B 1257:2004 (ISO 10669:1999)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会(JFRI)/財団法人日本規格
協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 10669:1999,Plain washers for tapping
screw and washer assemblies−Normal and large series−Product grade Aを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
B 1257:2004 (ISO 10669:1999)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 種類 ······························································································································ 2
4. 形状・寸法 ····················································································································· 2
4.1 並形系列:N形 ············································································································· 2
4.2 大形系列:L形 ············································································································· 3
5. 製品仕様及び引用規格 ······································································································ 4
6. 製品の呼び方 ·················································································································· 4
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
B 1257:2004
(ISO 10669:1999)
座金組込みタッピンねじ用平座金
−並形及び大形系列−部品等級A
Plain washers for tapping screw and washer assemblies
-Normal and large series-Product grade A
序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 10669,Plain washers for tapping screw and washer
assemblies-Normal and large series-Product grade Aを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更するこ
となく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 1129に規定する座金組込みタッピンねじに用いる,部品等級Aの鋼製
平座金の特性について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 10669:1999,Plain washers for tapping screw and washer assemblies-Normal and large
series-Product grade A (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1022 締結用部品の公差−第3部:ボルト,ねじ及びナット用の平座金−部品等級A及びC
備考 ISO 4759-3:1991,Tolerances for fasteners−Part 3:Plain washers for bolts, screws and nuts−Product
grades A and Cが,この規格と一致している。
JIS B 1044 締結用部品−電気めっき
備考 ISO 4042:1999,Fasteners−Electroplated coatingsが,この規格と一致している。
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
備考 ISO 3269:2000,Fasteners−Acceptance inspectionが,この規格と一致している。
JIS B 1129 平座金組込みタッピンねじ
備考 ISO 10510:1999,Tapping screw and washer assemblies with plain washersが,この規格と一致し
ている。
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
備考 ISO 6507-1:1997,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1:Test methodからの引用事項
は,この規格の該当事項と同等である。
2
B 1257:2004 (ISO 10669:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3. 種類 座金組込みタッピンねじに用いる部品等級Aの座金は,次の2種類とする。
− 並形系列:N形
− 大形系列:L形
4. 形状・寸法
4.1
並形系列:N形 並形系列の座金の形状・寸法は,図1及び表1による。
Ra:表面粗さ(μm)
図 1 並形系列(N形)の座金
表 1 並形系列(N形)の座金の寸法
単位 mm
呼び径
内径 d1
外径 d2
厚さ h
(ねじの呼び径d)
基準寸法
最大
基準寸法
最小
基準寸法
最大
最小
(最小)
(最大)
2.2
1.9
2
5
4.82
1
1.06
0.94
2.9
2.5
2.6
7
6.64
1
1.06
0.94
3.5
3
3.1
8
7.64
1
1.06
0.94
4.2
3.55
3.67
9
8.64
1
1.06
0.94
4.8
4
4.12
10
9.64
1
1.06
0.94
5.5
4.7
4.82
12
11.57
1.6
1.68
1.52
6.3
5.4
5.52
14
13.57
1.6
1.68
1.52
8
7.15
7.3
16
15.57
1.6
1.68
1.52
9.5
8.8
8.95
20
19.48
2
2.09
1.91
3
B 1257:2004 (ISO 10669:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.2
大形系列:L形 大形系列の座金の形状・寸法は,図2及び表2による。
Ra:表面粗さ(μm)
図 2 大形系列(L形)の座金
表 2 大形系列(L形)の座金の寸法
単位 mm
呼び径
内径 d1
外径 d2
厚さ h
(ねじの呼び径d)
基準寸法
最大
基準寸法
最小
基準寸法
最大
最小
(最小)
(最大)
2.2
1.9
2
7
6.64
1
1.06
0.94
2.9
2.5
2.6
9
8.64
1
1.06
0.94
3.5
3
3.1
11
10.57
1
1.06
0.94
4.2
3.55
3.67
12
11.57
1
1.06
0.94
4.8
4
4.12
15
14.57
1.6
1.68
1.52
5.5
4.7
4.82
15
14.57
1.6
1.68
1.52
6.3
5.4
5.52
18
17.57
1.6
1.68
1.52
8
7.15
7.3
24
23.48
2
2.09
1.91
9.5
8.8
8.95
30
29.48
2.5
2.59
2.41
4
B 1257:2004 (ISO 10669:1999)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 製品仕様及び引用規格 座金の製品仕様及び引用規格は,表3による。
表 3 製品仕様及び適用規格
材料(1)
鋼(2)
機械的性質(3) 硬さ区分
180HV
硬さ範囲(4)
180〜300HV
公差
部品等級
A(5)
適用規格
JIS B 1022
仕上げ
座金は生地のままで供給する。潤滑処理又は皮膜処理を施す場合は,受渡当事者間の
協定による。
電気めっきの要求がある場合は,JIS B 1044による。
すべての寸法公差は,めっき又は皮膜を施す前の座金に適用する。
表面状態
部品には,凹凸又は有害な損傷があってはならない。また,座面にはばりがあっては
ならない。
受入検査
受入検査手順は,JIS B 1091による。
注(1) 他の材料については,受渡当事者間の協定による。
(2) 炭素含有量は,0.12%を超えてはならない。
(3) 機械的性質は,引渡しの条件だけのためのものである。機械的性質は,座金組込みねじを焼入焼戻しする
際に変化してもよい。
(4) 硬さ試験は,JIS Z 2244による。
厚さの基準h≦1.2mm:試験荷重HV10
厚さの基準h>1.2mm:試験荷重HV30
(5) 内径d1及び厚さhの寸法公差には,部品等級Aは適用しない。
6. 製品の呼び方
例 呼び径4.2mm,硬さ区分 180HVの座金組込みタッピンねじ用鋼製並形平座金の呼び方は,次に
よる。
平座金 JIS B 1257−ISO 10669−N−4.2−180HV