B 1701-2:2017
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 用語及び定義 ··················································································································· 1
3 歯直角モジュールの標準値 ································································································· 1
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 3
B 1701-2:2017
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
歯車工業会(JGMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。
これによって,JIS B 1701-2:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 1701の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 1701-1 第1部:標準基準ラック歯形
JIS B 1701-2 第2部:モジュール
日本工業規格 JIS
B 1701-2:2017
円筒歯車−インボリュート歯車歯形−
第2部:モジュール
Cylindrical gears for general engineering and for heavy engineering-
Part 2: Module
序文
この規格は,1996年に第2版として発行されたISO 54を基とし,規定の対象が歯直角モジュールであ
ることを明確にするとともに,我が国の実態に合わせるために設定した小モジュール歯車の標準値を,最
新の実態に合わせるために変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,一般機械及び重機械用のインボリュート平歯車及びはすば歯車の歯直角モジュールの標準
値について規定する。
なお,この規格は,自動車用の歯車には適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 54:1996,Cylindrical gears for general engineering and for heavy engineering−Modules(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
2.1
歯直角モジュール
歯形を定義する基準ラックの歯直角断面におけるピッチを円周率で除した値。標準基準ラック歯形につ
いては,JIS B 1701-1参照。
注記 基準円直径を歯数で除した値を正面モジュール(軸直角断面におけるモジュール)と呼ぶ。は
すば歯車の場合は,正面モジュールと歯直角モジュールとは値が異なるが,平歯車の場合は両
者が同じ値をもつ。
3
歯直角モジュールの標準値
歯直角モジュールの標準値を表1に示す。できるだけI系列の値を用いることが望ましい。II系列の6.5
はできる限り避けるのがよい。また,1 mm未満の歯直角モジュールの標準値を表2に示す。I系列の歯直
2
B 1701-2:2017
角モジュールを優先して用い,必要に応じII系列を用いる。
注記 なお,1 mm未満の歯直角モジュールの標準値は,我が国の実態を調査して規定したものであ
り,対応国際規格には規定していない。
表1−歯直角モジュールの標準値(1 mm以上の場合)
単位 mm
I系列
II系列
1
1.25
1.5
2
2.5
3
4
5
6
8
10
12
16
20
25
32
40
50
1.125
1.375
1.75
2.25
2.75
3.5
4.5
5.5
6.5 a)
7
9
11
14
18
22
28
36
45
注a) できるだけ避けるのがよい。
表2−歯直角モジュールの標準値(1 mm未満の場合)
単位 mm
I系列
II系列
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.8
0.15
0.25
0.35
0.45
0.55
0.65
0.7
0.75
0.9
参考文献
JIS B 1701-1 円筒歯車−インボリュート歯車歯形−第1部:標準基準ラック歯形
3
B 1701-2:2017
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 1701-2:2017 円筒歯車−インボリュート歯車歯形−第2部:モジュール
ISO 54:1996,Cylindrical gears for general engineering and for heavy engineering−
Modules
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
2.1 歯直角
モジュール
歯直角モジュールの定
義及び正面モジュール
に関する注記
2.1
module
この規格では用いない正
面モジュールの定義
変更
誤解を生じるので,歯直角モジュー
ルを定義し,正面モジュールについ
て注記を加えた。
技術的差異はない。
3 歯直角モ
ジュールの
標準値
歯直角モジュール1
mm未満の標準値を表
2に示す。
追加
歯直角モジュール1 mm未満の標準
値を実情に合わせて追加。
ISO規格の不足内容を補足。
表1の注a) できるだけ
避けるのがよい。
追加
ISO規格で(6.5)と括弧で記述して
いる意味を注で明確にした。
技術的差異はない。
表1のタイトル
追加
(1 mm以上の場合)を加え意味を明
確にした。
技術的差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 54:1996,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
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