B 1509:2020
(1)
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
4 記号······························································································································· 2
5 輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値 ································································ 4
6 止め輪の寸法,許容差及び許容値 ························································································ 7
附属書A(参考)設計例 ······································································································· 12
附属書B(参考)輪溝の仕様に関する図示例············································································· 13
附属書JA(参考)転がり軸受用止め輪 ···················································································· 14
参考文献 ···························································································································· 16
附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 17
B 1509:2020
(2)
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本ベアリング工業会(JBIA)から産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日
本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS B
1509:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
注記 工業標準化法に基づき行われた申出,日本工業標準調査会の審議等の手続は,不正競争防止法
等の一部を改正する法律附則第9条により,産業標準化法第12条第1項の申出,日本産業標準
調査会の審議等の手続を経たものとみなされる。
日本産業規格 JIS
B 1509:2020
転がり軸受−止め輪付きラジアル軸受−
寸法,製品の幾何特性仕様(GPS)及び公差値
Rolling bearings-Radial bearings with locating snap ring-
Dimensions, geometrical product specifications (GPS) and tolerance values
序文
この規格は,2015年に第3版として発行されたISO 464を基とし,我が国の実態に即して,対応国際規
格には規定されていない規定項目を追加するなど,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施している箇所及び附属書JAは,対応国際規格にはない事項
である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。
1
適用範囲
この規格は,JIS B 1512-1[1]に規定している寸法系列18及び19,直径系列0,2,3及び4のラジアル軸
受(寸法系列00,82及び83を除く。)の輪溝の寸法,許容差,許容値及び公差値,外輪の輪溝側の面取り
寸法及び許容差,並びに位置決め止め輪(以下,止め輪という。)の寸法,許容差及び許容値について規定
する。
注記1 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 464:2015,Rolling bearings−Radial bearings with locating snap ring−Dimensions, geometrical
product specifications (GPS) and tolerance values(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
注記2 ハウジング部品の設計例を附属書Aに,輪溝の仕様に関する図示例を附属書Bに,JIS独自
の転がり軸受用止め輪を附属書JAに参考として示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0104 転がり軸受用語
注記 対応国際規格:ISO 5593,Rolling bearings−Vocabulary
JIS B 0124 転がり軸受−量記号
注記 対応国際規格:ISO 15241,Rolling bearings−Symbols for physical quantities
JIS B 0420-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−寸法の公差表示方式−第1部:長さに関わるサイズ
注記 対応国際規格:ISO 14405-1,Geometrical product specifications(GPS)−Dimensional tolerancing
2
B 1509:2020
−Part 1:Linear sizes
JIS B 1514-3 転がり軸受−軸受の公差−第3部:面取寸法の最大値
注記 対応国際規格:ISO 582,Rolling bearings−Chamfer dimensions−Maximum values
ISO 1101:2012,Geometrical product specifications (GPS)−Geometrical tolerancing−Tolerances of form,
orientation, location and run-out
注記 この規格の対応国際規格ISO 464は2015年に改正され,当時のISO 1101の最新規格はISO
1101:2012である。
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0104,JIS B 0420-1及びISO 1101:2012による。
4
記号
図1〜図3及び表1参照。
図1−止め輪
3
B 1509:2020
図2−止め輪付きラジアル軸受
注記 UZについてはISO 1101:2012の10.2参照。
図3−輪溝及び面取り
ISO/GPSシステムを適用した寸法仕様とその許容差及び許容値と,また,幾何仕様とその公差値とを製
品技術文書(例えば,図面)の中に記載する。これらの特性を,表1及び図1〜図3に規定する。
特性の公差値は,例えば,t∆asのように,量記号(斜体文字)“t”に続く特性記号で表す。
この規格において,サイズの標準指定演算子は,JIS B 0420-1による2点間サイズである。
注記 標準指定演算子とは,公差特性に関わる仕様の中で,ISO規格,JIS,社内規格などが標準とし
て規定しているもの。
表2〜表5で,記号U及びLは次による。
U=上の許容差
L=下の許容差
実際の図面における表示例は,附属書Bを参照。
4
B 1509:2020
表1−呼び寸法,特性及び指定条件記号
呼び寸法
記号a)
特性
記号a)
幾何特性記号及び
指定条件記号b) c)
説明d)
a
輪溝側外輪端面から輪溝の側面までの呼び寸法
∆as
第一次データムAの制約を受ける第二次データムBから距離“a”に
ある輪溝の側面の位置度
b
呼び輪溝幅
∆bs
輪溝幅の2点間サイズで,呼び寸法に対する寸法差
D
軸受の呼び外径
D1
呼び輪溝径
∆D1s
輪溝径の2点間サイズで,呼び寸法に対する寸法差
D2
取り付けたときの止め輪の呼び外径
D3
取付け前の止め輪の呼び内径
∆D3s
取付け前の止め輪の内径の2点間サイズで,呼び寸法に対する寸法差
e
止め輪の呼び断面高さ
∆e
止め輪の外径から導き出したデータム軸直線を通る任意の縦断面にお
いて,相対する平行2直線で止め輪を挟み込んだ(最小外接サイズ)
ときの,呼び寸法に対する寸法差
f
止め輪の呼び厚さ
∆f
止め輪の厚さの2点間サイズで,呼び寸法に対する寸法差
Vf
止め輪の厚さの2点間サイズで,最大値と最小値との差
g
取り付けたときの止め輪の呼び切割寸法
g0
取付け前の止め輪の呼び切割寸法
r0
輪溝底の隅の丸みの呼び半径
r0s max
輪溝底の隅の丸みの実測した半径の最大値
r1
輪溝側の呼び外輪面取り寸法
r1s min
輪溝側の外輪の実測した面取り寸法の最小値
d
呼び軸受内径
ri
止め輪内径側の呼び面取り寸法
ris min
止め輪内径側の実測した面取り寸法の最小値
re
止め輪外径側の呼び面取り寸法
res min
止め輪外径側の実測した面取り寸法の最小値
注記1 GPS記号の図示については図1及び図3を参照。
注記2 JIS B 0124は,GPSを適用した特性記号の表記方法は規定していない。
注a) JIS B 0124で規定している記号。
b) JIS B 0420-1及びISO 1101:2012で規定している記号。
c) 指定条件記号
は図示しない(JIS B 0420-1の5.2参照)。
d) JIS B 0420-1及びISO 1101:2012を基にした説明。
5
輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値
寸法系列18及び19のラジアル軸受の輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値は,表2によ
る。直径系列0,2,3及び4のラジアル軸受の輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値は,表
3による。
面取り寸法は,図3のかど部に指示した“r1”に適用し,その許容値は,表2及び表3の“r1s min”によ
る。
5
B 1509:2020
表2−寸法系列18及び19のラジアル軸受の輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値
単位 mm
D
D1
tΔD1s
寸法系列
b
tΔbs
r0s max
寸法系列
18
19
18
19
U
L
a
tΔas
a
tΔas
U
L
r1s min a)
22
20.8
0
−0.3
−
−
1.05
0.15
0.8
+0.25
0
0.2
−
0.2
24
22.8
0
−0.3
−
−
1.05
0.15
0.8
+0.25
0
0.2
−
0.2
28
26.7
0
−0.3
−
−
1.3
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.3
30
28.7
0
−0.3
−
−
1.3
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.3
32
30.7
0
−0.3
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
34
32.7
0
−0.3
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
37
35.7
0
−0.3
1.3
0.15
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
0.3
39
37.7
0
−0.3
−
−
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.3
40
38.7
0
−0.3
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
42
40.7
0
−0.3
1.3
0.15
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
0.3
44
42.7
0
−0.3
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
45
43.7
0
−0.3
−
−
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.3
47
45.7
0
−0.3
1.3
0.15
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
0.3
52
50.7
0
−0.3
1.3
0.15
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
0.5
55
53.7
0
−0.3
−
−
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.5
58
56.7
0
−0.3
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
62
60.7
0
−0.4
−
−
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.5
65
63.7
0
−0.4
1.3
0.15
−
−
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
68
66.7
0
−0.4
−
−
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
−
0.5
72
70.7
0
−0.4
1.7
0.15
1.7
0.15
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
0.5
78
76.2
0
−0.4
1.7
0.15
−
−
1.3
+0.3
0
0.4
0.3
−
80
77.9
0
−0.4
−
−
2.1
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
−
0.5
85
82.9
0
−0.4
1.7
0.15
2.1
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
90
87.9
0
−0.4
1.7
0.15
2.1
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
95
92.9
0
−0.4
1.7
0.15
−
−
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
−
100
97.9
0
−0.4
1.7
0.15
2.5
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
105
102.6
0
−0.5
−
−
2.5
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
−
0.5
110
107.6
0
−0.5
2.1
0.2
2.5
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
115
112.6
0
−0.5
2.1
0.2
−
−
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
−
120
117.6
0
−0.5
2.1
0.2
3.3
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
125
122.6
0
−0.5
2.1
0.2
3.3
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
130
127.6
0
−0.5
2.1
0.2
3.3
0.2
1.3
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
140
137.6
0
−0.5
2.5
0.2
3.3
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
145
142.6
0
−0.5
−
−
3.3
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
−
0.5
150
147.6
0
−0.5
2.5
0.2
3.3
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
165
161.8
0
−0.5
3.3
0.2
3.7
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
175
171.8
0
−0.5
3.3
0.2
−
−
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
−
180
176.8
0
−0.5
−
−
3.7
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
−
0.5
190
186.8
0
−0.5
3.3
0.2
3.7
0.2
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
200
196.8
0
−0.5
3.3
0.2
−
−
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
−
注a) 面取り寸法(r1)の最大値は,JIS B 1514-3による。
6
B 1509:2020
表3−直径系列0,2,3及び4のラジアル軸受の輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値
単位 mm
D
D1
tΔD1s
直径系列
b
tΔbs
r0s max
直径系列
0
2,3,4
0
2
3
4
U
L
a
tΔas
a
tΔas
U
L
r1s min a)
13
12.04
0
−0.13
−
−
1.1
0.15
0.80
+0.25
0
0.2
−
0.2
0.2
−
16
15.16
0
−0.12
−
−
1.2
0.15
0.80
+0.25
0
0.2
−
0.2
0.2
−
19
18.25
0
−0.15
1.73
0.18
1.73
0.18
0.80
+0.25
0
0.2
0.3
0.3
0.3
−
22
21.11
0
−0.16
1.73
0.18
1.73
0.18
0.80
+0.25
0
0.2
0.3
0.3
0.3
−
24
23.00
0
−0.15
1.73
0.18
1.73
0.18
0.80
+0.25
0
0.2
0.3
0.3
0.3
−
26
25.15
0
−0.15
1.73
0.18
1.73
0.18
0.80
+0.25
0
0.2
0.3
0.3
0.3
−
28
26.7
0
−0.3
1.73
0.18
1.73
0.18
0.95
+0.25
0
0.25
0.3
−
0.3
−
30
28.17
0
−0.26
−
−
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
−
0.5
0.5
0.5
32
30.15
0
−0.25
2.06
0.16
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
0.3
0.5
−
0.5
35
33.17
0
−0.25
2.06
0.16
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
0.3
0.5
0.5
−
37
34.77
0
−0.25
−
−
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
−
−
0.5
0.5
40
38.1
0
−0.25
−
−
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
−
0.5
−
−
42
39.75
0
−0.25
2.06
0.16
2.06
0.16
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
−
0.5
0.5
44
41.75
0
−0.25
2.06
0.16
−
−
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
−
−
−
47
44.6
0
−0.25
2.06
0.16
2.46
0.15
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
0.5
−
50
47.6
0
−0.25
−
−
2.46
0.15
1.35
+0.3
0
0.4
−
0.5
−
−
52
49.73
0
−0.25
2.06
0.16
2.46
0.15
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
0.5
0.5
55
52.6
0
−0.25
2.08
0.2
−
−
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
−
−
−
56
53.6
0
−0.25
−
−
2.46
0.15
1.35
+0.3
0
0.4
−
−
0.5
−
58
55.6
0
−0.25
2.08
0.2
2.46
0.15
1.35
+0.3
0
0.4
0.5
0.5
−
−
62
59.61
0
−0.5
2.08
0.2
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
65
62.6
0
−0.5
−
−
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
−
0.5
−
−
68
64.82
0
−0.51
2.49
0.2
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
−
0.5
−
72
68.81
0
−0.51
−
−
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
−
0.5
0.5
0.5
75
71.83
0
−0.51
2.49
0.2
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
−
0.5
−
80
76.81
0
−0.51
2.49
0.2
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
85
81.81
0
−0.5
−
−
3.28
0.21
1.9
+0.3
0
0.6
−
0.5
−
−
90
86.79
0
−0.51
2.87
0.2
3.28
0.21
2.7
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
95
91.82
0
−0.51
2.87
0.2
−
−
2.7
+0.3
0
0.6
0.5
−
−
−
100
96.8
0
−0.51
2.87
0.2
3.28
0.21
2.7
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
110
106.81
0
−0.51
2.87
0.2
3.28
0.21
2.7
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
115
111.81
0
−0.51
2.87
0.2
−
−
2.7
+0.3
0
0.6
0.5
−
−
−
120
115.21
0
−0.5
−
−
4.06
0.2
3.1
+0.3
0
0.6
−
0.5
0.5
0.5
125
120.22
0
−0.51
2.87
0.2
4.06
0.2
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
−
−
130
125.22
0
−0.51
2.87
0.2
4.06
0.2
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
140
135.23
0
−0.51
3.71
0.26
4.9
0.25
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
145
140.23
0
−0.5
3.71
0.26
−
−
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
−
−
−
150
145.24
0
−0.51
3.71
0.26
4.9
0.25
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
160
155.22
0
−0.51
3.71
0.26
4.9
0.25
3.1
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
170
163.65
0
−0.51
3.71
0.26
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
−
180
173.66
0
−0.51
3.71
0.26
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
190
183.64
0
−0.51
−
−
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
0.6
−
0.5
0.5
0.5
200
193.65
0
−0.51
5.69
0.25
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
210
203.6
0
−0.5
5.59
0.25
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
1
0.5
−
−
0.5
7
B 1509:2020
表3−直径系列0,2,3及び4のラジアル軸受の輪溝及び面取りの寸法,許容差,許容値及び公差値
(続き)
単位 mm
D
D1
tΔD1s
直径系列
b
tΔbs
r0s max
直径系列
0
2,3,4
0
2
3
4
U
L
a
tΔas
a
tΔas
U
L
r1s min a)
215
208.6
0
−0.5
−
−
5.69
0.25
3.5
+0.3
0
1
−
0.5
0.5
−
225
217
0
−0.5
6.5
0.3
6.5
0.3
4.5
+0.4
0
1
0.5
−
0.5
0.5
230
222
0
−0.5
−
−
6.5
0.3
4.5
+0.4
0
1
−
0.5
−
−
240
232
0
−0.5
6.5
0.3
6.5
0.3
4.5
+0.4
0
1
0.5
−
0.5
0.5
250
242
0
−0.5
−
−
6.5
0.3
4.5
+0.4
0
1
−
0.5
−
0.5
注a) 面取り寸法(r1)の最大値は,JIS B 1514-3による。
6
止め輪の寸法,許容差及び許容値
寸法系列18及び19のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値は,表4による。直径系列0,2,
3及び4のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値は,表5による。
8
B 1509:2020
表4−寸法系列18及び19のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値
単位 mm
D
D2 a)
D3
tΔD3s
e
tΔe
f
tΔf
参考
g a)
g0
ris min
res min
tVf
d
止め輪の
呼び番号
寸法系列
最大
U
L
U
L
U
L
約
18
19
22
24.8
20.5
0
−0.3
2
0
−0.15
0.7
0
−0.1
2
1
0.2
0.1
0.06
−
10
NR1022
24
26.8
22.5
0
−0.3
2
0
−0.15
0.7
0
−0.1
2
1
0.2
0.1
0.06
−
12
NR1024
28
30.8
26.4
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
−
15
NR1028
30
32.8
28.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
−
17
NR1030
32
34.8
30.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
20
−
NR1032
34
36.8
32.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
22
−
NR1034
37
39.8
35.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
25
20
NR1037
39
41.8
37.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
−
22
NR1039
40
42.8
38.3
0
−0.3
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
28
−
NR1040
42
44.8
40.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
30
25
NR1042
44
46.8
42.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
32
−
NR1044
45
47.8
43.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
−
28
NR1045
47
49.8
45.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
35
30
NR1047
52
54.8
50.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
40
32
NR1052
55
57.8
53.3
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
−
35
NR1055
58
60.8
56.3
0
−0.6
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
45
−
NR1058
62
64.8
60.2
0
−0.6
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
−
40
NR1062
65
67.8
63.2
0
−0.6
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
4
2.5
0.25
0.15
0.06
50
−
NR1065
68
70.8
66.2
0
−0.6
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
5
3
0.25
0.15
0.06
−
45
NR1068
72
74.8
70.2
0
−0.6
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
5
3
0.25
0.15
0.06
55
50
NR1072
78
82.7
75.7
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
60
−
NR1078
80
84.4
77.4
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
−
55
NR1080
85
89.4
82.4
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
65
60
NR1085
90
94.4
87.4
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
70
65
NR1090
95
99.4
92.4
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
75
−
NR1095
100
104.4
97.4
0
−0.6
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
80
70
NR1100
105
110.7
101.9
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
−
75
NR1105
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
9
B 1509:2020
表4−寸法系列18及び19のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値(続き)
単位 mm
D
D2 a)
D3
tΔD3s
e
tΔe
f
tΔf
参考
g a)
g0
ris min
res min
tVf
d
止め輪の
呼び番号
寸法系列
最大
U
L
U
L
U
L
約
18
19
110
115.7
106.9
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
85
80
NR1110
115
120.7
111.9
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
5
3
0.4
0.3
0.06
90
−
NR1115
120
125.7
116.9
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
7
4
0.4
0.3
0.06
95
85
NR1120
125
130.7
121.8
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
7
4
0.4
0.3
0.06
100
90
NR1125
130
135.7
126.8
0
−0.8
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
7
4
0.4
0.3
0.06
105
95
NR1130
140
145.7
136.8
0
−1
4.04
0
−0.15
1.7
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
110
100
NR1140
145
150.7
141.8
0
−1
4.04
0
−0.15
1.7
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
−
105
NR1145
150
155.7
146.8
0
−1.2
4.04
0
−0.15
1.7
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
120
110
NR1150
165
171.5
161
0
−1.2
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
130
120
NR1165
175
181.5
171
0
−1.2
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
140
−
NR1175
180
186.5
176
0
−1.2
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
−
130
NR1180
190
196.5
186
0
−1.4
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
150
140
NR1190
200
206.5
196
0
−1.4
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
160
−
NR1200
注a) 寸法D2及びgは,取付け後の止め輪に適用する。止め輪は,輪溝に半径方向にゆるみのない状態ではめ合わなければならない。
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
10
B 1509:2020
表5−直径系列0,2,3及び4のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値
単位 mm
D
D2 a)
D3
tΔD3s
e
tΔe
f
tΔf
参考
g a)
g0
ris min
res min
tVf
d
止め輪の
呼び番号
直径系列
最大
U
L
U
L
U
L
約
0
2
3
4
13
14.3
11.9
0
−0.3
1.15
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
−
4
3
−
NR13
16
18.5
15
0
−0.3
1.65
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
−
5
4
−
NR16
19
21.5
18
0
−0.3
1.65
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
7
6
5
−
NR19
22
25.1
20.8
0
−0.4
2
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
8
7
6
−
NR22
24
27
22.7
0
−0.4
2
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
9
8
−
−
NR24
26
29.2
24.9
0
−0.4
2
0
−0.15
0.7
0
−0.1
3
1.5
0.2
0.1
0.06
10
9
7
−
NR26
28
30.8
26.4
0
−0.4
2.05
0
−0.15
0.85
0
−0.1
3
2
0.25
0.15
0.06
12
−
8
−
NR28
30
34.7
27.9
0
−0.4
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
−
10
9
8
NR30
32
36.7
29.9
0
−0.4
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
15
12
−
9
NR32
35
39.7
32.9
0
−0.4
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
17
15
10
−
NR35
37
41.3
34.5
0
−0.4
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
−
−
12
10
NR37
40
44.6
37.8
0
−0.4
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
−
17
−
−
NR40
42
46.3
39.5
0
−0.5
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
20
−
15
12
NR42
44
48.3
41.5
0
−0.5
3.25
0
−0.15
1.12
0
−0.1
3
2
0.4
0.3
0.06
22
−
−
−
NR44
47
52.7
44.3
0
−0.5
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
25
20
17
−
NR47
50
55.7
47.3
0
−0.5
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
−
22
−
−
NR50
52
57.9
49.4
0
−0.5
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
28
25
20
15
NR52
55
60.7
52.3
0
−0.5
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
30
−
−
−
NR55
56
61.7
53.2
0
−0.6
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
−
−
22
−
NR56
58
63.7
55.2
0
−0.6
4.04
0
−0.15
1.12
0
−0.1
4
2.5
0.4
0.3
0.06
32
28
−
−
NR58
62
67.7
59
0
−0.6
4.04
0
−0.15
1.7
0
−0.1
4
2.5
0.6
0.5
0.06
35
30
25
17
NR62
65
70.7
62
0
−0.6
4.04
0
−0.15
1.7
0
−0.1
4
2.5
0.6
0.5
0.06
−
32
−
−
MR65
68
74.6
64.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
40
−
28
−
NR68
72
78.6
68.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
−
35
30
20
NR72
75
81.6
71.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
45
−
32
−
NR75
80
86.6
76.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
50
40
35
25
NR80
85
91.6
81.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
1.7
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
−
45
−
−
NR85
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
11
B 1509:2020
表5−直径系列0,2,3及び4のラジアル軸受の止め輪の寸法,許容差及び許容値(続き)
単位 mm
D
D2 a)
D3
tΔD3s
e
tΔe
f
tΔf
参考
g a)
g0
ris min
res min
tVf
d
止め輪の
呼び番号
直径系列
最大
U
L
U
L
U
L
約
0
2
3
4
90
96.5
86.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
2.46
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
55
50
40
30
NR90
95
101.6
91.2
0
−0.6
4.85
0
−0.15
2.46
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
60
−
−
−
NR95
100
106.5
96.2
0
−0.8
4.85
0
−0.15
2.46
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
65
55
45
35
NR100
110
116.6
106.2
0
−0.8
4.85
0
−0.15
2.46
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
70
60
50
40
NR110
115
121.6
111.2
0
−0.8
4.85
0
−0.15
2.46
0
−0.1
5
3
0.6
0.5
0.06
75
−
−
−
NR115
120
129.7
114.6
0
−0.8
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
−
65
55
45
NR120
125
134.7
119.6
0
−0.8
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
80
70
−
−
NR125
130
139.7
124.6
0
−0.8
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
85
75
60
50
NR130
140
149.7
134.6
0
−1.2
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
90
80
65
55
NR140
145
154.7
139.6
0
−1.2
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
95
−
−
−
NR145
150
159.7
144.5
0
−1.2
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
100
85
70
60
NR150
160
169.7
154.5
0
−1.2
7.21
0
−0.15
2.82
0
−0.1
7
4
0.6
0.5
0.06
105
90
75
65
NR160
170
182.9
162.9
0
−1.2
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
110
95
80
−
NR170
180
192.9
172.8
0
−1.2
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
120
100
85
70
NR180
190
202.9
182.8
0
−1.4
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
−
105
90
75
NR190
200
212.9
192.8
0
−1.4
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
0.6
0.5
0.06
130
110
95
80
NR200
210
228.8
202.7
0
−1.4
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
140
−
−
85
NR210
215
227.8
207.7
0
−1.4
9.6
0
−0.15
3.1
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
−
120
100
−
NR215
225
237
216.1
0
−1.4
10
0
−0.15
3.5
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
150
−
105
90
NR225
230
242
221
0
−1.4
10
0
−0.15
3.5
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
−
130
−
−
NR230
240
252
231
0
−1.4
10
0
−0.15
3.5
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
160
−
110
95
NR240
250
262
241
0
−1.4
10
0
−0.15
3.5
0
−0.1
10
6
1.2
1.1
0.06
−
140
−
100
NR250
注a) 寸法D2及びgは,取付け後の止め輪に適用する。止め輪は,輪溝に半径方向にゆるみのない状態ではめ合わなければならない。
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
12
B 1509:2020
附属書A
(参考)
設計例
止め輪付きラジアル軸受の推奨使用例を図A.1に示す。
ラジアル方向に分割されたハウジングを用い,止め輪がハウジング及び軸受に対し,アキシアル方向に
接触した状態で組み込む場合は,二つのハウジング部品の間にアキシアル方向の隙間を与えることを推奨
する。また,止め輪の外径とハウジングの内径との間にラジアル方向の隙間を与えることも推奨する。
図A.1−止め輪付きラジアル軸受を組込む例
A
A(拡大図)
φ
D
φ
D
1
13
B 1509:2020
附属書B
(参考)
輪溝の仕様に関する図示例
この規格で規定する輪溝の仕様に関する図示例を,図B.1に示す。
注記 寸法及び公差値は,寸法系列10,内径60 mm,外径95 mmのラジアル玉軸受に対応している。
ただし,図形は現尺には比例していない。
図B.1−図面指示例
14
B 1509:2020
附属書JA
(参考)
転がり軸受用止め輪
JA.1 一般
この附属書は,止め輪の機能,材料,硬さ,外観などの仕様について参考に示すものであり,規定の一
部ではない。
JA.2 機能
止め輪は,表2及び表3に規定する輪溝に取り付けたとき,折損したり,ラジアル方向にあそびが生じ
る永久変形を起こすことがないことが望ましい。試験方法をJA.8に示す。
JA.3 皿状変形及び切り口の食違いの許容値
止め輪の皿状変形及び切り口の食違いの許容値を表JA.1に示す。
表JA.1−皿状変形及び切り口の食違いの許容値
単位 mm
項目
説明図
軸受の寸法系列
18及び19
軸受の直径系列
0,2,3及び4
許容値a)
止め輪の呼び番号
皿状変形
NR1022〜NR1115
NR13〜NR115
C≦fm+0.15
NR1120〜NR1200
NR120〜NR250
C≦fm+0.2
切り口の
食違い
NR1022〜NR1200
NR13〜NR250
p≦fm/2
注a) fmは,表4及び表5に示す止め輪の厚さfの許容差の中央値とする。
JA.4 材料
止め輪の材料は,JIS G 3521[3]のSW-B又はSW-Cとするのが望ましい。
JA.5 硬さ
止め輪の硬さを表JA.2に示す。
表JA.2−止め輪の硬さ
呼び番号
硬さ
HRA
HRC
NR1022〜NR1072
NR13〜NR28
70.5〜76
(40〜50)a)
NR1078〜NR1200
NR30〜NR250
−
40〜50
注a) ( )内の値は換算値である。
15
B 1509:2020
JA.6 表面処理
止め輪には,化成処理又はめっきを施すことが望ましい。
JA.7 外観
止め輪には,使用上有害なさび,割れ,ばり,きず,うねり,その他の欠陥はないことが望ましい。
JA.8 試験方法
JA.8.1 機能
止め輪の機能試験は,軸受の外輪を用い,止め輪を拡大し過ぎたり,斜めにならないように輪溝にはめ
て行う。また,軸受の外輪に代わる試験具を用いて試験を行ってもよい。試験具の例を図JA.1に示す。
図JA.1−試験具の例
JA.8.2 硬さ
止め輪の硬さは,JIS Z 2245[4]によって試験することができる。
なお,硬さの測定箇所は,止め輪の側面とするのがよい。
JA.9 製品の呼び方
止め輪は,規格番号(又は名称)及び呼び番号に基づき呼ぶことができる。
例1 JIS B 1509 NR35
例2 転がり軸受用止め輪 NR42
JA.10 包装及び表示
止め輪を油脂その他によってさび止めした後,包装し,これに呼び番号,数量,製造業者名(又はその
略号)及び製造年月(又はその略号)を表示することが望ましい。
16
B 1509:2020
参考文献
[1] JIS B 1512-1 転がり軸受−主要寸法−第1部:ラジアル軸受
注記 対応国際規格:ISO 15,Rolling bearings−Radial bearings−Boundary dimensions, general plan
[2] JIS B 1515-2 転がり軸受−公差−第2部:検証の原則及び方法
注記 対応国際規格:ISO 1132-2,Rolling bearings−Tolerances−Part 2: Measuring and gauging
principles and methods
[3] JIS G 3521 硬鋼線
[4] JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
[5] ISO 8015,Geometrical product specifications (GPS)−Fundamentals−Concepts, principles and rules
[6] ISO 14253-1,Geometrical product specifications (GPS)−Inspection by measurement of workpieces and
measuring equipment−Part 1: Decision rules for verifying conformity or nonconformity with specifications
[7] ISO 14253-2,Geometrical product specifications (GPS)−Inspection by measurement of workpieces and
measuring equipment−Part 2: Guidance for the estimation of uncertainty in GPS measurement, in calibration
of measuring equipment and in product verification
[8] ISO 14638,Geometrical product specifications (GPS)−Matrix model
17
B 1509:2020
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 1509:2020 転がり軸受−止め輪付きラジアル軸受−寸法,製品の幾何特性
仕様(GPS)及び公差値
ISO 464:2015,Rolling bearings−Radial bearings with locating snap ring−Dimensions,
geometrical product specifications (GPS) and tolerance values
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
2 引用規格
3 用語及び
定義
引用規格の年号の有無
3
ISO 1101(年号なし)を引
用している。
一致
ISO 1101は2017年に改正され一部
の幾何公差の表記方法が変更された
が,それによって対応国際規格と幾
何公差表記の差異が生じ規格使用者
の混乱を招くため,最新版でなく
ISO 1101:2012を引用規格とした。
4 記号
図1
表示する記号
4
記号(tVf,ri,re,g0)が記
載されていない。
追加
図1に,対応国際規格にない記号
(tVf,ri,re,g0)を追加した。
日本国内の必要性から独自の記
号を追加した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
表1
呼び寸法記号
4
呼び寸法記号(g0,d,ri,
re)が記載されていない。
追加
表1に,対応国際規格にない呼び寸
法記号(g0,d,ri,re)を追加した。
日本国内の必要性から独自の記
号を追加し,規定した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
表1
特性記号
4
特性記号(Vf,r0s max,r1s min,
ris min,res min)
が記載されていない。
追加
表1に,対応国際規格にない特性記
号(Vf,r0s max,r1s min,ris min,res min)
を追加した。
日本国内の必要性から独自の記
号を追加した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
18
B 1509:2020
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
4 記号
(続き)
表1 注記2
4
記載なし
追加
特性記号はJIS B 0124に規定してい
る記号としているが,“Δas”〜“Vf”
はJIS B 0124の記載方法ではなく,
GPSを適用したJIS B 1514-1及び-2
の特性記号の記載ルールに従ってい
ることを示すため,“JIS B 0124は,
GPSを適用した特性記号の表記方法
は規定していない”と記載している。
規格使用者に分かりやすい記載
とした。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
5 輪溝及び
面取りの寸
法,許容差,
許容値及び
公差値
表2及び表3
D<30 mmの軸受
表2
表3
記載されていない。
表A.1及び表A.2に記載さ
れている。
追加
対応国際規格では表A.1及び表A.2
に記載されている軸受(外径寸法D
<30 mm)の寸法を表2及び表3に
追記した。
国内の必要性から,対応国際規格
では参考値である軸受の寸法を
追加した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
附属
書A
削除
上記記載内容の移動に伴い,附属書
A自体を削除した。
6 止め輪の
寸法,許容
差及び許容
値
表4及び表5
D<30 mmの軸受
表4
表5
記載されていない。
表B.1及び表B.2に記載さ
れている。
追加
対応国際規格では表B.1及び表B.2
に記載されている軸受(外径寸法D
<30 mm)の寸法を表4及び表5に
追加した。
国内の必要性から,対応国際規格
では参考値である軸受の寸法を
追加した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
附属
書B
削除
上記記載内容の移動に伴い,附属書
B自体を削除した。
表4及び表5
止め輪についての参考
値
表4
表5
呼び寸法(g0,d),特性記
号(ris min,res min,tVf)及び
止め輪の呼び番号が記載
されていない。
追加
対応国際規格にない呼び寸法(g0,
d),特性記号(ris min,res min,tVf)及
び止め輪の呼び番号を参考として追
加した。
日本国内の必要性から独自の詳
細寸法を追加し,規定した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
表4及び表5
呼び寸法
表4
表5
管理できない呼び寸法(g)
が規定されている。
変更
対応国際規格にあるが,管理できな
い呼び寸法(g)を規定ではなく,参
考とした。
規格使用者に分かりやすい記載
に変更した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0
19
B 1509:2020
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
附属書A
附属
書D
この軸受の使用例を記載。 一致
対応国際規格の附属書Dと同じ内容
を記載した。
附属書B
附属
書E
輪溝を表示する図面指示
例を記載。
一致
対応国際規格の附属書Eと同じ内容
を記載した。
附属書JA
転がり軸受用止め輪
転がり軸受用止め輪の機
能,外観,材料などの仕様
を参考として示す記載が
ない。
追加
対応国際規格にはない転がり軸受用
止め輪の機能,外観,材料などの仕
様を参考として記載する。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
附属書JA
表JA.2
転がり軸受用止め輪
硬さ
附属
書C
450 HV〜520 HV
変更
対応国際規格より範囲が広いJIS B
1509前版の附属書表2の値を参考と
して記載した。
JIS独自の内容であり,ISOへの
提案は行わない。
附属
書C
削除
上記変更に伴い,附属書C自体を削
除した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 464:2015,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 ················ 技術的差異がない。
− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
B
1
5
0
9
:
2
0
2
0