B 2355-1 : 2000 (ISO 6149-1 : 1993)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会 (JFPA)/財団
法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格である。
JIS B 2355-1 : 2000には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 参考文献
JIS B 2355は,次に示す部編成となっている。
第1部:Oリングシールポート
第2部:高圧用(Sシリーズ)継手端部−寸法・設計・試験方法・要求事項
第3部:中圧用(Lシリーズ)継手端部−寸法・設計・試験方法・要求事項
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日本工業規格 JIS
B 2355-1 : 2000
(ISO 6149-1 : 1993)
油圧・空気圧用及び
一般用途用金属製管継手−
Oリングシールによる
メートルねじポート及び継手端部−
第1部:Oリングシールポート
Connections for fluid power and general use−Ports and stud ends
with ISO 261 threads and O-ring sealing−Part 1 : Ports
with O-ring seal in truncated housing
序文 この規格は,1993年度に第1版として発行されたISO 6149-1, Connections for fluid power and general
use−Ports and stud ends with ISO 261 threads and O-ring sealing−Part 1 : Ports with O-ring seal in truncated
housingを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 2355-2及びJIS B 2355-3で詳細を規定された,固定形及び方向調整形
継手端部を接続するためのメートルねじポートについて規定する。この規格による方向調整形継手端部の
最高使用圧力は40MPaとし,固定形の継手端部の最高使用圧力は63MPaとする。
油圧応用分野での新しい設計に使用できるのは,この規格に関連し規定されたポートと継手端部に限定
し,ISO 1179とISO 11926に関連し規定されたねじポートと継手端部は使用してはならない。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を引用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
備考 ISO 5598 : 1985, Fluid power systems and components−Vocabularyからの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。
JIS B 0207 メートル細目ねじ
備考 ISO 261 : 1973, ISO general purpose metric screw threads−General planからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
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B 2355-1 : 2000 (ISO 6149-1 : 1993)
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JIS B 0215 メートルねじ公差方式
備考 ISO 965-1 : 1980, ISO general purpose metric screw threads−Tolerance−Part 1 : Principles and
basic dataからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 2355-2 油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手−Oリングシールによるメートルねじポー
ト及び継手端部−第2部:局圧用(Sシリーズ)継手端部−寸法・設計・試験方法・要求事項
備考 ISO 6149-2 : 1993, Connections for fluid power and general use−Ports and stud ends with ISO 261
threads and O-ring sealing−Part 2 : Heavy-duty (S series) stud ends−Dimensions, design, test
methods and requirementsが,この規格と一致している。
JIS B 2355-3 油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手−Oリングシールによるメートルねじポー
ト及び継手端部−第3部:中圧用(Lシリーズ)継手端部−寸法・設計・試験方法・要求事項
備考 ISO 6149-3 : 1993, Connections for fluid power and general use−Ports and stud ends with ISO 261
threads and O-ring sealing−Part 3 : Light-duty (L series) stud ends−Dimension, design, test
methods and requirementsが,この規格と一致している。
ISO 2306 : 1972, Drills for use prior to tapping screw threads.
ISO 7789 : to be published.−Hydraulic fluid power−Two, three and four-port screw-in cartridge valves−
Cavities.
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142による。
4. 寸法 ポートの寸法は,付図1及び付表1による。
5. 試験方法 ポートは継手端部と共に,JIS B 2355-2及びJIS B 2355-3に規定されている試験方法と,
要求事項に従って試験しなければならない。
6. ポートの呼称 ポートは,次のように呼称する。
a) ポート
b) 規格番号 JIS B 2355-1
c) ねじサイズ (d1×P)
例 ポートJIS B 2355-1-M18×1.5
7. 表示 この規格による各ポートは,付図2及び付表2に示されている丸いリング状の突起の表示,又
は,ポート近くにメートル系を表す永久表示,又は,ラベルで表示しなければならない。
8. 規格適合表示 この規格に適合することを試験成績書,カタログ,及び販売資料に記述する場合は,
次の文言を用いる。
“ポートは,JIS B 2355-1(油圧・空気圧用及び一般用途用金属製管継手−Oリングシールによるメート
ルねじボート及び継手端部−第1部:Oリングシールポート)に適合する。”
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B 2355-1 : 2000 (ISO 6149-1 : 1993)
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付図1 ポート
付表1 ポート寸法
単位 mm
ねじ(1)
d2
d3(2)
d4
d5
L1
L2(3)
L3
L4
Z
(d1×P)
最小(4) 最小(5)
参考
+0.1
0
+0.4
0
最小
最大
最小
±1°
M8×1
17
14
3
12.5
9.1
1.6
11.5
1
10
12
M10×1
20
16
4.5
14.5
11.1
1.6
11.5
1
10
12
M12×1.5
23
19
6
17.5
13.8
2.4
14
1.5
11.5
15
M14×1.5(6)
25
21
7.5
19.5
15.8
2.4
14
1.5
11.5
15
M16×1.5
28
24
9
22.5
17.8
2.4
15.5
1.5
13
15
M18×1.5
30
26
11
24.5
19.8
2.4
17
2
14.5
15
M20×1.5(7)
32
27
−
25.5
21.8
2.4
−
2
14.5
15
M22×1.5
34
29
14
27.5
23.8
2.4
18
2
15.5
15
M27×2
40
34
18
32.5
29.4
3.1
22
2
19
15
M33×2
49
43
23
41.5
35.4
3.1
22
2.5
19
15
M42×2
60
52
30
50.5
44.4
3.1
22.5
2.5
19.5
15
M48×2
66
57
36
55.5
50.4
3.1
25
2.5
22
15
M60×2
76
67
44
65.5
62.4
3.1
27.5
2.5
24.5
15
注(1) JIS B 0207に一致,公差等級6HはJIS B 0215による。タップドリルはISO 2306の6Hによる。
(2) 参考の数値である。用途に応じて変えてもよい。
(3) この規定の深さで有効ねじ長さを加工する場合は,上げタップを使用する必要がある。
(4) 表示用の突起を加工する場合の座ぐり径。
(5) 表示用の突起を加工しない場合の座ぐり径。
(6) 計測用に使用するポートとして選定する。
(7) カートリッジバルブ用にだけ適用(ISO 7789を参照)。
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付図2
付表2
単位 mm
ねじ
(d1×P)
d6
+0.5
0
M8×1
14
M10×1
16
M12×1.5
19
M14×1.5
21
M16×1.5
24
M18×1.5
26
M20×1.5(7)
27
M22×1.5
29
M27×2
34
M33×2
43
M42×2
52
M48×2
57
M60×2
67
注(7) カートリッジバルブ
用にだけ適用(ISO
7789を参照)。
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附属書A(参考) 参考文献
[1] JIS B 0021 : 1998,製図の幾何特性仕様 (GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差
表示方式
備考 ISO/DIS 1101 : 1996, Technical drawings−Geometrical tolerancing−Tolerances of form, orientation,
location and run-out−Generalities, definition, symbols, indications on drawingが,この規格と一致し
ている。
[2] ISO 1179-1-(1), Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 228-1 threads with
elastomeric or metal to metal sealing−Part 1 : Threaded ports
[3] ISO 1179-2-(1), Connections for general use and fluid power−ports and stud ends with ISO 228-1 threads with
elastomeric or metal to metal sealing−Part 2 : Heavy-duty (S series) and light duty (L series) stud ends with
elastomeric sealing (type E)
[4] ISO 1179-3-(1), Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 228-1 threads with
elastomeric or metal to metal sealing−Part 3 : Light duty (L series) stud ends with sealing by O-ring with
retaining ring (type G and H)
[5] ISO 1179-4-(1), Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 228-1 threads with
elastomeric or metal to metal sealing−Part 4 : Stud ends for general use only with metal to metal sealing (type
B)
[6] JIS B 0031 : 1994,製図−面の肌の図示方法
備考 ISO 1302 : 1978, Technical drawings−Method of indicating surface textureからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
[7] JIS B 0002-1 : 1998,製図−ねじ及びねじ部品−第1部:通則
備考 ISO 64101-1 : 1993, Technical drawings−Screw threads and threads parts−Part 1 : General
conventionsが,この規格に一致している。
[8] ISO 11926-1 : 1995, Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 725 threads
and O-ring sealing−Part 1 : Threaded ports
[9] ISO 11926-2 : 1995, Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 725 threads
and O-ring sealing−Part 2 : Heavy-duty (S series) stud ends
[10] ISO 11926-3 : 1995, Connections for general use and fluid power−Ports and stud ends with ISO 725 threads
and O-ring sealing−Part 3 : Light-duty (L series) stud ends
注(1) 発行予定
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JIS原案作成本委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
竹 中 俊 夫
東京工業大学名誉教授
(委員)
香 川 利 春
東京工業大学
藤 田 昌 宏
通商産業省
八 田 勲
工業技術院標準部
橋 本 進
財団法人日本規格協会
村 井 孝 宣
財団法人機械振興協会
小 林 隆 博
株式会社神戸製鋼所
渡 並 直
トヨタ自動車株式会社
荒 木 義 昭
株式会社日平トヤマ
岡 安 英 雄
社団法人日本工作機械工業会
黒 部 昌 徳
東芝機械株式会社
藤 田 勝
石川島汎用機械株式会社
美濃越 昌 二
日本電気株式会社
久々湊 哲 夫
SMC株式会社
小曽戸 博
内田油圧機器工業株式会社
中 西 康 二
黒田精工株式会社
長 岐 忠 則
黒田精工株式会社
千 葉 誠
カヤバ工業株式会社
門 泰 一
太陽鉄工株式会社
石 井 進
内田油圧機器工業株式会社
山 崎 一 彦
山信工業株式会社
高 橋 克 彰
SMC株式会社
萩 原 正 治
SMC株式会社
根 本 圭 介
三菱電線工業株式会社
伊 藤 三 郎
株式会社コガネイ
竹 内 俊 一
オリオン機械株式会社
小 池 一 夫
イハラサイエンス株式会社
(事務局)
三 浦 吉 成
社団法人日本フルードパワー工業会
堀 切 俊 彦
社団法人日本フルードパワー工業会
継手分科会 構成表
氏名
所属
(分科会主査)
小 池 一 夫
イハラサイエンス株式会社
羯 磨 亨
かつま鋼管株式会社
近 藤 勝
株式会社NTN
川 口 和 孝
ニッタ・ムアー株式会社
須 藤 宗 則
油研工業株式会社
長 途 登美男
株式会社トキメック
山 口 邦 夫
豊興工業株式会社
島 田 利 道
ブリヂストンフローテック株式会社
小 林 義 一
日東工器株式会社
(事務局)
堀 切 俊 彦
社団法人日本フルードパワー工業会
(文責 小池一夫)