B 1536-5:2008 (ISO 7063:2003)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 量記号···························································································································· 2
5 主要寸法························································································································· 3
5.1 ヨーク形トラックローラ ································································································· 3
5.2 スタッド形トラックローラ ······························································································ 5
6 許容差及び許容値 ············································································································· 6
6.1 ヨーク形トラックローラ ································································································· 6
6.2 スタッド形トラックローラ ······························································································ 7
B 1536-5:2008 (ISO 7063:2003)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本ベアリング工業会(JBIA)から,
工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経
済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS B 1536:1999は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS B 1536の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 1536-1 第1部:寸法系列48,49及び69
JIS B 1536-2 第2部:内輪なしシェル形
JIS B 1536-3 第3部:ラジアル保持器付き針状ころ
JIS B 1536-4 第4部:スラスト保持器付き針状ころ及びスラストワッシャ
JIS B 1536-5 第5部:トラックローラ
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日本工業規格 JIS
B 1536-5:2008
(ISO 7063:2003)
転がり軸受−針状ころ軸受の主要寸法及び公差−
第5部:トラックローラ
Rolling bearings-Boundary dimensions and tolerances of needle roller
bearings-Part 5:Track rollers
序文
この規格は,2003年に第2版として発行されたISO 7063を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成
を変更することなく作成した日本工業規格である。
1
適用範囲
この規格は,針状ころ軸受トラックローラの主要寸法,許容差及び許容値について規定する。
注記1 この規格は,針状ころ軸受の主要寸法及び公差について規定するものであるが,その主要寸
法及び公差に係る規定は,互換性を確保するために示すものであり,この規格によって適合
性評価を行うことは,意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7063:2003, Rolling bearings−Needle roller bearing track rollers−Boundary dimensions and
tolerances (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを
示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0104 転がり軸受用語
注記 対応国際規格:ISO 5593:1997, Rolling bearings−Vocabulary (MOD)
JIS B 0124 転がり軸受用量記号
注記 対応国際規格:ISO 15241:2001, Rolling bearings−Symbols for quantities (MOD)
JIS B 1515-1 転がり軸受−公差−第1部:用語及び定義
注記 対応国際規格:ISO 1132-1:2000, Rolling bearings−Tolerances−Part 1:Terms and definitions
(IDT)
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0104及びJIS B 1515-1による。
2
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4
量記号
この規格で用いる主な量記号は,JIS B 0124によるほか,次による。
図1及び図2に示す量記号並びに表1〜表8の値は,許容差及び許容値を除き,特記しない限り,呼び
寸法である。
B :ヨーク形トラックローラの内輪総幅(側板含む。)
B1 :スタッド形トラックローラのスタッドの面から側板までの距離
B2 :シャンク長さ
B3 :側板からラジアル油穴の中心までの距離
C :外輪幅
C1 :側板の突出し量
D :軸受外径
d :軸受内径
d1 :シャンク径
G :スタッドのねじの呼び
Kea :外輪のラジアル振れ
lG :スタッドのねじ部の長さ
r :外輪の面取寸法
rs min :外輪の最小実測面取寸法
r1 :内輪の面取寸法
r1s min :内輪の最小実測面取寸法
ΔBs :実測内輪総幅の寸法差
ΔB2s :実測シャンク長さの寸法差
ΔCs :実測外輪幅の寸法差
ΔDmp :平面内平均外径の寸法差
Δdmp :平面内平均内径の寸法差
Δd1s :実測シャンク径の寸法差
3
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図1−ヨーク形トラックローラ
図2−スタッド形トラックローラ
5
主要寸法
5.1
ヨーク形トラックローラ
ヨーク形トラックローラの主要寸法を,表1及び表2に示す。
注記 トラックローラには,保持器付き又は保持器なし,及びシール付き又はシールなしがある。
4
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表1−軽系列ヨーク形トラックローラの主要寸法
単位 mm
D a)
d
B
C
rs min b)
r1s min b),c)
16
5
12
11
0.15
0.15
19
6
12
11
0.15
0.15
24
8
15
14
0.3
0.3
30
10
15
14
0.6
0.3
32
12
15
14
0.6
0.3
35
15
19
18
0.6
0.3
40
17
21
20
1
0.3
47
20
25
24
1
0.3
52
25
25
24
1
0.3
62
30
29
28
1
0.3
72
35
29
28
1
0.6
80
40
32
30
1
0.6
85
45
32
30
1
0.6
90
50
32
30
1
0.6
注a) 外径面の形状は,円筒状又はクラウニングを施した形状のどちらでもよい。
b) 最大実測面取寸法は,規定しない。
c) 内輪の面取りの代わりとして,内輪内径面の一部を,円周方向に取り除いてもよい。
表2−重系列ヨーク形トラックローラの主要寸法
単位 mm
D a)
d
B
C
rs min b)
r1s min b),c)
32
10
18
17
0.6
0.3
37
12
21
20
1
0.3
42
15
24
22
1
0.3
47
17
27
25
1
0.3
58
20
34
32
1
0.3
72
25
40
38
1
0.3
85
30
48
46
1.5
0.3
100
35
56
54
1.5
0.6
110
40
63
61
2
0.6
125
45
71
69
2
0.6
140
50
80
76
2.5
0.6
160
60
90
86
2.5
0.6
190
70
103
99
2.5
0.6
210
80
115
111
2.5
1
240
90
132
128
3
1
注 a) 外径面の形状は,円筒状又はクラウニングを施した形状のどちらでもよい。
b) 最大実測面取寸法は,規定しない。
c) 内輪の面取りの代わりとして,内輪内径面の一部を,円周方向に取り除いてもよい。
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5.2
スタッド形トラックローラ
スタッド形トラックローラの主要寸法を,表3及び表4に示す。
スタッドねじ側の潤滑用アキシャル方向の穴を設けるのは,任意である。スタッドのシャンクのラジア
ル方向の穴を設けるのも任意であるが,潤滑の目的で設けた場合にはB3寸法を適用する。油穴径は規定し
ない。
注記 トラックローラには,保持器付き又は保持器なし,及びシール付き又はシールなしがある。
表3−軽系列スタッド形トラックローラの主要寸法
単位 mm
D a)
d1
C
G
lG
B1
最大
B2
B3
C1
rs min b)
13
5
9
M 5×0.8
7
10
13
−
0.5
0.15
16
6
11
M 6×1
8
12.2
16
−
0.6
0.15
19
8
11
M 8×1.25
10
12.2
20
−
0.6
0.15
22
10
12
M10×1 c)
12
13.2
23
−
0.6
0.3
26
10
12
M10×1 c)
12
13.2
23
−
0.6
0.3
30
12
14
M12×1.5
13
15.2
25
6
0.6
0.6
32
12
14
M12×1.5
13
15.2
25
6
0.6
0.6
35
16
18
M16×1.5
17
19.6
32.5
8
0.8
0.6
40
18
20
M18×1.5
19
21.6
36.5
8
0.8
1
47
20
24
M20×1.5
21
25.6
40.5
9
0.8
1
52
20
24
M20×1.5
21
25.6
40.5
9
0.8
1
62
24
29
M24×1.5
25
30.6
49.5
11
0.8
1
72
24
29
M24×1.5
25
30.6
49.5
11
0.8
1
80
30
35
M30×1.5
32
37
63
15
1
1
85
30
35
M30×1.5
32
37
63
15
1
1
90
30
35
M30×1.5
32
37
63
15
1
1
注a) 外径面の形状は,円筒状又はクラウニングを施した形状のどちらでもよい。
b) 最大実測面取寸法は,規定しない。
c) これらのトラックローラには,M10×1.25もある。
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表4−重系列スタッド形トラックローラの主要寸法
単位 mm
D a)
d1
C
G
lG
B1
最大
B2
B3
C1
rs min b)
13
6
9
M 6×1
8
10
15
−
0.5
0.3
16
8
11
M 8×1.25
10
12
19
−
0.5
0.3
19
10
11
M 10×1 c)
12
12
22
−
0.5
0.3
24
12
14
M 12×1.5
14
15
26
−
0.5
0.3
32
14
17
M 14×1.5
16
18
30
7
0.5
0.6
37
16
20
M 16×1.5
18
21
35
8
0.5
1
42
20
22
M 20×1.5
21
24
41
10
1
1
47
24
25
M 24×1.5
25
27
48
11
1
1
58
30
32
M 30×1.5
30
34
59
14
1
1
72
36
38
M 36×3
41
40
76
17
1
1
85
42
46
M 42×3
46
48
87
20
1
1.5
100
48
54
M 48×3
53
56
100
23
1
1.5
110
56
61
M 56×4
61
63
115
−
1
2
125
64
69
M 64×4
68
71
129
−
1
2
140
72
76
M 72×4
73
79
143
−
2
2.5
160
80
86
M 80×4
80
89
157
−
2
2.5
190
80
99
M 80×4
80
102
160
−
2
2.5
210
90
111
M 90×4
88
114
178
−
2
2.5
240
100
128
M100×4
96
131
197
−
2
3
注a) 外径面の形状は,円筒状又はクラウニングを施した形状のどちらでもよい。
b) 最大実測面取寸法は,規定しない。
c) このトラックローラには,M10×1.25もある。
6
許容差及び許容値
6.1
ヨーク形トラックローラ
ヨーク形トラックローラの許容差及び許容値を,表5及び表6に示す。
表5−ヨーク形トラックローラの外輪の許容差及び許容値
単位 μm
D
ΔDmp
ΔCs
Kea
(mm)
円筒外径面
クラウニング外径面
を超え
以下
上の許容差
下の許容差
上の許容差
下の許容差 上の許容差
下の許容差
最大
10
30
0
−21
0
−50
0
−120
15
30
50
0
−25
0
−50
0
−120
20
50
80
0
−30
0
−50
0
−120
25
80
120
0
−35
0
−50
0
−120
35
120
150
0
−40
0
−50
0
−120
40
150
180
0
−40
0
−50
0
−150
45
180
240
0
−46
0
−50
0
−200
50
7
B 1536-5:2008 (ISO 7063:2003)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6−ヨーク形トラックローラの内輪の許容差
単位 μm
d
Δdmp
ΔBs
(mm)
を超え
以下
上の許容差
下の許容差
上の許容差
下の許容差
2.5
10
0
−8
0
−270
10
18
0
−8
0
−330
18
30
0
−10
0
−390
30
50
0
−12
0
−460
50
80
0
−15
0
−540
80
120
0
−20
0
−630
6.2
スタッド形トラックローラ
スタッド形トラックローラの許容差を,表7及び表8に示す。
表5に示す外輪の許容差及び許容値は,スタッド形トラックローラにも適用する。
表7−スタッド形トラックローラのシャンク径の許容差
単位 μm
d1
Δd1s
(mm)
を超え
以下
上の許容差
下の許容差
3
6
0
−12
6
10
0
−15
10
18
0
−18
18
30
0
−21
30
50
0
−25
50
80
0
−30
80
120
0
−35
表8−スタッド形トラックローラのシャンク長さの許容差
単位 mm
B2
ΔB2s
上の許容差
下の許容差
すべての長さ
+0.5
−1