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B 2410:2005 (ISO 3601-5:2002) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 3601-5:2002,Fluid power systems - 

O-rings - Part 5: Suitability of elastomeric materials for industrial applicationsを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

B 2410:2005 (ISO 3601-5:2002) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 定義 ······························································································································ 1 

4. 材料 ······························································································································ 1 

5. 適合温度範囲 ·················································································································· 2 

6. 保管 ······························································································································ 2 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 2410:2005 

(ISO 3601-5:2002) 

Oリング−ゴム材料の選定指針 

O-rings - Suitability of elastomeric materials for industrial applications 

序文 この規格は,2002年に第1版として発行されたISO 3601-5,Fluid power systems-O-rings - Part 5: 

Suitability of elastomeric materials for industrial applicationsを翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日

本工業規格である。変更箇所は,日本工業規格にかかる適合性評価との関係から,“規格適合表示”の項を

削除したものである。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,Oリングのゴム材料の選定指針について規定する。 

備考1. この規格は,Oリングのゴム材料の選定指針を規定したものであり,この規格だけで適合性

評価を行うことを意図していない。 

備考2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 3601-5:2002,Fluid power systems - O-rings - Part 5: Suitability of elastomeric materials for 

industrial applications (IDT) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するも

のであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年又は発行年を付記していない引用規格は,そ

の最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 

備考 ISO 5598:1985,Fluid power systems and components − Vocabularyからの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。 

ISO 2230 Vulcanized rubber - Guide to storage 

ISO 6743-4 Lubricants, industrial oils and related products(class L) − Classification − Part 4: Family 

H(Hydraulic Systems) 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142によるほか,次による。 

3.1 

ゴム配合物(rubber compound) ゴム配合(例えば,ゴム原料,硬化剤,促進剤,充てん剤及び補

強剤)の全成分を均一に分散させた混合物。 

4. 材料 Oリングは,合成ゴムを主体としたゴム状弾性をもつ高分子材料で基本材料は,表1による。 

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B 2410:2005 (ISO 3601-5:2002) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 1 Oリング用一般ゴム材料 

基本材料 

記号(参考:JIS K 6397) 

標準硬さ 

JIS B 2401 

タイプAデュロメータ硬さ
(参考)** 

国際ゴム硬さ(M法) 

(IRHD) 

デュロメータ硬さの増減 

(タイプA) 

ニトリルゴム 

NBR 

70 

0 〜 +5 

90 

0 〜 +2 

ふっ素ゴム 

FKM 

70 

+3 〜 +4 

80* 

+2 〜 +4 

エチレンプロピレンゴム 

EPDM 

70 

-1 〜 +2 

80* 

0 〜 +1 

シリコーンゴム 

VMQ 

70 

-6 〜 +1 

アクリルゴム* 

ACM 

70 

0 〜 +4 

水素化ニトリルゴム* 

HNBR 

70 

+1 〜 +3 

80 

-1 〜 +2 

備考1. ほかの硬さや材料は,用途によって適用可能である。 

2. 表示されている物理的特性,例えば,硬さは,試験片と実際のOリングでは異なることがある。 
3. ゴム材料の呼び方は,記号,国際ゴム硬さの数値及び国際ゴム硬さの記号(IRHD)とする。例:NBR 70 IRHD 

参考1. *印はJIS B 2401で規定されていない材料。 

2. **印はIRHDに対するデュロメータ硬さの増減を参考として示す。 

5. 適合温度範囲 表2は,表1によるOリングについて,工業用に用いられる使用流体への適合を温度

範囲とともに示す。これらは,グループ化されているが,配合によって変わることがある。 

適用及び連続使用温度条件などの詳細については,使用者及び製造業者間の合意による。 

6. 保管 Oリングは,ISO 2230の規定に従って保管しなければならない。 

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表 2 使用流体及び温度に対する適用ゴム材料 

鉱油系作動油(3) 

燃料 (3) 

難燃性作動油 (3) 

生分解性作動油 

その他 (3) 

材料 (1) 






使




 (

2
















IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

L

,H

M

(作


















IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

FA

(5

/9

5

IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

F

B

(W

/O






IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

F

C

(水





IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

F

D

R

(リ






IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

F

D

S

(塩





IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

F

D

T

(H

F

D

R



H

F

D

S




IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

E

T

G

(植


IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

E

E

S

(合





IS

O

 6

7

4

3

-4

, H

E

P

G

(ポ













℃ 

流体中の最高連続運転温度 ℃ (2) 

NBR 70 IRHD 
NBR 90 IRHD 

−30 

100 

90 

100 

100 

100 

(4) 

(4) 

(4) 

60 

60 

60 

(5) 

NG 

NG 

NG 

80 

60 

60 

80 

100 

NG 

FKM 70 IRHD 
FKM 80 IRHD 

−15 

150 

150 

150 

150 

100 

150 

150 

150 

60 

60 

NG 

150 

150 

150 

80 

100 

80 

100 

200 

NG 

EPDM 70 IRHD 
EPDM 80 IRHD 

−40 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

80 

80 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

140 

130 

130 

VMQ 70 IRHD 

−50 

(4) 

(4) 

(4) 

(4) 

100 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

100 

200 

80 

HNBR 70 IRHD 
HNBR 80 IRHD 

−30 

130 

110 

130 

130 

100 

(4) 

(4) 

(4) 

60 

60 

60 

NG 

NG 

NG 

80 

60 

80 

130 

130 

NG 

ACM 70 IRHD 

−20 

130 

110 

130 

130 

100 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

NG 

(4) 

(4) 

(4) 

NG 

NG 

NG 

NG 

130 

NG 

2

B

 2

4

1

0

2

0

0

5

 (I

S

O

 3

6

0

1

-5

2

0

0

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

B 2410:2005 (ISO 3601-5:2002) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注(1) ここに示す材料は,代表的なゴム材料を示している。基となるゴム材料に色々な配合剤を混ぜることによって,

同等の性質をもちながらも大きく特性の異なるものができる(例,引張強さ,破断までの伸び,反発弾性力,
圧縮永久ひずみと低温及び高温に対する耐性)。 

(2) 使用流体中の最高連続運転温度は一応の目安である。上限温度を超えたときには,寿命がそれだけ短くなるこ

とが予想される。また,攻撃性の強い作動油を用いるときには,上限を下げる必要がある。ゴム材料は,低温
においては,過度に硬化する傾向があり,使用可能温度については,他の要因も関係することから,使用者と
製造業者間で協議のうえ,決定する必要がある。 

なお,低温に使用できる特別な材料もある。 

(3) 作動油に対するゴム材料の特性は,主としてベースになるゴムの種類に大きく左右されるが,混合される添加

物,例えば,可塑剤,充てん剤,老化防止剤及び酸化防止剤の種類並びに量にも影響される。多量の可塑剤を
用いたときには,鉱物油又は溶剤に対してゴム材料の膨潤特性は変化し,膨潤するどころか逆に収縮する可能
性もある。表にあるデータは,機器に対して適切なシール材料の選択を容易にするための一応の目安である。
疑問のあるときは,製造業者へ問い合わせる。 

(4) 該当ゴム材料は,一部又はすべての使用流体に対し,異なる物性を示すことがある。 
(5) NG は該当ゴム材料が,使用流体に適さないことを示す。 

備考1. 製造業者によって個々の材料の特性が変わってくるため,基本的な特性及び使用範囲だけを載せている。 

2. 材料の特徴に関するデータは,製造業者から入手できる。 
3. 使用者は,選択したゴム材料が設計した機器の使用上問題ないことを確認する必要がある。 

関連規格 JIS B 2401 Oリング 

JIS K 6397 原料ゴム及びラテックスの略号