B 2071 : 2000
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 2071 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,日本工業規格と国際規格との整合を図るため,JIS B 2071 : 1995及び対応するISO規
格を基礎として用いた。
JIS B 2071には,次に示す五つの附属書がある。
附属書1(規定) 各部の名称
附属書2(規定) 面間寸法
附属書3(規定) 付帯接続
附属書4(規定) 材料
附属書5(参考) 突合せ溶接端
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日本工業規格 JIS
B 2071 : 2000
鋼製弁
Steel valves
序文 この規格は,JIS B 2071 : 1995及びISO規格を基礎として用いて作成した日本工業規格である。次
に示す第1章〜第3章及びそれらの共通部分をまとめた附属書1〜附属書5によって構成されている。
第1章 鋳鋼フランジ形弁:従前のJIS B 2071 : 1995を改正したものであり,呼び圧力10K及び20Kの
一般の機械装置,化学装置などに用いる鋳鋼フランジ形弁について規定している。
第2章 一般工業用鋼製弁:ISO 6002 : 1992, Bolted bonnet steel gate valves及びISO 12149 : 1999, Bolted
bonnet steel globe valves for general purpose applicationを翻訳し,その基本的考え方を基準として内容を拡大,
また逆止め弁を追加したものであり,呼び圧力PNの般分野に用いる鋼製弁について規定している。
第3章 石油及び天然ガス工業用ボルテッドボンネット鋼製弁:ISO 10434 : 1998, Bolted bonnet steel gate
valves for petroleum and natural gas industriesを翻訳し,その基本的考え方を基準としてそれに玉形弁及び逆
止め弁を追加したものであり,呼び圧力PNの石油及び天然ガス工業用分野に用いる鋼製弁について規定
している。
呼び圧力PN表示とクラス表示の対応は,次による,
PN20
:
クラス150
PN50
:
クラス300
PN110
:
クラス600
PN150
:
クラス900
PN260
:
クラス1 500
PN420
:
クラス2 500
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
2
B 2071 : 2000
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第1章 鋳鋼フランジ形弁
1. 適用範囲 この章は,一般の機械装置,化学装置などに用いる鋳鋼フランジ形弁(以下,バルブとい
う。)について規定する。
備考 圧力は,すべてゲージ圧とする。
1.2
引用規格 次に掲げる規格は,この章に引用されることによって,この章の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 0100 バルブ用語
JIS B 2001 バルブの呼び径及び口径
JIS B 2002 バルブの面間寸法
JIS B 2003 バルブの検査通則
JIS B 2004 バルブの表示通則
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS B 8270 圧力容器(基盤規格)
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4107 高温用合金鋼ボルト材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5151 高温高圧用鋳鋼品
JIS H 4553 ニッケル及びニッケル合金棒
JIS Z 3221 ステンレス鋼被覆アーク溶接棒
JIS Z 3224 ニッケル及びニッケル合金被覆アーク溶接棒
JIS Z 3251 硬化肉盛用被覆アーク溶接棒
JIS Z 3321 溶接用ステンレス鋼溶加棒及びソリッドワイヤ
1.3
用語の定義 この章で用いる主な用語の定義は,JIS B 0100によるほか,次による。
a) 肉盛溶接 一体形の弁体,弁体付き弁座又は弁箱付き弁座の母材表面に硬化,耐食などの目的に応じ
た所要の組織と寸法の金属を溶着する方法。
b) 硬化肉盛 一体形の弁体,弁体付き弁座又は弁箱付き弁座の母材表面に硬い金属面を摩耗に耐え得る
ように溶着する方法。
備考 硬化肉盛は,肉盛溶接の一種である。
1.4
種類 バルブの種類は,呼び圧力,弁種及び呼び径の組合せによって,表1.1による。
3
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表1.1 種類
呼び圧力
弁種
呼び径 (A)
40
50
65
80
100
125
150
200
250
300
10K
フランジ形玉形弁
−
○
○
○
○
○
○
○
−
−
フランジ形アングル弁
−
○
○
○
○
○
○
○
−
−
フランジ形仕切弁
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
フランジ形スイング逆止め弁
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
20K
フランジ形玉形弁
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
フランジ形アングル弁
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
フランジ形仕切弁
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
フランジ形スイング逆止め弁
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
1.5
流体の状態と最高許容圧力との関係 流体の状態と最高許容圧力との関係は,表1.2による。
表1.2 流体の状態と最高許容圧力との関係
単位MPa
流体の状態
最高許容圧力
呼び圧力10Kバルブ
呼び圧力20Kバルブ
425℃以下の蒸気,空気,ガス,油などでクリープが考慮される場合
−
2.0
400℃以下の蒸気,空気,ガス,油
−
2.3
350℃以下の蒸気,空気,ガス,油又は脈動水
−
2.6
300℃以下の蒸気,空気,ガス,油又は脈動水
1.0
2.9
220℃以下の蒸気,空気,ガス,油又は脈動水
1.2
3.1
120℃以下の静流水
1.4
3.4
備考 流体の使用温度又は圧力が表1.2の値の中間にある場合は,JIS B 2238の付表1の備考5に示す補間法に
よる。
1.6
設計
1.6.1
共通事項 バルブの構造,形状及び寸法の共通事項は,次による。
a) バルブの面間寸法は,JIS B 2002による。
b) バルブの口径は,JIS B 2001による。
c) フランジの各部寸法は,JIS B 2238 付表4-1,付表6,付表10及び付表11による。
d) 弁箱及びふたの最小肉厚は,表1.3のa又はa1とする。
表1.3 最小肉厚
単位mm
呼び圧力
呼び径 (A)
40
50
65
80
100
125
150
200
250
300
10K
a
−
5.6
5.6
5.9
6.4
7.1
7.1
8.1
8.6
9.6
a1
−
8.6
9.7
10.4
11.2
11.6
11.9
12.7
14.2
16.0
20K
a
4.8
6.3
6.5
7.2
7.8
8.7
9.6
11.2
12.6
14.1
a1
7.9
9.7
11.2
11.9
12.7
14.3
16.0
17.5
19.1
20.6
e) バルブの開閉は,ハンドル車の逆時計回りを“開き”,時計回りを“閉じ”とする。
f)
管と接続するフランジのガスケット座は,指定のない限り大平面座とする。
g) 弁箱のふたフランジは,丸形とするが,呼び径65以下で4本ボルトのものは,角形でもよい。
なお,呼び圧力10Kの仕切弁は,オーバル形としてもよい。
h) 弁箱とふたとの接合面は,はめ込み形とするが,溝形又はリングジョイント形としてもよい。
なお,呼び圧力10Kの仕切弁は,全面座にしてもよい。
i)
ふたボルトが受ける応力は,JIS B 8270に規定された値以下とする。
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j)
弁座面は,一体形,分離形の弁座又は肉盛溶接のいずれでもよい。ただし,使用状態に適したものと
する。
k) 弁体及び弁箱に弁座を取り付ける場合には,ねじ込み,溶接などによって取り付け,使用中に緩まな
いようにしなければならない。
l)
パッキン押さえは,パッキン押さえボルトの締付けに対して破損しないよう十分な強さをもつもので
なければならない。
m) 付帯接続は,附属書3による。
n) 構造,形状及び部品名称の一例を付表1に示す。
1.6.2
玉形弁及びアングル弁 玉形弁及びアングル弁の構造,形状及び寸法は,次による。
a) 弁座の形状は,平面,円すいなど使用状態に適したいずれでもよい。
b) 弁体と弁棒とは,弁押さえによって取り付け,互いに円滑に回転するが,弁体と弁押さえとは緩まな
い構造としなければならない。
c) ふた又はふたはめ輪と弁棒又は弁押さえには,それぞれ逆座を設けるのがよい。
d) 弁棒は,一体のものでなければならない。
e) 弁棒のねじは台形ねじとする。
f)
弁棒とねじはめ輪とのねじのはめあい長さは,弁棒径の1.5倍以上とするのがよい。
1.6.3
仕切弁 仕切弁の構造,形状及び寸法は,次による。
a) 弁箱補強のために,適切なリブを付けてもよい。
b) 弁箱と弁体には,適切なガイドを設けなければならない。
c)
弁体は,くさび形とする。
d) 弁体の弁座面の幅は,摩耗によって弁体の閉止位置が下がっても,弁箱の弁座面との接触面が保たれ
るような摩耗代をもたなければならない。
e) 弁棒とふた又はふたはめ輪には,それぞれ逆座を設けるのがよい。
f)
弁棒は,一体で,弁体との接続部は,T形又はぼたん形とする。
g) 弁棒の頂部は,弁座が摩耗して使用上許される最低位置に達しても,ヨークスリーブの頂面より下が
ってはならない。
h) 呼び径100以上のバルブのヨークスリーブは,ふたを弁箱から外さないでも取り外せる構造とするの
がよい。
i)
弁棒のねじは,台形ねじとする。
j)
弁棒とヨークスリーブとのねじのはめあい長さは,弁棒径の1.5倍以上とするのがよい。
k) ヨークスリーブとハンドル車との結合は,キー止め又は回り止めができる適切なはめ込みでなければ
ならない。
1.6.4
スイング逆止め弁 スイング逆止め弁の構造,形状は,次による。
a) 弁体は,弁箱又はふたに設けられたストッパの位置まで開き,逆流で容易に閉止する構造でなければ
ならない。
b) 弁体は,弁体と弁体ボルトとに分けてもよい。この場合には,弁体ボルトは,緩まない構造とする。
c) 弁体とアームとの接続部は,適切なすき間をもち,使用上外れない構造でなければならない。
d) 弁箱とアームとは,ヒンジピンで接続させ,円滑な回転ができる構造とする。ただし,他の適切な接
続方法を用いてもよい。
e) 弁箱のピン穴は,それぞれプラグをねじ込むか又は他の方法で密封しなければならない。ただし,ヒ
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ンジピンを一端から容易に取り外せる構造とした場合には,ピン穴は貫通していなくともよい。
f)
バルブのふたには,必要に応じアイボルトを取り付けるのがよい。
1.7
材料 バルブの材料は,次による。
a) 弁箱及びふたは,JIS G 5151のSCPH2とする。ただし,ふたは,SCPH2の同等品でもよい。
b) 弁体と弁体付き弁座及び弁箱と弁箱付き弁座とに分けた場合の弁体及び弁座の耐食性は,弁箱と同等
以上とする。
c) 一体形の弁体又は弁体付き弁座と弁箱付き弁座のそれぞれの弁座面は,用途に適した金属とし,表1.4
に示す組合せにするのがよい。
表1.4 弁座面の材料組合せ
組合せ
記号
弁座面
材料の種類
鋳造
鍛造
溶接
表面硬さ(HB最小)
a
13Cr鋼
JIS G 5121の
SCS1又はSCS2
JIS G 4303の
SUS403
SUS420J1
SUS420J2
SUS410
JIS Z 3221の
D410又は
JIS Z 3321の
Y410
250(1)
13Cr鋼
b(2)
13Cr鋼
JIS G 5121の
SCS1又はSCS2
JIS G 4303の
SUS403
SUS420J1
SUS420J2
SUS410
JIS Z 3221の
D410又は
JIS Z 3321の
Y410
250
Ni-Cu合金
−
JIS H 4553の
NCuB
JIS Z 3224の
DniCu-4
−
c
Co,Cr-W合金
−
−
JIS Z 3251の
DCoCrA
−
Co,Cr-W合金
d(2)
Co,Cr-W合金
−
−
JIS Z 3251の
DCoCrA
−
13Cr鋼
JIS G 5121の
SCS1又はSCS2
JIS G 4303の
SUS403
SUS420J1
SUS420J2
SUS410
JIS Z 3221の
D410又は
JIS Z 3321の
Y410
250
注(1) 13Cr鋼の組合せのとき,両者の差は,逆止め弁を除いてブリネル硬さで50以上とする。
(2) 二段に表示している材料の種類は,一方が弁体側弁座面,他方が弁箱側の弁座面を示す。その組合せはど
ちらでもよい。
d) 弁棒は,JIS G 4303のSUS403又はSUS410とする。
e) ふたボルトは,JIS G 4107のSNB7とする。ただし,流体の使用温度が,300℃以下の場合には,JIS B
4501のS35Cを使用することができる。
f)
その他の部品の材料は,製造業者の標準とする。
1.8
試験・検査
1.8.1
検査項目 バルブの検査項目は,次による。
a) 構造検査
b) 寸法検査
c) 外観検査
d) 材料検査
6
B 2071 : 2000
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e) 弁箱耐圧検査
f)
弁座漏れ検査
g) 表示検査
1.8.2
試験検査要領及び判定基準
a) 1.8.1のa)〜f)に示す検査は,JIS B 2003によって実施し,判定基準もこれによる。
なお,弁座漏れ試験の判定基準は,表1.5による。
表1.5 弁座の漏れ
弁種
レート
水圧による場合
空気圧による場合
玉形弁及びアングル弁
3
漏れがあってはならない。
漏れがあってはならない。
2(3)
漏れ量は,0.01mm3/s×呼び径を超えてはならな
い。
漏れ量は,大気圧において0.3mm3/s×呼び径
を超えてはならない。
仕切弁
3
漏れがあってはならない。
漏れがあってはならない。
1(3)
漏れ量は,0.1mm3/s×呼び径を超えてはならな
い。
漏れ量は,大気圧において30mm3/s×呼び径を
超えてはならない。
スイング逆止め弁
1
漏れ量は,0.1mm3/s×呼び径を超えてはならな
い。
漏れ量は,大気圧において30mm3/s×呼び径を
超えてはならない。
注(3) 使用上差し支えない場合に適用する。
備考 表のレートは,JIS B 2003による。
b) 1.8.1のg)に示す表示検査は,1.10に適合しなければならない。
1.9
製品の呼び方 バルブの呼び方は,規格番号又は弁箱材料を示す記号,肉厚を示す記号(4),呼び圧
力,呼び径及び弁種による。
注(4) aの肉厚はM,a1の肉厚はCとする。
例 呼び圧力10K,呼び径100A,仕切弁の場合
1) aの肉厚の場合
JIS B 2071-M-10K-100フランジ形仕切弁又はPH2-M-10K-100フランジ形仕切弁
2) a1の肉厚の場合
JIS B 2071-C-10K-100フランジ形仕切弁又はPH2-C-10K-100フランジ形仕切弁
1.10 表示
1.10.1 製品の表示
1.10.1.1 弁箱の表面 弁箱の表面に次の事項を明りょうに表示する。
a) 製造業者名又はその略号
b) 呼び圧力
c) 呼び径
d) 弁箱の材料を示す記号(5)
e) 流れ方向を示す矢印(仕切弁は除く。)
f)
溶解番号
g) 肉厚を示す記号(6)
注(5) 弁箱の材料を示す記号及びトリム材料を示す記号は,JIS B 2004による。
(6) 肉厚を示す記号は,銘板に表示してもよい。
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例
1.10.1.2 ハンドル車の表面 ハンドル車の表面にJIS B 2004によって表示する。
1.10.1.3 銘板 銘板には,トリム材料を示す記号(5)を表示する。
1.10.2 その他の表示 上記以外の表示を行う場合は,受渡当事者間の協議による。ただし,この場合は,
この章で規定する表示と紛らわしい表示を避けなければならない。
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付表1 バルブの構造及び形状
備考 図は,構造及び形状の一例を示すもので,特定のモデルを規定するものではない。
9
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第2章 一般工業用鋼製弁
2.1
適用範囲 この章は,一般分野に用いる鋼製弁(以下,バルブという。)について規定する。
2.1.1
バルブの種類は,呼び圧力,弁種及び呼び径の組合せによって,表2.1のとおりとする。
2.1.2
接続端形式は,フランジ形,突合せ溶接形,差込み溶接形及びねじ込み形(1)とする。
注(1) ISO 12149には規定されている。
2.1.3
ボンネッット形式は,ボルテッドボンネット,プレッシャーシールボンネット,溶接ボンネット,
スクリューボンネット及びボンネットレスとする。
2.1.4
バルブの特徴を次に示す。
a) 仕切弁
− 外ねじ式
− 内ねじ式(PN10〜PN40に限って,外ねじの代わりに)
− シングルジスク又はダブルジスク
− ウェッジシート又はパラレルシート
− 金属製又は非金属製のシート面
b) 玉形弁及びアングル弁
− 外ねじ式又は内ねじ式
− 弁棒上昇式
− 金属製又は非金属製のシート面
c)
逆止め弁
− スイング式弁体又はリフト式弁体
− 金属製又は非金属製のシート面
2.2
引用規格 次に掲げる規格は,この章に引用されることによって,この章の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 0203 管用テーパねじ
JIS B 2003 バルブの検査通則
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS B 2316 配管用鋼製差込み溶接式管継手
ISO 6708 Pipe components−Definition and selection of DN (nominal size)
ISO 7268 Pipe components−Definition of nominal pressure
ISO 12149 Bolted bonnet steel globe valves for general-purpose applications
1
0
B
2
0
7
1
:
2
0
0
0
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表2.1 種類
呼び径
DN
PN10, 16, 20, 25, 40
PN50
PN110
PN150
PN260
PN420
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
10
○
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−
15
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20
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25
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32
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40
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125
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200
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250
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300
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400
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450
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500
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−
600
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−
−
700
○
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−
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
800
○
−
○
○
−
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
900
○
−
○
○
−
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
1 000
○
−
−
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
備考1. 玉形弁には,アングル弁を含む。
2. ISO規格では,呼び径の範囲は文章で記述されているが,分かりやすくするために,表にまとめた。
11
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2.3
定義 この章には,ISO 6708に示されているDN呼び径及びISO 7268に示されているPN呼び圧力
が適用される。
2.4
圧力−温度基準
2.4.1 この章に適用する圧力−温度基準は,JIS B 2238附属書による。温度及び圧力の制限−例えば非金
属シート面及び特殊なトリム材料によって課せられる制限−は,弁に取り付ける銘板に表示する[2.8.6 c)
参照]。
備考1. 2.6.1によってJIS規格材料を使用したPN20及びPN50〜PN420のバルブの圧力−温度基準は,
附属書5表1の,そのJIS規格材料が含まれる材料グループ番号の圧力−温度基準とする。
2. 附属書5表1の材料グループ番号は,JIS B 2238附属書表D.2の材料グループ番号と同一で
ある。
2.4.2
圧力−温度基準に規定する温度は,バルブの耐圧部の温度である。一般に,この温度は,内部流体
の温度と同じである。内部流体の温度と異なる温度に対応する圧力−温度基準を使用することは,使用者
の責任である。
2.4.3
JIS B 2238附属書の圧力−温度基準表に規定する最低温度より低い温度の場合,使用圧力は,その
最低温度について規定されている基準を超えてはならない。最低温度より低い温度でバルブを使用するこ
とは,使用者の責任である。低温で多くの材料が延性と衝撃強さとを損なうことを考慮しなければならな
い。
2.5
設計
2.5.1
弁箱肉厚
2.5.1.1
最小肉厚 製作時点での弁箱最小肉厚tmは,次を満足しなければならない。
a) 弁箱最小肉厚tmは,2.5.1.3〜2.5.1.5に示されている場合を除いて,表2.2による。
b) 弁箱の最小肉厚の要求事項は,内面接液部から計測されたものに限り適用される。最小肉厚は,ライ
ナ,ライニング又はカートリッジは含んではならない。
c) 組立時の応力,閉止応力,応力集中及び円形以外の形状のために必要な付加肉厚は,これらの要素が
多岐にわたるので,個々の製造業者が決める。
2.5.1.2
内径 肉厚tmを決定する目的のための内径dは,次によらなければならない。
a) 内径dは,流路部の最小径とする。ただし,表2.3に示す基本内径の90%以上とする。
b) 差込み溶接端及びねじ込み端の場合は,差込み部,ねじ径及び関連する輪郭は内径dを決定するとき
には考慮する必要はない(2.5.2.3及び2.5.2.4参照)。
c) バルブを高圧系と低圧系との間に使用する特別な場合で一方の接続端が他の接続端よりも薄肉の管
(又は低い呼び圧力のフランジ)を指定されたとき,内径dは厚い方の管(又は高い呼び圧力のフラ
ンジ)の接続端を基本としなければならない。
d) 突合せ溶接開先部に関連する内径の局部的変化については,考慮する必要はない。しかし,2.5.1.4に
示す弁箱ネック部への近接の制限には注意しなければならない。弁箱流路又は流路の一部を形成する
ために,ライニング,ライナ又はカートリッジを使用する箇所では,内径dはそれらの厚さは含まな
い。
12
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2.5.1.3
突合せ接続端の形状 突合せ溶接端形弁における開先形状[2.5.2.2 b)参照]は,流路方向に沿っ
て測定して,弁箱ネック部の外表面からtmより近い範囲では,2.5.1.1に規定された値より弁箱肉厚を減少
させてはならない。開先への移行部分は,緩やかでなければならない。また,断面は,移行部分の全長に
わたって実質的に円形でなければならない。移行部分の領域では,鋭い不連続及び断面の急激な変化を避
けなければならない。ただし,溶接形又は一体形であっても,試験用カラー又はバンドは許容される。い
かなる場合でも,溶接端から1.33tmの距離の位置で077tmを下回ってはならない。
2.5.1.4
弁箱ネック部 弁箱ネック部の弁箱最小肉厚は,次を満足しなければならない。
a) 弁箱流路の外表面からネック部方向に沿って測定して
m
t
d
1.1
の範囲内は,弁箱ネック部は2.5.1.1
に規定されたとおり弁箱最小肉厚tmを維持しなければならない。ただし,dは,2.5.1.2に定義された
内径dである。
b) 弁箱流路の外表面から
mt
d・
1.1
の範囲を超える部分では,内径d'の直円筒の弁箱ネック部は最小局部
肉厚t'を満足しなければならない。ただし,t'は適用される呼び圧力基準を用いて,2d'/3に等しいd
の値に相当するtmの値として,必要ならば比例補間法を用いて決定する。
c) d'>1.5dの場合,弁箱ネック部の新たに決定される最小肉厚は,基準の値tmより大きくなる。そのよ
うな場合は,1.5dより大きな内径をもつ弁箱ネック部のすべてに,この大きいほうの肉厚としなけれ
ばならない。
2.5.1.5
局部部分 次の事項がすべて満足できる場合は,最小肉厚より薄い局部的領域が許容される。
a) 最小肉厚より薄い領域が直径
o
ot
d・
35
.0
以下の円で囲むことができる。
ここで,弁箱ネックに対しては,d0=d' 及びt0=t'(2.5.1.4参照)
その他のすべての局部部分に対しては,d0=d(2.5.1.2参照)及びt0=tm(2.5.1.1参照)とする。
b) 測定された肉厚が0.75t0以上である。
c) 囲み円が,
o
ot
d・
75
.1
以上の円弧間隔で互いに分離されている。
13
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2.2 弁箱最小肉厚 (tm)
内径
(d)
呼び圧力 PN
10
16
20
25
40
50
110
150
260
420
tm mm
10
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
3.3
−
−
−
11
−
−
−
−
−
−
−
3.8
4.6
6.3
13
3.0
3.0
3.0
3.0
3.1
3.1
3.4
4.1
4.8
6.9
14
−
−
−
−
−
−
−
4.1
5.1
7.4
16
−
−
−
−
−
−
−
4.3
5.6
7.9
18
−
−
−
−
−
−
−
4.6
5.8
8.4
19
3.0
3.0
3.1
3.3
3.5
3.8
4.1
5.1
6.1
8.9
22
−
−
−
−
−
−
−
5.6
6.6
9.9
25
4.0
4.0
4.1
4.2
4.6
4.8
4.8
6.4
7.1
11.2
28
−
−
−
−
−
−
−
6.4
7.8
12.7
32
4.5
4.5
4.8
4.8
4.8
4.8
4.8
6.6
8.6
13.5
35
−
−
−
−
−
−
−
7.1
9.6
14.5
38
4.5
4.5
4.8
4.8
4.8
4.8
5.6
7.4
9.9
15.8
47
−
−
−
−
−
−
−
7.9
11.2
19.0
50
5.0
5.5
5.6
5.7
6.1
6.4
6.4
−
−
−
51
−
−
−
−
−
−
−
7.9
11.7
20.1
57
−
−
−
−
−
−
−
8.6
12.7
22.4
64
5.0
5.5
5.6
5.8
6.6
6.4
7.1
9.1
14.2
24.1
70
−
−
−
−
−
−
−
9.9
15.7
26.4
73
−
−
−
−
−
−
−
10.4
16.0
27.7
76
5.0
5.5
5.6
5.8
6.6
7.1
7.9
10.7
16.8
29.0
89
−
−
−
−
−
−
−
11.9
19.0
32.8
92
−
−
−
−
−
−
−
12.2
19.0
34.0
98
−
−
−
−
−
−
−
12.7
20.6
36.1
100
6.0
6.0
6.4
6.6
7.3
7.8
9.6
−
−
−
102
−
−
−
−
−
−
−
13.0
21.1
37.3
111
−
−
−
−
−
−
−
14.2
23.1
40.4
121
−
−
−
−
−
−
−
15.0
24.9
43.7
125
6.3
6.5
7.1
7.2
8.1
9.6
11.2
−
−
−
127
−
−
−
−
−
−
−
16.0
25.9
46.0
136
−
−
−
−
−
−
−
16.8
27.7
49.0
146
−
−
−
−
−
−
−
18.3
29.5
52.3
150
6.5
7.0
7.1
7.5
8.8
9.6
12.7
−
−
−
152
−
−
−
−
−
−
−
18.8
30.7
54.6
178
−
−
−
−
−
−
−
21.1
35.8
63.8
184
−
−
−
−
−
−
−
21.8
36.6
65.8
190
−
−
−
−
−
−
−
22.4
37.6
67.6
200
7.0
8.0
8.1
8.6
10.2
11.2
15.8
23.4
39.4
70.6
203
−
−
−
−
−
−
−
23.6
40.4
71.9
219
−
−
−
−
−
−
−
25.4
42.9
77.0
222
−
−
−
−
−
−
−
25.6
43.7
229
−
−
−
−
−
−
−
26.2
44.7
238
−
−
−
−
−
−
−
26.9
46.5
241
−
−
−
−
−
−
−
27.7
47.0
14
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
内径
(d)
呼び圧力 PN
10
16
20
25
40
50
110
150
260
tm mm
248
−
−
−
−
−
−
−
28.4
48.3
250
7.5
8.5
8.6
9.3
11.4
12.7
19.0
−
−
254
−
−
−
−
−
−
−
28.7
49.3
263
−
−
−
−
−
−
−
30.0
50.8
276
−
−
−
−
−
−
−
31.5
53.3
279
−
−
−
−
−
−
−
31.5
53.8
282
−
−
−
−
−
−
−
31.8
54.6
289
−
−
−
−
−
−
−
32.8
55.6
298
−
−
−
−
−
−
−
33.8
57.6
300
8.5
9.5
9.6
10.4
12.7
14.2
23.1
−
−
305
−
−
−
−
−
−
−
34.3
58.7
311
−
−
−
−
−
−
−
35.0
59.9
325
−
−
−
−
−
−
24.6
−
−
327
−
−
−
−
−
−
−
36.6
62.7
330
−
−
−
−
−
−
−
37.1
63.5
333
−
−
−
−
−
−
−
37.3
64.0
335
9.0
10.0
10.4
11.3
14.0
15.8
−
−
−
337
−
−
−
−
−
−
−
37.6
64.5
343
−
−
−
−
−
−
−
38.4
65.8
356
−
−
−
−
−
−
−
39.6
68.3
371
−
−
−
−
−
−
−
41.4
71.4
375
−
−
−
−
−
−
27.7
41.6
71.6
378
−
−
−
−
−
−
−
41.9
72.1
381
−
−
−
−
−
−
−
42.4
73.2
385
9.6
11.0
11.2
12.7
15.4
17.5
−
−
−
387
−
−
−
−
−
−
−
42.9
73.9
400
−
−
−
−
−
−
−
44.4
76.2
406
−
−
−
−
−
−
−
45.0
77.7
416
−
−
−
−
−
−
−
46.0
79.2
419
−
−
−
−
−
−
−
46.2
79.8
420
−
−
−
−
−
−
31.0
−
−
430
10.0
11.5
11.9
13.0
16.6
19.0
−
−
−
432
−
−
−
−
−
−
−
47.2
82.3
438
−
−
−
−
−
−
−
48.3
83.3
444
−
−
−
−
−
−
−
48.5
84.6
448
−
−
−
−
−
−
−
49.3
85.1
457
−
−
−
−
−
−
−
49.8
86.9
464
−
−
−
−
−
−
−
51.0
88.1
465
−
−
−
−
−
−
34.0
−
−
479
−
−
−
−
−
−
−
52.6
90.9
483
−
−
−
−
−
−
−
52.6
91.7
485
10.5
12.5
12.8
14.5
18.3
20.6
−
−
−
489
−
−
−
−
−
−
−
53.3
92.7
498
−
−
−
−
−
−
−
54.6
94.5
508
−
−
−
−
−
−
−
55.1
−
511
−
−
−
−
−
−
−
55.9
−
517
−
−
−
−
−
−
−
56.6
−
527
−
−
−
−
−
−
−
57.6
−
15
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
内径
(d)
呼び圧力 PN
10
16
20
25
40
50
110
150
260
tm mm
533
−
−
−
−
−
−
−
57.9
−
540
−
−
−
−
−
−
−
−
−
559
−
−
−
−
−
−
−
−
−
560
−
−
−
−
−
−
40.4
−
−
575
−
−
−
−
−
−
−
−
−
578
−
−
−
−
−
−
−
−
−
584
−
−
−
−
−
−
−
−
−
585
11.5
14.0
14.4
16.3
21.3
23.9
−
−
−
591
−
−
−
−
−
−
−
−
−
603
−
−
−
−
−
−
−
−
−
610
−
−
−
−
−
−
−
−
−
616
−
−
−
−
−
−
−
−
−
625
−
−
−
−
−
−
−
−
−
635
−
−
−
−
−
−
−
−
−
641
−
−
−
−
−
−
−
−
−
648
−
−
−
−
−
−
−
−
−
660
−
−
−
−
−
−
−
−
−
667
−
−
−
−
−
−
−
−
−
670
−
−
−
−
−
−
−
−
−
685
−
−
−
−
24.3
27.2
−
−
−
686
−
−
−
−
−
−
−
−
−
690
12.5
15.5
16.0
18.2
−
−
−
−
−
692
−
−
−
−
−
−
−
−
−
695
−
−
−
−
−
−
−
−
−
711
−
−
−
−
−
−
−
−
−
718
−
−
−
−
−
−
−
−
−
737
−
−
−
−
−
−
−
−
−
743
−
−
−
−
−
−
−
−
−
762
−
−
−
−
−
−
787
−
−
−
−
−
−
790
−
−
−
−
27.3
30.5
795
14.0
17.0
17.6
20.1
−
−
813
−
−
−
−
−
−
838
−
−
−
−
−
−
864
−
−
−
−
−
−
885
−
−
−
−
30.4
33.8
889
−
−
−
−
−
−
895
15.5
18.5
19.2
22.0
−
−
914
−
−
−
−
−
−
940
−
−
−
−
−
−
965
−
−
−
−
−
−
985
−
−
−
−
33.5
37.2
990
17.0
20.0
20.8
23.9
−
−
991
−
−
−
−
−
−
備考1. 内径dの定義は,2.5.1.2を参照。
2. 内径が表中の中間にある場合は,比例補間法によって肉厚を算出することができる。
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表2.3 基本内径 (d)
呼び径
DN
呼び圧力 PN
10
16
20
25
40
50
110
150
260
420
d mm
10
10
10
10
10
10
10
10
−
−
−
15
13
13
13
13
13
13
13
13
13
11
20
19
19
19
19
19
19
19
18
18
14
25
25
25
25
25
25
25
25
22
22
19
32
32
32
32
32
32
32
32
28
28
25
40
38
38
38
38
38
38
38
35
35
28
50
50
50
50
50
50
50
50
47
47
38
65
64
64
64
64
64
64
64
57
57
47
80
76
76
76
76
76
76
76
73
70
57
100
100
100
100
100
100
100
100
98
92
73
125
125
125
125
125
125
125
125
121
111
92
150
150
150
150
150
150
150
150
146
136
111
200
200
200
200
200
200
200
200
190
178
146
250
250
250
250
250
250
250
250
238
222
184
300
300
300
300
300
300
300
300
282
263
219
350
335
335
335
335
335
335
325
311
289
−
400
385
385
385
385
385
385
375
356
330
−
450
430
430
430
430
430
430
420
400
371
−
500
485
485
485
485
485
485
465
444
416
−
600
585
585
585
585
585
585
560
533
498
−
700
690
690
690
690
685
685
−
−
−
−
800
795
795
795
795
790
790
−
−
−
−
900
895
895
895
895
885
885
−
−
−
−
1 000
990
990
990
990
985
985
−
−
−
−
2.5.1.6
2.5.1.1〜2.5.1.5で使用された用語は,附属書1に図示されている。
2.5.2
弁箱寸法
2.5.2.1
フランジ形弁
a) フランジ形弁の面間寸法は,購入仕様書に明記されていない限り,附属書2による。
b) 弁箱の配管との接続フランジは,JIS B 2238附属書の要件に従わなければならない。
c) 接続フランジは,弁箱と一体で製造する。ただし,認定された溶接施工要領書を用いて有資格の溶接
技能者によって,接続フランジを溶接で取り付けることができる。また,すべての使用条件に適する
ように,該当する材料規格に従って,熱処理を実施する。
2.5.2.2
突合せ溶接形弁
a) 突合せ溶接形の面間寸法は,購入仕様書に明記されていない限り,附属書2による。
備考1. すべてのボンネット形式に適用できるレギュラーパターンを附属書2表3に規定する。
2. プレッシャーシールボンネット形弁又はフランジレスボンネット形弁だけに適用できるショ
ートパターンを附属書2表4に規定する。
b) 突合せ溶接端は,購入仕様書に明記されていない限り,附属書3による。
2.5.2.3
差込み溶接形弁(1)
注(1) ISO 12149には規定されている。
a) 差込み溶接形弁の面間寸法は,製造業者の仕様による。
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b) 差込み部の内径,深さ及び厚さは,購入仕様書に明記されていない限り,JIS B 2316による。
2.5.2.4
ねじ込み形弁(1)
注(1) ISO 12149には規定されている。
a) ねじ込み形弁の面間寸法は,製造業者の仕様による。
b) ねじ込み部の最小厚さは,表2.4による。
c) ねじ込み部のねじは,購入仕様書に明記されていない限り,JIS B 0203による。
表2.4 ねじ込み部の最小厚さ (c)
単位mm
呼び径
DN
PN10〜50
PN110
PN150
PN260
PN420
10
3.0
3.6
4.3
4.3
7.1
15
3.3
4.1
5.3
5.3
8.1
20
3.6
4.3
6.1
6.1
8.6
25
3.8
5.1
6.8
6.8
9.9
32
3.8
5.3
7.1
8.1
11.7
40
4.1
5.6
7.9
8.9
13.0
50
4.6
6.1
9.6
10.7
15.7
65
5.6
7.6
10.4
12.4
18.5
2.5.3
付帯接続 付帯接続は,附属書3による。
2.5.4
操作
2.5.4.1
購入仕様書に明記されていない限り,バルブはハンドル車付きで供給されなければならない。バ
ルブは,ハンドル車を時計方向(右回し)に回すことによって閉止される。
2.5.4.2
チェーンホイール,ギヤ操作機及びその他の駆動装置による操作が要求された場合には,購入者
は用途に応じて次の事項を明示する。
− チェーンホイール操作の場合には,チェーンホイールの中心線からチェーンループの底までの寸法
− 平歯車,かさ歯車及び配管軸との相対的なギヤ操作の位置
− 電動,油圧,空気圧及びその他の駆動装置
− 最高使用温度及びバルブにかかる最大差圧
− 動力源(駆動装置の)
2.6
材料
2.6.1
構成要素の材料は,表2.5による。
2.6.2
トリム
2.6.2.1
トリムは,次の要素で構成される。
a) 弁棒(内ねじ式弁の弁棒の推力カラーは,弁棒と同一材料でなければならない。)
b) 弁体付き弁座面
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c) 弁箱付き弁座面
d) ヒンジピン
2.6.2.2
標準トリム材料は,表2.6による。
2.6.3
補修 バルブの耐圧部で,製造過程及び試験のときに現れた鋳造又は鍛造の欠陥は,鋳造品又は鍛
造品に関する最も新しい規格で認められている方法で補修してもよい。
2.7
試験・検査
2.7.1
すべてのバルブは,JIS B 2003の要件によって圧力試験を行わなければならない。ただし,20℃に
おける最高許容圧力の1.5倍以上の圧力による弁箱耐圧試験は,すべてのバルブについて行わなければな
らない。
なお,弁座漏れ試験の判定基準は,表1.5による。
2.7.2
表2.7に示された事項は,製造業者が,すべてのバルブについて確認しなければならない。
表2.5 構成要素の材料
構成要素
材料
弁箱及びふた
JIS B 2238附属書Dに掲げる材料又はこれと同等以上の材料
なお,PN20及びPN50〜PN420のバルブの場合は,附属書5表1のJIS規格材料を使用してもよ
い(附属書5表1の材料グループ番号は,JIS B 2238附属書D.2の材料グループ番号と同一であ
る。)。
ソフトシート
弁体内の保持用リングは,弁体と同等以上の材料
保持用のボルト・ナットは,18-8ステンレス鋼又は同等以上の材料
弁体
少なくとも弁箱材料の耐食性と同等の耐食性をもつ鋼
付帯接続及びプラグ
弁箱と同等以上の材料
ふたと分離したヨーク
炭素鋼又はふたと同じ材料
ハンドル車
鋼,可鍛鋳鉄又は球状黒鉛鋳鉄
ハンドル押さえ用ナット
銅合金,鋼,可鍛鋳鉄又は球状黒鉛鋳鉄
ヨークスリーブ及びねじはめ輪
銅合金,可鍛鋳鉄,球状黒鉛鋳鉄,オーステナイト鋳鉄(ダクタイル−ニレジスト)又はステン
レス鋼
銘板
耐食材料の留め具又は溶接によってバルブに取り付けられる耐食材料
プラグ(逆止め弁)
弁箱と同等以上の材料
表2.6 標準トリム材料
位置
材料の種類
最小ブリネル硬さ HB
材料の説明
弁棒
ヒンジピン
CrNi
クロム・ニッケル合金
13Cr
クロムが最小11.5%の鋼
NiCu
ニッケル・銅合金
弁座面(2)
13Cr
250(3)
クロムが最小11.5%の鋼
HF
350
HF−表面硬化用合金
NiCu
ニッケル・銅合金
CrNi
クロム・ニッケル合金
注(2) 弁箱側と弁体側との材料の組合せは,任意とする。
(3) 13Cr鋼の組合せのとき,両者の差は,逆止め弁を除いてブリネル硬さ
50以上とする。
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表2.7 検査項目
項目
内容
1.
形式及びトリム
納入弁は発注書及び製造業者の仕様による。
形式,トリム,附属品(例:ハンドル車)及び発注書の他の項目(例:閉止弁体)
を目視で確認する。
2.
表示
表示は2.8による。
表示が完全であり,かつ,明りょうであることを目視で確認する。
3.
表面の状態
コーティング又は塗装を行う前に,バルブの安全性及び機能に影響するような欠
陥が表面にないことを確認するため目視で確認する。
4.
コーティング
(保護コーティングが明記されている場合)
明記されたコーティングが施工されていることを目視で確認する。
5.
作動
バルブが適切に開閉することを確認する。
2.8
表示
2.8.1
明りょうさ この章に従って製造されたそれぞれのバルブの表示は,明りょうになされなければな
らない。
2.8.2
弁箱表示 弁箱表示は,2.8.3を条件として,次のとおりとする。
a) 製造業者名又はその略号
b) 弁箱材料
c) 呼び圧力
d) 呼び径
e) 公的認定機関によって,認定されている場合は,その認定コード
f)
流れ方向を示す矢印(流れ方向がどちらでもよい仕切弁は,除く。)
2.8.3
弁箱表示の省略 DN50より小さいバルブの場合,弁箱の大きさ又は形状が要求されている表示を
すべて含むことが不可能ならば,一つ以上を,それらが銘板に表示されることを条件として,省略するこ
とができる。省略する順序は次のとおりとする。
a) 流れ方向を示す矢印
b) 呼び径
c) 呼び圧力
d) 弁箱材料
2.8.4
リングジョイント溝付きの接続フランジの表示 リングジョイント接続フランジには,対応するリ
ングジョイントのガスケット番号(例 R25)を表示する。この識別は,両方の接続フランジ外周に行う。
リングジョイントのガスケット番号は,JIS B 2238附属書による。
2.8.5
ハンドル車又は銘板には,開方向を示す文字(開,OPEN又はO)と矢印を表示する。
2.8.6
銘板 次の表示事項を含む銘板を,バルブに確実に取り付ける。
a) トリム材料 ただし,表2.6の適切な記号を使用して,次の順序で示さなければならない。
1) 弁棒又はヒンジピン
2) 弁体付き弁座面
3) 弁箱付き弁座面
例
弁棒又はヒンジピン
CR13
弁体付き弁座面
HF
弁箱付き弁座面
CR13
20
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又は,
CR13 HF CR13
又は,
CR13
HF
CR13
b) JIS規格番号
例 JIS B 2071-2(4)
注(4) JIS B 2071 第2章適用弁を示す。
c) バルブに使用制限がある場合は,その圧力,温度又はその他の制限
2.8.7
付加表示 この章に明記されているいずれの表示とも矛盾しない限り,製造業者の任意によって表
示を付加することができる。
2.9
発送準備(1)
注(1) ISO 12149には規定されている。
2.9.1
試験完了後,バルブは,乾燥しなければならない。
2.9.2
購入仕様書に特に明示していない場合は,バルブは,全閉状態で発送しなければならない。ただし,
ソフトシートの場合は,わずかに開いた状態でもよい。
2.9.3
購入者から指示ある場合,弁箱の接続フランジは,木製,プラスチック製又は金属製カバーで覆わ
なければならない。カバーは,フランジガスケット面全体を覆わなければならない。
2.9.4
突合せ溶接端は,木製,プラスチック製又は金属製カバーで覆わなければならない。
2.9.5
ねじ込み端及び差込み溶接端は,プラスチック製保護具で栓をしなければならない。
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第3章 石油及び天然ガス工業用ボルテッドボンネット鋼製弁
3.1
適用範囲 この章は,石油精製及び関連する分野で要求されるエロージョン,コロージョン又は使
用条件から,フルポートの口径寸法及び厚い肉厚を必要とするボルテッドボンネット鋼製弁(以下,バル
ブという。)について規定する。
備考 圧力は,すべてゲージ圧とする。
3.1.1
バルブの種類は,呼び圧力,弁種及び呼び径の組合せによって,表3.1のとおりとする。
22
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表3.1 種類
呼び圧力
クラス
PN
弁種
管との接続
呼び径 NPS
DN
25
32
40
50
(65) 80 100 150 200 250 300 350 400 450 500 600
1
4
1
1
2
1
1
2
2
1
2
3
4
6
8
10
12
14
16
18
20
24
150
20
仕切弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
玉形弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
300
50
仕切弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
玉形弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
600
110
仕切弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
玉形弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
900
150
仕切弁
フランジ形
この呼び径は,PN260, ク
ラス1 500を使用する。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
玉形弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
500
1
260
仕切弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
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○
○
○
○
○
○
玉形弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
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○
○
−
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
500
2
420
仕切弁
フランジ形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
突合せ溶接形
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
玉形弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
逆止め弁
フランジ形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
突合せ溶接形
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
備考 括弧を付けた呼び径は,なるべく使わないほうがよい。
23
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.1.2
バルブの特徴を次に示す。
a) 仕切弁
− ボルテッドボンネット
− 外ねじ式
− 弁棒上昇式
− 非上昇式ハンドル車
− ソリッドジスク,フレキシブルジスク,スプリットジスク又はダブルジスク
− 金属製シート面
− フランジ形又は突合せ溶接形
b) 玉形弁
− ボルテッドボンネット
− 外ねじ式
− 弁棒上昇式
− 上昇又は非上昇式ハンドル車
− プラグ,ボール又はフラット座ジスク
−
金属製シート面
−
フランジ形又は突合せ溶接形
c)
逆止め弁
− ボルテッドカバー
− スイング式ジスク
− 金属製シート面
− フランジ形又は突合せ溶接形
3.2
引用規格 次に掲げる規格は,この章に引用されることによって,この章の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2003 バルブの検査通則
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4107 高温用合金鋼ボルト材
JPI-7S-15 石油工業用フランジ
ISO 6708 Pipe components−Definition and selection of DN (nominal size)
ISO 7268 Pipe components−Definition of nominal pressure
ASME B1.1 Unified inch screw threads (UN and UNR thread form)
ASME/ANSI B1.12 Screw threads−Class 5 interference−Fit thread
ASME B16.5 Pipe flanges and flanged fittings
ASME B16.34 Valves−Flanged, threaded and welding end
ASME/ANSI B18.2.2 Square and hex nuts (inch series)
ASTM A193/193M Standard specification for alloy-steel and stainless steel bolting materials for
high-temperature service
ASTM A194/A194M Standard specification for carbon and alloy steel nuts for bolts for high-pressure and
high-temperature service
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B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
ASTM A307 Standard specification for carbon steel bolts and studs, 60 000 psi tensile strength
3.3
定義 この章には,ISO 6708に規定されているDN呼び径及びISO 7268に規定されているPN呼び
圧力を適用する。また,他の選択として,ASME B16.34に規定されているNPSの呼び径及びクラスの呼
び圧力を適用する。
3.4
圧力−温度基準
3.4.1
この章に適用する圧力−温度基準は,JIS B 2238附属書による。温度及び圧力の制限−例えば特殊
なトリム材料によって課される制限−は,バルブに取り付ける銘板に表示する[3.8.5 e)及びf)参照]。
備考1. JIS規格材料を使用した場合の圧力−温度基準は,JIS B 2238附属書表D.2に規定された材料
を使用した場合と同等に扱ってよい。
2. 附属書5表1の材料グループ番号は,JIS B 2238附属書表D.2の材料グループ番号と同一で
ある。
3.4.2
圧力−温度基準に対応して示されている温度は,バルブの耐圧部の温度である。一般に,この温度
は,内部流体の温度と同じである。内部流体の温度と異なる温度に対応する圧力−温度基準を使用するこ
とは,使用者の責任である。
3.4.3
JIS B 2238附属書の圧力−温度基準表に規定する最低温度より低い温度の場合,使用圧力は,その
最低温度について規定されている基準を超えてはならない。最低温度より低い温度でバルブを使用するこ
とは,使用者の責任である。低温で多くの材料が延性と衝撃強さとを損なうことを考慮しなければならな
い。
3.5
設計
3.5.1
共通項目
3.5.1.1
弁箱及びふたの最小肉厚
a) 弁箱の構成と名称は,附属書1による。
b) 弁箱及びふたの最小肉厚は,表3.2による。ただし,ふたネック部の最小肉厚は,表3.3に規定する。
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表3.2 弁箱及びふたの最小肉厚 (tm)
呼び径
DN
PN
呼び径
NPS
20
50
110
150
260
420
クラス
150
300
600
900
1 500
2 500
最小肉厚mm
25
6.4
6.4
7.9
12.7
12.7
15.0
1
32
6.4
6.4
8.6
14.2
14.2
17.5
4
11
40
6.4
7.9
9.4
15.0
15.0
19.1
2
11
50
8.6
9.7
11.2
19.1
19.1
22.4
2
65
9.7
11.2
11.9
22.4
22.4
25.4
2
1
2
80
10.4
11.9
12.7
19.1
23.9
30.2
3
100
11.2
12.7
16.0
21.3
28.7
35.8
4
150
11.9
16.0
19.1
26.2
38.1
48.5
6
200
12.7
17.5
25.4
31.8
47.8
62.0
8
250
14.2
19.1
28.7
36.6
57.2
67.6
10
300
16.0
20.6
31.8
42.2
66.8
86.6
12
350
16.8
22.4
35.1
46.0
69.9
−
14
400
17.5
23.9
38.1
52.3
79.5
−
16
450
18.3
25.4
41.4
57.2
88.9
−
18
500
19.1
26.9
44.5
63.5
98.6
−
20
600
20.6
30.2
50.8
73.2
114.3
−
24
c) 突合せ溶接形弁の開先肉厚は,上記適用から除外する。
d) 組立時の応力,閉止応力,応力集中,円形以外の形状などのために必要な付加肉厚は,これらの要素
が多岐にわたるので,個々の製造業者が決めなければならない。
e) 突合せ溶接形弁における開先形状は,流路方向に沿って測定して,弁箱ネック部の外表面から最小肉
厚tmより近い範囲では,表3.1に示された値より弁箱肉厚を減少させてはならない。開先への移行部
分は,緩やかでなければならない。また,断面は,移行部分の全長にわたって実質的に円形でなけれ
ばならない。移行部分の領域では,鋭い不連続及び断面の急激な変化を避けなければならない。ただ
し,溶接形又は一体形の試験用カラー又はバンドは,許容される。いかなる場合でも,溶接端から1.33tm
の距離の位置で0.77tmを下回ってはならない。
f)
ふたネック部の最小肉厚は,パッキン室内径に基づいて決定され,表3.3による。
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表3.3 ふたネック部の最小肉厚
パッキン
室内径
mm
PN
20
50
110
150
260
420
クラス
150
300
600
900
1 500
2 500
最小肉厚 mm
15
2.8
3.0
3.6
4.2
5.3
7.6
16
2.8
3.1
3.6
4.4
5.6
7.9
17
2.8
3.2
3.7
4.5
5.8
8.2
18
2.9
3.5
3.9
4.7
5.9
8.5
19
3.0
3.8
4.1
5.1
6.1
8.9
20
3.3
4.0
4.2
5.2
6.3
9.2
25
4.0
4.8
4.8
6.3
7.1
11.0
30
4.6
4.8
4.8
6.5
8.2
13.1
35
4.8
4.8
5.1
7.1
9.7
14.6
40
4.9
5.0
5.7
7.5
10.2
16.4
50
5.5
6.2
6.3
7.9
11.6
19.8
60
5.6
6.4
6.8
8.9
13.4
23.2
70
5.6
6.9
7.4
9.9
15.8
26.5
80
5.8
7.2
8.1
11.0
17.4
30.1
90
6.4
7.4
8.8
12.0
19.1
33.2
100
6.4
7.7
9.5
12.8
20.8
36.7
110
6.4
8.1
10.3
14.1
22.9
40.1
120
6.6
8.6
10.9
14.9
24.8
43.5
130
7.1
8.8
11.3
16.2
26.5
46.9
140
7.1
9.2
12.0
17.3
28.3
50.2
3.5.1.2
管との接続
a) フランジ形
1) PN20〜420のフランジは,JIS B 2238附属書の該当するフランジの要求事項による。ただし,クラ
ス表示のバルブは,ASME B16.5(又はJPI-7S-15)によってインチボルト用の穴にする。特に指示
のない場合は,平面座とする。
2) フランジは,鋳造又は鍛造によって,弁箱と一体に成形しなければならない。ただし,購入者によ
る明確な記述がある場合は,認定された溶接施工要領書を用いて有資格の溶接技能者によって,鍛
造フランジを溶接にて取り付けてもよい。溶接でフランジを取り付ける場合は,すべて突合せ溶接
とする。また,すべての使用条件に適するように,該当する材料規格によって,熱処理を実施する。
b) 溶接形 突合せ溶接端は,特に購入仕様書に明記されない場合は,附属書3による。
3.5.1.3
口径 口径は,表3.4による。
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表3.4 口径
呼び径
DN
PN
呼び径
NPS
20
50
110
150
260
420
クラス
150
300
600
900
1 500
2 500
最小口径 mm
25
25
25
25
22
22
19
1
32
31
31
31
28
28
25
4
11
40
38
38
38
34
34
28
2
11
50
50
50
50
47
47
38
2
65
63
63
63
57
57
47
2
1
2
80
76
76
76
72
69
57
3
100
100
100
100
98
91
72
4
150
150
150
150
146
136
110
6
200
200
200
199
190
177
146
8
250
250
250
247
237
222
184
10
300
300
300
298
282
263
218
12
350
336
336
326
311
288
241
14
400
387
387
374
355
330
276
16
450
438
431
419
400
371
311
18
500
488
482
463
444
415
342
20
600
590
584
558
533
498
412
24
3.5.1.4
弁箱付き弁座
a) 弁箱付き弁座の内径は,表3.4の口径の寸法を下回ってはならない。ただし,ねじ込み弁座の組立用
突起部は,内径寸法に含めなくてもよい。
b) オーステナイト系ステンレス鋼バルブの弁座は,弁箱と一体でもよい。オーステナイト系ステンレス
鋼又は硬化肉盛用材料を弁箱付き弁座に用いる場合,弁箱に直接溶接肉盛してもよい。それ以外の場
合は,呼び径50以下で,ロール式又はプレス式リングを用いる場合を除いて,ねじ込み又は溶接式の
底当て又は肩当て式の分離形弁座を設けなければならない。
図3.1 弁箱付き弁座
c) 弁箱付き弁座の表面には,内外周ともに,鋭角部があってはならない。
d) 弁座をねじ込むときには,シール材又はグリースを使用してはならない。ただし,はめ合うねじ面の
かじり付きを防止するために,灯油よりも粘度の低い潤滑油をわずかに使用してもよい。
3.5.1.5
ふた
a) ふたの弁棒用穴の直径は,弁棒の案内とパッキンのはみ出しとを考慮して決める。
b) ふたには,次のいずれかの方法で,弁棒との間に,円すい形の逆座を設ける。
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− ふたはめ輪
− オーステナイト系ステンレス鋼バルブの場合は,一体形でもよい。
− 最小厚さ1.6mmのオーステナイト系ステンレス鋼又は,硬化肉盛溶接
c) ふたは,3.5.1.2a)に準拠して,一体形の鋳造又は鍛造とする。
d) パッキン押さえボルトは,すみ肉溶接による取付け又は植込みピンを溶接するなどして,ふた又はヨ
ークへ固定してはならない。パッキン押さえボルトが外れない設計でも,パッキンを交換するのを妨
げない構造であればよい。
図3.2 パッキン押さえボルト構造例
3.5.1.6
弁箱とふたとの結合
a) 弁箱とふたとの結合は,フランジ形で,ガスケットを使用する。
b) PN20のバルブの場合には,弁箱とふたとの結合は,JIS B 2238附属書に規定する次のタイプの中のい
ずれかとする。
図3.3 弁箱とふたとの結合のタイプ
c) 呼び圧力PN20を超えるバルブの弁箱とふたとの結合は,3.5.1.6 b)のタイプB〜F又はタイプJとする。
d) ふたフランジガスケットは,−29℃〜538℃の温度範囲に適する次の中のいずれかとする。
− 金属一体形の波形又は平板
− メタルジャケット形の波形又は平板
− メタルリングジョイント
− うず巻形ガスケット(センタリング/圧縮リング付)
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− 圧縮調整式弁箱・ふた結合設計用のうず巻形ガスケット
e) 呼び圧力PN20は,次のガスケットを使用してもよい。
− ステンレス金属で強化した膨張黒鉛シート
f)
PN20のバルブ及び呼び径65以下のバルブを除き弁箱とふたとの結合フランジは,円形とする。
g) 弁箱及びふたのフランジのナットしゅう動面は,フランジ面との平行度を1°以内とする。そのため
の座ぐり又は背面仕上げは,JIS B 2238附属書による。弁箱とふたの結合は,4本以上の通しボルト
で行う。PN又は呼びクラスにかかわらず,それぞれのバルブのサイズにおけるボルトの最小呼び径
は,次による。
M10又は3/8
25≦DN≦65
(1≦NPS≦2−1/2)
M12又は1/2
80≦DN≦200
(3≦NPS≦8)
M16又は5/8
250≦DN
(10≦NPS)
h) バルブのふたボルトは,最低条件として,次のボルト横断面積の要求事項を満足しなければならない。
k (PN) Ag/Ab≦11.25Sb≦1 552
ここに,
Sb= 38℃におけるボルトの許容応力 (MPa)
(138MPa以上のときは,138MPaとする。)
PN= 呼び圧力
Ag= ガスケットの有効径に囲まれた部分の面積
リングジョイントの場合には,リングの中心径で囲まれた部
分の面積 (mm2)
Ab= 全ボルト有効断面積 (mm2)
k=有効係数,次の値による
k=1.25 PN20のとき
k=1.00 PN50のとき
k=0.91 PN110のとき
k=1.00 PN150のとき
k=0.97 PN260のとき
k=1.00 PN420のとき
i)
組立時,すべてのガスケット接触面に,高粘度の油,グリース及びシール材を使用してはならない。
ガスケットを適切に組み込むための補助として必要であるならば,灯油よりも粘度の低い潤滑油を薄
く塗布してもよい。
3.5.1.7
弁棒
a) 弁棒最小径は,表3.5による。
弁棒最小径は,パッキン部の弁棒径及び台形ねじの外径に適用する。
30
B 2071 : 2000
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表3.5 弁棒最小径
呼び径
DN
PN
呼び径
NPS
20
50
110
150
250
420
クラス
150
300
600
900
1 500
2 500
弁棒最小径 mm
仕切弁
玉形弁
仕切弁
玉形弁
仕切弁
玉形弁
仕切弁
玉形弁
仕切弁
玉形弁
仕切弁
玉形弁
25
15.59
−
15.59
−
15.59
−
18.77
−
18.77
−
18.77
−
1
32
15.59
15.59
15.59
18.77
18.77
18.77
4
1
1
40
17.17
19.67
18.77
19.67
18.77
※
21.87
※
21.87
※
21.87
※
2
1
1
50
18.77
19.67
18.77
19.67
18.77
25.04
25.04
25.04
2
65
18.77
19.67
18.77
23.64
21.87
28.22
28.22
28.22
2
1
2
80
21.87
23.64
21.87
25.62
25.04
28.22
31.39
31.39
3
100
25.04
25.62
25.04
31.57
28.22
31.39
34.47
34.47
4
150
28.22
31.57
31.39
45.34
37.62
40.77
43.84
46.94
6
200
31.39
37.52
34.47
51.24
40.77
46.94
53.49
59.79
8
250
34.47
※
37.62
※
46.94
53.49
62.99
72.49
10
300
37.62
40.77
50.14
56.69
69.39
82.09
12
350
40.77
43.84
−
56.69
−
59.79
75.69
−
−
14
400
43.84
46.94
59.79
62.99
−
75.69
−
−
16
450
46.94
−
50.14
62.99
75.69
−
−
18
500
50.14
53.49
69.39
−
−
−
20
600
56.69
62.99
75.69
−
−
−
24
※最小弁棒径は,規定しない。ただし次式を満足しなければならない。
1
1
2
K
πS
F
dr
+
×
=
ここに,
dr: 弁棒ねじの谷の最小径 (mm)
F: 弁棒必要荷重 (N)
S: 材料の許容応力 (N/mm2)
K1: 係数で次式による。
2
tan
4
1
1
+
+
φ
β
=
K
ここに,
β: 弁棒ねじのリード角(度)
φ: 摩擦角(度)
b) 弁棒の片側は,弁体と結合し,他の側は台形ねじとする。
c) 溶接構造の弁棒は,認められない。
d) バルブ使用中に,弁棒が弁体から外れない構造とする。
e) 弁棒の設計は,バルブに圧力が加わり,弁棒に軸力が作用している状態で,弁棒の弁体との結合部及
び弁内部のその他の部分の強度が,作動用の台形ねじの谷径の強度以上となるようにする。
f)
一体形の弁棒は,弁体が全開のときに,ふたに設けた逆座との間で,流体を封止するための円すい形
又は球形の逆座をもつ構造とする。弁棒とふたの逆座は,この章の要求事項であるが,圧力下でのパ
ッキンの補充又は交換を,製造業者が推奨するという意味ではない。
31
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3.5.1.8
パッキン及びパッキン室
a) パッキンは,断面が正方形又は長方形とする。パッキンの径方向の呼び幅は,次による。
弁棒
パッキン
呼び径
呼び幅
d mm
w mm
15<d≦27
6.4
27<d≦37
7.9
37<d≦49
9.5
49<d≦56
11.1
56<d≦74
12.7
74<d
14.3
b) パッキン室の呼び深さは,圧縮前のパッキンの5巻以上とする。
c) パッキン室の呼び内径は,弁棒呼び径と,パッキン呼び幅の2倍と,0.8mmを加えたもの,すなわち
(d+2w+0.8) とする。
d) パッキンを圧縮するために,パッキン押さえ輪と分離形のパッキン押さえがなければならない。
パッキン押さえ輪の上端部の外周部にはパッキン室の内径より大きな径のつばを設け,パッキン押
さえ輪がパッキン室に完全に入り込まないようにする。パッキン押さえは,パッキン押さえボルトが
通るための穴が二つなければならない。パッキン押さえボルト用開口溝(引っ掛け式パッキン押さえ
ボルト)は,用いてはならない。
e) 製造業者は,選んだパッキンで38℃における最高許容圧力で漏れが生じない技術を確立する責任があ
る。
3.5.1.9
ボルト・ナット
a) 弁箱とふたとの接続ボルトは,全ねじ通しボルトとし,ナットは,ASME/ANSI B18.2.2に規定のヘビ
ー系,半仕上げの六角ナットとする。
b) ヨークボルトは,全ねじ通しボルト又は六角頭付きボルトとし,ナットは,六角ナットとする。
c) パッキン押さえボルトは,丁番形アイボルト,頭付きボルト,通しボルト又は植込みボルトとし,ナ
ットは,六角ナットとする。
d) 25mm以下のボルトは,並目ねじ (UNC) 又はこれに相当するメートルねじとする。25mmを超えるね
じは,8山系 (8UN) 又はこれに相当するメートルねじとする。ボルトのねじは,ASME B1.1のクラ
ス2Aとし,ナットのねじは,クラス2Bとする。グランドボルトに植込みボルトを使用する場合の植
込み側のねじは,ASME/ANSI B1.12のクラス5とする。
3.5.1.10 操作
a) 購入仕様書に明記されていない限り,バルブは,ハンドル車付きで供給されなければならない。また,
バルブは,ハンドル車を時計方向(右回し)に回すことによって閉止される。
b) ハンドル車は,最大6スポークの,スポークリムタイプとする。
c) ハンドル車には“開”文字と開方向を示す矢印を表示する。ただし,ハンドル車が小さくてそのよう
な表示ができない場合にはこの限りでない。
d) 仕切弁のハンドル車は,ねじ式のハンドルナットでヨークスリーブに固定する。
e) チェーンホイール,ギヤ操作機その他の駆動装置による操作が要求された場合には,購入者は適用に
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応じて次の事項を明示する。
− チェーンホイール操作の場合には,チェーンホイールの中心線からチェーンループの底までの寸
法
− 平歯車,かさ歯車及び配管軸との相対的なギヤ操作の位置
− 電動,油圧,空気圧及びその他の駆動装置
− 最高使用温度及びバルブにかかる最大差圧
− 動力源(駆動装置の)
3.5.1.11 付帯接続 付帯接続は,附属書3による。
3.5.2
仕切弁
3.5.2.1
弁体
a) 特に購入者の指示がない場合,弁体は,ソリッド又はフレキシブルの一体くさび形とする。バルブが
全開のとき,弁体が口径内に残ってはならない。
b) 購入者の要求がある場合,スプリットジスク又はダブルジスクを使用してもよい。スプリットジスク
は,閉止のとき,弁箱の弁座に順応する独立した二つの弁体からなる構造とする。ダブルジスクの弁
体は,閉止のとき,弁箱の弁座を押し付けるように広がる構造とする。
図3.4 弁体形状例
c) バルブは,配管された方向とは無関係に,すべての部品が正しく機能するように設計しなければなら
ない。
d) 弁体と弁箱には,ガイドを設ける。また,弁座の摩耗をできるだけ少なくし,すべての配管方向に対
して弁体と弁棒が,外れないように設計しなければならない。弁箱と弁体の設計は,腐食,侵食及び
すり傷などが原因で生じる摩耗を考慮する。
e) 仕切弁の弁体付き弁座面は,一体形又は肉盛溶接とする。盛金の最終仕上げ厚さは,1.6mm以上とす
る。
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f)
くさび形の弁体は,弁座の摩耗代を考慮して設計する。製造当初,弁箱との相関関係によって決まっ
た弁体の位置は,摩耗によって弁箱の弁座の間に入り込む。その移動した距離を摩耗代と定義する。
摩耗代は,弁棒と平行の方向である。バルブ呼び径ごとの必要最小摩耗代は,次による。
バルブの呼び径
最小磨耗代
mm
25≦DN≦50
1≦NPS≦2
2.3
65≦DN≦150
2−1/2≦NPS≦6
3.3
200≦DN≦300
8≦NPS≦12
6.4
350≦DN≦450
14≦NPS≦18
9.7
500≦DN≦600
20≦NPS≦24
12.7
3.5.2.2
ヨーク
a) ヨークは,ふたと一体形又は分離形のいずれでもよい。ヨークには,ハンドル車と弁棒を連結するヨ
ークスリーブを設ける。
b) ヨークは(バルブに圧力が加わっていないとき),弁箱からふたを分解しなくても,ヨークスリーブを
取り外せる構造とする。
c) 分割形のヨークは,ヨークとふたの結合面を加工し,適正かつ確実な組立てが行えるようにする。
d) ヨークとヨークスリーブのしゅう動面は,平滑で平行に加工しなければならない。しゅう動面には,
潤滑剤を注入するために,ニップルを設ける。ただし,潤滑の永続する軸受けを使用する場合はなく
てもよい。
3.5.2.3
ヨークスリーブ
a) ヨークスリーブは,ハンドル車を取り付け,弁棒のねじを作動させるために使用する。
b) ヨークスリーブの設計は,弁棒(及び弁体)をそのままの状態で,ハンドル車を取り外せる構造とす
る。
c) ヨークスリーブとハンドル車の取付け方式は,六角形状はめ込み式,丸形状のキー結合又は十分な強
度をもち,耐久性のある方式とする。
d) ヨークスリーブをねじ込み式スリーブ押さえで保持する場合,溶接又は機械的な方法で,スリーブ押
さえをヨークに確実に固定する。かしめのような簡単な方法としてはならない。
e) 全閉の状態で,ヨークスリーブからの弁棒のねじ部の出は,摩耗代以上あり,呼び径DN150以下の場
合は,摩耗代の5倍以下であり,呼び径DN150を超える場合には,摩耗代の3倍以下とする。
f)
呼び圧力PN110以上で呼び径DN150以上の場合は,ヨークスリーブに,玉軸受又はころ軸受を設け
る。
3.5.3
玉形弁
3.5.3.1
弁体
a) 弁体は,円すい形又は球形とする。円すい形の弁体及び弁押さえを用いない弁体の場合は,適切なガ
イドを設けるのがよい。
b) 弁体のリフトは,バルブの全開時に弁箱付き弁座と弁体との間の流過面積が弁箱両端通路口の面積以
上となるようにする。
3.5.3.2
弁棒,弁押さえ及びスラスト受金
a) 弁棒と弁体とは,弁押さえによって取り付け,互いに円滑に回転しなければならない。弁押さえを用
いない弁棒と弁体との接続は,溝に適合するボタン形とする。
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b) 弁体又はスラスト受金に接触する弁棒の下端は,球面とし,滑らかに機械仕上げをする。
c) 弁棒は,バルブの閉止時にねじはめ輪とハンドル車との間に十分なすきまを設ける。
d) 弁棒とハンドル車との結合は,角形とする。
e) 弁押さえは,弁体へねじ込み,使用中緩まないよう点溶接などの適切な方法により弁体に固定する。
f)
弁棒の下端部と弁体の接触面とは,バルブを閉止する場合に過度のねじり力が働かないように硬さの
差を付けたスラスト受金を設けるか又は弁棒と弁体との間に硬さの差を設けるのがよい。
g) 弁棒の下端部と弁体又はスラスト受金とが接触する位置は,バルブの閉止時になるべく弁箱付き弁座
面と同一平面に近づけるように設計する。
3.5.3.3
ヨーク及びねじはめ輪
a) ヨークは,原則としてふたと一体にする。ただし,ヨークを分離する場合は,3.5.2.2 c)と同様の方法
とする。
b) ねじはめ輪は,3.5.2.3 d)と同様の方法でヨークに取り付け固定する。
3.5.4
逆止め弁
3.5.4.1
弁箱及びふた スイング逆止め弁の弁箱と弁体とは,弁箱又はふたに設けられたストッパの位置
まで弁体が開きかつ逆流で容易にバルブが閉止する構造とする。
3.5.4.2
弁体
a) 弁体は,弁体と弁体ボルトとに分けてもよい。この場合には,弁体ボルトは,緩まない構造とする。
b) 弁体の開度は,バルブの全開時に弁箱付き弁座と弁体との間の流過面積が弁箱両端通路口の面積以上
となるようにする。
3.5.4.3
アーム及びヒンジピン
a) アームと弁体との結合は,バルブが確実に閉止できるような自由度をもつ構造とする。ただし,使用
中緩まない構造とする。
b) アームは,ヒンジピンによって弁箱又はふたに結合され,円滑にスイング運動が行える構造とする。
ヒンジピンを通すアームのボスの外周部と弁箱の内壁間のすき間を十分に設ける。
c) 弁箱にヒンジピン用の穴を設ける場合は,プラグをねじ込むか又は他の方法により密封する。ヒンジ
ピンは,端部にめねじを設けるなど容易に取り外せる構造のものとする。
3.5.4.4
アイボルト PN20の呼び径DN150以上及びPN50以上の呼び径DN100以上のバルブには,アイ
ボルトをふたに取り付けるのがよい。
3.5.4.5
緩衝装置 購入者の指定がある場合には,バルブにダッシュポット,カウンタウェイトなどの緩
衝装置を取り付ける。
3.6
材料
3.6.1
弁箱及びふたの材料 弁箱及びふたの材料は,附属書4表1による。ふたは,原則として弁箱の材
料と同一とするが,同一でない場合は,弁箱に適用される圧力−温度基準を満足する材料を使用する。
3.6.2
トリムの材料 トリムとは,弁棒(逆止め弁ではヒンジピン),弁体側の弁座面,弁箱側の弁座面,
逆座と弁棒の接触面及び弁押さえ(玉形弁だけ)をいう。トリム材料の種類は19種類とし,それぞれの呼
び方とその材料の種類及び硬さを表3.6に示す。
購入仕様書に次のイの欄のトリム番号が指定された場合には,ロの欄のトリム番号を使用してもよい。
ただしロの欄のトリム番号が指定された場合には,イの欄のトリム番号を使用してはならない。
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イ
(指定トリム番号)
ロ
(代替トリム番号)
1
8又は8A
2
10
5A
5
6
8
8A
8
11A
11
12A
12
14A
14
表3.6 トリム番号とその材料及び硬さ
トリ
ム番
号
トリム材料の呼び方
弁座面(1)
弁棒(ヒンジピン)(2)
ふたはめ輪及び弁押さえ(3)
材料の種類
硬さ (HB)
材料の種類
硬さ (HB)
材料の種類
硬さ (HB)
1
13Cr鋼
13Cr鋼
250以上(4) 13Cr鋼
200〜275 13Cr鋼
250以上(5)
2
304鋼
18Cr-8Ni鋼
*
18Cr-8Ni鋼
*
18Cr-8Ni鋼
*
3
310鋼
25Cr-20Ni鋼
25Cr-20Ni鋼
25Cr-20Ni鋼
4
表面硬化13Cr鋼
表面硬化13Cr鋼(6)
750以上
13Cr鋼
200〜275 13Cr鋼
250以上(5)
5
硬化肉盛(Coベー
ス)
Co,Cr-W合金
350以上
13Cr鋼(8)
13Cr鋼(8)
5A
硬化肉盛(Niベース) Ni-Cr合金(7)
6
13Cr鋼及びCu-Ni合
金
13Cr鋼
Cu-Ni合金(9)
250以上
175以上
13Cr鋼
13Cr鋼
7
13Cr鋼及び表面硬化
13Cr鋼
13Cr鋼
表面硬化13Cr鋼(6)
300以上
750以上
8
13Cr鋼及び硬化肉盛
(Coベース)
13Cr鋼
Co,Cr-W合金
300以上
350以上
8A
13Cr鋼及び硬化肉盛
(Niベース)
13Cr鋼
Ni-Cr合金(7)
300以上
350以上
9
モネル
Ni-Cu合金(10)
*
Ni-Cu合金(10)
*
Ni-Cu合金(10)
*
10
316鋼
18Cr-8Ni-Mo鋼
18Cr-8Ni-Mo鋼
18Cr-8Ni-Mo鋼
11
モネル及び硬化肉盛
(Coベース)
Ni-Cu合金(10)
Co,Cr-W合金
*
350以上
Ni-Cu合金(10)
Ni-Cu合金(10)
11A
モネル及び硬化肉盛
(Niベース)
Ni-Cu合金(10)
Ni-Cr合金(7)
*
350以上
12
316鋼及び硬化肉盛
(Coベース)
18Cr-8Ni-Mo鋼
Co,Cr-W合金
*
350以上
18Cr-8Ni-Mo鋼
18Cr-8Ni-Mo鋼
12A
316鋼及び硬化肉盛
(Niベース)
18Cr-8Ni-Mo鋼
Ni-Cr合金(7)
*
350以上
13
20合金
19Cr-29Ni鋼
*
19Cr-29Ni鋼
19Cr-29Ni鋼
14
20合金及び硬化肉盛
(Coベース)
19Cr-29Ni鋼
Co,Cr-W合金
*
350以上
14A
20合金及び硬化肉盛
(Niベース)
19Cr-29Ni鋼
Ni-Cr合金(7)
*
350以上
*: 規定しない。
注(1) 二段に表示しているものは,一方が弁体側弁座面,他方が弁箱側弁座面を示す。その組合せは,どちらでもよ
い。
(2) 弁棒(逆止め弁ではヒンジピン)は,鋳造品としてはならない。
(3) 弁押さえには,硬さの規定は適用しない。
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(4) 弁体側弁座面と弁箱側弁座面との間にHB50以上の硬さの差をつけなければならない。
(5) 弁棒及びふたはめ輪がいずれも13Cr鋼の場合は,両者の間にHB50以上の硬さの差をつけなければならない。
(6) 窒化による表面硬化(厚さ0.13mm以上)
(7) 製造業者仕様の硬化肉盛とするが,Fe含有量が25%以下のものとする。
(8) 弁箱及びふたの材料が高温用,低温用の合金鋼,オーステナイト系ステンレス鋼の場合などで,13Cr鋼とする
ことが不適当なときは,製造業者仕様とする。
(9) Ni含有量30%以上のCu-Ni合金
(10) Ni含有量65%以上のNi-Cu合金
3.6.3
弁箱,ふた及びトリム以外の材料 弁箱,ふた及びトリム以外の材料は,表3.7による。
表3.7 弁箱,ふた及びトリム以外の材料
部品名
材料
弁体
少なくとも弁箱材料と同等の耐食性をもつ鋼
分離形のヨーク
炭素鋼又はふたと同じ材料
ふたボルト・ナット
ボルトは,ASTM A 193-B7 (JIS G 4107 SNB7),ナットは,ASTMA 194-2H (JIS G 4051 S45C)
使用温度が−29℃より低いか又は454℃を超える場合は,購入仕様書にボルト・ナットの材料
を指定する。
パッキン押さえ及びふたヨーク用ボ
ルト・ナット
少なくともASTM A 307グレードB(又はJIS G 4051 S20C)と同等の材料
弁座
表3.6による。ただし,溶接盛金の場合の母材は,弁箱材料と同等の耐食性をもつものとする。
パッキン押さえ
鋼
パッキン
−29℃から454℃の温度範囲の蒸気及び石油流体に適したもの。腐食防止材を含むものとする。
ヨークスリーブ及びねじはめ輪
融点が955℃以上のオーステナイト鋳鉄(ダクタイル−ニレジスト)又は銅合金
ハンドル車
可鍛鋳鉄,炭素鋼又は球状黒鉛鋳鉄
ハンドル押さえナット
鋼,可鍛鋳鉄又は球状黒鉛鋳鉄
プラグ
弁箱,ふたと同等以上の材料とする。鋳鉄製プラグは,使用してはならない。
バイパス用パイプ及びバルブ
弁箱,ふたと同等以上の材料
ダブルジスクの弁棒,弁体間ピン
オーステナイト系ステンレス鋼
銘板
オーステナイト系ステンレス鋼,ニッケル合金又はアルミニウムで,耐食性をもつ固定具又は
溶接でバルブに取り付ける。
3.6.4
補修 バルブの耐圧部で,製造過程や試験のときに現れた鋳造又は鍛造の欠陥は,鋳造品又は鍛造
品に関する最も新しい規格で認められている方法で補修してもよい。
3.7
試験・検査
3.7.1
圧力検査 すべてのバルブは,ここで変更した部分を除いて,JIS B 2003の要件によって,弁箱耐
圧試験,弁座漏れ試験及び逆座漏れ試験を実施する。シール材,グリース又はオイル類は圧力試験の前に
弁座面より除去する。ただし,灯油より粘度の低い油膜を弁座面のかじり防止剤として使用してもよい。
3.7.1.1
弁箱耐圧検査
a) 弁箱耐圧試験は,バルブの38℃における最高許容圧力の1.5倍以上の水圧で行う。パッキン押さえは,
試験圧力が維持されるように調整する。
b) 弁箱耐圧試験の最小保持時間は次のとおりとする。
呼び径 (DN)
試験の保持時間(秒)
50以下
15
65以上150以下
60
200以上300以下
120
350以上
300
c) 弁箱耐圧試験の保持時間後,弁箱,ふたの表面及びガスケットから目視できる漏れがあってはならな
い。
37
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3.7.1.2
仕切弁の弁座漏れ検査
a) 弁座漏れ試験は,0.4MPa〜0.7MPaの間の圧力で,空気圧試験とする。試験の方法は,試験圧力が弁
箱及びふたの内側に加わるようにバルブを閉じ,一方から圧力を加えた状態で他方の側を開放して行
う。この試験は,両側の弁座について行う。
b) 弁座漏れ試験の最小保持時間は次による。
呼び径 (DN)
試験の保持時間(秒)
50以下
15
65以上150以下
60
200以上
120
c) 空気圧試験による弁座漏れの許容量は次による。
呼び径 (DN)
最大許容漏れ量*
mm3/秒
泡/秒
50以下
0
0
65以上150以下
75
1.2
200以上300以下
125
2.0
350以上
175
2.8
*
購入者の指定がない限り,製造業者は,漏れ
量を定めるのにどちらの方法を用いてもよ
い。ただし,単位の換算は行うべきではない。
3.7.1.3
逆座漏れ検査
a) 逆座漏れ試験は,3.7.1.2 a)に記された圧力で空気圧試験とするか又は3.7.1.4 b)に記された圧力で水圧
試験とするか,いずれか一方とする。
b) 逆座漏れ試験の間,弁棒の逆座を利かせ,パッキン押さえボルトは緩んだ状態にする。目視できる逆
座の漏れは,試験保持時間中あってはならない。
c) パッキン押さえボルトは,逆座漏れ試験の後で再度締め直す。
3.7.1.4
仕切弁の高圧弁座漏れ検査(オプション)
a) 高圧弁座漏れ試験は,購入者が指定した場合に行う。ただし,指定されない場合であっても,バルブ
の構造上3.7.1.4 b)〜3.7.1.4 d)の条件で試験に合格できるようになっていなければならない。
b) 試験圧力は,38℃における最高許容圧力の1.1倍の水圧とする。
c) 試験の保持時間は3.7.1.2 b)による。
d) 試験時間を通じての許容漏れ量は,次のとおりとする。
呼び径 (DN)
最大許容漏れ量*
mm3/秒
滴/秒
50以下
0
0
65以上150以下
12.5
0.2
200以上300以下
20.8
0.4
350以上
29.2
0.5
*
購入者の指定がない限り,製造業者は,漏
れ量を定めるのにどちらの方法を用いて
もよい。ただし,単位の換算は行うべきで
はない。
3.7.2
その他の検査 製造業者は,出荷の前に各バルブが3.10に示されている内容にあっているかを確
認する。
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3.8
表示
3.8.1
明りょうさ この章に従って製造されたそれぞれのバルブの表示は,明りょうになされなければな
らない。
3.8.2
弁箱表示
3.8.2.1
弁箱表示は,次による。
a) 製造業者名又はその略号
b) 弁箱材料
c) 呼び圧力
d) 呼び径
e) 流れ方向を示す矢印(流れ方向がどちらでもよい仕切弁は,除く。)
3.8.2.2
PN/DNの弁箱表示が弁箱に鋳込まれ,又は鍛造されており,インチの接続フランジボルト用に穴
あけされているフランジ形バルブは,該当するクラスの数字を各接続フランジの縁に刻印する。刻印は,
弁箱ネックと交差した位置に行う。同様に,クラス/NPSの弁箱表示でメトリックのボルト用に穴あけさ
れている場合は,PNの数字を刻印する。
3.8.2.3
DN50より小さいバルブの場合,弁箱の大きさ又は形状が,要求されている表示をすべて含むこ
とが不可能ならば,一つ以上を,それらが銘板に表示されることを条件として,省略することができる。
省略する順序は次のとおりとする。
a) 流れ方向を示す矢印
b) 呼び径
c) 呼び圧力
d) 弁箱材料
3.8.3
リングジョイント座の接続フランジの表示 リングジョイント接続フランジには,対応するリング
ジョイントのガスケット番号(例 R25)を表示する。この表示は,両方の接続フランジ外周に行う。リン
グジョイントのガスケット番号は,JIS B 2238附属書による。
3.8.4
ハンドル車又は銘板には,開方向を示す文字(開,OPEN又はO)と矢印を表示する。
3.8.5
銘板 銘板の表示は,次による。
a) 製造業者名又はその略号
b) 呼び圧力
c) 製造業者の形式番号
d) 38℃における最高許容圧力
e) 制限温度(適用あるとき)
f)
制限圧力(適用あるとき)
g) トリム
h) JIS規格番号
例 B 2071-3(11)
注(11) JIS B 2071第3章 適用弁を示す。
3.9
こん包・輸送
3.9.1
指定された場合にはランタンリングを取り付け,パッキンを組み込んで出荷する。
3.9.2
パッキンを締め付けた後のパッキン押さえ輪のパッキン調整長さの余裕は,3.5.1.9により要求され
たパッキン幅の1.5倍より大きいものとする。
39
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3.9.3
オーステナイト系ステンレス鋼バルブを除いて,バルブの外表面にはアルミ色の塗装を施す。ただ
し,しゅう動部,及び接続面には塗装してはならない。
3.9.4
ねじ部を含む加工面には,除去の容易な防錆剤を塗布する。
3.9.5
接続フランジ面又は溶接開先部を保護するため,木製,木繊維,プラスチック又は金属の防護カバ
ーを,バルブ接続端に確実に固定する。保護カバーは,付けたままではバルブがパイプラインに配管でき
ないようなものとする。
3.9.6
タップに取り付けるプラグは,十分に締め付ける。
3.9.7
弁体は,閉止位置で出荷する。
3.9.8
購入者から特に指示されない限り,バルブは,固定なし,パレット積,箱又は木枠入りで出荷して
もよい。
3.10 購入者の指示事項 購入者は,表3.8に示される項目を製造業者へ指示する。
表3.8 購入者の指示事項
数量
バルブ型式
呼び径
DN又はNPS
呼び圧力
PN又はクラス
最高使用温度
必要ない場合は記入不要
接続端形式
接続管規格と寸法(突合せ溶接形バルブの場合)
弁体形式(仕切弁の場合)
製造業者仕様でよい場合は記入不要
付帯接続
必要ない場合は記入不要
操作
手動式の場合は記入不要
弁箱材料
トリム材料
トリム組合せ番号でもよい。
ふたボルト・ナットの材料(高温/低温)
製造業者仕様でよい場合は記入不要
仕切弁の高圧弁座漏れ試験(オプション)
必要ない場合は記入不要
その他の要求項目
40
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附属書1(規定) 各部の名称
この附属書は,この規格で使用する各部の名称を図示したもので,この規格の一部を構成する。図は,
用語の説明のための参考例であって,バルブの形状を規定するものではない。
例えば流路は,ストレートでなければならないことを意図するものではない。
41
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附属書2(規定) 面間寸法
この附属書は,面間寸法を規定したもので,第2章及び第3章の一部を構成する。
附属書2表1 フランジ形(平面座)弁の面間寸法
附属書2表2 フランジ形(リングジョイント座)弁の面間寸法
附属書2表3 突合せ溶接形弁の面間寸法(レギュラーパターン)
附属書2表4 突合せ溶接形弁の面間寸法(ショートパターン)
引用規格 次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2002 バルブの面間寸法
ISO 5752 Metal valves for use in flanged pipe systems−Face-to-face and centre-to-face dimensions
ASME B16.10 Face-to−Face and End-to−End Dimensions of Valves
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附属書2表1 フランジ形(平面座)弁の面間寸法,L
単位mm
呼び径
DN
PN10,16,20
PN25,40,50
PN110
PN150(2)
PN260(2)
PN420(1)
クラス150
クラス300
クラス600
クラス900(2)
クラス1500(2)
クラス2500(1)
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
10
102
102(1)
51(1)
102(1)
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
15
108
108
57
108
140
152
79(1)
152
165
165
83
165
−
−
−
−
−
216(1)
108(1)
−
264
264
132
264
20
117
117
64
117
152
178
89(1)
178
190
190
95
190
−
229(1)
114(1)
229(1)
−
229(1)
114(1)
229(1)
273
273
137
273
25
127
127
70
127
165
203(3)
102(1)
216
216
216
108
216
254(1)
254(1)
127(1)
254(1)
254(1)
254(1)
127
254(1)
308
308
154
308
32
140
140
76
140
178
216(3)
108(1)
229
229
229
114
229
279
279
140(1)
279
279
279
140
279
349
349
175
349
40
165
165
83
165
190
229(3)
114
241
241
241
121
241
305
305
152(1)
305
305
305
152
305
384
384
192
384
50
178
203
102
203
216
267
133
267
292
292
146
292
368
368
184(1)
368
368
368
184
368
451
451
225
451
65
190
216
108
216
241
292
146
292
330
330
165
330
419
419
210(1)
419
419
419
210
419
508
508
254
508
80
203
241
121
241
283
318
159
318
356
356
178
356
381
381
190
381
470
470
235
470
578
578
289
578
100
229
292
146
292
305
356
178
356
432
432
216
432
457
457
229
457
546
546
273
546
673
673
337
673
125
254
356(3)
178
330
381
400
200
400
508
508
254
508
559
559
279
559
673
673
337
673
794
794
397
794
150
267
406(3)
203
356
403
444
222
444
559
559
279
559
610
610
305
610
705
705
352
705
914
914
457
914
200
292
495
248
495
419
559(3)
279
533
660
660
330
660
737
737
368
737
832
832
416
832
1 022
1 022
511
1 022
250
330
622
311
622
457
622
311(1)
622
787
787
394
787
838
838
419
838
991
991
495
991
1 270
1 270
635
1 270
300
356
698
349
698
502
711
356(1)
711
838
838
419
838
965
965
483
965
1 130
1 130
565
1 130
1 422
1 422
711
1 422
350
381
787
394
787
762
838
−
838
889
889
−
889
1 029
1 029
514(1)
1 029
1 257
1 257
629(1)
1 257
−
−
−
−
400
406
914
457
864
838
864
−
864
991
991
−
991
1 130
−
660(1)
1 130
1 384
−
−
1 384
−
−
−
−
450
432
−
−
978
914
−
−
978
1 092
−
−
1 092
1 219
−
−
1 219
1 537
−
−
1 537
−
−
−
−
500
457
−
−
978
991
−
−
1 016
1 194
−
−
1 194
1 321
−
−
1 321
1 664
−
−
1 664
−
−
−
−
600
508
−
−
1 295
1143
−
−
1 346
1 397
−
−
1 397
1 549
−
−
1 549
1 943
−
−
1 943
−
−
−
−
700
610
−
−
1 448
1 346(2)
−
−
1 499
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
800
660
−
−
−
1 524(1)
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
900
711
−
−
1956
1 727(1)
−
−
2 083
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
1000
811
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
JIS
6
20
28
20
10
24
32
24
13
13
34
13
14
14
36
14
17
17
38
17
−
−
−
−
ISO
3
10
11
10
4
21
−
21
5
5
24
5
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
注(1) ISO及びJISに規定がないために,ASME B16.10の値を採用した。
(2) ISOに規定がないために,JISの値を採用した。
(3) ISOとは異なる値であるので,JISの値を採用した。
備考1. 寸法表下段のJIS及びISOは,それぞれJIS B 2002の系列番号及びISO 5752の基本シリーズの番号によるものである。
2. 面間寸法の許容差は,次による。
単位mm
面間寸法,L
0<L≦250
250<L≦500
500<L≦800
800<L≦1 000
1 000<L≦1 600
1 600<L≦2 250
許容差
±2
±3
±4
±5
±6
±8
43
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2表2 フランジ形(リングジョイント座)弁の面間寸法,L
単位mm
呼び径
DN
PN20
PN50
PN110
PN150
PN260
PN420
クラス150
クラス300
クラス600
クラス900
クラス1 500
クラス2 500
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
15
−
−
−
−
151
164
82
164
164
164
82
164
−
−
−
−
−
216
108
−
264
264
132
264
20
−
−
−
−
165
190
95
190
190
190
95
190
−
229
114
229
−
229
114
229
273
273
137
273
25
140
140
76
140
178
216
108
229
216
216
108
216
254
254
127
254
254
254
127
254
308
308
154
308
32
150
152
83
152
190
229
114
241
229
229
114
229
279
279
140
279
279
279
140
279
352
352
176
352
40
178
178
89
178
203
241
121
254
241
241
121
241
305
305
152
305
305
305
152
305
387
387
194
387
50
190
216
108
216
232
283
141
283
295
295
148
295
371
371
186
371
371
371
186
371
454
454
227
454
65
203
229
114
229
257
308
154
308
333
333
167
333
422
422
211
422
422
422
211
422
514
514
257
514
80
216
254
127
254
298
333
167
333
359
359
179
359
384
384
192
384
473
473
237
473
584
584
292
584
100
241
305
152
305
321
371
186
371
435
435
217
435
460
460
230
460
549
549
275
549
683
683
341
683
125
267
368
184
343
397
416
208
416
511
511
256
511
562
562
281
562
676
676
338
676
806
806
403
806
150
279
419
210
368
419
460
230
460
562
562
281
562
613
613
306
613
711
711
356
711
927
927
464
927
200
305
508
254
508
435
575
287
549
664
664
332
664
740
740
370
740
841
841
421
841
1 038
1 038
519
1 038
250
343
635
318
635
473
638
319
638
791
791
395
791
841
841
421
841
1 000
1 000
500
1 000
1 292
1 292
646
1 292
300
368
711
356
711
518
727
364
727
841
841
421
841
968
968
484
968
1 146
1 146
573
1 146
1 445
1 445
722
1 445
350
394
800
400
800
778
854
−
854
892
892
−
892
1 038
1038
519
1 038
1 276
1 276
638
1 276
−
−
−
−
400
419
927
464
876
854
879
−
879
994
994
−
994
1 140
−
665
1 140
1 407
−
−
1 407
−
−
−
−
450
444
−
−
991
930
−
−
994
1 095
−
−
1 095
1 232
−
−
1 232
1 559
−
−
1 559
−
−
−
−
500
470
−
−
991
1 010
−
−
1 035
1 200
−
−
1 200
1 334
−
−
1 334
1 686
−
−
1 686
−
−
−
−
600
521
−
−
1 308
1 165
−
−
1 368
1 407
−
−
1 407
1 568
−
−
1 568
1 972
−
−
1 972
−
−
−
−
700
−
−
−
−
1 372
−
−
1 524
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
備考1. PN20〜PN110は,附属書2表1の値にJIS B 2002の表3の値(ISO 5752の附属書の値と同じ)を,PN150〜PN240以上は,附属書2表1の値にASME B16.10の表11の値を加えたものである。
2. 面間寸法の許容差は,次による。
単位mm
面間寸法,L
0<L≦250
250<L≦500
500<L≦800
800<L≦1 000
1 000<L≦1 600
1 600<L≦2 250
許容差
±2
±3
±4
±5
±6
±8
44
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2表3 突合せ溶接形弁の面間寸法(レギュラーパターン),L
呼び径
DN
PN10,16
PN120
PN25
PN40
PN50
PN110
クラス150
クラス300
クラス600
仕切弁
玉形弁 アングル弁 逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁 逆止め弁 仕切弁
玉形弁
アングル弁 逆止め弁 仕切弁 玉形弁 アングル弁 逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁 逆止め弁 仕切弁 玉形弁 アングル弁 逆止め弁
10
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
85
−
−
−
85
−
−
−
−
−
−
−
−
−
15
−
108
57
108
108(2)
108
57
108
−
152
90
−
−
152
90
−
140
152
79(1)
−
165
165
83
165
20
−
117
64
117
117(2)
117
64
117
−
178
95
−
−
178
95
−
152
178
89(1)
−
190
190
95
190
25
−
127
70
127
127(2)
127
70
127
−
203(3)
100
216
−
203(3)
100
216
165
203(3)
102(1)
216
216
216
108
216
32
−
140
76
140
140(2)
140
76
140
−
216(3)
105
229
−
216(3)
105
229
178
216(3)
108(1)
229
229
229
114
229
40
−
165
82
165
165(2)
165
83
165
−
229(3)
115
241
−
229(3)
115
241
190
229(3)
114
241
241
241
121
241
50
250
203
102
203
216
203
102
203
250
267
125
267
250
267
125
267
216
267
133
267
292
292
146
292
65
270
216
108
216
241
216
108
216
270
292
145
292
290
292
145
292
241
292
146
292
330
330
165
330
80
280
241
121
241
283
241
121
241
280
318
155
318
310
318
155
318
283
318
159
318
356
356
178
356
100
300
292
146
292
305
292
146
292
300
356
175
356
350
356
175
356
305
356
178
356
432
432
216
432
125
325
356(3)
178
330
381
356(3)
178
330
325
400
200
400
400
400
200
400
381
400
200
400
508
508
254
508
150
350
406(3)
203
356
403
406(3)
203
356
350
444
225
444
450
444
225
444
403
444
222
444
559
559
279
559
200
400
495
248
495
419
495
248
495
400
559(3)
275
533
550
559(3)
275
533
419
559(3)
279
533
660
660
330
660
250
450
622
311
622
457
622
311
622
450
622
325
622
650
622
325
622
457
622
311(1)
622
787
787
394
787
300
500
698
350
698
502
698
349
698
500
711
375
711
750
711
375
711
502
711
356(1)
711
838
838
419
838
350
550
787
394
787
572
787
394
787
550
838
425
838
850
838
425
838
762
838
−
838
889
889
−
889
400
600
914
457
864
610
914
457
864
600
864
475
864
950
864
475
864
838
864
−
864
991
991
−
991
450
650
−
−
978
660
−
−
978
650
−
−
978
−
−
−
978
914
−
−
978
1 092
−
−
1 092
500
700
−
−
978
711
−
−
978
700
−
−
1 016
1 150
−
−
1 016
991
−
−
1 016
1 194
−
−
1 194
600
800
−
−
1 295
813
−
−
1 295
800
−
−
1 346
1 350
−
−
1 346
1143
−
−
1 346
1 397
−
−
1 397
700
900
−
−
1 448
−
−
−
1 448
900
−
−
1 499
−
−
−
1 499
1 346(2)
−
−
1 499
−
−
−
−
800
1 000
−
−
−
−
−
−
−
1 000
−
−
−
−
−
−
−
1 524(1)
−
−
−
−
−
−
−
900
1 100
−
−
1 956
−
−
−
1 956
1 100
−
−
2 083
−
−
−
2 083
1 727(1)
−
−
2083
−
−
−
−
1 000
1 200
−
−
−
−
−
−
−
1 200
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
JIS
−
20
28
20
15
20
28
20
−
24
29
24
−
24
29
24
10
24
32
24
13
13
34
13
ISO
−
10
11
10
−
10
11
10
−
21
8
21
−
21
8
21
4
21
−
21
5
5
24
5
45
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
呼び径
DN
PN150(2)
PN260(2)
PN420(1)
クラス900(2)
クラス1 500(2)
クラス2 500(1)
仕切弁
玉形弁
アングル弁 逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁 逆止め弁 仕切弁 玉形弁 アングル弁 逆止め弁
10
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
15
−
−
−
−
−
216(1)
108(1)
−
264
264
132
264
20
−
229(1)
114(1)
229(1)
−
229(1)
114(1)
229(1)
273
273
137
273
25
254(1)
127(1)
127(1)
127(1)
254(1)
254(1)
127
254(1)
308
308
154
308
32
279
279
140(1)
279
279
279
140
279
349
349
175
349
40
305
305
152(1)
305
305
305
152
305
384
384
192
384
50
368
368
184(1)
368
368
368
184
368
451
451
225
451
65
419
419
210(1)
419
419
419
210
419
508
508
254
508
80
381
381
190
381
470
470
235
470
578
578
289
578
100
457
457
229
457
546
546
273
546
673
673
337
673
125
559
559
279
559
673
673
337
673
794
794
397
794
150
610
610
305
610
705
705
352
705
914
914
457
914
200
737
737
368
737
832
832
416
832
1 022
1 022
511
1 022
250
838
838
419
838
991
991
495
991
1 270
1 270
635
1 270
300
965
965
483
965
1 130
1 130
565
1 130
1 422
1 422
711
1 422
350
1 029
1029
514(1)
1 029
1 257
1 257
629(1)
1 257
−
−
−
−
400
1 130
−
660(1)
1 130
1 384
−
−
1 384
−
−
−
−
450
1 219
−
−
1 219
1 537
−
−
1 537
−
−
−
−
500
1 321
−
−
1 321
1 664
−
−
1 664
−
−
−
−
600
1 549
−
−
1 549
1 943
−
−
1 943
−
−
−
−
700
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
800
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
900
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
1 000
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
JIS
14
14
36
14
17
17
38
17
−
−
−
−
ISO
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
-
注(1) ISO,JISともに規定がないために,ASME B16.10の値を採用した。
(2) ISOに規定がないために,JISの値を採用した。
(3) ISOとは異なる値であるので,JISの値を採用した。
備考1. この表の面間寸法は,すべてのボンネット形式に適用できる。
2. 寸法表下段のJIS及びISOは,それぞれJIS B 2002の系列番号及びISO 5752の基本シリーズの番号
によるものである。
3. 面間寸法の許容差は,次による。
単位mm
面間寸法,L
0<L≦250
250<L≦500
500<L≦800
800<L≦1 000
1 000<L≦1 600
1 600<L≦2 250
許容差
±2
±3
±4
±5
±6
±8
4
6
B
2
0
7
1
:
2
0
0
0
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2表4 突合せ溶接形弁の面間寸法(ショートパターン),L
単位mm
呼び径
DN
PN110
PN150
PN260
PN420
クラス600
クラス900
クラス1 500
クラス2 500
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
アングル弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
仕切弁
玉形弁
逆止め弁
25
133
133
−
133
140
−
−
−
140
−
−
186
−
−
32
146
146
−
146
165
−
−
−
165
−
−
232
−
−
40
152
152
−
152
178
−
−
−
178
−
−
232
−
−
50
178
178
108
178
216
−
−
−
216
216
216
279
279
279
65
216
216
127
216
254
254
−
254
254
254
254
330
330
330
80
254
254
152
254
305
305
152
305
305
305
305
368
368
368
100
305
305
178
305
356
356
178
356
406
406
406
457
457
457
125
381
381
216
381
432
432
216
432
483
483
483
533
533
533
150
457
457
254
457
508
508
254
508
559
559
559
610
610
610
200
584
584
−
584
660
660
330
660
711
711
711
762
762
762
250
711
711
−
711
787
787
394
787
864
864
864
914
914
914
300
813
813
−
813
914
914
457
914
991
991
991
1 041
1 041
1 041
350
889
−
−
−
991
991
495
991
1 067
1 067
1 067
1 118
−
−
400
991
−
−
−
1 092
1 092
−
1 092
1 194
1 194
1 194
1 245
−
−
450
1 092
−
−
−
−
−
−
−
1 346
−
−
1 397
−
−
500
1 194
−
−
−
−
−
−
−
1 473
−
−
−
−
−
600
1 397
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
備考1. この面間寸法は,プレッシャーシールボンネット形弁又はフランジレスボンネット形弁に適用する。
2. この面間寸法は,ASME B16.10によるものである。
3. 面間寸法の許容差は,次による。
単位mm
面間寸法,L
0<L≦250
250<L≦500
500<L≦800
800<L≦1000
1000<L≦1600
許容差
±2
±3
±4
±5
±6
47
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3(規定) 付帯接続
この附属書は,付帯接続を規定したもので,この規格の一部を構成する。
1. 付帯接続は,購入者の指定によって取り付ける。
2. 購入者が他に指定しない限り,付帯接続の最小呼び径は,附属書3表1による。
附属書3表1
バルブの呼び径
付帯接続の呼び径
DN
NPS
DN
NPS
10≦DN≦ 40
3/8≦NPS≦11/2
10
3/8
50≦DN≦100
2 ≦NPS≦4
15
1/2
125≦DN≦200
5 ≦NPS≦8
20
3/4
250≦DN≦600
10 ≦NPS≦24
25
1
650≦DN
26 ≦NPS
40
11/2
3. 付帯接続の位置は,附属書3図1の文字によって指定する。
備考1. 図は,対称形のバルブを表している。
2. 図は,説明のためのものであって設計を目的としたものではない。
附属書3図1 付帯接続の位置
4. 適切な肉厚を確保するために座が必要な場合は,座の直径は,附属書3表2による。
48
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3表2
付帯接続の呼び径
座の最小直径
mm
DN
NPS
10
3/8
32
15
1/2
38
20
3/4
44
25
1
54
40
11/2
70
5. ねじ込み接続の場合,附属書3図2に示す有効ねじ長さLは附属書3表3に示す値以上とし,ねじ深
さが確保されるならば,バルブの壁にそのままねじを加工してもよい。
附属書3表3
附属書3図2
ねじ長さが不足しているか又はタップ穴に補強が必要な場合は,附属書3の4.に示す座を設ける。
管用ねじの種類は,JIS B 0203又はANSI/ASME B1.20.1のテーパねじとする。
6. 差込み溶接によって接続する場合には,附属書3図3に示す肉厚Bは,附属書3表4に示す値に1.5mm
を加えた値以上とし,肉厚が確保できる場合には,そのまま差込み部を設けてもよい。
附属書3表4
附属書3図3
備考 A寸法は,説明のためのものであって,加工寸法ではない。
加工寸法は,使用する管によって異なるので,購入者と製造業者との協議による。肉厚が不十分な場合には,
附属書3の4.に示す座を設ける。取付け溶接部の最小脚長は,付帯接続管の呼び肉厚の1.09倍又は3mmのどち
らか大きい方とする。
7. 附属書3図4に示す付帯接続は,バルブの壁に直接突合せ溶接によって取り付けてもよい。補強を必
要とする開口部の寸法の場合には,附属書3の4.に示す座を設ける。
49
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書3図4
引用規格 次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0203 管用テーパねじ
ANSI/ASME B1.20.1 Pipe Threads, General Purpose (Inch)
50
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書4(規定) 材料
この附属書は,PN20, PN50, PN110, PN150, PN260及びPN420に適用する耐圧部材料を規定したもので,
第2章及び第3章の一部を構成する。
附属書4表1 PN20, PN50, PNl10, PN150, PN260及びPN420に用いる材料
材料
グループ
種類
JIS
ASTM
ISO
1A1
鋳造品 G5151 SCPH2
(2)(16)(17)
A216 WCB
(1)(2)
4991 C26-52H
(1)(2)
鍛造品 G3202 SFVC2A
(14)(17)(18)
A105
(1)(2)
2604-1 F22
(1)(2)
G3205 SFL2
−
A350 LF2
(3)
2604-1 F13
(3)
2604-1 F18
(3)
G3201 SF490A
(2)(16)(17)(22)
鋼板
A515 70
(1)(2)
9328-2 PH290
(1)(4)
A516 70
(1)(4)
9328-2 PH315
(1)(4)
A537 CL1
(3)
9328-2 PH355
(3)
鋼材
G4051 S25C
(13)(16)(23)(24)
G4051 S28C
(13)(16)(23)(24)
1A2
鋳造品
A216 WCC
(1)(2)
4991 C26-52H, N (+T)
(1)(2)
G5152 SCPL21
(11)
A352 LC2
(3)
4991 C26-52L
(3)
G5152 SCPL31
(11)
A352 LC3
(3)
4991 C43L
(3)
A352 LCC
(3)
鍛造品 G3205 SFL3
(12)
A350 LF3
(3)
2604-1 F44
(3)
鋼板
A203 B
(1)(2)
9328-3 12 Ni 14 G1
(1)(2)
A203 E
(1)(2)
1A3
鋳造品 G5152 SCPL1
(12)
A352 LCB
(1)
4991 C23-46BL
(1)
鋼板
A203 A
(1)(2)
9328-2 PH290
(1)(4)
A203 D
(1)(2)
9328-2 PH315
(1)(4)
A515 65
(1)(2)
9328-3 12 Ni 14 G1
(1)(2)
A516 65
(1)(4)
1A4
鍛造品 G3205 SFL1
(14)
A350 LF1
(3)
2604-1 F9
(3)
鋼板
A515 60
(1)(2)
9328-2 PH235
(1)(4)
A516 60
(1)(4)
9328-2 PH265
(1)(4)
9328-2 PH290
(1)(4)
1A5
鋳造品 G5151 SCPH11
(2)(16)(17)
A217 WC1
(2)(5)
4991 C28H
(2)(5)
G5152 SCPL11
(12)
A352 LC1
(3)
鍛造品 G3203 SFVAF1
(14)(18)
A182 F1
(2)(5)
2604-1 F28
(2)(5)
鋼板
A204 A
(2)(5)
9328-2 16 Mo 3
(2)(5)
A204 B
(2)(5)
1A7
鋳造品
A217 WC4
(2)
A217 WC5
(6)
鍛造品 G3203 SFVAF2
(14)(18)
A182 F2
(2)
鋼板
A204 C
(1)
1A9
鋳造品 G5151 SCPH21
(15)(16)
A217 WC6
(7)
4991 C32H
(7)
鍛造品 G3203 SFVAF11A
(18)
A182 F11 CL2
(8)
G3203 SFVAF12
(18)
A182 F12 CL2
(8)
鋼板
A387 11 CL2
(8)
51
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
材料
グループ
種類
JIS
ASTM
ISO
1A10
鋳造品 G5151 SCPH32
(16)
A217 WC9
(7)
4991 C34AH
(7)
鍛造品 G3203 SFVAF22B
(18)
A182 F22 CL3
(7)
2604-1 F34Q
(8)
鋼板
A387 22 CL2
(8)
9328-2 13CrMo 9 10 T2
(8)
1A13
鋳造品 G5151 SCPH61
(16)
A217 C5
−
4991 C37H
−
鍛造品 G3203 SFVAF5B
(18)(21)
A182 F5
−
2604-1 F37
−
G3203 SFVAF5D
(18)(21)
A182 F5a
−
1A14
鋳造品
A217 C12
−
4991 C38H
−
鍛造品 G3203 SFVAF9
(18)
A182 F9
−
2A1
鋳造品 G5121 SCS13A
(19)
A351 CF8
−
4991 C46
(9)
G5121 SCS19A
(9)
A351 CF3
(9)
4991 C47
−
鍛造品 G3214 SUSF304
(19)(20)
A182 F304
−
2604-1 F49
−
G3214 SUSF304H
−
A182 F304H
−
鋼板
A240 304
−
9328-5 X 5 CrNi 18 9
−
A240 304H
(9)
鋼棒
G4303 SUS304
(19)(20)
A479 304
−
2A2
鋳造品 G5121 SCS14A
(19)
A351 CF8M
−
4991 C57
(4)
G5121 SCS16A
A351 CF3M
(4)
4991 C61LC
(4)
4991 C60
(4)
4991 C61
(4)
鍛造品 G3214 SUSF316
(19)(20)
A182 F316
−
2604-1 F62
−
G3214 SUSF316H
−
A182 F316H
−
2604-1 F64
−
鋼板
A240 316
−
9328-5 X 5 CrNiMo 17 12
−
A240 317
−
A240 316H
(4)
9328-5 X 7 CrNiMo 17 12
(4)
鋼棒
G4303 SUS316
(19)(20)
A479 316
−
2A3
鍛造品 G3214 SUSF304L
(9)
A182 F304L
(9)
2604-1 F46
−
G3214 SUSF316L
(13)
A182 F316L
(4)
2604-1 F59
−
鋼板
A240 304L
(9)
9328-5 X 2 CrNi 18 10
(9)
A240 316L
(4)
9328-5 X 2 CrNiMo 17 12
(4)
9328-5 X 2 CrNiMo 17 13
(4)
鋼棒
G4303 SUS304L
(9)
A479 304L
(9)
G4303 SUS316L
(13)
A479 316L
(4)
2A4
鍛造品 G3214 SUSF321
(19)(20)
A182 F321
(2)
2604-1 F53
(2)
G3214 SUSF321H
−
A182 F321H
−
2604-1 F54B
−
鋼板
A240 321
(2)
9328-5 X 6 CrNiTi 18 10
(2)
A240 321H
−
9328-5 X 7 CrNiTi 18 10
−
2A5
鋳造品 G5121 SCS21
(19)
A351 CF8C
(19)
鍛造品 G3214 SUSF347
(19)(20)
A182 F347
(2)
2604-1 F50
(2)
G3214 SUSF347H
−
A182 F347H
−
2604-1 F51
−
A182 F348
(2)
A182 F348H
−
鋼板
A240 347
(2)
9328-5 X 6 CrNiNb 18 10
(2)
A240 347H
−
9328-5 X 7 CrNiNb 18 10
−
A240 348
(2)
A240 348H
−
2A6
鍛造品
A351 CH8
−
C5121 SCS17
(19)
A351 CH20
−
鋼板
A240 309S
−
4955 H14
−
52
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
材料
グループ
種類
JIS
ASTM
ISO
2A7
鋳造品 G5121 SCS18
(19)
A351 CK20
−
鍛造品 G3214 SUSF310
(19)(20)
A182 F310
(10)
2604-1 F68
(10)
鋼板
A240 310S
(10)
4955 H15
(10)
注(1) 約425℃を超える温度では長時間使用しないほうがよい。
(2) 540℃を超える温度では使用しない。
(3) 345℃を超える温度では使用しない。
(4) 455℃を超える温度では使用しない。
(5) 約455℃を超える温度では長時間使用しないほうがよい。
(6) 565℃を超える温度では使用しない。
(7) 590℃を超える温度では使用しない。
(8) 約590℃を超える温度では長時間使用しないほうがよい。
(9) 425℃を超える温度では使用しない。
(10) 使用温度が565℃以上の場合には,結晶粒度がASTM No.6より微細でないことの保証があるときだけ使用する
のがよい。
(11) 200℃を超える温度では使用しない。
(12) 350℃を超える温度では使用しない。
(13) 450℃を超える温度では使用しない。
(14) 525℃を超える温度では使用しない。
(15) 575℃を超える温度では使用しない。
(16) −10℃より低い温度では使用しない。
(17) 450℃を超える温度で,長時間使用する場合には,材料の黒鉛化に注意する。
(18) −10℃より低い温度で使用する場合には,材料規格に規定する衝撃試験を行い,これに満足した材料とする。
(19) 550℃以上の温度で使用する場合には,炭素含有量が0.04%以上の材料とする。
(20) 525℃を超える温度で使用する場合には,1 040℃以上の温度から急冷する固溶化処理を行った材料とする。
(21) クリープ特性が要求される場合には,不純物としてのニッケル含有量は,0.5%以下とする。
(22) 化学成分は次による。
単位 %
C
Mn
P
S
Si
0.35以下
0.60〜1.05
0.040以上
0.050以上
0.35以上
(23) 焼ならし熱処理をした材料だけを使用する。
(24) 機械的性質は次による。ただし,曲げ試験は,特に購入者の指定がない場合には,これを省略ができる。
引張強さ
降伏点
伸び
絞り
最小485N/mm2
最小250N/mm2
最小22%
最小30%
備考1. 注(1)〜(10)は,JIS B 2238附属書表D.2によるものである。
2. 注(9)及び(11)〜(21)は,JIS B 8270付表2.1によるものである。
引用規格 次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS B 8270 圧力容器(基盤規格)
JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品
JIS G 3202 圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
JIS G 3203 高温圧力容器用合金鋼鍛鋼品
JIS G 3205 低温圧力容器用鍛鋼品
JIS G 3214 圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
53
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5151 高温高圧用鋳鋼品
JIS G 5152 低温高圧用鋳鋼品
ASTM A105/A105M Specification for Forgings, Carbon Steel, for Piping Components
ASTM A182/A182M Specification for Forged or Rolled Alloy−Steel Pipe Flanges, Forged Fittings, and
Valves and Parts for High−Temperature Service
ASTM A203/A203M Specification for Pressure Vessel Plates, Alloy Steel, Nickel
ASTM A204/A204M Specification for Pressure Vessel Plates, Alloy Steel, Molybdenum
ASTM A216/A216M Specification for Steel Castings, Carbon Suitable for Fusion Welding for High−
Temperature Service
ASTM A217/A217M Specification for Steel Castings, Martensitic Stainless and Alloy, for Pressure−
Containing Parts Suitable for High−Temperature Service
ASTM A240 Specification for Heat−Resisting Chromium and Chromium−Nickel Stainless Steel Plate,
Sheet, and Strip for Pressure Vessels
ASTM A350/A350M Specification for Forgings, Carbon and Low−Alloy Steel, Requiring Notch Toughness
Testing for Piping Components
ASTM A351/A351M Specification for Steel Castings, Austenitic, for High−Temperature Service
ASTM A352/A352M Specification for Steel Castings, Ferritic and Martensitic, for Pressure−Containing
Parts Suitable for Low−Temperature Service
ASTM A387/A387M Specification for Pressure Vessel Plates, Alloy Steel, Chromium−Molybdenum
ASTM A479/A479M Specification for Stainless and Heat−Resisting Steel Bars and Shapes for Use in
Boilers and Other Pressure Vessels
ASTM A515/A515M Specification for Pressure Vessel Plates, Carbon Steel, for Intermediate-and Higher−
Temperature Service
ASTM A516/A516M Specification for Pressure Vessel Plates, Carbon Steel, for Moderate-and Lower−
Temperature Service
ASTM A537/A537M Specification for Pressure Vessel Plates, Heat-treated, Carbon−Manganese−Silicon
Steel
ISO 2604-1 Steel products for pressure purposes−Quality requirements−Part 1 : Forgings
ISO 4955 Heat-resisting steels and alloys
ISO 4991 Steel castings for pressure purposes
ISO 9328-2 Steel plates and strips for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 2 : Unalloyed
and low-alloyed steels with specified room temperature and elevated temperature properties
ISO 9328-3 Steel plates and strips for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 3 :
Nickel-alloyed steels with specified low temperature properties
ISO 9328-5 Steel plates and strips for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 5 : Austenitic
steels
54
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書5(参考) 突合せ溶接端
この附属書は鋼製弁の溶接端の形状及び寸法について記述したもので,規定の一部ではない。
備考1. A寸法及びB寸法の許容差は,次による。
単位mm
呼び径DN
25〜100
125〜250
300〜450
500〜1 000
外径A
+2.5
+4
+4
+4
0
0
0
0
内径B
0
0
0
0
−1
−1
−2
−2
2. バルブの突合せ溶接端は,全体を機械仕上げとする。別に具体的に指示されていない限り,
移行部内の輪郭部は,製造業者の任意である。
3. 交差部は,少し丸みをつける。
4. 肉厚Tが3mm以下のバルブは,端面を直角に又は少し面を取って切断できる。
55
B 2071 : 2000
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS B 2071(鋼製弁) 改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
大 橋 秀 雄
工学院大学学長
(幹事)
松 本 洋一郎
東京大学工学部
(委員)
小 谷 泰 久
通商産業省機械情報産業局
本 間 清
通商産業省工業技術院標準部
西 澤 滋
建設省建設大臣官房官庁営繕部
中 島 一 憲
防衛施設庁建設部
橋 本 孝 哉
高圧ガス保安協会機器検査事業部
児 玉 和 郎
株式会社五陵社
村 上 忠 博
株式会社キッツ
大 塚 一 弘
株式会社昌立製作所
清 水 文 泰
東洋バルヴ株式会社
長 岡 秀 孝
日立バルブ株式会社
小 野 信 之
平田バルブ工業株式会社
末 永 隆 夫
岡野バルブ製造株式会社
大 森 猛
社団法人石油学会
松 崎 章 夫
東京電力株式会社
井 上 恭 司
全国管工事業協同組合連合会
米 村 明
千代田化工建設株式会社
中 山 雅 夫
東洋エンジニアリング株式会社
高 野 雄 二
日揮株式会社
(事務局)
熊 谷 功
社団法人日本バルブ工業会
改正ワーキンググループ 構成表
氏名
所属
(主査)
村 上 忠 博
株式会社キッツ
(委員)
大 塚 一 弘
株式会社昌立製作所
清 水 文 泰
東洋バルヴ株式会社
長 岡 秀 孝
日立バルブ株式会社
小 野 信 之
平田バルブ工業株式会社
末 永 隆 夫
岡野バルブ製造株式会社
山 谷 克 哉
高見澤バルブ株式会社
浦 上 泰 昌
東亜バルブ株式会社
坂 本 俊 雄
石田バルブ工業株式会社
(事務局)
熊 谷 功
社団法人日本バルブ工業会