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B 1861:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 測定方法························································································································· 2 

4.1 器具及び装置 ················································································································ 2 

4.2 測定力 ························································································································· 6 

4.3 手順 ···························································································································· 6 

5 試験報告書 ······················································································································ 6 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 7 

B 1861:2016  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ベルト工業会(JBMA)及び一般財団法

人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 1861:2016 

Vベルト及びVリブドベルト− 

軸間距離の変動の測定方法 

V-belts and V-ribbed belts- 

Test method for determination of centre distance variation 

序文 

この規格は,1994年に第2版として発行されたISO 9608を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,JIS K 6323に規定する一般用Vベルト,JIS K 6368に規定する細幅Vベルト,及びJIS B 1858

に規定するVリブドベルトの軸間距離の変動の測定方法について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 9608:1994,V-belts−Uniformity of belts−Test method for determination of centre distance 

variation(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 1858 Vリブドベルト伝動−一般用プーリ及びベルト 

JIS B 1860 摩擦ベルト伝動−Vベルト,Vリブドベルト,Vプーリ及びVリブドプーリ−用語 

JIS K 6323 一般用Vベルト 

JIS K 6368 細幅Vベルト 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 1860によるほか,次による。 

3.1 

軸間変動,ΔE(centre distance variation) 

長さ測定装置で測定される軸間距離の最大値と最小値との差。 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.2 

軸間距離,E(centre distance) 

長さ測定装置で測定されるプーリ中心間距離。 

測定方法 

4.1 

器具及び装置 

器具及び装置は,次による。 

なお,測定装置は,2個の等しい測定用プーリから構成し(図1参照),一方のプーリを固定構造になっ

た軸に取り付け,他方のプーリを1 m/s以下の一定速度でベルトを回転でき,長さ測定方向に移動可能な

構造をもつ軸に取り付ける。 

4.1.1 

測定用プーリ 測定用プーリの形状寸法は,測定対象とするVベルトに応じて,表1,表2又は表

3による。 

4.1.2 

移動できるプーリに測定力を与える装置 移動可能な軸に取り付けられたプーリに,測定力Fを

与える装置。 

4.1.3 

2個のプーリの軸間距離を測定するための装置 測定力Fを与えたときの2個の測定用プーリの軸

間変動ΔEを0.05 mmまで測定できる装置。 

図1−測定装置の概念図 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−一般用Vベルトの測定用プーリ寸法,名称及び許容差 

単位 mm 

有効幅 

be 

有効直径 

de 

V溝角度 

αp 

溝深さ 

hg 

種類 

be 

de 

αp(°) 

hg 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
角度 

許容差 

最小 
寸法 

9.65 

±0.03 

63.66 

±0.13 

34 

±0.17 

9.0 

11.95 

104.49 

12.5 

15.86 

138.32 

15.0 

21.18 

236.82 

19.0 

30.78 

400.97 

36 

25.0 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−細幅Vベルトの測定用プーリ寸法,名称及び許容差 

単位 mm 

有効幅 

be 

有効直径 

de 

V溝角度 

αp 

溝深さ 

hg 

種類 

be 

de 

αp(°) 

hg 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
角度 

許容差 

最小 
寸法 

3V 

8.90 

±0.03 

97.08 

±0.13 

38 

±0.17 

9.0 

5V 

15.20 

202.13 

15.0 

8V 

25.40 

404.25 

25.0 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−Vリブドベルトの測定用プーリ寸法,名称及び許容差 

単位 mm 

溝ピッチ 

溝角度 

αp 

有効直径 

de 

測定用ボール又はロッドの直径 

dB 

オーバーボール径 

dOB 

先端丸み部の半径 

Rt 

溝底丸み部の半径 

Rb 

種類 

de 

dOB 

e a) b) 

αp c)(°) 

Rt 

Rb 

dB 

基準 
寸法 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
寸法 

許容差 

基準 
角度 

許容差 

最小 
寸法 

最大 
寸法 

基準 
寸法 

許容差 

PH 

31.83 

31.94 

±0.13 

1.60 

±0.03 

40 

±0.25 

0.15 

0.30 

1.00 

±0.01 

95.49 

95.60 

PHT 

31.83 

31.94 

0.25 

95.49 

95.60 

PJ 

31.83 

32.06 

2.34 

0.20 

0.40 

1.50 

95.49 

95.72 

PJT 

31.83 

32.06 

0.25 

95.49 

95.72 

PK 

63.66 

64.65 

3.56 

±0.05 

0.25 

0.50 

2.50 

95.49 

96.48 

PL 

95.49 

97.85 

4.70 

0.4 

0.4 

3.50 

159.15 

161.51 

PM 

254.64 

259.17 

9.40 

±0.08 

0.75 

0.75 

7.00 

注a) eの許容差は,連続する二つの溝間の距離に適用する。 

b) 累積ピッチ誤差は,±0.3 mmとする。 

c) プーリ軸に対し,溝角度の中心線がなす角度は,90°±0.5°とする。 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.2 

測定力 

軸間変動ΔEを測定するために加える力Fは,測定対象とするVベルトに応じて,表4,表5又は表6

による。 

表4−一般用Vベルトの測定力 

単位 N 

種類 

測定力 F 

98 

196 

294 

736 

1 373 

表5−細幅Vベルトの測定力 

単位 N 

種類 

3V 

5V 

8V 

測定力 F 

440 

980 

2 210 

表6−Vリブドベルトの測定力 

単位 N 

種類 

PH及びPHT 

PJ及びPJT 

PK 

PL 

PM 

1リブ当たりの 
測定力 F 

30 

50 

100 

200 

450 

4.3 

手順 

手順は,次による。 

a) ベルトを測定装置のプーリに掛ける。 

b) ベルトに測定力Fを与える。測定力は,測定対象とするVベルトに応じて,表4,表5又は表6によ

る。 

c) 1 m/s以下の速度でベルトを少なくとも2回転させて,ベルトとプーリとの接触を安定させ,両スパン

のベルト張力を均一にし,ベルト1周中の軸間変動を測定する。 

試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。 

a) この規格の番号 

b) ベルトの軸間変動。測定結果は,小数点以下第2位までを求めて,JIS Z 8401によって丸める。 

c) ベルトの種類及び製造年月日 

d) 試験室の温度及び相対湿度 

e) 試験年月日 

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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 1861:2016 Vベルト及びVリブドベルト−軸間距離の変動の測定方法 

ISO 9608:1994,V-belts−Uniformity of belts−Test method for determination of centre 
distance variation 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲  

変更 

適用範囲を,一般用Vベルト及び細幅Vベ
ルトの両方を含むように明確にするとと
もに,Vリブドベルトを追加した。また,
それぞれJISを引用した。 

国内の事情に合わせた。 

2 引用規格  

− 

− 

追加 

引用規格の箇条を追加した。 

規格利用者の利便性を考慮し,JIS
を引用した。 

3 用語及び
定義 

− 

− 

追加 

JIS B 1860を引用するとともに,“軸間距
離”を用語に追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4 測定方法 4.1 器具及び装置 

3.1 

追加 

軸の回転速度を,追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4.1.1 測定用プーリ 

− 

− 

追加 

各種ベルトの軸間変動を測定するための
プーリを追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4.1.3 2個のプーリの軸間距
離を測定するための装置 

3.1 

追加 

測定装置のΔEの測定範囲を0.05 mmまで
と追加規定した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4.2 測定力 

追加 

測定力の箇条を追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4.3 手順 b) 

3.2 

Procedure 

追加 

各種ベルトの軸間変動を測定するための
測定力Fを追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

4.3 手順 c) 

3.2 

Procedure 

追加 

ベルトとプーリとの接触を安定させ,張力
を均一にすることを目的として,ベルトを
少なくとも2回転させることを追加した。 

ISO規格では記載がないため追加
した。今後ISOに提案する。 

2

B

 1

8

6

1

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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B 1861:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

5 試験報告
書 

− 

− 

追加 

試験報告書の箇条を追加した。 

ISO規格では試験報告書を規定し
ていないため追加した。今後ISO
に提案する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 9608:1994,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

B

 1

8

6

1

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。