,種別,部品番号(又は親番号),枝番号などの部分で構成されることが多い。
例1. “CK123456-789”,“DL−S12345”,“1B5102-04”及び“1D55500”は,図面番号列の例である。
図面種別 (drawing̲type):図面の機能的な分類を示すために使われるラベル
備考 図面種別は,製品に関する情報の特定の部分を伝えるために使われる。プリント基板の組立に
関して,機能的な側面は系統図によって伝えられるのに対して,物理的な側面は別の図面種別
によって伝えられる。
例2. “系統図”,“配置図”,“詳細図”及び“組立図”は,図面種別のラベルの例である。このラベ
ルの別の例が,ISO 10209-1の3.に示されている。
4.4.2
図面リビジョン (drawing̲revision) 図面リビジョンは,新規に作成したり又は変更したりした結
果できる,図面の版とする。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲revision
SUBTYPE OF (presentation̲set) ;
revision̲identifier : identifier ;
drawing̲identifier : drawing̲definition ;
intended̲scale : OPTIONAL text ;
UNIQUE
UR1 : revision̲identifier, drawing̲identifier ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
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リビジョン識別子 (revision̲identifier):図面のリビジョンに対する識別子
備考 この表現の値は,許容されているどのような文字から構成されていてもよい。値の範囲又は制
限は,アプリケーションプロトコルで指定しなければならない。通常,リビジョン識別子は,
英数字の文字列とする。
例3. リビジョン識別子は,“A”,“AA”,“2.4”,“31”などとしてよい。
図面繊別子 (drawing̲identifier):図面に対する識別子
尺度 (intended̲scale):作成者が意図した図面の尺度を記述したテキストであって,単に参考情報にすぎ
ないもの
例4. “1/4”,“100 : 1”及び“NONE”は,図面の尺度の例である。
形式的要件:
UR1:ある図面の版に対する識別子は,その図面に関して一つだけとする。
例5. 文字“A”によって識別される図面リビジョンは,特定の図面のリビジョンの集合中では,そ
の文字によって識別される唯一の図面リビジョンである。
4.4.3
図面リビジョン順序 (drawing̲revision̲sequence) 図面リビジョン順序は,同じ図面のある版から
別の版への前後関係とする。
例6. 二つの図面リビジョンが連続したA及びBのリビジョン識別子で識別される場合は,Aで識別
された図面リビジョンは先行者の役割を果たし,Bで識別された図面リビジョンは後続者の役
割を果たす。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲revision̲sequence ;
predecessor : drawing̲revision ;
successor : drawing̲revision ;
WHERE
WR1 : predecessor : <> : successor ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
先行者 (predecessor) :他の図面の版に先行する版
後続者 (successor)
:他の図面の版に後続する版
形式的要件:
WR1:図面の特定のリビジョンは,自分自身より前にきても後にきてもならない。
4.4.4
図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) 図面シートリビジョンは,図面シートの一つの
版とする。最初の版でも,前の版の修正版でもよい。
備考 図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) は,表示領域 (presentation̲area) の一種なので,
図面シートの一つの版を表示するのに必要な情報を提供する。さらに,図面リビジョンと関連
して図面シートの版を扱うのに用いられる管理データを規定する。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲sheet̲revision
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
SUBTYPE OF (presentation̲area) ;
revision̲identifier : identifier ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (QUERY (item <* SELF\representation. items |
(ʼREPRESENTATION̲SCHEMA. MAPPED̲ITEM IN (TYPEOF (item)))
AND
(ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ IN
(TYPEOF (item\mapped̲item. mapping̲source. mapped̲representation)))))
=0 ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
リビジョン識別子 (revision̲identifier):図面シートのリビジョンの識別子
形式的要件:
WR1:図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) は,他の図面シートリビジョン
(drawing̲sheet̲revision) を写像してその中にもってはならない。
備考 写像項目 (mapped̲item) に関する要件についてはJIS B 3700-43を参照。
4.4.5
図面シートリピジョン順序 (drawing̲sheet̲revision̲sequence) 図面シートリビジョン順序は,二
つの図面シートリビジョンの間の関連付けとし,一方を他方の後続者として規定する。
例7. rep̲1をリビジョン識別子 (revision̲identifier) “A”をもつ図面シートリビジョン
(drawing̲sheet̲revision) のインスタンスとし,rep̲2をリビジョン識別子 (revision̲idemifier) “B”
をもつ図面シートリビジョン (drawing̲ sheet̲revision) のインスタンスとする図面シートリビ
ジョン順序 (drawing̲sheet̲revision̲sequence) のインスタンスは,先行者(リビジョン “A”)と
後続者(リビジョン “B”)との間の前後関係を表す。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲sheet̲revision̲sequence
SUBTYPE OF (representation̲relationship) ;
WHERE
WR1 : SELF\representation̲relationship. rep̲1 : <> :
SELF\representation̲relationship. rep̲2 ;
WR2 : ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ
IN TYPEOF (SELF\representation̲relationship. rep̲1) ;
WR3 : ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ
IN TYPEOF (SELF\representation̲relationship. rep̲2) ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
SELF\representation̲relationship. rep̲1:図面シートリビジョン順序 (drawing̲sheet̲revision̲sequence)
における先行者の図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision)
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
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SELF\representation̲relationship. rep̲2:図面シートリビジョン順序 (drawing̲sheet̲revision̲sequencc)
における後続者の図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision)
形式的要件:
WR1:関係付けられる図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) は,異なるインスタンスでなけれ
ばならない。
WR2:rep̲1は,図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) でなければならない。
WR3:rep̲2は,図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) でなければならない。
4.4.6
図面シートリビジョン用法 (drawing̲sheet̲revision̲usage) 図面シートリビジョン用法
(drawing̲sheet̲revision̲usage) エンティティは,図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) を図面リ
ビジョン (drawing̲revision) に関連付け,この用法のためにシート番号を割り当てる。ここで図面シート
リビジョン (drawing̲sheet̲revision) は,一つ以上の図面リビジョン (drawing̲revision) で使用されてもよ
い。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY drawing̲sheet̲revision̲usage
SUBTYPE of (area̲in̲set) ;
sheet̲number : identifier ;
UNIQUE
UR1 : sheet̲number, in̲set ;
WHERE
WR1 : ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ̲IN̲TYPEOF
(SELF\area̲in̲set. area) AND
ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲REVISIONʼ
IN TYPEOF (SELF\area̲in̲set. in̲set) ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
シート番号 (sheet̲number):図面の一部である一続きの図面シート群の中で,1枚の図面シートの位置
を示す識別子
備考 図面シートには連続した番号をふるという制約はない。シート番号の付け方は,それぞれの仕
事の慣習による。
例8. シート3が削除されて1,2,4,5,…と番号のついたシート群は,ある図面リビジョンの図面シ
ート番号の正当な組の例である。
SELF\area̲in̲set. area:特定の図面リビジョンに対する図面シートリビジョンの集合の中で使用され
る図面シートリビジョン
SELF\area̲in̲set. in̲set:その中で特定の図面シートリビジョンが使用される図面リビジョン
形式的要件:
UR1:図面リビジョン (drawing̲revision) は,同じシート番号で識別される二つの図面シートリビジョン
(drawing̲sheet̲revision) をもってはならない。
WR1:図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) だけが,図面リビジョン (drawing̲revision) の番号
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付けられたシートとして使用され,図面リビジョン (drawing̲revision) だけが,番号付けられたシ
ートとして図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) を使用する。
4.4.7 製図標題 (draughting̲title) 製図標題は,図面又は図面シートの内容を表す簡潔なテキストとする。
製図標題は,製図の応用分野に固有で,言語に依存する。さらに,複数の図面又は図面シートに付けても
よい。
例9. 安全スイッチ装置のための機械的互換性の情報を含む図面には,例えば,英語であれば,
“MECHANICAL COMPATIBILITY, SAFETY SWITCH” などのテキストが記述される。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY draughting̲title ;
items : SET [1 : ?] OF draughting titled item ;
language : label ;
contents : text ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
対象 (items) :標題が適用される図面シート又は図面シートリビジョン
言語 (language) :製図標題の内容を表す言葉に用いられる言語を示すラベル
備考 言語ラベルは,ISO 639の表1に規定されるような,言語の名前を示す文字群を含まなければ
ならない。
内容 (contents) :標題のテキスト
例10. “BRACKET−CABLE,ASSY OF”及び“DISK−LPC,4STG”は標題の例である。
4.5
図面定義スキーマの制約定義:図面シートは入れ子にならない (drawing̲sheets̲not̲nested) この制
約は,ある図面シートリビジョン (drawing̲sheet̲revision) を別の図面シートリビジョン
(drawing̲sheet̲revision) と変換によって関係付けてはならないことを確実にする。
EXPRESSによる定義:
*)
RULE drawing̲sheets̲not̲nested FOR (presentation̲representation̲relationship) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (QUERY (p̲r̲r <* presentation̲representation̲relationship |
(ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ
IN (TYPEOF (p̲r̲r. rep̲1))) AND
(ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲SHEET̲REVISIONʼ
IN (TYPEOF (p̲r̲r. rep̲2))))) =0 ;
END̲RULE ;
(*
形式的要件:
WR1:表示表現関係 (presentation̲representation̲relationship) において,図面シートリビジョン
(drawing̲sheet̲revision) 同士の親子関係を付けてはならない。
備考 表示表現関係 (presemation̲representation̲relationship) に関する要件についてはISO 10303-46を
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B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
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参照。
*)
END̲SCHEMA ; --drawing̲definition̲schema
(*
5. 製図要素 製図要素スキーマ (draughting̲element̲schema) は,次のEXPRESS宣言で始まり,そこで
必要な外部参照を識別する。
EXPRESSによる定義:
*)
SCHEMA̲draughting̲element̲schema ;
REFERENCE FROM geometry̲schema (geometric̲representation̲item) ;
REFERENCE FROM support̲resource̲schema
(label,
text) ;
REFERENCE FROM presentation̲definition̲schema
(annotation̲occurrence,
annotation̲curve̲occurrence,
annotation̲text̲occurrence,
annotation̲symbol̲occurrence) ;
(*
備考 上で参照したスキーマは,この規格群の次の規格で定義されている。
幾何スキーマ (geometry̲schema)
JIS B 3700-42
支援リソーススキーマ (support̲resource̲schema)
JIS B 3700-41
表示定義スキーマ (presemation̲definition̲schema) ISO 10303-46
5.1
概要 製図要素スキーマ (draughting̲element̲schema) は,描かれる製品についての情報を伝達する
ために図面上に使用される基本的な製図要素を扱う。製図特有のフォント及び文字集合を使用したテキス
トは,製品及び製造過程の要件を伝達し,他の要件文書を参照するために使用される。製図特有の太さ(幅)
及び線種をもつ線は,製品形状の描写を明確にするために使用される。形状のイメージには,形状中心,
作動経路及び切断面の場所を表す線によって注釈が付けられる。製図活動は,面の肌及び溶接のような特
性に対する要件を伝達するために多数の記号を使用する。これらの製図線,製図テキスト及び製図記号は,
しばしば結合されて要件の完全な表示となる。これを製図表記と呼ぶ。
製図では,しばしば描かれる製品形状の特定の領域に対する要件を示す。このような例では,上に示し
た線のほかに,引出し線,寸法補助線,寸法線などの製図線を用いて,要件が適用される場所を示す。
このスキーマは,描写される製品形状を注釈し,図面の解釈に関する情報を伝達する基本的な製図要素
及びこれらの要素の結合を定める。
備考 このスキーマのEXPRESS−Gによる図解を,附属書D(参考)に示す。
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5.2
基本概念及び前提 製図活動では,一般的な注記線,記号及びテキストを特殊化して使う。注記線
の特殊化は,ある線を既存の製図規格に従って識別するという要求に基づいている。さらに,特殊化は,
それらの規格によって線の表示様式を割り当てることを可能にしている。注記テキストの特殊化は,製図
特有のフォント及び文字集合を特定化するという製図要求に基づいている。注記記号の特殊化は,製図特
有の線及びテキストで製図記号を構成するという要求に基づいている。
寸法線,引出し線及び寸法補助線の三つが,製図特有の注記線としてよく使われる。これらの製図注記
線は,その言葉から連想される形には限らない。引出し線は,寸法,物体又は外形のような図面上の形状
を参照するもので,実際には,一つ以上の線要素の連続であり,直線要素である必要はない。このことは,
寸法補助線及び寸法線についても同様とする。
寸法線,引出し線及び寸法補助線は,二つ以上の表記で共用できる。
例11. 一つの引出し線は,寸法値及び許容差を含む一つの表記を指示(参照)するために使用でき,
同じ寸法の形状に対して位置の幾何許容差を含む2番目の表記を示すことができる(図1参照)。
寸法線及び引出し線は,表記と独立して存在することはできない。寸法補助線だけが表記とは独立に存
在できる。引出し線及び寸法補助線の両方によって指示される表記は,引出し線指示表記であると同時に
寸法補助線指示表記ともなる。
既存の製図法の規格のもう一つの概念として,矢印のような終端記号がある。終端記号は,引出し線の
終端に使用してもよいし,寸法線に沿って配置して,寸法の範囲及び計測の方向を示すために使用しても
よい。矢印と呼ばれているが,幾つかの製図法の規格では,引出し線の終端又は寸法範囲を示すために点,
箱及び斜線のような他の記号を規定している。そのため,この概念は,終端記号として一般化されている。
図1 寸法及び許容差で共用される引出し線
製図表記は,製図特有又は表示特有の注記線テキスト及び記号の集まりとし,製品又は図面自身につい
ての情報及び要件を描写する。この規格は,引出し線寸法補助線,寸法線又はこれらの組合せによって形
状(図面上の場所)を示すために,テキスト,記号又は線を含む表記を取り扱う。そのテキスト,記号及
び線が,引出し線及び寸法補助線の両方によって指示される表記は,引出し線指示表記であると同時に寸
法補助線指示表記ともなる。
製図アプリケーションプロトコルは,この規格で明示的には規定しない製図概念を得るために,このス
キーマ又はISO 10303-46の中のリソースを更に特殊化してもよい。
5.3
製図要素スキーマの型定義
5.3.1 製図表記要素 (draughting̲callout̲element) 製図表記要素は,製図表記の一部である製図テキスト,
製図記号又は製図線のいずれかとする。
EXPRESSによる定義:
*)
TYPE draughting̲callout̲element=SELECT
(annotation̲text̲occurrence,
12
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
annotation̲symbol̲occurrence,
annotation̲curve̲occurrence) ;
END̲TYPE
(*
5.3.2
寸法範囲用法 (dimension̲extent̲usage) 寸法範囲用法は,寸法線上の終端記号の論理的な位置を
定める。論理的な位置は,起点と終点とによって定義する。
EXPRESSによる定義:
*)
TYPE dimension̲extent̲usage=ENUMERATION OF
(origin,
target) ;
END̲TYPE ;
(*
列挙項目の定義:
起点 (origin):寸法の始まり
終点 (target):寸法の終わり
5.4
製図要素スキーマのエンティティ定義
5.4.1
寸法線 (dimension̲curve) 寸法線は,製図特有の外観をもつ製図注記線であって,関係する終端
記号とともに計測の方向及び範囲を示す。寸法線は,寸法関係の情報の表示を適用形状の表示に指示する
ためにも使用する。
寸法線 (dimension̲curve) は,寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) の中で,その表記の他
の要素を寸法付き形状の表示に指示するために使用する。
備考1. 寸法線のさまざまな形を,関係する終端記号を付けて図2に示す。寸法線は,他の製図注記線
(例えば,寸法引出し線),テキスト及び記号とともに組み合わせて,5.4.11及び6.3.2に従っ
て寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) 及び寸法図式 (dimension̲graph) を構
成する。
2. 寸法線は,一般的に細い実線であるが,寸法テキスト及び寸法シンボルの挿入のために分断
してもよい。これによって寸法線は,二つの引出し線のように見える。ISO 10303-46で提供
されるリソースの使用によって寸法線の分断が可能となる。
図2 寸法線
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲curve
SUBTYPE OF (annotation̲curve̲occurrence) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ+
13
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ʼDIMENSION̲CURVE̲TERMINATOR. ANNOTATED̲DIMENSION̲ʼ+
ʼCURVEʼ)) <=2 ;
WR2 : SIZEOF (USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ+
ʼDIMENSION̲CURVE̲DIRECTED̲CALLOUT. CONTENTSʼ)) >=1 ;
WR3 : (SIZEOF (QUERY (dct̲1<*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENTʼ+
ʼSCHEMA. DIMENSION̲CURVE̲TERMINATOR. ANNOTATED̲DIMENSIONʼ+
ʼCURVEʼ) | (dct̲1. ro1e=origin))) <=1) AND
(SIZEOF (QUERY (dct̲2<*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENTʼ+
ʼSCHEMA. DIMENSION̲CURVE̲TERMINATOR. ANNOTATED̲DIMENSIONʼ+
ʼCURVEʼ) | (dct̲2. role=target))) <=1) ;
END̲ENTITY ;
(*
形式的要件:
WR1: 寸法線は,0〜2個の終端記号 (terminator̲symbol) によって注記する。
WR2: 寸法線 (dimension̲curve) は,少なくとも一つの参照している寸法線指示表記
(dimension̲curve̲directed̲callout) によって使用しなければならない。
備考 寸法線 (dimension̲curve) は,情報を寸法付けられた形状に指示するために使用する。この要
求に合致しない線は,参照終端記号をもつ注記線として扱うほうがよい。
WR3: 寸法線は,寸法範囲の起点を示す二つ以上の終端記号によって注記してはならず,寸法範囲の終
点を示す二つ以上の終端記号によって注記されてもならない。
5.4.2
引出し線 (leader̲curve) 引出し線は,図面の読者の目を,表示されている要件・情報から図面上
の意図した場所に向けさせるための製図注記線とする。引出し線は,それ自体関心のある点を示すために
矢印のような終端記号によって注記してもよい。
引出し線 (leader̲curve) は,引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) の中で,その表記の他の要素を
図面上の意図した場所,又は関心のある点に向けるために使用する。
備考 一般的に引出し線は,関心のある場所を示すために一つの端点に終端記号をもつ,一つ以上の
細い実線要素からなる線である。引出し線の様々な形を図3に示す。様式の要件は,製図に関
する他の国際規格及び日本工業規格に規定されている。
図3 引出し線
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY leader̲curve
SUBTYPE OF (annotation̲curve̲occurrence) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ+
ʼLEADER̲DIRECTED̲CALLOUT. CONTENTSʼ)) >=1 ;
14
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END̲ENTITY ;
(*
形式的要件:
WR1:引出し線 (leader̲curve) は,少なくとも一つの参照している引出し線指示表記
(leader̲directed̲callout) によって使用しなければならない。
備考 引出し線 (leader̲curve) は,常に,製図表記 (draughting̲callout) の中に含まれる他の情報に対
し,図面上の場所を指示したり参照させる。この要件に合致しない線は,参照終端記号をもつ
注記線として扱うほうがよい。
5.4.3
寸法補助線 (projection̲curve) 寸法補助線は,製品形状のイメージからそのイメージの外側の点
に,点,線又は面を投影した結果としてできる製図注記線とする。
備考1. 寸法補助線は,投影線,寸法引出し線又は補助線としても知られているが,通常,細く連続
した表示様式をもっている。しかし,種々の製図手法に適応させるために,表示様式には何
の制約も課していない。
2. 図4に寸法補助線の二つの例を示す。どちらの寸法補助線も,記述された部品の輪郭線の外
側まで面を延長している。寸法補助線は,5.4.10に従い,他の線,テキスト及び記号と組み
合わせて寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) を構成できる。
3. 寸法補助線は,一般に破線で表示されることはないが,矢印と交差するところでは見えない
部分があってもよい。この特徴は,ISO 10303-46で提供されているリソースを使うことによ
って可能になる。
図4 寸法補助線
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY projection̲curve
SUBTYPEOF (annotation̲curve̲occurrence) ;
END̲ENTITY ;
(*
5.4.4
終端記号 (terminator̲symbol) 終端記号は,線の終端又は寸法の計測範囲・方向を示す様式付き
注記とする。
備考 矢印などの終端記号は,関心のある方向(例えば,寸法線の計測方向又は断面図の切断面を示
す線のビュー方向)を示すためにも使ってよい。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY terminator̲symbol
15
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
SUBTYPE OF (annotation̲symbol̲occurrence) ;
annotated̲curve : annotation̲curve̲occurrence ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
注記付き線 (annotated̲curve):終端記号によって注記付けられている線
5.4.5
寸法線終端 (dimension̲curve̲terminator) 寸法線終端は,寸法範囲の始め又は終わりを表示する
記号とする。矢印が寸法線終端として使われるとき,それは寸法の計測方向をも示す。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲curve̲terminator
SUBTYPE OF (terminator̲symbol) ;
role : dimension̲extent̲usage ;
WHERE
WR1 : ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. DIMENSION̲CURVEʼ IN TYPEOF
(SELF\terminator̲symbol. annotated̲curve) ;
END̲ENTITY ;
属性定義:
役割 (role):図式表現されている寸法範囲の表示における寸法の起点 (origin) 又は終点 (target) として
の,寸法線終端 (dimension̲curve̲terminator) の役割
備考 起点 (origin) の役割の寸法線終端 (dimension̲curve̲terminator) は,寸法線上の点に位置してお
り,一般に寸法の始めに対応している。終点 (target) の役割の寸法線終端
(dimension̲curve̲terminator) は,寸法線上の点に位置しており,一般に寸法の終わりに対応し
ている。寸法線終端 (dimension̲curve̲terminator) が寸法図式寸法補助線用法
(dimension̲graph̲projection̲corve̲usage) に対応しているところでは,寸法図式
(dimen-sion̲graph) の範囲に関してその両方に同じ役割を付けなければならない。
形式的要件:
WR1:各寸法終端 (dimension̲curve̲terminator) は,寸法線 (dimension̲curve) を注記付けなければなら
ない。
5.4.6
引出し線終端 (leader̲terminator) 引き出し線終端は,図面上の関心のある場所を示している記号
とする。引出し線の終点端に位置づけられた引き出し線終端は,図面の読者の目を関心のある場所に向け
るために使う。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY leader̲terminator
SUBTYPE OF (terminator̲symbol) ;
WHERE
WR1 : ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. LEADER̲CURVEʼ IN TYPEOF
(SELF\terminator̲symbol. annotated̲curve) ;
END̲ENTITY ;
16
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(*
形式的要件:
WR1:引出し線終端 (leader̲terminator) は,引出し線 (leader̲curve) を注記付けなければならない。
5.4.7
製図表記 (draughting̲callout) 製図表記は,注記線,記号及びテキストを,人間が解釈可能な形
でまとめたものであり,製品に関する要件及び図面の解釈に用いられる情報を表示する。
製図表記の分類は,その内部で情報を指示する線の形式による方法と,寸法計測などの製品に関する要
件を表示する内容による方法とがある。
製図表記には,テキスト,記号及び線を含むことができ,引出し線,寸法補助線,寸法線又はその組合
せによって,図面上の関心のある場所を指示する。図面の読者の目を関心のある場所に向けるための引出
し線を含む製図表記は,引出し線指示表記とする。引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) に関する要
件を,5.4.9に示す。図面の読者の目を関心のある場所に向けるための寸法補助線を含む製図表記は,寸法
補助線指示表記とする。寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) に関する要件を,5.4.10に示す。
表記中の情報を指示する寸法線を含む製図表記は,寸法線指示表記とする。寸法線指示表記
(dimension̲curve̲directed̲callout) に関する要件を,5.4.11に示す。
製図表記が既知の寸法計測に関する製品の要件を表示する場合は,その製図表記は,寸法表記とする。
寸法表記 (dimension̲callout) に関する要件を,6.3.1に示す。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY draughting̲callout
SUBTYPE OF (geometric̲representation̲item) ;
contents : SET [1 : ?] OF draughting̲callout̲element ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
内容 (contents) :情報の表示を構成する注記線,記号又はテキスト
5.4.8
製図表記関係 (draughting̲callout̲relationship) 製図表記関係は,図面上の二つの注記群の論理的
な関係を表す。図面の作成者が,一つの注記群を他の注記群の近くに配置することによって,この関係を
暗黙的に示す場合が多い(例13.及び例14.参照)。
備考 このエンティティは,製図表記 (draughting̲callout) エンティティと組み合わせて,JIS B
3700-41の附属書D(参考)に示された関係のテンプレートを基にしている。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY draughting̲callout̲relationship ;
name : label ;
description : text ;
relating̲draughting̲callout : draughting̲callout ;
related̲draughting̲callout : draughting callout ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
17
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
名前 (name):製図表記関係 (draughting̲callout̲relationship) を示したり参照するための語又は語群
記述 (description):製図表記関係 (draughting̲callout̲relationship) の性質を説明する文章
関係付ける製図表記 (relating̲draughting̲callout):関係の一部である製図表記 (draughting̲callout) の一
つ
例13. 製図表記関係 (draughting̲callout̲relationship) が,引出し線寸法と幾何許容差枠との関係である
場合(図1参照),関係付ける製図表記 (draughting̲callout) は,形状に関する引出し線指示寸法
でよい。
備考 この属性の役割は,アプリケーションプロトコルで定義されるか,このエンティティを特殊化
したり,この規格群の統合リソースを用いることで定義される。
関係付けられた製図表記 (related̲draughting̲callout):関係の一部である他の製図表記
(draughting̲callout)
例14. 関係付けられた幾何許容差枠(図1参照)をもつ引出し線指示寸法では,関係付けられた製図表
記は,幾何許容差枠であってよい。この場合,幾何許容差枠は,引出し線指示寸法を介して形
状に向けられている。
備考 この属性の役割は,アプリケーションプロトコルで定義されるか,このエンティティを特殊化
したり,この規格群の統合リソースを用いることで定義される。
5.4.9
引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) 引出し線指示表記は,図面上で,読者の目を他の表示
された要件・情報から,関心のある場所に向けるための1本以上の引出し線を含む製図表記とする。
備考 引出し線指示表記の例を,図5に示す。
図5 引出し線指示表記
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY leader̲directed̲callout
SUBTYPE OF (draughting̲callout) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (QUERY (1̲1<*SELF\draughting̲callout. contents |
ʼDRAUGIITING̲ELEMENT̲SCHEMA. LEADER̲CURVEʼ IN (TYPEOF(1̲1)))) >=1 ;
WR2 : SIZEOF (SELF\draughting̲callout. contents) >=2 ;
END̲ENTITY ;
(*
形式的要件:
WR1:引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) は,製図表記要素 (draughting̲callout̲element) の集合
中に少なくとも1本以上の引出し線 (leadcr̲curve) を含まなければならない。
WR2:引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) は,必要な引出し線 (leader̲curve) のほかに注記を含
まなければならない。
18
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5.4.10 寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) 寸法補助線指示表記は,読者の目を他の表示さ
れた要件・情報から,製品形状の投影された要素に向ける寸法補助線を含む製図表記とする。
備考 寸法補助線指示表記の例を,図6に示す。この図で面の許容差の要件を表す表記は,延長を表
す寸法補助線によってその面に向けられる。
図6 寸法補助線指示表記
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY projection̲directed̲callout
SUBTYPE OF (draughting̲callout) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (QUERY (p̲1<*SELF\draughting̲callout. contents |
ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. PROJECTION̲CURVEʼ IN (TYPEOF(p̲1)))) =1 ;
WR2 : SIZEOF (SELF\draughting̲callout. contents) >=2 ;
END̲ENTITY ;
(*
形式的要件:
WR1:寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) は,製図表記要素 (draughting̲callout̲element) の
集合中に,ちょうど1本の寸法補助線 (projection curve) を含まなければならない。
WR2:寸法補助線指示表記 (projection̲dirccted̲callout) は,必要な寸法補助線 (projection̲curve) のほか
に注記を含まなければならない。
5.4.11 寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) 寸法線指示表記は,寸法線によって製品形状
の表示された要素を指示する製図表記とする。
備考1. 幾何許容差の製図表記は,寸法線によって許容差のある形状の表示を指示してもよい。寸法
線指示表記の例を,図7に示す。
2. 一般に,寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) の寸法線 (dimension̲curve) は,
寸法図式 (dimension̲graph)[製図寸法スキーマ(draughting̲dimension̲schemaの6.3.2参照)]
の寸法線 (dimension̲curve) でもある。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲curve̲directed̲callout
SUBTYPE OF (draughting̲callout) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (QUERY (d̲c<*SELF\draughting̲callout. contents |
ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. DIMENSION̲CURVEʼ IN (TYPEOF (d̲c)))) =1 ;
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
WR2 : SIZEOF (SELF\draughting̲callout. contents) >=2 ;
END̲ENTITY ;
(*
図7 寸法線指示表記
形式的要件:
WR1:寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) は,製図表記要素 (draughting̲callout̲element)
の集合中に,ちょうど1本の寸法線 (dimension̲curve) を含まなければならない。
WR2:寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) は,必要な寸法線 (dimension̲curve) のほかに
注記を含まなければならない。
*)
END̲SCHEMA ; --draughting̲element̲schema
(*
6. 製図寸法 製図寸法スキーマ (draughting̲dimension̲schema) は,次のEXPRESS宣言で始まり,そこ
で必要な外部参照を識別する。
EXPRESSによる定義:
*)
SCHEMA draughting̲dimension̲schema ;
REFERENCE FROM draughting̲element̲schema ;
(dimension̲curve,
leader̲curve,
projection̲curve,
draughting̲callout,
draughting̲callout̲relationship,
dimension̲curve̲directed̲callout,
leader̲directed̲callout,
projection̲directed̲callout,
dimension̲extent̲usage) ;
(*
備考 上で参照した製図要素スキーマ (draughting̲dimension̲schema) は,5.による。
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6.1
概要 製図要素スキーマ (draughting̲dimension̲schema) の対象は,寸法に関連した情報とする。こ
のスキーマを使用することによって,注記線,記号及びテキストの集まりを,寸法値及び計測の単位の情
報を表示するものとして識別することが可能となる。これには,計測の範囲及び方向を図示する集まりを
識別することも含まれる。共通の基準位置や基準線の,寸法の表示の間の関係を維持することもできる。
備考 このスキーマに関するEXPRESS−Gによる図解を,附属書D(参考)に示す。
6.2
基本概念及び前提 寸法及びそれに関連した情報の製図表示は,注記線,テキスト及び記号のよう
な製図要素の特殊化された組合せを用いて実現する。寸法情報を表示するために使用する注記線,テキス
ト及び記号の組合せは,表示されている情報が寸法であることを除いては,製図中の別の場所で使われる
のと同じ組合せとする。
寸法情報の表示は,引出し線,寸法補助線及び寸法線のような製図要素によって寸法付けられた形状の
製図表示を指示してもよいし,それとは独立でもよい。
寸法線は,寸法の大きさ及び位置の情報を指示し,寸法の範囲及び計測の方向を図示する。
寸法図式は,寸法計測の範囲及び方向を示す寸法線を含む製図要素の組合せとする。
寸法図式は,連続して並べて配置してもよく,その場合寸法補助線を共有してもよい。
寸法図式の種類は,表示されている寸法の性質に常に合っているとは限らない。角度寸法図式は常に角
度寸法を表示するが,直径寸法は,直径を示す形の寸法図式で表現されてもよいし,長さを示す形の寸法
図式で表示されてもよい。
備考 2種類の形の寸法図式の例を,図8に示す。どちらも同じ直径寸法を表示している。
図8 寸法図式
製図アプリケーションプロトコルは,この規格で明示的には規定されていない製図概念を得るために,
このスキーマ又はISO 10303-46の中のリソースを更に特殊化してもよい。
6.3
製図寸法スキーマのエンティティ定義
6.3.1
寸法表記 (dimension̲callout) 寸法表記は,図面中に配置された注記の集まりであって,図面上に
表示されているものの大きさ及び形状を決めるために必要な計測についての情報を表示するのに用いる。
計測情報は,テキスト及び記号で表現し,表示されているものの計測箇所に向けられる。計測情報は,引
出し線,寸法補助線,寸法線又はこれら三つの組合せによって,計測箇所に向けてもよい。そうでなけれ
ば,計測情報は,表の中に配置し,他の方法で参照してもよい。
計測情報を引出し線又は寸法補助線によって図面上のある場所に向ける場合,寸法表記
(dimension̲callout) は,引出し線指示表記(leader̲directed̲callout, 5.4.9参照)又は寸法補助線指示表記
(projection̲directed̲callout, 5.4.10参照)でなければならない。
計測の範囲及び方向が寸法線によって表現される場合,寸法表記 (dimension̲callout) は,寸法線指示表
記(dimension̲curve̲directed̲callout, 5.4.11参照)でなければならない。
連続した寸法線が直列又は並列に関係するために方向をもつ場合,寸法表記 (dimension̲callout) は,
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6.3.2の要件によって寸法図式 (dimension̲graph) でなければならない。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲callout
SUBTYPE OF (draughting̲callout) ;
WHERE
WR1 : (ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. LEADER̲DIRECTED̲CALLOUTʼ
IN (TYPEOF (SELF))) XOR
(SIZEOF (QUERY (dce̲1<*SELF\draughting ̲callout. contents |
(ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. LEADER̲CURVEʼ
IN (TYPEOF (dce̲1))))) =0 ;
WR2 : (ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. PROJECTION̲DIRECTED̲CALLOUTʼ
IN (TYPEOF (SELF))) XOR
(SIZEOF (QUERY (dce̲1<*SELF\draughting̲callout. contents |
(ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. PROJECTION̲CURVEʼ
IN (TYPEOF (dce̲1))))) =0) ;
WR3 : (ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. DIMENSION̲CURVE̲DIRECTED̲CALLOUTʼ
IN (TYPEOF (SELF))) XOR
(SIZEOF (QUERY (dce̲1<*SELF\draughting̲callout. contents |
(ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. DIMENSION̲CURVEʼ
IN (TYPEOF (dce̲1))))) =0) ;
END̲ENTITY
(*
形式的要件:
WR1:寸法表記 (dimension̲callout) は,引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) とする。そうでない
寸法表記 (dimension̲callout) は,引出し線 (leader̲curve) を含んではならない。
備考 引出し線指示表記 (leader̲directed̲callout) に適用する場合の引出し線 (leader̲curve) に関する
追加の制約は,5.4.9による。
WR2:寸法表記 (dimension̲callout) は,寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) とする。そう
でない寸法表記 (dimension̲callout) は,寸法補助線 (projection̲curve) を含んではならない。
備考 寸法補助線指示表記 (projection̲directed̲callout) に適用する場合の寸法補助線
(projection̲curve) に関する追加の制約は,5.4.10による。
WR3:寸法表記 (dimension̲callout) は,寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) とする。そ
うでない寸法表記 (dimension̲callout) は,寸法線 (dimension̲curve) を含んではならない。
備考 寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) に適用する場合の寸法線 (dimension curve)
に関する追加の制約は,5.4.11による。
6.3.2
寸法図式 (dimension graph) 寸法図式は,寸法表記であり,必要な計測の範囲及び方向を表示す
る。寸法図式において,計測の範囲は,寸法線によって表示する。したがって,寸法図式 (dimension̲graph)
は,寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) でもなければならない(5.4.11参照)。
寸法図式は,図面上で,一つ以上の寸法図式を直列又は並列に並べて置いてもよい。このような寸法図
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式の並びは,(6.3.4に定義する)寸法図式順序 (dimension̲graph̲sequence) エンティティを用いて維持す
る。
寸法図式の並びは,寸法線を図面上の場所に関係付ける寸法補助線を共有する。寸法図式が直列又は並
列に並んでいるか,後で並ぶ場合は,(6.3.3に定義する)寸法図式寸法補助線用法
(dimension̲graph̲projection̲curve̲usage) エンティティを用いて,寸法補助線を寸法図式に関係付ける。
備考 ここでは一般化された寸法図式 (dimension̲graph) を規定する。このエンティティを更に特殊
化して角度,曲線,直径,長さ,半径などの許される形式を識別できるようにするには,アプ
リケーションプロトコルを使用する必要があるかもしれない。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲graph
SUBTYPE OF (dimension̲curve̲directed̲callout) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲DIMENSION̲SCHEMA.ʼ+
ʼDIMENSION̲GRAPH̲PROJECTION̲CURVE̲USAGE. GRAPHʼ)) <=2 ;
WR2 : SIZEOF (QUERY (dce<*SELF\draughting̲callout. contents |
ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA. PROJECTION̲CURVEʼ
IN (TYPEOF (dce)))) =0 ;
WR3 : ʼDRAUGHTING̲DIMENSION̲SCHEMA. DIMENSION̲CALLOUTʼ
IN (TYPEOF (SELF)) ;
END̲ENTITY ;
(*
形式的要件:
WR1:寸法図式 (dimension̲graph) は,最大二つの寸法補助線と組み合わせる。
WR2:寸法図式 (dimension̲graph) は,寸法図式寸法補助線用法 (dimension̲graph̲projection̲curve̲usage)
によって与えられた寸法補助線だけをもつ。
WR3:寸法図式 (dimension̲graph) は,寸法線指示表記 (dimension̲curve̲directed̲callout) でもあり,寸
法表記 (dimension̲callout) でもある。
6.3.3
寸法図式寸法補助線用法 (dimension̲graph, rojection̲curve̲usage) 寸法図式寸法補助線用法
(dimension̲graph̲projection̲curvc̲usage) は,寸法補助線が一つ以上の寸法図式と同じような関係をもつ場
合に,寸法補助線を寸法図式に関係付ける。それぞれの関係について,寸法補助線は,個々の寸法図式に
関して同じ役割をもっても,異なる役割をもってもよい。
備考 寸法補助線 (projection̲curve) は,一つ以上の寸法図式で使用してもよい。寸法補助線
(projection̲curve) を共有する場合,それは双方の寸法図式 (dimension̲graph) に関して役割が
同じであっても,異なっていてもよい。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲graph̲projection̲curve̲usage ;
graph
:dimension̲graph ;
projection line :projection̲curve ;
23
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
role
:dimension̲extent̲usage ;
UNIQUE
UR1:graph, projection̲line ;
UR2:graph, role ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
図式 (graph):寸法補助線を使用する寸法図式 (dimension̲graph)
寸法補助線 (projection̲line):寸法図式 (dimension̲graph) によって使用される寸法補助線
(projection̲curve)
役割 (role):寸法図式 (dimension̲graph) における,寸法補助線 (projection̲curve) の役割
備考 寸法図式 (dimension̲graph) における寸法補助線 (projection̲curve) の役割は,図示されている
寸法の範囲に対応する起点又は終点のいずれかとする。寸法図式寸法補助線用法と寸法線終端
とが対応する場合には,その双方には寸法図式の範囲に関して同じ役割を与えるほうがよい。
形式的要件:
UR1:図式と寸法補助線との組合せは,一つだけとする。
UR2:寸法図式における寸法補助線の役割は,一つだけとする。
6.3.4
寸法図式順序 (dimension̲graph̲sequence) 寸法図式順序 (dimension̲graph̲sequence) は,二つの
寸法図式の間の順序付けられた関係とし,二つの寸法の間の関係を表示できるようにする。
備考 ISO 129は,並列寸法記入法及び直列寸法記入法の両方を規定している。二つの(並列又は直
列の)連続した寸法についての情報を表示する(寸法図式の間の)関係は,このエンティティ
を特殊化することによって維持することができる。
EXPRESSによる定義:
*)
ENTITY dimension̲graph̲sequence
SUBTYPE OF (draughting̲callout̲relationship) ;
WHERE
WR1 : ʼDRAUGHTING̲DIMENSION̲SCHEMA. DIMENSION̲GRAPHʼ IN
TYPEOF (SELF\draughting̲callout̲relationship.
relating̲draughting̲callout) ;
WR2 : ʼDRAUGHTING̲DIMENSION̲SCHEMA. DIMENSION̲GRAPHʼ IN
TYPEOF (SELF\draughting̲callout̲relationship.
related̲draughting̲callout) ;
END̲ENTITY ;
(*
属性定義:
SELF\draughting̲callout̲relationship. relating̲draughting̲callout:寸法図式順序において先行者であ
る寸法図式
SELF\draughting̲callout̲relationship. related̲draughtin̲callout:寸法図式順序において後続者である
寸法図式
24
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
形式的要件:
WR1:関係付ける製図表記(先行者)は,寸法図式 (dimension̲graph) とする。
WR2:関係付けられた製図表記(後続者)は,寸法図式 (dimension̲graph) とする。
*)
END̲SCHEMA ; --draughting̲dimension̲schema
(*
25
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A(規定) エンティティの短縮名
この規格に定めるエンティティの短縮名を,附属書A表A.1に示す。短縮名の使用に関する要件は,こ
の規格群に含まれる実装方法による。
附属書A表A.1 エンティティの短縮名
エンティティ名
短縮名
DIMENSION̲CALLOUT
DMNCLL
DIMENSION̲CURVE
DMNCRV
DIMENSION̲CURVE̲DIRECTED̲CALLOUT
DCDC
DIMENSION̲CURVE̲TERMINATOR
DMCRTR
DIMENSION̲GRAPH
DMNGRP
DIMENSION̲GRAPH̲PROJECTION̲CURVE̲USAGE
DGPCU
DIMENSION̲GRAPH̲SEQUENCE
DMGRSQ
DRAUGHTING̲CALLOUT
DRGCLL
DRAUGHTING̲DIMENS1ON̲RELATIONSHIP
DRCLRL
DRAUGHTING̲TITLE
DRGTTL
DRAWING̲DEFINITION
DRWDFN
DRAWING̲REVISION
DRWRVS
DRAWING̲REVISION̲SEQUENCE
DRRVSQ
DRAWING̲SHEET̲REVISION
DRSHRV
DRAWING̲SHEET̲REVISION̲SEQUENCE
DSRS
DRAWING̲SHEET̲REVISION̲USAGE
DSRU
LEADER̲CURVE
LDRCRV
LEADER̲DIRECTED̲CALLOUT
LDDRCL
LEADER̲TERMINATOR
LDRTRM
PROJECTION̲CURVE
PRJCRV
PROJECTION̲DIRECTED̲CALLOUT
PRDRCL
TERMINATOR̲SYMBOL
TRMSYM
26
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書B(規定) 情報オブジェクトの登録
B.1 文書の識別 開放型システムで情報オブジェクトをあいまいさなく識別するために,次のオブジェク
ト識別子をこの規格自身に割り当てる。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1で定義され,JIS B 3700-1に示
されている。
{iso standard 10303 part(101) version(1)}
B.2 スキーマの識別
B.2.1 図面定義スキーマ (drawing̲definition̲schema) の識別 開放型情報システムで図面定義スキーマ
をあいまいさなく識別するために,次のオブジェクト識別子を図面定義スキーマに割り当てる(本体4.参
照)。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1で定義され,JIS B 3700-1に示されている。
{iso standard 10303 part(101) version(1) object(1) drawing-definition-schema(1)}
B.2.2 製図要素スキーマ (draughing̲element̲schema) の識別 開放型情報システムで製図要素スキーマ
をあいまいさなく識別するために,次のオブジェクト識別子を製図要素スキーマに割り当てる(本体5.参
照)。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1で定義され,JIS B 3700-1に示されている。
{iso standard 10303 part(101) version(1) object(1) draughting-element-schema(2)}
B.2.3 製図寸法スキーマ (draughing̲dimension̲schema) の識別 開放型情報システムで製図寸法スキー
マをあいまいさなく識別するために,次のオブジェクト識別子を製図寸法スキーマに割り当てる(本体6.
参照)。この値の意味は,ISO/IEC 8824-1で定義され,JIS B 3700-1に示されている。
{iso standard 10303 part(101) version(1) object(1) draughting-dimension-schema(3)}
27
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C(参考) EXPRESSのリスト
ここでは,この規格に定めた短縮名の一覧及びEXPRESS構成要素のリストを示す。文章及び注記は含
まれていない。この附属書の内容は計算機可読形式でだけ提供される。
備考 計算機可読形式で提供するこの情報は単に参考とし,この規格本体に記述されているものを本
来の規定とする。
28
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D(参考) EXPRESS−Gの図
附属書D図D.1〜D.3は,附属書Cに示すEXPRESSのリストに対応する。これらの図は,EXPRESS言
語についてのEXPRESS−G図式表記法を使用したものである。EXPRESS−Gは,JIS B 3700-11の附属書
Dに定義されている。
附属書D図D.1 図面定義スキーマのEXPRESS−G表記
29
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D図D.2 製図要素スキーマのEXPRESS−G表記
30
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附庸書D図D.3 製図寸法スキーマのEXPRESS−G表記
31
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書E(参考) 参考文献
(1) ISO Standards Handbook 12 : 1982 Technical drawings
(2) ISO 129 : 1985 Engineering drawing−Dimensioning
(3) ISO 639 : 1988 Code for the representation of names of languages
32
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換
平成6年度JIS原案作成委員会
本委員会構成表
氏名
所属
(委員長)
鈴 木 宏 正
東京大学工学部
(委員)
河 野 秀 樹
通商産業省機械情報産業局
山 村 修 蔵
工業技術院標準部
加 山 英 男
財団法人日本規格協会
上 石 幸 拓
株式会社リコー
宇田川 佳 久
三菱電機株式会社
遠 藤 修 司
三菱重工業株式会社
小 林 一 也
富山県立大学工学部
坂 本 英 三
株式会社日立製作所
坂 本 千 秋
株式会社小松製作所
篠 原 克 也
日本電気株式会社
白 髭 昌 男
石川島播磨重工業株式会社
中 塚 久 世
株式会社マイクロ・シー・エー・デー
平 岡 弘 之
中央大学理工学部
森 和 宏
日産自動車株式会社
森 宗 正
日本ユニシス株式会社
(事務局)
橋 田 忠 明
社団法人日本コンピュータ・グラフィックス協会
JIS B 3700-101原案作成分科会構成表
氏名
所属
(主査)
平 岡 弘 之
中央大学理工学部
(委員)
池 谷 元 良
ニイガタシステック株式会社
石 川 義 明
石川島播磨重工業株式会社
宇田川 佳 久
三菱電機株式会社
田 中 一 郎
東京電機大学工学部
徳 永 英 二
TOK
村 上 存
東京大学工学部
百 瀬 理
株式会社日産システム開発
平成7年度JIS B 3700-101表示・製図調査WG構成表
氏名
所属
(主査)
平 岡 弘 之
中央大学理工学部
(委員)
池 谷 元 良
ニイガタシステック株式会社
田 中 一 郎
東京電機大学工学音
徳 永 英 二
TOK
村 上 存
東京大学工学部
百 瀬 理
株式会社日産システム開発
B 3700-101-1996 (ISO 10303-101 : 1994)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本情報
処理開発協会 (JIPDEC) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ
る。これによって,JIS B 3700-101 : 1996の規定内容は,この追補によって変更される。
この追補は,1999年に発行されたISO 10303-101 : 1994, Industrial automation systems and integration−
Product data representaion and exchange−Part 101 : Integrated application resources : DraughtingのTechnical
corrigendum 1を翻訳し,技術的内容及び追補の様式を変更することなく作成した日本工業規格の追補であ
る。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B 3700-101 : 2002
(ISO 10303-101 : 1994/Cor.1 : 1999)
産業オートメーションシステム及びその統合−
製品データの表現及び交換−
第101部:統合アプリケーションリソース:製図
(追補1)
Industrial automation systems and integration−
Product data representaion and exchange−
Part 101 : Integrated application resources : Draughting
(Technical corrigendum 1)
序文 この追補は,ISO 10303-101 : 1994, Industrial automation systems and integration−Product data
representaion and exchange−Part 101 : Integrated application resources : Draughtingに対して1999年に発行され
たTechnical corrigendum 1について,技術的内容及び追補の様式を変更することなくJIS B 3700-101 : 1996
の追補1として作成したものである。
JIS B 3700-101 : 1996を,次のように改正する。
JIS B 3700-101 : 1996の訂正
7ページ
4.4.6
図面シートリビジョン用法 (drawing̲sheet̲revision̲usage) のEXPRESSによる定義は,WHERE制約に
論理的誤りがある。WR1は,適切に評価するためにはもう一組の括弧が必要である。WR1を次のWR1と
置き換える。
WR1 : ( ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING SHEET REVISIONʼ IN
TYPEOF (SELF\area̲in̲set. area))
AND
( ʼDRAWING̲DEFINITION̲SCHEMA. DRAWING̲REVISIONʼ
IN TYPEOF (SELF\area̲in̲set. in̲set)) ;
12ページ
5.4.1
寸法線 (dimension̲curve) のEXPRESSによる定義及び形式的要件は,WHERE制約に誤りがある。寸法
2
B 3700-101 : 2002 (ISO 10303-101 : 1994/Cor.1 : 1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
線 (dimension̲curve) のEXPRESSによる定義を次と置き換える。
ENTITY dimension̲curve
SUBTYPE OF (annotation̲curve̲occurrence) ;
WHERE
WR1 : (SIZEOF (
QUERY (dct <*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼTERMINATOR̲SYMBOL. ANNOTATED̲CURVEʼ)
| ((ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDIMENSION̲CURVE̲TERMINATORʼ IN TYPEOF (dct))
))
) <=2) ;
WR2 : SIZEOF (
QUERY (dcdc <*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDRAUGHTING̲CALLOUT. CONTENTSʼ) |
(ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDIMENSION̲CURVE̲DIRECTED̲CALLOUTʼ IN TYPEOF (dcdc)))
)<=1 ;
WR3 : (SIZEOF (
QUERY (dct1 <*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼTERMINATOR̲SYMBOL. ANNOTATED̲CURVEʼ)
| ((ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDIMENSION̲CURVE̲TERMINATORʼ IN TYPEOF (dct1))
AND (dct1. role=origin)))
) <=1)
AND
(SIZEOF (
QUERY (dct2 <*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼTERMINATOR̲SYMBOL. ANNOTATED̲CURVEʼ)
| ((ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDIMENSION̲CURVE̲TERMINATORʼ IN TYPEOF (dct2))
AND (dct2. role=target)))
) <=1) ;
END̲ENTITY ;
形式的要件では,WR1を次と置き換える。
WR1:寸法線 (dimension̲curve) は,0〜2個の寸法終端記号 (dimension̲curve̲terminator) によって注記
する。
13ページ
3
B 3700-101 : 2002 (ISO 10303-101 : 1994/Cor.1 : 1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.4.2
引出し線 (leader̲curve) のEXPRESSによる定義は,WHERE制約に誤りがある。引出し線 (leader̲curve)
のEXPRESSによる定義を次と置き換える。
ENTITY leader̲curve
SUBTYPE OF (annotation̲curve̲occurrence) ;
WHERE
WR1 : SIZEOF (
QUERY (ldc <*USEDIN (SELF, ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼDRAUGHTING̲CALLOUT. CONTENTSʼ)
| ʼDRAUGHTING̲ELEMENT̲SCHEMA.ʼ +
ʼLEADER̲DIRECTED̲CALLOUTʼ IN TYPEOF (1dc))) >=1 ;
END̲ENTITY ;
24ページ
附属書B.1
この追補での変更にともない,JIS B 3700-101 : 1996のオブジェクト識別子が変更された。オブジェクト
識別子を次と置き換える。
{iso standard 10303 part (101) version (2)}
附属書B.2.1
この追補での変更にともない,図面定義スキーマ (drawing̲definition̲schema) のオブジェクト識別子が
変更された。図面定義スキーマ (drawing̲definition̲schema) のオブジェクト識別子を次と置き換える。
{iso standard 10303 part (101) version (2) object (1) drawing-definition-schema (1)}
附属書B.2.2
この追補での変更にともない,製図要素スキーマ (draughting̲element̲schema) のオブジェクト識別子が
変更された。製図要素スキーマ (draughting̲element̲schema) のオブジェクト識別子を次と置き換える。
{iso standard 10303 part (101) version (2) object (1) draughting-element-schemad (1)}
25ページ
附属書C
この追補での変更にともない,ディスケットに含まれるEXPRESSによる定義は,もはや正しくない。
附属書の内容をすべて削除し,次と置き換える。
この附属書は,この規格に定めたEXPRESSエンティティ名及び対応する短縮名の一覧を示す。また,
この規格で定めたEXPRESSスキーマ全体のリストを示す。ただし,注記,その他の説明文は含まれてい
4
B 3700-101 : 2002 (ISO 10303-101 : 1994/Cor.1 : 1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ない。この附属書は,計算機可読形式で提供され,次のURLで見ることができる。
短縮名:http://www.mel.nist.gov.div826/subject/apde/snr/
EXPRESS:http://www.mel.nist.gov/step/parts/part101/is/tc1/
これらのサイトに接続するのが困難な場合には,ISO中央事務局へ連絡するか,又はsc4sec@cme.nist.gov
のISO/TC 184/SC 4事務局へ直接連絡する。
備考 上のURLで計算機可読形式で提供する情報は参考とする。この規格本体に記述されているもの
を本来の規定とする。
JIS B 3700 原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
鈴 木 宏 正
東京大学大学院工学系研究科
(委員)
井 上 和
株式会社富士通九州システムエンジニアリング
岸 浪 建 史
北海道大学大学院工学研究科
小 林 一 也
富山県立大学工学部
杉 村 延 広
大阪府立大学工学部
徳 永 英 二
TOK
中 塚 久 世
株式会社マイクロ・シー・エー・デー
平 岡 弘 之
中央大学理工学部
八 田 勲
通商産業省工業技術院標準部標準業務課
橋 本 進
財団法人日木規格協会技術部
(事務局)
河 内 千 恵
財団法人日本情報処理開発協会
第2作業部会 構成表
氏名
所属
(主査)
井 上 和
株式会社富士通九州システムエンジニアリング
(委員)
石 川 義 明
石川島播磨重工業株式会社ガスタービン事業部
徳 永 英 二
TOK
中 塚 久 世
株式会社マイクロ・シー・エー・デー
平 岡 弘 之
中央大学理工学部
(事務局)
河 内 千 恵
財団法人日本情報処理開発協会