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B 3000:2010  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 用語の分類 ······················································································································ 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

B 3000:2010  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人製造科学

技術センター(MSTC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。 

これによって,JIS B 3000:1997は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

JIS 

B 3000:2010 

FA−用語 

Factory Automation-Vocabulary 

序文 

この規格は,1990年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1997年に

行われたが,その後のFA技術の進展に対応するために改正した。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,主として機械工業においてファクトリーオートメーション(以下,FAという。)に用いる

主な用語及び定義について規定する。 

用語の分類 

用語の分類は,次による。 

a) 一般 

b) 構成機器 

c) システム技術 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。 

なお,参考として対応英語を示す。 

注記1 番号に関する表記法は,次による。 

− 番号は,4けたの数字によって表す。 

− 最初の2けたの数字は,この規格における用語の分類の番号を表し,次の2けたの数字は,

分類の同一区分における一連番号である。 

注記2 用語欄で,コンマで区切って二つ以上の用語が併記してある場合は,その順序に従って優先

使用する。 

注記3 アルファベットで規定した用語で,読み方があるものについては,その読み方を( )内に

示す。 

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B 3000:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 一般 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

1001 

FA 

工場における生産機能の構成要素である生産設備(製造,搬送,
保管などにかかわる設備)と生産行為(生産計画及び生産管理
を含む。)とを,コンピュータを利用する情報処理システムの
支援のもとに統合化した工場の総合的な自動化。 

factory automation 

1002 

FMS 

生産設備の全体をコンピュータで統括的に制御・管理すること
によって,混合生産,生産内容の変更などが可能な生産システ
ム。 

flexible manufacturing 

system 

1003 

FMC 

数値制御機械に,ストッカ,自動供給装置,着脱装置などを備
え,複数の種類の製品を製造できる機械(JIS B 0105参照)。 

flexible manufacturing 

cell 

1004 

MES 
(めす) 

製造プロセスの実行を統制し,生産指示,実績収集,進ちょく
(捗)管理などの機能を通して,生産現場での品質・コスト・
納期の管理を可能にするシステム。生産計画系システムと制御
系システムとの中間にあって,両者をつなぐことで生産システ
ム全体の統合を実現するシステム。 

manufacturing 

execution system 

1005 

CIM 
(しむ) 

生産に関係するすべての情報をコンピュータネットワーク及
びデータベースを用いて統括的に制御・管理することによっ
て,生産活動の最適化を図る生産システム。 

computer integrated 

manufacturing 
system 

1006 

PLM 

製品の企画,設計開発,製造,保守及び回収(廃棄)といった
ライフサイクル全体を,製品情報を中心に包括的に管理する考
え方及びそれを実現するシステムの総称。 

product life cycle 

management 

1007 

サプライチェーン

マネジメント, 

SCM 

複数の企業間で,開発,生産及び流通にかかわるすべてのプロ
セスを効率的にマネジメントする取組み。 

supply chain 

management 

1008 

コンカレントエン

ジニアリング 

製品のライフサイクル全体を考慮して,これに関連する工程の
統合化を行い,相互に情報交換することによって,同時,並行
的に生産活動を実施する技術。 

concurrent engineering 

1009 

デジタルエンジニ

アリング 

コンピュータ上の製品設計データを統合的に用いて,生産設
計,工程設計などの下流工程の効率化を図る技術。 

digital engineering 

1010 

デジタルファクト

リ 

製品の設計開発及び製造などにかかわる情報をデジタル化し,
製造プロセスを仮想化技術及び/又はシミュレーション技術
を使って検証するシステム。 

digital factory 

1011 

デジタルマニュフ

ァクチャリング 

仮想化技術及び/又はシミュレーション技術を用いて生産シ
ステムを検証することによって,品質及び生産性を向上させ,
製品の市場投入までの期間を短縮させる手法。 

digital manufacturing 

1012 

階層構造 

一つの機能を実現するシステムを質が異なる層に分け,その階
層ごとに標準化することによって上下層間及び層内の通信が
標準化・効率化できるシステム構造。 

hierarchical structure 

1013 

オープンシステム 

利用する側の目的に応じて,システムの構成を適合させられる
ような拡張性をもち,かつ,利用者がこの目的のために,その
基本仕様及びインタフェースに関する情報を自由に利用でき
るシステム。 

open system 

b) 構成機器 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2001 

数値制御工作機械,
NC工作機械 

工具と工作物との相対運動を,位置,速度などの数値情報によ
って制御し,加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令
によって実行する工作機械(JIS B 0105参照)。 

numerically controlled 

machine tool 

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B 3000:2010  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2002 

マシニングセンタ 

主として回転工具を使用し,フライス削り,中ぐり,穴あけ及
びねじ立てを含む複数の切削加工ができ,かつ,加工プログラ
ムに従って工具を自動交換できる数値制御工作機械。 
機械の構造によって,主軸が水平の横形,及び垂直の立て形が
ある(JIS B 0105参照)。 

machining center 

2003 

ターニングセンタ 

回転工具及び割出し可能な工作主軸を備え,かつ,タレット又
は工具マガジンを備え,加工プログラムに従って工具を自動交
換できる数値制御工作機械。心押し台,第2刃物台,第2主軸
台などを備えた機械がある。 
機械の構造によって,主軸が水平の横形,垂直の立て形,及び
立て形とは主軸の向きが上下逆の倒立形がある(JIS B 0105参
照)。 

turning center 

2004 

グラインディング

センタ 

研削と(砥)石車の自動交換機能を備え,内外形,端面の研削
など,様々な研削加工を工作物の段取り替えなしに実行可能な
数値制御工作機械。複合研削盤ともいう。 
機械の構造によって,研削と(砥)石軸が水平の横形,及び垂
直の立て形がある(JIS B 0105参照)。 

grinding center 

2005 

多軸制御工作機械 

5軸以上の制御軸数をもつ数値制御工作機械(JIS B 0105参
照)。 

multi-axis controlled 

machine tool 

2006 

複合工作機械 

工具の自動交換機能(タレット形を含む。)を備え,工作物の
段取り替えなしに,フライス削り,旋削,研削などの多種類の
加工のできる数値制御工作機械。 
加工機能だけでなく,計測機能を備えた機械もある(JIS B 0105
参照)。 

multi-tasking machine 

tool 

2007 

5面加工機 

角物の工作物を加工対象とした場合,テーブルへの取付け面以
外の5面を段取り替えなしで連続して加工可能な工作機械。 

five-face milling 

machine 

2008 

門形工作機械 

鉛直方向に運動可能な主軸頭を搭載した横けた(桁)を2本の
コラムで支持するとともに,最上部を水平はり(梁)で結合し
た門形構造の工作機械。特に,門形のコラム全体が移動する形
式をガントリ形工作機械という。 

portal type machine 

tool,  

gantry type machine 

tool 

2009 

トランスファライ

ン 

異なる機能をもつ数台から数十台の工作機械を等間隔,かつ,
直線状に配置し,それらを搬送装置で結合した工作機械群であ
り,材料又は部品を全工程の入口に投入すると一方向,かつ,
連続的に加工が行われる大量生産向きの生産システム。 

transfer line 

2010 

フレキシブルトラ

ンスファライン 

トランスファマシンを構成するユニットの加工機能をNC機能
によって可変にした生産システム。 

flexible transfer line 

2011 

加工ステーション 

加工機械及びその機械に付帯する機器を含めて一体とした加
工システムを構成する装置又は場所。 

working station 

2012 

無人搬送車, 
AGV 

本体に人手又は自動で荷物を積み込み,指示された場所まで自
動走行し,人手又は自動で荷降ろしをする有軌道又は無軌道車
両(JIS D 6801参照)。 

automated guided 

vehicle 

2013 

自動搬送システム 

加工工程,組立工程などの間を,製造に関連した物品(工作物,
部品,半製品など)を積載して所定の場所へ自動で運搬するシ
ステム。 

automatic (automated) 

materials handling 
system 

2014 

自動工具交換装置,
ATC 

マシニングセンタ,ターニングセンタなどの数値制御工作機械
において,工具マガジンなどから必要な工具を選択し,自動的
に交換する装置。 

automatic tool changer 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2015 

自動パレット交換

装置, 

APC 

マシニングセンタ,ターニングセンタなどの数値制御工作機械
において,工作物を自動的に供給・排出し,かつ,正確に位置
決めするために,工作物を取り付けたパレットを自動的に交換
する装置。 

automatic pallet 

changer 

2016 

産業用ロボット 

自動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち,
各種の作業をプログラムによって実行でき,工場などで使用さ
れる機械(JIS B 0134参照)。 

industrial robot 

2017 

マニピュレータ 

互いに連結された関節で構成し,対象物(部品,工具など)を
つか(掴)む,又は動かすことを目的とした機械(JIS B 0134
参照)。 

manipulator 

2018 

パーツフィーダ 

加工,組立などに供する部品を整列して所定の場所まで自動的
に送り出す装置。 

parts feeder 

2019 

オートローダ 

工作機械などに,工作物を自動的に取付け,取外しをする装置
(JIS B 0106参照)。 

automated loader 

2020 

キッティング 

パレットなどの上に製造に用いる材料,部品及び/又は半製品
を一定の基準に従って並べる作業。 

kitting 

2021 

パレタイジング 

パレットなどの上に材料,部品,製品,又はそれらをこん(梱)
包した箱を一定の基準に従って積み上げる作業(逆に,積み降
ろすのはデパレタイジング)。 

palletizing 

2022 

通いばこ(函) 

材料,部品,製品などを搬送及び/又は保管するために,繰り
返し使用する容器。 

returnable container 

2023 

自動倉庫 

製造工程及びマテリアルハンドリングの中で,一時的に部品及
び製品を間口・奥行き・高さ方向に配置された棚(ラック)に
自動的に格納し,その入出庫,保管及び管理を行う倉庫。 

automated storage and 

retrieval warehouse 

2024 

工具ストレージ 

工具を格納する装置又は場所。 

tool storage 

2025 

工具マガジン 

工作機械に取り付けられた工具を保管する装置。 

tool magazine 

2026 

バッファステーシ

ョン 

装置又はシステムの稼働効率を上げるために,それらを構成す
るステーションの間に設けられた,搬送物の一時的な滞留場
所。 

buffer station 

2027 

段取りステーショ

ン 

加工,組立などの工程において,工作物,工具,ジグなどを所
要の状態に準備する場所。 

set-up station 

2028 

スタッカークレー

ン 

自動倉庫内の格納物を入出庫するための自走式のハンドリン
グ装置。 

stacker crane 

2029 

ツーリングシステ

ム 

使用目的に合うように,所要の工具と工具保持具とを選択・組
合せできるようにしたシステム。 

tooling system 

2030 

ジグ 

加工を容易にし,加工能率又は加工精度を高めることを目的
に,工具を工作物に正確に誘導するために用いるための道具又
は装置。 

jig 

2031 

取付具 

加工又は組立を行う場合に,加工物を工作機械又は作業台に正
しく取り付けるとともに,容易に取り外しができるようにした
支持具。 

fixture 

2032 

検査ステーション 

部品又は製品の検査を行うシステムを構成する装置及びその
場所。 

inspection station 

2033 

三次元座標測定機 

測定対象品の測定点の三次元座標値を測定し,部品の形状・寸
法を求める測定機(JIS B 7440-1参照)。 

three dimensional 

coordinate 
measuring machine 

2034 

インプロセス測定 

加工・組立などの作業中に行う測定。 

in-process measurement 

2035 

ポストプロセス測

定 

加工・組立などの工程の終了後に行う測定。 

post-process 

measurement 

2036 

オンライン測定 

加工作業中に工作物の測定を行うこと。 

on-line measurement 

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B 3000:2010  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

2037 

機上計測 

マシニングセンタなどによって加工した工作物を機械に取り
付けたまま,機械のもつセンサによって工作物の形状を測定す
ること。 

on-machine 

measurement 

2038 

センサ 

対象状態に関する測定量を,測定に適した信号に変換する系の
最初の要素(JIS Z 8103参照)。 

sensor 

2039 

IDタグ 

生産活動にかかわる情報を記録し,識別するために,部品又は
製品に付けられる媒体で,バーコードのような印刷によるも
の,磁気,光などの書き込みによるもの,RFIDといわれる半
導体チップを使った無線IDなどがある。 

identification tag 

2040 

バーコードリーダ 

製品の識別情報などを記録したバーコードを媒介として,その
識別情報を解読する装置(JIS X 0012参照)。 

bar code reader 

2041 

タグリーダ 

製品の識別情報などを記録したタグを媒介として,その識別情
報を解読する装置。 

tag reader 

2042 

プログラマブルコ

ントローラ 

制御手順を一連の命令語の形で記憶するメモリをもち,このメ
モリの内容に従って機械又は工程を制御する電子装置(JIS B 
3501参照)。 

programmable 

controller 

2043 

ヒューマンマシン

インタフェース 

人間の操作と機械の動作とを円滑に結合するために使用する
ハードウェア及びソフトウェア。 

human-machine 

interface 

c) システム技術 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3001 

CAE 

製品を製造するために必要な情報をコンピュータを用いて統
合的に処理し,製品品質,製造工程などを解析評価するシステ
ム(JIS B 3401参照)。 

computer aided 

engineering 

3002 

CAD 
(きゃど) 

製品の形状その他の属性データからなるモデルを,コンピュー
タの内部に作成し,解析・処理することによって進める設計
(JIS B 3401参照)。 

computer aided design 

3003 

CAM 
(きゃむ) 

コンピュータの内部に表現されたモデルに基づいて,生産に必
要な各種情報を作成すること,及びそれに基づいて進める生産
の形式(JIS B 3401参照)。 

computer aided 

manufacturing 

3004 

CAI 

生産活動に関連する設備,システムの運用,管理などについて,
コンピュータの支援のもとで教育又は学習を行う方法。 

computer aided 

instruction 

3005 

CAT 
(きゃっと) 

コンピュータを利用して製品を検査すること。 

computer aided testing 

3006 

DFM 

製品設計をする場合に,組立及び検査を容易にすることを考慮
して行う設計手法。 

design for 

manufacturing 

3007 

プロダクトモデリ

ング 

製品の設計及び製造に必要な属性(設計情報,製造制御情報,
生産管理情報など)をコンピュータ処理が可能な形式で生成す
ること(JIS B 3401参照)。 

product modeling 

3008 

デジタルモックア

ップ 

実物による試作に代えて,製品の外見,内部の構成などをコン
ピュータ上で再現し,評価を行う考え方及びそれを実現するシ
ステム。 

digital mock-up 

3009 

仮想工場 

工場をコンピュータ上で模擬することを目的とした情報構造。 virtual factory 

3010 

仮想生産 

生産される製品又は製造工程を,コンピュータ上で模擬するこ
と。 

virtual manufacturing 

3011 

CNC 

コンピュータを組み込んで,基本的な機能の一部又は全部を実
行する数値制御(JIS B 0181参照)。 

computerized 

numerical control 

3012 

分散形数値制御, 
DNC 

生産管理コンピュータと数値制御システムとの間でデータを
分配する階層システム(JIS B 0181参照)。 

distributed numerical 

control 

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B 3000:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3013 

NCデータ 

数値制御機械を作動させるための制御装置に入力するデータ。 NC data 

3014 

NCプログラム 

数値制御機械に意図した作業を行わせるための手順の記述。 

NC program 

3015 

APT 
(あぷと) 

NCプログラムを作るためのプログラム言語。 

automatically 

programmed tools 

3016 

EXAPT 
(えぐざぷと) 

APTと同様のプログラムの記述様式に加えて切削用データベ
ースをもち,これらに基づいて切削条件を自動的に決定し,NC
プログラムを出力することを特徴としたプログラム言語。 

extended APT 

3017 

自動プログラミン

グ 

作業情報を記述したプログラムから,制御装置が直接処理可能
なNCプログラムへのコンピュータ処理による変換(JIS B 0181
参照)。 

automatic programming 

(computer part 
programming) 

3018 

LAN 
(らん) 

地理的に限定された地域内にあり,利用者の構内に配置された
コンピュータ通信網(JIS X 0001参照)。 

local area network 

3019 

プロトコル, 
通信規約 

二つ以上の装置間でデータ通信を行うために必要な送信,到達
確認,再送などの手順及びそれを表現するメッセージフォーマ
ットに関する規定(JIS X 0009参照)。 

protocol 

3020 

インタフェース 

システムの構成要素間の機能的・物理的な相互関連(JIS Z 8115
参照)。 

interface 

3021 

タクトタイム 

各作業工程が同期して作動する時間の最小単位。 

tact time 

3022 

アイドルタイム 

動作可能時間のうち,機能単位が動作していない時間(JIS X 
0014参照)。 

idle time 

3023 

サイクルタイム 

任意の繰り返される生産工程の一部又は全部の完結に要する
時間(JIS B 0134参照)。 

cycle time 

3024 

ターンアラウンド

タイム, 

TAT 

素材を投入し様々な加工を施していく生産方式において,工程
への原材料の投入から製品完成までの総時間。 

turn around time 

3025 

リードタイム, 
LT 

生産プロセスに投入されてから作業完了までの総時間。 

lead time 

3026 

スループット, 
処理能力 

与えられた時間内に遂行される仕事の量を示す尺度。 

throughput 

3027 

ラインバランシン

グ 

加工,組立などの各作業工程の負荷をできるだけ平等に割り当
てること。 
注記 このための製造ライン編成計画をラインバランス計画

という。 

line balancing 

3028 

ロットの大きさ, 
ロットサイズ 

ロットに含まれる単位体の数,又は集合体の量(JIS Z 8101-2
参照)。 
注記 通常は,製造ロットの大きさは,生産活動を経済的・効

率的に遂行できるように決める。 

lot size 

3029 

スケジュール運転 

自動運転機能をもつシステムで,あらかじめ決められた予定に
従って運転すること。 

scheduled operation 

3030 

ERP 

企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し,経
営の効率化を図るための手法・概念・ソフトウェア。 

enterprise resource 

planning 

3031 

ダイナミックスケ

ジューリング 

対象とするシステムの状態を常に把握し,与えられた目標を最
大とするように,そのシステムの運用計画をオンラインで修正
していく方法。 

dynamic scheduling 

3032 

MRP 

狭義には資材所要計画システムを指すが,広義では販売計画・
生産計画・調達・製造・出荷などの生産管理の基本諸機能を統
合化する情報システム。 

material requirements 

planning,  

manufacturing 

resource planning 

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B 3000:2010  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3033 

APS 

工程負荷,資材調達などの制約を考慮し,その中で最適化され
た生産スケジュールを立案する,生産計画の考え方及びそのシ
ステム。 

advanced planning and 

scheduling 

3034 

CAPP 
(きゃっぷ) 

コンピュータの内部に作成した生産情報を元に,作業手順など
の工程設計を行う方式。 

computer aided 

process planning 

3035 

PDM 

生産活動を行うための情報を,データベースを使用して統合的
に管理すること。 

product data 

management 

3036 

BOM 
(ぼむ) 

部品表。製品を構成する部品の一覧であり,用途の違いによっ
て設計BOM,生産BOMなど各種ある。 

bill of material 

3037 

製造管理 

生産にかかわる品質,コスト,納期などを管理するための設備
の運転監視・制御を含む諸管理活動。 

shop floor control 

3038 

在庫管理 

工場内の原材料,部品,仕掛品,製品などの在庫量を適正に,
かつ,経済的に維持する管理活動。 

inventory control 

3039 

工具・ジグ管理 

加工,組立などの工程において使用する工具,ジグなどを保管
し,要求に対して速やかに供給できるような環境を保つこと。 

tool management 

3040 

システムシミュレ

ーション 

対象システムの挙動を,数学モデル又は任意のルールに基づい
て模擬することによって,対象システムの諸特性を推定する手
法。 

system simulation 

3041 

監視, 
モニタリング 

システムの機能,又は稼働状況の正常性を注視したり,記録し
たりすること(JIS Z 8116及びJIS Z 4005参照)。 

monitoring 

3042 

パターン認識 

光,超音波,電磁波などを用いて得られた画像,音声データな
どを自動的な手段によって処理し,形,輪郭又は構成を識別す
ること。 

pattern recognition 

3043 

バッチ生産 

同一品種の一定数量をまとめて加工及び/又は組立を行った
後,段取り替えをし,他の品種を一定数量生産する生産方式。 

batch production 

3044 

混合生産 

数種の品目を混合して生産すること(JIS Z 8141参照)。 

mixed model production 

3045 

ジャストインタイ

ム, 

JIT 
(じっと) 

必要な品物を,必要なときに,必要な数量だけ作るという考え
方。 

just-in-time 

3046 

POP 
(ぽっぷ) 

生産現場で時々刻々に発生する生産情報を,その発生源(機
械・設備・作業者・工作物など)から直接に採取し,リアルタ
イムに情報を処理して,現場管理者に提供すること,又はその
判断結果を現場に指示すること。 

point of production 

3047 

マテリアルハンド

リング 

製造に用いる材料,部品,半製品などの物品の移動,搬送,取
付け,取出し,仕分けなどの作業及びこれに伴う作業。 

materials handling 

3048 

マテリアルハンド

リングシステム 

マテリアルハンドリングに関する情報を総合的に制御・管理す
るシステム。 

materials handling 

system 

3049 

IDシステム 

生産活動に関連する人・物の固有の情報を記録し識別するシス
テム。 

identification system 

3050 

トレーサビリティ 

記録物によって,その履歴,転用又は所在を追及できること
(JIS Q 9000参照)。 

traceability 

3051 

見える化 

生産の状況,品質水準の問題点などをだれにでも見えるように
する手段。 

visualization 

3052 

プル形生産 

次工程の要求に対応して,必要量だけ生産を行う方式。 

pull type production 

3053 

段取り替え 

製造する品種又は工程を切り替える場合に,工作物及び/又は
治工具類若しくは機械の交換又は設定変更を行うこと。 

set-up 

3054 

故障診断 

対象としている部品,機器,システムなどが故障した場合に,
症状・徴候を基にして故障箇所を見つけ出し,故障程度を判断
し,可能であれば故障の原因を見つけ出すこと。 

failure diagnosis 

background image

B 3000:2010  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3055 

自己診断機能 

異常又は動作状態を自己検知し,その内容を表示し,使用時又
は保全時の処理を容易にする機能(JIS B 0137参照)。 

self-diagnosis function 

3056 

CMMS 

施設又は設備の維持・管理を総合的に行う保全管理システム。
資産管理,作業管理,調達管理,在庫管理など,保全にかかわ
る業務全般を支援する機能をもつ。 

computerized 

maintenance 
management system 

3057 

シーケンス制御 

あらかじめ定められた順序又は手続に従って,制御の各段階を
逐次進めていく制御方式(JIS Z 8116参照)。 

sequence control,  
sequential control 

3058 

トラッキング制御 

制御装置が無人搬送車又は被搬送物の位置を追跡することに
よって,衝突防止及び運行制御を行う方式(JIS D 6801参照)。 

tracking control 

3059 

協調制御 

複数個の機能又は複数台のロボットによって,一連の作業を協
調して行う制御方式。 

cooperative control 

3060 

自律分散制御 

制御対象に分散的に配置された複数の制御装置による協調制
御のうち,各制御装置が自律的に制御を行いながら全体として
一連の作業を実行できるようにした制御(JIS B 0134参照)。 

autonomous distributed 

control 

3061 

インタロック 

期待した動作を行うために,又は特定の動作を行わせないため
に,複数の機器の間で協調を行わせるための機器又は仕組み。 

interlock 

3062 

パワーアシストシ

ステム 

機械設備によって人間の力仕事を支援するシステム。 

power assist system 

3063 

ラピッドプロトタ

イピング 

コンピュータ上に作成された製品形状から,短時間で試作品を
製作すること。 

rapid prototyping 

参考文献 JIS B 0105 工作機械−名称に関する用語 

JIS B 0106 工作機械−部品及び工作方法−用語 

JIS B 0134 産業用マニピュレーティングロボット−用語 

JIS B 0137 間接静電複写機用語 

JIS B 0181 産業オートメーションシステム−機械の数値制御−用語 

JIS B 3401 CAD用語 

JIS B 3501 プログラマブルコントローラ−一般情報 

JIS B 7440-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−座標測定機(CMM)の受入検査及び定期検査−

第1部:用語 

JIS D 6801 無人搬送車システム−用語 

JIS Q 9000 品質マネジメントシステム−基本及び用語 

JIS X 0001 情報処理用語−基本用語 

JIS X 0009 情報処理用語(データ通信) 

JIS X 0012 情報処理用語(データ媒体,記憶装置及び関連装置) 

JIS X 0014 情報処理用語−信頼性,保守性及び可用性 

JIS Z 4005 医用放射線用語 

JIS Z 8101-2 統計−用語と記号−第2部:統計的品質管理用語 

JIS Z 8103 計測用語 

JIS Z 8115 ディペンダビリティ(信頼性)用語 

JIS Z 8116 自動制御用語−一般 

JIS Z 8141 生産管理用語