2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
B1513-1995
転がり軸受の呼び番号
Rolling bearings−Designation
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 1512に規定する主要寸法をもつ転がり軸受(以下,軸受という。)のう
ち,一般に用いられる軸受の呼び番号について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0104 転がり軸受用語
JIS B 1512 転がり軸受の主要寸法
JIS B 1514 転がり軸受の精度
JIS B 1520 転がり軸受のラジアル内部すきま
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0104による。
3. 呼び番号の構成 呼び番号は,基本番号及び補助記号からなり,基本番号の構成は,次による。補助
記号は,受渡当事者間の協定によって,基本番号の前後に付けることができる。
4. 基本番号
4.1
軸受系列記号 軸受系列記号は,形式記号及び寸法系列記号からなり,一般に用いられる軸受系列
記号を付表1に示す。
4.2
形式記号 軸受の形式を示す記号で,1字のアラビア数字又は1字以上のラテン文字からなる。
なお,寸法系列が22及び23の自動調心玉軸受では,形式記号が,慣習的に省略されている。
4.3
寸法系列記号 寸法系列記号は,幅系列記号及び直径系列記号の2字のアラビア数字からなる。
なお,幅系列0又は1の深溝玉軸受,アンギュラ玉軸受及び円筒ころ軸受では,幅系列記号が慣習的に
省略されることがある。
備考 円すいころ軸受の寸法系列22C, 23C又は03Dのラテン文字C又はDは,呼び番号の構成上,
接触角記号として取り扱う。
2
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.4
内径番号 内径番号は,付表2による。ただし,複式平面座形スラスト玉軸受の内径番号は,同じ
直径系列で同じ呼び外径をもつ単式平面座形スラスト玉軸受の内径番号と同一とする。
4.5
接触角記号 接触角記号は,表1による。
表1 接触角記号
軸受の形式
呼び接触角
接触角記号
単列アンギュラ
玉軸受
10°を超え22°以下
C
22°を超え32°以下
A(1)
32°を超え45°以下
B
円すいころ軸受
17°を超え24°以下
C
24°を超え32°以下
D
注(1) 省略することができる。
5. 補助記号 補助記号は,付表3による。
なお,保持器,封入グリース,材料,熱処理などの仕様を示す補助記号は,受渡当事者間の協定による。
付表1 軸受系列記号
軸受の形式
断面図
形式記号 寸法系列
記号
軸受系列
記号
深溝玉軸受
単列
入れ溝なし
非分離形
6
17
18
19
10
02
03
04
67
68
69
60
62
63
64
アンギュラ玉軸受 単列
非分離形
7
19
10
02
03
04
79
70
72
73
74
自動調心玉軸受
複列
非分離形
外輪軌道球面
1
02
03
22
23
12
13
22
23
円筒ころ軸受
単列
外輪両つば付き
内輪つばなし
NU
10
02
22
03
23
04
NU10
NU2
NU22
NU3
NU23
NU4
単列
外輪両つば付き
内輪片つば付き
NJ
02
22
03
23
04
NJ2
NJ22
NJ3
NJ23
NJ4
3
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
軸受の形式
断面図
形式記号 寸法系列
記号
軸受系列
記号
単列
外輪両つば付き
内輪片つば付き
内輪つば輪付き
NUP
02
22
03
23
04
NUP2
NUP22
NUP3
NUP23
NUP4
単列
外輪両つば付き
内輪片つば付き
L形つば輪付き
NH
02
22
03
23
04
NH2
NH22
NH3
NH23
NH4
単列
外輪つばなし
内輪両つば付き
N
10
02
22
03
23
04
N10
N2
N22
N3
N23
N4
円筒ころ軸受
単列
外輪片つば付き
内輪両つば付き
NF
10
02
22
03
23
04
NF10
NF2
NF22
NF3
NF23
NF4
複列
外輪両つば付き
内輪つばなし
NNU
49
NNU49
複列
外輪つばなし
内輪両つば付き
NN
30
NN30
ソリッド形
針状ころ軸受
内輪付き
外輪両つば付き
NA
48
49
59
69
NA48
NA49
NA59
NA69
内輪なし
外輪両つば付き
RNA
−
RNA48(2)
RNA49(2)
RNA59(2)
RNA69(2)
4
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
軸受の形式
断面図
形式記号 寸法系列
記号
軸受系列
記号
円すいころ軸受
単列
分離形
3
29
20
30
31
02
22
22C
32
03
03D
13
23
23C
329
320
330
331
302
322
322C
332
303
303D
313
323
323C
自動調心ころ軸受 複列
非分離形
外輪軌道球面
2
39
30
40
41
31
22
32
03
23
239
230
240
241
231
222
232
213(3)
223
単式スラスト
玉軸受
平面座形
分離形
5
11
12
13
14
511
512
513
514
複式スラスト
玉軸受
平面座形
分離形
5
22
23
24
522
523
524
スラスト自動調心
ころ軸受
平面座形
単式
分離形
ハウジング軌道
盤軌道球面
2
92
93
94
292
293
294
注(2) 軸受系列NA48, NA49, NA59及びNA69の軸受から内輪を除いたサブユニットの系
列記号である。
(3) 寸法系列からは,203となるが,慣習的に213となっている。
付表2 内径番号
呼び軸受内径
(mm)
内径番号 呼び軸受内径
(mm)
内径番号 呼び軸受内径
(mm)
内径番号
0.6
/0.6(4)
75
15
480
96
1
1
80
16
500
/500
1.5
/1.5(4)
85
17
530
/530
2
2
90
18
560
/560
2.5
/2.5(4)
95
19
600
/600
3
3
100
20
630
/630
5
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
呼び軸受内径
(mm)
内径番号 呼び軸受内径
(mm)
内径番号 呼び軸受内径
(mm)
内径番号
4
4
105
21
670
/670
5
5
110
22
710
/710
6
6
120
24
750
/750
7
7
130
26
800
/800
8
8
140
28
850
/850
9
9
150
30
900
/900
10
00
160
32
950
/950
12
01
170
34
1 000
/1000
15
02
180
36
1 060
/1060
17
03
190
38
1 120
/1120
20
04
200
40
1 180
/1180
22
/22
220
44
1 250
/1250
25
05
240
48
1 320
/1320
28
/28
260
52
1 400
/1400
30
06
280
56
1 500
/1500
32
/32
300
60
1 600
/1600
35
07
320
64
1 700
/1700
40
08
340
68
1 800
/1800
45
09
360
72
1 900
/1900
50
10
380
76
2 000
/2000
55
11
400
80
2 120
/2120
60
12
420
84
2 410
/2240
65
13
440
88
2 360
/2360
70
14
460
92
2 500
/2500
注(4) 他の記号を用いることができる。
付表3 補助記号
仕様
内容又は区分
補助記号
内部寸法
主要寸法及びサブユニットの寸
法がISO 355に一致するもの
J3(4)
シール・シールド 両シール付き
UU(4)
片シール付き
U(4)
両シールド付き
ZZ(4)
片シールド付き
Z(4)
軌道輪形状
内輪円筒穴
なし
フランジ付き
F(4)
内輪テーパ穴(基準テーパ比121) K
内輪テーパ穴(基準テーパ比
30
1)
K30
輪溝付き
N
止め輪付き
NR
軸受の組合せ
背面組合せ
DB
正面組合せ
DF
並列組合せ
DT
ラジアル内部すC2すきま
C2
6
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
仕様
内容又は区分
補助記号
きま(5)
CNすきま
CN(1)
C3すきま
C3
C4すきま
C4
C5すきま
C5
精度等級(6)
0級
なし
6X級
P6X
6級
P6
5級
P5
4級
P4
2級
P2
注(5) JIS B 1520参照
(6) JIS B 1514参照
7
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考 呼び番号の例
この参考は,呼び番号の一例を示すものであって,規定の一部ではない。
例1.
例2.
例3.
例4.
例5
8
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
例6.
例7.
例8.
例9.
関連規格:ISO 355 : 1977 Rolling bearings−Metric tapered roller bearings−Boundary dimensions and series
designations
9
B1513-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
社団法人 日本ベアリング工業会 技術部会
主要寸法及び呼び番号分科会 構成表
氏名
所属
(主査)
平 田 幸 雄
日本精工株式会社
(委員)
浅 野 光 一
NTN株式会社
石 田 靖 孝
日本精工株式会社
小 津 秀 夫
光洋精工株式会社
清 水 信 一
株式会社不二越
鳥 山 直
ミネベア株式会社
長 尾 好 清
NTN株式会社
原 健 彦
日本トムソン株式会社
(関係者)
青 木 保 雄
東京大学名誉教授
(事務局)
喜 井 武 司
社団法人ベアリング工業会
機械要素部会 転がり軸受専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
岡 本 純 三
千葉大学工学部
青 木 保 雄
東京大学名誉教授
吉 田 岑 男
財団法人日本軸受検査協会
石 神 民 雄
工業技術院計量研究所
吉 岡 武 雄
工業技術院機械技術研究所
竹田原 昇 司
工業技術院標準部
伊 藤 勝 利
社団法人日本自動車工業会
田 仁 哲
社団法人日本工作機械工業会
赤 嶺 淳 一
社団法人日本電機工業会
丸 山 勝
株式会社荏原製作所
北 尾 吉 延
社団法人日本航空宇宙工業会
喜 井 武 司
社団法人日本ベアリング工業会
桑 田 浩 志
トヨタ自動車株式会社
平 田 幸 雄
日本精工株式会社
日紫喜 基 久
株式会社天辻鋼球製作所
原 健 彦
日本トムソン株式会社
清 水 信 一
株式会社不二越
小 津 秀 夫
光洋精工株式会社
浅 野 光 一
NTN株式会社
石 神 博
株式会社大泉工場
亀 井 一 雄
日本ピローブロック製造株式会社
(事務局)
藤 田 富 男
工業技術院標準部