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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 3410-1996 

プロッタ用語 

Technical drawings−Plotters−Vocabulary 

1. 適用範囲 この規格は,主として機械工業で用いるプロッタに関する主な用語,その読み方及び定義

について規定する。 

なお,参考のため,対応英語を示す。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 0137 複写機用語 

2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 9179-1 : 1998 Technical drawings−Numerically controlled draughting machines−Part1 : 

Vocabulary 

2. 分類 用語の分類は,次による。 

(1) プロッタ一般 

(2) プロッタの種類 

(3) 製図装具 

(4) 用紙 

(5) 仕様 

3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。 

備考1. 用語欄で,用語の下の括弧付きの仮名書きは,読み方を示す。 

2. 定義欄で,定義の文章の中の太字で示してある用語は,この規格で規定しているものである。 

(1) プロッタ一般 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

101 

プロッタ, 
数値制御製図機械 
(すうちせいぎょせい
ずきかい) 

コンピュータからの出力によって図面を作成する
機械。 

備考 NC製図機械ともいう。 

plotter;  
numerically controlled 

draughting machine 

102 

ベクタプロッタ, 
電子機械式プロッタ 
(でんしきかいしき−) 

用紙と相対的に移動するペンで作図するプロッタ。 

備考 通常,ペンプロッタともいう。 

vector plotter;  
electromechanical plotter 

103 

ラスタプロッタ 

ヘッドが用紙又は帯電材料上を走査して描画する
プロッタ。 

rester plotter 

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B 3410-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(2) プロッタの種類 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

201 

ドラムプロッタ 

次の結合動作で作図するプロッタ(付図1参照)。 
(a) 一座標軸上をペンが移動する。 
(b) ドラム表面に固定した用紙が回転する。 

drum plotter 

202 

フラットベッドプロッ
タ 

平面上に固定した用紙上に作図するプロッタ(付図
2参照)。 

備考 用紙移動の有無にはこだわらない。 

flat-bed plotter 

203 

フリクションドライブ
プロッタ 

次の結合動作で作図するプロッタ。 
(a) 一座標軸上をペンが移動する。 
(b) 他の座標軸に沿って摩擦で用紙が移動する。 

friction-drive plotter 

204 

ベルトベッドプロッタ 

次の結合動作で作図するプロッタ。 
(a) 一座標軸上をペンが移動する。 
(b) ベルト表面に固定した用紙が移動する。 

belt-bed plotter 

205 

インクジェットプロッ
タ 

用紙上に液体を噴出させて描画するプロッタ。 

ink jet plotter 

206 

静電プロッタ 
(せいでん−) 

用紙に帯電させて描画するプロッタ(付図3参照)。 electrostatic plotter 

207 

電子写真プロッタ 
(でんししゃしん−) 

帯電材料上に光ビームなどで潜像を生じさせ,用紙
上にトナーを固定させるプロッタ。 

備考1. レーザビームプロッタ,LED(発光ダ

イオ−ド)プロッタなどがある。 

2. 潜像とは,露光(焼付)された感光体

又は感光紙表面の像で,通常,肉眼で
は判読できない(JIS B 0137参照)。 

electrophotographic plotter 

208 

熱転写プロッタ 
(ねつてんしゃ−) 

加熱したヘッドでリボンから用紙に転写させて描
画するプロッタ。 

thermal transfer plotter 

209 

感熱プロッタ 
(かんねつ−) 

加熱したヘッドを熱発色する用紙に密着させて描
画するプロッタ。 

direct thermal plotter 

(3) 製図装具 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

301 

ペン 

液体,固体,刃物などで用紙上に点又は線を生じさ
せる道具(付図4参照)。 

備考 ボールペン,インクペン,鉛筆,スクラ

イバなどがある。 

pen 
ISOではdraughting toolとい

う。 

302 

ペンアダプタ, 
アダプタ 

ペンを保持する部分(付図4参照)。 

pen adapter 
ISOではtool adapterという。 

303 

ペンホルダ 

ペンアダプタを保持する部分(付図4参照)。 

pen holder 
ISOではtool holderという。 

304 

キャリッジ 

(1) ペンホルダを保持するベクタプロッタの部分

(付図4参照,ペンキャリッジともいう。)。 

(2) カートリッジを保持するインクジェットプロ

ッタの部分。 

plotter carriage 
ISOではcarriageという。 

305 

ペンストッカ 

待機中のペンを保持する部分。 

pen stocker 

306 

ペンスタンド 

ペンストッカを保持する部分。 

pen stand 

307 

ヘッド 

(1) 液体,固体などによって用紙上に点群で可視像

を生じさせる道具。 

(2) 光ビームなどによって帯電材料上に潜像を生

じさせる道具。 

writing head 

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B 3410-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

308 

カートリッジ 

ヘッドなどに供給するインク,トナーを保持する容
器。 

備考 ヘッドと一体型になったものもある。 

cartridge 

(4) 用紙 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

401 

用紙 

画面を作成する素材(付図4参照)。 

備考 紙,フィルム,プラスチックはくなどを

総称する。 

draughting media 

(5) 仕様 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

501 

有効描画範囲 
(ゆうこうびょうがは
んい) 

プロッタが描画可能な最大範囲。 

usable plot area 

502 

有効描画幅 
(ゆうこうびょうがは
ば) 

有効描画範囲の最大幅。 

備考 主にロール紙を使用する場合に規定す

る。 

usable plot width 

503 

最大用紙サイズ 
(さいだいようし−) 

プロッタに取り付けることができる用紙の最大寸
法。 

usable media size 

504 

作図速度 
(さくずそくど) 

作図状態での用紙とペンとの相対速度。 

plotting speed 

505 

移動速度 
(いどうそくど) 

空送り状態での用紙とペンとの相対速度。 

tool-up speed 

506 

作図加速度 
(さくずかそくど) 

用紙とペンとの相対速度の変化率。 

plotting acceleration 

507 

ペンのアップ時間 

ペンが作図位置にあるときに,空送り位置へ動かす
電気信号を与えたときから,空送り位置への移動が
完了するまでの時間。 

tool-up time 

508 

ペンのダウン時間 

ペンが空送り位置にあるときに,作図位置へ動かす
電気信号を与えたときから,作図位置への移動が完
了するまでの時間。 

tool-down time 

509 

ペンのストローク 

ペンが空送り位置にあるときと,作図位置にあると
きとの移動量。 

tool stroke 

510 

筆圧 
(ひつあつ) 

ペンが作図位置にあるときに,ペンの先端が用紙に
加える力。 

tool force 

511 

静的位置決め精度 
(せいてきいちぎめせ
いど) 

ペンの実際の位置とデータで指示された理想位置
との差。 

備考 ペン又は用紙の移動方向で定義された

X,Y座標値の差で示す(付図1〜3参照)。 

static position accuracy 

512 

動的精度 
(どうてきせいど) 

実際の作図線とデータで指示された理想線とのず
れ量。 

備考 理想線と直角に測定する。 

dynamic accuracy 

513 

静的反復位置決め精度 
(せいてきはんぷくい
ちぎめせいど) 

任意座標点への反復位置決めずれ量。 

static positioning repeatability 

514 

動的反復位置決め精度 
(どうてきはんぷくい
ちぎめせいど) 

反復して描いた描画曲線のずれ量。 

dynamic positioning 

repeatability 

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

515 

機械的分解能 
(きかいてきぶんかい
のう) 

ペンが取り得る最小移動量。 

mechanical resolution 

516 

最小設定単位 
(さいしょうせってい
たんい) 

プログラム指令可能な最小移動量。 

addressable resolution 

517 

直角精度 
(ちょっかくせいど) 

プロッタのX軸とY軸方向とに描かれた交線が
90°から逸脱する度合い。 

perpendicularity 

518 

ドット密度 
(−みつど) 

ラスタプロッタの可能な描画密度。 

備考 通常,単位長さ又は単位面積あたりの最

大ドット数で表す。 

dot density 

519 

最小線幅 
(さいしょうせんはば) 

X軸(又はY軸)方向の線分における描画可能な最

小幅。 

minimum line width 

520 

描画速度 
(びょうがそくど) 

ラスタプロッタから,描画された用紙が出力される
速度。 

imaging speed 

521 

出力時間 
(しゅつりょくじかん) 

描画データの受信開始から描画を完了するまでの
時間。 

throughput time 

522 

再現可能機械原点 
(さいげんかのうきか
いげんてん) 

機械原点として定めた点の位置決め精度。 

備考 電源投入,リセット動作,プログラム指

令などによる原点の位置決め精度。 

reproducible machine datum 

付図1 ドラムプロッタ 

付図2 フラットベッドプロッタ 

付図3 静電プロッタ 

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B 3410-1996  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図4 製図装具 

プロッタ用語改正原案作成委員会 構成表 

(主査) 

須 賀 雅 夫 

株式会社三菱総合研究所 

(幹事) 

藤 本 信 之 

マックス株式会社 

中 島 一 郎 

通商産業省機械情報産業局 

山 村 修 蔵 

工業技術院標準部 

徳 岡 直 静 

慶應義塾大学理工学部 

新 井 泰 司 

元東京都立工業高等専門学校 

吉 村 靖 夫 

東京工業高等専門学校 

光 成 豊 明 

明星大学情報学部 

松 林 秀 一 

東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 

横 堀 達 也 

株式会社小松製作所 

武 藤   章 

石川島播磨重工業株式会社 

津 田 啓治郎 

富士ゼロックス株式会社 

高 城 博 充 

武藤工業株式会社 

中 澤 良 雄 

グラフテック株式会社 

入   秀 樹 

セイコー電子株式会社