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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 代表的な欠陥 ··················································································································· 1 

4.1 リップ先端重要部の定義 ································································································· 1 

4.2 欠陥の種類及び名称 ······································································································· 2 

4.3 代表的なリップ先端の欠陥 ······························································································ 2 

4.4 代表的なシールリップの欠陥(リップ先端を除く。) ···························································· 3 

4.5 代表的なばねの欠陥 ······································································································· 3 

4.6 代表的な外周部の欠陥 ···································································································· 3 

4.7 代表的な保護リップの欠陥 ······························································································ 3 

5 識別の記述 ······················································································································ 9 

附属書JA(参考)欠陥部位名称及び図例の索引 ········································································ 10 

B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

自動車部品工業会(JAPIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。 

これによって,JIS B 2402-5:2002は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 2402の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 2402-1 第1部:寸法及び公差 

JIS B 2402-2 第2部:用語 

JIS B 2402-3 第3部:保管,取扱い及び取付け 

JIS B 2402-4 第4部:性能試験方法 

JIS B 2402-5 第5部:外観欠陥 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 2402-5:2013 

(ISO 6194-5:2008) 

オイルシール−第5部:外観欠陥 

Rotary shaft lip-type seals incorporating elastomeric sealing elements- 

Part 5: Identification of visual imperfections 

序文 

この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 6194-5を基に,対応する部分(外観欠陥)につい

ては対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格では,対応国際規格には規定されていない欠陥部位名称及び図例の索引を,附属書JA

として追加している。 

適用範囲 

この規格は,回転軸用オイルシール(以下,オイルシールという。)の外観欠陥(以下,欠陥という。)

について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 6194-5:2008,Rotary-shaft lip-type seals incorporating elastomeric sealing elements−Part 5: 

Identification of visual imperfections(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 2402-2 オイルシール−第2部:用語 

注記 ISO 6194-2: 2009,Rotary shaft lip-type seals incorporating elastomeric sealing elements−Part 2: 

Vocabulary(MOD) 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 2402-2による。 

代表的な欠陥 

4.1 

リップ先端重要部の定義 

オイルシールのリップ先端重要部の定義及びその標準寸法を,図1に示す。 

x部及びy部に欠陥があると,オイルシールの機能を損ねることになるので,その見地からx及びyの

寸法を決めた。特殊な場合には,受渡当事者間の協定による。 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1 リップ密封液側面 
2 リップ先端  
3 リップ大気側面 
4  保護リップ 
 

x,y及び 2 リップ先端部の範囲 

単位 mm 

軸径 d1 

d1≦50 

0.6 

1.2 

50<d1≦120 

0.8 

1.5 

120<d1 

1.0 

2.0 

図1−リップ先端重要部の定義及びその標準寸法 

4.2 

欠陥の種類及び名称 

オイルシールの欠陥の種類及び名称を,図2に示す。  

図2−欠陥の種類及び名称 

4.3 

代表的なリップ先端の欠陥 

リップ先端の欠陥は,次による。 

B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 異物の例を,図3〜図5に示す。 

b) 小亀裂の例を,図6に示す。 

c) のこ刃仕上げの例を,図7に示す。 

d) 段付き仕上げの例を,図8に示す。 

e) 欠けの例を,図9に示す。 

f) 

フローマークの例を,図10に示す。 

g) 裂けの例を,図11に示す。 

h) 線きずの例を,図12に示す。 

i) 

充塡剤の突起の例を,図13に示す。 

j) 

ばり付着の例を,図14に示す。 

4.4 

代表的なシールリップの欠陥(リップ先端を除く。) 

シールリップの欠陥は,次による。 

a) スプリットの例を,図15に示す。 

b) ばり付着の例を,図16に示す。 

c) 充塡不足の例を,図17に示す。 

d) 小亀裂の例を,図18に示す。 

e) 裂けの例を,図19に示す。 

f) 

ブリスタの例を,図20に示す。 

4.5 

代表的なばねの欠陥 

ばねの欠陥は,次による。 

a) ばねの変形の例を,図21に示す。 

b) ばねの伸び変形部の例を,図22に示す。 

c) ばねのジョイント不良部の例を,図23に示す。 

4.6 

代表的な外周部の欠陥 

外周部の欠陥は,次による。 

a) 引っかききずの例を,図24に示す。 

b) 面取り不良の例を,図25に示す。 

c) 接着不良の例を,図26に示す。 

4.7 

代表的な保護リップの欠陥 

保護リップの欠陥は,次による。 

a) 裂けの例を,図27に示す。 

b) 線きず又は欠けの例を,図28に示す。 

c) 充塡不足の例を,図29に示す。 

d) ばりの例を,図30に示す。 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図3−異物:ばり(inclusion: flash) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図4−異物:充塡剤(inclusion: filler) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図5−異物:外部異物(inclusion: foreign material) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図6−小亀裂(crack) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図7−のこ刃仕上げ(rough trim) 

図8−段付き仕上げ(step trim) 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図9−欠け(nick) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図10−フローマーク(knit line) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図11−裂け(tear) 

図12−線きず(cut) 

図13−充塡剤の突起(filler projection) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図14−ばり付着(stuck flash) 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 


注記 番号は4.1の図1参照。 

図15−スプリット(split) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図16−ばり付着(stuck flash) 

図17−充塡不足(non-fill) 

注記 番号は4.1の図1参照。 

図18−小亀裂(crack) 

図19−裂け(tear) 

図20−ブリスタ(blister) 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図21−ばねの変形(deformed spring) 

図22−ばねの伸び変形部 

(spring with stretched portion) 

図23−ばねのジョイント不良部 

(spring with incomplete joint portion) 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図24−引っかききず(scratch) 

図25−面取り不良(incorrect lead-in chamfer) 

図26−接着不良(incomplete bond) 

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B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図27−裂け(tear) 

図28−線きず又は欠け(cut or nick) 

図29−充塡不足(non-fill) 

図30−ばり(flash) 

識別の記述 

(対応国際規格では,この箇条において,識別の記述について規定しているが,この規格では不要であ

り,不採用とした。) 

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10 

B 2402-5:2013 (ISO 6194-5:2008) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

欠陥部位名称及び図例の索引 

欠陥部位 

名称 

対応英語(参考) 

図例番号 

4.3リップ先端の欠陥 

異物 

inclusion 

3, 4, 5 

小亀裂 

crack 

のこ刃仕上げ 

rough trim 

段付き仕上げ 

step trim 

欠け 

nick 

フローマーク 

knit line 

10 

裂け 

tear 

11 

線きず 

cut 

12 

充塡剤の突起 

filler projection 

13 

ばり付着 

stuck flash 

14 

4.4シールリップの欠陥 
(リップ先端を除く。) 

スプリット 

split 

15 

ばり付着 

stuck flash 

16 

充塡不足 

non-fill 

17 

小亀裂 

crack 

18 

裂け 

tear 

19 

ブリスタ 

blister 

20 

4.5 ばねの欠陥 

ばねの変形 

deformed spring 

21 

ばねの伸び変形部 

spring with stretched portion 

22 

ばねのジョイント不良部 

spring with incomplete joint portion 

23 

4.6 外周部の欠陥 

引っかききず 

scratch 

24 

面取り不良 

incorrect lead-in chamfer 

25 

接着不良 

incomplete bond 

26 

4.7 保護リップの欠陥 

裂け 

tear 

27 

線きず又は欠け 

cut or nick 

28 

充塡不足 

non-fill 

29 

ばり 

flash 

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